JP2019078130A - 免震建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で建築しやすく、丈夫な免震建築物を提供する。【解決手段】 基礎2の上に免震設備を介して建物ユニット4が一つ又は複数隣接配置されている免震建築物1において、前記各建物ユニット4は、金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットであり、前記免震設備は、前記基礎2の上に配設される下部すべり支承8と、該下部すべり支承8の上に配設される上部すべり支承9と、で構成されるすべり式の免震支承3と、該免震支承3の作用で水平方向に移動する建物ユニット4を元の位置に戻すように作用する復元装置20と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、免震建築物に関するものである。
免震建築物の一例として、箱状の建物ユニットを基礎の上に複数隣接配置し、各建物ユニットと基礎との間に免震支承が設けられたものが知られている(特許文献1参照)。前記建物ユニットは、四隅に柱が設けられ、天井梁と床梁とで前記柱が連結された骨組み構造体である。前記従来の免震建築物においては、免震支承として、転がり式の免震支承と円筒型積層ゴム式の免震支承の使用例が示されている。
転がり式の免震支承は、特許文献1の0021段落に記載されているように、基礎上に設置されて支持される第1受け皿と、建物ユニットの柱または柱に連結されている床梁に固着されて支持される第2受け皿と、これらの第1受け皿、第2受け皿間に介在されるボールと、を有して構成される。
また、円筒型積層ゴム式の免震支承は、特許文献1の0033段落に記載されているように、上下に配置された2枚の受け皿の間に円筒状のゴムと薄肉鋼板を交互に多段積層して取り付けられたものであって、前記ゴム材料に地震等のエネルギーを効果的に吸収できる硬度の低い高減衰ゴムを使用し、これにより免震機能を与えるようにしたものである。
特開平11−30052号公報
しかしながら、前記の如き転がり式の免震支承や円筒型積層ゴム式の免震支承は高価であるため、それらの免震支承を用いる前記従来の免震建築物はコスト高となってしまうという問題がある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたもので、安価で建築しやすく、丈夫な免震建築物を提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、請求項1の本発明に係る免震建築物は、基礎の上に免震設備を介して建物ユニットが一つ又は複数隣接配置されている免震建築物であって、前記各建物ユニットは、金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットであり、前記免震設備は、前記基礎の上に配設される下部すべり支承と、該下部すべり支承の上に配設される上部すべり支承と、で構成されるすべり式の免震支承と、該免震支承の作用で水平方向に移動する建物ユニットを元の位置に戻すように作用する復元装置と、を備えることを特徴とする。
請求項1の本発明によれば、各建物ユニットが金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットであるので、建物ユニット自体が丈夫である。このような丈夫な建物ユニットを一つ又は複数隣接配置することで一層丈夫な建物となる。加えて、建物ユニットの集合体が免震設備を介して基礎の上に支持されるので、地震の被害を受け難い建築物となる。免震設備を構成する免震支承は、地震に応じて建物ユニットの水平方向の移動を許容することで建物ユニットに伝わる地震のエネルギーを減衰させ、同じく免震設備を構成する復元装置は、地震の際に建物ユニットをゆっくりと震動させるとともに、免震支承によって水平方向に移動した建物ユニットを元の位置に戻すように作用する。免震支承と復元装置とが協働することで、高い免震性能が得られる。
