JP6608267B2 - 免震装置 - Google Patents

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本発明は、免震装置に関し、詳しくは、特に下レール、上レールのレール面構造、下レール、上レール間に配置する移動体のローラ構造を3個でもって構成し、当該各ローラ構造における内側ローラ、外側ローラとその軸受部とを組み合わせた構造の摩擦制震力を具備した斬新な特徴構成の基に美術品、精密機器、コンピュータ装置等のような各種の被免震体に対する地震発生時における免震効果を高性能に実現し得る免震装置に関するものである。
従来、この種の免震装置としては、種々の構造のものが開発されており、復元動作用に金属ばねや曲線レールを用いたもの、コロと曲線レールを組み合わせたもの、振動減衰手段にオイルダンパ、摩擦ダンパ等を用いたものが知られている。
特許文献1には、支持体と被支持体間に介在して装着され、前記支持体側に固設され中央部が最低部分をなす凹状の平行な少なくとも一対の下部レールと、前記各下部レールに係合する少なくとも4個の下部車輪と、前記被支持体側に固設され中央部が最高部分をなす凹状で前記下部レールの上方ずれた位置に向合わせの向きに配設された少なくとも一対の上部レールと、前記各上部レールに係合する少なくとも4個の上部車輪と、支持部及び基部を有する一対の車軸と該基部間に跨がって固着された連結部材とを含み、前記各支持部に前記下部車輪及び上部車輪が対で回動可能に軸支された構成からなる免震装置が開示されている。
しかし、特許文献1の免震装置の場合、連結部材の両端部に下部車輪及び上部車輪を対で、すなわち、2個ずつ合計4個個別に回動可能に軸支し、一対の下部レールに対して一対の下部車輪を、一対の上部レールに対して一対の上部車輪を各々係合させる一般的な構成としたものであり、このため、各下部車輪、上部車輪について各々脱輪防止対策を個別に講じなければならない煩雑な構造となっている。
また、特許文献1の免震装置の場合、上部レール側における跳ね上がり防止対策については格別な配慮がなされていない。
特許第3131831号公報
本発明は、下レール、上レール間において地震動に伴って移動し免震機能を発揮させる移動体のローラ構造に斬新な工夫、すなわち、移動体のローラ構造を3個でもって構成した斬新な特徴構成の基に、構造の簡略化を図りつつ的確な脱輪防止機能、免震機能、更には、上レールの跳ね上がり防止機能、上記3個の各ローラ構造における内側ローラ、外側ローラとその軸受部とを組み合わせた構造の摩擦制震力を具備した免震装置を提供せんとするものである。
本発明は、コ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片に中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備えた下レールと、前記下レールより広幅のコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、装置外側に位置させる側片に中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備え、前記下レールの上部に一対の側片同士を対向する状態で配置する上レールと、前記下レール、上レール間に同方向に配置するローラ支持枠体と、このローラ支持枠体の装置外側の面に、前記各二つの直列配置のレール面の最低位置間の間隔と等しい間隔で軸支するととともに、各々下レールに転接する内側ローラ、上レールに転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した二つの突合せローラ体と、前記ローラ支持枠体の装置内側の面に軸支するととともに、各々下レールの一つのレール面に転接する内側ローラ、上レールの一つのレール面に転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した一つの突合せローラ体と、を具備する移動体と、により免震レール体を構成し、前記免震レール体を4台用い、2台ずつ井桁状に組み合わせて全体として四角形上で上下2段構成の免震構造体とし、前記免震構造体上の被免震体に対する一方向とこれと直交する他方向の免震を行うように構成し、上記各ローラ構造における内側ローラ、外側ローラとその軸受部とを組み合わせた構造の摩擦制震力を具備したことを最も主要な特徴とする。
請求項1、2記載の発明によれば、移動体の装置外側の面に二つのフランジ部突合せ構造の突合せローラ体を、装置内側の面にフランジ部突合せ構造の一つの突合せローラ体を備え、すなわち、移動体の突合せローラ体3個構成という斬新な構成の基に、構造の簡略化を図りつつフランジ部突合せ構造による的確な脱輪防止機能、更には的確な免震機能を発揮するとともに、上記各ローラ構造における内側ローラ、外側ローラとその軸受部とを組み合わせた構造の摩擦制震力を具備した免震装置を実現し提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、上記効果に加えて、免震レール体を構成する上レールの跳ね上がり防止機能をも発揮する免震装置を実現し提供することができる。
