JP2019535802A - 放射線画像診断剤中間体の機械化学的合成 - Google Patents

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Abstract

本発明は、アセチルイオパミドール、より一般的には、放射線造影剤の重要な中間体および造影剤そのものの製造のために、反応物の機械的粉砕を利用した機械化学手法を使用する方法に関する。

Description

本発明は、放射線造影剤の製造に関する。特に、本発明は、X線造影剤の重要な中間体の製造への機械化学の適用、および造影剤そのものの製造のための一般的手法に関する。
ヨウ素化造影剤は、X線画像診断技術において広く使用されている周知の化合物である。前記化合物およびそれらの前駆体の適切な例は、例えば、国際公開WO2009/103666号(Bracco)およびその引用文献に提供されている。同様のヨウ素化造影剤のさらなる例はまた、例えば、国際公開WO94/14478(Bracco)に記載されている。
例として、イオパミドール(The Merck Index、XIII編、2001、No.5073)(これは、S−(N,N’−ビス[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−5−[[(2S)−2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル]−アミノ]−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボキサミドは、日々の診療で広く使用されている周知の放射線造影剤である)は、例えば英国特許GB1472050号に開示されている合成手順を使用することによって製造することができる。
イオパミドール合成のための別の方法は、5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸(I)の二塩化物から始まり、以下のスキーム1によって図式化して表すことができる。
Figure 2019535802
ここで、
・(I)は、(S)−2−アセチルオキシプロピオニルクロリドの存在下で対応する式(II)の化合物に変換される。
・式(II)の中間体化合物は、2−アミノ−1,3−プロパンジオール(セリノール)の存在下で、式(III)のアセチル−イオパミドールに変換される。
次いで、式(III)の化合物の加水分解およびその後の得られた生成物の精製により、上記式(IV)の放射線画像診断剤であるイオパミドールを単離することが可能になる。上記方法の工程およびそれらの代替法の工程は、例えば、国際公開WO96/037459号、国際公開WO96/037460号、国際公開WO97/047590号、国際公開WO98/24757号、国際公開WO98/028259号、および国際公開WO99/58494号に開示されている。
現在使用されている工業的方法において、中間体化合物(III)の製造は、一般に、反応溶媒としてのN,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)中で行われる。得られた中間体を所望の放射線画像診断剤に変換する反応工程の最終作業では、反応溶媒を真空下でエバポレートして油状残渣にし、これを水で希釈し、イオン交換樹脂で精製し、次いでNaOHで加水分解してイオパミドールにする。
DMACは高沸点溶媒(165℃)であるので、その蒸留は、特に工業的規模で行われる方法では、かなり煩雑な操作となり得る。
国際公開WO00/15602号は、加熱下で中間体(II)を大過剰量(6〜25倍)のセリノールと反応させることによって中間体(III)を得る、イオパミドールの製造方法を開示している。
適切な塩基の使用、例えば、DMAC中で行われる化合物(II)と2−アミノ−1,3−プロパンジオールのカップリング反応において形成される酸を中和する、第三級アミンまたはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物もしくは水酸化物の使用が、国際公開WO98/24757号および国際公開WO2010/057765号にそれぞれ開示されている。
本発明は、アセチルイオパミドール、より一般的には、放射線造影剤の重要な中間体および造影剤そのものの製造のために、反応物の機械的粉砕を利用した機械化学法の使用に関する。
特に、一態様では、本発明は、以下のスキーム2に従って、式(II)の基質化合物をセリノールでアミド化することによってアセチルイオパミドールを製造するための新規な方法に関する。
Figure 2019535802
ここで、アミド化反応は、化合物(II)とセリノールの機械的粉砕により行われる。
別の態様において、本発明は、本発明によって提供される合成法に従って化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によってアセチルイオパミドールを得た後、放射線画像診断用中間体を最終の放射線画像診断剤(イオパミドール)に変換することを含む、イオパミドールの新規な製造方法に関する。
より詳細には、さらなる態様において、本発明は、次の工程を含むイオパミドールの合成的製造のための新規な方法に関する。
a)化合物(II)とセリノールとの機械的粉砕によりアセチルイオパミドールを得ること、そして、単離せずに、
b)得られた中間体を、例えば、塩基性条件下で、アセチル基の除去を促進して、イオパミドールに変換すること。
興味深いことに、アセチルイオパミドールを製造するために反応物の機械的粉砕を利用することを含む、本発明により特定される解決手段は、一般的な適用が可能であり、放射線造影剤の重要の中間体の製造に一般的に利用できる合成経路を提供する。
特に、上記反応は、減少した過剰のセリノール(例えば、基質(II)量の6倍未満)を使用し、反応混合物に外部からの加熱を付与することなく行われる。
本発明によって提案される機械化学的手法を使用することによって好適に製造され得る中間体としては、式(V):
Figure 2019535802
のヨウ素化化合物が挙げられる。
上記式中、Rは、1つ以上のヒドロキシル基で置換されているC〜Cのアルキルであり、
は、H、または1つ以上のヒドロキシル基で任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
Xは、H、Pgおよび−CORからなる群から選択され、
ここで、Rは、1つ以上のC〜Cのアルコキシまたはアセチルオキシ(−OAc)基によって任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
Pgはアミノ保護基である。
したがって、さらなる実施形態では、本発明は上記式(V):
Figure 2019535802
(上記式中、X、RおよびRは上記の通りである。)
の放射線画像診断中間体の合成製造方法に関するものであって、該方法は、次の工程a)およびb)を含む。
a)式(VI):
Figure 2019535802
(式中、Xは式(V)の化合物について定義した通りである)
の5−アミノ−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボン酸ジクロリドを得ること;
および、
b)得られた二塩化物を式NHRのアミンと反応させること(ここで、工程b)の反応は、本発明によって特定される解決手段に従って、反応物の機械的粉砕によって行われる)。
