JP3156990U - 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造 - Google Patents

軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3156990U
JP3156990U JP2009007960U JP2009007960U JP3156990U JP 3156990 U JP3156990 U JP 3156990U JP 2009007960 U JP2009007960 U JP 2009007960U JP 2009007960 U JP2009007960 U JP 2009007960U JP 3156990 U JP3156990 U JP 3156990U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
sliding
seismic isolation
plate
isolation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009007960U
Other languages
English (en)
Inventor
中村 弘巳
弘巳 中村
Original Assignee
藤岡企画株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 藤岡企画株式会社 filed Critical 藤岡企画株式会社
Priority to JP2009007960U priority Critical patent/JP3156990U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156990U publication Critical patent/JP3156990U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】免震装置内に位置復元機能とストッパ機能を有する部材を組み込んだ簡易且つ安価な軽量建造物用免震装置とこの免震装置を使用して軽量建造物の免震構造を提供する。【解決手段】軽量建造物用免震装置10は、摺動部12sを備えた筒状の滑り柄12と、周囲にアンカーボルト用貫通孔143hを備えた正方形状の滑り板141及び該滑り板上に平面視が正方形であって且つ縦断面がコの字形状の枠体142とを備えた基台14と、この枠体に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔13hを備えた板状の位置復元ゴム13とからなり、上記位置復元ゴムの形状は1辺が上記枠体の1辺と同一の正方形板状ゴムの4角の各々を同一の直角二等辺三角形状板を切落したものである。滑り柄は基台の備える滑り板の上面を滑る。地震により変動した建造物の位置は位置復元用のゴムで復元する。基台の枠体は建造物の過度の変異を防止する。【選択図】図1

Description

本考案は、軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造に関する。詳しくは、滑り免震装置であって、この装置内に地震時の滑りによる建造物の位置変位復元機能と建造物の過度の位置変位防止機能を有する部材を組み込んだ簡易な構造の軽量建造物用免震装置及びこの軽量建造物用免震装置を使用して鋼製架台及び土台を用いない軽量建造物免震構造に関する。
従来は軽量建造物の免震装置は、滑り支承を用いて建造物の固有震動数を大きくして地震による揺れを免れ、地震時の滑りにより生じた建造物の位置変位は積層ゴムを使用して復元をしていた。また、予期せぬ位置変動が生ずるのを防止するために金属ワイヤ等を使用してストッパを設けている。また、この免震装置を鋼製架台の下に固定し、この鋼製架台上に土台を設けて軽量建造物がつくられている。これらの技術はある程度定着したかのようにみえるが、我が国の軽量建造物、特に戸建て木造住宅の免震化はほとんど普及していない。
この戸建て木造住宅の免震化が普及しない原因は、我が国の住宅は高価であるうえに、免震装置が高価であるため一般国民はこの金銭的負担を負うことができないものと考えられる。特に免震装置が高価になる原因は、滑り支承以外に地震による住宅の位置変位復元のために積層ゴムが必要になるためである。この欠点を克服するために滑り支承と復元装置を一体とした免震装置が開示されている(特許文献1参照)。本願考案はさらに構造を簡素化して安価で高効率の免震効果が得られる免震装置を提供する。
また、免震戸建て住宅が普及しない他の原因は鋼製架台を構築したうえに従来工法の土台を用いて建築するため、鋼製架台の製作費が建築費を押し上げることである。免震装置を使用した場合は、建造物に対する地震時の水平応力は小さいため、従来法による非免震建造物と同等の耐力構造は必要がない。従って、従来の免震軽量建造物に用いられた鋼製架台の上に土台を設けて住宅を建築する工法は建築費用の無駄が大きいと考えられる。
特開2004−100930号公報
本願考案は、従来技術の軽量建造物の免震装置に必要な積層ゴムによる位置変位復元装置を別個に必要とせず、ひとつの免震装置内に位置復元機能とストッパ機能を有する部材を組み込んだ簡易且つ安価な軽量建造物用免震装置を提供すると共に、この免震装置を使用して従来技術の鋼製架台及び鋼製架台上に、土台を設ける必要のない軽量建造物の免震構造を提供する。
1.請求項1に記載の本願考案の軽量建造物用免震装置(以下、軽量建造物用免震装置を単に「免震装置」ともいう。)は、従来の軽量建造物の免震装置に使用されていた滑り支承、地震による建造物の位置変位の復元装置である積層ゴム及び過度の位置変位を防止するためのストッパをひとつの免震装置に一体として組み込んだ簡易な構造とした。底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板及び該滑り板上に平面視が正方形であって且つ縦断面がコの字形状の枠体を備えた基台と、上記基台の上記枠体に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔を備えた板状の位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状である。
