JP2019534261A - スピロ環化合物 - Google Patents

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Abstract

本明細書に開示されるのは、スピロ環化合物、並びに本明細書に記載される化合物のうちの1つ以上を用いて本明細書に記載される癌を寛解させる及び/又は治療する医薬組成物及び方法である。

Description

任意の優先権出願を参照することによる組み込み
例えば、本出願と共に提出される出願データシート又は請求において、外国又は国内優先権の主張が確認される全ての出願が、37 CFR 1.57並びに規則4.18及び20.6に基づき、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、化学、生化学、及び医学の分野に関する。より具体的には、本明細書では、スピロ環化合物及び医薬組成物、並びにその合成方法が開示される。本明細書では、本明細書に記載される化合物のうちの1つ以上を用いて、本明細書に記載される癌を寛解させる及び/又は治療する方法も開示される。
RAS/MAPK経路は、増殖因子の結合に応答して活性化され、様々な細胞型における細胞増殖、分化及び生存を調節する。この経路の活性化は、タンパク質リン酸化事象のカスケードを介して起こり、結果的にERK(ERK1及び/又はERK2)のリン酸化及び活性化をもたらす。ERKは、小型GTPアーゼRAS並びにRAS/MAPK経路におけるタンパク質キナーゼRAF及びMEKの下流に位置する。RASによる活性化に続いて、RAFはMEKをリン酸化し、それが次にERKをリン酸化する。活性化されたERKは、細胞の転写出力を制御する他の基質をリン酸化する。
本明細書に開示のいくつかの実施形態は、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩に関する。
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、有効量の式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩を含み得る医薬組成物に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を、本明細書に記載の癌を有する対象者に投与することを含み得る、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物
と接触させることを含み得る、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害する方法に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、本明細書に記載の癌を有する対象者において、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を、本明細書に記載の癌から得た癌細胞を含む試料に提供することを含み得る、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害する方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例え
ば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を使用して、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療する方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
ERKの阻害は、特定の種類の癌の治療において、治療的効果を有し得る。RAS/MAPK/ERK経路は、RAS及びBRAFにおける活性化突然変異を介して特定の腫瘍において異常に活性化される可能性があり、この活性化は、特定の癌細胞の増殖及び病理学的挙動に関与していることが明らかにされている。この経路の構成的活性化は、ヒト癌において観察されており、高い癌細胞増殖率に関連している。BRAF突然変異又はRAS突然変異のいずれかを持つ腫瘍細胞は、一般に、「癌遺伝子依存症」と言われる現象である成長及び生存のための変性タンパク質の活性に依存する。RAS活性化変異は、全ての癌の約30%において報告されており、膵臓癌及び結腸癌などの一部の癌では、変異率はそれぞれ約90%及び約50%である。RAS変異は、黒色腫の約15%及びNSCLC(非小細胞肺癌)の約30%で確認されている。BRAF体細胞遺伝子変異は、悪性黒色腫の50〜70%で確認されており、全ての変異はキナーゼドメイン内にあり、単一置換(V600E)は変異の80%を占める。活性化BRAF変異は、大腸癌(約10%)、NSCLC(2〜3%)、及び甲状腺癌(約36%)を含む様々なヒト癌においても記録されている。変異の頻度が高いことから、この経路を標的にすることは、癌治療の戦略となっている。したがって、これらの疾患、特に進行性難治性状況において、改善された治療に対する、満たされていない大きな医療ニーズが存在する。
本明細書で提供されるのは、ERK1のキナーゼ活性及び/又はERK2のキナーゼ活性を阻害することができる化合物である。本明細書に記載の化合物は、ERK1及びERK2のリン酸化を阻害することもでき、したがってERK阻害剤(例えば、ERK1阻害剤及び/又はERK2阻害剤)であり得る。本明細書に記載の化合物はまた、RSKのERKリン酸化を阻害することに加えて、MEKによるERKのリン酸化及び活性化の両方を阻害することにより、二重機序を通じてMAPKシグナル伝達を効果的に阻害し得る。ERK阻害剤として、本明細書に記載の化合物は、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ(tetracarcinomas)、
神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫及び未分化甲状腺癌などの、様々な癌を寛解させる及び/又は治療するために使用できる。
定義
別段の定めがない限り、本明細書で使用される全ての技術及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で参照される全ての特許、出願、公開出願、及び他の出版物は、特に明記しない限り、参照によりそれらの全体が組み
込まれる。本明細書のある用語に対して複数の定義が存在する場合、特に明記しない限り、この節にある定義が優先される。
本明細書で使用される場合、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、Y、Y、Y、Y、Y、Y、Y、Y、Y、Y10及びZなどといった(これらに限定されない)任意の「R」、「Y」又は「Z」基は、表示された原子に結合できる置換基を表す。このようなR、Y及び/又はZ基は、本明細書で総じて「R」基と呼ばれる場合がある。R基は、置換又は非置換であってもよい。2つの「R」基が「一緒になって」いると記載される場合、R基とR基が結合する原子とは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、又は複素環を形成することができる。例えば、限定することなく、NR基のRとRが「一緒になって」いると示される場合、それらが互いに共有結合して環を形成することを意味する。
Figure 2019534261

更に、別の方法として、2つの「R」基が、それらが結合する原子(複数可)と「一緒になって」環を形成すると記載されている場合、R基は、上に定義された変数又は置換基に限定されない。
ある基が「任意に置換」されていると記載されるときはいつでも、その基は、非置換であってもよく、又は示された置換基のうちの1つ以上で置換されていてもよい。同様に、ある基が「非置換又は置換」であると記載されるとき、置換の場合は、置換基(複数可)は、示された置換基のうちの1つ以上から選択されてもよい。置換基が示されていない場合、示された「任意に置換された」又は「置換された」基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシルアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミノ酸、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、ヘテロシクリル(アルキル)、ヒドロキシアルキル、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、アジド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノ、モノ置換アミノ基、及びジ置換アミノ基から個々に、かつ独立して選択された1つ以上の基(複数可)で置換されてもよいことを意味する。
本明細書で使用するとき、「a」及び「b」が整数である「C〜C」は、アルキル、アルケニル若しくはアルキニル基中の炭素原子の数、又はシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール若しくはヘテロアリシクリル基の環中の炭素原子の数を指す。すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルの環(複数可)、シクロアルケニルの環(複数可)、アリールの環(複数可)、ヘテロアリールの環(複数可)又はヘテロアリシクリルの環(複数可)は、「a」〜「b」個(両端の値を含む)の炭素原子を含有することができる。したがって、例えば、「C〜Cアルキル」基は、1〜4個の炭素を有する全てのアルキル基、つまり、CH−、CHCH−、CHCHCH−、(CHCH−、CHCHCHCH−、CHCHCH(CH)−、及び(CHC−を指す。アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロアリシクリル
基に関して、「a」及び「b」が指定されていない場合、これらの定義に記載される最も広い範囲が想定される。
本明細書で使用するとき、「アルキル」は、完全飽和(二重結合又は三重結合のない)炭化水素基を含む直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖を指す。アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有してもよい(本明細書中では常に、「1〜20」などの数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1〜20個の炭素原子」とは、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、最大20個(20個を含む)の炭素原子からなってもよいことを意味するが、この定義は、数値範囲が指定されていない用語「アルキル」の存在も含む)。アルキル基はまた、1〜10個の炭素原子を有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキルであってもよい。化合物のアルキル基は、「C〜Cアルキル」又は類似の表記で表示されてもよい。一例にすぎないが、「C〜Cアルキル」は、アルキル鎖中に1〜4個の炭素原子が存在する、すなわち、アルキル鎖がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びt−ブチルから選択されることを示す。典型的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、三級ブチル、ペンチル及びヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基は、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用するとき、「アルケニル」は、直鎖又は分枝状の炭化水素鎖中に1つ以上の二重結合を含有するアルキル基を指す。アルケニル基の例としては、アレニル、ビニルメチル及びエテニルが挙げられる。アルケニル基は、非置換又は置換であってもよい。
本明細書で使用するとき、「アルキニル」は、直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖中に1つ以上の三重結合を含有するアルキル基を指す。アルキニルの例としては、エチニル及びプロピニルが挙げられる。アルキニル基は、非置換又は置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、完全に飽和した(二重結合又は三重結合なし)単環式又は多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「縮合」という用語は、2個の原子と1つの結合を共有する2つの環を指す。本明細書で使用される場合、「架橋シクロアルキル」という用語は、シクロアルキルが非隣接原子を接続する1個以上の原子の連結を含有する、化合物を指す。本明細書で使用される場合、「スピロ」という用語は、1個の原子を共有する2つの環を指し、2つの環は、架橋によって結合されていない。シクロアルキル基は、環(複数可)中に3〜30個の原子、環(複数可)中に3〜20個の原子、環(複数可)中に3〜10個の原子、環(複数可)中に3〜8個の原子、又は環(複数可)中に3〜6個の原子を含有することができる。シクロアルキル基は、非置換又は置換であってもよい。典型的なモノ−シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられるが、決してこれらに限定されない。縮合シクロアルキル基の例は、デカヒドロナフタレニル、ドデカヒドロ−1H−フェナレニル、及びテトラデカヒドロアントラセニルであり、架橋シクロアルキル基の例は、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[2.1.1]ヘプタン、アダマンタニル、及びノルボルナニルであり、スピロシクロアルキル基の例としては、スピロ[3.3]ヘプタン及びスピロ[4.5]デカンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環中に1つ以上の二重結合を含有する、単環式又は多環式炭化水素環系を指すが、2つ以上が存在する場合、二重結合は、全ての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成することができない(そうでなければ、その基は、本明細書に定義される「アリール」である)。
シクロアルケニル基は、環(複数可)中に3〜10個の原子又は環(複数可)中に3〜8個の原子を含有することができる。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合により結合されてもよい。シクロアルケニル基は、非置換又は置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、全ての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を有する、炭素環式(全てが炭素の)単環式又は多環式芳香環系(2つの炭素環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を指す。アリール基中の炭素原子の数は異なり得る。例えば、アリール基は、C〜C14アリール基、C〜C10アリール基、又はCアリール基であってもよい。アリール基の例としては、ベンゼン、ナフタレン、及びアズレンが挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1個、2個、3個又はそれ以上のヘテロ原子、つまり、窒素、酸素、及び硫黄が挙げられるがこれらに限定されない炭素以外の元素、を含有する、単環式又は多環式芳香環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を指す。ヘテロアリール基の環(複数可)中の原子の数は異なり得る。例えば、ヘテロアリール基は、環(複数可)中に4〜14個の原子、環(複数可)中に5〜10個の原子、又は環(複数可)中に5〜6個の原子を含有することができる。更に、「ヘテロアリール」は、少なくとも1つのアリール環及び少なくとも1つのヘテロアリール環、又は少なくとも2つのヘテロアリール環など、2つの環が少なくとも1つの化学結合を共有する、縮合環系を含む。ヘテロアリール環の例としては、本明細書に記載のもの及び次のものが挙げられるが、これらに限定されない:フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリン、及びトリアジン。ヘテロアリール基は、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」又は「ヘテロアリシクリル」は、炭素原子と1〜5個のヘテロ原子が一緒になって前述の環系を構成する、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、最大18員の単環式、二環式、及び三環式環系を指す。複素環は、そのように位置している1つ以上の不飽和結合を任意に含有してもよいが、完全に非局在化したπ電子系は、全ての環全体にわたって発生しない。ヘテロ原子(複数可)は、酸素、硫黄、及び窒素が挙げられるがこれらに限定されない、炭素以外の元素である。複素環は、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミド、及び環状カルバメートなどのオキソ系及びチオ系を含むように定義するために、1つ以上のカルボニル又はチオカルボニル官能基を更に含有してもよい。2つ以上の環からなる場合、環は、本明細書に「シクロアルキル」に関して記載されるように、縮合又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。加えて、ヘテロシクリル中の任意の窒素は、四級化されていてもよい。ヘテロシクリル又はヘテロ脂環式基は、置換又は非置換であってもよい。そのような「ヘテロシクリル」又は「ヘテロアリシクリル」基の例としては、本明細書に記載のもの及び次のものが挙げられるが、これらに限定されない:1,3−ジオキシン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジオキソラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン、1,3−オキサチアン、1,4−オキサチイン、1,3,4−オキサゾール−2(3H)−オン、1,2,3−オキサゾール−5(2H)−オン、1,3−オキサチオラン、1,3−ジチオール、1,3−ジチオラン、1,4−オキサチアン、テトラヒドロ−1,4−チアジン、1,3−チアジナン、2H−1,2−オキサジン、マレイミド、スク
シンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN−オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、ピロリドン、ピロリジオン、4−ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2−オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H−ピラン、テトラヒドロチオピラン、チアモルホリン、チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホン、及びそれらのベンゾ縮合類似体(例えば、ベンズイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリン、及び3,4−メチレンジオキシフェニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アラルキル」及び「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるアリール基を指す。アラルキルの低級アルキレン及びアリール基は、置換又は非置換であってもよい。例としては、ベンジル、2−フェニルアルキル、3−フェニルアルキル、及びナフチルアルキルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアラルキル」及び「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるヘテロアリール基を指す。ヘテロアラルキルの低級アルキレン及びヘテロアリール基は、置換又は非置換であってもよい。例としては、2−チエニルアルキル、3−チエニルアルキル、フリルアルキル、チエニルアルキル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソオキサゾリルアルキル、イミダゾリルアルキル、及びそれらのベンゾ縮合類似体が挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリシクリル(アルキル)」及び「ヘテロシクリル(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続される複素環式又はヘテロ脂環式基を指す。ヘテロアリシクリル(アルキル)の低級アルキレン及びヘテロシクリルは、置換又は非置換であってもよい。例としては、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル(メチル)、ピペリジン−4−イル(エチル)、ピペリジン−4−イル(プロピル)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル(メチル)、及び1,3−チアジナン−4−イル(メチル)が挙げられるが、これらに限定されない。
「低級アルキレン基」は、直鎖−CH−連結基であり、それらの末端炭素原子を介して分子断片を接続するように結合を形成する。例としては、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)、及びブチレン(−CHCHCHCH−)が挙げられるが、これらに限定されない。低級アルキレン基は、低級アルキレン基の1つ以上の水素を、「置換」の定義で列挙される置換基で置き換えることによって置換され得る。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は、式−ORを指し、式中、Rは、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)である。アルコキシの非限定的なリストは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ(イソプロポキシ)、シクロプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、シクロブトキシ、フェノキシ及びベンゾキシである。アルコキシは、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基として接続さ
れる水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)を指す。例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル、及びアクリルが含まれる。アシルは、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アシルアルキル」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるアシルを指す。例としては、アリール−C(=O)−(CH−及びヘテロアリール−C(=O)−(CH−[式中、nは1〜6の範囲の整数である]が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アルコキシアルキル」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるアルコキシ基を指す。例としては、C1〜4アルキル−O−(CH−[式中、nは1〜6の範囲の整数である]が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アミノアルキル」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続される任意に置換されたアミノ基を指す。例としては、HN(CH−[式中、nは1〜6の範囲の整数である]が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」は、水素原子のうちの1つ以上がヒドロキシ基によって置換されたアルキル基を指す。代表的なヒドロキシアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、及び2,2−ジヒドロキシエチルが挙げられるが、これらに限定されない。ヒドロキシアルキルは、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き変えられたアルキル基を指す(例えば、モノ−ハロアルキル、ジ−ハロアルキル、及びトリ−ハロアルキル)。そのような基としては、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロ−フルオロアルキル、クロロ−ジフルオロアルキル及び2−フルオロイソブチルが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキルは、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き換えられたアルコキシ基を指す(例えば、モノ−ハロアルコキシ、ジ−ハロアルコキシ、及びトリ−ハロアルコキシ)。そのような基としては、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロ−フルオロアルキル、クロロ−ジフルオロアルコキシ及び2−フルオロイソブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルコキシは、置換又は非置換であってもよい。
「スルフェニル」基は、「−SR」基を指し、式中、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。スルフェニルは、置換又は非置換であってもよい。
「スルフィニル」基は、「−S(=O)−R」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるものと同じであってもよい。スルフィニルは、置換又は非置換であってもよい。
「スルホニル」基は、「SOR」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義
されるものと同じであってもよい。スルホニルは、置換又は非置換であってもよい。
「O−カルボキシ」基は、「RC(=O)O−」基を指し、式中、Rは、本明細書に定義される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O−カルボキシは、置換又は非置換であってもよい。
「エステル」及び「C−カルボキシ」という用語は、「−C(=O)OR」基を指し、式中、Rは、O−カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。エステル及びC−カルボキシは、置換又は非置換であってもよい。
「チオカルボニル」基は、「−C(=S)R」基を指し、式中、Rは、O−カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。チオカルボニルは、置換又は非置換であってもよい。
「トリハロメタンスルホニル」基は、「XCSO−」基を指し、式中、各Xはハロゲンである。
「トリハロメタンスルホンアミド」基は、「XCS(O)N(R)−」基を指し、式中、各Xはハロゲンであり、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)である。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、−NH基を指す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」という用語は、−OH基を指す。
「シアノ」基は、「−CN」基を指す。
本明細書で使用される場合、「アジド」という用語は、−N基を指す。
「イソシアナト」基は、「−NCO」基を指す。
「チオシアナト」基は、「−CNS」基を指す。
「イソチオシアナト」基は、「−NCS」基を指す。
「カルボニル」基は、C=O基を指す。
「S−スルホンアミド」基は、「−SON(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。S−スルホンアミドは、置換又は非置換であってもよい。
「N−スルホンアミド」基は、「RSON(R)−」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、ア
リール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N−スルホンアミドは、置換又は非置換であってもよい。
「O−カルバミル」基は、「−OC(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O−カルバミルは、置換又は非置換であってもよい。
「N−カルバミル」基は、「ROC(=O)N(R)−」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N−カルバミルは、置換又は非置換であってもよい。
「O−チオカルバミル」基は、「−OC(=S)−N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O−チオカルバミルは、置換又は非置換であってもよい。
「N−チオカルバミル」基は、「ROC(=S)N(R)−」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N−チオカルバミルは、置換又は非置換であってもよい。
「C−アミド」基は、「−C(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。C−アミドは、置換又は非置換であってもよい。
「N−アミド」基は、「RC(=O)N(R)−」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N−アミドは、置換又は非置換であってもよい。
「ウレア」基は、「N(R)−C(=O)−NR」基を指し、式中、Rは水素又はアルキルであってもよく、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。尿素は、置換又は非置換であってもよい。
「オキシム」基は、「−C(=N−OH)R」を指し、式中、Rは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。オキシム
は、置換又は非置換であってもよい。
「アシルヒドロゾン」は、「−C(=N−NH−アシル)−R」を指し、式中、アシル部分は本明細書で「アシル」に関して定めた構造を有し、Rは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。アシルヒドロゾンは、置換又は非置換であってもよい。
「ヒドラジン」基は、「−NHNR」を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。ヒドラジンは、置換又は非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン原子」又は「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素などの元素周期律表の第7列の放射安定性原子のうちのいずれか1つを意味する。
本明細書で使用される場合、
Figure 2019534261

は、別途記載のない限り、単結合又は二重結合を示す。
置換基の数が指定されない場合(例えば、ハロアルキル)、1つ以上の置換基が存在してもよい。例えば、「ハロアルキル」は、同じ又は異なるハロゲンのうちの1つ以上を含んでもよい。別の例として、「C〜Cアルコキシフェニル」は、1個、2個、又は3個の原子を含有する同じ又は異なるアルコキシ基のうちの1つ以上を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、任意の保護基、アミノ酸、及び他の化合物の略語は、別途記載のない限り、その一般的な使用、認識されている略語、又はIUPAC−IUB Commission on Biochemical Nomenclature(Biochem.11:942〜944(1972)参照)と一致する。
明細書で使用される「1つの保護基(protecting group)」及び「複数の保護基(protecting groups)」という用語(及び略語「PG」)は、分子内の既存の基が望ましくな
い化学反応を受けるのを防ぐために分子に付加される任意の原子又は原子団を指す。保護基部分の例は、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3.Ed.John Wiley & Sons,1999、及びJ.F.W.McOmie,Protective Groups in Organic Chemistry Plenum
Press,1973に記載されており、これらはいずれも、好適な保護基を開示する限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる。保護基部分は、それらがある特定の反応条件に対して安定しており、かつ当該技術分野で既知の方法論を使用して都合の良い段階で容易に除去されるように選択され得る。保護基の非限定的なリストとしては、ベンジル;置換ベンジル;アルキルカルボニル及びアルコキシカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)、アセチル、又はイソブチリル);アリールアルキルカルボニル及びアリールアルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル);
置換メチルエーテル(例えば、メトキシメチルエーテル);置換エチルエーテル;置換ベンジルエーテル;テトラヒドロピラニルエーテル;シリル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、トリ−イソ−プロピルシリルオキシメチル、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル又はt−ブチルジフェニルシリル);エステル(例えば、安息香酸エステル);カーボネート(例えば、メトキシメチルカーボネート);スルホネート(例えば、トシラート又はメシラート);非環状ケタール(例えば、ジメチルアセタール);環状ケタール(例えば、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、及び本明細書に記載のもの);非環状アセタール;環状アセタール(例えば、本明細書に記載のもの);非環状ヘミアセタール;環状ヘミアセタール;環状ジチオケタール(例えば、1,3−ジチアン又は1,3−ジチオラン);オルトエステル(例えば、本明細書に記載のもの)及びトリアリールメチル基(例えば、トリチル;モノメトキシトリチル(MMTr);4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr);4,4’,4”−トリメトキシトリチル(TMTr);及び本明細書に記載のもの)が挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「脱離基」(及び略語「LG」)は、化学反応において別の原子又は部分によって置換されることが可能な任意の原子又は部分を指す。より具体的には、いくつかの実施形態では、「脱離基」とは、求核置換反応において置換される原子又は部分を指す。いくつかの実施形態では、「脱離基」は、強酸の共役塩基である任意の原子又は部分である。好適な脱離基の例としては、トシラート、メシラート、トリフルオロアセテート、及びハロゲン(例えば、I、Br、及びCl)が挙げられるが、これらに限定されない。脱離基の非限定的な特性及び例は、例えば、Organic Chemistry,2d ed.,Francis Carey(1992),pages 328〜331;Introduction to Organic Chemistry,2d ed.,Andrew Streitwieser and Clayton Heathcock(1981),pages 169〜171;及びOrganic Chemistry,5th ed.,John McMurry(2000),pages 398 and 408;で見出すことができ、これらは全て、脱離基の特性及び例を開示する限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
「薬剤として許容される塩」という用語は、それが投与される生物に著しい刺激をもたらさず、かつ化合物の生物活性及び特性を無効にしない化合物の塩を指す。いくつかの実施形態では、塩は、化合物の酸付加塩である。薬学的塩は、化合物を、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸又は臭化水素酸)、硫酸、硝酸、及びリン酸と反応させることによって得ることができる。薬学的塩はまた、化合物を有機酸、例えば、脂肪族若しくは芳香族カルボン酸若しくはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、又はナフタレンスルホン酸と反応させることによっても得ることができる。薬学的塩はまた、化合物を塩基と反応させて、塩、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩、有機塩基の塩、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C〜Cアルキルアミン、シクロへキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、並びにアルギニン及びリシンなどのアミノ酸を有する塩を形成することによって得ることができる。
本願で使用される用語及び語句並びにこれらの変化形、特に添付の特許請求の範囲にあるものは、特に明記しない限り、限定的ではなく非限定的であると解釈されるべきである。上記の例として、「含むこと」という用語は、「限定することなく含むこと」、「含むが、これらに限定されないこと」などを意味するよう解釈されるべきである。本明細書で
使用される場合、「備えること」という用語は、「含むこと」、「含有すること」、又は「特徴とする」と同義語であり、包括的又は非限定的であり、追加の列挙されていない要素又は方法の工程を除外しない。「有すること」という用語は、「少なくとも有すること」と解釈されるべきである。「含む」という用語は、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。「例」という用語は、考察中の項目の徹底的又は限定的なリストではなく例示的な実例を提供するために使用される。「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」、又は「望ましい」のような用語、並びに同様の意味の単語の使用は、ある特定の特徴がその構造又は機能にとって重大、本質的、又は重要でさえあるということを暗示するものとして理解されるべきではなく、むしろ単に特定の実施形態で利用されてもされなくてもよい代替又は追加の特徴を強調することを目的とする。加えて、「備えること」という用語は、「少なくとも有すること」又は「少なくとも含むこと」という語句の同意語として解釈されるものとする。プロセスの文脈で使用される場合、「備えること」という用語は、プロセスが少なくとも列挙された工程を含むが、追加の工程を含んでもよいことを意味する。化合物、組成物、又はデバイスの文脈で使用される場合、「備えること」という用語は、化合物、組成物、又はデバイスが少なくとも列挙された特徴又は構成要素を含むが、追加の特徴又は構成要素も含んでもよいことを意味する。同様に、接続詞「及び」で連結された項目の群は、それらの項目の1つ1つが群に存在することを要求するものと解釈されるべきではなく、むしろ、文脈が明確にそうでないと示さない限り、「及び/又は」と解釈されるべきである。同様に、接続詞「又は」で連結された項目の群は、その群中の相互排他性を要求するものと解釈されるべきではなく、むしろ、文脈が明確にそうでないと示さない限り、「及び/又は」と解釈されるべきである。
本明細書の実質的にいかなる複数形及び/又は単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈及び/又は用途に応じて適切に、複数形から単数形、及び/又は単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の入れ替えは、明確にするために本明細書で明示的に記載され得る。不定冠詞「a」又は「an」は、複数を除外しない。ある特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されるという単なる事実は、利益を得るためにこれらの手段の組み合わせを使用することができないということを示すものではない。請求項中のいかなる参照符号も、その範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
1つ以上のキラル中心を有する本明細書に記載の任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に示されない場合、各中心が独立して、R配置若しくはS配置、又はこれらの混合物であってもよいことが理解される。したがって、本明細書に提供される化合物は、鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的に豊富な、ラセミ混合物、ジアステレオマー的に純粋な化合物、ジアステレオマー的に豊富な化合物、又は立体異性混合物であってもよい。加えて、E又はZと定義され得る幾何異性体を生成する1つ以上の二重結合(複数可)を有する、本明細書に記載の任意の化合物において、各二重結合が独立して、E又はZ、又はこれらの混合物であってもよいことが理解される。
同様に、記載の任意の化合物において、全ての互変異性型もまた含まれるよう意図されることが理解される。
本明細書に開示の化合物が満たされていない原子価を有する場合、その原子価が、水素又はその同位体、例えば、水素−1(プロチウム)及び水素−2(重水素)で満たされることを理解されたい。
本明細書に記載の化合物が同位体で標識され得ることが理解される。重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボ半減期の増加又は必要投与量の低減など、より大きい代謝安定性に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。化合物構造中に表される各化学元素は、前述の元素の任意の同位体を含んでもよい。例えば、化合物構造において、
水素原子は、化合物中に存在すると明確に開示され得るか、又は理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、水素−1(プロチウム)及び水素−2(重水素)が挙げられるが、これらに限定されない、水素の任意の同位体であってもよい。したがって、本明細書における化合物に対する言及は、文脈が明確にそうでないと示さない限り、全ての可能な同位体形態を包含する。
本明細書に記載の方法及び組み合わせが、結晶形態(多形体としても既知であり、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶相、塩、溶媒和物、及び水和物を含むことが理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、水、エタノールなどの製薬的に許容される溶媒を有する溶媒和形態で存在する。他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非溶媒和形態で存在する。溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含有し、水、エタノールなどの製薬的に許容される溶媒での結晶化プロセス中に形成されてもよい。溶媒が水である場合に水和物が形成されるか、又は溶媒がアルコールである場合にアルコラートが形成される。加えて、本明細書に提供される化合物は、非溶媒和並びに溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、本明細書に提供される化合物及び方法の目的で、非溶媒和形態と同等であるとみなされる。
値の範囲が提供される場合、上限及び下限、並びにその範囲の上限と下限との間に介在する各値が、実施形態内に包含されることが理解される。
化合物
式(I)
本明細書に開示のいくつかの実施形態は、以下の構造を有する式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩に関する。
Figure 2019534261
式(I)の様々な実施形態では、Rは、C3〜4シクロアルキル、ハロフェニル、C1〜4アルコキシフェニル、C1〜4アルコキシハロフェニル、C1〜4ジアルコキシフェニル、ハロピリジニル、C1〜4アルコキシピリジニル(例えば、イソプロポキシピリジニル)、C1〜4アルキルピリジニル、C3〜5シクロアルコキシピリジニル、メチルベンゾオキサゾリル及びテトラドロピラニルから選択することができる。いくつかの実施形態では、Rは、ハロフェニルであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、フルオロフェニルであってもよい。別の実施形態では、Rは、ハロピリジニルであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、フルオロピリジニルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、イソプロポキシピリジニルであってもよい。別の実施形態では、Rは、イソプロポキシピリジニルではない。いくつかの実施形態では、Rは、C1〜4アルコキシピリジニルであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、メトキシピリジニル、エトキシピリジニル、プロポキシピリジニル、シクロプロキシピリジニル、ブトキシピリジニル、又はシクロブトキシピリジニルであって
もよい。いくつかの実施形態では、Rは、C1〜4アルキルピリジニルであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、メチルピリジニル、エチルピリジニル、プロピルピリジニル、又はブチルピリジニルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルベンゾオキサゾリルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、テトラヒドロピラニルであってもよい。
いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、メチル、水素、又は重水素である。例えば、一実施形態では、R及びRは、いずれも水素である。別の実施形態では、Rは、メチルであり、Rは、水素である。別の実施形態では、R及びRは、いずれも重水素である。
式(I)の様々な実施形態では、Y及びYは、それぞれ独立して、CH又はNである。例えば、一実施形態では、Yは、CHである。別の実施形態では、Yは、Nである。別の実施形態では、Yは、CHである。別の実施形態では、Yは、Nである。
式(I)の様々な実施形態では、Yは、C、CH、又はNである。Yを含む環状構造は、YがC、CH、又はNのいずれであるかに応じて、Yに隣接する原子からの二重結合又は単結合を含むことができる。例えば、一実施形態では、環状構造の
Figure 2019534261