さらに別の態様では、本発明は、下記式:
Figure 2019535802
(上記式中、RおよびRは、式(V)の化合物について上記で定義した通りであり、
は、H、またはヒドロキシル(−OH)およびC〜Cのアルコキシから独立して選択される1つ以上の基により任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
は、1つ以上のヒドロキシル基またはC〜Cのアルコキシ基で任意に置換されたC〜Cのアルキルである)
の放射線造影剤の製造のための一般的な方法に関するものであって、
当該方法は、本発明の方法に従って、反応物の機械的粉砕により式(V)の中間体化合物を得ること、次いで、それを最終的な放射線画像診断剤に、例えば当該分野の公知の手法によって、変換することを含む。
商業用の遊星ミルである。a)は、遊星ボールミルPM100であり、b)は、粉砕ジャーであり、c)は、(ジャー内の)粉砕ボールである。 水平回転ボールミルの商業的な例である。 大規模での製造のための、Simoloyer(登録商標)CM 900である。 工業規模での製造のためのドラムミルである。
本発明は、反応物の機械的粉砕により、アセチルイオパミドール、より一般的には、X線造影剤の重要な中間体および造影剤そのものを製造する方法に関する。
本明細書に開示する機械的粉砕は、メカノケミカル化学(つまり機械化学)の原理に基づいた所望の化学反応を効果的に利用するのに適しており、機械的な力は、目的の反応を活性化するのに必要なエネルギーを化学系に伝達する(機械化学のIUPACの定義は、「機械エネルギーの直接吸収によって引き起こされる化学反応」である)。
特に、本発明の目的は、アセチルイオパミドールの製造方法であり、この化合物は、化合物(II)とセリノールとの機械的粉砕により得られる。一実施形態では、機械的粉砕を受ける混合物は、本質的に化合物(II)およびセリノールからなる。
本明細書で使用される用語「粉砕」または「機械的粉砕」は、その意味の中に、ボールミルシステム、一般的には鋼球を充填した粉砕ジャー、例えば、遊星ボールミル、水平ボールミルなどの中で行われる方法を含んでおり、そこでは、(反応物の)粉砕および混合のために、および(化学反応の)活性障壁を乗り越えるために必要な機械的エネルギーは、粉砕ボールによる高エネルギー衝突およびジャーの内壁との摩擦によって発生する。
この範囲において、本発明の方法による反応物、具体的には化合物(II)とセリノールの反応物の「機械的粉砕」は、粉砕ジャーに一緒に入れられた化合物(II)とセリノールを同時に粉砕することを含むことは当業者にとって明らかであり、したがって、本明細書では互換的に使用される機械的「共粉砕」または「粉砕」の反応生成物として、アセチルイオパミドールの形成が誘導される。
本発明の方法では、反応物の機械的粉砕は、適切な量の反応物がステンレス鋼ボールと一緒に投入される粉砕ジャーを備えた粉砕装置、例えば前記のような遊星ボールミルまたは水平ボールミル中で行われる。
図1〜4に、すでに市場にある適切な粉砕機の例を示すが、これに限定されるものではない。
適切な量の化合物(II)およびセリノールは、(ボールミル装置の)ジャーに、好ましくは室温で投入される。
関与する反応の化学量論によると、アミド化を受ける基質化合物、例えば化合物(II)と、アミン、例えばセリノールとのモル比は、少なくとも2である。
従って、本発明の方法では、投入した化合物(II)の1モルに対して、少なくとも2モルのセリノールを粉砕ジャーに投入する。しかしながら、カップリング(アミド化)反応および生成された塩酸の中和の両方を可能にするために、過剰量のセリノールが好ましく、また、二塩化物(II)の1モルに対して6モル未満のセリノールが好ましい。
特に、一実施形態において(セリノールおよび化合物(II)のみが共粉砕される場合)、本発明の方法は、粉砕ジャーに投入した化合物(II)1モルにつき、2から6未満、より好ましくは3から6未満、さらに好ましくは4から5.5未満、例えば、5モルのセリノール、のモル比を用いて行われる。
好ましい実施形態では、塩基を共粉砕反応物にさらに添加することができるが、一方で、形成された塩酸の中和に寄与しながら、セリノールの総量を減らすことを可能にする。
この場合、本発明の方法は、共粉砕化合物(II)の1モルに対して、2から5、好ましくは2から4、より好ましくは2から3モルのセリノールを使用することによって実施することができる。
適切な塩基の例としては、例えばCaOおよびNaCOから選択される無機塩基、ならびに、例えばトリエチルアミン、トリエタノールアミン(TEA)およびN−メチルモルホリン(これらのうち後者2つが特に好ましい)のような第三級アミンといった有機塩基が挙げられる。
一実施形態において、本発明の方法は、アミド化を受ける化合物(II)の1モルに対して少なくとも2モルの追加の塩基を使用することによって行われる。
しかしながら、過剰量の塩基が好ましい。例えば、本発明の方法は、セリノールとアミド化反応する式(II)の酸ジクロリドの1モルに対して、約2.5から約12、好ましくは3から10、より好ましくは4から8、さらに好ましくは4.5から7モルの追加の塩基を使用することによって実施することができる。
一実施形態では、本発明の方法は、無機塩基の存在下で、好ましくはNaCOの存在下で行われる。より好ましくは、本方法は、化合物(II):セリノール:NaCOを1:2:5のモル比で用いて行われる。
代替的な実施形態では、本発明の方法は、有機塩基、例えば三級アミンの存在下で行われ、好ましい態様において、有機塩基は液体アミンである。
トリエタノールアミンまたはN−メチルモルホリンのような液体塩基を追加で上記の量で使用することは、一般的に、大規模な製造に好ましい。
過剰量のセリノールを減少させることを可能にすることに加えて、これらの液体アミンは、実際、適切な潤滑剤として作用することができ、より多量の反応物を用いて実施する場合に、ジャーの内側に起こり得る粘着性物質の形成を防ぐのに寄与する。
このように、特に好ましい実施形態において、本発明は、化合物(II)、セリノール、ならびにトリエタノールアミンおよびN−メチルモルホリンから選択される有機塩基を含む混合物の機械的粉砕によりアセチルイオパミドールを製造する方法に関する。一実施形態では、前記混合物は、本質的に化合物(II)、セリノール、および前記有機塩基からなる。
最も好ましくは、本発明の方法は、反応下での基質化合物(II)の1モルに対して、2から5、好ましくは2から4、より好ましくは2から3、例えば最も好ましくは約2.5モルのセリノールと、2.5から12、好ましくは3から10、より好ましくは4から8、さらに好ましくは4.5から7、例えば最も好ましくは5から6モルの、トリエタノールアミンおよびN−メチルモルホリンから選択される有機塩基とを用いて行われる。
実際に、本出願人は、アミド化を受ける基質化合物(例えば、化合物(II))の重量にほぼ相当する量の体積量、またはその半分の量から例えば2倍の量で、液体塩基を添加することが有用であることを観測する。
実際には、適切な量の化合物(II)、セリノールおよび任意の塩基が、適切な数および寸法のステンレスボールを適切に備えた(ボールミル装置の)ジャーに、(同時に)投入される。