また、建築に当たっては、あらかじめ準備した複数の建物ユニットを、免震設備と共に基礎の上に設置するだけでよいので、建築工程がシンプルであり、建築コストも安価となる。さらに、免震支承が、下部すべり支承と上部すべり支承とで構成されるすべり式の免震支承であるので、免震支承自体のコストも抑制され、建築コストの一層の低減に貢献できる。また、免震設備と建物ユニットとの組合せをモジュール化(基本単位化)しておくことにより、建築工程を一層シンプルにでき、建築コストも一層安価となる。加えて、モジュール化により、モジュール毎に免震設計と構造計算とを行うことができる。これにより、複雑であった免震設計、構造計算並びに施工等がパターン化でき、単純且つなお一層安価な免震建築物を提供することができる。
請求項2の本発明に係る免震建築物は、請求項1に記載のものにおいて、前記建物ユニットの少なくとも一つがコンテナを利用して形成されることを特徴とする。この場合、コンテナは、中古のコンテナであっても新造のコンテナであってもよい。コンテナを利用することで、建築ユニットのコストがさらに低減できる。
請求項3の本発明に係る免震建築物は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記下部すべり支承が、下側横架材の上面に金属製のすべり支承板を固定して形成されたものであり、前記上部すべり支承が、上側横架材の下面に金属製のすべり支承板を固定して形成されたものであり、前記下部すべり支承と前記上部すべり支承とが交差するように配設されることを特徴とする。
請求項3の本発明によれば、下部すべり支承と上部すべり支承の双方が、横架材に金属製のすべり支承板を固定して形成されるので、コスト低減に一層貢献できる。また、下部すべり支承と上部すべり支承とが交差するように配設されるので、すべり支承板同士の接触面積が小さい。このため、地震の際に免震支承が効率よく作用する。
請求項4に記載の本発明に係る免震建築物は、請求項1,2又は3に記載のものにおいて、地震時の少なくとも予想すべり変位量分だけは前記建物ユニットを前記下部すべり支承から予め外方へ突出させて配置し、前記下部すべり支承から外方へと突出した前記建物ユニットの外側面の下方位置に目隠し壁が形成されることを特徴とする。このようにすれば、地震により突出量が減少する方向へ建物ユニットがすべり移動した場合でも、建物ユニットが下部すべり支承による支持を失うことがない。また、目隠し壁により、建物ユニットの下方の構造体が覆い隠されるので、外観のよい建築物となる。
本発明の実施の一形態に係る免震建築物の側面図である。 図1の免震建築物中の建物ユニットの斜視図である。 図1の免震建築物中の建物ユニットの斜視図である。 すべり式免震支承の斜視図である。 図1のA部の斜視図である。 モジュール化された基礎の平面図である。 モジュール化された建物ユニットの底面図である。 モジュール化された基礎の平面図である。 モジュール化された建物ユニットの底面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る免震建築物1は、基礎2の上に免震支承3を介して建物ユニット4が複数隣接配置されている免震建築物である。建築現場の地面上にコンクリート製の基礎2が施工され、この基礎2の上に免震設備(免震支承3、復元装置20)を介して複数の建物ユニット4が隣接させて配置される。建物ユニット4は、隣接するもの同士が互いに連結される。建物ユニット4の配設数は、建築物の大きさに応じて適宜に決定される。
本実施の形態では、建物ユニット4を水平方向にのみ隣接配置してあるが、強度上問題がなければ、建物ユニット4を上下方向にも隣接配置し、全体が2階建て以上又は部分的に2階建て以上の建築物とすることもできる。なお、建物ユニットを一つだけ配置し免震建築物とすることもできる。
各建物ユニット4は、図2に示すように、四隅に柱5が設けられ、天井梁6と床梁7とで前記柱5が強固に連結された金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットである。限定はされないが、建物ユニット4は鋼材を用いて製造される。建物ユニット4は、木材よりも剛性の高い金属製の柱5と天井梁6と床梁7とを備え、柱5と天井梁6、及び、柱5と床梁7とが剛接合された構造(ラーメン構造)である。よって、建物ユニット4においては、外力によって部材に発生する曲げモーメントが柱5と天井梁6と床梁7とを介して全体に伝わり、部材全体で強度を構成する。このため、筋交い構造を設けることなく、必要な強度が保証される。
