JP4971697B2 - 耐力壁フレーム - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の耐力壁として用いられる耐力壁フレームに関するものである。
従来から耐力壁フレーム全体の変形能力(ねばり)を向上させることができる耐力壁フレームとして特許文献1が知られている。
この特許文献1に示された耐力壁フレームは、矩形枠の縦枠間に斜材を横V字状に架設し、横V字状に配置した上下両斜材の縦枠と接続する部分のうち、上の斜材の下端部と下の斜材の上端部とを接続する部分において、縦枠の中立軸と上斜材の中立軸との交点と、縦枠の中立軸と下斜材の中立軸との交点とが上下に離れるように双方の斜材の端部間に間隔を設ける構造とし、地震などの際に耐力壁フレームに過大な荷重が加わった場合、縦枠の上記2つの交点間の部分が曲げ応力により塑性変形をして耐力壁フレーム全体の変形能力(ねばり力)を向上させ、地震のエネルギーを吸収しやすい靭性のある構造としてある。そして、上記特許文献1においては、地震時に縦枠の上記2つの交点間の部分においてより確実に塑性変形を行うことができるように、縦枠の上下方向の中間部分の上記2つの交点間の部位を他の部位よりも肉厚を薄くしてある。
上記のような従来例の耐力壁フレームは上下の梁間又は梁と土台間に配設され、上記のように地震時等の際に縦枠の上記2つの交点間の部分において塑性変形をすることで、水平力が繰り返し作用した場合におけるねばり力を向上させて耐力壁フレームの破壊を防止しつつ地震エネルギーを吸収するようにしているのであるが、この従来の耐力壁フレームは縦枠の中間部分で地震時に塑性変形がしやすいような構造とする必要があるため、耐力壁フレームで垂直荷重を支持することはできず、このため、上下の梁間又は梁と土台間に配設するに当たっては、垂直荷重を支持しなくてもよい位置である柱のすぐ横にしか配置できないという配置位置の制約があり、耐力壁フレームを柱間の中間位置において上下の梁間又は梁と土台間に配設することができなかった。
特開2003−113653号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、地震等による水平力が作用した際に引っ張り、圧縮の両方に抵抗することができ且つ制振効果に優れ、しかも垂直荷重の支持もでき、柱間における配置位置の位置的制約がなく制振効果を発揮できる耐力壁フレームを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る耐力壁フレームは、矩形枠1内に斜材2を架設して構成した耐力壁フレーム3であって、矩形枠1が上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設されて建物の垂直荷重を支持するための構造材により構成してあり、上記斜材2が、両端部を矩形枠1に架設して取付ける帯鋼よりなるブレース本体7と、このブレース本体7を鋼管10にスライド自在に挿通して両端部を鋼管10から突出させると共にブレース本体7の両面と鋼管10の内面との間に木製のスペーサ11を介在してなるアンボンドブレース9により構成し、鋼管10によりスペーサ11を介してブレース本体7の軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束して成ることを特徴とするものである。
このように、矩形枠1の縦枠4が上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設されて垂直荷重を支持するための構造材により構成してあるので、両縦枠4により梁5からの荷重を支持することができ、また、斜材2がアンボンドブレース9であるため、地震等の水平力が作用した際に拘束部材8によりブレース本体7の座屈が防止されて引っ張り、圧縮の両方に抵抗でき、且つ、引っ張り、圧縮の際の軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束するので、変形を拘束する際の履歴吸収エネルギーにより優れた制振効果が得られるものである。このように本発明の耐力壁フレームは、上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設して垂直荷重の支持ができると共に地震の際の制振効果が優れたものとなる。したがって、本発明の耐力壁フレームは、上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設するに当たって柱15間の配置位置に制約がなくて設計の自由度が得られる制振効果の優れた耐力壁フレーム3とすることができる。また、本発明は、鋼管10内にブレース本体7をスライド自在に挿通すると共にブレース本体7の両側面と鋼管10の内面との間に木製のスペーサ11を介在させるという簡単な構成で、制振効果に優れたアンボンドブレース9を構成することができる。
また、矩形枠1内に垂直に対する傾斜方向が反対方向となる2以上のアンボンドブレース9を架設することが好ましい。
このような構成とすることで、地震により水平力が作用した際、一方のアンボンドブレース9が引っ張り力に抵抗している時は、他方のアンボンドブレース9が圧縮力に抵抗することになり、逆に一方のアンボンドブレース9が圧縮力に抵抗している時は、他方のアンボンドブレース9が引っ張り力に抵抗することになり、両アンボンドプレース9がこれを交互に繰り返しながら地震の際の水平力に抵抗すると共に、上記両アンボンドブレース9が軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束する際の履歴吸収エネルギーにより優れた制振効果を発揮することができる
本発明は、地震等による水平力が作用した際に引っ張り、圧縮の両方に抵抗することができ、且つ、引っ張り、圧縮の際の軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束する際の履歴吸収エネルギーにより優れた制振効果が得られ、しかも垂直荷重の支持もでき、これにより柱間における配置位置の位置的制約がなく柱間の任意の位置に配設して建物の垂直荷重を支持すると共に制振効果を発揮できる耐力壁フレームを提供できる。また、鋼管内にブレース本体をスライド自在に挿通すると共にブレース本体の両側面と鋼管の内面との間に木製のスペーサを介在させるという簡単な構成で、制振効果に優れたアンボンドブレースを構成することができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明の耐力壁フレーム3は上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設されるものであって、矩形枠1に斜材2を架設して構成してある。