2.この滑り柄の摺動部が滑り板との間に一定の摩擦抵抗のもとに、地震が発生した際に滑りが生じる。この滑りが生じた後に滑り柄がもとの位置に復元されない場合は建物全体が元の位置からずれてしまう。従来技術においては基礎と土台を支える鉄骨架台の間に積層ゴムを設けて建物の位置を復元させていた。本願免振装置はこの装置内に滑り柄の位置復元ゴムを設けて建物の位置を復元させている。
3.この位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状である。この位置復元ゴムを滑り板上に設けた正方形の枠体に密接して設置する。この位置復元ゴムの中央部に貫通孔が設けられていて滑り柄をここに挿入する。この位置復元ゴムは4角の各々が切り落とされているため、滑り柄は地震時の水平荷重によりゴムの反発力に逆らって滑り板上を自由に摺動・移動できる。また、この位置復元ゴムは常にこの滑り柄を元の中央部に復元する力が働いている。このゴムの復元力は4角の切り落とし量により変化し、滑り柄の摺動部と滑り板の摩擦抵抗によりこの切り落とし量は決まる。
4.本願免振装置は、基台に枠体が設けられているため地震による予期しない横揺れ振幅が発生した場合であってもこの枠体が滑り柄のストッパとなる。従って、従来技術で使用されているストッパを別個に設ける必要はない。ここで軽量建造物とは建造物の総重量が50トン以下の建造物をいい、木造建造物及び鉄骨建造物を含む。
5.請求項3に記載の本願考案の軽量建造物用免震装置は基礎の上部に平面視で正方形の凹部を設け、この凹部の底面に滑り板を設ける。この凹部に上述の位置復元ゴムを収納して、上記請求項1に記載の軽量建造物用免震装置と同様な構造及び機能を有する。この請求項3に記載の本願考案の軽量建造物用免震装置は、より簡易且つ安価に作製可能である。
6.請求項5に記載の本願考案軽量建造物用免震装置は、底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板と、該滑り板の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴムを収納することが可能な位置復元ゴム収納箱と、上記位置復元ゴム収納箱に収納された上記位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムを構成する長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触している。
7.地震により滑り柄に予期せぬ過大の水平荷重が発生して、滑り柄の水平変位が大きくなった際にはゴム板収納箱体がストッパとなって一定以上の水平変位が生じることはない。しかし、この滑り柄がストッパに衝突した場合には建物に与える衝撃が大きい。請求項5に記載の本願考案軽量建造物用免震装置は、長さ寸法が異なる複数枚の肉厚板状のゴム板により滑り柄が摺動して移動するのを徐々に制限してこの衝撃を緩和する。
8.請求項7に記載の本願考案の軽量建造物用免震装置は基礎の上部を平面視で正方形の凹部を設け、この凹部の底面に滑り板を設ける。この滑り板上の4箇所に長さ寸法の異なる複数のゴム板で構成される位置復元ゴムを設けて上記請求項5記載の軽量建造物用免震装置と同様な構造及び機能を有する。請求項7に記載の本願考案の軽量建造物用免震装置はより簡易且つ安価に作製可能である。
9.本願考案の軽量建造物免震構造は、従来技術の軽量建造物免震構造が免震装置の上に鋼製架台を設けて、この架台に土台を取付け、この土台上に建造物を建設することが一般的であったが、本願考案はこの鋼製架台及び土台を廃止して、通し柱の脚部を上記滑り柄の筒部内部に直接に配設して、軽量住宅の構造を簡便にした。本願軽量建造物免震構造(以下、軽量建造物免震構造を単に「免震構造」ともいう。)に係る建造物は火打ち梁、ブレース等で補強・固定し、地震時には建造物が一体となって滑り板の上を自由に滑る。
即ち、本願発明は下記のとおりである。
1.底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板及び該滑り板上に平面視が正方形であって且つ縦断面がコの字形状の枠体を備えた基台と、上記基台の上記枠体に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔を備えた板状の位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状であることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
2.上記位置復元ゴムは上記正方形状ゴム板の1辺の寸法と上記二等辺三角形状ゴム板を切落として残った1辺の寸法比が60:5〜60:30である軽量建造物用免震装置。
3.底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎と、
上記基礎の凹部の底面に設けられた滑り板と、上記基礎の凹部に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔を備えた板状の位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状であることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
4.上記位置復元ゴムは上記正方形状ゴム板の1辺の寸法と上記直角二等辺三角形状ゴム板を切落として残った1辺の寸法比が60:5〜60:30である上記軽量建造物用免震装置。