その程度については、ジャーの寸法、ステンレス鋼ボールの数および寸法は、機械化学的反応の規模に基づいて適切に選択される。例えば、実験室の規模でアセチルイオパミドールを製造する場合、適切なステンレスボールを充填した10から300、例えば25から125mLの粉砕ジャーを好適に用いることができる。例えば、小さいジャー、例えば約50mLのものは、直径(φ)10mm未満のボール、例えば直径約5mmでは、少なくとも20、例えば20から100、より好ましくは40から60個のボール、または、例えばより小さい直径約2mmでは、1000を超える、例えば1000から2000、好ましくは約1500個のボールを、好適に充填することができる。より多くの量の反応物を実施する場合、代わりに、例えば直径が少なくとも10mm、好ましくは15mm以上、例えば25mmまでのより大きなステンレス鋼ボールが、より大きなジャーとともに使用される。例えば、直径約10mmの20から30個のボール、および直径約5mmの40から70個のボールは、125mLのジャーと一緒に使用することができ、約250mLのジャーで実施する場合には、例えば直径約20mmの10から15個のボールが、例えば直径約5mmの50から70個のボールとともに好ましく用いられる。一方、工業規模で実施する場合には、直径40mmのボールを大型粉砕機で使用することができる
好ましくは、全ての反応物は、室温でジャーに、例えば一度に、または代わりに分けて、直接投入(すなわち同時投入)される。
反応物の投入後、ジャー内の粉砕ボールは、(ボールから)高エネルギー衝突を発生させる回転運動を受け、反応物の非常に効率的な粉砕および混合を促進する。例えば、遊星ミルでは、ジャーは、太陽の周りの惑星の動きに似て、円形経路を描きながら、同時に逆方向に回転し、それによって粉砕ボール間の高エネルギー衝突とジャーの内壁との摩擦を発生させる。その他、回転翼を使用し、例えば、より大きな装置では、粉砕ボールを所望の回転速度で動かすようにする。
本発明の方法は、少なくとも毎分200回転(rpm)、好ましくは200から1500rpm、より好ましくは400から1000、最も好ましくは約500から700、例えば毎分約650rpm、の粉砕装置の回転速度を使用することによって実施される。水平ボールミルまたは工業用の大型ミルなど、より大きな装置を使用する場合、この方法は、ミルシステムを、少なくとも120rpm、好ましくは120から1000rpm、より好ましくは230から650、最も好ましくは280から550rpmの回転数に適用することによって適切に実施される。
特に大規模生産のためには、適切にジャケットが付けられた装置が使用されてもよく、これにより、一般的に粉砕工程での衝突によって促進される、ジャー内の望ましくないまたは制御できない温度の上昇を抑制することを可能にする。ジャケットは、好ましくは、水、好ましくは循環水で、10から20℃、好ましくは約15℃の温度に冷却される。
適切な粉砕時間、ひいては最適な反応時間は、上記のすべてのパラメーターと密接に関係している。特に、低下したまたは最適以下の回転速度を有し、より少ないエネルギー(したがってより効果的ではない)衝突をさせる、より大きな装置またはより強力ではないミルで行われる反応には、より長い反応時間が必要とされる。
例えば、400rpmを超えた、例えば好ましくは約650rpmの高速回転速度の装置で実施する場合、3時間未満、例えば、例えば20から180分、好ましくは20から120、より好ましくは30から90、最も好ましくは約30から約60分の範囲の時間で、化合物(II)のほぼ完全なアミド化が得られる。
より低速の(粉砕ジャーの)回転速度で、またはより大型の装置で製造が行われる場合、例えば工業規模で実施する場合には、代わりに、より長い時間が好ましい。例えば、粉砕工程が、低い出力/回転速度(例えば400rpm)で、または大量の反応物を用いて実施される場合、反応時間は、50分を超えること、好ましくは50から180分、より好ましくは50から120分が好ましい。
しかしながら、有利なことに、より大きな装置を用いて実施するときでさえも、本発明の方法は、所望の化合物、例えばアセチルイオパミドールを3時間未満で作り出す。
したがって、一態様では、提案する方法は、現在使用されている工業的方法によって必要とされる全体の反応時間の大幅な短縮をもたらす。実際、これら最新のものは、(反応温度を制御下に保つために)冷却された化合物(II)の溶液にセリノールをゆっくり添加することを要することに加えて、アミド化反応の完了を達成するために約8時間かかる。
反応時間の特に有利な減少は、本発明によって特定される解決手段によれば、国際公開WO00/15602号に開示されている方法によるいかなる溶媒の非存在下で、大過剰のセリノールを使用し、かつセリノールおよび化合物(II)(のみ)の機械的共粉砕により、アセチルイオパミドールを得るのに必要な時間と比較するときに、観測される。
実際、実施例の欄の表1に示されるように、国際公開WO00/15602号の実験の例1〜4においてアミド化反応の完了を達成するのに必要とされる時間は、約40から約70時間の範囲であるのに対し、実施例の欄の実施例1〜3の実験で用いられた対応する反応時間は、2時間をはるかに下回る。
さらに、セリノールと化合物(II)との機械的共粉砕を、トリエタノールアミンまたはN−メチルモルホリンのような液体塩基の存在下で実施すると、意外にも、さらに(反応時間の)短縮が達成される。この場合、実際、アミド化反応の完了は、非常に短時間、例えば実施例の欄の実施例7および8の実験で確認されたように、約1時間またはそれ以下、例えば約30分で、有利になされる。
他方、反応物の機械的粉砕(本発明の新規な方法において利用される)は、2つの固体反応物を、場合により少量の(液体)塩基と組み合わせて単に混合することによって、所望の生成物(例えばアセチルイオパミドール)を得ることを可能にする、非常に効率的な混合を促進することができる。
別の実施形態では、例えば工業的規模で実施するとき、ボールによる高エネルギー衝突を遅らせたり妨害したりする任意の「接着効果」の形成をさらに防止するために、少量の液体潤滑剤を任意に添加することができる。
適切な液体潤滑剤としては、例えば、DMAC、ジグリム(DiGlyme)、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル(CHCN)、N,N−ジメチルオクタンアミド、N,N−ジメチルデカンアミド、およびジエチレングリコールジエチルエーテルなどの双極性溶媒が挙げられる。有用な潤滑剤として作用し、さらに反応物を少なくとも部分的に溶解させるのにさらに寄与するDMAC、DMSOおよびジグリム、ならびに潤滑剤としてのみ作用するCHCNが好ましい。DMAC、DMSOおよびCHCNが特に好ましい。
一実施形態では、本発明の方法は、潤滑剤をある量で、例えば、アミド化反応がなされる化合物(II)の重量の約0.5から1.5倍の体積量の範囲で使用して、行われる。好ましくは、粉砕ジャー中に添加される潤滑剤の量(体積)は、充填された化合物(II)の重量による量、より好ましくはその重量の半分に相当する。
非常に少量であるにもかかわらず、上記量の潤滑剤は、大量の試薬で、例えば、工業規模において実施するときでさえ、任意の接着剤またはガムの形成を防ぐのに十分である。
同時に、有利なことに、そのように減量された潤滑剤(本発明の方法において任意に使用される)は、粗反応物から除去されることを不要にする。実際、粗反応物を水で希釈することにより、最終の造影剤、すなわちイオパミドールに例えば公知の方法で変換する次工程において、中間体を単離することなく、そのまま使用することができるアセチルイオパミドールの水溶液を得ることができる。
