JPH076338Y2 - 免震床周辺部の変位吸収装置 - Google Patents

免震床周辺部の変位吸収装置

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JPH076338Y2
JPH076338Y2 JP1989022024U JP2202489U JPH076338Y2 JP H076338 Y2 JPH076338 Y2 JP H076338Y2 JP 1989022024 U JP1989022024 U JP 1989022024U JP 2202489 U JP2202489 U JP 2202489U JP H076338 Y2 JPH076338 Y2 JP H076338Y2
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JP
Japan
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floor
seismic isolation
plate portion
guide
horizontal plate
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JP1989022024U
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JPH02113657U (ja
Inventor
朗芳 原
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複雑で超精密な機器やコンピュータ等が設置さ
れる免震床と該免震床を構造床上に支持する建屋の躯体
側との間の3次元的な相対変位を吸収させるために免震
床の周辺部に用いる変位吸収装置に関するものである。
[従来の技術] 振動を嫌う複雑で超精密な機器やコンピュータを設置し
た制御室やコンピュータ室では、かかる機器類を地震等
の振動から保護するために免震床が使用され、且つケー
ブルを引き回わす関係等から上記免震床を建屋の固定床
上に免震装置を介し二重床式に設置し、建屋が地震力を
受けても免震床に振動を伝えないようにしてある。
最近考えられている免震床の設置例を示すと、第2図及
び第3図に示す如く、建屋床(建屋の構造床)上に、建
屋壁(建屋の構造壁)1の内側面との間に所要の隙間G
が形成されるような大きさとした免震床2を免震装置に
よって支持させると共に、該免震床2の周辺と建屋壁1
の内面との間に形成される上記隙間Gを塞ぐために、建
屋壁1の内面に合わせた外形を有する水平板部3aの周辺
部に直角方向に折曲する垂直板部3bを有し且つ周辺部を
残して内部を切り抜いた構造の剛性をもった可動床3
を、上記免震床2上に水平方向へ相対変位自在に載置
し、更に建屋壁1に、上記可動床3の垂直板部3bを上下
方向へ摺動自在に嵌入させる壁部ガイド4を設けた構成
としてある。
したがって、地震が発生して揺れが生ずると、免震装置
によって支持された免震床2は建屋と異なる挙動を示す
ため、免震床2と建屋壁1との間に相対変位が生ずるこ
とになる。上記相対変位のうち、免震床2と建屋壁1と
の間に生ずる水平方向の相対変位は、可動床3の水平板
部3aが免震床2上を左右方向(X方向)、前後方向(Y
方向)へ滑ることによって吸収することができ、一方、
免震床2と建屋壁1との間に生ずる上下方向(Z方向)
の相対変位は、可動床3の垂直板部3bが壁部ガイド4内
で自由に上下方向に変位することによって吸収すること
ができる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記第2図に示す方式では、可動床3の水平
板部3aが免震床2上に載置されているため、免震床2の
周辺部上には機器類を載置することはできなかった。す
なわち、免震床2と建屋壁との間に水平方向の相対変位
が生じると、可動床3の水平板部3aは第2図の二点鎖線
で示す如く、免震床2上を摺動するため、免震床2上の
有効利用範囲(空間)は上記水平板部3aの摺動範囲より
も内側の範囲Sに限定されてしまうという問題があっ
た。
そこで、本考案は、免震床2と建屋壁1との間に生ずる
上下、左右、前後の各方向における相対変位を吸収でき
るようにすると共に、免震床上の有効利用範囲を広げる
ことができるようにしようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、周辺部を残して
内部を切り抜いた形状の水平板部及び該水平板部の周辺
部に折曲形成した垂直板部からなる可動床と、該可動床
の上記垂直板部を上下方向へ摺動自在に嵌入させるよう
建屋壁の内面に設けた板材を折曲形成してなる壁部ガイ
ドと、上記可動床の水平板部を水平方向へ摺動自在に収
納させるように免震床の周辺部に設けた空隙部状の床部
ガイドとを備えてなる構成とする。
[作用] 可動床は、水平板部が免震床の床部ガイド内で水平方向
に摺動でき、垂直板部が建屋壁の壁部ガイドに沿って上
下方向に摺動できるので、地震により免震床と建屋壁と
の間に水平方向の相対変位が生じたときは、可動床の水
平板部が床部ガイド内で自由に摺動することにより吸収
でき、一方、垂直方向の相対変位に対しては、可動床の
垂直板部が壁部ガイドに沿って摺動することにより吸収
できる。又、上記可動床の水平板部は床部ガイドに収納
されているため、免震床の周辺部上面まで免震床上の有
効利用範囲を広げることができる。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、第2図及び第
3図に示したものと同様に、免震床2の周辺部と建屋壁
1との間の隙間Gを、水平板部3aと垂直板部3bとからな
り且つ上記垂直板部3bを壁部ガイド4内に上下方向摺動
自在に嵌入させた可動床3を用いて塞ぐ(閉鎖する)よ