図1は本発明の実施例に係る免震装置の概略平面図である。 図2は本実施例に係る免震装置に被免震体を載置した状態の概略正面図である。 図3は本実施例に係る免震装置に被免震体を載置した状態の概略正面図である。 図4は本実施例に係る免震装置におけるした下レールの正面図、平面図、背面図を示す図である。 図5は本実施例に係る免震装置における上レールの正面図、背面図、平面図及び右側面図を示す図である。 図6は本実施例に係る免震装置における移動体の正面図、背面図、平面図を示す図である。 図7は本実施例に係る免震装置における移動体の一部を省略し、かつ、拡大して示す部分断面図である。 図8は本実施例に係る免震装置における下レール、移動体、上レールの組み付け状態を一部断面として示す概略拡大図である。 図9は本実施例に係る免震装置における免震レール体の正面図、背面図を示す図である。 図10は本実施例に係る免震装置における免震レール体の基本位置、中間位置、最大位置における各々の正面図、背面図を示す図である。 図11は本実施例に係る被免震体を載置した免震装置において、例えば下段の免震レール体が最大位置に変位した状態を示す概略正面図である。
本発明は、下レール、上レール間において地震動に伴って移動し免震機能を発揮させる移動体のローラ構造に斬新な工夫、すなわち、移動体のローラ構造を3個でもって構成した斬新な特徴構成の基に、構造の簡略化を図りつつ的確な脱輪防止機能、免震機能、制震機能、復元機能を発揮する免震装置を提供するという目的を、コ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片の長さ方向の中心に設けた突片と、長さ方向両隅部に設けた各突片とにわたって各々設けた各突片間の中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備えた下レールと、前記下レールより広幅のコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片の長さ方向の中心に設けた突片と、長さ方向両隅部に設けた各突片とにわたって各々設けた各突片間の中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備え、前記下レールの上部に一対の側片同士を対向する状態で、かつ、前記下レールの一対の側片を囲むように配置する上レールと、前記下レール、上レール間に同方向に配置するローラ支持枠体と、このローラ支持枠体の装置外側の面に、前記各二つの直列配置のレール面の最低位置間の間隔と等しい間隔で軸支するととともに、各々下レールに転接する内側ローラ、上レールに転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した二つの突合せローラ体と、前記ローラ支持枠体の装置内側の面に軸支するととともに、各々下レールの一つのレール面に転接する内側ローラ、上レールの一つのレール面に転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した一つの突合せローラ体と、を具備する移動体と、により免震レール体を構成し、前記免震レール体を4台用い、2台ずつ井桁状に組み合わせて全体として四角形上で上下2段構成の免震構造体とし、前記免震構造体上の被免震体に対する一方向とこれと直交する他方向の免震を行うように構成し、上記各ローラ構造における内側ローラ、外側ローラとその軸受部とを組み合わせた構造の摩擦制震力を具備した構成により実現した。
以下、本発明の実施例に係る免震装置について図1乃至図11を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る免震装置1は、図1に示すように、図9に示すような免震レール体2を4台用い、この免震レール体2を2台ずつ井桁状に組み合わせて全体として四角形状で上下2段構成の免震構造体3を構成し、この免震構造体3上に被免震体100を設置して一方向(X方向)とこれと直交する他方向(Y方向)の免震を行うように構成したものである。
図2は、免震構造体3上に被免震体100を載置した状態の概略正面を示すもので、図3は、概略側面を示すものである。
次に、免震構造体3を構成する免震レール体2の各構成要素について、図4乃至8を参照して詳述する。
図4は、免震レール体2を構成する下レール11を示すものであり、この下レール11は、例えば金属製でコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片12a、12bを具備している。