もしくは、N,N−ジメチルオクタンアミドおよびN,N−ジメチルデカンアミドのような水不混和性潤滑剤は、粗中間体を含む水相(ジャーから集められる)から不混和性有機相を分離することによって、粗反応物から除去することができる。
上記の全てから、本発明の方法が、本質的に、i)適切なボールが適切に充填されたステンレス鋼ジャーに、化合物(II)およびセリノール、ならびに任意に塩基および/または潤滑剤を投入すること、ii)適切な時間、選択された回転速度で粉砕工程を実行すること、を含むことは当業者に明らかである。
実用的な実施によれば、適切な量の化合物(II)、セリノール、ならびに任意の塩基および潤滑剤が、室温で、例えば、スチールボールが充填されたジャーに全ての試薬を(例えば一度に)添加することにより、粉砕ジャーに投入される。
あるいは、まず任意の潤滑剤をジャーに投入し、次いで適量の残りの試薬を投入する。投入後、ジャーを閉じてミルに挿入する。その後、工程規模(したがってジャーの寸法)、装置の出力、追加の塩基/溶媒の存在に応じた回転速度および時間で、粉砕工程を開始する。
例えば、1つの好ましい実施形態によれば、固形の化合物(II)とセリノールは、例えば1:4から1:5.5の範囲のモル比で、直径5mm(50個のボール)および直径2mm(1500個のボール)のステンレス鋼ボールが充填された約50mLのジャーに入れられ、次いで、その固体の混合物は、アミド化反応の完了を達成するのに十分な、好ましくは30から90分間、より好ましくは30から60分間、650rpmで、粉砕される。
あるいは、スチールボールを備えたジャーに、固体の化合物(II)、セリノール、およびNaCOのような無機塩基を投入し(投入された化合物(II)の1モルに対して約2モルのセリノール、および約5モルのNaCO)、次いで、40から90、最も好ましくは50〜70分間、650rpmで処理する。
大型ミル、例えば、より大きな直径、例えば15から20mmのスチールボールを適切に備えた水平ミル(例えば図2〜4に示す)は、半製造的または工業的規模において実施するときに、好ましい。
この場合には、少量の潤滑剤を、例えば、アミド化を受ける化合物(II)の0.5から1倍量(重量)の範囲の量で、最初にジャーに入れることができる。次に、固体の化合物(II)をジャーに入れ、セリノールおよび任意の塩基を加えた混合物(潤滑剤を含む)を得る。次いで、得られた混合物を、粉砕力およびジャーの寸法に応じて、30から180分間、好ましくは40から120分間粉砕する。少なくとも120rpm、好ましくは230以上、より好ましくは340から1000rpm、例えば最も好ましくは440から750rpmの(粉砕ジャーの)回転数を用いることによって、3時間未満、好ましくは2時間未満の時間で、反応の完了を達成することができる。
特に好ましい実施形態によれば、本発明の方法は、トリエタノールアミンおよびN−メチルモルホリンから選択される塩基の存在下で、化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕を行うことによって、反応溶媒または追加の潤滑剤なしで、行われる。実際、化合物(II)、および化合物(II)の量(重量)またはその半分量に相当(体積で)するトリエタノールアミン(またはN−メチルモルホリン)を、ジャーに充填し、充填された化合物(II)の1モルにつき、2から3、例えば約2.5モルのセリノールを加える。次いで、得られた混合物を、0.5から3時間、好ましくは2時間未満、より好ましくは約1時間、機械的粉砕にかける。
上記の条件を使用することによって、アセチルイオパミドールは、大量の試薬を用いて作業する場合でさえ、3時間未満の時間で、良好な収率および純度で得られる。
本発明の方法は、工業的に製造された中間体についての分析規格を満足しながら、良好な収率および純度で所望の化合物を得ることが可能であり、それにより、それに続く所望の放射線画像診断剤への変換において、典型的には単離も追加の精製もせずにそのまま使用することができる。
したがって、本発明のさらなる目的は、実質的に上記に開示されたように、化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕により、N,N'−ビス[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−5−[[(2S)−2−アセチルオキシ)−1−オキソプロピル]−アミノ]−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボキサミド(すなわち、アセチルイオパミドール)を得ることを含む、N,N'−ビス[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−5−[[(2S)−2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル]−アミノ]−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボキサミド(すなわち、イオパミドール)を製造するための方法である。
より具体的には、さらなる態様において、本発明は、次の工程を含むイオパミドールの合成方法に関する。
a)本発明の方法を用いて化合物(II)およびセリノールを機械的に粉砕することにより、アセチルイオパミドールを得ること;および、単離することなく、
b)得られたアセチルイオパミドールを、アセチル基の加水分解および粗化合物の精製によりイオパミドールに変換すること。
この方法の工程a)は、前記において広く述べているように、本発明の方法によって行われる。
工程a)で得られたアセチルイオパミドールを最終的な放射線造影剤(イオパミドール)に変換することを含む工程b)は、例えば関連分野において報告されている従来の方法に従って実施することができる。
例えば、工程a)により回収された粗生成物を室温に冷却した後、粉砕ジャー内で直接、イオパミドールに加水分解することができる。
特に、一実施形態によれば、適切な量の30%NaOH水溶液を、粉砕ジャー内で室温に冷却した粗混合物に直接添加した後、これを約400rpmで数分間、例えば1から20分、好ましくは5から10分、撹拌する。次に、粗イオパミドールを水でジャーから集め、イオン交換樹脂で精製した後、公知の方法に従って結晶化させる。
あるいは、タンクおよびボールを水で洗浄することにより粗中間体の水溶液を最初にジャーから集め、場合により、イオン交換樹脂、例えば、Dowex C350、Amberlyst 15 Wet、およびDiaion SK上を水溶液を溶出することにより、未反応セリノールおよび任意の塩基を固定して、これを精製し、次いで例えば30%NaOHの添加によって塩基性条件下、加水分解して、所望の放射線画像診断剤の形成を伴う(アセチルイオパミドールの)アセチル基の切断をもたらす。
特に、好ましい一実施形態によれば、本発明は、以下の合成スキーム3により、アセチルイオパミドールの単離なしに実施されるイオパミドールを合成するための新規な方法に関する。
Figure 2019535802
これは、次の工程を含む。
a)上記のように、本発明の方法に従って、化合物(II)およびセリノールを機械的に粉砕することによりアセチルイオパミドールを得ること;
b)粉砕装置で、例えば、水で、およびイオン交換樹脂上を粗溶液を任意に溶出させることにより、粗いアセチルイオパミドールを除去すること;