矩形枠1は左右の縦枠4の上下端部間に上横枠16、下横枠17を架設して構成してあり、この矩形枠1を構成する縦枠4や上横枠16、下横枠17は強度の強い角鋼管やH鋼などにより構成してあり、特に、縦枠4は耐力壁フレーム3を上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設して取付けた状態で建物の垂直荷重を支持することができる構造材となっている。
矩形枠1内には垂直に対する傾斜方向が反対方向となる2以上の斜材2が架設してある。図1に示す実施形態では矩形枠1の縦枠4間に2個の斜材2(上斜材2a、下斜材2b)を横V字状に架設してある例を示している。
本発明に用いる斜材2はアンボンドブレース9により構成してある。アンボンドブレース9はブレース本体7と、ブレース本体7の軸方向変位を許容しつつ面外方向の変形を拘束するための拘束部材8とで構成してある。
図2には本発明に用いるアンボンドブレース9の一例が示してある。図2においてブレース本体7は帯鋼により構成してあり、拘束部材8は鋼管10と木製のスペーサ11とで構成してある。ブレース本体7は鋼管10よりも長いものが使用され両端部が接続部7aとなっている。このブレース本体7を鋼管10にスライド自在に挿通して両端部を鋼管10から突出させると共にブレース本体7の両面と鋼管10の内面との間に木製のスペーサ11を介在してアンボンドブレース9を構成してある。ここで、木製のスペーサ11と鋼管10とは任意の固着手段により固着してあってもよい。スペーサ11とブレース本体7とは非固着の関係となっている。
上記のような構成のアンボンドブレース9は、ブレース本体7の両端部の接続部7aを矩形枠1に溶接等により固着することで矩形枠1に架設するものである。図1に示す実施形態では矩形枠1に溶接により固着した接続部プレート19に接続部7aを溶接により固着してある。
このように縦枠4を建物の垂直荷重を支持するための構造材により構成した矩形枠1にアンボンドブレース9により構成した斜材2を架設することで本発明の耐力壁フレーム3を構成してある。
上記耐力壁フレーム3は、柱15と梁5とを用いて形成したラーメン構造の架構体における耐力壁パネルとして用いられるもので、矩形枠1が上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設され、耐力壁フレーム3の下端部を梁5又は土台6に連結するとともに上端部を梁5に連結するものである。
ここで、上記、耐力壁フレーム3は地震等により水平力が作用した場合、斜材2がアンボンドブレース9であるため、拘束部材8によりブレース本体7の座屈が防止されて引っ張り、圧縮の両方に抵抗できることになり、更に、拘束部材8はブレース本体7の引っ張り、圧縮の際の軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束するので、変形を拘束する際の履歴吸収エネルギーにより優れた制振効果が得られることになる。
ここで、図1示すように矩形枠1内に垂直に対する傾斜方向が反対方向となる2以上のアンボンドブレース9を架設することで、地震により水平振動が作用した際、一方のアンボンドブレース9が引っ張り力に抵抗している時は、他方のアンボンドブレース9が圧縮力に抵抗することになり、逆に一方のアンボンドブレース9が圧縮力に抵抗している時は、他方のアンボンドブレース9が引っ張り力に抵抗することになり、両アンボンドプレース9がこれを交互に繰り返しながら地震の振動に抵抗すると共に、上斜材2a、下斜材2bを構成する両アンボンドブレース9がそれぞれ軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束する際における履歴吸収エネルギーにより優れた制振効果を発揮できることになる。
しかも、本発明の耐力壁フレーム3は上記のように制振効果がすぐれているだけでなく、前述のように矩形枠1の縦枠4が建物の垂直荷重を支持する構造材により構成してあるので、図3に示すように柱15間の中間部分において上下の梁5間又は梁5と土台6間に配設して梁5の中間部分を耐力壁フレーム3の矩形枠1により支持し、梁5の中間部分からかかる垂直荷重を矩形枠1により支持できる。もちろん、垂直荷重を支持しなくてもよい位置、つまり、図4に示すように柱15に隣接した位置に制振効果にすぐれた耐力壁フレーム3を配設することもできる。このように本発明においては柱15間における制振効果がすぐれた耐力壁フレーム3の配置位置の制約がなく、設計上の自由度が増すことになる。
本発明の耐力壁フレームの一実施形態の斜視図である。 同上に用いるアンボンドブレースの一例を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図であり、(d)は断面図である。 同上の耐力壁フレームの施工例を示す正面図である。 同上の耐力壁フレームの他の施工例を示す正面図である。
1 矩形枠
2 斜材
3 耐力壁フレーム
4 縦枠
5 梁
6 土台
7 ブレース本体
8 拘束部材
9 アンボンドブレース
10 鋼管
11 スペーサ

Claims (2)

  1. 矩形枠内に斜材を架設して構成した耐力壁フレームであって、矩形枠が上下の梁間又は梁と土台間に配設されて建物の垂直荷重を支持するための構造材により構成してあり、上記斜材が、両端部を矩形枠に架設して取付ける帯鋼よりなるブレース本体と、このブレース本体を鋼管にスライド自在に挿通して両端部を鋼管から突出させると共にブレース本体の両面と鋼管の内面との間に木製のスペーサを介在してなるアンボンドブレースにより構成し、鋼管によりスペーサを介してブレース本体の軸方向変形を許容しつつ面外方向の変形を拘束して成ることを特徴とする耐力壁フレーム。
  2. 矩形枠内に垂直に対する傾斜方向が反対方向となる2以上のアンボンドブレースを架設して成ることを特徴とする請求項1記載の耐力壁フレーム。
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