は、YがNである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造の
Figure 2019534261

は、YがCHである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCであるときに二重結合である。
式(I)の様々な実施形態では、Y及びY10は、それぞれ独立して、CH又はNである。例えば、一実施形態では、Yは、CHである。別の実施形態では、Yは、Nである。別の実施形態では、Y10は、CHである。別の実施形態では、Y10は、Nである。式(I)の実施形態では、次式(IA)に例示するように、Yは、Nであり、Y10は、CHである。
Figure 2019534261
式(IA)の様々な実施形態では、Rは、ハロフェニル、ハロピリジニル、C1〜4アルコキシピリジニル、C1〜4アルキルピリジニル、メチルベンゾオキサゾリル、及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択される。式(IA)の様々な実施形態では、R
及びRは、それぞれ独立して、水素又は重水素である。式(IA)の様々な実施形態では、Y及びYは、それぞれ独立して、CH又はNである。式(IA)の様々な実施形態では、YはC、CH又はNである。式(IA)において、
Figure 2019534261

は、YがN又はCHである場合に単結合であり、
Figure 2019534261

は、YがCである場合に二重結合である。式(IA)の様々な実施形態では、Zは、ヒドロキシルで任意に置換されたC1〜3アルキルである。
式(I)の様々な実施形態では、Zは、ヒドロキシルで任意に置換されたC1〜3アルキルである。例えば、一実施形態では、Zは、メチルである。別の実施形態では、Zは、エチルである。別の実施形態では、Zは、ヒドロキシエチルである。
様々な実施形態では、式(I)及び/又は式(IA)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際出願PCT/US2016/025345号に開示されている化合物を表すのではなく、式(I)及び/又は式(IA)が表さない化合物を説明する目的で含まれる。例えば、一実施形態において、式(I)及び/又は式(IA)は、以下の化合物を表さない:
Figure 2019534261
式(I)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩の例としては、以下が挙げられる:
Figure 2019534261

Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
当業者は、式(IA)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)及び(Im)の化合物は、式(I)の化合物であることを認識するであろう。したがって、本明細書で式(I)に関して定義された変数(例えば、R、R、R、Y、Y、Y、Y、Y10、及びZ)は、式(IA)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)及び(Im)の対応する変数の定義としても理解され、逆もまた同様である。
式(I)の化合物の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(IA)の化合物(式(I)の化合物でもある)の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(I)の化合物の更なる例としては、以下の実施例120に記載の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
式(II)
本明細書に開示のいくつかの実施形態は、以下の構造を有する式(II)の化合物又は薬剤として許容されるその塩を提供する。
Figure 2019534261
式(II)のいくつかの実施形態では、Rは、
メチルオキサゾロピリジニル;
ジメチルベンゾジオキソリル;
メチルベンゾオキサゾリル、イソプロピルベンゾオキサゾリル、メチルインダゾリル、又はメチルベンゾイソオキサゾリル;
メチル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニル;又は、
メトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルである。
式(II)の実施形態では、Rは、メチルオキサゾロピリジニルである。別の実施形態では、Rは、ジメチルベンゾジオキソリルである。別の実施形態では、Rは、メチルベンゾオキサゾリルである。別の実施形態では、Rは、イソプロピルベンゾオキサゾリルである。別の実施形態では、Rは、メチルインダゾリルである。別の実施形態では、Rは、メチルベンゾイソオキサゾリルである。
式(II)の実施形態では、Rは、メチル、C1〜4アルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニルである。例えば、一実施形態では、Rは、1つ又は2つのメチル基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのC1〜4アルコキシ基で置換されたピリジニルである。例えば、一実施形態では、Rは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、イソプロポキシ)、シクロプロポキシ、ブトキシ及びシクロブトキシから独立して選択される1つ又は2つの基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのイソプロピルチオ基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのフルオロ基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのクロロ基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのシアノ基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのトリフルオロメチル基で置換されたピリジニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つの−C(=O)NHCH基で置換されたピリジニルである。
式(II)の様々な実施形態では、Rは、メチル、C1〜4アルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される2つの置換基で置換されたピリジニルであり、この2つの置換基は同じである。他の実施形態では、Rは、メチル、C1〜4アルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される2つの置換基で置換されたピリジニルであり、この2つの置換基は異なっている。
式(II)の実施形態では、Rは、メトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルである。例えば、一実施形態では、Rは、1つ又は2つのメトキシ基で置換されたフェニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのフルオロ基で置換されたフェニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのクロロ基で置換されたフェニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのシアノ基で置換されたフェニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つのトリフルオロメチル基で置換されたフェニルである。一実施形態では、Rは、1つ又は2つの−C(=O)
NHCH基で置換されたフェニルである。
式(II)の様々な実施形態において、Rは、メトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から選択される2つの置換基で置換されたフェニルであり、この2つの置換基は同じである。他の実施形態では、Rは、メトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から選択される2つの置換基で置換されたフェニルであり、この2つの置換基は異なる。
式(II)の様々な実施形態では、Rは、
Figure 2019534261

である。例えば、一実施形態では、Rは、
Figure 2019534261

である。別の実施形態では、Rは、
Figure 2019534261

である。
式(II)の様々な実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素又は重水素である。例えば、一実施形態では、R及びRは、いずれも水素である。別の実施形態では、R及びRは、いずれも重水素である。
式(II)の様々な実施形態では、Rは、H又はメチルである。例えば、一実施形態では、Rは、Hである。別の実施形態では、Rは、メチルである。
様々な実施形態において、R13は、水素又はフルオロである。例えば、式(II)の実施形態では、以下の式(IIA)によって示されるように、R13は水素である。
Figure 2019534261
式(IIA)の様々な実施形態では、Rは、メチルオキサゾロピリジニル、又はメチ
ル、C1〜4アルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニルであるか、又はRは、ジメチルベンゾジオキソリル、メチルベンゾオキサゾリル、又はメトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルであり、Rは、
Figure 2019534261

である。当業者は、式(IIA)の化合物が式(II)の化合物であることを認識するであろう。したがって、本明細書で式(II)に関して定義された変数(例えば、R、R、R、R、R、R13、Y、Y、及びYなど)への言及はまた、式(IIA)の対応する変数の定義としても理解され、逆もまた同様である。
式(II)の様々な実施形態では、Yは、N、CH、又はCFである。一実施形態では、Yは、Nである。別の実施形態では、Yは、CHである。別の実施形態では、Yは、CFである。
式(II)の様々な実施形態では、Yは、N、C、CH又はCFである。Yを含む環状構造は、YがN、C、CH、又はCFであるかどうかに応じて、Yに隣接する原子からの二重結合又は単結合を含むことができる。例えば、一実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがNである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCHである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCFである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCであるときに二重結合である。
式(II)の様々な実施形態では、Yを含む環状構造は、ピリジニル環又はフェニル環に結合し、当該ピリジニル環又はフェニル環は、Rに結合する。例えば、一実施形態では、Yは、N又はCHである。一実施形態では、Yは、Nである。別の実施形態では、YはCHである。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rは、メチル、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチル及びイソプロポキシからなる群から選択される単一の置換基で置換されたピリジニルではあり得ない。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rは、フルオロ、メトキシ、及びシアノからなる群から選択される単一の置換基で置換されたフェニルではあり得ない。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rは、メトキシ及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ず、かつRは、トリフルオロメチル及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ない。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rは、単一のイソプロポキシで置換されたピリジニルではあり得ず、かつRは、単一のシアノで置換されたフェニルではあり得ない。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rは、メトキシ及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ない。
式(II)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR
Figure 2019534261

である場合、Rはジメチルベンゾジオキソリルではあり得ず、かつRはメチルベンゾオキサゾリルではあり得ない。
様々な実施形態では、式(II)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際出願PCT/US2016/025345号に開示されている化合物を表すのではなく、式(II)が表さない化合物を説明する目的で含まれる。例えば、様々な実施形態において、式(II)は、以下の化合物のうちの1つ以上を表さない。
Figure 2019534261

Figure 2019534261

Figure 2019534261
式(II)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩の例としては、以下が挙げられる。
Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(II)の化合物の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2019534261

Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(IIA)の化合物(式(II)の化合物でもある)の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2019534261

Figure 2019534261

Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(II)の化合物の更なる例としては、以下の実施例121に記載の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
式(III)
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、以下の構造を有する式(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩に関する:
Figure 2019534261
式(III)の様々な実施形態において、Rは、ピペリジニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニル、及びモルホリノから
選択されるヘテロシクリルであることができる。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される1つ又は2つの置換基で任意に置換され得る。
式(III)の実施形態では、Rは、ピペリジニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換されたピペリジニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたピペリジニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたピペリジニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたピペリジニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたピペリジニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたピペリジニルである。
式(III)の実施形態では、Rは、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換された1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニルである。
式(III)の実施形態では、Rはピロリジニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換されたピロリジニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたピロリジニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたピロリジニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたピロリジニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたピロリジニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたピロリジニルである。
式(III)の実施形態では、Rは、テトラヒドロフラニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換されたテトラヒドロフラニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたテトラヒドロフラニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたテトラヒドロフラニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたテトラヒドロフラニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたテトラヒドロフラニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたテトラヒドロフラニルである。
式(III)の実施形態では、Rは、テトラヒドロピラニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換されたテトラヒドロピラニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたテトラヒドロピラニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたテトラヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたテトラヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたテトラヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたテトラヒドロピラニルである。
式(III)の実施形態では、Rはジヒドロピラニルである。別の実施形態では、R
は、メチルで置換されたジヒドロピラニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたジヒドロピラニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたジヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたジヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたジヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたジヒドロピラニルである。
式(III)の実施形態では、Rは、2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換された2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニルである。
式(III)の実施形態では、Rはモルホリノである。別の実施形態では、Rは、メチルで置換されたモルホリノである。別の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたモルホリノである。別の実施形態では、Rは、トリフルオロエチルで置換されたモルホリノである。一実施形態では、Rは、メチル、フルオロ、及びトリフルオロエチルから選択される2つの置換基で置換されたモルホリノである。一実施形態では、Rは、同じである2つの置換基で置換されたモルホリノである。一実施形態では、Rは、異なる2つの置換基で置換されたモルホリノである。
式(III)の実施形態では、Rは、チアゾリル、ピラゾリル、及びトリアゾリルからなる群から選択される五員ヘテロアリールである。様々な実施形態において、五員ヘテロアリールは、メチル又はイソプロピルで置換される。一実施形態では、Rは、メチルチアゾリルである。一実施形態では、Rは、イソプロピルチアゾリルである。一実施形態では、Rは、メチルピラゾリルである。一実施形態では、Rは、イソプロピルピラゾリルである。一実施形態では、Rは、メチルトリアゾリルである。一実施形態では、Rは、イソプロピルトリアゾリルである。
式(III)の実施形態では、Rは、
Figure 2019534261

である。
式(III)の様々な実施形態では、R10は、
Figure 2019534261
である。例えば、一実施形態では、R10は、
Figure 2019534261

である。別の実施形態では、R10は、
Figure 2019534261

である。
式(III)の様々な実施形態では、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素又は重水素である。例えば、一実施形態では、R11及びR12は、いずれも水素である。別の実施形態では、R11及びR12は、いずれも重水素である。
式(III)の様々な実施形態では、Yは、N又はCHである。一実施形態では、Yは、Nである。別の実施形態では、YはCHである。
式(III)の様々な実施形態では、Yは、N、C、又はCHである。Yを含む環状構造は、YがN、C、又はCHであるかどうかに応じて、Yに隣接する原子からの二重結合又は単結合を含むことができる。例えば、一実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがNである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCHである場合に単結合である。別の実施形態では、環状構造中の
Figure 2019534261

は、YがCであるときに二重結合である。
式(III)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR10
Figure 2019534261

である場合、Rは、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、メチルピラゾリル又はモルホリノではあり得ない。
式(III)の様々な実施形態では、YがCHであり、YがCであり、かつR10
Figure 2019534261

である場合、Rは、テトラヒドロピラニル又はモルホリノではあり得ない。
様々な実施形態では、式(III)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際出願PCT/US2016/025345号に開示されている化合物を表すのではなく、式(III)が表さない化合物を説明する目的で含まれる。例えば、様々な実施形態において、式(III)は、以下の化合物のうちの1つ以上を表さない。
Figure 2019534261
式(II)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩の例としては、以下が挙げられる:
Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩の例としては、以下が挙げられる:
Figure 2019534261

Figure 2019534261

又は薬剤として許容されるこれらの塩。
式(III)の化合物の更なる例としては、以下の実施例122に記載の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
合成
式(I)、(II)又は(III)の化合物、及び本明細書に記載の化合物は、様々な方法で調製されてもよい。式(I)、(II)又は(III)のいくつかの化合物は、商業的に入手すること及び/又は既知の合成手順を用いて調製することができる。式(I)、(II)又は(III)の化合物への一般的な合成経路、並びに式(I)、(II)又は(III)の化合物を合成するために使用される出発物質のいくつかの例は、本明細書のスキーム1〜12に表示及び記載されている。本明細書に表示及び記載される経路は、例示的なものにすぎず、いかなる方法でも特許請求の範囲を制限することを意図するものでなく、そのように解釈されるべきではない。当業者であれば、開示される合成の変更を認識し、本明細書の開示に基づく代替経路を考案することができるものであり、このような変更及び代替経路は全て、特許請求の範囲内である。
Figure 2019534261

式(I)、(II)又は(III)の化合物は、スキーム1に示されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造1の好適な化合物(R=R、R又はR;Y=Y、Y又はY)及び構造2の好適な求電子化合物[式中、LGは、トシラート、メシラート、トリフルオロアセテート及びハロゲン(例えば、LG=Cl、Br及びI)などの好適な脱離基である]は、カップリングして、式(I)、(II)又は(III)の化合物を形成する。いくつかの実施形態では、アミン塩基を、構造1の化合物と構造2の化合物との反応に利用することができる。好適なアミン塩基の例としては、アルキルアミン(モノ−、ジ−及びトリ−アルキルアミン(例えば、トリエチルアミン)、任意に置換されたピリジン(例えば、コリジン)、及び任意に置換されたイミダゾール(例えば、N−メチルイミダゾール)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、構造1の化合物及び構造2の化合物は、任意で加熱しながら、溶媒中の好適なアミン塩基の存在下でカップリングされ得る。いくつかの実施形態では、溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミドであり得る。
いくつかの実施形態では、トリアゾイル−Z、R又はR10基は、構造1の化合物と構造2の化合物との間の反応後に、分子の残部に結合し、その際、構造2の化合物は脱離基を含む。いくつかの実施形態では、ピラゾイル−Z、R又はR10基は、Pd媒介クロスカップリング反応によって分子の残部に結合され得る。好適なPd媒介クロスカップリング反応の例は、鈴木、バックワルド、及び/又はウルマンクロスカップリング反応である。
Figure 2019534261

式(I)、(II)又は(III)の化合物を得るための別の方法が、スキーム2に提供される。構造3の化合物(R=R、R又はR;Y=Y、Y又はY;R及びR=H及び/又はD)及び構造4の化合物は、好適な溶媒中で好適なカップリング剤を用いてカップリングできる。好適なカップリング剤の非限定的なリストには、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、及び当業者に既知の任意のかかるアミドカップリング剤が含まれる。いくつかの実施形態では、好適な溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミドであり得る。所望であれば、反応は、加熱しながら実施することができる。
Figure 2019534261

構造13の化合物は、スキーム3に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造5のハロゲン化物化合物(式中、XはBr又はIであることができ、RはR、R又はRであることができる)を、パラジウム触媒及び塩基の存在下で、好適な溶媒中、任意に加熱しながら、ホウ素試薬と反応させる。ホウ素試薬の好適な例は、ビス(ピナコラート)ジボロンであり、パラジウム触媒の好適な例は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体であり、好
適な溶媒の例は、テトラヒドロフランである。いくつかの実施形態では、好適な塩基は、酢酸カリウムであり得、好適な溶媒は、1,4−ジオキサンであり得る。いくつかの実施形態では、構造5のハロゲン化物化合物、ビス(ピナコラート)ジボロン、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン錯体、酢酸カリウムを、任意で加熱しながら、1,4−ジオキサン中で反応させることができる。いくつかの実施形態では、構造6の化合物と構造7の化合物(PG=トリチル又はTHPなどの保護基)とは、好適なパラジウム触媒及び塩基を好適な溶媒中で使用して、鈴木クロスカップリング条件下で反応させて、構造8の化合物を調製する。好適なパラジウム触媒の例は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体であり、好適な溶媒の例は、テトラヒドロフランであり、好適な塩基の例は、炭酸カリウムである。いくつかの実施形態では、溶媒は、1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であり得る。所望であれば、反応は、任意で加熱しながら実施することができる。いくつかの実施形態では、構造8の化合物を、メタノール、エタノール、又はメタノールとトルエンとの混合物などの好適な溶媒中で、パラジウム触媒を使用して水素化できる。いくつかの実施形態では、構造9のアリールアミン化合物は、ザンドマイヤー反応を使用して構造10のハロゲン化アリール[式中、XはBr又はIであり得る]に変換され得る。いくつかの実施形態では、構造9の化合物を、臭化銅(I)触媒の存在下で亜硝酸ナトリウム、臭化水素酸と反応させて、構造10[式中、XはBrである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造9の化合物を、ヨウ化銅(I)の存在下で亜硝酸ナトリウム、塩酸、ヨウ化ナトリウムと反応させて、構造10[式中、XはIである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造10[式中、XはIである]の化合物のハロゲン化アリールと構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドは、ウルマンカップリング条件下でカップリングされ得る。いくつかの実施形態では、構造10の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドは、最適加熱を伴って、好適な塩基(リン酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド)中、ヨウ化銅(I)の存在下で反応し得る。いくつかの実施形態では、構造10(X=Br又はI)の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドは、任意で加熱しながら、好適なパラジウム触媒及び好適な溶媒を使用してバックワルドクロスカップリング条件下で反応して、構造12の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、PGがトリチル又はTHPであり、かつPGがBoc又はCbzである場合、PG及びPGの両方の保護基が、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で酸(トリフルオロ酢酸など)と同時に除去され得る。いくつかの実施形態では、PGがCbzである場合、Cbz基は、好適な溶媒(例えば、メタノール)中で、パラジウム炭素により触媒された水素化条件下で除去され、その後、PGが酸性条件下で除去されて、構造13の化合物を調製することができる。
Figure 2019534261

構造19の化合物は、スキーム4に概説されるように調製することができる。いくつか
の実施形態では、構造14(PG=トリチル又はTHP、及びX=I)の化合物のハロゲン化アリールと構造11A’(PG=Boc又はCbz)のアミドは、ウルマンカップリング条件下でカップリングされ得る。いくつかの実施形態では、構造14の化合物と構造11A’の(PG=Boc又はCbz)のアミドは、好適な塩基(リン酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド)中、高温(100℃など)で、触媒ヨウ化銅(I)と反応し得る。いくつかの実施形態では、構造14[式中、XはBrである]の化合物と構造11A’のアミドは、好適なパラジウム触媒及び好適な塩基を好適な溶媒中で使用して、バックワルドカップリング条件下でカップリングされ得る。いくつかの実施形態では、構造15[式中PG=トリチル又はTHP、及びPG=Cbz]の化合物を、酸性条件下で選択的に脱保護することができる。いくつかの実施形態では、構造15の化合物を、周囲温度で、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中のトリフルオロ酢酸で脱保護して、構造16の化合物を調製することができる。
いくつかの実施形態では、構造16の化合物を、求電子ハロゲン化物試薬と反応させて、構造17[式中、XはBr又はIである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造16の化合物を、塩基の存在下、好適な溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドなど)中で、任意で加熱しながら、ヨウ素と反応させることができる。いくつかの実施形態では、構造16の化合物を、好適な塩基の存在下、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中でNBSと反応させて、構造17の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造17の化合物を、塩基(炭酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(複数可)(アセトニトリルなど)中で、任意に加熱しながら、塩化トリチルと反応させて、構造18の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造18の化合物を、鈴木クロスカップリング条件下で、構造6の化合物のボロン酸エステル又はボロン酸と反応させて、構造19の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン錯体及び塩基としての炭酸セシウムであり得る。いくつかの実施形態では、溶媒は1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であってもよく、反応は、任意で加熱しながら、実施することができる。
Figure 2019534261

あるいは、構造25の化合物は、スキーム5に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造20の化合物を、求電子ハロゲン化物試薬と反応させて、構造21[式中、XはI又はBrである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造20の化合物を、好適な塩基の存在下、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中でNBSと反応させて、構造21[式中、XはBrである]の化合物を調
製することができ、あるいは、構造20の化合物を、好適な塩基の存在下、好適な溶媒中でNCSと反応させて、構造21[式中、XはClである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造21の化合物を、塩基(炭酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(複数可)(アセトニトリルなど)中で、任意に加熱しながら、塩化トリチルと反応させて、構造22の化合物を調製することができる。
いくつかの実施形態では、構造22[式中、XはIであり、X=Br又はClである]の化合物のハロゲン化アリールと構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドとを、ウルマンカップリング条件下でカップリングすることができる。いくつかの実施形態では、構造22の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドは、好適な塩基(リン酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド)中、ヨウ化銅(I)の存在下で、任意に加熱しながら反応することができる。いくつかの実施形態では、構造22(X=I及びX=Br又はCl)の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドを、バックワルドクロスカップリング条件下で、好適なパラジウム触媒及び好適な溶媒を使用して、任意に加熱して反応させて、構造23の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造23の化合物を、鈴木クロスカップリング条件下で、構造6の化合物のボロン酸エステル又はボロン酸と反応させて、構造24の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、パラジウム触媒は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン錯体及び塩基としての炭酸セシウムであり得る。いくつかの実施形態では、溶媒は1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であってもよく、反応は、任意で加熱しながら、実施することができる。いくつかの実施形態では、PGがトリチル又はTHPであり、かつPGがBoc又はCbzである場合、PG及びPGの両方の保護基が、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で酸(トリフルオロ酢酸など)と同時に除去され得る。いくつかの実施形態では、PGがCbzである場合、Cbz基は、好適な溶媒(例えば、メタノール)中で、パラジウム炭素により触媒された水素化条件下で除去され、その後、PGが酸性条件下で除去されて、構造25の化合物を調製することができる。
Figure 2019534261