5.底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板と、該滑り板の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴムを収納することが可能な位置復元ゴム収納箱と、上記位置復元ゴム収納箱に収納された上記位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムを構成する長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触していることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
6.上記位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚である軽量建造物用免震装置。
7.底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎と、
上記基礎の凹部の底面に設けられた正方形の滑り板と、上記滑り板の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板であって、該ゴム板の各々はアンカーボルト用貫通孔を備えたゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴムとからなり、上記位置復元ゴムは構成される長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触し、アンカーボルトとナットにより上記滑り板に固定されていることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
8.上記位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚である上記軽量建造物用免震装置。
9.上述の軽量建造物用免震装置を使用し、該軽量建造物用免震装置の備える滑り柄内部に軽量建造物の通し柱の脚部を配設したことを特徴とする軽量建造物免震構造。
10.上記滑り柄を構成する摺動部の上に縦震動緩衝用ゴム板及び鋼板を備えた軽量建造物免震構造。
請求項1に記載の本願軽量建造物用免震装置は、滑り支承、建造物の位置復元装置、建造物の位置の過大変位防止ストッパをひとつの免震装置に一体として組み込んだ簡易な構造であるため、免震軽量建造物の建設が容易である。本免震装置を使用すれば別個に建造物の位置復元装置(一般的には積層ゴム)は必要ない。また、建造物が地震により過度の位置変位をきたすことがないため別個にストッパを設ける必要がない。このため、免震建造物のための建設費用は低く抑えられ、免震建造物の普及が図れる。
請求項2に記載の本願軽量建造物用免震装置は、位置復元ゴムは元の正方形板状ゴムの正方形の1辺と直角二等辺三角形状板を切落して残った1辺の比が60:5〜60:30である場合は建造物の重量に基づいて変化する滑り柄の摺動部と滑り板の摩擦抵抗に適合させて、地震により水平変位した滑り柄の位置の復元をはかることが容易である。
請求項3に記載の本願軽量建造物用免震装置は、基礎の上部に凹部を設けて上述の軽量建造物用免震装置と同様な構造及び機能を持たせたものであり、より安価且つ簡易に作製可能である。
また請求項4に記載の本願軽量建造物用免震装置は、位置復元ゴムは元の正方形板状ゴムの正方形の1辺と直角二等辺三角形状板を切落して残った1辺の比が60:5〜60:30である場合は建造物の重量に基づいて変化する滑り柄の摺動部と滑り板の摩擦抵抗に適合させて、地震により水平変位した滑り柄の位置復元をはかることが容易である。
請求項5に記載の本願軽量建造物用免震装置は、位置復元ゴムが長さ寸法の異なる複数枚の板状のゴム板で構成されるため、地震により滑り柄に予期せぬ過大の水平荷重が発生しても、ストッパとしての機能を有する箱体にこの滑り柄が激しく衝突することがない。
また、請求項6に記載の本願軽量建造物用免震装置は、位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚であるため構造が簡単であり、且つ位置復元効果は大きい。
請求項7記載の本願軽量建造物用免震装置は、基礎の上部に凹部を設けて請求項5の軽量建造物用免震装置と同様な構造及び機能を持たせたものであり、より安価且つ簡易に作製可能である。
また、請求項8記載の本願軽量建造物用免震装置は、位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚であるため構造が簡単であり、且つ位置復元効果は大きい。
請求項9記載の本願軽量建造物免震構造は軽量建造物の通し柱の脚部を上述の本願免震装置を構成する滑り柄の筒部内部に配設することにより、従来の免震建造物に使用されていた鋼製架台及びその上に設置された土台を省略する。このため軽量建造物の建設費を低く抑えることができる。
また、請求項10記載の本願軽量建造物免震構造は、縦振動緩衝用ゴム板を備えるため地震による縦振動を緩和する。更にこの縦振動緩衝用ゴムの上に載置された鋼板は通し柱の荷重を均一に縦振動緩衝用ゴムにかけるため地震による縦振動をより効果的に緩和する。
本願軽量建造物用免震装置10を図に基づいて説明する。これらの図は木造軽量建造物を例に挙げて説明しているが本願免震装置はこれらの図に限定されるものではない。また、共通する部材には共通の符号(数字)を付けている。図1は本願免震装置の分解説明図である。図2は位置復元ゴムの平面図である。図3は本願免震装置10の平面図である。図4は図3に係るA−A断面図である。
本願免震装置10は底部に摺動部12sを備えた筒状の滑り柄12と、周囲にアンカーボルト用貫通孔143hを備えた正方形状の滑り板141と、該滑り板上に平面視が正方形であって且つ縦断面がコの字形状の枠体142とを備えた基台14と、上記基台の上記枠体142に密接して収納され、中央部に上記滑り柄12が挿入可能な貫通孔13hを備えた板状の位置復元ゴム13とからなり、上記位置復元ゴム13の形状は1辺の寸法が上記枠体142の1辺の寸法と同一の正方形板状ゴムの4角の各々を同一の直角二等辺三角形状板を切落した形状である。