前記一対の側片12a、12bのうち、装置外側に位置させる側片12aの長さ方向の中心に設けた突片13と、長さ方向両隅部に設けた各突片14a、14bとにわたって各々設けた前記各突片間の中央位置を最低位置としその両側を緩やかに上昇させた形状の凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面15a、15bを設けている。
また、装置内側に位置させる側片12bの中央部に、前記各レール面15a、15bと同一形状の一つのレール面15cを設けている。
図5は、免震レール体2を構成する上レール21を示すものであり、この上レール21は、例えば金属製でコ状長尺体状に形成されるとともに、前記下レール11より広幅のコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片22a、22bを具備している。
前記一対の側片22a、22bのうち、装置外側に位置させる側片22aの長さ方向の中心に設けた突片23と、長さ方向両隅部に設けた各突片24a、24bとにわたって各々設けた各突片間の中央位置を最低位置としの両側を緩やかに上昇させた形状の凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面25a、25bを設けている。
なお、図5に示す正面図においては、前記上レール21を下向き配置とした例を示している。
また、装置内側に位置させる側片22bの中央部に、前記各レール面25a、25bと同一形状の一つのレール面25cを設けている。
更に、前記下レール11の装置内側に位置させる側片22bの上端部から外方に向けて、かつ、側片22bに沿ってクランク形状のフランジ片26を突設している。
前記上レール21は、前記下レール11の上部に一対の側片22a、22b同士を下レール11に対向する状態で、かつ、前記下レール11の一対の側片12a、12bを囲むように配置するようになっている。
次に、免震レール体2を構成する移動体31について、図6、図7、図8を参照して説明する。
前記移動体31は、下レール11、上レール21間に同方向に配置するとともに、装置外側に位置させる四角形状の外側フレーム33a、装置内側に位置させる内側フレーム33bを枠組みしたローラ支持枠体32と、このローラ支持枠体32の外側フレーム33aの外面両隅部間に前記各二つの直列配置のレール面15a、15b(15a、15b)の最低位置間の間隔tと等しい間隔で回転可能に軸支する二つの突合せローラ体34と、前記内側フレーム33bの中央部に回転可能に軸支する一つの突合せローラ体35とを有している。
前記外側フレーム33a、内側フレーム33bは、図6、図7に示すように、両者間にスペーサ36を介在させ、ネジ37を用いて締め付け固定することで、平行配置の状態で一体化している。
また、前記突合せローラ体34は、下レール11に転接する内側ローラ38、上レール21に転接する外側ローラ39を、これらの突合せ面に各々設けたフランジ部38a、39aを突合せ状態に、かつ、長ネジ40を貫通させ前記外側フレーム33a、スペーサ36内にねじ込むことで、個別に回転可能に軸支している。
なお、図7、図8において、43は、内側ローラ38、外側ローラ39用の軸受部である。
前記突合せローラ体35も同様に、下レール11に転接する内側ローラ38、上レール21に転接する外側ローラ39を、これらの突合せ面に各々設けたフランジ部38a、39aを突合せ状態に、かつ、長ネジ40を用いて内側フレーム33bにより回転可能に軸支している。
図9は、一台の免震レール体2の正面及び背面を示すものである。
次に、図2、図3、図5を参照して上レール21の跳ね上がり防止構造について説明する。
本実施例に係る免震装置1において、上下2段構成の免震レール体2のうち、Y方向に並列配置とした上段の2台の免震レール体2においては、図2に示すように、各上レール21に設けたクランク状の一対のフランジ片26を各々装置内側に向けて、かつ、Y方向に沿って配置し、また、下段におけるX方向に並列配置とした2台の免震レール体2の各上レール21間に前記各フランジ片26の上方を覆う各々クランク状の一対の抑え片41をY方向に架設して、地震動に伴い上段の2台の免震レール体2の上レール21が被免震体100とともにY方向に変位(振動)するとき、一対の抑え片41により一対のフランジ片26を抑え込み、上段の2台の免震レール体2の各上レール21の跳ね上がりを防止するように構成している。
この場合、一対の抑え片41は、定常時には一対のフランジ片26に接触しないように小間隔をもって離隔する配置とするものである。
一方、上下2段構成の免震構造体3のうち、X方向に並列配置の下段の2台の免震レール体2においては、図3に示すように、各上レール21に設けたクランク状の一対のフランジ片26を各々装置内側に向けて、かつ、X方向に沿って配置し、また、下段の2台の免震レール体2を載置する基台101に前記各フランジ片26の上方を覆う各抑え片42をX方向に沿って配置して、地震動に伴い下段の2台の免震レール体2の上レール21がX方向に沿って変位(振動)するとき、一対の抑え片42により一対のフランジ片26を抑え込み、下段の2台の免震レール体2の各上レール21の跳ね上がりを防止するように構成している。