建物ユニット4は、専用品として製造したものであっても良いし、他の構造物を転用したものであってもよい。他の構造物としては、それ自体周知の、貨物輸送用のコンテナを用いることができる。この場合、中古のコンテナであってもよいし新造のコンテナであってもよいが、中古品を用いればコスト上有利である。コンテナを転用する場合には、必要に応じてコンテナの側壁を除去したり、コンテナの側壁に開口部を設けたり等の加工を行う。
建物ユニット4は、箱状の構造体として建築現場へと輸送してもよいし、建物ユニットを構成する柱材、天井梁材及び床梁材を建築現場に輸送し、これらの部材を建築現場で剛接合して建物ユニット4を組み立てるようにしてもよい。
図1に示すように、免震支承3は、基礎2の上に配設される下部すべり支承8と、この下部すべり支承8の上に配設される上部すべり支承9と、で構成されるすべり式の免震支承である。下部すべり支承8は、建築物の土台となる下側横架材10の上面に金属製のすべり支承板11を固定して形成される。また、上部すべり支承9は、建築物の床梁となる上側横架材12の下面に金属製のすべり支承板13を固定して形成される。そして、下部すべり支承8と上部すべり支承9とが互いに交差するように基礎2の上に配設される。
具体的には、図1及び図2に示すように、基礎2の上に建築物の土台となる下側横架材10を互いに平行に又は格子状に固定する。下側横架材10の本数は建築物の大きさに応じて適宜の本数とする。下側横架材10の素材は木材であっても鋼材等の金属材であってもよいが、コストの面から木材であることが望ましい。各下側横架材10の上面には、予めすべり支承板11を固定しておく。図示例では、図3及び図4に示すように、金属製の板をコ字状に折り曲げて形成したコ字状金属板14を下側横架材10に対して上から嵌め込み、コ字状金属板14の二つの側面部15,15を下側横架材10に対してボルト16で固定してある。コ字状金属板14の上面部が下部すべり支承8のすべり支承板11となる。コ字状金属板14は、耐摩耗性、耐食性等の良好な金属板、例えば、ステンレス板を用いて形成すると好適である。
次に、図3に示すように、建物ユニット4の床梁7間に、上側横架材12を格子状又は平行に固着する。上側横架材12の本数は建物ユニット4の大きさに応じて適宜の本数とする。上側横架材12の素材は木材であっても鋼材等の金属材であってもよいが、コストの面から木材であることが望ましい。上側横架材12は、建物ユニット4の床梁7と共に、建築物の床梁を構成する。
上側横架材12の下面には、予めすべり支承板13を固定しておく。図示例では、図4及び図5に示すように、金属製の板をコ字状に折り曲げて形成したコ字状金属板17を上側横架材12に対して下から嵌め込み、コ字状金属板の二つの側面部18,18を上側横架材12に対してボルト19で固定してある。コ字状金属板17の下面部が上部すべり支承9のすべり支承板13となる。コ字状金属板17は、耐摩耗性、耐食性等の良好な金属板、例えば、ステンレス板を用いて形成すると好適である。
次に、上側横架材12付きの建物ユニット4を、下部すべり支承8と上部すべり支承9とが上から見て直交状態となるように、下側横架材10上に載置する。図1及び図5に示すように、上側横架材12付きの建物ユニット4は、最も外側の下部すべり支承8からさらに外方へと予め所定量だけ突出するようにして下側横架材10上に配設される。これは、少なくとも地震時の予想すべり変位量分だけは建物ユニット4を予め外方へ突出させておくことで、地震により突出量が減少する方向へ建物ユニット4がすべり移動した場合でも、建物ユニット4が下側横架材10による支持を失わないようにするためである。
図1及び図5に示すように、最も外側の下部すべり支承8から外方へと突出した建物ユニット4の外側面の下方位置には、建物ユニット4との間に隙間を空けて、基礎2を構成する目隠し壁21が予め形成される。この目隠し壁21により、建物ユニット4の下方の構造体が覆い隠される。このため、外観のよい建築物となる。
図4及び図5に示すように、下部すべり支承8のすべり支承板11と上部すべり支承9のすべり支承板13とは、互いに直交状態で上下に対向し、互いに面接触の状態である。そして、下部すべり支承8と上部すべり支承9との組み合わせで、すべり式の免震支承3が形成される。地震が起こると下部すべり支承8上で上部すべり支承9が水平方向にすべり移動し、地震の揺れが吸収される。これにより、建築物に対して地震の揺れがダイレクトに伝わることが防止される。