この免震装置を構成する滑り柄12(摺動部12sも含む。)の材質は鋼材であれば特に限定はないが、ステンレスであることが好ましい。一定以上の震度を有する地震が発生することにより滑り板141の上面を滑り柄12の摺動部12sが滑るため、錆の生じにくい材質とするためである。この摺動部12sが滑り板141と接触する面は均一の摩擦抵抗が必要であるため平面処理をして平滑にする。又、この面はクロームめっき等の処理により平滑にすることもできる。更にこの面に例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等を焼付け塗装して滑り摩擦係数を調整することができる。更にまた、これらの樹脂板を接触面に接着剤等で取付けることもできる。
この滑り柄12は筒状であるが、この筒形状は円筒形であっても、矩形筒状であっても良い。これらのうちで、特に正方形筒状が好ましい。この正方形の1辺の寸法は150mm〜200mmとすることができる。後述するように、この滑り柄12に通し柱(通常、1辺が150mm〜200mmである。)を挿入することがあるためである。筒形状が円筒形である場合には、1辺が150mm〜200mmの通し柱が挿入できる径とする。また、この滑り柄12は上部端部にフランジ(図示せず。)を設けて、軽量建造物の土台を支える鋼製架台に取付け容易にすることができる。更にフランジは設けずに上述の鋼製架台に直接溶接により取付けることもできる。
滑り板141の形状は正方形である。1辺の寸法は600mm〜800mmであり、好ましくは650mm〜750mmである。1辺の寸法が600mm未満であると摺動部12sと滑り板141の摩擦抵抗を周知技術の0.02〜0.07に調整しても、地震時の予想最大加速度において滑り面積が不足する恐れがあるからである。また、800mmを超えると免震軽量建造物の建設が困難となる。また、厚さは5mm〜25mmが好ましい。5mm未満であるとこの滑り板141が歪むおそれがあるためである。また、25mmを超えると免震装置10の重量が大きくなりすぎて取扱いが困難になる。この滑り板141の周縁部に基礎に固定するためのアンカーボルト用の貫通孔143hを設ける。
この滑り板141の材質は鋼材であれば特に限定はないが、ステンレスであることが好ましい。一定以上の震度を有する地震が発生することにより滑り板141の上面を滑り柄12の摺動部12sが滑るため、錆の生じにくい材質とするためである。この滑り板141の上面(滑り柄12の摺動部12sと接触する面)は、均一の摩擦抵抗が必要であるため平面処理をして平滑にする。又、この面はクロームめっき等の処理により平滑にすることもできる。更にこの面に例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等を焼付け塗装して滑り摩擦係数を調整することができる。
この滑り板141の上に平面視が正方形であり、縦断面がコの字形状の枠体142を設ける(図4を参照)。この枠体142はC型鋼材を用いると容易に作製可能である。又、この枠体142を補強するために補強材143を設けることが好ましい。この補強材143としてアングル鋼材を使用すれば容易に補強できる。この枠体142及び補強材143は、滑り板141に溶接で取付けることができる。図1は補強材を取付けた後に上述のアンカーボルト用貫通孔143hを設けている。
図2は位置復元ゴム13の平面図である。位置復元ゴム13は、上述の正方形の枠体142の1辺と同一寸法の正方形(1辺の寸法がT1)のゴム板の4角の各々を1辺の寸法がT3の直角二等辺三角形を切取った形状であり、1辺の寸法がT2である辺を4辺備える八角形状のゴム板である(T2=T1−T3となる。)。この位置復元ゴム13の1辺の寸法がT2である部分が枠体142の壁部に密接して収納される。密接して収納されるとは隙間のないように収納される意である。ここでT1に対するT2の寸法比は60:5〜60:30が好ましい。
この位置復元ゴム13の種類は特に限定されないが、通常は天然ゴムを使用する。この位置復元ゴム13の見かけヤング率は20kgf/cm2〜28kgf/cm2、静的せん断弾性率は6.0kgf/cm2〜7.0kgf/cm2及びばね定数は150kgf/cm2〜260kgf/cmであることが好ましく、且つ厚さは450mm〜550mmが好ましい。これらの範囲であると地震発生時に滑り柄12は滑り板141の上を自由に摺動・移動できるとともに滑り柄12は移動後も元の位置に容易に復元することができるためである。
この位置復元ゴム13の中央部に滑り柄12を密接して挿入可能な貫通孔13hを設ける。この貫通孔13hの寸法及び形状は滑り柄12の寸法及び形状に適合させる。この位置復元ゴム13の滑り板141からの設置高さ位置を設置位置調整具13aにより調整することができる。また、本願免震装置10を雨水が浸入するおそれのある場所に使用する場合には雨水浸入防止具11を取付けることが好ましい。
他の本願考案である軽量建造物用免震装置20は、一部破断正面図を図5に示すように底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄21と、上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎24と、上記基礎の凹部の底面24xに設けられた滑り板23と、上記基礎の凹部の壁面24wに密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔22hを備えた板状の位置復元ゴム22とからなり、上記位置復元ゴム22の形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状である。