この場合、一対の抑え片42は、定常時には一対のフランジ片26に接触しないように小間隔をもって離隔する配置とするものである。
次に、図10、図11を参照して本実施例に係る免震装置1における免震レール体2の地震動に対する変位について説明する。
図10は本実施例に係る免震装置1における例えば下段の免震レール体2の基本位置、中間位置、最大位置における状態を示すものである。
なお、図10において、2輪側とは前記免震レール体2を装置外側から見た状態に対応し、1輪側とは免震レール体2を装置内側から見た状態に対応するものである。
既述したような免震レール体2の構造により、移動体31は、前記突合せローラ体34、突合せローラ体35を転動させつつ最大位置において前記間隔(t/2)分X方向に変位し、このとき、上レール21は下レール11に対して間隔t(最大ピッチ)分変位することになり、この免震レール体2により大きな免震ストロークを得て的確な免震機能を発揮させることができる。
図11は、前記被免震体100を載置した免震装置1において、例えば下段の免震レール体2がX方向に最大位置(間隔t分)まで変位した状態を示すものである。
次に、本実施例に係る免震装置1における免震レール体2を構成する下レール11、上レール21、移動体31と、特許文献1の免震装置の対応する構成との構造比較について言及する。
本実施例に係る免震装置1においては、移動体31の装置外側の面に二つのフランジ部突合せ構造の突合せローラ体34を、装置内側の面にフランジ部突合せ構造の一つの突合せローラ体35を備え、すなわち、移動体31における突合せローラ体34、35が合計3個という斬新な構成の基に、構造の簡略化を図りつつフランジ部突合せ構造による的確な脱輪防止機能を図り、更には、的確な免震機能を発揮させるものである。
これに対して特許文献1の免震装置の場合には、既述したように、連結部材の両端部に下部車輪及び上部車輪を対で、すなわち、2個ずつ合計4個個別に回動可能に軸支し、一対の下部レール、一対の上部レールに対して各々一対の下部車輪、一対の上部車輪を係合させる構成であり、この結果、各下部車輪、上部車輪について各々脱輪防止対策を個別に講じなければならない煩雑な構造となるものである。
以上説明したように、本実施例に係る免震装置1によれば、移動体31における突合せローラ体34、35が合計3個という斬新な構成の基に、全体として構造の簡略化を図りつつフランジ部突合せ構造による的確な脱輪防止機能、更には、大きな免震ストロークを有する免震レール体2により的確な免震機能を発揮させることができる。
更に、本実施例に係る免震装置1においては、前記3個の各ローラ構造における各内側ローラ38、各外側ローラ39とそれらの各軸受部43とを組み合わせた構造、すなわち、前記3個の各ローラ構造における各内側ローラ38、各外側ローラ39とそれらの各軸受部43の摩擦(図7、図8において内側ローラ38、外側ローラ39と当該各ローラの軸受部43とが夫々接している各部分)による制震作用、レール面15cの傾斜面による復元作用により免震機能を発揮させることができる。
また、本実施例に係る免震装置1によれば、各免震レール体2の上レール21の跳ね上がり防止機能をも発揮させることができ、免震装置1自体の地震発生時における動作の安定化を図ることもできる。
なお、本実施例においては、上下2段構成の免震構造体3について説明したが、1段構成の免震構造体を採用し、X方向又はY方向のいずれか一方に動作して免震機能を発揮する免震装置とすることも可能である。
本発明の免震装置は、美術品、精密機器、コンピュータ装置等の各種被免震体、更には、木造家屋、鉄筋コンクリート構造物のような建造物等の免震用として広範に適用可能である。
1 免震装置
2 免震レール体
3 免震構造体
11 下レール
12 上レール
12a 側片
12b 側片
13 突片
14a 突片
14b 突片
15a レール面
15b レール面
15c レール面
21 上レール
22a 側片
22b 側片
23 突片
24a 突片
25a レール面
25b レール面
25c レール面
26 フランジ片
31 移動体
32 ローラ支持枠体
33a 外側フレーム
33b 内側フレーム
34 突合せローラ体
35 突合せローラ体
36 スペーサ
37 ネジ
38 内側ローラ
38a フランジ部
39 外側ローラ
39a フランジ部
40 長ネジ
41 抑え片
42 抑え片
43 内側ローラ、外側ローラの軸受部
100 被免震体
101 基台
t 間隔

Claims (3)

  1. コ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片に中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備えた下レールと、