c)集められたアセチルイオパミドールから、典型的には30%のNaOHを用いて、塩基性条件下でアセチル基を加水分解し、イオパミドールを得ること;
d)イオン交換樹脂により精製すること;および、
e)イオパミドールを結晶化すること。
この方法の工程a)は上記のように実施されるが、その後の工程、包括的な実験操作条件、およびそれらの任意の変形は、全て当業界で報告されている慣用の方法に従って実施されるであろう。
例えば、本方法の工程c)は、アセチルイオパミドールの(粉砕ジャーから集められるかまたは樹脂上で溶出した後の)水溶液に、30%NaOHをpH約10まで添加することによって、約7時間で、好適に実施することができる。その後、粗反応物は、HClによってpH6〜7に中和し、次に、例えば、国際公開WO98/24757号および国際公開WO2010/057765号に開示されているような慣用の方法に従ってイオン交換樹脂により精製することによって、英国特許GB1472050号に従ってまたは国際公開第97/09300号に開示されているように処理されるイオパミドールの水溶液を導くことができる。
例えば、国際公開WO98/24757号に広く開示されているような、反応時間と、イオパミドールに対する1つの工業的プロセスに必要な後処理条件との間の比較によって、イオパミドールを製造するための本発明の方法は、

粗反応の蒸留による除去が必要となるDMACを大量に使用することによる問題を解決することに加えて、全体の反応時間、および(粗反応の)処理工程の数を低減することを可能にし、所望の生成物の単離を導く。
実際、工業的方法は、(反応温度を20℃より低く保つために)5から20時間に及ぶ時間で、冷却された化合物(II)のDMAC溶液に、セリノールのDMAC溶液をゆっくり添加することを必要としており、DMACの蒸留による粗反応物の濃縮、水での希釈、カチオン樹脂上での(アセチルイオパミドール水溶液の)溶出、およびNaOHでの加水分解によるイオパミドールへの変換までに、最大8時間に及ぶ反応を行うのであるが、一方、本発明の方法においては、全ての反応物は、例えば室温で、ジャーの中に一度に入れられ、(反応物の機械的粉砕によって行われる)アミド化反応の完了は、溶媒の濃縮または蒸発を要さず、および水での希釈後にイオパミドールへの次の工程にそのまま使用可能な、粗混合物(アセチルイオパミドールを含む)に導くことによって、3時間未満でなされる。
前述のように、反応物の機械的粉砕による、セリノールを用いた化合物(II)のアミド化を行うことを含んだ本発明で用いられる手法は、一般的に適用可能であり、より一般的にはX線造影剤の重要な中間体の製造に利用することができる。
本発明の機械化学的手法を用いることによって、すなわち反応物の機械的粉砕を利用することによって、好適に製造され得る放射線画像用中間体の適切な例として、以下の式(V)のヨウ素化化合物が挙げられる。
Figure 2019535802
式中、Rは、1つ以上のヒドロキシル基で置換されているC〜Cのアルキルであり、
は、H、または1つ以上のヒドロキシル基で任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
Xは、H、Pgおよび−CORからなる群から選択され、
ここで、Rは、1つ以上のC〜Cのアルコキシまたはアセチルオキシ(−OAc)基によって任意に置換された、C〜Cのアルキルであり、
Pgはアミノ保護基である。
本明細書では、特に断りのない限り、「保護基」との用語は、その意味の中に、それが結合している官能基の特徴的な化学機能を保存するために採用される基を含んでいる。具体的には、本文脈において、保護基Pgは、それが結合しているアミノ基の機能を保存するために用いられる。適切なアミノ保護基の適切な例としては、例えば、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンゾイル(Bz)および9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)基が挙げられ、ここで最初のものが好ましい。[保護基についての一般的な言及としては、T.W.GreenおよびP.G.M.Wuts著、有機合成における保護基、Wiley、N.Y.1999、第3版を参照されたい]。
特に断りのない限り、「アルキル」との表現は、その意味の中に、好ましくは12個までの炭素原子を含む任意の直鎖または分岐の炭化水素鎖を含んでいる。特に、「C〜Cのアルキル」は、その意味の中に、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなどの、1から6個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖を含んでいる。
同様に、「アルコキシ」の用語は、その意味の中に、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどの、C〜Cのアルキルオキシを含む、対応するアルキル−オキシ基を含んでいる。
本発明のさらなる目的は、主工程として以下を含む、上記式(V)の放射線画像用中間体化合物の製造方法である。
a)式(VI)
Figure 2019535802
(式中、Xは式(V)の化合物について定義した通りである)
の5−アミノ−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボン酸ジクロリドを得ること;および、
b)得られた二塩化物を式NHR(ここで、RおよびRは上で定義する通りである)のアミンと反応させて、対応するジアミド誘導体を得ること、ここで、本方法の工程b)のアミド化反応は、次のスキーム
Figure 2019535802
に従って、本発明によって特定される解決手段に従って反応物の機械的粉砕によって、実施される。
式(VI)のジクロリドの製造を導く上記方法の工程a)は、代わりに、例えば、国際公開WO9637460号、国際公開WO982828259号および米国特許US5,075,502号に開示されているような周知の手法に従って実施することができる。
本発明によれば、上記式(V)による中間体化合物が好ましい。
ここで、Rは、1個以上の、好ましくは2個のヒドロキシル基で置換されているC〜Cのアルキルであり、
は、Hであり、そして
Xは、H、または−CORであり、ここで、Rは、アセチルオキシ(−OAc)またはメトキシ基(−OCH)から選択される1つ以上の基によって任意に置換された、例えばプロピル、エチルまたはメチルといったC〜Cのアルキルである。
以下の、式(VIII)の化合物、式(IX)の化合物、および式(X)の化合物、から選択される中間体化合物が特に好ましい。
Figure 2019535802
上記は、イオパミドールの合成における代替中間体である。
Figure 2019535802
上記は、イオヘキソール(登録商標)、イオペントール(登録商標)、およびイオジキサノール(登録商標)の合成における一般的な中間体である。
Figure 2019535802
上記は、イオメプロール(登録商標)およびイオベルソール(登録商標)の両方の製造において有用な中間体である。
一度得られると、式(V)の中間化合物は、当該分野で知られている手順に従って、所望の放射線造影剤に加工処理することができる。
さらなる態様において、本発明は、式(VII)の放射線造影剤の一般的な製造方法に関する。
Figure 2019535802