基礎コンクリート24の上部に平面から見て正方形であって、枡形の凹部を設ける。この凹部の壁面24wが上述の本願免震装置10の枠体142に相当する。従って、この壁面24wが地震による予期しない横揺れ振幅が発生した場合であってもこの壁面24wが滑り柄のストッパとなる。従って、上述の本願免震装置10と同様に従来技術で使用されているストッパを別個に設ける必要はない。
この基礎24の凹部を設ける箇所は、地震により滑り柄21が衝突しても破壊しないように配筋を設けて補強する。この凹部の底面24xに滑り板23を設ける。この滑り板23は接着剤等を用いて固定する。この滑り板23、滑り柄21、摺動部21s及び位置復元ゴム22の材質形状等は上述の本願免震装置10に用いた滑り板141、滑り柄12、摺動部12s及び位置復元ゴム13がそのまま適用される。この位置復元ゴム22は滑り板23からの設置高さ位置を設置位置調整具25により高さを調整することができる。
更なる他の本願考案である軽量建造物用免震装置30は、平面図を図6に、図6に係るB−B断面図を図7に示すように底部に摺動部34sを備えた筒状の滑り柄34と、周囲にアンカーボルト用貫通孔35hを備えた正方形状の滑り板35と、該滑り板35の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板35上の周縁部の4箇所に複数枚のゴム板(このゴム板が3枚の場合は31a、32a、33c)を重ね合わせて収納することが可能な位置復元ゴム収納箱36と、上記位置復元ゴム収納箱36に収納した長さ寸法が異なる複数枚のゴム板で構成される位置復元ゴム31とからなり、上記位置復元ゴム31を構成する長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触している。
この免震装置30を構成する滑り柄34(摺動部34sも含む。)の材質は鋼材であれば特に限定はないが、ステンレスであることが好ましい。一定以上の震度を有する地震が発生することにより滑り板35の上面を滑り柄34の摺動部34sが滑るため、錆の生じにくい材質とするためである。この摺動部34sが滑り板と接触する面は均一の摩擦抵抗が必要であるため平面処理をして平滑にする。又、この面はクロームめっき等の処理により平滑にすることもできる。更にこの面に例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等を焼付け塗装して滑り摩擦係数を調整することができる。更にまた、これらの樹脂板を接触面に接着剤等で取付けることもできる。
この滑り柄34は筒状であるが、この筒形状は円筒形であっても、矩形筒状であっても良い。特に正方形の筒状が好ましい。この正方形の筒の大きさは1片が150mm〜200mmであることが好ましい。通し柱をこの滑り柄24に挿入することがあるためである。また、この滑り柄12は上部端部にフランジ(図示せず。)を設けて軽量建造物の土台を支える鋼製架台に取付け容易にすることができる。更にフランジは設けずに上述の鋼製架台に直接溶接により取付けることもできる。
滑り板35の形状は正方形である。1辺の寸法は600mm〜800mmであり、好ましくは650mm〜750mmである。1辺の寸法が600mm未満であると滑り柄34の摺動部34sと滑り板35の摩擦抵抗を周知技術の0.02〜0.07に調整しても滑り面積が不足するおそれがあるからである。また、800mmを超えると免震軽量建造物の建設が困難となる。また、厚さは5mm〜25mmが好ましい。5mm未満であるとこの滑り板25が歪むおそれがあるためである。また、25mmを超えると免震装置20の重量が大きくなりすぎて取扱いが困難になる。この滑り板35の周縁部に基礎に固定するためのアンカーボルト用の貫通孔35hを設ける。
この滑り板35の材質は鋼材であれば特に限定はないが、ステンレスであることが好ましい。一定以上の震度を有する地震が発生することにより滑り板35の上面を滑り柄34の摺動部34sが滑るため、錆の生じにくい材質とするためである。この滑り板35の上面(滑り柄34の摺動部34sと接触する面)は、均一の摩擦抵抗が必要であるため平面処理をして平滑にする。又、この面はクロームめっき等の処理により平滑にすることもできる。更にこの面に例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等を焼付け塗装して滑り摩擦係数を調整することができる。
位置復元ゴム31を構成するゴム板の枚数は特に制限はないが、3枚使用することが特に好ましい。滑り柄34の壁面に接しない位置復元ゴム31b,31cの形状は通常は矩形板状である。滑り柄34が円筒形である場合はこの滑り柄34に接触するゴム板31aの一端をこの円筒周面の形状に適合させる。これらのゴムの種類、厚さ寸法、ヤング率、静的せん断弾性率、及びばね定数は上述した本願考案である本願軽量建造物免震構造10に使用する位置復元ゴム13をそのまま適用できる。この復元ゴム31を構成するゴム板31aの長さ寸法は滑り柄34の大きさと位置復元ゴム収納箱36の大きさで決まる。すなわち、この位置復元ゴム31aの一端が滑り柄34に接し、他端がゴム板収納箱36の壁面に接する寸法となる。ゴム板31aを構成するゴム板31b及び31cの長さ寸法は滑り板35と滑り柄34の備える摺動部34sの摩擦抵抗値及び予想する地震の最大加速度で調整する。位置復元ゴムを構成するこれらのゴム板の幅寸法は滑り柄の壁面の1辺の寸法と略同一とする。
位置復元ゴム収納箱36は滑り板35の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板35上の周縁部の4箇所に設ける。この設置方法は特に制限はないがボルトbとナットnで位置復元ゴム収納箱36と滑り板35を緊結・固着することもでき、溶接により設置することもできる。この位置復元ゴム収納箱36の形状は略立方体の一方が解放された形状である。この位置復元ゴム収納箱36の幅寸法は、位置復元ゴム31の幅寸法と略同一として位置復元ゴム31が緩みなく挿入できる寸法とする。この位置復元ゴム収納箱36の縦寸法は、位置復元ゴムが収納できれば特に問題はない。位置復元ゴム31を収納したのち位置復元ゴム押え板37を設けて、押えボルト36bで位置復元ゴム31を固定する。この押えボルト36bは位置復元ゴム収納箱36の上部に押えボルト36bに螺合する螺子を設けて取付けることができる。また位置復元ゴム収納箱36の底部に位置復元ゴム受け板38を設けて位置復元ゴムを水平にする。