    前記下レールより広幅のコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、装置外側に位置させる側片に中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置のレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備え、前記下レールの上部に一対の側片同士を対向する状態で配置する上レールと、
    前記下レール、上レール間に同方向に配置するローラ支持枠体と、このローラ支持枠体の装置外側の面に、前記各二つの直列配置のレール面の最低位置間の間隔と等しい間隔で軸支するととともに、各々下レールに転接する内側ローラ、上レールに転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した二つの突合せローラ体と、前記ローラ支持枠体の装置内側の面に軸支するととともに、各々下レールの一つのレール面に転接する内側ローラ、上レールの一つのレール面に転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した一つの突合せローラ体と、を具備する移動体と、
    により免震レール体を構成し、
    前記免震レール体を4台用い、2台ずつ井桁状に組み合わせて全体として四角形上で上下2段構成の免震構造体とし、
    前記移動体のローラ構造を3個でもって構成しつつ前記免震構造体上の被免震体に対する一方向とこれと直交する他方向の免震を行うように構成し、前記各ローラ構造における夫々の内側ローラ、外側ローラとそれらの各軸受部とを組み合わせた構造の摩擦による制震力と、前記各下レール面の傾斜面による復元力を具備した構成としたことを特徴とする免震装置。
  2. コ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片の長さ方向の中心に設けた突片と、長さ方向両隅部に設けた各突片とにわたって各々設けた各突片間の中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置としたレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備えた下レールと、
    前記下レールより広幅のコ状長尺体状に形成されるとともに、垂直配置に、かつ、平行配置に立設した一対の側片を具備し、一対の側片のうち、装置外側に位置させる側片の長さ方向の中心に設けた突片と、長さ方向両隅部に設けた各突片とにわたって各々設けた各突片間の中央位置を最低位置とした凹形状からなる同一形状の二つの直列配置としたレール面を備え、装置内側に位置させる側片の中央部に設けた前記各レール面と同一形状の一つのレール面を備え、前記下レールの上部に一対の側片同士を対向する状態で、かつ、前記下レールの一対の側片を囲むように配置する上レールと、
    前記下レール、上レール間に同方向に配置するローラ支持枠体と、このローラ支持枠体の装置外側の面に、前記各二つの直列配置のレール面の最低位置間の間隔と等しい間隔で軸支するととともに、各々下レールに転接する内側ローラ、上レールに転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した二つの突合せローラ体と、前記ローラ支持枠体の装置内側の面に軸支するととともに、各々下レールの一つのレール面に転接する内側ローラ、上レールの一つのレール面に転接する外側ローラをフランジ部突合せ状態に、かつ、個別に回転可能に軸支した一つの突合せローラ体と、を具備する移動体と、
    により免震レール体を構成し、
    前記免震レール体を4台用い、2台ずつ井桁状に組み合わせて全体として四角形上で上下2段構成の免震構造体とし、
    前記移動体のローラ構造を3個でもって構成しつつ前記免震構造体上の被免震体に対する一方向とこれと直交する他方向の免震を行うように構成し、前記各ローラ構造における夫々の内側ローラ、外側ローラとそれらの各軸受部とを組み合わせた構造の摩擦による制震力と、前記各下レール面の傾斜面による復元力を具備した構成としたことを特徴とする免震装置。
  3. 前記上下2段構成の免震構造体を構成する下段における2台の免震レール体の各上レールに各々装置内側に突出させたフランジ片を設け、下段の2台の免震レール体を載置する基台に前記各フランジ片の上方を覆う各抑え片を設けて、下段における2台の免震レール体の各上レールの跳ね上がりを防止し、
    前記上段における2台の免震レール体の各上レールに各々装置内側に突出させた一対のフランジ片を架設して、前記下段における2台の免震レール体の各上レール間に装置内側に位置して前記各フランジ片の上方を覆う各抑え片を設けて、上段における2台の免震レール体の各上レールの跳ね上がりを防止するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の免震装置。
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