上式において、RおよびRは、式(V)の化合物について上記で定義した通りであり、
は、H、またはヒドロキシル(−OH)およびC〜Cのアルコキシから独立して選択される1つ以上の基により任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
は、1つ以上のヒドロキシル基またはC〜Cのアルコキシ基で任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
当該方法は、本発明により特定された解決手段に従って、反応物の機械的粉砕により得られた式(V)の中間化合物から出発すること、および、次いで、それを、例えば、米国特許US5043152号、欧州特許EP0026281号、および欧州特許EP0083964号に開示されているような、例えば、当該分野において報告されている従来の方法に従って、所望の放射線画像診断剤に変換すること、を含む。
上記式(X)による放射線造影剤の例としては、イオパミドールと同様に、本発明の機械的方法を用いて得られるヨウ素化中間体から出発して得ることができる、例えば、イオメプロール、イオビトリドール、イオベルソール、イオペントール、およびイオヘキソールが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明の方法に関するさらなる詳細については、本発明を限定することなく、本発明をよりよく説明することのみを目的とした、以下の実施例の欄に記載されている。
得られた化合物の同定
アセチルイオパミドール
本発明の方法により回収されたアセチルイオパミドールの収率および純度は、粗中間体(アセチルイオパミドール)の直接的な加水分解、および外部標準としての純粋な化合物との比較による、得られた粗生成物(イオパミドール)のHPLC分析により、決定された。
一般的な手順
HPLCクロマトグラフィー法
固定相:Zorbax SB−Phenyl 80Å 5μm、250×4.6mm(Agilent Technologies)
移動相:A相:H
B相:HO/CHCN 50/50(v/v)
溶出:グラジエント溶出
グラジエントテーブル:
Figure 2019535802
温度:60℃
検出:UV(λ= 240nm)
流速:2mL/mL
試料濃度:10mg/mL
注入量:20μL
イオパミドール保持時間:約18分
化合物VIII
本発明の方法で回収された中間体化合物VIIIの収率および純度は、外部標準としての純粋な化合物との比較による、粗反応のHPLC分析により、決定された。
クロマトグラフィー条件
固定相:Zorbax SB−Phenyl 80Å 5μm、250×4.6mm(Agilent Technologies)
移動相:A相:0.0025MのKHPOおよび0.043MのHPOの水溶液
B相:CHCN
溶出:グラジエント溶出
グラジエントテーブル:
Figure 2019535802
流速:1.5mL/min
検出(UV):240nm
注入量:20μL
試料濃度:1mg/mL(水/アセトニトリル 92:8)
温度:70℃
化合物(VIII)保持時間:約16分
材料と設備
市販の試薬および溶媒は、すべてさらに精製することなく使用した。
機械化学的反応は、遊星ボールミルPM100(Retsch GmbH)で行った(図1)。ステンレス製粉砕ジャー(50mL)には、2種類の、すなわち、直径5mm(50個のボール)および直径2mm(1500個のボール)のステンレス鋼ボールが入れられた。
スケールアップ工程は、ジャケット付き水平ボールミルで実施された(図2)。粉砕タンク(5L)に、直径15mmのステンレス鋼ボール(350個のボール)が入れられた。
アセチルイオパミドールの合成(一般手順)。
ステンレス鋼製のジャーに、適切なボールを充填する。
固体の化合物(II)、セリノール(選択されたモル比に応じた可変量)、および任意の塩基または溶媒をジャーに添加する。ジャーを密閉してボールミルに入れる。
粉砕工程は、反応時間を変えて異なるrpm値で行う。一度得ると、粗アセチルイオパミドールは、単離することなく、現在の工業的方法と同様に、加水分解によってすぐにイオパミドールに変換する。
その後、集めた中間体の収率および純度を、外部標準により測定された粗(加水分解)反応物におけるイオパミドールの収率および純度に基づき、HPLCにより評価する。
アセチルイオパミドールのイオパミドールへの加水分解(一般的手順)。
加水分解手順:
a法)粗反応物(化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕により得られる)を室温に冷却した後、30%NaOH(約1mL)をジャーに直接添加し、次いで400rpmで10分間処理する。ジャーとボールを水で洗浄することにより、粗反応物を集める。得られた溶液を2NのHClで中和し、得られたイオパミドールの収率および純度を、外部標準を用いて、粗溶液のHPLCによって決定した。
b法)粗反応物を室温に冷却した後、ジャーおよびボールを水で洗浄し、溶液を定量的に回収する。次いで、収集した溶液に30%NaOHをpH10まで直接添加し、一晩、撹拌を続ける。好ましくは、得られたアセチルイオパミドールの水溶液を、まず、イオン交換樹脂、典型的にはDowex C350のようなカチオン樹脂上に溶出させ、例えば樹脂と処理される化合物(II)との比を約3:1(w/w)にして、過剰な任意のセリノールおよび塩基を固定し、30%NaOHを加えてpH10にし、7時間、撹拌を続ける。その後、塩基性の溶液を2NのHClで中和する。誘導されたイオパミドールの収率および純度は、外部標準を使用することにより、粗溶液のHPLC分析により決定する。
実施例1
化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間20分、650rpm、化合物(II):セリノール=1:5(モル比)。
化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.640g、7mmol)を、φ=5mm(50個のボール)およびφ=2mm(1500個のボール)のステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いで、ジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで20分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。反応混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:82%
実施例2
化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間40分、650rpm、化合物(II):セリノール=1:5。
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.640g、7mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いで、ジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで40分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。反応混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:89%