構造33の化合物は、スキーム6に示されるように調製することができる。構造26の化合物は、好適な保護基(PG=トリチル、THP又はアセチル)で保護することができる。いくつかの実施形態では、構造26の化合物を、好適な塩基(炭酸カリウムなど)の存在下、好適な溶媒(アセトニトリルなど)中で、任意に加熱しながら、塩化トリチルと反応させることができる。いくつかの実施形態では、構造27の化合物をmCPBAと反応させ、続いてPOCl及びPCl(又はPOBr)と反応させて、構造28[式中、XはCl又はBrである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形
態では、PG(トリチル、THP又はアセチル)を、酸性条件(例えば、メタノール及び塩酸)を使用して除去して、構造28の化合物を得ることができる。いくつかの実施形態では、構造28の化合物を求電子ハロゲン試薬と反応させて、構造29[式中、XはBr又はIである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造28の化合物を好適な溶媒中でNBSと反応させて、構造29[式中、XはBrである]の化合物を調製することができ、又は構造28の化合物を、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で、任意に加熱しながら、NCS(又はNaOCl)と反応させて、構造29[式中、XはClである]の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造30の化合物は、スキーム3〜5に記載されるように、トリチル、THP、又はアセチルなどの好適な保護基を使用して調製することができる。いくつかの実施形態では、構造30(X=Br及びX=Br又はCl)の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドを、バックワルドクロスカップリング条件下で、好適なパラジウム触媒及び好適な溶媒を使用して、任意に加熱して反応させて、構造31の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造30の化合物と構造11A(PG=Boc又はCbz)のアミドを、ヨウ化銅(I)の存在下で、好適な溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド)中、好適な塩基(リン酸カリウムなど)の存在下、任意に加熱しながら反応させて、構造31の化合物を調製することができる。
いくつかの実施形態では、構造6の化合物と構造31の化合物を、好適なパラジウム触媒及び塩基を好適な溶媒中で使用して鈴木クロスカップリング条件下で反応させて、構造32の化合物を調製することができる。好適なパラジウム触媒の例は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体であり、好適な溶媒の例は、ジクロロメタンであり、好適な塩基の例は、炭酸カリウムである。いくつかの実施形態では、溶媒は1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であってもよく、反応は、任意で加熱しながら、実施することができる。いくつかの実施形態では、PGがBocである場合、Boc基は、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中でトリフルオロ酢酸と同時に除去され得る。いくつかの実施形態では、PGがCbzである場合、Cbz基は、好適な溶媒(例えば、メタノール)中で、パラジウム炭素により触媒された水素化条件下で除去され、その後、PGが酸性条件下で除去されて、構造33の化合物を調製することができる。
Figure 2019534261

いくつかの実施形態では、構造40及び43の化合物は、スキーム7に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造34の化合物をアルコール(エ
タノールなど)中で塩酸ガスと反応させて、構造35の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、化合物35を、塩基(重炭酸ナトリウムなど)の存在下でアルコール溶媒(メタノールなど)中の置換ヒドラジンと反応させて、構造36の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造36の化合物をギ酸の存在下で環化してトリアゾール環を形成して、構造37の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造37の化合物を、好適なパラジウム触媒(例えば、パラジウム触媒は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体である)及び塩基(例えば、炭酸カリウム)を好適な溶媒(テトラヒドロフランなど)中で使用して、鈴木クロスカップリング条件下で反応させて、構造38の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、溶媒は1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であってもよく、反応は、任意で加熱しながら、実施することができる。いくつかの実施形態では、構造37の化合物を、好適なパラジウム触媒及び好適な溶媒を使用してバックワルドクロスカップリング条件下で、任意に加熱しながら反応させて、構造41の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造38又は41の化合物を、好適な溶媒(1,4−ジオキサンなど)中で酸(塩酸など)と反応させて、構造39又は42の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造39又は42の化合物を、好適な塩基(トリエチルアミンなど)の存在下、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で塩化クロロアセチル又はクロロ酢酸無水物と反応させて、構造40及び43の化合物[式中、Rは、アルキル又は任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC1〜3アルキルである]を調製することができる。
Figure 2019534261

構造50の化合物は、スキーム8に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造45の化合物は、鈴木クロスカップリング条件を使用して調製することができる。いくつかの実施形態では、構造44の化合物を、パラジウム触媒(ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリドなど)及び塩基(炭酸セシウムなど)の存在下、溶媒の混合物(1,2−ジメトキシエタンと水など)中で任意に加熱して、tert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとカップリングして、構造45の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造45の化合物を、好適な溶媒(テトラヒドロフラン及び水など)中で水酸化リチウムと反応させて、構造46の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造46
の化合物を、1,1’−カルボニルジイミダゾール、続いてtert−ブチル=1−メチルヒドラジン−1−カルボキシレート(又は他の好適にR置換されたヒドラジン−1−カルボキシレート)と、好適な溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドなど)中で任意に加熱しながら反応させて、構造47の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造47の化合物は、好適な溶媒(1,4−ジオキサンなど)中で塩酸と反応させることができる。いくつかの実施形態では、構造48の化合物は、好適な試薬(ビス(トリクロロメチル)カーボネートなど)及び塩基(トリメチルアミンなど)を好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で処理して、構造49の化合物を調製することができる。
いくつかの実施形態では、構造49の化合物を、スキーム7に概説されるように、構造40及び43の化合物を調製する方法と類似の方法を用いて、構造50[式中、Rは任意に置換されたC1〜3アルキル基である]の化合物に変換することができる。
Figure 2019534261

あるいは、構造50の化合物は、スキーム9に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造51の化合物を、好適な溶媒(テトラヒドロフランなど)中で、好適な塩基(トリエチルアミンなど)の存在下、tert−ブチル=1−メチルヒドラジン−1−カルボキシレートと反応させて、構造52の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造52の化合物を塩酸と反応させてBoc基を除去し、次いで好適な試薬(4−ニトロフェニルクロロホルメートなど)と、好適な溶媒(ジクロロメタンなど)中で、好適な塩基(トリエチルアミンなど)の存在下で反応させて、構造53の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造54の化合物は、鈴木クロスカップリング条件を使用して調製することができる。いくつかの実施形態では、構造53の化合物を、パラジウム触媒(ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリドなど)及び塩基(炭酸セシウムなど)の存在下、溶媒の混合物(1,2−ジメトキシエタンと水など)中で任意に加熱して、tert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとカップリングして、構造54の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造54の化合物は、スキーム9に概説されるように、構造50の化合物に変換することができる。本明細書全体を通して、基及びその置換基は、安定な部分及び/又は化合物を提供するように、当業者によって選択される。
Figure 2019534261

いくつかの実施形態では、構造62の化合物は、スキーム10に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造56の化合物をアルコール(エタノールなど)中で塩酸ガスと反応させて、構造57の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、化合物57を、好適な溶媒(ピリジンなど)中で置換ヒドラジン(例えば、Rは任意に置換されたC1〜3アルキルである)と反応させて、構造58の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造58の化合物をギ酸の存在下で環化してトリアゾール環を形成して、構造59の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造59の化合物を、好適なパラジウム触媒(例えば、パラジウム触媒は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体)及び塩基(例えば、炭酸カリウム)を好適な溶媒(テトラヒドロフランなど)中で使用して、鈴木クロスカップリング条件下で反応させて、構造60の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、溶媒は1,2−ジメトキシエタンと水との混合物であってもよく、反応は、任意で加熱しながら、実施することができる。いくつかの実施形態では、構造60の化合物は、スキーム7〜9に概説されるように、構造62の化合物に変換することができる。本明細書全体を通して、基及びその置換基は、安定な部分及び/又は化合物を提供するように、当業者によって選択される。
Figure 2019534261

いくつかの実施形態では、構造69の化合物は、スキーム11に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造63の化合物を、メタノール中でナトリウムメトキシドと反応させて、構造64の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、化合物64を、好適な溶媒(ピリジンなど)中で置換ヒドラジン(例えば、Rは任意に置換されたC1〜3アルキルである)と反応させて、構造65の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造65の化合物をギ酸の存在下で環化
してトリアゾール環を形成して、構造66の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造66の化合物を、POClと反応させて、構造67の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造67の化合物を、好適なパラジウム触媒(例えば、パラジウム触媒は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体である)及び塩基(例えば、炭酸カリウム)を好適な溶媒(テトラヒドロフランなど)中で使用して、鈴木クロスカップリング条件下で反応させて、構造68の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造68の化合物は、スキーム7〜9に概説されるように、構造69の化合物に変換することができる。本明細書全体を通して、基及びその置換基は、安定な部分及び/又は化合物を提供するように、当業者によって選択される。
Figure 2019534261

いくつかの実施形態では、構造76の化合物は、スキーム12に概説されるように調製することができる。いくつかの実施形態では、構造70の化合物をアルコール(エタノールなど)中で塩酸ガスと反応させて、構造71の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、化合物71を、好適な溶媒(ピリジンなど)中で置換ヒドラジン(例えば、Rは任意に置換されたC1〜3アルキルである)と反応させて、構造72の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造72の化合物をギ酸の存在下で環化してトリアゾール環を形成して、構造73の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造73の化合物を、POCl3で処理して、構造74の化合物を調製することができる。いくつかの実施形態では、構造74の化合物は、スキーム7〜9に概説されるように、構造76の化合物に変換することができる。本明細書全体を通して、基及びその置換基は、安定な部分及び/又は化合物を提供するように、当業者によって選択される。
医薬組成物
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、有効量の1つ以上の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)又は(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)と、医薬的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせとを含むことができる、医薬組成物に関する。
「医薬組成物」という用語は、本明細書に開示の1つ以上の化合物と、希釈剤又は担体などの他の化学構成成分との混合物を指す。医薬組成物は、生物への化合物の投与を促進する。医薬組成物はまた、化合物を、無機又は有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びサリチル酸と反応させることによって得られ得る。医薬組成物は、一般に、特定の意図し
た投与経路に合わせて調整される。
「生理学的に許容される」という用語は、化合物の生物活性及び特性を無効にすることも、組成物の送達が意図される動物に相当な損傷又は負傷を引き起こすこともしない、担体、希釈剤、又は賦形剤を定義する。
本明細書で使用される場合、「担体」は、細胞又は組織への化合物の組み込みを促進する化合物を指す。例えば、限定することなく、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、対象の細胞又は組織への多くの有機化合物の取り込みを促進する、一般的に利用される担体である。
本明細書で使用される場合、「希釈剤」は、明らかな薬理活性はないが、薬学的に必要又は望ましくあり得る、医薬組成物中成分を指す。例えば、希釈剤は、製造及び/又は投与には質量が小さ過ぎる、効力のある薬物のかさを増加させるために使用されてもよい。それはまた、注射、摂取、又は吸入によって投与される薬物の溶解のための液体であってもよい。当該技術分野において一般的な希釈剤の形態は、ヒト血液のpH及び等張性を模倣するリン酸緩衝生理食塩水などであるが、これに限定されない緩衝水溶液である。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、限定することなく、かさ、稠度、安定性、結合能力、潤滑、崩壊能力などを組成物に提供するために、医薬組成物に添加される本質的に不活性の物質を指す。「希釈剤」は、ある種の賦形剤である。
本明細書に記載の医薬組成物は、ヒト患者自身に、あるいは医薬組成物が併用療法としての他の活性成分、若しくは担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせと混合される医薬組成物中で投与され得る。適切な製剤化は、選択される投与経路によって決まる。本明細書に記載の化合物の製剤化及び投与のための技術は、当業者に既知である。
本明細書に開示の医薬組成物は、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、ドラジェ作製、水簸、乳化、封入、捕捉、又は錠剤化プロセスによって、それ自体が既知である様式で製造され得る。加えて、活性成分が、その意図した目的を達成するために有効な量で含有される。本明細書に開示の薬剤の組み合わせで使用される化合物の多くは、薬学的に適合する対イオンを有する塩として提供されてもよい。
経口、直腸、肺内、局所、エアロゾル、注射、並びに筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、くも膜下、直接心室内、腹腔内、鼻腔内及び眼内注射を含む、非経口送達が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない、化合物を投与する複数の技術が当該技術分野において存在する。
また、全身的よりも局所的に、例えば、多くの場合、デポー又は持続放出製剤中で化合物を患部に直接注射又は埋め込むことによって化合物を投与することができる。更に、標的薬物送達システムで、例えば、組織特異的抗体でコーティングされたリポソームで化合物を投与し得る。リポソームは、臓器によって選択的に標的化され、かつ取り込まれる。例えば、呼吸器感染を標的化するための鼻腔内又は肺内送達が望ましい場合がある。
本明細書に記載されるように、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩は、様々な方法によって投与することができる。本明細書に記載される方法のうちのいくつかにおいて、投与は、1分、5分、10分、30分、1時間、2時間、6時間、12時間、24時間以上、又は任意の中間時間にわたる、注射、注入及び/又は静脈内投与によることができる。本明細書に記載される他の方法としては、それを必要とする対象、例えば、ERK阻害剤に応答して本明細書に記載される癌を治療
する対象への、経口、静脈内及び/又は腹腔内投与を含むことができる。
組成物は、望ましい場合、活性成分を含有する1つ以上の単位剤形を含み得る、パック又はディスペンサデバイス中に提供されてもよい。パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属又はプラスチック箔を含んでもよい。パック又はディスペンサデバイスは、投与に関する説明書が添付されていてもよい。パック又はディスペンサはまた、薬剤の製造、使用、又は販売を規制する行政機関によって規定された形式の、容器に関連する注意書きが添付されていてもよく、その注意書きは、ヒト又は動物投与のための薬物の形態の機関による承認を反映する。そのような注意書きは、例えば、処方薬に関し米国食品医薬品局によって承認されたラベル、又は承認された製品添付文書であってもよい。適合する薬学的担体で製剤化される、本明細書に記載の化合物を含むことができる組成物はまた、示された病態の治療のために調製され、適切な容器内に配置され、かつラベル付けされてもよい。
使用方法
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を、本明細書に記載の癌を有する対象者に投与することを含み得る、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害する方法に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書
に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、本明細書に記載の癌を有する対象者において、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を、本明細書に記載の癌から得た癌細胞を含む試料に提供することを含み得る、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害する方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物を使用して、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療する方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)、(II)若しくは(III)の化合物、又は薬剤として許容されるその塩)を含む医薬組成物の使用に関する。
好適な癌の例としては、限定するものではないが、肺癌(例えば、肺腺癌及び非小細胞肺癌、Adjei,A.A.「The role of mitogen−activated ERK−kinase inhibitors in lung cancer
therapy」,Clin.Lung.Cancer(2005)7(3):221〜223及びRoberts et al.「Targeting the Raf−MEK−ERK mitogen−activated protein kinase cascade for the treatment of cancer」Oncogene(2007)26(22):3291〜3310参照)、膵臓癌(例えば、膵臓癌、例えば、膵外分泌癌など、Hayes,et al.,「Long−Term ERK Inhibition in KRAS−Mutant Pancreatic Cancer Is Associated with MYC Degradation
and Senescence−like Growth Suppression」Cancer Cell(2016)29(1):75〜89及びMorris et al.,「Discovery of a new ERK inhibitor with activity in models of acquired resistance to BRAF and MEK inhibitors」 Cancer Discov(2013)3(7):742〜750参照)、結腸癌(例えば、結腸直腸癌、例えば、結腸腺癌及び結腸腺腫など、Fang et al.,「The MAPK
signalling pathways and colorectal cancer」Lancet Oncol(2005)6(5):322〜327参照)、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML)、CML、及びCMML、Steelman et al.,「Role of the Ras/Raf/MEK/ERK pathway in leukemia therapy」Leukemia(2011)25(7):1080〜1094参照)、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌(Noguchi et al.,「Replacement treatment with microRNA−143 and−145 induces synergistic inhibition of the growth of human bladder cancer cells by regulating PI3K/Akt and MAPK signaling pathways」 Cancer Lett(2013)328(2):353〜361参照)、表皮癌(Khavari et al.,「Ras/Erk MAPK signaling in epidermal homeostasis and neoplasia」 Cell Cycle(2007)6(23)2928〜2931参照)、黒色腫(Morris et al.,「Discovery of a novel ERK inhibitor with activity in models of acquired resistance to BRAF and MEK inhibitors」 Cancer
Discov(2013)3(7):742〜750参照)、乳癌(Maiello et al.,「EGFR and MEK Blockade in Triple Negative Breast Cancer Cells」J Cell Biochem(2015)116(12):2778〜2785参照)、前立腺癌(Rodriguez−Berriguete et al.,「Relationship between IL−6/ERK and NF−κB:a study in normal and pathological human prostate gland」Eur Cytokine Netw(2010)21(4):251−250参照)、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮癌、Jimenez et al.,「Mechanisms of Invasion in Head and Neck Cancer」Arch Pathol Lab Med(2015)139(11):1334〜1348参照)、卵巣癌(Sheppard et al.,「Synergistic inhibition of ovarian cancer cell growth
by combining selective PI3K/mTOR and RAS/ERK pathway inhibitors」Eur J Cancer(2013)49(18):3936〜3944参照)、脳癌(例えば、多形膠芽細胞腫などの神経膠腫、Chen et al.,「Glioma cell proliferation controlled by ERK activity−dependent
surface expression of PDGFRA」 PLoS One(2014)9(1)e87281参照)、間葉系癌(例えば、線維肉腫及び横紋筋肉腫、Buonata et al.,「ERK1/2 blockade prevents
epithelial−mesenchymal transition in lung cancer cells and promotes their sensitivity to EGFR inhibition」 Cancer Res(2014)74(1):309〜319参照)、肉腫(Serrano et al.,「RAS/MAPK pathway hyperactivation determines poor prognosis in undifferentiated pleomorphic sarcomas」Cancer(2016)122(1):99〜107参照)、テトラカルシノーマ(Chambers et al.,「Self−renewal of teratocarcinoma and embryonic
stem cells」Oncogene(2004)23(43):7150〜7160参照)、神経芽細胞腫(Vieira et al.,「LGR5 regulates pro−survival MEK/ERK and proliferative Wnt/β−catenin signalling in neuroblastoma」Oncotarget(2015)6(37):40053〜40067参照)、腎臓癌(Chen et al.,「Expression and prognostic role of MEKK3 and pERK in patients with renal clear cell carcinoma」 Asian Pac J Cancer Prev(2015)16(6):2495〜2499参照)、肝癌(Huang et al.,「Apelin−13 induces autophagy in hepatoma HepG2 cells through ERK1/2 signaling pathway−dependent upregulation of Beclin1」Oncol Lett(2016)11(2):1051〜1056参照)、非ホジキンリンパ腫(Carlo−Stella et al.,「Sorafenib inhibits lymphoma xenografts
by targeting MAPK/ERK and AKT pathways in tumor and vascular cells」 PLoS One(2013)8(4):e61603参照)、多発性骨髄腫(Jin et al.,「USO1 promotes tumor progression via activating Erk pathway in multiple myeloma cells」Biomed Pharmacother(2016)78:264〜271参照)、未分化甲状腺癌(Milosevic et al.,「Targeting RAS−MAPK−ERK and PI3K−AKT−mTOR signal transduction pathways to chemosensitize anaplastic thyroid carcinoma」Transl Res(2014)164(5):411〜423参照)及び神経線維腫症(NF−1)(Wang et al.,「ERK inhibition rescues defects in fate specification of Nf1−deficient neural progenitors and brain abnormalities」Cell(2012)150(4):816〜830参照)。
使用することができる式(I)、(II)若しくは(III)の化合物又は薬剤として許容されるその塩は、上記「化合物」のセクションに記載された実施形態のいずれかであ
り得る。
本明細書で使用される場合、「対象」とは、治療、観察、又は実験の対象である動物を指す。「動物」には、冷血及び温血の脊椎動物及び無脊椎動物、例えば、魚、甲殻類、爬虫類、及び特に、哺乳類が含まれる。「哺乳類」には、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えば、サル、チンパンジー、及び類人猿、並びに特に、ヒトが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、対象はヒトであり得る。いくつかの実施形態では、対象は、小児及び/又は乳児、例えば、小児又は乳児であり得る。他の実施形態では、対象は、成人であり得る。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療すること」、「治療」、「治療的」、及び「療法」という用語は、必ずしも疾病又は病態の完全な治癒又は消滅を意味するとは限らない。疾病又は病態の任意の望ましくない兆候又は症状の任意の程度の任意の軽減が、治療及び/又は療法と見なされ得る。更に、治療は、対象の全体的な幸福感又は外観を悪化させ得る行為を含み得、疾患の1つ以上の症状又は態様に良い影響を及ぼし得る一方で、疾患の他の態様又は無関係の系に、望ましくないと見なされ得る影響を及ぼし得る。
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、指示された生物学的又は医学的応答を誘発する、活性化合物又は薬剤の量を示すために使用される。例えば、治療有効量の化合物は、疾患の1つ以上の症状若しくは病態を治療、緩和、若しくは改善するか、又は治療されている対象の生存を延長するために必要とされる量であり得る。この応答は、組織、系、動物又はヒトにおいて生じることがあり、治療されている疾患の兆候又は症状の緩和を含む。有効量の決定は、本明細書に提供される開示を考慮して、十分当業者の能力の範囲内である。
例えば、化合物又は放射線の有効量は、(a)癌によって引き起こされる1つ以上の症状の軽減、緩和、若しくは消失、(b)腫瘍サイズの低減、(c)腫瘍の除去、及び/又は(d)腫瘍の長期疾患安定化(成長停止)をもたらす量である。肺癌(非小細胞肺癌など)の治療において、治療有効量は、咳、息切れ、及び/又は疼痛を緩和又は除去する量である。別の例として、ERK阻害剤の有効量又は治療有効量は、ERK(ERKI及び/又はERK2)活性並びに/又はリン酸化の低減をもたらす量である。ERK活性の低減は当業者に既知であり、リン酸化RSKI、2及びリン酸化ERKI、2などの薬力学的マーカー並びに/又は遺伝子発現プロファイル(mRNA)の分析によって判定できる。
用量として必要とされる本明細書に開示の化合物の治療有効量は、投与経路、ヒトなどの治療されている動物の種類、及び考慮中の特定の動物の身体特性によって決まる。用量は、所望の効果を達成するように合わせて調整され得るが、体重、食生活、併用投薬、及び医療分野の当業者が認識するであろう他の要因などの要因によって決まる。
癌の治療方法の有効性を判定するための様々な指標が、当業者に既知である。好適な指標の例としては、癌によって引き起こされる1つ以上の症状の軽減、緩和、若しくは消失、腫瘍サイズの低減、腫瘍の除去、及び/又は腫瘍の長期疾患安定化(成長停止)が挙げられるが、これらに限定されない。
当業者には容易に明らかになるように、投与される有用なインビボ投与量及び特定の投与方法は、年齢、体重、苦痛の重症度、及び治療される哺乳動物種、用いられる特定の化合物、並びにこれらの化合物が用いられる特定の用途に応じて異なる。有効な投与量レベル、つまり所望の結果を達成するために必要な投与量レベルの決定は、通常の方法、例え
ば、ヒト臨床試験及びインビトロ研究を使用して、当業者によって達成され得る。
投与量は、所望の効果及び治療指標に応じて広く変動し得る。あるいは、投与量は、当業者に理解されるように、患者の表面積に基づいて計算されてもよい。正確な投与量は薬物ごとに決定されるが、ほとんどの場合、投与量に関するいくらかの一般化を行うことができる。成人ヒト患者の1日投与レジメンは、例えば、各活性成分0.01mg〜3000mg、好ましくは、1mg〜700mg、例えば、5〜200mgの経口投与量であり得る。投与量は、対象の必要に応じて、単回でもよく、1日以上にわたって2回以上続いてもよい。いくつかの実施形態では、化合物は、継続療法の期間、例えば、1週間以上、又は数ヶ月間若しくは数年間にわたって投与される。
化合物のヒト投与量が少なくともいくつかの病態に対して確立されている場合、その同じ投与量が使用されてもよく、又は確立されたヒト投与量の約0.1%〜500%、より好ましくは約25%〜250%である投薬量が使用されてもよい。新たに発見された医薬組成物の場合と同様に、ヒト投与量が確立されていない場合、好適なヒト投与量は、動物における毒性試験及び有効性試験によって認定された、ED50若しくはID50値、又はインビトロ若しくはインビボ研究に由来する他の適切な値から推測することができる。
薬剤として許容される塩の投与の場合、投与量は、遊離塩基として計算され得る。当業者によって理解されるように、ある特定の状況において、特に侵襲性の疾患又は感染を効果的かつ積極的に治療するために、上記の、好ましい投与量範囲を超えるか、又ははるかに超えさえする量で、本明細書に開示の化合物を投与することが必要である場合がある。
投与量及び間隔は、調節作用又は最小有効濃度(minimal effective concentration、
MEC)を維持するのに十分である活性部分の血漿レベルを提供するように個々に調節されてもよい。MECは、各化合物で異なるが、インビトロデータから推定できる。MECを達成するために必要な投与量は、個々の特徴及び投与経路によって決まる。しかしながら、HPLCアッセイ又はバイオアッセイが血漿濃度を決定するために使用され得る。投与間隔もまたMEC値を使用して決定され得る。組成物は、10〜90%の期間、好ましくは30〜90%、最も好ましくは50〜90%にわたって、MECを超える血漿レベルを維持するレジメンを使用して投与されるべきである。局所投与又は選択的取り込みの場合、薬物の有効局所濃度は、血漿濃度に関連しない場合がある。
主治医が、毒性又は臓器機能不全により、投与をどのように及びいつ終了、中断、又は調節するのかを知ることに留意されたい。反対に、主治医は、臨床応答が適切ではない(毒性を除外する)場合、治療をより高いレベルに調節することも知っている。対象となる疾患の管理において投与される用量の大きさは、治療しようとする病態の重症度並びに投与経路によって変動する。病態の重症度は、例えば、部分的には、標準的な予後評価方法によって評価されてもよい。更に、用量及び恐らく投薬回数はまた、個々の患者の年齢、体重、及び応答によっても変化する。上記で考察されるものに匹敵するプログラムが、獣医学で使用されてもよい。
本明細書に開示の化合物は、既知の方法を使用して有効性及び毒性を評価できる。例えば、ある特定の化学部分を共有する特定の化合物又は化合物のサブセットの毒物学は、哺乳動物、好ましくはヒト細胞株などの細胞株に対するインビトロ毒性を決定することによって確立され得る。そのような研究の結果は、多くの場合、哺乳動物、又は特にヒトなどの動物における毒性を予測する。あるいは、マウス、ラット、ウサギ、又はサルなどの動物モデルにおける特定の化合物の毒性は、既知の方法を使用して決定されてもよい。特定の化合物の有効性は、インビトロ方法、動物モデル、又はヒト臨床試験などのいくつかの認められている方法を使用して確立され得る。有効性を決定するためのモデルを選択する
場合、当業者は、適切なモデル、用量、投与経路、及び/又は養生法を選択するための最先端の技術によって導かれ得る。
更なる実施形態が、以下の実施例において更に詳細に開示され、それらは、特許請求の範囲を決して限定しない。
Figure 2019534261