うにしてある構成において、上記壁部ガイド4を、板材
を折曲形成してなる構成とし、且つ上記免震床2の周辺
部に、上記可動床3の水平板部3aを摺動自在に収めるた
めの空隙部を該水平板部3aの幅寸法とほぼ等しい奥行深
さとして設けて、該空隙部を床部ガイド5とし、該床部
ガイド5内に収納する可動床3の水平板部3aを床部ガイ
ド5内で水平方向へ摺動自在に支持させるようにする。
なお、上記床部ガイド5には、可動床3の水平板部3aを
摺動自在に支持するために内面に滑りのよい材料を貼る
とか、コロ、ボール等を設置した構成としてある。又、
可動床3の垂直板部3bにも滑りをよくするために滑りの
よいテープ等を貼った構成としてもよい。
地震の発生しない平常時は、垂直板部3bが建屋壁1側の
壁部ガイド4に嵌入され水平板部3bが免震床2の床部ガ
イド5に挿入されて収められている可動床3により免震
床2と建屋壁1との間の隙間Gが塞がれているので、免
震床2上から可動床3上に人が乗り移って歩くことがで
きる。
上記の状態において、地震が発生し横揺れが生じると、
免震床2はほぼ静止状態にあるのに対し建屋壁1は水平
方向に振動するので、免震床2と建屋壁1との間には水
平方向の相対変位が生じる。この場合、左右方向(第3
図のX方向)の相対変位に対しては、X方向に位置する
可動床3の水平板部3aが床部ガイド5に出入する方向に
摺動することにより吸収することができ、このとき、前
後方向(第3図のY方向)側に位置する可動床3の水平
板部3aは床部ガイド5内をX方向に摺動できるので、上
記左右方向の相対変位を容易に且つ円滑に吸収できる。
一方、前後方向の相対変位が生じた場合は、Y方向に位
置する可動床3の水平板部3aが床部ガイド5に沿い出入
方向へ摺動することにより吸収でき、又、このときX方
向に位置する可動床3の水平板部3aは床部ガイド5内を
Y方向へ摺動することによって吸収できる。
又、地震により縦揺れが生じて免震床2と建屋壁1との
間に上下方向の相対変位が生じた場合には、第2図及び
第3図に示したものと同様に、可動床3の垂直板部3bに
沿って壁部ガイド4が上下方向に摺動することにより吸
収できる。
更に、縦揺れと横揺れとが合成された揺れが生じて免震
床2と建屋壁1とが上下方向と水平方向に相対変位を生
じるような場合でも、可動床3が上下方向や水平方向に
摺動することによってかかる相対変位を容易に吸収する
ことができる。
このように、本考案においては、建屋壁1に取り付けた
壁部ガイド4に可動床3の垂直板部3bを摺動自在に嵌入
させると共に免震床2の周辺部に中空状に形成した床部
ガイド5に可動床3の水平板部3aを摺動自在に挿入させ
た構成としてあることから、免震床2と建屋壁1との間
に生ずる水平方向の相対変位を吸収させる際に、第2図
及び第3図に示したものの如き、可動床3の水平板部3a
を免震床2上で摺動させることがないので、免震床2上
の周辺端までを有効利用範囲(空間)とすることができ
る。又、壁部ガイド4を、板材を折曲形成してなる構成
としてあることから、建屋壁への設置が簡単で、取り替
えを含めたメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、本考案は上記実施例にのみ限定されるものではな
く、たとえば、床部ガイド5に収納させた可動床3の水
平板部3aを常時外方へ押し出すようにさせるために、す
なわち、復元性をもたせるために、床部ガイド5と水平
板部3aの間にスプリングを介装させるようにしてもよ
く、更に実施例では可動床3の垂直板部3bを上向きに屈
曲させた場合を示したが、下向きに屈曲させるようにし
てもよく、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の免震床周辺部の変位吸収装置
によれば、建屋壁に設けた壁部ガイドに可動床の垂直板
部を摺動自在に嵌入させ、且つ可動床の水平板部を、免
震床の周辺部に設けた床部ガイドに摺動自在に収納させ
た構成としてあるので、免震床と建屋壁との間に生じる
左右方向、前後方向、上下方向の3次元的な相対変位を
吸収できると共に、免震床上の有効利用範囲を免震床の
周辺部まで広げることができ、又、壁部ガイドは、板材
を折曲形成してなるものであるため、簡単に設置でき、
しかも取り替えを含めたメンテナンスを容易に行うこと
ができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の免震床周辺部の変位吸収装置の一実施
例の概要を示す部分図、第2図は最近考えられている免
震床の設置例を示す部分図、第3図は第2図の斜視図で
ある。 1…建屋壁、2…免震床、3…可動床、3a…水平板部、
3b…垂直板部、4…壁部ガイド、5…床部ガイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周辺部を残して内部を切り抜いた形状の水
    平板部及び該水平板部の周辺部に折曲形成した垂直板部
    からなる可動床と、該可動床の上記垂直板部を上下方向
    へ摺動自在に嵌入させるよう建屋壁の内面に設けた板材
    を折曲形成してなる壁部ガイドと、上記可動床の水平板
    部を水平方向へ摺動自在に収納させるように免震床の周
    辺部に設けた空隙部状の床部ガイドとを備えてなること
    を特徴とする免震床周辺部の変位吸収装置。
JP1989022024U 1989-03-01 1989-03-01 免震床周辺部の変位吸収装置 Expired - Lifetime JPH076338Y2 (ja)

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JPH02113657U JPH02113657U (ja) 1990-09-11
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