JP6690223B2 - 免震構造 - Google Patents
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上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する独立した第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない独立した第2支承体と、
を有し、
前記跳ね出し部材が前記一方側に最大変位した時には、前記跳ね出し部材の重心は、前記第1支承体と、前記第2支承体との間に位置し、
前記跳ね出し部材が前記他方側に最大変位した時には、前記跳ね出し部材の重心は、前記第1支承体と、前記跳ね出し部材と前記上部構造との接合部との間に位置している
ことを特徴とする免震構造。
このような免震構造によれば、外観上の違和感を無くすとともに、跳ね出し部材を安定して支承することができる。
また、上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない第2支承体と、
を有し、
前記上部構造と、前記跳ね出し部材の前記基端との接合はピン接合であり、
前記上部構造の前記水平方向の一方側の側面には、断面L字形の取付部材の一方の面が固定されており、
前記ピン接合は、
前記取付部材の他方の面から上方に突出するように設けられた係合凸部と、
前記跳ね出し部材の前記基端側の下部に設けられた係合凹部であって、前記係合凸部よりも大きく形成され、前記係合凸部が挿入される係合凹部と、
を含んで構成されており、
前記係合凸部は、前記取付部材に溶接されたボルトと、前記取付部材から上方に突出した前記ボルトの螺子部に螺合されたナットを有しており、
前記係合凹部のサイズは、前記係合凸部としての前記ボルト及び前記ナットのサイズよりも大きく形成されていることを特徴とする。
また、上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部であって、前後方向及び左右方向の各方向への相対変位に対して対応するボールキャスタで構成された支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない第2支承体と、
を有することを特徴とする。
このような免震構造によれば、跳ね出し部材の跳ね出し方向(水平方向の一方側)に最大変位した時においても跳ね出し部材を安定して支承することができる。
このような免震構造によれば、上部構造と壁部との間のクリアランスを覆いつつ、跳ね出し部材を支承することができる。
このような免震構造によれば、水平面の各方向への変位に対して対応することができる。
このような免震構造によれば、跳ね出し部材の幅(水平方向と直交する方向の長さ)が広くても安定して支承することができる。
<<免震構造について>>
図1は、本実施形態の免震構造の一例を示す概略平面図である。また図2は、本実施形態の免震構造の階段部40の断面図である。図3は、図2の一部(第2段部42と建物10との接合部)を拡大して示した図である。
地震などの外力を受けると、建物10と地盤20とが水平方向(ここでは前後方向とする)に所定距離を相対変位する。建物10と地盤20側壁21aとの間には最大変位の距離よりも大きい距離Wのクリアランスが設けられているため、建物10は地盤20に衝突せずに振動する。この建物10の振動は、免震装置30によって抑制される。また、階段部40の第1段部41は、地盤20に設けられており、第2段部42(及び第3段部43)は建物10に設けられている。これにより、建物10と地盤20とが水平方向に相対変位すると、それに応じて、階段部40の第1段部41と第2段部42も水平方向に相対変位する。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
20 地盤
21 溝部
21a 側壁
30 免震装置
31 フランジ板
32 積層体
40 階段部
41 第1段部
41a 床板
41b モルタル層
42 第2段部
42a 床板
42b モルタル層
42c 下板
43 第3段部
50 アングル材
60 係合凸部
60a ボルト
60b ナット
411 第1支承体
412 第2支承体
421 係合凹部
Claims (7)
- 上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する独立した第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない独立した第2支承体と、
を有し、
前記跳ね出し部材が前記一方側に最大変位した時には、前記跳ね出し部材の重心は、前記第1支承体と、前記第2支承体との間に位置し、
前記跳ね出し部材が前記他方側に最大変位した時には、前記跳ね出し部材の重心は、前記第1支承体と、前記跳ね出し部材と前記上部構造との接合部との間に位置している
ことを特徴とする免震構造。 - 上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない第2支承体と、
を有し、
前記上部構造と、前記跳ね出し部材の前記基端との接合はピン接合であり、
前記上部構造の前記水平方向の一方側の側面には、断面L字形の取付部材の一方の面が固定されており、
前記ピン接合は、
前記取付部材の他方の面から上方に突出するように設けられた係合凸部と、
前記跳ね出し部材の前記基端側の下部に設けられた係合凹部であって、前記係合凸部よりも大きく形成され、前記係合凸部が挿入される係合凹部と、
を含んで構成されており、
前記係合凸部は、前記取付部材に溶接されたボルトと、前記取付部材から上方に突出した前記ボルトの螺子部に螺合されたナットを有しており、
前記係合凹部のサイズは、前記係合凸部としての前記ボルト及び前記ナットのサイズよりも大きく形成されていることを特徴とする免震構造。 - 上部構造と下部構造との間に免震装置を備え、前記上部構造と前記下部構造とが水平方向に相対変位する免震構造であって、
先端が前記上部構造から前記水平方向の一方側に跳ね出し、基端が前記上部構造に接合した跳ね出し部材と、
前記跳ね出し部材と対向する前記下部構造の部位に設けられ、前記跳ね出し部材を前記水平方向に移動可能に支承する支承部であって、前後方向及び左右方向の各方向への相対変位に対して対応するボールキャスタで構成された支承部と、
を備え、
前記支承部は、
前記上部構造と前記下部構造との相対変位に関わらず前記跳ね出し部材を支承する第1支承体と、
前記第1支承体よりも前記水平方向の一方側に設けられた第2支承体であって、平常時には前記跳ね出し部材を支承し、前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の他方側に最大変位した時には前記跳ね出し部材を支承しない第2支承体と、
を有することを特徴とする免震構造。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の免震構造であって、
前記上部構造が前記下部構造に対して前記水平方向の一方側に最大変位した時の前記跳
ね出し部材の重心は、前記第1支承体と前記第2支承体との間に位置する
ことを特徴とする免震構造。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の免震構造であって、
前記下部構造は、前記上部構造から前記最大変位の距離以上離間する壁部を有し、 前
記平常時において前記第1支承体及び前記第2支承体は、前記跳ね出し部材の前記先端と
前記壁部との間に配置されている
ことを特徴とする免震構造。 - 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の免震構造であって、
前記第1支承体及び前記第2支承体は、球体を備えた転がり支承である
ことを特徴とする免震構造。 - 請求項6に記載の免震構造であって、
前記第1支承体及び前記第2支承体は、それぞれ、前記水平方向と直交する方向に複数
配置されている
ことを特徴とする免震構造。
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Cited By (1)
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JP3455644B2 (ja) * | 1997-02-14 | 2003-10-14 | 日本ピラー工業株式会社 | 杭基礎構造 |
JP2001073473A (ja) * | 1999-03-09 | 2001-03-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 免震建築物の出入り口構造、及び該出入り口構造を備えたユニット式免震建物並びに建物ユニット |
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2015
- 2015-12-18 JP JP2015246925A patent/JP6690223B2/ja active Active
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