中間体1は、国際公開第2016/161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:275.3[M+H]
Figure 2019534261

中間体1Aは、国際公開第2016/161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:275.09[M+H]
Figure 2019534261

中間体1Bは、国際公開第2016/161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:275.09[M+H]
Figure 2019534261

中間体2は、国際公開第2016/161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:759.25[M+H]
Figure 2019534261

中間体3は、3−ブロモ−5−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び中間体1Aを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載されている手順に従って、調製した。LCMS:554.95[M+H]
Figure 2019534261

中間体4は、3,5−ジブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン及び中間体1Aを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:555.92[M+H]
Figure 2019534261

5−ブロモ−3−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(5−#1):5−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(5.0g、25.3mmol)の撹拌水溶液(100mL)に、NaOH(4.06g、101.5mmol)を室温で添加した。反応を70℃で撹拌し、0℃まで冷却した後、0℃でNaOCl(11.26mL、151.8mmol)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応を冷水によってクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、5−#1(4.2g、18.2mmol、72%)を黄色固体として得た。LCMS:233.75[M+H]
5−ブロモ−3−クロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(中間体5):5−#1(3.0g、12.8mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に、DHP(3.5mL、38.6mmol)及びPTSA(220mg、1.28mmol)を0℃で添加した。室温で1時間撹拌した後、反応を冷水によってクエンチし、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、15% EtOAc/石油エーテル溶液を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体5(1.3g、32%)を灰白色固体として得た。mp:80〜82℃。LCMS:315.83[M+
H]
Figure 2019534261

ベンジル(R)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(6−#1):中間体2(1.8g、2.37mmol)及び2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.398g、2.84mmol)のエタノール/トルエン/水(1:1:1の比、60mL)撹拌溶液に、KCO(1.63g、11.85mmol)を加えた。混合物を10分間脱気し、続いてPd(dppf)Cl−DCM(0.273g、0.237mmol)を添加し、更に10分間脱気した。得られた混合物を、3時間還流した。完了後、混合物を室温まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液を冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、50% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−#1(1.5g、87%)を得た。LCMS:727.29[M+H]
(S)−2−(3−(4−フルオロフェニル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(中間体6):6−#1(0.5g、0.688mmol)のトルエン(3.44mL)及びメタノール(3.44mL)溶液にHCl(1.720mL、3.44mmol)を添加した。溶液を脱気し、続いてPd/C(0.073g、0.069mmol)を添加し、水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、メタノールで洗浄した。溶媒を除去して、塩酸塩(0.46gの粗物質)としての中間体6を、淡黄色発泡体として得た。この材料を更に精製することなく使用した。LCMS:593.30[M+H]
Figure 2019534261

中間体7は、中間体2及び2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを用い、中間体6について記載の手順に従って調製した。LCMS:606.52[M+H]
Figure 2019534261

中間体8は、4−ブロモベンゾニトリル、t−ブチル=1−メチルヒドラジンカルボキシレート及びtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:241.34[M+H]
Figure 2019534261

中間体9は、4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩及びクロロアセチルクロリドを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:317.12[M+H]
Figure 2019534261

中間体10は、1−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ピペラジン及びクロロ酢酸無水物を使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:320.19[M+H]
Figure 2019534261

中間体11は、4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ピペリジン塩酸塩及びクロロアセチルクロリドを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:319.08[M+H]
Figure 2019534261

中間体12は、1−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン塩酸塩及びクロロアセチルクロリドを使用して、国際公開第2016/161160A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:320.9[M+1]
Figure 2019534261

中間体13は、5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チアゾール塩酸塩及びクロロアセチルクロリドを使用して、国際公開第2011/041152A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:324.25[M+H]
Figure 2019534261

中間体14は、4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオフェン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩及びクロロアセチルクロリドを使用して、国際公開第2011/041152A1号に記載の手順に従って調製した。LCMS:322.92[M+H]
Figure 2019534261

4−ヨードベンゾヒドラジン(15−#1):4−ヨード安息香酸(6g、24.19mmol)のDCM(300mL)溶液に、1,1−カルボニルジイミダゾール(4.315g、26.61mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、ヒドラジン一水和物(7.26g、145.15mmol)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、続いて水を添加して生成物を沈殿させた。生成物を濾過によって回収し、減圧下で乾燥させて、15−#1(5.2g、82%)を灰白色固体として得た。LCMS:263.05[M+H]
室温で、5−(4−ヨードフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(15−#2):15−#1(5g、19.08mmol)のTHF(480mL)撹拌溶液に、1,1−カルボニルジイミダゾール(3.40g、20.99mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせて1M塩酸及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、15−#2(4.95g、90%)を灰白色固体として得た。LCMS:288.86[M+H]
5−(4−ヨードフェニル)−3−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(15−#3):15−#2(4.95g、17.24mmol)のジメチルホルムアミド(350mL)溶液に、KCO(4.75g、34.48mmol)及びヨウ化メチル(4.89g、34.48mmol)を室温で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応物を氷水でクエンチした。固体を濾過によって回収し、減圧下で乾燥して、15−#3(4.3g、82%)を灰白色固体として得た。LCMS:303.13[M+H]
tert−ブチル=4−(4−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(15−#4):15−#3(4.3g、14.23mmol)及びtert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(5.71g、18.50mmol)の1,4−ジオキサン/水(3:1の比、200mL)撹拌溶液にNaCO(3.01g、28.46mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(dppf)Cl−DCM(1.161g、1.42mmol)を添加し、更に10分間脱気した。16時間還流させた後、混合物を室温まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液を冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、50% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、15−#4(3.9g、76%)を得た。LCMS:357.98[M+H]
3−メチル−5−(4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン塩酸塩(15−#5):15−#4(3.9g、10.08mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に、4M HCl/1,4−ジオキサン(50mL)溶液を0℃で添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄及び精製(triturated)して、15−#5(2.5g、78%)を灰白色固体として得た。LCMS:258.5[M+H]
5−(4−(1−(2−クロロアセチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル)−3−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(中間体15):15−#5(2.5g、8.51mmol)のDCM(100mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.03g、10.21mmol)、続いてクロロアセチルクロリド(1.24g、11.06mmol)を0℃で添加した。0℃で1時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、70% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体15(2.2g、77%)を灰白色固体として得た。LCMS:334.18[M+H]
Figure 2019534261

クロロ酢酸−d(250mg、2.57mmol)のトルエン(5mL)溶液に、DMFを1滴加え、続いて塩化オキサリル(0.4mL、3.86mmol)を0℃で添加し、室温で1時間撹拌した。得られた透明な溶液を、中間体8(500mg、1.80mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL、2.57mmol)のDCM(15mL)溶液に0℃で滴状添加し、反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。得られた粗製化合物を、5%のメタノール/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体16(200mg、20%)を灰白色固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.51(s,1H),7.96(d,2H),7.56−7.52(m,2H),6.28(s,1H),4.20−4.14(m,2H),3.91(s,3H),3.72−3.66(m,2H),2.73−2.61(m,2H);LCMS:319.0[M+H]
Figure 2019534261

3−メチル−1−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ピペラジン(17−#1):3−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(2.0g、8.43mmol)及び2−メチルピペラジン(1.68g、16.87mmol)のジオキサン:水(5:1、60mL)溶液を、窒素/真空サイクルで3回脱気した。この混合物にCsCO(4.11g、12.65mmol)、続いて2−ジ−tert−(ブチルホスフィノ)−ビフェニル(0.755g、2.531mmol)及びPd(OAc)(0.189mg、0.843mmol)を添加した。混合物を更に10分間脱気し、続いて100℃で48時間加熱した。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を1N HCl水溶液で処理し、DCMで抽出した。水溶液を5N NaOH(10mL)溶液で中和した後、5%メタノール/DCMで抽出した。有機画分を合わせたものをNaSO上で乾燥し、濃縮して、17−#1(900mg、42%)を茶色の液体として得た。LCMS:258.32[M+H]
2−クロロ−1−(2−メチル−4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エタノン(中間体17):中間体17は、17−#1及びクロロ酢酸無水物を用いて、中間体10について記載の手順に従って調製して、中間体17を得た。LCMS:334.05[M+H]
Figure 2019534261

tert−ブチル=4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(18−#1):2−クロロ−5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール(600mg、3.0mmol)とtert−ブチル=ピペラジン−1−カルボキシレート(1.78g、9.0mmol)のNMP(5mL)中混合物を24時間還流させた。混合物を水で希釈し、エチルアセテートで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、8%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーによって精製し、18−#1(0.4g、40%)を灰白色固体として得た。LCMS:351.04[M+H]
5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(ピペラジン−1−イル)チアゾール塩酸塩(18−#2):18−#1(400g、1.14mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、4M HCl/1,4−ジオキサン(5mL)溶液を添加し、室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄及び精製して、18−#2(200mg、75%)を灰白色固体として得た。LCMS:250.95[M+H]
2−クロロ−1−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(中間体18):中間体18は、18−#2及びクロロアセチルクロリドを用いて、中間体10について記載の手順に従って調製して、中間体18を得た。LCMS:327.30[M+H]
Figure 2019534261

中間体19は、中間体13について記載の手順に従って、工程2で2−メトキシチアゾール−5−カルビミデート及びエチルヒドラジンを用いて調製して、中間体19を得た。LCMS:338.23[M+H]
Figure 2019534261

中間体20は、国際公開第2016161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:347.22[M+H]
Figure 2019534261

tert−ブチル=4−(4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(21−#1):2−(3−(4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール塩酸塩(2.5g、7.911mmol)のDCM(50mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(3.99g、39.555mmol)、Boc無水物(1.89g、8.702mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。混合物を氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して残渣を得た。これを5〜10%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーにより精製して、21−#1(2.6g、86%)を、灰白色固体として得た。LCMS:371.17[M+H]
tert−ブチル=4−(4−(1−(2−ブロモエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(21−#2):21−#1(2.4g、6.486mmol)のDCM(50mL)撹拌溶液に、PhP(2.04g、7.783mmol)及びCBr(4.301g、12.972mmol)を0℃で添加し、室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残渣を得て、これを5〜10%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーにより精製して、21−#2(1.63g、58%)を灰白色固体として得た。LCMS:433.24[M+H]
tert−ブチル=4−(4−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(21−#3):21−#2(0.750g、1.739mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、KCO(0.720g、5.219mmol)、ジメチルアミンのTHF溶液(2.0M)(2.17mL、4.349mmol)を室温で添加し、室温で16時間撹拌した。混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して残渣を得た。これを5〜10%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーにより精製して、21−#3(0.5g、72%)を灰白色固体として得た。LCMS:398.36[M+H]
2−クロロ−1−(4−(4−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン(中間体21):中間体21は、21−#3を使用して、中間体9について記載の手順に従って調製し、21を得た。LCMS:374.11[M+H]
Figure 2019534261
中間体22は、6−クロロニコチノニトリルを使用して、中間体9について記載の手順に従って調製し、中間体22を得た。LCMS:318.2[M+H]
Figure 2019534261

中間体23は、5−ブロモニコチノニトリルを使用して、中間体9について記載の手順に従って調製し、中間体23を得た。LCMS:318.1[M+H]
Figure 2019534261

中間体24は、5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニトリルを使用して、中間体13に記載の手順に従って調製し、中間体24を得た。LCMS:325.28[M+H]
Figure 2019534261

中間体25は、国際公開第2016161160A1号に記載されている手順に従って調製した。LCMS:335.10[M+H]
Figure 2019534261

5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チアゾール塩酸塩(0.7g、2.472mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.24g、12.36mmol)、2−クロロプロパノイルクロリド(0.467g、3.708mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。混合物を氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して残渣を得た。これを5〜10%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーにより精製して、中間体26を得た。LCMS:337.9[M+H]
Figure 2019534261

tert−ブチル=4−(5−ブロモチアゾール−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(27−#1):2,5−ジブロモチアゾール(5g、20.57mmol)及びtert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.17g、16.46mmol)のベンゼン:メタノール(4:1、50mL)混合物溶液に、NaCO(6.5g、61.71mmol)を添加し、20分間脱気した。次いで、この反応混合物にPd(PhP)(1.1g、1.02mmol)を添加し、更に10分間脱気した。次いで、混合物を80℃で12時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液に冷水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、20% EtOAc/ヘキサンで溶出したカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として27−#1(3g、42%)を得た。LCMS:345.18[M+H]
tert−ブチル=4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(27−#2):27−#1(3g、8.72mmol)のジオキサン(30mL)溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.4g、17.44mmol)、AcOK(1.7g、17.44mmol)を添加し、15分間脱気した。次いで、この混合物にトリシクロヘキシルホスフィン(0.48g、1.74mmol)、Pd(dba)(0.39g、0.43mmol)を添加し、更に10分間脱気した。この混合物を110℃で3時間加熱した。TLCは、出発物質が完全に消費され、極性スポットが生成したことを示した。反応混合物を、精製せずに次の工程で使用した。
tert−ブチル=4−(5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(27−#3):27−#2のジオキサン中粗混合物に、4−ヨード−1−メチル−1H−イミダゾール(1.2g、6.97mmol)、KCO(2.8g、20.91mmol)を添加し、15分間脱気した。この混合物にPd(PhP)(0.4g、0.34mmol)を添加し、更に10分間脱気した。次いで、この混合物を100℃で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液に冷水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、6%メタノール/DCMで溶出したカラムクロマトグラフィーによって精製して、27−#3(700mg、2工程で25%)を得た。LCMS:347.34[M+H]
2−クロロ−1−(4−(5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン(中間体27):中間体27は、tert−ブチル4−(5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを使用して、中間体13について記載の手順に従って調製した。LCMS:323.23[M+1]
基本手順A:PG=Trt又はTHP及びPG=Cbz又はBocのときの鈴木クロスカップリング
Figure 2019534261

対応するハロゲン化物A(X=Cl、Br又はI;Y=Y、Y又はY)(1.0当量)及び適切なボロン酸又はボロン酸エステル(1.0〜1.2当量、注記#1)のエタノール/トルエン/水(0.2〜0.5M、1:1:1の比、注記#2)溶液に、KCO(2〜4当量)を添加した。混合物を真空/窒素パージで3回脱気し、続いてPd(dppf)Cl−DCM(0.05〜0.2当量、注記#3)を添加した。得られた混合物を、2〜16時間加熱還流した。LCMS(又はTLC)によって完了と判定された後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物B(R=R、R又はR)は、1)シリカゲルを使用してカラムクロマトグラフィーにより精製したか、又は2)更なる精製なしに次の工程で直接使用したかのいずれかであった。
注記#1:いくつかの例では、追加量のボロン酸又はボロン酸エステルを添加した。
注記#2:いくつかの例では、DME/水、THF/水、ジオキサン/水又は2−メチルTHF/水混合物の混合物を溶媒混合物として使用した。
注記#3:いくつかの例では、Pd(PhP)又はPd(PhP)Clを触媒として使用した。
基本手順B1:PG=Trt又はTHP及びPG=CBzのときのN−脱保護
Figure 2019534261

対応する保護アミンB(PG=Trt又はTHP;PG=Cbz)(1.0当量)のMeOH(又はエタノール、又は酢酸)溶液に10% Pd/C(0.1当量)を添加し、水素雰囲気下で室温で6時間撹拌した。混合物をセライトパッドを通して濾過し、10% MeOH/DCMで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物Cを得た。この生成物を、1)シリカゲルカラム又はRP HPLCで精製するか、又は2)更なる精製なしで、次の工程で直接使用するかのいずれかとした。
基本手順B2:PG=Trt又はTHP及びPG=CBz又はBocのときのBis−脱保護
対応する保護アミンB(PG=Trt又はTHP;PG=Cbz又はBoc)(1.0当量)のTFA溶液(0.1〜0.5M溶液)を、室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物C(PG=H;PG=H)を得た。この粗生成物を、1)シリカゲルカラム又はRP HPLCで精製するか、又は2)更なる精製なしで
、次の工程で直接使用するかのいずれかとした。
基本手順C:PG=Trt、THP又はHのときの第二級アミンのアルキル化
Figure 2019534261

対応する第二級アミンC(1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.1〜0.5M、DMF中の第2級アミンの初期濃度は、溶解度に基づいて0.1M〜0.5Mで変化させた)溶液に、室温で、未希釈のN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3〜6当量、過剰のN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミンを使用、又はN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミンをトリメチルアミンと置き換え)並びに対応するアルキル化剤ID、IID又はIIID(1.0〜1.1当量、好ましくは過アルキル化を最小限に抑えるために1.0当量のアルキル化剤を使用)を、一度に添加した。混合物を室温で6〜24時間撹拌した(必要に応じて混合物を50℃で加熱した)。LCMS(又はTLC)によって完了と判定された後、混合物を、1)ロータリーエバポレーターで直接濃縮して、粗混合物を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用するか、又は2)メタノール/DCMで溶出したシリカゲルカラムで精製するか、若しくは0.1%ギ酸の存在下でアセトニトリル/水で溶出したRP−C18カラムで精製して、所望の対応する化合物IE、IIE、又はIIIEを得るかのいずれかとした。
基本手順D:PG=Trt又はTHPのときのインダゾールの脱保護
Figure 2019534261

トリチル又はTHP保護インダゾールIE、IIE又はIIIE(1当量)のDCM/
TFA/水溶液(0.05又は0.5M、3:1:0.5の比、出発物質の溶解度に基づいて条件を変え、いくつかの調製では混合DCM/TFA溶媒を使用した。注記#1)を25℃で6〜16時間撹拌した。LCMSにより完了したと判定されると、反応を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出(又はEtOAc若しくはEtOAc/THFで抽出)した。有機層を合わせたものを、NaSO上で乾燥し、濾過及び濃縮して、粗生成物I、II又はIIIを得た。次いで、粗生成物I、II、又はIIIを、1)0〜100%(0〜10% 7M NH/メタノール)/DCMで溶出したシリカゲルカラムで精製するか、又は2)0.1%ギ酸の存在下、0〜100%アセトニトリル/水で溶出したRP−C18カラムで精製するかのいずれかで、純粋な化合物I、II、又はIIIを得た。粗物質をRR−C18 HPLCカラム又はC−18カートリッジ上で精製した場合、化合物を、飽和NaHCO水溶液を使用して遊離塩基化し、DCM、EtOAc、又はEtOAc/THF混合物のいずれかで抽出した。
注記#1:場合によっては、PG(Trt又はTHP)は、室温で未希釈トリフルオロ酢酸を使用して脱保護した。
基本手順E:塩酸塩の調製
化合物I、II又はIIIを、好適な溶媒(0.1〜0.5M、DCM、MeOH又はi−PrOH)に溶解した。0℃で、塩酸(1〜3当量、ジエチルエーテル中2.0M)をシリンジを介して添加した。場合によっては、塩酸の添加前に少量のメタノールを添加した。沈殿物を0℃で5〜10分間撹拌した。過剰な溶媒及び塩酸を、ロータリーエバポレーターを用いて0℃で除去した。生成物を乾燥させて、対応する化合物I、II又はIIIを塩酸塩として得た(塩酸塩の当量は、1H NMR分析によって決定した)。
実施例1
Figure 2019534261

3−フルオロ−4−ヨード−2−メチルアニリン(1−1):3−フルオロ−2−メチルアニリン(10.0g、0.080mmol)の酢酸/水(1:1の比、100mL)撹拌溶液に、NaBO3・4HO(12.3g、0.080mmol)を添加した。0℃で、100mLのKI(13.3g、0.080mmol)の水溶液を30分かけて滴状添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、濾過し、風乾して、1−1(15.0g、75%)を茶色固体として得た。LCMS:251.86[M+H]
4−フルオロ−5−ヨード−1H−インダゾール(1−2):1−1(10.0g、0.038mmol)の酢酸(400mL)撹拌溶液に、0℃で、NaNO(2.67g、0.038mmol)の水溶液10mLを添加した。室温で6時間撹拌した後、混合物を減圧下で直接濃縮した。混合物をEtOAcに溶解し、水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、1−2(9.0g、90%)を茶色固体として得た。LCMS:262.65[M+H]
3−ブロモ−4−フルオロ−5−ヨード−1H−インダゾール(1−3):1−2(9.0g、0.033mmol)のDMF撹拌溶液に、0℃で、臭素(5.86g、0.036mmol)を滴状添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を水に注ぎ、濾過し、風乾して、1−3(10.0g、85%)を茶色固体として得た。LCMS:340.78[M+H]
3−ブロモ−4−フルオロ−5−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(1−4):1−3(2.0g、0.005mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に、0℃で、PTSA(0.1g、0.0005mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物をNaHCOの飽和溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−4(1.4g、56%)を橙色固体として得た。LCMS:424.66[M+H]
(5R)−ベンジル=7−(3−ブロモ−4−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2Hピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(1−5):1−5(1.2g、4.370mmol)、中間体1A(676mg、3.060mmol)の乾燥DMSO(15mL)撹拌溶液(15分)に、CuI(83mg、0.437mmol)、続いてKPO(1.1g、8.74mmol)を添加した。混合物を30分間脱気し、100℃で36時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し、1−5(550mg、22%)を淡黄色固体として得た。LCMS:572.88[M+1]
(5R)−ベンジル=7−(4−フルオロ−3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(1−6):1−5(500mg、0.877mmol)及び2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(253mg、0.964mmol)のトルエン/水/EtOH(1:1:1の比、9mL)撹拌溶液に、KCO(605mg、4.385mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(PPh(101mg、0.088mmol)を添加し、更に10分間脱気した。100℃で3時間加熱した後、混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−6(350mg、63%)を灰白色固体として得た。LCMS:628.07[M+H]
(S)−2−(4−フルオロ−3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(1−7):1−6(330mg、0.526mmol)のTFA(5mL)溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮して、粗1−7(120mg、22%)を淡黄色の粘着性液体として得た。この粗化合物を、更に精製することなく次の工程で使用した。LCMS:409.97[M+H]
(S)−2−(4−フルオロ−3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(1):1
−7(120mg、0.293mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.315mL、1.75mmol)、続いて中間体9(101mg、0.322mmol)を添加した。室温で16時間撹拌した後、混合物を冷水(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、10% MeOH/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製し、実施例1(60mg、29%)を灰白色固体として得た。mp:138〜140℃;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.62(s,1H),8.56(s,1H),8.50(s,1H),8.07(d,1H),7.98−7.92(m,2H),7.57−7.50(m,2H),7.46−7.36(m,2H),6.87(d,1H),6.30−6.26(m,1H),5.36−5.26(m,1H),4.29−4.12(m,2H),3.91(s,3H),3.79−3.43(m,7H),3.16−3.11(m,1H),2.65−2.60(m,4H),2.33−2.15(m,3H),1.93−1.78(m,1H),1.34−1.30(m,6H);LCMS:690.06[M+H]
実施例2
Figure 2019534261

実施例2は、中間体7及び中間体9を使用して、基本手順C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.23(s,1H),8.76(d,1H),8.5(s,1H),8.26−8.23(dd,1H),8.16(s,1H),7.96(d,2H),7.78−7.75(m,1H),7.60−7.53(m,3H),6.98(d,1H),6.28(s,1H),4.28(brs,1H),4.19−4.09(m,3H),3.92−3.91(m,8H),3.76−3.67(m,2H),3.50−3.36(m,2H),2.97(brs,3H),2.67−2.62(m,2H),2.21−2.18(m,3H).LCMS:644.45[M+H]
実施例3
Figure 2019534261

(R)−ベンジル=7−(3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(3−1):中間体2(500mg、0.659mmo
l)及び4,4−ジフルオロピペリジン(95mg、0.791mmol)のジオキサン/水(9mL、2:1の比)撹拌溶液に、KCO(272.8mg、1.977mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてL−プロリン(22.7mg、0.197mmol)及びCuI(12.5mg、0.0659mmol)を添加し、更に10分間脱気した。100℃で16時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−1(250mg、50%)を灰白色固体として得た。LCMS:752.55[M+H]
(S)−2−(3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(3−2):3−1(250mg、0.332mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に、10%Pd/C(500mg)を添加した。室温、水素雰囲気下で16時間撹拌した後、混合物をセライトパッドを通して濾過し、10% MeOH/DCMで洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、3−2(100mg、48%)を得て、これを精製することなく次の工程で使用した。LCMS:618.49[M+H]
(S)−2−(3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(3−3):3−2(100mg、0.162mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、DIPEA(125mg、0.972mmol)、続いて中間体9(51.2mg、0.162mmol)を添加した。室温で16時間撹拌した後、混合物を冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、5%メタノール/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−3(70mg、48%)を灰白色固体として得た。LCMS:898.74[M+H]
(S)−2−(3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例3):3−3(70mg、0.077mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、0℃で、TFA(3ml)を添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物を飽和NaHCO溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、実施例3(25mg、収率45%)を灰白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.08(s,1H),8.50(s,1H),7.96(d,2H),7.83(d,1H),7.63(d,1H),7.54(d,2H),7.36(d,1H),6.28(brs,1H),4.33−4.10(m,3H),3.91(s,3H),3.88−3.60(m,4H),3.46−3.43(m,5H),2.95−2.90(m,2H),2.85−2.80(m,2H),2.70−2.60(m,1H),2.20−2.07(m,8H),1.85−1.78(m,1H);LCMS:656.45[M+H]
実施例4
Figure 2019534261