図1に示すように、上側横梁材12と基礎2との間には、積層ゴム式等の適宜の形式の復元装置20が介装される。この復元装置20は、地震の際に建物ユニット4をゆっくりと震動させるとともに、免震支承3の作用で水平方向に移動する建物ユニット4を常に元の位置に戻すように作用する。復元装置20は、免震支承3と共に、免震設備を構成する。単体ゴム材で構成される復元装置20を用いれば、コスト上有利である。
本実施の形態の免震建築物1によれば、各建物ユニット4が、四隅に柱5が設けられ、天井梁6と床梁7とで前記柱5が連結された金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットであるので、建物ユニット4自体が丈夫である。このような丈夫な建物ユニット4を複数隣接配置することで一層丈夫な建物となる。加えて、建物ユニット4の集合体が免震支承3を介して基礎2の上に支持されるので、地震の被害を受け難い建築物となる。免震設備を構成する免震支承3は、地震に応じて建物ユニット4の水平方向の移動を許容することで建物ユニット4に伝わる地震のエネルギーを減衰させ、同じく免震設備を構成する復元装置20は、地震の際に建物ユニット4をゆっくりと震動させるとともに、免震支承3によって水平方向に移動した建物ユニット4を元の位置に戻すように作用する。免震支承3と復元装置20とが協働することで、高い免震性能が得られる。
また、建築に当たっては、一つ又は複数の建物ユニット4を、免震設備(免震支承3及び復元装置20)と共に基礎2の上に設置するだけでよいので、建築工程がシンプルであり、建築コストも安価となる。コンテナを利用することで建築ユニット4のコストも低減できる。さらに、免震支承3が、下部すべり支承8と上部すべり支承9とで構成されるすべり式の免震支承であるので、免震支承3自体のコストも抑制され、建築コストの一層の低減に貢献できる。
また、下部すべり支承8と上部すべり支承9の双方が、横架材10,12に金属製のすべり支承板11,13を固定して形成されるので、コスト低減に一層貢献できる。また、下部すべり支承8と上部すべり支承9とが交差するように配設されるので、すべり支承板11,13同士の接触面積が小さい。このため、地震の際に免震支承が効率よく作用する。横架材は、鋼材等の金属材であってもよいが木製であることが望ましい。
図示例では、下側横架材10と上側横架材12のそれぞれにおいて、長さ方向の一部にのみすべり支承板11,13が固定されている。このようにすれば、すべり支承板11,13の使用量を節約できるので、コスト低減に尚一層貢献できる。「長さ方向の一部」をどの程度の範囲とするかは、地震の際に想定される下部すべり支承8上での上部すべり支承9のすべり幅を考慮して適宜に決定すればよい。
なお、他の実施の形態として、上側横架材12を建物ユニット4の床梁7間に設ける前記の態様に代えて、下側横架材10上に上側横架材12を平行に又は格子状に載置し、この上側横架材12の集合体の上に建物ユニット4を固着する態様を採用することもできる。
また、免震設備(免震支承3及び復元装置20)と建物ユニット4との組合せをモジュール化(基本単位化)しておくことにより、建築工程を一層シンプルにでき、建築コストも一層安価となる。加えて、モジュール化により、モジュール毎に免震設計と構造計算とを行うことができる。これにより、複雑であった免震設計、構造計算並びに施工等がパターン化でき、単純且つなお一層安価な免震建築物を提供することができる。
例えば、図6及び図7はモジュール化の一例である。単一の建物ユニットのケースである。図6は、モジュール化された建物ユニットの平面図である。図7は、モジュール化された建物ユニットの底面図である。ここでは、下部すべり支承8、上部すべり支承9を8つずつ使用し、復元ゴム20を1つ使用している。この予めモジュール化された免震設備を利用することで、建築工程を一層シンプルにでき、建築コストも一層安価となる。なお、このモジュール化は、一例であり、下部すべり支承8、上部すべり支承9、復元ゴム20の個数を変更して、色々なタイプのモジュール化された免震設備を利用できる。