実施例3
化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間70分、400rpm、化合物(II):セリノール=1:5。
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.640g、7mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いで、ジャーを閉じ、ミルに挿入し、400rpmで70分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。反応混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:61%
実施例4
固体の塩基(NaCO)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間30分、650rpm、化合物(II):セリノール=1:2、化合物(II):NaCO=1:5。
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)、セリノール(0.255g、2.8mmol)およびNaCO(0.75g、7mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いで、ジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで30分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。反応混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:73%
実施例5
潤滑剤(DMAC)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間55分、650rpm、化合物(II):セリノール=1:5、化合物(II)(w):潤滑剤(v)=1:1
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.640g、7mmol)およびDMAC(1mL)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いで、ジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで55分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。得られた混合物を水でジャーから集め、溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:99%
実施例6
潤滑剤(DMAC)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造のスケールアップ
反応時間3時間、回転数440rpm、化合物(II):セリノール=1:5、化合物(II)(w):溶媒(v)=1:1
スケールアップするために、水平ボールミル中で反応を試験した。ステンレス鋼タンク(5L)に、直径φ=15mmのステンレス鋼ボール(350個)を入れ、固体の化合物(II)(300g、0.42mol)、セリノール(192g、2.11mol)およびDMAC(300mL)を、投入中の間垂直位置に維持されたジャーに入れた。ジャー内のボールが確実に最大効率となるように、タンクを閉じ、ミル内に斜めに設置した。粉砕工程は、回転数440rpmで3時間行った。室温に冷却した後、タンクを水で洗浄し、溶液を定量的に回収した。30%NaOH(pH=10まで)を溶液に添加し、それを一晩撹拌した。次いで、それを2NのHClで中和し、イオパミドールの収率を外部標準によるHPLC分析によって決定した。
収率:97%
実施例7
液体の塩基(トリエタノールアミン−TEA)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間30分、回転数約340rpm、化合物(II):セリノール=1:2.5、化合物(II)(w):TEA(v)=1:1
水平ボールミル中で反応を試験した。ステンレス鋼タンク(5L)に、直径15mmのステンレス鋼ボール(350個)を入れ、固体の化合物(II)(100g、0.14mol)、セリノール(32.4g、0.355mol)およびTEA(100mL)をジャーに加えた。タンクを閉じ、ミル内に斜めに設置した。粉砕工程は、回転数30Hz≒340rpmで30分間行った。室温に冷却した後、タンクを水で洗浄し、溶液を定量的に回収した。30%NaOH(pH=10まで)を溶液に添加し、それを一晩撹拌した。次いで、それを2NのHClで中和し、イオパミドールの収率を外部標準によるHPLC分析によって決定した。
収率:85%
実施例8
液体の塩基(N−メチルモルホリン)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間30分、650rpm、化合物(II):セリノール=1:5、化合物(II)(w):N−メチルモルホリン(v)=1:1
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.640g、7mmol)およびN−メチルモルホリン(1mL)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いでジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで30分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:98%
実施例9
液体の塩基(N−メチルモルホリン)の存在下での化合物(II)およびセリノールの機械的粉砕によるアセチルイオパミドールの製造
反応時間60分、650rpm、化合物(II):セリノール= 1:2.5、化合物(II)(w):N−メチルモルホリン(v)=1:1
実施例1と同様に、化合物(II)(1g、1.40mmol)およびセリノール(0.320g、3.5mmol)およびN−メチルモルホリン(1mL)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いでジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで60分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物に30%NaOH(約1mL)を加え、400rpmで10分間処理する。混合物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、HPLCにより分析する。
収率:83%
実施例10
反応物の機械的粉砕による中間体(VIII)の製造
中間体化合物(VIII)は、以下のスキーム4に従って、基質化合物(I)をセリノールでアミド化することによって製造した。
Figure 2019535802
アミド化反応は、実施例1と同様に、ステンレス鋼ボールを備えた遊星ボールミルPM100(Retsch GmbH)で実施した。