4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(4−1):tert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(2.0g、6.472mmol)のMTBE(16mL)撹拌溶液に、2M HCl/EtO(48mL)溶液を添加した。室温で16時間撹拌した後、混合物を濾過した。得られた残渣をEtOで洗浄し、風乾して、4−1(1.2g、75%)を灰白色固体として得た。
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(4−2):4−1(500mg、2.040mmol)のMeOH(8mL)撹拌溶液に、EtN(0.58mL、4.08mmol)、続いてホルムアルデヒド(3mL)及び10% Pd/C(100mg、湿潤)を添加した。室温、水素雰囲気下で5時間撹拌した後、混合物をセライトパッドを通して濾過し、10% MeOH/DCMで洗浄した。有機層を減圧下で濃縮して、4−2(400mg、粗製)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
(R)−ベンジル=7−(3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(4−3):中間体2(300mg、0.395mmol)のトルエン/EtOH/水(9mL、1:1:1の比)撹拌溶液に、KCO(273mg、1.978mmol)及びN−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミド(176mg、0.791mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(PPh(22mg、0.0197mmol)を添加し、更に10分間脱気した。90℃で3時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、4−3(200mg、69%)を茶色濃厚液体として得た。LCMS:728.57[M+H]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例4):実施例4は、(S)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン及び中間体9を使用して、基本手順B、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.86(brs,1H),10.70−10.22(m,2H),8.52(s,1H),8.00−7.95(m,2H),7.82−7.72(m,1H),7.59−7.48(m,2H),6.31(s,1H),4.6−4.50(m,2H),4.22−4.10(m,2H),4.09−3.90(m,6H),3.65−3.25(m,8H),3.12(dd,2H),2.80−2.55(m,5H),2.
44−2.08(m,8H);LCMS:634.08[M+H]
実施例5
Figure 2019534261

4−ブロモピコリニルクロリド(5−1):4−ブロモピコリン酸(2.0g、9.90mmol)と塩化チオニル(15mL)との混合物を90℃で5時間撹拌した。次いで、反応物をメタノールでクエンチし、減圧下で濃縮して、粗5−1(2g)を得て、これを更に精製することなく次の工程で直接使用した。
4−ブロモ−N−メチルピコリンアミド(5−2):5−1(2.0g、9.09mmol)のTHF(20mL)撹拌溶液に、メチルアミン(THF中2M)溶液を0℃で添加した。室温で終夜撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をEtOAcで抽出し、水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、5−2(1.5g、2工程で70%)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
N−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミド(5−3):5−2(600mg、1.0当量)の1,4ジオキサン(8mL)撹拌溶液にビス(ピナカラト)ジボロン(1.5当量)及びKOAc(3.0当量)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPdCl(dppf)−DCM(0.1当量)を添加し、再度10分間脱気した。80℃で3時間撹拌した後、TLCは、出発物質の完全な消費と共に新しい極性スポットの生成を示した。混合物を室温まで冷却し、粗5−3を、いかなる作業及び精製もなく次の工程で使用した。
(S)−N−メチル−4−(5−(7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)ピコリンアミド(実施例5):実施例5は、5−3、(S)−N−メチル−4−(5−(1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)ピコリンアミド及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.78(s,1H),8.83(d,1H),8.76−8.872(m,1H),8.59(s,1H),8.50(s,1H),8.29(s,1H),8.15(dd,1H),7.95(d,2H),7.82(t,1H),7.67(d,1H),7.58−7.52(m,2H),6.28(s,1H),4.35−4.28(m,1H),4.16−4.00(m,1H),3−98−3.75(m,5H),3.80−3.65(m,2H),3.48−3.30(m,2H),3.00−2.82(m,5H),2.75−2.50(m,4H),2.30−2.10(m,3H),1.86−1.79(m,1H);LCMS:671.47[M+H]
実施例6
Figure 2019534261

実施例6は、N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミド、中間体2、及び中間体9を使用して、実施例5について記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.60(s,1H),9.21(d,1H),8.84(brd,1H),8.54−8.50(m,2H),8.27(s,1H),8.16(d,1H),7.95(d,2H),7.81(t,1H),7.66(d,1H),7.55(t,2H),6.28(s,1H),4.28−4.13(m,2H),3.91(s,5H),3.77−3.73(m,3H),3.51−3.41(m,2H),2.95−2.85(m,6H),2.67−2.61(m,2H),2.35−2.17(m,3H),1.84−1.83(m,1H).);LCMS:671.47[M+H]
実施例7
Figure 2019534261

(R)−ベンジル=7−(3−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(7−1):表題化合物は、中間体2及び4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンを使用して、基本手順Aに従って調製し、7−1(300mg、78%)を、灰白色固体として得た。LC−MS(ESI)m/z 731.08[M+H]
(R)−ベンジル=7−(3−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(7−2):7−1(300mg、0.410mmol)のアセトン/水(15mL、2:1の比)撹拌溶液に、オキソン(252.0mg、0.821mmol)を0℃で添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、7−2(220mg、70%)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。LCMS:763.06[M+H]
(S)−2−(3−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(7−3):表題化合物は、7−2を使用して、基本手順Bに従って調製した。LCMS:631.65[M+H]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(テトラヒドロ−2H−チオピラン1,1−ジオキシド−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例7):実施例7は、7−3及び中間体9を使用して、基本手順C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.79(s,1H),8.50(s,1H),7.96(d,2H),7.89(s,1H),7.68−7.65(m,1H),7.56−7.49(m,2H),7.48(d,1H),6.28(s,1H),4.32−4.10(m,3H),3.91(s,3H),3.88−3.60(m,4H),3.50−3.30(m,3H),3.22−3.15(m,2H),3.10−2.75(m,5H),2.70−2.55(m,2H),2.40−2.10(m,7H),1.90−1.75(m,1H);LCMS:669.04[M+H]
実施例8
Figure 2019534261

実施例8は、中間体2、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41(s,1H),9.04(d,1H),8.51(s,1H),8.50(s,1H),8.19(s,1H),7.97−7.94(m,2H),7.84−7.80(m,1H),7.62(d,1H),7.57−7.52(m,2H),6.28(s,1H),4.33−4.28(m,1H),4.18−4.09(m,1H),4.07(s,3H),3.91(s,3H),3.90−3.85(m,1H),3.80−3.60(m,3H),3.50−3.35(m,2H),2.95−2.80(m,3H),2.70−2.58(m,3H),2.25−2.10(m,3H),1.85−1.75(m,1H);LCMS:712.4[M+H]
実施例9
Figure 2019534261

実施例9は、中間体2及び3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル及び中間体9を使用して、基本手順A、B2及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.90(s,1H),9.32(d,1H),8.68(s,1H),8.50(s,1H),8.21(d,1H),7.95−7.90(m,3H),7.68(d,1H),7.54−7.52(m,2H),6.28(s,1H),4.36−4.30(m,1H),4.14−4.10(m,2H),3.91(s,5H),3.79−3.72(m,2H),3.44−3.36(m,2H),3.01−2.80(m,3H),2.70−2.63(m,2H),2.28−2.12(m,3H),1.86−1.77(m,1H);LCMS:673.30[M+H]
実施例10
Figure 2019534261

実施例10は、中間体2、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル及び中間体9を使用して、基本手順A、B2及びCを使用して調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.98(s,1H),9.63(s,1H),8.80(s,1H),8.50(s,1H),8.27(s,1H),7.97−7.90(m,3H),7.70(d,1H),7.57−7.52(m,2H),6.27(s,1H),4.32−4.10(m,2H),3.98−3.90(m,2H),3.91(s,3H),3.85−3.60(m,2H),3.50−3.31(m,2H),3.00−2.80(m,3H),2.75−2.51(m,3H),2.78−2.60(m,3H),1.80−1.75(m,1H);LCMS:707.3[M+H]
実施例11
Figure 2019534261

(R)−ベンジル=6−オキソ−7−(3−(ピロリジン−1−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(11−1):中間体2(400mg、0.527mmol)のDMSO(6mL)撹拌溶液に、KCO(218mg、1.581mmol)、ピロリジン(44mg、0.633mmol)、及びL−プロリン(18mg、0.158mmol)を加えた。混合物を10分間脱気し、続いてCuI(10mg、0.052mmol)を添加し、更に10分間脱気した。混合物を加温し、90℃で36時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、11−1(400mg、粗製)を茶色濃厚液体として得た。LCMS:702.16[M+H]
(S)−2−(3−(ピロリジン−1−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(11−2):11−1のTFA(5mL)混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、11−2(200mg、粗TFA塩)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。LCMS:326.10[M+H]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(ピロリジン−1−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例11):実施例11は、11−2及び中間体9を使用して、基本手順C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.65(s,1H),8.50(s,1H),7.99−7.91(m,3H),7.58−7.49(m,3H),7.26(d,1H),6.28(s,1H),4.36−4.25(m,1H),4.20−4.05(m,1H),3.91(s,3H),3.85−3.60(m,4H),3.55−3.30(m,7H),2.96−2.85(m,1H),2.84−2.77(m,1H),2.68−2.55(m,2H),2.20−2.05(m,4H),1.98−1.90(m,4H),1.84−1.72(m,1H);LCMS:606.16[M+H]
実施例12
Figure 2019534261

4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(12−1):tert−ブチル=4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(2.0g、6.472mmol)のMTBE(16mL)撹拌溶液に、2M HCl/EtO溶液(48mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、混合物を濾過した。残渣をEtOで洗浄し、風乾して、12−1(1.2g、75%)を灰白色固体として得た。
工程2:4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(12−2):12−1(500mg、2.040mmol)のTHF(5mL)撹拌溶液にTEA(1.4mL、10.2mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(473mg、2.040mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、12−2(300mg、51%)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。GCMS:291.1[M]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例12):実施例12は、実施例11に記載したように、12−2及び(R)−ベンジル=7−(3−ヨード−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレートを用い、その後中間体9を使用して、基本手順C及びDにより調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.62(s,1H),8.50(s,1H),7.96(d,2H),7.90−7.88(m,1H),7.64−7.61(m,1H),7.59−7.53(m,2H),7.44(d,1H),6.28(s,1H),4.32−4.20(m,3H),3.91(s,3H),3.88−3.60(m,4H),3.50−3.30(m,3H),3.25−3.15(m,2H),3.05−2.98(m,5H),2.70−2.60(m,4H),2.23−2.05(m,3H),1.95−1.75(m,5H);LCMS:702.5[M+H]
実施例13
Figure 2019534261

(R)−ベンジル=7−(3−(フラン−3−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(13−1):中間体2(1.5g、1.981mmol)及び2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.38g、1.981mmol)のトルエン/水/エタノール(30mL、1:1:1の比)撹拌溶液に、KCO(1.36g、9.840mmol)及びPd(PhP)(0
.22g、0.198mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いて80℃で2時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、50% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、13−1(1.02g、73%)を灰白色固体として得た。LCMS:699.10[M+H]
(5S)−2−(3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(13−2):13−1(1.02g、1.461mmol)のTHF(60mL)溶液に、湿潤Pd/C(2.04g)を添加した。室温、H雰囲気下で、3時間撹拌した後、混合物をセライトパッドを通して濾過し、濃縮して、13−2(0.57g、68%)を灰白色固体として得た。LCMS:569.68[M+H]
(5S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例13):実施例13は、基本手順C及びDに従って、13−2及び中間体9を使用して調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.75(s,1H),8.50(s,1H),7.96(d,2H),7.88−7.84(m,1H),7.72−7.66(m,1H),7.54(d,2H),7.48−7.44(m,1H),6.31−6.25(m,1H),4.38−4.23(m,1H),4.20−4.05(m,2H),3.99−3.92(m,1H),3.91(s,3H),3.86−3.61(m,7H),3.48−3.34(m,3H),2.98−2.86(m,1H),2.85−2.78(m,1H),2.70−2.52(m,3H),2.45−2.30(m,1H),2.27−2.05(m,4H),1.84−1.73(m,1H);LCMS:607.17[M+H]
実施例14
Figure 2019534261

実施例14は、中間体3、2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.80(s,1H),10.40(d,1H),8.26(d,2H),8.16−8.11(m,2H),7.85−7.78(m,3H),7.73−7.63(m,3H),6.41(s,1H),4.64−4.53(m,2H),4.22−4.15(m,2H),4.10−3.95(m,2H),3.81−3.75(m,2H),3.61(br,1H),3.50−3.43(br,2H),3.42(s,2H),3.40−3.30(m,3H),2.67(br,1H),
2.56(br,1H),2.44−2.27(m,3H),2.20−2.15(m,1H);LCMS:689.20[M+H]
実施例15
Figure 2019534261

実施例15は、中間体3、(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、C、及びEに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.88(s,1H),10.39(d,1H),8.50(d,2H),8.34(br,2H),7.88−7.64(m,6H),6.41(s,1H),4.65−4.52(m,2H),4.22−4.15(m,2H),4.11−3.97(m,2H),3.81−3.75(m,2H),3.61(br,1H),3.50−3.43(br,2H),3.42(s,3H),3.40−3.30(m,2H),2.67(br,1H),2.57(br,1H),2.44−2.28(m,3H),2.22−2.16(m,1H);LCMS:723.20[M+H]
実施例16
Figure 2019534261

実施例16は、中間体3、2−フルオロ−N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、及び中間体15を使用して、基本手順A、B1、C、D及びEに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.45(s,1H),10.40(d,1H),8.20−8.14(m,2H),8.08−8.06(br,1H),7.81−7.77(m,3H),7.67−7.63(m,3H),7.49−7.43(m,1H),6.40(s,1H),4.65−4.52(m,2H),4.22−4.15(m,2H),4.11−3.97(m,2H),3.81−3.75(m,2H),3.61(br,1H),3.50−3.43(br,2H),3.42(s,3H),3.40−3.30(m,2H),2.83(d,3H),2.67(br,1H),2.57(br,1H),2.44−2.28(m,3H),2.22−2.16(m,1H);LCMS:705.30[M+H]
実施例17
Figure 2019534261

実施例17は、中間体3、2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),8.56(s,1H),8.18(s,1H),8.15(s,1H),8.01−7.97(m,2H),7.75(d,1H),7.59(d,1H),7.35(t,2H),6.71(s,1H),4.38−4.17(m,2H),3.90−3.64(m,7H),3.45−3.36(m,3H),2.94−2.82(m,2H),2.72(s,1H),2.67−2.49(m,2H),2.23−2.11(m,3H),1.82−1.77(m,1H);LCMS:638.01[M+H]
実施例18
Figure 2019534261

実施例18は、中間体3、2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ13.65(brs,1H),8.16(s,1H),8.02−7.96(m,2H),7.77−7.72(m,3H),7.68−7.54(m,3H),7.38−7.31(m,2H),6.39−6.35(m,1H),4.32−3.62(m,6H),3.50−3.35(m,6H),2.98−2.78(m,2H),2.73−2.56(m,3H),2.30−2.06(m,3H),1.84−1.75(m,1H);LCMS:648.41[M+H]
実施例19
Figure 2019534261

実施例19は、中間体3、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.26(s,1H),8.75(d,1H),8.24(dd,1H),8.15(brd,1H),7.78−7.71(m,3H),7.66−7.55(m,3H),6.98(dd,1H),6.38−6.34(m,1H),4.39−4.28(m,1H),4.25−4.05(m,1H),3.93(s,3H),3.92−3.62(m,5H),3.50−3.42(m,2H),3.40(s,3H),2.98−2.75(m,3H),2.73−2.55(m,2H),2.25−2.05(m,3H),1.85−1.76(m,1H);LCMS661.41[M+H]
実施例20
Figure 2019534261

実施例20は、中間体4、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.50(s,1H),8.60(dd,1H),8.49(d,2H),8.11(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),7.38(d,1H),6.28(s,1H),4.31(s,1H),4.14−4.11(m,3H),3.92(s,3H),3.80−3.67(m,2H),3.50−3.47(m,1H),3.40−3.28(m,2H),293−2.69(m,3H),2.62−2.49(m,5H),2.32−2.15(m,3H),1.87−1.85(m,1H);LCMS:629.1[M+H]
実施例21
Figure 2019534261

実施例21は、中間体4、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.51(s,1H),9.29(s,1H),8.62(dd,1H),8.53−8.46(m,2H),8.10(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.97(d,1H),6.30−6.26(m,1H),4.33−4.29(m,1H),4.21−4.05(m,3H),3.92(s,5H),3.86−3.78(m,1H),3.74−3.65(m,2H),3.52−3.45(m,1H),3.41−3.36(m,1H),2.97−2.81(m,2H),2.78−2.55(m,4H),2.30−2.10(m,3H),1.91−1.80(m,1H);LCMS:645.46[M+H]
実施例22
Figure 2019534261

(5R)−ベンジル=7−(3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−(テトラヒドロ−−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(22−1):中間体4(2.3g、4.151mmol)及び2−(3,6−ジヒドロ−2Hピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.87g、4.147mmol)のトルエン/エタノール/水(60mL、1:1:1の比)溶液に、KCO(2.86g、20.694mmol)及びPd(PhP)(0.23g、0.206mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いて100℃で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗化合物を、50% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製し、22−1を得た。LCMS:558.05[M+H]
(5S)−2−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(22−2):22−1(1.2g、2.154mmol)のTHF撹拌溶液に、Pd(OH)(3.6g)を添加した。室温、水素雰囲気下で3時間撹拌した後、混合物をセライトパッドを通して濾過し、30%
MeOH/DCMで洗浄した。有機層を合わせて、減圧下で濃縮して、22−2(765mg、84%)を無色ゴム状液体として得た。LCMS:425.99[M+H]
(S)−2−(3−(テトラヒドロ−2Hピラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(22−3):22−2(760mg、1.788mmol)のTFA(3mL)溶液を室温で1時間撹拌した。TFA溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで洗浄及び精製して、22−3(480mg、78%)を得た。LCMS:342.09[M+H]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例22):実施例22は、22−3及び中間体9を使用して、基本手順Cに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.89(s,1H),8.51(s,1H),8.36(d,1H),8.02−7.93(m,3H),7.55(d,2H),6.32−6.25(m,1H),4.34−4.28(m,1H),4.22−4.09(m,1H),4.08−3.88(m,7H),3.87−3.60(m,3H),3.58−3.42(m,3H),3.41−3.31(m,2H),2.98−2.85(m,1H),2.84−2.76(m,1H),2.75−2.59(m,3H),2.24−1.92(m,7H),1.88−1.78(m,1H).LCMS:622.49[M+H]
実施例23
Figure 2019534261

実施例23は、(S)−2−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(工程2、実施例22)及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.93(s,1H),8.35(d,1H),7.96(d,1H),7.77(d,2H),7.64(d,2H),6.40−6.35(m,1H),4.35−4.31(m,1H),4.26−3.91(m,6H),3.89−3.61(m,2H),3.54−3.43(m,3H),3.41(s,3H),3.39−3.34(m,2H),2.94−2.78(m,2H),2.75−2.55(m,3H),2.22−1.90(m,7H),1.89−1.78(m,1H);LCMS:639.45[M+H]
実施例24
Figure 2019534261

実施例24は、中間体4、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.77(br,1H),8.52−8.45(m,3H),8.13−8.10(m,1H),7.99−7.97(m,2H),7.78−7.75(m,1H),7.57−7.55(m,2H),6.29(br,1H),4.32(br,1H),4.20−411(m,3H),3.93(s,3H),3.87−3.80(m,1H),3.75−3.63(m,2H),3.52−3.34(m,3H),2.96−2.84(m,3H),2.78−2.69(m,1H),2.65(s,3H),2.60−2.55(m,1H),2.32−2.15(m,3H),1.92−1.82(m,1H);LCMS:669.20[M+H]
実施例25
Figure 2019534261

実施例25は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.4(s,1H),9.25(d,1H),8.58(s,1H),8.56(s,1H),8.47(d,1H),8.19(s,1H),8.09(d,1H),6.88(d,1H),6.71(s,1H),5.32(t,1H),4.37−4.11(m,4H),3.91(s,3H),3.81−3.68(m,2H),3.49−3.31(m,2H),2.90−2.82(m,2H),2.74−2.69(m,2H),2.59−2.49(m,2H),2.25−2.17(m,3H),1.90−1.82(m,1H),1.33(d,6H);LCMS:680.13[M+H]
実施例26
Figure 2019534261

実施例26は、中間体4、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.15(s,1H),8.51(s,1H),8.41(d,1H),8.02(d,1H),7.96(d,2H),7.55(d,2H),7.36−7.31(m,1H),6.30−6.25(m,1H),4.58−4.69(m,3H),4.42−3.97(m,4H),3.92(s,3H),3.86(t,2H),3.82−3.60(m,2H),3.55−3.36(m,2H),2.98−2.76(m,2H),2.75−2.55(m,5H),2.25−2.03(m,3H),1.89−1.67(m,1H);LCMS:620.44[M+H]
実施例27
Figure 2019534261

実施例27は、中間体4、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.75(s,1H),8.65(d,2H),8.52(d,2H),8.15(d,1H),7.98−7.95(m,4H),7.55(d,2H),6.29(s,1H),4.31−4.11(m,4H),3.92(s,3H),3.80−3.73(m,2H),3.50−3.35(m,2H),2.95−2.83(m,3H),2.74−2.49(m,3H),2.26−2.18(m,3H),1.89−1.84(m,1H);LCMS:639.41[M+H]
実施例28
Figure 2019534261

(R)−ベンジル=7−(3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(28−1):2−ブロモ−5−フルオロピリジン(0.5g、2.840mmol)のDME(10mL)撹拌溶液に、ヘキサメチル二スズ(0.9、2.839mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(PhP)(0.16g、0.138mmol)を添加し、更に10分間脱気した。反応混合物を封止し、80℃で16時間加熱し、室温まで冷却した。混合物に中間体2(0.53g、0.709mmol)、CuI(0.05g、0.284mmol)及びCsF(0.86g、5.661mmol)を加えた。10分間脱気し、続いてPd(PhP)(0.16g、0.138mmol)を添加し、更に10分間脱気した。次いで、混合物を封止し、80℃で5時間加熱した。完了後、混合物を室温まで冷却し、冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗化合物を、50% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、28−1(0.26g、52%)を灰白色固体として得た。LCMS:728.08[M+H]
(S)−2−(3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(28−2):28−1(0.26g、0.357mmol)のTFA(8.6mL)溶液を室温で16時間撹拌した。完了後、混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄及び精製して、28−1(0.075g、60%)を灰白色固体として得た。LCMS:352.00[M+H]
工程3:(S)−2−(3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例28):実施例28を、28−2及び中間体9を使用して、基本手順Cに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.41(s,1H),8.72−8.67(m,1H),8.58−8.54(m,1H),8.50(s,1H),8.21(q,1H),7.95(d,2H),7.87−7.78(m,2H),7.62−7.51(m,3H),6.31−6.25(m,1H),4.35−4.27(m,1H),4.18−4.08(m,1H),3.91(s,3H),3.89−3.64(m,4H),3.50−3.30(m,3H),2.99−2.80(m,2H),2.72−2.53(m,3H),2.27−2.08(m,3H),1.87−1.77(m,1H);LCMS:632.16[M+H]
実施例29
Figure 2019534261

実施例29は、中間体2、6−ブロモニコチノニトリル、及び中間体9を使用して、実施例28に記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.78(s,1H),9.12(s,1H),8.61(s,1H),8.50(s,1H),8.36−8.30(m,2H),8.00−7.94(m,2H),7.87−7.84(m,1H),7.65(d,1H),7.57−7.52(m,2H),6.28(s,1H),4.35−4.05(m,2H),3.91(s,3H),3.89−3.60(m,4H),3.50−3.35(m,2H),3.00−2.80(m,3H),2.72−2.60(m,3H),2.80−2.60(m,3H),1.89−1.80(m,1H);LCMS:639.14[M+H]
実施例30
Figure 2019534261

実施例30は、中間体4、5−ブロモ−2−メチルチアゾール、及び中間体9を使用して、実施例28に記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.49(s,1H),8.53−8.48(m,3H),8.11(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.28(s,1H),4.35−4.09(m,4H),3.92(s,3H),3.85−3.65(m,2H),3.10−2.80(m,4H),2.72(s,3H),2.70−2.60(m,1H),2.50−2.40(m,2H),2.30−2.10(m,4H),1.95−1.85(m,1H);LCMS:633.13[M+H]
実施例31
Figure 2019534261
実施例31は、中間体3、1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.00(br,1H),10.40(d,1H),8.31(s,1H),8.02−7.95(m,2H),7.81−7.78(m,3H),7.68−7.63(m,2H),7.58−7.55(m,1H),6.40(br,1H),4.64−4.58(m,3H),4.22(br,1H),4.15(br,1H),4.01−3.93(m,3H),3.77(br,2H),3.61−3.60(m,1H),3.45−3.38(m,2H),3.40(s,3H),2.73(br,1H),2.56−2.54(m,1H),2.42−2.38(m,3H),2.20−2.18(m,1H),1.50(d,6H);LCMS:662.30[M+H]
実施例32
Figure 2019534261