図の8及び図9も、モジュール化の一例である。建物ユニットを2つ連結したケースである。図8は、モジュール化された建物ユニットの平面図である。図9は、モジュール化された建物ユニットの底面図である。ここでは、下部すべり支承8、上部すべり支承9を16つずつ使用して、復元ゴム20を2つ使用している。この予めモジュール化された免震設備を利用することで、建築工程を一層シンプルにでき、建築コストも一層安価となる。なお、このモジュール化は、一例であり、下部すべり支承8、上部すべり支承9、復元ゴム20の個数を変更して、色々なタイプのモジュール化された免震設備を利用できる。また建物ユニットを3つ以上連結してモジュール化してもよい。また建物ユニットを上下方向に連結してモジュール化してもよい。
本実施の形態では、図1及び図5に示すように、上側横架材12の端面が、建築物の最も外側に位置する目隠し壁21の外側面と略同一面内に位置する。すなわち、建築物の最も外側に位置する目隠し壁21から外方へと上側横架材12が全く突出しない構成である。
仮に、前記と同一のすべり式の免震支承3を介して基礎2の上に木造の家屋を設置するとして、図1及び図5と同様に、建築物の最も外側に位置する目隠し壁21から外方へと上側横架材12が全く突出しない構成とすると、次のような不都合がある。すなわち、地震によって上側横架材12が下側横架材10上で建築物の外方(図5で見て右方)へ向けてすべり移動して上側横架材12の端部が下側横架材10上から大きく右に外れてしまうと、上側横架材12の端部上には木造家屋の柱を通じて大きな荷重がかかっているので、この大きな荷重によって上側横架材12が損壊し、木造家屋が倒壊してしまう危険がある。そこで、すべり式の免震支承3を介して基礎2の上に木造家屋を設置する場合には、前記のような問題が起こらないように、柱直下にすべり支承8、9を設置し、柱を通じてかかる大きな負荷を軽減するために、上側横架材12を目隠し壁21から予め外方へと突出させて配設しておく必要がある。しかし、このような構成とすると、建築物全体としての見栄えが悪いだけでなく、敷地の利用に無駄が生じてしまうという問題がある。
これに対し、本実施の形態では、上側横架材12の上に木造家屋ではなくラーメン構造の建物ユニット4が固定されているので、木造家屋の場合のように特定の柱に対して大きな荷重がかかることはなく、建物ユニット4の全体で荷重が分散して支持される。このため、地震時の横ずれによって上側横架材12の端部が下側横架材10による支えを一時的に失ってしまったとしても、上側横架材12が傾いたり損壊したりすることはない。よって、図5に示すように、上側横架材12による建築物の外方への余計な突出が存在しない構成を採用することができ、すっきりとした外観の建築物が得られるとともに、敷地の利用効率も良好なものとなる。
2 基礎
3 免震支承(すべり式免震支承)
4 建物ユニット
8 下部すべり支承
9 上部すべり支承
10 下側横架材
12 上側横架材
11,13 すべり支承板
21 目隠し壁

Claims (4)

  1. 基礎の上に免震設備を介して建物ユニットが一つ又は複数隣接配置されている免震建築物であって、前記各建物ユニットは、金属製の骨組みを有する剛性箱状の建物ユニットであり、前記免震設備は、前記基礎の上に配設される下部すべり支承と、該下部すべり支承の上に配設される上部すべり支承と、で構成されるすべり式の免震支承と、該免震支承の作用で水平方向に移動する建物ユニットを元の位置に戻すように作用する復元装置と、を備える、免震建築物。
  2. 前記建物ユニットの少なくとも一つがコンテナを利用して形成される、請求項1に記載の免震建築物。
  3. 前記下部すべり支承が、下側横架材の上面に金属製のすべり支承板を固定して形成されたものであり、前記上部すべり支承が、上側横架材の下面に金属製のすべり支承板を固定して形成されたものであり、前記下部すべり支承と前記上部すべり支承とが交差するように配設される、請求項1又は2に記載の免震建築物。
  4. 地震時の少なくとも予想すべり変位量分だけは前記建物ユニットを前記下部すべり支承から予め外方へ突出させて配置し、前記下部すべり支承から外方へと突出した前記建物ユニットの外側面の下方位置に目隠し壁が形成される、請求項1,2又は3に記載の免震建築物。
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