更に更なる他の本願考案である軽量建造物用免震装置40は、一部破断正面図を図8に示すように底部に摺動部44sを備えた筒状の滑り柄44と、上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎46と、上記基礎の凹部の底面44xに設けられた正方形の滑り板45と、上記滑り板45の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板45上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板であって、該ゴム板の各々はアンカーボルト用貫通孔41hを備えたゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴム41とからなり、上記位置復元ゴム41は構成される長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄44の面に接触し、上記アンカーボルトbとナットnにより上記滑り板45に固定されている。
基礎コンクリート46の上部に平面から見て正方形であって、枡形の凹部を設ける。この凹部の壁面46wが地震による予期しない横揺れ振幅が発生した場合であっても滑り柄のストッパとなる。従って、上述の本願免震装置30と同様に従来技術で使用されているストッパを別個に設ける必要はない。
この基礎46の凹部を設ける箇所は、地震により滑り柄44が衝突しても破壊しないように配筋を設けて補強する。この凹部の底面46xに滑り板45を設ける。この滑り板45は接着剤等を用いて固定する。この滑り板45、滑り柄44、摺動部44s及び位置復元ゴム41の材質形状等は上述の本願免震装置30に用いた滑り板35、滑り柄34、摺動部34s及び位置復元ゴム31がそのまま適用される。
他の本願考案である軽量建造物免震構造は上述の本願免震装置10、20、30及び40を使用するものであって、これらの滑り柄の内部に軽量建造物の通し柱の脚部を配設する。この免震構造は従来技術の軽量建造物の免震構造に使用されていた鋼製架台及びこの上に設けられた土台を用いない。このため軽量建造物の構造は簡潔であって建設は容易である。本願免震構造を採用した軽量建造物は、鋼製架台及びこの上に設けられた土台を使用しないため建設費は従来技術の免震軽量建造物に比較して低く抑えられる。
図9は本願免震装置10を用いた軽量建造物の本願免震構造の一部破断正面図を示す。通し柱15の脚部は滑り柄12の内部に配設される。この滑り柄12の底部であって摺動部12s上に地震時の縦震動緩衝用ゴム板18を設け、このゴム板18の上に鋼板17を設けることが好ましい。このゴム板18は地震による縦揺れを緩衝する。このゴム板18の形状は滑り柄12の平面形状と略同一とし、寸法は滑り柄12の内径寸法よりやや小さくする。このゴム板12の厚さは20mm〜50mmである。20mm未満であると縦揺れ緩衝効果が小さく、50mmを超えると通し柱63にかかる荷重でこのゴム板12がふくらみ出し、建造物がロッキング現象を生ずる恐れがあるためである。この縦揺れ緩衝用のゴム板18は、天然ゴムを使用することもできるが縦揺れを減衰させるためにクロロプレンゴム、ブタジエンゴム又はシリコンゴム等の減衰ゴムを使用することもできる。
地震による縦揺れは横揺れに比較して1/5程度であるのに、地震による縦揺れは体感的には横揺れと同等の恐怖感を引き起こす。この緩衝用のゴム板18はこの恐怖感を取り除く。また、鋼板17は通し柱15の荷重を均一に緩衝用ゴム板18に伝えるものである。この鋼板17の形状は滑り柄12の平面形状と略同一とし、外形寸法は滑り柄12の内径寸法と略同一である。
この滑り柄12は、いずれの部材にも固定されない。本願免震構造は従来技術の鋼製架台及びこの鋼製架台上の土台は設けることなしに通し柱15に床梁16を直接設ける。従来技術の免震軽量建造物に鋼製架台を使用する意図は建造物の全体の荷重を免震支承の点支持で支えるため、免震支承の上に建造物を直接載せると木の土台が変形破損してしまうと考えられていたからである。この鋼製架台の作製は、免震軽量建造物の建設費を押し上げる主な要因となっている。
本願免震構造は通し柱15で建造物のすべての荷重を支え、この通し柱15の荷重を本願免震装置で支える。このため鋼製架台及び土台を設ける必要はなく通し柱15には床梁16を直接設けることができる。通し柱15と床梁16の間には火打ち梁(図示しない)を設け、床梁間にはブレース(図示しない)を配設して建造物を一体強固なものとする。この建造物は地震の際には一体となって本願免震装置の滑り板141の上を滑る。本願免震構造は鋼製架台及び土台を使用しないため安価に建築できる。
この免振装置10を基礎kにアンカーボルト19で固定する。コンクリートを枠体143の上面まで設けて枠体143を堅固に固定することが好ましい。また、設置した免振装置10に雨水の侵入する恐れのある場合は雨水浸入防止具11を取付けることができる。
本願免震装置の分解説明図である。 位置復元ゴムの平面図である。 本願免振装置の一部破断平面図である。 図2に係るA−A断面図である。 他の考案の本願免震装置の一部破断正面図である。 更なる他の考案の本願免震装置の平面図である。 図6に係るB−B断面図である。 更に更なる他の考案の本願免震装置の一部破断正面図である。 本願免震装置を用いた本願建造物の免震構造の一部破断正面図である。
10 本願軽量建造物用免震装置
11 雨水浸入防止具