実施例1と同様に、化合物(I)(例えば国際公開WO96/37459号に報告されているように調製される)(0.5g、0.84mmol)およびセリノール(0.382g、4.19mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いでジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで30分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、外部標準を用いてHPLCにより分析する。
収率:47%
実施例11
反応物の機械的粉砕による中間体(IX)の製造
中間体化合物(IX)は、以下のスキーム5に従って、基質化合物2をイソセリノールでアミド化することによって得られる。
Figure 2019535802
アミド化反応は、実施例1と同様に、ステンレス鋼ボールを備えた遊星ボールミルPM100(Retsch GmbH)で実施した。
実施例1と同様に、化合物2(国際公開WO98/54124号に報告されているように調製される)(0.64g、1mmol)およびイソセリノール(0.46g、5mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いでジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで30分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、外部標準を用いてHPLCにより分析する。
収率:53%
実施例12
機械的粉砕による中間体(X)の製造
中間体化合物(X)は、以下のスキーム6に従って、基質化合物3をイソセリノールでアミド化することによって得られる。
Figure 2019535802
アミド化反応は、実施例1と同様に、ステンレス鋼ボールを備えた遊星ボールミルPM100(Retsch GmbH)中で実施した。
実施例1と同様に、化合物3(米国特許US4352788号に報告されているように調製される)(0.7g、1mmol)およびイソセリノール(0.46g、5mmol)を適切なステンレス鋼ボールを充填したジャーに入れる。次いでジャーを閉じ、ミルに挿入し、650rpmで30分間処理する。室温に冷却した後、粗反応物を水でジャーから集め、得られた溶液を2NのHClで中和し、外部標準を用いてHPLCにより分析する。
収率:51%
比較データ
次の表は、溶媒の非存在下でアセチルイオパミドールを得るために大過剰のセリノールを用いた国際公開WO00/15602号の実施例1〜4で記載された実験における、(セリノールに対する化合物(II)の)モル比および反応時間と、化合物(II)とセリノールのみを含む混合物の機械的共粉砕によって同一の化合物を得た上記実施例1〜3の試験で用いられた、対応するモル比および反応時間との比較である。
Figure 2019535802
結論
上記の表のデータは、本発明によって提供される解決手段が、アミンの(化合物(II)の1モル当たりに)必要な量の減少と、アミド化反応の完了を達成するのに必要な反応時間の有意な減少との両方を可能にすることを示しており、したがって、工業的方法の総費用についての有利な減少が認められる。

Claims (15)

  1. 下記のスキームに従って、化合物(II)をセリノールと反応させることを含む、アセチルイオパミドールの製造方法であって、
    該方法は、化合物(II)とセリノールの機械的共粉砕によって行われる方法。
    Figure 2019535802
  2. セリノールと化合物(II)のモル比が2以上6未満である、請求項1に記載の方法。
  3. 化合物(II)とセリノールの機械的共粉砕が塩基の存在下で行われる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 塩基がトリエタノールアミンおよびN−メチルモルホリンから選択される有機塩基である、請求項3に記載の方法。
  5. 1モルの化合物(II)に対して2〜5モルのセリノールを使用することによって行われる、請求項4に記載の方法。
  6. 化合物(II)とセリノールのモル比が1:2〜1:3である、請求項5に記載の方法。
  7. 化合物(II)と塩基のモル比が1:3〜1:10である、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 粉砕装置の回転速度400〜1000rpmで行われる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 反応時間が20〜180分である、請求項8に記載の方法。
  10. 重量比で、化合物(II)の0.5〜1.5の範囲の量の潤滑剤の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法の使用によるアセチルイオパミドールの形成を含む、イオパミドールの製造方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    a)請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法を用いることによって、化合物(II)とセリノールの機械的粉砕によりアセチルイオパミドールを得ること、
    b)アセチル基の加水分解および粗化合物の精製によって、アセチルイオパミドールをイオパミドールに変換すること、
    を含む方法。
  13. 下記の式(V):
    Figure 2019535802
    (式中、Rは、1つ以上のヒドロキシル基で置換されているC〜Cのアルキルであり、
    は、H、または1つ以上のヒドロキシル基で任意に置換されたC〜Cのアルキルであり、
    Xは、H、Pgおよび−CORからなる群から選択され、
    ここで、Rは、C〜Cのアルコキシおよびアセチルオキシ(−OAc)から選択される1つ以上の基によって任意に置換されたC〜Cアルキルであり、
    Pgはアミノ保護基である)
    の化合物の製造方法であって、
    当該方法は、
    a)式(VI):
    Figure 2019535802
    (式中、Xは式(V)の化合物について前記で定義した通りである)
    の5−アミノ−2,4,6−トリヨード−1,3−ベンゼンジカルボン酸ジクロリドを得ること、および、
    b)得られた二塩化物を式NHR(式中、RおよびRは前記の通りである)のアミンと反応させて、対応するジアミド誘導体を得ること、
    を含み
    当該方法の工程b)は以下のスキームに従って、反応物の機械的共粉砕によって行われる、方法。
    Figure 2019535802
  14. 式(V)の化合物が、
    は、1個または2個のヒドロキシル基で置換されているC〜Cのアルキルであり、
    は、Hであり、そして、
    Xは、Hまたは−CORであり、
    ここで、Rは、アセチルオキシ(−OAc)およびメトキシ(−OCH)から選択される1つ以上の基によって任意に置換されているC〜Cのアルキルである、
    請求項13に記載の方法。
  15. 下記の式の化合物から選択される式(V)の化合物を製造するための、請求項13または14に記載の方法。
    Figure 2019535802
    Figure 2019535802
    Figure 2019535802
    および、
    Figure 2019535802
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