実施例32は、中間体3、2−(3,6−ジヒドロ−2Hピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体15で、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.08(s,1H),10.40(d,2H),8.12(s,1H),7.80−7.78(m,2H),7.74−7.63(m,3H),7.58−7.55(m,1H),6.54(br,1H),6.41(br,1H),4.63−4.51(m,3H),4.33(m,2H),4.22(br,2H),4.14(m,2H),4.00−3.86(m,4H),3.76(br,2H),3.59(br,1H),3.42(s,3H),2.66(m,2H),2.56(br,1H),2.42−2.26(m,3H),2.17(br,1H);LCMS:636.30[M+H]
実施例33
Figure 2019534261

実施例33は、中間体3、(2−メチルチアゾール−5−イル)ボロン酸、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。LCMS:651.30[M+H]
実施例34
Figure 2019534261

実施例34は、中間体4、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.91(s,1H),8.56(s,1H),8.35(d,1H),8.19(s,1H),7.96(d,1H),6.74−6.68(m,1H),4.40−4.36(m,1H),4.24−4.09(m,2H),4.05−3.89(m,7H),3.87−3.60(m,3H),3.55−3.46(m,2H),3.43−3.38(m,1H),3.29−3.24(m,1H),2.93−2.86(m,1H),2.84−2.78(m,1H),2.75−2.65(m,2H),2.63−2.54(m,1H),2.22−1.92(m,7H),1.87−1.80(m,1H).);LCMS:629.04[M+H]
実施例35
Figure 2019534261

実施例35は、中間体4、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.50(s,1H),8.59(d,1H),8.49(d,1H),8.11(d,1H),7.77(d,2H),7.64(d,2H),7.39(d,1H),6.40(s,1H),4.33−4.06(m,4H),3.82−3.67(m,2H),3.51−3.35(m,5H),2.93−2.70(m,4H),267−2.49(m,5H),2.32−2.13(m,3H),1.88−1.83(m,1H).LCMS:646.4[M+H]
実施例36
Figure 2019534261

実施例36は、中間体4、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.42(s,1H),9.29(s,1H),8.61−8.56(m,2H),8.47(d,1H),8.19(s,1H),8.09(d,1H),6.97(d,1H),6.73−6.69(m,1H),4.41−4.36(m,1H),4.25−4.06(m,3H),3.92(s,3H),3.91(s,3H),3.86−3.62(m,2H),3.53−3.37(m,2H),2.98−2.81(m,2H),2.78−2.68(m,2H),2.62−2.57(m,2H),2.28−2.12(m,3H),1.89−1.81(m,1H);LCMS:652.11[M+H]
実施例37
Figure 2019534261

実施例37は、中間体4、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ13.11(s,1H),8.51(s,1H),8.43(d,1H),8.38(s,1H),8.10(s,1H),8.03−7.95(m,3H),7.55(d,2H),6.28(s,1H),4.30(s,1H),4.14(s,3H),3.93(d,6H),3.89−3.64(m,2H),3.50−3.39(m,2H),2.99−2.80(m,3H),2.78−2.53(m,3H),2.27−2.17(m,3H),1.87−1.79(m,1H).LCMS:618.1[M+H]
実施例38
Figure 2019534261

実施例38は、中間体4、2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.80(s,1H),8.57−8.49(m,3H),8.26−8.20(m,2H),8.14(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.28(brs,1H),4.31(s,1H),4.20−4.09(m,3H),3.92(s,3H),3.81−3.64(m,2H),3.51−3.37(m,2H),2.94−2.83(m,2H),2.75−2.60(m,3H),2.57−2.54(m,4H),2.29−2.10(m,3H),1.90−1.83(m,1H);LCMS:629.21[M+H]
実施例39
Figure 2019534261

実施例39は、中間体4、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),8.51(s,1H),8.43(d,1H),8.04(d,1H),7.97(d,2H),7.79(s,1H),7.55(d,2H),7.11(s,1H),6.28(s,1H),4.32−4.06(m,4H),3.92(d,6H),3.83−3.64(m,2H),3.50−3.36(m,2H),2.94−2.58(m,6H),2.24−2.11(m,3H),1.90−1.83(m,1H):LCMS:618.15[M+H]
実施例40
Figure 2019534261
実施例40は、中間体4、1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C、D及びEに従って調製した。1.0HCl塩のデータ:
NMR(DMSO−d,400MHz)δN−Hプロトンは観察されず,10.50(d,1H),8.57(s,1H),8.45−8.42(m,2H),8.19−8.18(m,1H),8.10−8.08(m,1H),8.00−7.98(m,2H),7.58−7.55(m,2H),6.32(br,1H),4.65−4.57(m,3H),4.31−4.14(m,4H),3.93(m,3H),3.83−3.77(br,2H),3.62−3.61(m,1H),3.41−3.36(m,3H),2.67(br,1H),2.56−2.54(m,1H),2.43−2.33(m,3H),2.23−2.21(m,1H),1.50(d,6H);LCMS:646.30[M+H]
実施例41
Figure 2019534261

実施例41は、中間体4、1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、及び中間体10を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.08(s,1H),8.45−8.41(m,3H),8.15(s,1H),8.02(d,1H),7.85(s,2H),7.04(d,2H),4.64−4.59(m,1H),4.16−4.11(m,2H),3.89(s,3H),3.74−3.58(m,4H),3.44−3.33(m,3H),3.22−3.17(m,3H),2.92−2.90(m,1H),2.78(dd,2H),2.56−2.55(m,1H),2.26−2.13(m,3H),1.87 1.84(m,1H),1.49(d,6H);LCMS:649.30[M+H]
実施例42
Figure 2019534261

工程1:(5R)−ベンジル=7−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(42−1):中間体4(400mg、0.722mmol)
のDMSO(8mL)撹拌溶液に、KCO(299mg、2.166mmol)、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン(110mg、0.866mmol)及びL−プロリン(25mg、0.216mmol)を加えた。混合物を10分間脱気し、続いてCuI(13mg、0.072mmol)を添加し、更に10分間脱気した。混合物を加温し、80℃で36時間撹拌した。完了後、混合物を0℃まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、42−1(140mg、89%)を無色濃厚液体として得た。MS(ESI)m/z601.07[M+H]
工程2:(S)−2−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例42):実施例42は、42−1及び中間体9を使用して、基本手順B2、及びCに従って調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ14.10(s,1H),8.60−8.53(m,1H),8.49(s,1H),8.27(d,1H),7.14(s,2H),6.97(s,2H),6.29(s,1H),4.65−4.50(m,2H),4.51−4.38(m,2H),4.30−4.15(m,4H),4.15−4.00(m,4H),3.89(s,3H),3.80−3.60(m,4H),3.62−3.50(m,5H),2.70−2.60(m,1H),2.58−2.50(m,2H),2.39−2.23(m,3H),2.20−2.10(m,1H),2.00−1.88(m,2H);LCMS:663.16[M+H]
実施例43
Figure 2019534261

実施例43は、中間体4、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.51(s,1H),8.59(d,1H),8.57(s,1H),8.49(d,1H),8.20(s,1H),8.12(d,1H),7.39(d,1H),6.71(s,1H),4.35−4.12(m,5H),3.9(s,3H),3.77−3.71(m,3H),2.93−2.70(m,3H),2.73−2.60(m,3H),2.53(s,3H),2.32−2.18(m,3H),1.90−1.80(m,1H);LCMS:636.4[M+H]
実施例44
Figure 2019534261

実施例44は、中間体4、2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体12を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.70(s,1H),8.72(d,1H),8.67−8.45(m,3H),8.25−8.20(m,2H),8.15(d,1H),8.07(dd,1H),6.95(d,1H),4.16−4.13(m,2H),3.89(s,3H),3.77−3.51(m,8H),3.47−3.35(m,2H),2.97−2.84(m,2H),2.74−2.66(m,1H),2.54−2.58(m,4H),2.38−2.24(m,1H),2.19−2.15(m,2H),2.0−1.80(m,1H);LCMS:633.3[M+H]
実施例45
Figure 2019534261

実施例45は、中間体4、2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体12を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.61(s,1H),8.72(d,1H),8.52−8.46(m,4H),8.11−8.05(m,2H),7.34(t,2H),6.95(d,1H),4.14−4.11(m,2H),3.89(s,3H),3.69−3.53(m,8H),3.43−3.37(m,2H),2.94−2.92(m,1H),2.85(d,1H),2.71(d,1H),2.56−2.54(m,1H),2.27−2.13(m,3H),1.87−1.84(m,1H);LCMS:636.16[M+H]
実施例46
Figure 2019534261

実施例46は、中間体4、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体12を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.29(d,1H),8.72(d,1H),8.61(dd,1H),8.49(s,1H),8.46(d,1H),8.13−8.04(m,2H),6.96(t,2H),4.13−4.10(m,2H),3.91(s,3H),3.89(s,3H),3.68−3.52(m,8H),3.42−3.36(m,2H),2.92−2.82(m,2H),2.71−2.60(m,1H),2.55−2.54(m,1H),2.31−2.10(m,3H),1.90−1.84(m,1H);LCMS:649.16[M+H]
実施例47
Figure 2019534261

実施例47は、中間体4、2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.4(s,1H),8.57(s,1H),8.52−8.46(m,3H),8.20(s,1H),8.09(d,1H),7.36−7.31(m,2H),6.71(s,1H),4.38−4.08(m,4H),3.91(s,3H),3.83−3.64(m,2H),3.49−3.36(m,2H),2.92−2.83(m,2H),2.74−2.59(m,2H),2.57−2.54(m,2H),2.26−2.15(m,3H),1.87−1.82(m,1H);LCMS:639.10[M+H]
実施例48
Figure 2019534261

実施例48は、中間体4、(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン、及び中間体9を使用して、実施例42に記載のとおりに調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.19(s,1H),8.51(s,1H),8.35−8.29(m,1H),7.98(d,2H),7.90(d,1H),7.56(t,2H),6.31(s,1H),4.65−4.50(m,2H),4.35−4.18(m,4H),4.10−3.94(m,4H),3.91(s,3H),3.82−3.74(m,4H),3.65−3.55(m,2H),3.52−3.45(m,1H),3.40−3.30(m,2H),2.57−2.46(m,2H),2.32−2.15(m,3H),1.16(d,6H);LCMS:651.4[M+H]
実施例49
Figure 2019534261

実施例49は、中間体4、モルホリン、及び中間体9を使用して、実施例42に記載のとおりに調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.13(s,1H),8.51(s,1H),8.32(d,1H),7.96(d,2H),7.84(d,1H),7.55(d,2H),5.92(d,1H),4.35−4.05(m,2H),4.00−3.90(m,5H),3.85−3.65(m,7H),3.60−3.52(m,4H),3.50−3.35(m,2H),3.00−2.85(m,1H),2.85−2.70(m,2H),2.65−2.50(m,2H),2.20−2.05(m,3H),1.86−1.78(m,1H);LCMS:623.16[M+H]
実施例50
Figure 2019534261

実施例50は、中間体4、2−ブロモ−5−フルオロピリジン及び中間体9を使用して、実施例28に記載のとおりに調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.69(s,1H),8.73−8.69(m,2H),8.51−8.47(m,2H),8.15(brs,1H),7.97(d,2H),7.89(brs,1H),7.55(d,2H),6.28(s,1H),4.30−4.11(m,4H),3.92(s,3H),3.81−3.66(m,2H),3.50−3.38(m,3H),2.95−2.82(m,2H),2.70−2.56(m,3H),2.24−2.13(m,3H),1.88−1.83(m,1H);LCMS:633.15[M+H]
実施例51
Figure 2019534261

実施例51は、中間体4、6−ブロモニコチノニトリル、及び中間体9を使用して、実施例50に記載のとおりに調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ14.00(s,1H),9.11(d,1H),8.83−8.80(m,1H),8.54−8.50(m,2H),8.43(d,1H),8.19(brs,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.28(s,1H),4.31(s,1H),4.20−4.05(m,3H),3.92(s,3H),3.85−3.60(m,2H),3.50−3.30(m,3H),3.00−2.50(s,5H),2.30−2.10(m,3H),1.90−1.80(m,1H);LCMS:640.15[M+H]
実施例52
Figure 2019534261

実施例52は、中間体4、2−((2S,6R)−2,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。LCMS:667.30[M+H]
実施例53
Figure 2019534261

実施例53は、中間体4、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、及び中間体15を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。LCMS:635.30[M+H]
実施例54
Figure 2019534261

実施例54は、中間体3及び中間体13を使用して、実施例28に記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.51(s,1H),8.70(d,1H),8.57−8.52(m,2H),8.25−8.18(m,2H),8.87−7.78(m,2H),7.59(d,1H),6.74−6.70(m,1H),4.45−4.35(m,1H),4.21−4.16(m,1H),3.92−3.61(m,7H),3.49−3.35(m,3H),2.95−2.88(m,1H),2.86−2.82(m,1H),2.74−2.69(m,1H),2.68−2.57(m,2H),2.27−2.08(m,3H),1.87−1.77(m,1H);LCMS:639.11[M+H]
実施例55
Figure 2019534261

実施例55は、中間体3、2−ブロモ−5−フルオロピリジン、中間体14を使用して、実施例54に記載の手順に従って調製した。H NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ13.51(s,1H),8.70(d,1H),8.57−8.54(m,1H),8.48(s,1H),8.24−8.18(m,1H),7.87−7.77(m,2H),7.59(d,1H),7.47−7.41(m,1H),7.13−7.08(m,1H),6.23−6.18(m,1H),4.35−4.27(m,1H),4.14−4.09(m,1H),3.90−3.64(m,7H),3.48−3.35(m,3H),2.95−2.80(m,3H),2.66−2.58(m,2H),2.25−2.11(m,3H),1.87−1.79(m,1H);LCMS:638.10[M+H]
実施例56
Figure 2019534261

実施例56は、中間体3、2−ブロモ−5−フルオロピリジン及び中間体10を使用して、実施例28に記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.51(s,1H),8.70(d,1H),8.57−8.54(m,1H),8.42(s,1H),8.25−8.18(m,1H),7.88−7.77(m,4H),7.60(d,1H),7.03(d,2H),3.91−3.85(m,5H),3.73−3.68(m,2H),3.65−3.59(m,2H),3.44−3.35(m,2H),3.29−3.26(m,3H),3.25−3.19(m,2H),3.03−2.84(m,3H),2.28−2.12(m,3H),1.78−1.92(m,1H);LCMS:635.15[M+H]
実施例57
Figure 2019534261

実施例57を、中間体3、2−ブロモ−5−フルオロピリジン及び中間体12を使用して、実施例28に記載のとおりに調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.51(s,1H),8.71(m,2H),8.55(d,1H),8.46(s,1H),8.21(q,1H),8.05(dd,1H),7.87−7.77(m,2H),7.59(d,1H),6.94(d,1H),3.90−3.81(m,5H),3.71−3.54(m,8H),3.37(s,2H),2.98−2.90(m,1H),2.88−2.83(m,1H),2.68−2.61(m,1H),2.53−2.51(m,1H),2.28−2.07(m,3H),1.87−1.78(m,1H);LCMS:636.16[M+H]
実施例58
Figure 2019534261

(5R)−ベンジル=7−(3−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(58−1):4−ブロモ−2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール(250mg、1.543mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(780.9mg、3.086mmol)及びKOAc(454.8mg、4.630mmol)を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(PhP)(126.0mg、0.154mmol)を添加し、更に10分間脱気した。反応混合物を封止し、80℃で3時間加熱し、室温まで冷却した。混合物に、中間体3(426.7mg、0.771mmol)及びKCO(1.064g、7.717mmol)のトルエン/HO/エタノール(30mL)混合物を添加した。混合物を10分間脱気し、続いてPd(PhP)(178.2mg、0.154mmol)を添加し、更に10分間脱気した。80℃で16時間撹拌した後、混合物を室温まで冷却し、冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗化合物を、60% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、58−1(300mg、35%)を得た。LCMS:556.1[M+H]
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例58):実施例58は、58−1及び中間体9を使用して、基本手順B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.40(s,1H),8.50(s,1H),8.24(brs,1H),8.18(s,1H),7.96(d,2H),7.96(t,1H),7.70−7.40(m,3H),6.28(brs,1H),4.40−4.09(m,5H),3.91(s,3H),3.90−3.70(m,5H),3.48−3.30(m,2H),2.96−2.89(m,1H),2.87−2.80(m,1H),2.70−2.60(m,2H),2.57−2.50(m,1H),2.30−2.10(m,3H),1.87−1.80(m,1H);LCMS:618.15[M+H]
実施例59
Figure 2019534261

実施例59は、2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール、中間体4及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.55(s,1H),8.55−8.42(m,3H),8.12(d,1H),7.97(d,2H),7.60−7.53(m,2H),6.29(brs,1H),4.30−4.10(m,7H),3.92(s,3H),3.80−3.70(m,3H),3.20−2.7(m,4H),2.60−2.64(m,1H),2.55−2.40(m,2H),2.32−2.22(m,3H),2.10−1.19(m,1H);LCMS:619.16[M+H]
実施例60
Figure 2019534261

実施例60は、中間体3、2−ブロモ−5−メトキシピリジン及び中間体9を使用して、実施例56に記載の手順に従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.21(s,1H),8.57(s,1H),8.50(s,1H),8.43(s,1H),8.10(d,1H),7.96(d,2H),7.77(t,1H),7.60−7.45(m,4H),6.28(brs,1H),4.40−4.10(m,2H),3.95−3.64(m,10H),3.50−3.30(m,2H),2.95−2.82(m,2H),2.70−2.61(m,2H),2.56−2.40(m,2H),2.25−2.10(m,3H),1.90−1.80(m,1H);LCMS:644.15[M+H]
実施例61
Figure 2019534261
実施例61は、中間体3、6−メトキシピリジン−2−イルボロン酸及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),8.82(s,1H),8.51(s,1H),7.96(d,2H),7.94−7.85(m,1H),7.82−7.75(m,2H),7.62−7.52(m,3H),6.78(d,1H),6.29(s,1H),4.30−4.12(m,2H),4.08(s,3H),3.94−3.83(m,5H),3.80−3.60(m,4H),3.15−2.80(m,4H),2.70−2.60(m,2H),2.30−2.10(m,3H),2.00−1.80(m,1H);LCMS:644.49[M+H]
実施例62
Figure 2019534261

実施例62は、中間体4、2−(2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.23(s,1H),8.50(s,1H),8.45(d,1H),8.05(d,1H),8.00−7.96(m,3H),7.90(s,1H),7.55(d,2H),6.95(d,1H),6.28(s,1H),4.31−4.10(m,4H),3.92(s,3H),3.85−3.69(m,2H),3.50−3.37(m,3H),2.91−2.82(m,2H),2.76−2.57(m,3H),2.24−1.85(m,4H),1.60(s,6H);LCMS:686.50[M+H]
実施例63
Figure 2019534261

実施例63は、中間体4、2−(4−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ13.31(s,1H),8.52−8.38(m,4H),8.06(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),7.07(d,2H),6.28(brs,1H),4.31(brs,1H),4.15−4.12(m,3H),3.92(s,3H),3
.81(s,3H),3.73−3.71(m,2H),3.50−3.37(m,2H),2.90−2.70(m,4H),2.63−2.50(m,2H),2.30−2.12(m,3H),1.89−1.80(m,1H);LCMS:644.15[M+H]
実施例64
Figure 2019534261

実施例64は、中間体4、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体14を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.89(s,1H),8.49(s,1H),8.35(d,1H),7.96(d,1H),7.45(d,1H),7.11(d,1H),6.19(brs,1H),4.30−4.28(m,1H),4.15−3.87(m,9H),3.80−3.63(m,2H),3.55−3.44(m,3H),3.38−3.30(m,1H),2.89−2.85(m,1H),2.81−2.77(m,1H),2.73−2.66(m,1H),2.61−2.54(m,2H),2.20−1.94(m,8H),1.85−1.81(m,1H);LCMS:628.46[M+H]
実施例65
Figure 2019534261

実施例65は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体14を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.42(s,1H),9.26(d,1H),8.57(dd,1H),8.50−8.44(m,2H),8.09(d,1H),7.46(d,1H),7.11(d,1H),6.88(d,1H),6.22−6.18(m,1H),5.36−5.29(m,1H),4.31−4.28(m,1H),4.19−4.04(m,3H),3.86(s,3H),3.85−3.62(m,2H),3.52−3.43(m,1H),3.39−3.34(m,1H),2.94−2.79(m,2H),2.76−2.65(m,1H),2.64−2.55(m,3H),2.27−2.09(m
,3H),1.91−1.80(m,1H),132(d,6H);LCMS:679.12[M+H]
実施例66
Figure 2019534261

実施例66は、中間体4、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体14を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.43(s,1H),9.29(s,1H),8.60(dd,1H),8.51−8.44(m,2H),8.10(d,1H),7.46(d,1H),7.11(d,1H),6.97(d,1H),6.23−6.18(m,1H),4.31−4.27(m,1H),4.19−4.02(m,3H),3.92(s,3H),3.88(s,3H),3.84−3.62(m,2H),3.51−3.44(m,1H),3.41−3.35(m,1H),2.96−2.79(m,2H),2.77−2.54(m,4H),2.28−2.10(m,3H),1.91−1.80(m,1H);LCMS:651.45[M+H]
実施例67
Figure 2019534261

実施例67は、中間体4、2−シクロプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),9.29(d,1H),8.65−8.60(m,1H),8.50(s,1H),8.47(s,1H),8.10(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),7.00(d,1H),6.28(s,1H),4.32−4.25(m,2H),4.20−4.05(m,3H),3.91(s,3H),3.82−3.65(m,2H),3.52−3.35(m,2H),2.95−2.55(m,6H),2.30−2.10(m,3H),1.90−1.80(m,1H),0.83−0.76(m,2H),0.75−0.68(m,2H);LCMS:671.51[M+H]
実施例68
Figure 2019534261

実施例68は、中間体4、2−(4−クロロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.51(s,1H),8.52−8.48(m,4H),8.12(d,1H),7.78(d,2H),7.58−7.55(m,4H),6.29(br,1H),4.31(m,1H),4.15−4.07(m,3H),3.92(m,3H),3.83−3.65(m,2H),3.49−3.37(m,2H),3.32−3.27(m,1H),2.92−2.84(m,2H),2.78(m,1H),2.66−2.62(m,2H),2.33−2.12(m,3H),1.91−1.85(br,1H);LCMS:648.10[M+H]
実施例69
Figure 2019534261

実施例69は、中間体4、2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.64(s,1H),8.52−8.39(m,4H),8.15(d,1H),7.97(d,2H),7.61−7.55(m,3H),6.29(br,1H),4.30(m,1H),4.15−4.07(m,3H),3.92(m,3H),3.83−3.65(m,2H),3.49−3.37(m,2H),3.32−3.27(m,1H),2.92−2.84(m,2H),2.78(m,1H),2.66−2.62(m,2H),2.23−2.09(m,3H),1.88−1.83(br,1H);LCMS:666.10[M+H]
実施例70
Figure 2019534261

実施例70は、実施例21を使用して、基本手順B1及びEに従って調製した。1.0酢酸塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ9.30(br,1H),8.50(br,1H),8.52−8.42(m,2H),8.14(d,1H),7.94(d,2H),7.36(d,2H),6.91−6.88(m,1H),4.54−4.51(m,2H),4.22−4.13(m,3H),3.92(m,6H),3.54−3.43(m,2H),3.29−3.08(m,4H),2.93−2.64(m,6H),2.28−2.21(m,3H),1.86(s,3H),1.23(br,2H);LCMS:647.20[M+H]
実施例71
Figure 2019534261

実施例71は、(S)−2−(3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オンを使用して、基本手順B1に従って調製した。1.0酢酸塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ9.27(br,1H),8.59(br,1H),8.52−8.42(m,2H),8.12(d,1H),7.93(d,2H),7.35(d,2H),6.91−6.88(m,1H),5.34−5.30(m,1H),4.54−4.51(m,1H),4.22−4.13(m,3H),3.92(m,4H),3.54−3.43(m,2H),3.29−3.08(m,4H),2.93−2.64(m,6H),2.28−2.21(m,3H),1.86(s,3H),1.33(d,6H),1.23(br,2H);LCMS:675.20[M+H]
実施例72
Figure 2019534261

メチル=3−(クロロカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレート(72−1):3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(1.5g、8.823mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.19mL、13.235mmol)及び1滴のDMFを0℃で添加し、室温で撹拌を3時間続けた。混和物を蒸発乾固して、72−1(粗製物1.6g、100%)をガム状液体として得て、これを次の工程に直接使用した。
メチル=3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレート(72−2):フルオロベンゼン(200mg、2.220mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に、sec−BuLi(1.6mL、2.260mmol、1.4Mシクロヘキサン溶液)を−78℃で滴状添加し、混合物を同じ温度で更に30分間撹拌した。次いで、この混合物にZnCl(2.2mL、2.220mmol、1M THF溶液)を加え、同じ温度で15分間撹拌し続けた。得られた混合物に、CuCl(21mg、0.220mmol)を加え、続いて、72−1(200mg、1.063mmol)のTHF(10mL)溶液を、−60℃でゆっくりと添加した。混合物を室温まで自然昇温させ、室温で16時間撹拌した。反応を、1N HClでクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗化合物を、20% EtOAc/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、油として72−2(65mg、25%)を得た。LCMS:248.98[M+H]
3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(72−3):72−2(50mg、0.201mmol)のTHF:MeOH(1:1、6mL)溶液に、LiOH(42mg、1.008mmol)を0℃で添加し、室温で5時間撹拌した。反応終了後、混合物をKHSOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、72−3(33mg、70%)を灰白色固体として得た。LCMS:234.86[M+H]
3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニルクロリド(72−4):72−3(200mg、0.858mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、塩化オキサリル(0.1mL、1.287mmol)及び1滴のDMFを0℃で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、混合物を窒素雰囲気下で濃縮して、72−4(200mg、100%)をガム状固体として得た。この材料を次の工程に直接使用した。
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル(2−フルオロフェニル)メタノン(72−5):2−チオオキソピリジン−1(2H)−オレート(50mg、0.33mmol)のCHCl(5mL)撹拌溶液に、DMAP(4mg、0.033mmol)を室温で添加し、次いで60℃で30分間加熱した。次いで、この混合物に、72−4(77mg、0.305mmol)のTHF(5mL)溶液を60℃で滴状添加した。次いで、混
合物を60℃のUV光下で16時間照射した。1N HCl(50mL)を混合物に添加し、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、10% EtOAc/石油エーテルで溶出したカラムクロマトグラフィーによって精製して、72−5(9mg、25%)を灰白色固体として得た。LCMS:190.87[M+H]
3−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−1H−インダゾール(72−6):72−5(200mg、1.05mmol)のDMSO(5mL)溶液に、ヒドラジン溶液(10mL、1.0M THF溶液)を室温で添加し、120℃で6時間撹拌した。次いで、混合物を室温まで冷却し、水に溶解し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、4〜6% MeOH/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、72−6(44mg、0.228mmol、22%)を茶色固体として得た。LCMS:184.86[M+H]
3−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−5−ブロモ−1H−インダゾール(72−7):72−6(300mg、1.630mmol)の酢酸(5mL)溶液に、臭素(酢酸(1.0mL)中0.1mL、1.956mmol)を0℃で添加し、室温で5時間撹拌した。反応終了後、冷飽和NaHSOを混合物に添加し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、72−7(200mg、46%)を灰白色固体として得た。LCMS:264.85[M+H]
3−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−5−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(72ー8):72−7(200mg、0.763mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、DHP(0.348mL、3.816mmol)、続いてp−TSA(13.12g、0.076mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、冷水を反応混合物に添加し、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、20% EtOAc/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、72−8(150mg、0.433mmol、56%)を灰白色固体として得た。LCMS:348.95[M+H]
(5R)−ベンジル=7−(3−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2Hピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(72−9):72−8(80mg、0.231mmol)、ベンジル=(R)−6−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシレート(189mg、0.693mmol)、KCO(63.7mg、0.462mmol)、CuI(8.77mg、0.0462mmol)及びN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.008mL、0.0924mmol)のジオキサン(8mL)中混合物を、窒素/真空サイクルで脱気した。反応混合物を110℃で4日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、続いて冷水を添加し、次いでEtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、5% MeOH/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、72−9(65mg、52%)を灰白色固体として得た。LCMS:541.45[M+H]
(S)−2−(3−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オ
キソエチル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン(実施例72)実施例72は、72−9及び中間体9を使用して、基本手順B2及びCに従って調製した。
NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.67(s,1H),8.49(s,1H),7.96(d,2H),7.88(d,1H),7.63(d,1H),7.54(d,2H),7.45(d,1H),6.30−6.26(m,1H),4.10−4.38(m,2H),3.91(s,3H),3.88−3.63(m,4H),3.55−3.30(m,3H),2.98−2.88(m,1H),2.85−2.80(m,1H),2.72−2.55(m,4H),2.25(s,6H),2.22−2.05(m,3H),1.88−1.75(m,1H).LCMS:603.19[M+H]
実施例73
Figure 2019534261

3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(73−1):メチル=3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレート(50mg、0.201mmol)のMeOH(3mL)撹拌溶液に、メタノール性アンモニア(5mL、7N)を0℃で添加し、混合物を封止管内で100℃で16時間加熱した。反応完了後、混合物を室温まで冷却し、濃縮して73−1を得て、これをジエチルエーテルで更に洗浄して、73−1(33mg、70%)を灰白色固体として得た。LCMS:234.86[M+H]
3−(2−フルオロベンゾイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(73−2):73−1(50mg、2.145mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、塩化チオニル(0.04mL、6.437mmol)を0℃で添加し、室温で3時間撹拌を続けた。反応完了後、混合物を氷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して残渣を得た。残渣を、10〜20% EtOAc/石油エーテルを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、73−2(18mg、40%)を得た。LCMS:216.02[M+H]
3−(1H−インダゾール−3−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(73−3):73−2(200mg、0.853mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)溶液に、ヒドラジン溶液(10mL、1.0M THF溶液)を室温で添加し、120℃で6時間撹拌した。次いで、混合物を室温まで冷却し、水に溶解し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、4〜6% MeOH/DCMを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製して、73−3(0.1g、22%)を油として得た。LCMS:209.91[M+H]
3−(5−ヨード−1H−インダゾール−3−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(73−4):73−3(50mg、0.239mmol)の酢酸
(5mL)撹拌溶液に、ICl(酢酸(1.0mL)中0.1mL、1.916mmol)を0℃で添加し、室温で3時間撹拌を続けた。反応完了後、冷飽和NaHSを加え、続いてEtOAcで抽出した。有機層を合わせたものを水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、73−4(60mg、31%)を茶色液体として得た。LCMS:336.13[M+H]
(S)−3−(5−(7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−1H−インダゾール−3−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(実施例73):実施例73は、73−4及び中間体9を使用して、実施例72に記載の手順に従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ12.98(s,1H),8.50(s,1H),7.96(d,2H),7.82−7.80(m,1H),7.76−7.69(m,1H),7.57−7.51(m,2H),7.50−7.47(m,1H),6.30−6.27(m,1H),4.34−4.29(m,1H),4.15−4.10(m,2H),3.91(s,3H),3.88−3.65(m,4H),3.50−3.40(m,2H),2.95−2.90(m,1H),2.85−2.78(m,1H),2.72(s,6H),2.65−2.55(m,3H),2.23−2.09(m,3H),1.87−1.72(m,1H).LCMS:628.12[M+H]
実施例74
Figure 2019534261

実施例74は、中間体4、2−ブロモ−3−フルオロ−5−メトキシピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),8.50(s,1H),8.40−8.36(m,2H),7.98−7.93(m,2H),7.81−7.75(m,1H),7.61−7.52(m,4H),6.30−6.26(m,1H),4.35−4.10(m,3H),3.95−3.90(m,6H),3.87−3.63(m,4H),3.48−3.35(m,2H),2.96−2.80(m,2H),2.70−2.56(m,3H),2.25−2.05(m,3H),1.85−1.76(m,1H).LCMS:662.47[M+H]
実施例75
Figure 2019534261

実施例75は、中間体4、2−ブロモ−3−フルオロ−6−メトキシピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.52(s,1H),8.72−8.68(m,1H),8.50(s,1H),7.95(d,2H),7.89(d,1H),7.78(t,1H),7.62(d,1H),7.54(d,2H),6.85(d,1H),6.30−6.26(m,1H),4.36−4.22(m,1H),4.20−4.03(m,4H),3.93−3.60(m,8H),3.49−3.35(m,2H),2.97−2.79(m,2H),2.70−2.58(m,3H),2.26−2.03(m,3H),1.88−1.75(m,1H).LCMS:662.47[M+H]
実施例76
Figure 2019534261

実施例76は、中間体4、2−(イソプロピルチオ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.51(s,1H),9.50(s,1H),8.53(dd,1H),8.49(d,2H),8.11(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),7.39(d,1H),6.30−6.26(m,1H),4.33−4.29(m,1H),4.16−4.06(m,3H),4.04−3.95(m,1H),3.92(s,3H),3.88−3.78(m,1H),3.75−3.67(m,1H),3.52−3.03(m,2H),2.97−2.53(m,6H),2.29−2.03(m,3H),1.91−1.80(m,1H),1.38(d,6H).LCMS:689.16[M+H]
実施例77
Figure 2019534261

実施例77は、中間体4、2−シクロブトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41(s,1H),9.23(d,1H),8.59(dd,1H),8.51−8.47(m,2H),8.09(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.92(d,1H),6.30−6.26(m,1H),5.21(qt,1H),4.31(s,1H),4.14−4.11(m,3H),3.92(s,3H),3.80−3.70(m,2H),3.47−3.37(m,3H),3.32−2.84(m,2H),2.76−2.74(m,1H),2.67−2.58(m,2H),2.50−2.39(m,2H),2.32−2.06(m,5H),1.88−1.78(m,2H),1.69−1.64(m,1H).LCMS:685.49[M+H]
実施例78
Figure 2019534261

実施例78は、中間体4、2−ブロモ−3−フルオロ−5−メトキシピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),8.50(s,1H),8.34(d,2H),7.95(d,2H),7.80−7.74(m,1H),7.62−7.52(m,4H),6.28(s,1H),4.85−4.78(m,1H),4.33−4.28(m,1H),4.15−4.10(m,2H),3.91(s,3H),3.85−3.63(m,4H),3.00−2.80(m,3H),2.70−2.50(m,4H),2.35−2.05(m,3H),1.85−1.65(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:690.46[M+H]
実施例79
Figure 2019534261

実施例79は、中間体4、2−クロロ−1−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)ピペリジン−1−イル)エタノン(室温で、THF中での中間体9のPd(OH)媒介水素化により調製)を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.51(s,1H),8.63−8.58(m,1H),8.52−8.50(m,2H),8.13(d,1H),7.92(d,2H),7.40−7.38(m,3H),4.52(d,1H),4.17−4.11(m,3H),3.91(d,3H),3.61−3.38(m,2H)3.15−3.09(m,1H),2.98−2.81(m,4H),2.68−2.61(m,2H),2.53−2.51(m,3H),2.34−2.12(m,3H),1.93−1.79(m,3H),1.74−1.63(m,1H),1.52−1.42(m,1H).LCMS:631.17[M+H]
実施例80
Figure 2019534261

実施例80は、中間体4、2−クロロ−1−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(室温で、THF中での中間体13のPd(OH)媒介水素化により調製)を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),9.51(s,1H),8.60(dd,1H),8.54(s,1H),8.49(d,1H),8.15−8.08(m,2H),7.3(d,1H),4.43−4.38(m,1H),4.17−4.09(m,3H),3.89(d,3H),3.52−3.41(m,1H),3.23−3.17(m,3H),2.92−2.88(m,1H),2.83−2.65(m,3H),2.53−2.51(m,4H),2.33−2.06(m,5H),1.88−1.74(m,2H),1.59−1.53(m,1H).LCMS:638.44[M+H]
実施例81
Figure 2019534261

実施例81は、中間体4、2−エトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ13.35(s,1H),9.27(s,1H),8.60(dd,1H),8.52−8.45(m,2H),8.10(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.94(d,1H),6.28(brs,1H),4.41−4.30(m,3H),4.13−4.09(m,3H),3.92(s,3H),3.81−3.67(m,2H),3.52−3.46(m,1H),3.97−3.37(m,2H),2.92−2.80(m,2H),2.77−2.69(m,1H),2.63−2.56(m,2H),2.28−2.13(m,3H),1.89−1.85(m,1H),1.35(t,3H).LCMS:659.21[M+H]
実施例82
Figure 2019534261

実施例82は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.39(s,1H),9.24(d,1H),8.57(dd,1H),8.47(d,1H),8.41(s,1H),8.09(d,1H),7.84(d,2H),7.03(d,2H),6.88(d,1H),5.35−5.29(m,1H),4.14−4.10(m,2H),3.88(s,3H),3.72−3.59(m,5H),3.44−3.34(m,2H),3.23−3.18(m,3H),2.93−2.56(m,4H),2.28−2.12(m,3H),1.89−1.83(m,1H),1.32(d,6H).LCMS:676.20[M+H]
実施例83
Figure 2019534261

実施例83は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体16を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),9.25(s,1H),8.57(dd,1H),8.50(s,1H),8.47(d,1H),8.09(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.88(d,1H),6.28(s,1H),5.36−5.29(m,1H),4.31−4.11(m,4H),3.92(s,3H),3.84−3.70(m,2H),2.91−2.75(m,4H),2.66−2.59(m,2H),2.24−2.19(m,3H),1.90−1.85(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:675.16[M+1]
実施例84
Figure 2019534261

実施例84は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体12を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.60(s,1H),9.26(d,1H),8.72(d,1H),8.58(dd,1H),8.49−8.47(m,2H),8.11−8.05(m,2H),6.95(d,1H),6.88(d,1H),5.34−5.31(m,1H),4.14−4.11(m,2H),3.89(s,3H),3.69−3.53(m,8H),3.40−3.31(m,2H),2.94−2.84(m,2H),2.72−2.55(m,2H),2.27−2.13(m,3H),1.87−1.84(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:677.49[M+H]
実施例85
Figure 2019534261

実施例85は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体17を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.38(s,1H),9.22(s,1H),8.53(d,1H),8.44(d,1H),8.38(s,1H),8.07(d,1H),7.80(d,2H),6.97(d,2H),6.91(d,1H),5.35−5.25(m,1H),4.65−4.45(m,1H),4.32−3.60(m,3H),3.84(s,3H),3.72−3.52(m,2H),3.50−3.30(m,3H),3.10−2.72(m,5H),2.71−3.45(m,1H),2.30−2.05(m,3H),1.90−1.75(m,1H),1.40−1.10(m,9H).LCMS:690.46[M+H]
実施例86
Figure 2019534261

実施例86は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び2−クロロ−1−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(室温でTHF中での中間体13のPd(OH)媒介水素化により調製)を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),9.25(s,1H),8.58(dd,1H),8.53(s,1H),8.47(d,1H),8.10−8.06(m,2H),6.88(d,1H),5.34−5.31(m,1H),4.40−4.11(m,4H),3.89(s,3H),3.50−3.19(m,4H),2.90−2.56(m,5H),2.43−2.11(m,5H),1.85−1.56(m,3H),1.33(d,6H).LCMS:682.54[M+H]
実施例87
Figure 2019534261

実施例87は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体18を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),9.26(d,1H),8.57(dd,1H),8.49−8.42(m,2H),8.10(d,1H),7.63(s,1H),6.88(d,1H),5.37−5.28(m,1H),4.15−4.10(m,2H),3.85(s,3H),3.75−3.36(m,10H),2.97−2.81(m,2H),2.75−2.56(m,2H),2.29−2.12(m,3H),1.91−1.83(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:683.42[M+H]
実施例88
Figure 2019534261

実施例88は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体19を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.40(s,1H),9.54(d,1H),8.61(s,1H),8.57(dd,1H),8.47(d,1H),8.19(s,1H),8.08(d,1H),6.87(d,1H),6.73−6.70(m,1H),5.40−5.28(m,1H),4.39−4.36(m,1H),4.29−4.09(m,5H),3.88−3.58(m,2H),3.51−3.38(m,2H),2.93−2.80(m,2H),2.78−2.66(m,2H),2.62−2.51(m,2H),2.27−2.13(m,3H),1.90−1.80(m,1H),1.42(t,3H),1.32(d,6H).LCMS 694.32[M+H]
実施例89
Figure 2019534261

実施例89は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体20を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.4(s,1H),9.26(d,1H),8.58(dd,1H),8.50−8.47(m,2H),8.10(d,1H),7.98(d,2H),7.56(d,2H),6.88(d,1H),6.29(s,1H),5.34−5.31(m,1H),5.01−4.98(m,1H),4.30−4.10(m,6H),3.80−3.68(m,4H),3.51−3.36(m,3H),3.31−2.82(m,2H),2.76−2.57(m,3H),2.24−2.15(m,3H),1.89−1.84(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:703.47[M+H]
実施例90
Figure 2019534261

実施例90は、中間体4、2−シクロブトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41(s,1H),9.23(d,1H),8.61−8.57(m,2H),8.47(d1H),8.20(s,1H),8.09(d,1H),6.92(d,1H),6.71(s,1H),5.21(qt,1H),4.39−4.37(m,1H),4.21−4.05(m,3H),3.91(s,3H),3.83−3.62(m,2H),3.52−3.37(m,2H),2.96−2.81(m,2H),2.74−2.69(m,2H),2.62−2.53(m,2H),2.45−2.37(m,2H),2.29−2.02(m,5H),1.90−1.62(m,3H).LCMS:692.15[M+H]
実施例91
Figure 2019534261

実施例91は、中間体4、2−イソプロピル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール、及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.4(s,1H),8.80(s,1H),8.52−8.45(m,3H),8.29(s,1H),8.12(d,1H),7.98(d,2H),7.56(d,2H),6.29(s,1H),4.32(br,1H),4.18−4.06(m,3H),3.93(s,3H),3.85−3.82(m,1H),3.71−3.66(m,2H),3.52−3.27(m,2H),2.96−2.85(m,2H),2.77−2.72(m,1H),2.67−2.55(m,3H),2.33−2.19(m,3H),1.90−1.85(m,1H),1.42(d,6H).LCMS:697.20[M+H]
実施例92
Figure 2019534261

実施例92は、中間体4、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.27(s,1H),8.51−8.46(m,2H),8.09−8.03(m,2H),7.97(d,2H),7.56(d,2H),7.09(d,1H),6.29(s,1H),4.31(br,1H),4.20−4.11(m,3H),3.92(s,3H),3.88(s,3H),3.81(s,3H),3.74−3.66(m,2H),3.52−3.48(m,1H),3.41−3.31(m,2H),2.93−2.83(m,2H),2.77−2.72(m,1H),2.67−2.56(m,3H),2.23−2.15(m,3H),1.87−1.86(m,1H).LCMS:674.20[M+H]
実施例93
Figure 2019534261

実施例93は、中間体4、2,3−ジメトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.16(s,1H),8.77(s,1H),8.51(s,1H),8.19(s,1H),7.96(d,2H),7.87(t,1H),7.71(d,1H),7.55(m,3H),7.41(d,1H),6.29(s,1H),4.32(br,1H),4.20−4.10(m,4H),3.92(s,3H),3.84(m,6H),3.50−3.35(m,4H),3.02−2.91(m,2H),2.69−2.62(m,2H),2.23−2.14(m,3H),1.86−1.79(m,1H).LCMS:674.15[M+H]
実施例94
Figure 2019534261

実施例94は、中間体4、2−(4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.20(s,1H),8.56(s,1H),8.44(d,1H),8.37(d,2H),8.19(s,1H),8.05(d,1H)7.03(d,2H),6.71(s,1H),4.72−4.62(m,1H),4.37(s,1H),4.25−4.05(m,3H),3.91(s,3H),3.85−3.65(m,3H),3.51−3.30(m,2H),2.95−2.82(m,2H),2.78−2.65(m,2H),2.61−2.50(m,2H),2.30−2.10(m,2H),1.90−1.80(m,1H),1.30(d,6H).LCMS:679.58[M+H]
実施例95
Figure 2019534261

実施例95は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体26を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.4(s,1H),9.28−9.22(m,1H),8.59−8.53(m,2H),8.49−8.43(m,2H),8.20−8.16(m,1H),8.11−8.05(m,1H),6.89−6.86(m,1H),6.73−6.69(m,1H),5.35−5.30(m,1H),4.56−4.52(m,1H),4.31−3.98(m,4H),3.91(s,3H),3.85−3.68(m,2H),2.83−2.53(m,6H),2.30−2.09(m,3H),1.85−1.80(m,1H),1.34−1.31(m,6H),1.24−1.15(m,3H).LCMS:694.4[M+H]
実施例96
Figure 2019534261

実施例96は、中間体4、2−(4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び中間体26を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),8.58−8.44(m,4H),8.20−8.16(m,1H),8.12−8.04(m,1H),7.38−7.26(m,2H),6.76−6.69(m,1H),4.60−4.50(m,1H),4.40−4.00(m,4H),3.91(s,3H),3.80−3.60(m,2H),2.90−2.52(m,6H),2.30−2.05(m,3H),1.88−1.76(m,1H),1.24−1.15(m,3H).LCMS:653.20[M+H]
実施例97
Figure 2019534261

実施例97は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体21を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),9.25(d,1H),8.59−8.52(m,2H),8.47(d,1H),8.09(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),6.88(d,1H),6.30−6.26(m,1H),5.35−5.29(m,1H),4.35−4.29(m,3H),4.15−4.10(m,3H),3.83−3.68(m,2H),3.58−3.40(m,2H),3.01−2.80(m,4H),2.73−2.62(m,4H),2.30−2.13(m,9H),1.96−1.73(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:728.44[M+H]
実施例98
Figure 2019534261

実施例98は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び国際公開第2016161160A1号に記載のとおりに調製した2−クロロ−1−(4−(4−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノンを使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),9.26(d,1H),8.58(dd,1H),8.47(d,1H),8.09(d,1H),7.71(d,2H),7.60(d,2H),7.44(d,2H),6.88(d,1H),6.20(s,1H),5.36−5.29(m,1H),4.31−4.26(m,1H),4.18−4.07(m,3H),3.83−3.68(m,5H),3.54−3.41(m,2H),2.95−2.76(m,3H),2.66−2.60(m,3H),2.26−2.16(m,3H),1.91−2.85(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:672.47[M+H]
実施例99
Figure 2019534261

実施例99は、中間体4、2−イソプロポキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン、及び中間体27を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41(s,1H),9.25(d,1H),8.57(dd,1H),8.47(d,1H),8.09(d,1H),7.90(s,1H),7.65(s,1H),7.57(s,1H),6.88(d,1H),6.56(s,1H),5.36−5.30(m,1H),4.34−4.13(m,4H),3.78−3.72(m,2H),3.68(s,3H),3.45−3.39(m,2H),2.93−2.82(m,2H),2.74−2.70(m,2H),2.59−2.56(m,2H),2.23−2.15(m,3H),1.90−1.86(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:679.14[M+H]
実施例100
Figure 2019534261

実施例100は、中間体4、3−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),12.70(s,1H),8.92(brs,1H),8.48(d,2H),8.41(d,1H),8.08(d,1H),7.97(d,2H),7.60−7.50(m,3H),6.28(brs,1H),4.40−4.30(m,1H),4.25−4.0(m,3H),3.92(s,3H),3.90−3.60(m,2H),3.55−3.20(m,2H),3.00−2.80(m,3H),2.79−2.70(m,1H),2.65−2.50(m,5H),2.40−2.15(m,3H),2.00−1.80(m,1H).LCMS:668.47[M+H]
実施例101
Figure 2019534261

実施例101は、中間体4、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、C及びDに従って調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ13.05(s,1H),8.93(s,1H),8.75(d,1H),8.51(s,2H),8.13(d,1H),7.97(d,2H),7.83(d,1H),7.55(d,2H),6.28(s,1H),4.40−4.10(m,4H),3.92(m,3H),3.85−3.60(m,3H),3.10−2.80(m,3H),2.72−2.55(m,7H),2.30−2.10(m,3H),2.0−1.80(m,1H).LCMS:669.07[M+H]
実施例102
Figure 2019534261

実施例102は、中間体3、3−シクロプロポキシ−2−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.18(s,1H),8.76(s,1H),8.49(s,1H),7.95(d,2H),7.86(t,1H),7.73(d,1H),7.65(d,1H),7.60−7.50(m,3H),6.27(s,1H),4.30−4.12(m,2H),4.08(s,3H),4.0−3.88(m,4H),3.85−3.65(m,4H),3.50−3.40(m,2H),2.90−2.75(m,3H),2.75−2.52(m,3H),2.32−2.05(m,3H),1.85−1.75(m,1H),0.80−0.40(m,4H).LCMS:700.46[M+H]
実施例103
Figure 2019534261

実施例103は、中間体4、2−(4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.33(s,1H),8.50(s,1H),8.44(d,1H),8.37(d,2H),8.05(d,1H),7.97(d,2H),7.55(d,2H),7.03(d,2H),6.32−6.25(m,1H),4.80−4.60(m,1H),4.40−4.00(m,4H),3.92(s,3H),3.90−3.60(m,2H),3.60−3.20(m,2H),3.0−2.68(m,4H),2.67−2.40(m,2H),2.40−2.10(m,3H),1.90−1.80(m,1H),1.30(d,6H).LCMS:672.47[M+H]
実施例104
Figure 2019534261

実施例104は、中間体4、2−(4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体22を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),9.12(d,1H),8.58(s,1H),8.44(d,1H),8.37(d,2H),8.35−8.20(m,1H),8.06(d,1H),7.68(d,1H),7.03(d,2H),6.90−6.80(m,1H),4.75−4.60(m,1H),4.40−4.30(m,1H),4.25−4.10(m,3H),3.94(s,3H),3.80−3.60(m,4H),3.40−2.70(m,3H),2.75−2.72(m,2H),2.68−2.50(m,1H),2.40−2.15(m,3H),2.00−1.80(m,1H),1.30(d,6H).LCMS:673.4[M+H]
実施例105
Figure 2019534261

実施例105は、中間体4、2−(4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体23を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.20(s,1H),8.76(s,1H),8.55(s,1H),8.44(d,1H),8.37(d,2H),8.08−7.92(m,3H),7.03(d,2H),6.42−6.37(m,1H),4.71−4.64(m,1H),4.35−4.31(m,1H),4.21−4.09(m,3H),3.95(s,3H),3.91−3.64(m,2H),3.53−3.47(m,1H),3.43−3.38(m,1H),2.97−2.70(m,4H),2.62−2.53(m,2H),2.29−2.10(m,3H),1.91−1.82(m,1H),1.30(d,6H).LCMS:673.11[M+H]
実施例106
Figure 2019534261

実施例106は、中間体4、2−(4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体24を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),8.72(s,1H),8.45−8.37(m,3H),8.07(d,1H),7.04(d,2H),6.81(s,1H),4.69−4.66(m,1H),4.35−4.15(m,4H),3.99(s,3H),3.81−3.72(m,3H),3.39−3.34(m,1H),3.10−2.82(m,5H),2.75−2.67(m,1H),2.34−1.95(m,4H),1.31(d,6H).LCMS:680.66[M+H]
実施例107
Figure 2019534261

実施例107は、中間体4、2−(4−イソプロポキシ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.23(s,1H),8.53−8.43(m,2H),8.17(d,1H),8.10−7.93(m,4H),7.55(d,2H),7.07(d,1H),6.30−6.26(m,1H),4.66−4.54(m,1H),4.32−4.28(m,1H),4.18−4.06(m,3H),3.92(s,3H),3.87(s,3H),3.82−3.65(m,2H),3.54−3.37(m,2H),2.95−2.70(m,3H),2.69−2.55(m,3H),2.28−2.15(m,3H),1.91−1.82(m,1H),1.28(d,6H).LCMS:702.4[M+H]
実施例108
Figure 2019534261