12 滑り柄
12s 摺動部
13 位置復元ゴム
13h 貫通孔
14 基台
142 枠体
143 枠体補強部材
143h アンカーボルト挿入用貫通孔
141 滑り板
15 通し柱
16 梁
17 鋼板
18 縦震動緩衝用ゴム板
19 アンカーボルト
20 他の本願軽量建造物用免震装置
21 滑り柄
21s 摺動部
23 滑り板
24 基礎
24x 凹部の底面
30 更なる他の本願軽量建造物用免震装置
31 位置復元ゴム
31a ゴム板
31b ゴム板
31c ゴム板
34 滑り柄
35 滑り板
36 位置復元ゴム収納箱
40 更に更なる他の本願軽量建造物用免震装置
41 位置復元ゴム
41a ゴム板
41b ゴム板
41c ゴム板
41h アンカーボルト貫通孔
44 滑り柄
44s 摺動部
45 滑り板
46 基礎
46X 基礎の凹部底面
T1 正方形のゴム板の1辺の寸法
T2 T3とT2の差
T3 直角二等辺三角形の1辺の寸法

Claims (10)

  1. 底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、
    周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板及び該滑り板上に平面視が正方形であって且つ縦断面がコの字形状の枠体を備えた基台と、
    上記基台の上記枠体に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔を備えた板状の位置復元ゴムとからなり、
    上記位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状であることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
  2. 上記位置復元ゴムは上記正方形状ゴム板の1辺の寸法と上記直角二等辺三角形状ゴム板を切落して残った1辺の寸法比が60:5〜60:30である請求項1に記載の軽量建造物用免震装置。
  3. 底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、
    上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎と、
    上記基礎の凹部の底面に設けられた滑り板と、
    上記基礎の凹部に密接して収納され、中央部に上記滑り柄が挿入可能な貫通孔を備えた板状の位置復元ゴムとからなり、
    上記位置復元ゴムの形状は1辺の寸法が上記枠体の1辺の寸法と同一の正方形状ゴム板の4角の各々を同一寸法の直角二等辺三角形状ゴム板を切落した形状であることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
  4. 上記位置復元ゴムは上記正方形状ゴム板の1辺の寸法と上記直角二等辺三角形状ゴム板を切落として残った1辺の寸法比が60:5〜60:30である請求項3に記載の軽量建造物用免震装置。
  5. 底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、
    周囲にアンカーボルト用貫通孔を備えた正方形状の滑り板と、
    該滑り板の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴムを収納することが可能な位置復元ゴム収納箱と、
    上記位置復元ゴム収納箱に収納された上記位置復元ゴムとからなり、
    上記位置復元ゴムを構成する長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触していることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
  6. 上記位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚である請求項5記載の軽量建造物用免震装置。
  7. 底部に摺動部を備えた筒状の滑り柄と、
    上部に平面視で正方形の凹部を備えた基礎と、
    上記基礎の凹部の底面に設けられた正方形の滑り板と、
    上記滑り板の各々の1辺の中央であって且つ上記滑り板上の周縁部の4箇所に長さ寸法が異なる複数枚のゴム板であって、該ゴム板の各々はアンカーボルト用貫通孔を備えたゴム板を重ね合わせて構成される位置復元ゴムとからなり、
    上記位置復元ゴムは構成される長さ寸法が異なる複数枚のゴム板のうちの少なくとも一枚が、上記滑り柄の面に接触し、アンカーボルトとナットにより上記滑り板に固定されていることを特徴とする軽量建造物用免震装置。
  8. 上記位置復元ゴムを構成するゴム板が3枚である請求項7記載の軽量建造物用免震装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の軽量建造物用免震装置を使用し、該軽量建造物用免震装置の備える滑り柄内部に軽量建造物の通し柱の脚部を配設したことを特徴とする軽量建造物免震構造。
  10. 上記滑り柄を構成する摺動部の上に縦震動緩衝用ゴム板及び鋼板を備えた請求項9記載の軽量建造物免震構造。
























JP2009007960U 2009-11-09 2009-11-09 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造 Expired - Fee Related JP3156990U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007960U JP3156990U (ja) 2009-11-09 2009-11-09 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007960U JP3156990U (ja) 2009-11-09 2009-11-09 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3156990U true JP3156990U (ja) 2010-01-28