実施例108は、中間体4、2−(4−イソプロポキシ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.23(s,1H),8.56(s,1H),8.46(d,1H),8.18(dd,2H),8.06(d,1H),7.99(d,1H),7.07(d,1H),6.75−6.69(m,1H),4.65−4.55(m,1H),4.39−4.35(m,1H),4.23−4.03(m,3H),3.91(s,3H),3.87(s,3H),3.84−3.62(m,2H),3.52−3.36(m,2H),2.95−2.81(m,2H),2.75−2.72(m,2H),2.62−2.57(m,2H),2.29−2.12(m,3H),1.91−1.82(m,1H),1.28(d,6H).LCMS:709.4[M+H]
実施例109
Figure 2019534261

実施例109は、中間体3、4−イソプロポキシフェニルボロン酸及び中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.01(s,1H),8.49(s,1H),8.15(s,1H),7.96(d,2H),7.85(d,2H),7.70(t,1H),7.60−7.50(m,3H),7.05(d,2H),6.28(s,1H),4.75−4.65(m,1H),4.40−4.22(m,1H),4.20−4.05(m,1H),3.91(s,3H),3.90−3.80(m,2H),3.80−3.60(m,2H),3.48−3.38(m,2H),2.98−2.80(m,2H),2.75−2.50(m,4H),2.30−2.05(m,3H),1.90−1.70(m,1H),1.38−1.25(m,6H).LCMS:671.49[M+H]
実施例110
Figure 2019534261

実施例110は、中間体3、4−イソプロポキシフェニルボロン酸及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.10(s,1H),8.55(s,1H),8.18(s,1H),8.15(s,1H),7.85(d,2H),7.76−7.66(m,1H),7.55(d,1H),7.05(d,2H),6.71(s,1H),4.75−4.65(m,1H),4.45−4.30(m,1H),4.22−4.15(m,1H),3.90(s,3H),3.90−3.82(m,2H),3.81−3.65(m,2H),3.48−3.35(m,2H),2.98−2.88(m,1H),2.87−2.80(m,1H),2.75−2.55(m,4H),2.30−2.05(m,3H),2.85−2.75(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:678.45[M+H]
実施例111
Figure 2019534261

実施例111は、中間体4、1−イソプロピル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン、中間体9を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.25(s,1H),8.89(d,1H),8.48−8.46(m,2H),8.15(dd,1H),8.05(d,1H),7.94(d,2H),7.51(d,2H),6.52(d,1H),6.25(s,1H),5.12−5.09(m,1H),4.30−4.25(m,1H),4.10−4.08(m,3H),3.88(s,3H),3.79−3.58(m,2H),3.47−3.33(m,2H),2.90−2.71(m,3H),2.63−2.57(m,3H),2.22−2.13(m,3H),2.86−2.83(m,1H),1.36(d,6H).LCMS:673.44[M+H]
実施例112
Figure 2019534261

実施例112は、中間体4、4−イソプロポキシフェニルボロン酸及び中間体18を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.22(s,1H),8.44(d,2H),8.38(d,2H),8.05(d,1H),7.62(s,1H),7.03(d,2H),4.75−4.60(m,1H),4.20−4.09(m,2H),3.85(s,3H),3.80−3.42(m,8H),3.40−3.20(m,2H),3.00−2.87(m,1H),2.86−2.80(m,1H),2.75−2.65(m,1H),2.60−2.40(m,1H),2.30−2.10(m,3H),1.90−1.80(m,1H),1.30(d,6H).LCMS:682.41[M+H]
実施例113
Figure 2019534261

実施例113は、中間体4、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.79(s,1H),8.56(s,1H),8.33(d,1H),8.19(s,1H),7.92(d,1H),6.74−6.68(m,1H),4.39−4.35(m,1H),4.20−4.10(m,1H),4.05−3.95(m,2H),3.91(s,3H),3.80−3.60(m,2H),3.52−3.35(m,2H),2.95−2.82(m,2H),2.79−2.70(m,2H),2.62−2.57(m,2H),2.29−2.10(m,4H),1.90−1.80(m,1H),1.29−1.16(m,2H),1.00−0.94(m,2H).LCMS:585.20[M+H]
実施例114
Figure 2019534261

実施例114は、実施例85のキラルSFC分離により、キラルカラム(Chiralpak−IE(250×30)mm、5u)を用いて、0.2% TFA/n−ヘキサン:エタノール:メタノール(20:40:40)溶液で溶出して、実施例114を第1の溶出異性体として得ることによって調製した。立体化学は適宜帰属される。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),10.60−10.20(m,1H),9.27(d,1H),8.57(d,1H),8.50−8.40(m,2H),8.15(d,1H),7.85(d,2H),7.10−6.95(m,2H),6.89(d,1H),5.4−5.25(m,1H),4.80−4.45(m,3H),4.40−4.05(m,4H),3.88(s,3H),3.85−3.70(m,4H),3.45−3.25(m,2H),3.15−2.82(m,3H),2.48−2.32(m,3H),2.28−2.10(m,1H),1.45−1.20(m,9H).LCMS:688.46[M−H]
実施例115
Figure 2019534261

実施例115は、実施例85のキラルSFC分離により、キラルカラム(Chiralpak−IE(250×30)mm、5u)を用いて、0.2% TFA/n−ヘキサン:エタノール:メタノール(20:40:40)溶液で溶出して、実施例115を第2の溶出異性体として得ることによって調製した。立体化学は適宜帰属される。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.50(s,1H),10.60−10.20(m,1H),9.27(d,1H),8.57(d,1H),8.50−8.40(m,2H),8.15(d,1H),7.85(d,2H),7.10−6.95(m,2H),6.89(d,1H),5.40−5.25(m,1H),4.80−4.40(m,3H),4.40−4.0(m,4H),3.88(s,3H),3.85−3.70(m,4H),3.45−3.25(m,2H),3.25−2.95(m,3H),2.48−2.32(m,3H),2.28−2.10(m,1H),1.45−1.20(m,9H).LCMS:690.51[M+H]
実施例116
Figure 2019534261

実施例116は、中間体4、(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)ボロン酸及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C、D及びEに従って調製した。1.0−HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.60(s,1H),10.50(d,1H),8.56(br,1H),8.48−8.44(m,1H),8.26−8.23(m,2H),8.17−8.14(m,1H),8.00(d,2H),6.31(s,1H),4.74−4.70(m,1H),4.66−4.64(m,1H),4.41(br,7H),4.21(br,1H),4.16−4.11(m,3H),3.93(s,3H),3.88−3.77(m,2H),3.63−3.59(m,1H),3.39−3.34(m,1H),2.51−2.49(br,1H),2.38−2.33(m,2H),2.24−2.19(m,1H),1.34(d,6H).LCMS:690.30[M+H]
実施例117
Figure 2019534261

実施例117は、中間体4、(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)ボロン酸及び中間体25を使用して、基本手順A、B1、C、D及びEに従って調製した。1.0−HCl塩のデータ:H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.49(br,1H),10.40(d,1H),8.58(s,1H),8.48−8.44(m,1H),8.28−8.23(m,2H),8.17−8.14(m,1H),7.99(t,1H),7.48−7.41(m,2H),7.35−7.30(m,1H),6.43(s,1H),4.74−4.68(m,1H),4.61−4.55(m,2H),4.29−4.10(m,5H),3.94(s,3H),3.83−3.78(m,3H),3.51(m,2H),2.68−2.66(m,2H),2.40−2.33(m,3H),1.34(d,6H).LCMS:708.30[M+H]
実施例118
Figure 2019534261

実施例118は、中間体4、(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)ボロン酸及び中間体13を使用して、基本手順A、B2、及びCに従って調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.21(s,1H),8.57(s,1H),8.47(d,1H),8.26−8.19(m,3H),8.09(d,1H),7.31(t,1H),6.71(s,1H),4.73−4.69(m,1H),4.38−4.36(m,1H),4.20−4.12(m,3H),3.91(s,3H),3.81−3.69(m,2H),3.52−3.45(m,2H),2.95−2.87(m,2H),2.75−2.67(m,2H),2.63−2.58(m,2H),2.32−2.18(m,3H),1.92−2.88(m,1H),1.33(d,6H).LCMS:697.43[M+H]
実施例119
Figure 2019534261

実施例119は、中間体3、3−フルオロ−2−(ピロリジン−1−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン及び中間体9を使用して、基本手順A、B1、C及びDに従って調製した。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.27(br,1H),10.35(d,1H),8.77−8.76(m,1H),8.53(s,1H),8.00−797(m,2H),7.87−7.85(m,1H),7.61−7.54(m,3H),7.51−7.45(m,1H),7.39−7.36(m,1H),6.32(br,1H),4.64−4.58(m,2H),4.22(br,1H),4.13−4.08(m,2H),3.93(s,3H),3.82−3.74(br,3H),3.61−3.60(m,2H),3.46−3.35(m,3H),2.68−2.67(m,1H),2.56−2.53(m,2H),2.39−2.29(m,4H),2.22−2.17(m,1H),1.99−1.97(m,4H).LCMS:701.30[M+H]
実施例120
式(I)の化合物
いくつかの化合物については、前述の合成は例示的なものであり、追加の式(I)の化合物を調製するための出発点として使用することができる。式(I)の追加化合物の例を以下に記載する。これらの化合物は、本明細書に示され説明される合成スキームを含む様々な方法で調製することができる。当業者であれば、開示される合成の変更を認識し、本明細書の開示に基づいて経路を考案することができるものであり、このような修正及び代替経路は全て、特許請求の範囲内である。
(S)−7−(2−(4−(5−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩。
(S)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩。
(S)−2−(3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩。
(S)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、薬剤として許容されるその塩。
実施例121
式(II)の化合物
いくつかの化合物については、前述の合成は例示的なものであり、式(II)の追加の化合物を調製するための出発点として使用することができる。式(II)の追加化合物の例を以下に記載する。これらの化合物は、本明細書に示され説明される合成スキームを含む様々な方法で調製することができる。当業者であれば、開示される合成の変更を認識し、本明細書の開示に基づいて経路を考案することができるものであり、このような修正及び代替経路は全て、特許請求の範囲内である。
(S)−2−(3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩。
(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩。
実施例122
式(III)の化合物
いくつかの化合物の場合、前述の合成は例示的なものであり、(S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又はの薬剤として許容されるその塩のような、式(III)の追加の化合物を調製するための出発点として使用することができる。これらの化合物は、本明細書に示され説明される合成スキームを含む様々な方法で調製することができる。当業者であれば、開示される合成の変更を認識し、本明細書の開示に基づいて経路を考案することができるものであり、このような修正及び代替経路は全て、特許請求の範囲内である。
実施例123
活性ERK1及びERK2キナーゼアッセイ
活性化ERK1及びERK2活性を、以下のように移動度シフトアッセイ(MSA)形式で判定した。化合物及びキナーゼ溶液をアッセイ緩衝液(20mM HEPES、0.01% Triton X−100、2mM DTT、pH7.5)で調製し、混合して、室温で30分間インキュベートした。その後、ERK1及びERK2を、Fl−基質、ATP、及び金属溶液の添加によって活性化し、室温で1時間インキュベートした。1時間後、70mLのTermination Buffer(QuickScout Screening Assist MSA;Carna Biosciences)をウェルへ添加することにより、反応を終了させた。反応混合物をLabChip(商標)シス
テム(PerkinElmer)に適用し、生成物及び基質ペプチドピークを分離し、分析及び定量化した。キナーゼ反応を、生成物(P)及び基質(S)ペプチドのピーク高さから算した生成物比(P/(P+S))によって評価する。
式(I)、(II)及び(III)の化合物は、表1で言及されるように、このアッセイにおいて活性であり、表中、A=単一IC50≦50nMであり、B=単一IC50≧50nMかつ≦250nMであり、C=単一IC50≧250nMである。
Figure 2019534261
実施例124
ERK及びRSK標的結合バイオマーカー(pERK及びpRSKウエスタンブロット)プロトコル
BRAF変異体黒色腫細胞A375を、増殖培地(RPMI 1640、10% FBS、非必須アミノ酸及びグルタミン)に、10cmディッシュ当たり約1×10個で播種する。翌日、培地を取り除き、無血清培地(RPMI 1640、0.1% FBS、非必須アミノ酸及びグルタミン)と取り換え、終夜インキュベートする。翌日、無血清培
地を取り除き、化合物を含有する新鮮な無血清培地と取り換える。薬物治療の典型的な濃度は、300nM、100nM、30nM、10nM、3nM及び1nMであり、最終DMSO濃度は0.1%である。対照は、0.1%の最終濃度でDMSOのみを有する1つのプレートと、10nMの最終濃度で化合物対照で処理された別のプレートとを含む。細胞を24時間処理する。細胞回収時、細胞を擦り取って直接培地内に入れ、1800rpmで遠沈させて、浮遊している死細胞又は瀕死細胞も捕捉する。5mLのPBSで1回の洗浄を行い、細胞ペレットを凍結させるか、又は細胞溶解緩衝液中に即座に溶解させる。溶解物のタンパク質濃度を、Pierce BCAタンパク質アッセイキットを使用して判定し、50μgの全細胞溶解物を15ウェルの1.5mm幅トリスグリシンゲルの各レーンにロードする。色素がゲルから流れきるまで、ゲルを125ボルトの定電圧で泳動させる。これらを、Invitrogen転写装置を使用してニトロセルロース膜上に25ボルトで2時間転写する。ニトロセルロース膜を、TBS/Tween中5%(重量/体積)の無脂肪粉乳タンパク質中で、室温で30分間ブロックする。ブロットを、抗RSK抗体又は抗ERK抗体とともにインキュベートする。ニトロセルロース膜を、50mLのTBS/Tween中で激しく振動させながら、10分間×3回洗浄し、その後、HRPx標識二次抗体とともに室温で1時間インキュベートする。二次抗体を、TBS/Tween中2%無脂肪粉乳タンパク質中に希釈する。
ニトロセルロースを上記のように洗浄し、その後、新たに調製したECL試薬で現像する。ニトロセルロース膜を、5mLのECL試薬とともに1分間インキュベートする。きれいなペーパータオルで吸い取ることによって過剰な試薬を除去し、膜をセロファンで包んだ後、フィルムに露光する。各ブロットについて、フィルムの露光を数回行う。(ウエスタンブロットは、利用可能な場合、他の手段によって現像及び/又は定量することができる。)デンシトメトリーによってバンド密度を定量し、走査密度をXLfitを用いてプロットして、用量応答曲線を得る。
実施例125
増殖アッセイ
A375(黒色腫)、Colo−205(結腸癌)、Miapaca(膵臓)、HPAFII(膵臓)、sNF02.0(神経線維腫症1型)、sNF96.2(神経線維腫症1型)、及び8505(甲状腺)細胞を成長させ、100U/mLペニシリン−ストレプトマイシン及び10%ウシ胎仔血清を含有するRPMI−1640培地で維持した。細胞を、96ウェル不透明壁付き透明底プレート内の成長培地内に入れ、COインキュベータ内で終夜インキュベートした後に処理した。細胞を、DMSOに希釈した化合物で処理し、10点3倍連続希釈を行った。プレートを、37℃、5% CO中に置き、3日間インキュベートした。プレートを、短時間(2分間)振盪し、室温で10分間インキュベートした後に、100μLのCellTiter−Glo試薬(Promega)をアッセイプレートに添加することによって現像した。プレートの底部に白色のバックシールを貼り付け、発光を、Flexstation3(発光、積分時間500ミリ秒の設定)を用いて記録した。
式(I)、(II)及び(III)の化合物は、表2に示されるように、このアッセイにおいて活性である。表2で、A=単一IC50≦500nMであり、B=単一IC50≧500nMかつ≦1.0μMであり、C=単一IC50≧1.0μMである。
Figure 2019534261
その上、上文は、明確さと理解のために、図及び実施例としてある程度詳細に記述されているが、本開示の趣旨を逸脱することなく数多くの様々な修正がなされ得ることが、当業者によって理解される。したがって、本明細書に開示される形態は例示にすぎず、本開示の範囲を限定することは意図されていないが、それどころか本発明の真の範囲及び趣旨に沿った全ての修正及び代替案を包含することも明確に理解するべきである。

Claims (60)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2019534261

    又は薬剤として許容されるその塩[式中、
    は、C3〜4シクロアルキル、ハロフェニル、C1〜4アルコキシフェニル、C1〜4アルコキシハロフェニル、C1〜4ジアルコキシフェニル、ハロピリジニル、C1〜4アルコキシピリジニル、C1〜4アルキルピリジニル、C3〜5シクロアルコキシピリジニル、メチルベンゾオキサゾリル及びテトラドロピラニルからなる群から選択され、
    及びRは、それぞれ独立して、メチル、水素、又は重水素であり、
    及びYは、それぞれ独立して、CH又はNであり、
    は、C、CH、又はNであり、
    及びY10は、それぞれ独立して、CH又はNであり、
    は、ヒドロキシで任意に置換されたC1〜3アルキルであり、
    Figure 2019534261

    は、YがN又はCHである場合に単結合であり、
    Figure 2019534261

    は、YがCである場合に二重結合であり、
    前記式(I)の化合物は、
    Figure 2019534261

    ではない]。
  2. 式(IA):
    Figure 2019534261

    [式中、
    は、ハロフェニル、ハロピリジニル、C1〜4アルコキシピリジニル、C1〜4アルキルピリジニル、メチルベンゾオキサゾリル、及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、
    及びRは、それぞれ独立して、水素又は重水素である]の請求項1に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  3. が、ハロフェニル又はハロピリジニルである、請求項1又は2に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  4. が、フルオロフェニル又はフルオロピリジニルである、請求項3に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  5. が、C1〜4アルコキシピリジニル又はC1〜4アルキルピリジニルである、請求項1又は2に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  6. が、イソプロポキシピリジニル、メトキシピリジニル又はメチルピリジニルである、請求項5に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  7. が、メチルベンゾオキサゾリル又はテトラヒドロピラニルである、請求項1又は2に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  8. が、C3〜4シクロアルキル、C1〜4アルコキシフェニル、C1〜4アルコキシハロフェニル、C1〜4ジアルコキシフェニル、及びC3〜5シクロアルコキシピリジニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  9. Figure 2019534261

    が、二重結合である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  10. Figure 2019534261

    が、単結合である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  11. が、CHである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  12. が、Nである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  13. が、CHである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  14. が、Nである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  15. が、Cである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  16. が、CHである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  17. が、Nである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  18. が、N又はCHである、請求項1に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  19. 10が、N又はCHである、請求項1に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  20. Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  21. Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  22. (S)−7−(2−(4−(5−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、
    (S)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、
    (S)−2−(3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、及び
    (S)−7−(2−(4−(5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チアゾール−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、
    からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物、又は薬剤として許容され
    るその塩。
  23. 式(II)の化合物:
    Figure 2019534261

    又は薬剤として許容されるその塩[式中、
    は、メチルオキサゾロピリジニル、又はメチル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニルであるか、
    又は、
    は、ジメチルベンゾジオキソリル、メチルベンゾオキサゾリル、イソプロピルベンゾオキサゾリル、メチルインダゾリル、メチルベンゾイソオキサゾリル、又はメトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルであり、
    は、
    Figure 2019534261

    であり、
    及びRは、それぞれ独立して、水素又は重水素であり、
    は、H又はメチルであり、
    13は、水素又はフルオロであり、
    は、N、CH、又はCFであり、
    は、N、C、CH、又はCFであり、
    は、N又はCHであり、
    Figure 2019534261

    は、YがN、CH又はCFである場合に単結合であり、
    Figure 2019534261

    は、YがCである場合に二重結合であり、
    前記式(II)の化合物は、
    Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    からなる群から選択されない]。
  24. 式(IIA):
    Figure 2019534261

    [式中、
    は、メチルオキサゾロピリジニル、又はメチル、C1〜4アルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニルであるか、又は、
    は、ジメチルベンゾジオキソリル、メチルベンゾオキサゾリル、又はメトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群か
    ら独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルであり、
    は、
    Figure 2019534261

    である]の請求項23に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  25. がCHであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、メチル、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチル及びイソプロポキシからなる群から選択される単一の置換基で置換されたピリジニルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  26. がCHであり、YがCであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、フルオロ、メトキシ、及びシアノからなる群から選択される単一の置換基で置換されたフェニルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  27. がCHであり、YがCであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、メトキシ及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ず、かつRは、トリフルオロメチル及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  28. がCHであり、YがCであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、単一のイソプロポキシで置換されたピリジニルではあり得ず、かつRは、単一のシアノで置換されたフェニルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  29. がCHであり、YがCであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、メトキシ及びシアノの両方で置換されたフェニルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  30. がCHであり、YがCであり、かつR
    Figure 2019534261

    である場合、Rはジメチルベンゾジオキソリルではあり得ず、かつRはメチルベンゾオキサゾリルではあり得ない、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  31. が、メチルオキサゾロピリジニル、又はメチル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルコキシ、イソプロピルチオ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル、ピロリジニル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピリジニルである、請求項23〜30のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  32. が、ジメチルベンゾジオキソリル、メチルベンゾオキサゾリル、イソプロピルベンゾオキサゾリル、メチルインダゾリル、メチルベンゾイソオキサゾリル、又はメトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、トリフルオロメチル及び−C(=O)NHCHからなる群から独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたフェニルである、請求項23〜30のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  33. 13が、フルオロである、請求項23に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  34. 13が、CHである、請求項23に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  35. が、
    Figure 2019534261

    である、請求項23〜34のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  36. が、
    Figure 2019534261

    である、請求項23〜34のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  37. が、
    Figure 2019534261

    である、請求項23に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  38. Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項23に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  39. Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  40. (S)−2−(3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、及び
    (S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル)−2−(3−(2−メチルオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、
    からなる群から選択される、請求項23又は24に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  41. 式(III)の化合物:
    Figure 2019534261

    又は薬剤として許容されるその塩[式中、
    は、ピペリジニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニル、及びモルホリノから選択されるヘテロシクリルであり、
    前記ヘテロシクリルは、メチル、フルオロ及びトリフルオロエチルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で任意に置換されている、又は、
    は、チアゾリル、ピラゾリル、及びトリアゾリルからなる群から選択される五員ヘテロアリールであり、
    前記五員ヘテロアリールは、メチル又はイソプロピルで置換されている、又は、
    は、
    Figure 2019534261

    であり、
    10は、
    Figure 2019534261

    であり、
    11及びR12は、それぞれ独立して、水素又は重水素であり、
    は、N又はCHであり、
    は、N、C、又はCHであり、
    Figure 2019534261

    は、YがN又はCHである場合に単結合であり、
    Figure 2019534261

    は、YがCである場合に二重結合であり、
    前記式(III)の化合物は、
    Figure 2019534261

    からなる群から選択されない]。
  42. は、ピペリジニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、2−オキサアザスピロ[3.5]ノナニル、及びモルホリノから選択されるヘテロシクリルであり、
    前記ヘテロシクリルは、メチル、フルオロ及びトリフルオロエチルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で任意に置換されている、又は、
    は、チアゾリル、ピラゾリル、及びトリアゾリルからなる群から選択される五員ヘテロアリールであり、
    前記五員ヘテロアリールは、メチル又はイソプロピルで置換されている、請求項41に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  43. がCHであり、YがCであり、かつR10
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、メチルピラゾリル又はモルホリノではあり得ない、請求項41又は42に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  44. がCHであり、YがCであり、かつR10
    Figure 2019534261

    である場合、Rは、テトラヒドロピラニル又はモルホリノではあり得ない、請求項41又は42に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  45. が、ヘテロシクリルである、請求項41〜44のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  46. が、5員ヘテロアリールである、請求項41〜44のいずれか一項に記載の化合物
    又は薬剤として許容されるその塩。

  47. Figure 2019534261

    である、請求項41に記載の化合物。
  48. 10が、
    Figure 2019534261

    である、請求項41〜47のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  49. 10が、
    Figure 2019534261

    である、請求項41〜47のいずれか一項に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  50. Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項41に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  51. Figure 2019534261

    Figure 2019534261

    からなる群から選択される、請求項42に記載の化合物、又は薬剤として許容されるその塩。
  52. (S)−7−(2−(4−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2−オキソエチル−1,1−d2)−2−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−オン、又は薬剤として許容されるその塩である、請求項41又は42に記載の化合物。
  53. 有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩と、医薬的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせとを含む、医薬組成物。
  54. 有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物を投与することを含む、癌を寛解させる又は治療するための方法であって、前記癌が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される、方法。
  55. 悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害する方法であって、前記増殖又は腫瘍を、有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物と接触させることを含み、前記悪性増殖又は腫瘍が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される癌によるものである、方法。
  56. 悪性増殖又は腫瘍を、有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物と接触させることを含む、癌を寛解させる又は治療する方法であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される癌によるものである、方法。
  57. 有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物を、癌細胞を含む試料に提供することを含む、ERK1及び/又はERK2の活性を阻害する方法であって、前記癌細胞が、肺癌細胞、膵臓癌細胞、結腸癌細胞、骨髄性白血病細胞、甲状腺癌細胞、骨髄異形成症候群(MDS)細胞、膀胱癌細胞、表皮癌細胞、黒色腫細胞、乳癌細胞、前立腺癌細胞、頭頸部癌細胞、卵巣癌細胞、脳癌細胞、間葉系癌細胞、肉腫細胞、テトラカルシノーマ、神経芽腫細胞、腎臓癌細胞、肝癌細胞、非ホジキンリンパ腫細胞、多発性骨髄腫細胞、及び未分化甲状腺癌細胞及び神経線維腫症細胞からなる群から選択される、方法。
  58. 癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物の使用であって、前記癌が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される、使用。
  59. 悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための薬剤の製造における、有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物の使用であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される癌によるものである、使用。
  60. 癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬剤として許容されるその塩、又は請求項53に記載の医薬組成物の使用であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、肺癌、膵臓癌、結腸癌、骨髄性白血病、甲状腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、頭頸部癌、卵巣癌、脳癌、間葉系癌、肉腫、テトラカルシノーマ、神経芽腫、腎臓癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、未分化甲状腺癌及び神経線維腫症からなる群から選択される癌によるものである、使用。
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