Family

ID=54860716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007960U Expired - Fee Related JP3156990U (ja) 2009-11-09 2009-11-09 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156990U (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015989A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Tokkyokiki Corp 免震構造、免震床構造およびそれを備えたクリーンルーム
JP2016166502A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 すべり支承及び免震システム
KR101887313B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-09 정찬욱 희생수단을 이용한 교량 내진 보호장치
JP2018138821A (ja) * 2012-09-24 2018-09-06 三協立山株式会社 免震具及び免震具を備える被支持物
KR101926445B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 세종아스콘(주) 도로 보수용 아스콘 제조방법
KR101926446B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 이영희 맨홀 보수용 아스콘 제조방법
JP2020105784A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社神鋼環境ソリューション 回転構造物及び焼却炉

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015989A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Tokkyokiki Corp 免震構造、免震床構造およびそれを備えたクリーンルーム
JP2018138821A (ja) * 2012-09-24 2018-09-06 三協立山株式会社 免震具及び免震具を備える被支持物
JP2016166502A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 すべり支承及び免震システム
KR101887313B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-09 정찬욱 희생수단을 이용한 교량 내진 보호장치
KR101926445B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 세종아스콘(주) 도로 보수용 아스콘 제조방법
KR101926446B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-07 이영희 맨홀 보수용 아스콘 제조방법
JP2020105784A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社神鋼環境ソリューション 回転構造物及び焼却炉
JP7144313B2 (ja) 2018-12-27 2022-09-29 株式会社神鋼環境ソリューション 回転構造物及び焼却炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3156990U (ja) 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造
JP2011027165A (ja) 制振装置
JP2010007859A (ja) 隔離プラットホーム
JP2007138678A (ja) 減震装置
JP6087605B2 (ja) 免震構造物
JP4812463B2 (ja) 免震床構造
JP4902239B2 (ja) 建築物の壁面構造およびこの壁面構造に使用される制震パネル
JP4446491B1 (ja) 免震球支承装置
JP6246547B2 (ja) 減震ストッパ構造、隙間管理スペーサ、並びに防振架台
JP4899210B2 (ja) すべり支承およびその取り付け方法ならびに免震構造物
JP2008144860A (ja) 免震装置、及び免震構造物
JP2010156166A (ja) 木造建物構造体の免震装置
JP4999216B1 (ja) 耐震避難室用基礎ブロック
JP5042067B2 (ja) 防振床構造
JP2008150871A (ja) 免震基礎の施工方法
JP6329803B2 (ja) 床の防振装置及びこれを用いた防振床構造
JP4824476B2 (ja) 免震装置及び建物の免震構造
JP6123014B1 (ja) エネルギー吸収型支承
JP4971697B2 (ja) 耐力壁フレーム
JP2016037845A (ja) 補強構造及び建物
JP2020023791A (ja) 免震装置及びそれを用いた免震建物
JP6398269B2 (ja) 免震構造
JP3155045U (ja) 軽量建造物用免震装置及び軽量建造物免震構造
JP2019078130A (ja) 免震建築物
JP2009270614A (ja) 免震機構とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees