JP2019523334A - 難燃性ポリエステル組成物 - Google Patents

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Abstract

難燃性ポリエステル組成物【化1】本明細書において、(a)少なくとも一種のポリエステル、(b)一般式(I)のビスホスフェート(式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、任意にヘテロ原子で中断された、それぞれ独立して約30個までの炭素原子を含むアリールまたはアリールアルキルであり、Xは約20個までの炭素原子を含む二価有機基であり、nは約1.0〜約2.0の平均値を有する。)、(c)メラミンポリホスフェート、(d)少なくとも一種の臭素化難燃剤、および(e)少なくとも一種の防滴剤を含む難燃性ポリエステル組成物が提供される。

Description

本出願は、2016年8月2日に出願された米国仮出願第62/369,938号に基づく優先権を主張し、その内容全体を本明細書に組み込む。
本発明は、難燃性ポリエステル組成物、その製造方法、およびそれを含む物品に関する。
ガラス強化または非強化熱可塑性ポリエステルが、とりわけコネクター、フレーム、可動部品、変圧器、マイクロモーターなどの電子部品の製造に使用されている。これらの用途のほとんどにおいて、難燃性が必要とされ、通常、臭素化難燃剤と相乗剤としての三酸化アンチモンとの組み合わせに基づく難燃剤系によって提供される。
しかし、非常に効率的な相乗剤である三酸化アンチモンは煙の発生量を著しく増加させる傾向があり、それが火災の場合に視界を損ない人々の避難の問題を引き起こすので、このタイプの難燃剤系には制限がある。さらに、三酸化アンチモンは非常に高い嵩密度を有し、これが成形部品の比重を増大させる。これは輸送および航空において特に望ましくない。さらに、近年、三酸化アンチモンの価格が大幅に上昇している。さらに、最近導入された一部のエコラベルは、熱可塑性部品からの三酸化アンチモンの除去を必要としている。
低三酸化アンチモンまたは三酸化アンチモンを含まない難燃性プラスチックが明らかに必要とされているが、それは、通常、臭素化難燃剤の配合量の大幅な増加を必要とする。
ジエチルホスフィン酸のアルミニウム塩(DEPAL)などのいくつかのリン含有材料が使用されてきたが、それは依然として、粘度の増加、低流動性、より困難な成形性、より長い射出成形時間、不十分なリサイクル性、劣っている機械的および熱的特性、望ましさに至らない耐老化性などの様々な加工問題をもたらしている。
ビスホスフェート、メラミンポリホスフェート(MPP)、臭素化難燃剤および防滴剤の組み合わせが、熱可塑性ポリマー、より具体的には熱可塑性ポリエステル、好ましくはガラス強化ポリブチレンテレフタレートのための難燃添加剤を提供し、それにより、三酸化アンチモンの使用を必要とせずに、電気および電子用途における熱可塑性樹脂に適切な難燃性効率が提供されることが本明細書において予想外にも発見された。
本発明は、(a)少なくとも一種のポリエステル、
(b)前記一般式(I)のビスホスフェート
Figure 2019523334
(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、任意にヘテロ原子で中断された、それぞれ独立して約30個までの炭素原子を含むアリールまたはアリールアルキルであり、Xは約20個までの炭素原子を含む二価有機基であり、nは約1.0〜約2.0の平均値を有する。)、
(c)メラミンポリホスフェート、
(d)少なくとも一種の臭素化難燃剤、および
(e)少なくとも一種の防滴剤
を含む難燃性ポリエステル組成物に関する。
さらに、本発明は、前記ポリエステル(a)、例えばPBT、一般式(I)のビスホスフェート(b)、例えばヒドロキノンビスジフェニルホスフェートエステル、MPP(c)、臭素系難燃剤(D)、例えば、ポリペンタブロモベンジルアクリレート(PBBPA)、防滴剤(e)、および任意の固体充填剤をブレンドすることを含む前記難燃性ポリエステル組成物を製造する方法に関する。
またさらに、本発明は、前述の方法で作られた物品、例えば、ポリエステル、ガラス繊維、ビスホスフェート(b)、MPP、臭素化難燃剤、防滴剤、および任意の充填剤、酸化防止剤、加工助剤、および着色剤を含む成形部品にも関する。
本発明は、非限定的な一実施形態では、本明細書に記載の成分(a)〜(e)のいずれかを含む、本質的にそれからなる、またはそれからなることができる。一実施形態では、任意の範囲の終点の任意の組合せまたは本明細書に記載の範囲の終点の組合せも企図される。
本明細書における本発明の前記使用は、特に一般式(I)のビスホスフェート(b)の前記使用に関して、例えばヒドロキノンビスジフェニルホスフェートエステル(b)のようなビスホスフェートが加工助剤として作用するという点で、DEPALよりも向上した可塑化効果を提供した。さらに、ビスホスフェート(b)の前記使用は、DEPALと比較して、得られた化合物のより低い粘度およびより良好な流動性、ならびにその結果として、より良好な成形性、より短い射出サイクル時間、より良好なリサイクル性、維持された機械的および熱的特性、および良好な耐老化性を提供する。
本明細書で使用されるとき、前記少なくとも一種のポリエステル(a)は、主鎖中にエステル基−O−C(O)−を含む任意のポリマー熱可塑性材料を含むことを意図している。より具体的には、前記ポリエステル(a)は、好ましい実施形態において、グリコール成分と酸成分との重縮合重合によって製造される任意の熱可塑性ポリエステルである。
前記グリコール成分は、エチレングリコール、トリメチレングリコール、2−メチル−1,3−プロパングリコール、1,4−ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールまたはネオペンチレングリコールのようなグリコールの一つ以上を含むことができる。
前記酸成分は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、4,4´−ジフェノキシエタンジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、セバシン酸、アジピン酸およびそれらのポリエステル形成性誘導体などの酸の一つ以上を含むことができる。
ポリエステルのブレンドも前記難燃性ポリエステル組成物中の前記ポリエステル(a)として使用することができる。好ましいポリエステルは、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(1,3−トリメチレンテレフタレート)およびポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)である。これらの好ましい成分のブレンドを使用する場合、前記ポリエステル成分(a)は、組み合わせた両成分の100重量部を基準にして約1〜約99重量部の一つのポリエステルおよび約99〜約1重量部の異なるポリエステルを含むことができる。
一実施形態では、前記少なくとも一つのポリエステル成分(a)は、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンフラノエート(PEF)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。
一実施形態では、一般式(I)の前記ビスホスフェート(b)は、式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、任意にヘテロ原子で中断された、それぞれ独立して約30個までの炭素原子、好ましくは12個までの炭素原子を含むアリールまたはアリールアルキルであり、Xは約20個までの炭素原子を含む二価有機基であり、nは約1.0〜約2.0の平均値を有するものとすることができる。
本発明の一態様において、nが約1.0〜約1.4、好ましくは1.0〜約1.1の平均値を有し、Xがヒドロキノンである一般式(I)で示されるホスフェートは、易流動性粉末の形態である。典型的には、これに限定されないが、式Iの前記ホスフェートに適用される「易流動性粉末」は、約10μm〜約80μmの平均粒径を有する。これらの易流動性粉末は、熱可塑性樹脂と配合すると、様々な取り扱い上の問題を回避し、ならびに樹脂流動性などの改善された熱特性を付与する。
一般に、本発明の前記ヒドロキノンビスホスフェートはジアリールハロホスフェートを触媒の存在下でヒドロキノンと反応させることにより製造される。本発明の好ましい実施形態では、ジフェニルクロロホスフェート(DPCP)をMgClの存在下でヒドロキノンと反応させてヒドロキノンビス−(ジフェニルホスフェート)を製造する。本発明によれば、この方法によって製造される一般式(I)で示されるヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)は約1.1以下の平均n値を有するであろう。
本明細書の一実施形態では、一般式(I)の前記ビスホスフェートは、R、R、RおよびRがそれぞれ独立して一般式(II)のフェニル基であり、
Figure 2019523334
(式中、各Rは独立して1〜4個の炭素原子のアルキルであり、各Yは独立して塩素または臭素であり、pは0〜3であり、およびqは0〜5であり、pとqの合計は0〜5であり)、Xが式(IIa)のヒドロキノン部分:
Figure 2019523334
(式中、破線はX部分に結合したO原子への結合を示す。)
または式(IIb)のレゾルシノール部分:
Figure 2019523334
(式中、破線はX部分に結合したO原子への結合を示し、およびnは約1.0〜約1.4の平均値を有する。)であるようなものである。
より具体的な実施形態では、上記式(I)で示される前記ビスホスフェートはヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)(HDP)である、すなわち、R、R、RおよびRがそれぞれフェニルである。
本明細書の他の実施形態では、一般式(I)の前記ビスホスフェート(b)は、ヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)である。
本明細書のさらに別の実施形態では、一般式(I)の前記ビスホスフェート(b)は、ヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)1,3−フェニレンビスホスフェート、ビフェニルビス(ジフェニルホスフェート)およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。
本明細書の一実施形態では、前記MPP成分(c)はBASFから入手可能である。
本発明で用いられる前記少なくとも一種の臭素化難燃剤(d)は任意の既知の臭素化難燃剤とすることができ、例えば、臭素化ポリスチレン、ポリジブロモスチレン、ポリトリブロモスチレン、ポリペンタブロモスチレン、デカブロモジフェニルエタン、テトラブロモデカブロモジフェノキシベンゼン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、2−エチルヘキシルテトラブロモフタル酸エステル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、テトラブロモジフェニルスルフィド、テトラブロモビスフェノールSビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、臭素化ポリアクリレート、例えば、ポリ(ペンタブロモベンジルアクリレート)、臭素化フェノキシ樹脂、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、ポリジブロモフェニレンオキシド、エポキシ末端臭素化フェノキシ樹脂、F−3000シリーズとして販売されている末端封鎖臭素化エポキシポリマー、臭素化ポリカーボネート、テトラブロモビスフェノールAのフェノキシ末端カーボネートオリゴマー、およびそれらの組み合わせが挙げられる。ポリジブロモスチレンなどの前記臭素化ポリスチレンは、ポリスチレンまたはポリ(α−メチルスチレン)を臭素化することによって、または臭素化スチレンまたは臭素化α−メチルスチレンを重合することによって調製される。
本明細書の一実施形態では、前記少なくとも一種の臭素化難燃剤はポリマー難燃剤、好ましくはポリマー臭素化エポキシポリマーである。別の実施形態では、前記少なくとも一つの臭素化難燃剤はデカブロモジフェニルエタンである。
具体的には、本発明のいくつかの適切な臭素化難燃剤(d)は、以下の式の難燃化合物を含む。
FR−1210の商品名で販売されているデカブロモジフェニルエーテル
Figure 2019523334
FR−1524の商品名で販売されているテトラブロモビスフェノールA
Figure 2019523334
FR−720の商品名で販売されているテトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)
Figure 2019523334
FR−245の商品名で販売されているトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン
Figure 2019523334
FR−370の商品名で販売されているトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート
Figure 2019523334
FR−1025の商品名で販売されているポリ(ペンタブロモベンジルアクリレート)
Figure 2019523334
FR−803Pの商品名で販売されている臭素化ポリスチレン
Figure 2019523334
F−2000シリーズの商品名で販売されているエポキシ末端臭素化フェノキシ樹脂
Figure 2019523334
F−3000シリーズの商品名で販売されている末端封鎖臭素化エポキシポリマー
Figure 2019523334
テトラブロモビスフェノールAのフェノキシ末端カーボネートオリゴマー
Figure 2019523334
デカブロモジフェニルエタン
Figure 2019523334
テトラブロモデカブロモジフェノキシベンゼン
Figure 2019523334
エチレンビステトラブロモフタルイミド
Figure 2019523334
テトラブロモビスフェノールSビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)
Figure 2019523334
ポリジブロモフェニレンオキシド
Figure 2019523334
2−エチルヘキシルテトラブロモフタル酸エステル
Figure 2019523334
ビス(トリブロモフェノキシ)エタン
Figure 2019523334
本明細書における一つの特定の実施形態では、前記少なくとも一種の臭素化難燃剤成分(d)は式:
Figure 2019523334
のポリペンタブロモベンジルアクリレートであり、ICL−IP America社から入手可能で商品名FR−1025で販売されている。
前記難燃性ポリエステル組成物は、樹脂が燃焼条件にさらされている間に前記ポリエステル樹脂が滴り落ちるのを防止または遅延させる一つまたは複数の防滴剤(e)をさらに含むことができる。そのような剤の具体例としては、シリコーンオイル、シリカ(補強性充填剤としても機能する)、アスベストおよびフィブリル化型フッ素含有ポリマーが挙げられる。フッ素含有ポリマーのいくつかの非限定的な例には、フッ素化ポリオレフィン、例えば、ポリ(テトラフルオロエチレン)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン/エチレンコポリマー、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)など、および上記防滴剤の少なくともいずれか一つを含む混合物が挙げられる。
好ましい防滴剤は、スチレン−アクリロニトリル(SAN)コポリマーによってカプセル化されたポリ(テトラフルオロエチレン)である。使用されるとき、防滴剤は、前記組成物の合計重合に基づいて0.02〜2重量%、より具体的には0.05〜1重量%の量で存在する。
一実施形態では、前記防滴剤(e)はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であり得る。これは様々な製品品質で市販されている。これらは添加剤を含み、それは例えば、Hostaflon(登録商標)TF2021またはPTFEブレンドであり、例えば、Metablen(登録商標)A−3800(約40%のPTFE CAS 9002−84−0および約60%のメタクリル酸メチル/アクリル酸ブチルコポリマー CAS 25852−37−3:三菱レイヨン製)またはChemtura製のBlendex(登録商標)B449(約50%のPTFEおよび約50%のSAN[80%スチレンおよび20%アクリロニトリル])である。Blendex(登録商標)B449が好ましくは使用される。
本発明の無機充填剤は、得られる成形品の成形収縮率や線膨張係数を下げ、高低の熱衝撃性を改良する目的で、前記難燃性ポリエステル組成物に添加することができ、所望の物品に応じて、繊維または非繊維(例えば、粉末、プレート)状態の種々の充填剤を使用することができる。無機フィラーの一種である繊維状フィラーの一部の例としては、ガラス繊維、偏平繊維などの非円形断面を有するガラス繊維、炭素繊維、シリカ繊維、シリカ−アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊維、窒化ケイ素繊維、ホウ素繊維、チタン酸カリウム繊維、さらには、ステンレス、アルミニウム、チタン、銅および真鍮のような金属繊維状物質が挙げられる。
特に、典型的な前記繊維状充填剤はガラス繊維または炭素繊維である。一方、無機充填剤は、粉末状充填剤であり、例えば、カーボンブラック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ガラス粉末、ケイ酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、珪灰石のようなケイ酸塩、金属酸化物、例えば酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛およびアルミナ、金属炭酸塩、例えば炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウム、金属硫酸塩、例えば硫酸カルシウムおよび硫酸バリウム、さらに、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、および各種金属粉末が挙げられる。
無機充填剤の他の例は、マイカ、ガラスフレークおよび種々の金属箔のような板状充填剤であり得る。これらの無機充填材は、単独使用または2種類以上併用することができる。これらの無機充填材を使用する場合、必要に応じてあらかじめサイズ剤や表面処理剤で処理しておくことが望ましい。
前記ポリエステル系難燃剤組成物中の前記無機充填剤の量は、1〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、最も好ましくは20〜40重量%であり得る。少なすぎると耐熱衝撃性を向上させる効果が少なく、多すぎると成形加工が困難になる。
前記ポリエステル難燃剤組成物はまた、エラストマーおよびコア−シェルポリマーなどの衝撃改質剤をさらに含み得る。これらのエラストマーは、常温でゴム状弾性を有する固体であるが、加熱すると粘度が低下するため、熱可塑性ポリエステル樹脂(a)と溶融混合することができる熱可塑性エラストマーであり得る。使用される前記具体的な熱可塑性エラストマーは特に限定されず、オレフィン−、スチレン−、ポリエステル−(成分(a)を除く)、ポリアミド−、およびウレタン−に基づくエラストマーが非限定的な例として使用され得る。
コアシェルポリマーは、多層構造を有し、好ましくは1.0μm以下の平均粒径を有するゴム層がガラス質樹脂で包まれたコアシェル型のグラフトコポリマーである。前記コアシェル型コポリマーのゴム層は、1.0μm以下の平均粒径を有し、好ましくは0.2〜0.6μmである。前記ゴム層の平均粒径が1.0μmを超えると、耐衝撃性向上の効果が不十分となる場合がある。このコアシェル型コポリマーの前記ゴム層としては、シリコン系、ジエン系またはアクリル系エラストマーの少なくとも1つを共重合/グラフト共重合したものを用いることができる。
前記三酸化アンチモンを含まない難燃性熱可塑性組成物の10重量%未満、好ましくは5重量%未満の量で典型的に使用される他の成分には、潤滑剤、熱安定剤、および前記樹脂の特性を高めるために使用される他の添加剤などが非限定例として含まれる。
典型的には、エステル交換防止剤は0.01重量%〜0.5重量%の量で使用され、これにはリン酸モノ亜鉛、リン酸亜鉛、または他の種類の防止剤が含まれる。従来の安定剤添加剤は、好ましくは全ポリエステル難燃組成物の0.01〜5重量%の量で利用することができ、ヒンダードフェノールおよび酸化防止剤のような例を含む。
本明細書の一実施形態では、前記ポリエステル難燃剤組成物は、前記ポリエステル難燃剤組成物の合計重量を基準にして、約40〜約90重量パーセントの量のポリエステル(a)、約5〜約30重量%の量の一般式(I)のヒドロキノンビスジフェニルホスフェート(b)、約1〜約10重量%の量の前記MPP成分(c)、約10〜約30重量%の量の前記臭素化難燃剤成分(d)、および約0.02〜2重量%の量の前記防滴剤(e)を含む。
より具体的な実施形態では、前記ポリエステル難燃剤組成物は、前記ポリエステル難燃剤組成物の合計重量を基準にして、約40〜約90重量%の量のポリエステル(a)、約5〜約30重量%の量の一般式(I)のヒドロキノンビスジフェニルホスフェート(b)、約1〜約10重量%の量の前記MPP成分(c)、約10〜約30重量%の量の前記臭素化難燃剤成分(d)、および、約0.05〜1重量%の量の前記防滴剤(e)を含み、前記ポリエステル難燃剤組成物の合計重量を基準にして、約10〜約35重量%の量の無機充填剤を含む。
前記ポリエステル難燃性熱可塑性組成物中の難燃性添加剤(b)、(c)、(d)、(e)および無機充填剤のこれらの量のは、その難燃性有効量である。
本明細書の前記ポリエステル難燃性熱可塑性組成物は、UL−94プロトコルに従って、HB、V−2、V−1、V−0および5VAのうちの一つ以上の難燃性分類を有することができる。一実施形態では、前記ポリエステル難燃剤組成物は少なくともV1またはV−0の難燃性を有することができる。
本発明の組成物をブレンドする方法は重要ではなく、従来の技術によって実施することができる。一つの都合よい方法は、前記ポリエステル(a)および他の成分(b)〜(e)を、任意に粉末または顆粒形態でブレンドし、前記ブレンド物を押出し、および前記ブレンド物をペレットまたは他の適当な形状に粉砕することを含む。
必須ではないが、前記成分をあらかじめ配合し、ペレット化してから成形すると、最良の結果が得られる。予備配合は従来の装置で実施することができる。例えば、前記ポリエステル樹脂(a)、他の成分、および場合により他の添加剤および/または強化剤を注意深く予備乾燥した後、一軸スクリュー押出機に前記組成物のドライブレンドを供給し、使用する前記スクリューは、適切な融解を確保するために、長い遷移部を有する。一方、二軸スクリュー押出機、例えば、ZE25(L/D=32、Berstorff製)押出機の供給口に樹脂や添加剤を供給し、下流補強を有することができる。いずれの場合でも、一般的に適切な機械温度は約220〜320℃である。
前記予備配合組成物を、標準的な技術によって、押し出し、従来の顆粒、ペレットなどの成形コンパウンドに切断または叩き切ることができる。
前記ポリエステル難燃剤組成物は、熱可塑性組成物に従来使用されている任意の装置で成形することができる。例えば、射出成形機、例えばArburg 320S Allrounder 500−150タイプにおいて、慣用の温度、例えば230〜270℃で良好な結果が得られる。必要ならば、前記PBT(a)の成形特性、添加剤および/または強化用充填剤の量および前記ポリエステル成分(a)の結晶化速度に応じて、当業者は、組成物を収容する成形サイクルにおいて慣用の調整を行うことができるであろう。
本明細書の別の実施形態では、前記ポリエステル難燃組成物を含む成形品、好ましくは射出成形によって製造される成形品が提供される。
一実施形態では、前記成形品は0.8mmまたは0.4mmの厚さおよびV−0の難燃性を有する。
別の実施形態では、前記成形品は、ASTMD1238 270℃/1.2kgで測定して、10〜50、好ましくは15〜50、より好ましくは15〜40、最も好ましくは20〜40のメルトフローインデックス(MFI)を有する。
本発明の前記ポリエステル難燃組成物は、例えば、コネクタ、フレーム、可動部品、変圧器およびマイクロモーターなどの電子部品の製造に有用である。
本明細書の特定の実施形態では、ポリエステルポリマー(a)、ヒドロキノンビスジフェニルホスフェート(b)、MPP(c)、臭素化難燃剤(d)、防滴剤(e)、および任意のガラス繊維を含む射出成形部品、例えば電子部品が提供される。
別の実施形態では、上述の方法によって製造された、本明細書に記載の難燃性物品、例えば電子部品、好ましくは射出成形電子部品が提供される。
以下の実施例を用いて本発明を説明する。
(実施例)
本実施例は、1.6、0.8および0.4mmの厚さでの燃焼性を評価し、加えて、機械的特性も評価した。難燃剤(FR)系の量は三つの主なレベル(L−1、L−2およびL−3)に分けた。
レベル1(L−1):FR−1025の存在により8重量%の臭素を含有し、5%の相乗剤、すなわちHDPを用いて評価される。
レベル2(L−2):FR−1025の存在により8重量%の臭素を含み、7.5%の相乗剤、すなわちHDPを用いて評価される。
レベル3(L−3):FR−1025の存在下で10重量%の臭素を含有し、7.5%の相乗剤を用いて評価される。
レベル4(L−4)は、FR−1025の存在による7.1重量%の臭素の比較評価であり、Clariantから入手可能な相乗剤であるジエチルホスフィン酸の10%アルミニウム塩(DEPAL)を用いて評価した。
(材料)
この研究で使用された材料を表1に示す。
(配合)
ポリマーと添加剤を予備混合してフィーダー#1を介して供給し、そしてFRをフィーダー#2を介して直接押出機ポートに供給した。ガラス繊維(GF)を、側方フィーダーを介して前記押出機の5番目の部分にフィーダー#3を介して供給した。
配合は、二軸同方向回転押出機ZE25(L/D=32、Berstorff製)において行った。前記押し出されたストランドを、Accrapak Systems Limited製のペレタイザー750/3でペレット化した。
前記得られたペレットを、Heraeus Instruments製の循環空気オーブン中、120℃で4時間乾燥した。
(コンディショニング)
試験前に、試験片を23℃で1週間コンディショニングした。
(射出成形)
試験片は、Allrounder 500−150(Arburg製)において射出成形することにより調製した。
(試験方法)
試験方法を表2に示す。
Figure 2019523334
Figure 2019523334
Figure 2019523334
(主な結果):
(ATO):
ATO基準(L−1):8%のBr(FR−1025)および5%のATOの場合、すべての厚さでV−0と評価された。
(ATO相乗剤):
レベル1(L−1):前記試験された相乗剤はいずれも0.8mmまたは0.4mmでV−0を達成することができなかった。
レベル2(L−2):MPP+HDPを含む前記製剤のみが0.8mmでV−0と評価された。前記試験した相乗剤はいずれも0.4mmでV−0を達成することができなかった。
レベル3(L−3):MPP+HDPを含む前記製剤は、すべての厚さでV−0と評価された。
HDPのみを含む製剤およびMPPのみを含む製剤は、0.8mmでV−0と評価されたが、0.4mmでV−0を達成することはできなかった。
レベル4(L−4):10%のExolit 1240と7.1%のBrを含むもの(FR−1025)はすべての厚さでV−0と評価された。
機械的特性:ATO基準はアイゾット衝撃が最良であった。試験したすべての相乗剤は許容できる機械的特性を示した。
MFI:HDP単独およびMPPを含むHDPは、メルトフローインデックス(MFI)によって測定されるように改善された流動性能を有した。MFIは加工段階中の流れの容易さの尺度である。この特徴は薄い電子部品の製造において非常に重要である。HDP単独およびMPPを含むHDPの前記MFI性能は、DEPALを含有する製剤L−4よりもはるかに優れていた。前記MFIもATO基準より良かった。
GWIT:試験したすべての前記相乗剤で高いGWIT値が観察された。
Figure 2019523334
Figure 2019523334
Figure 2019523334
本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を加えてもよく、それらの要素と等価物を置換してもよいことが当業者には理解されよう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために多くの修正を加えることができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図された最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲内にあるすべての実施形態を含むことが意図される。

Claims (25)

  1. (a)少なくとも一種のポリエステル、
    (b)一般式(I)のビスホスフェート
    Figure 2019523334
    (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、任意にヘテロ原子で中断された、それぞれ独立して約30個までの炭素原子を含むアリールまたはアリールアルキルであり、Xは約20個までの炭素原子を含む二価有機基であり、nは約1.0〜約2.0の平均値を有する。)、
    (c)メラミンポリホスフェート、
    (d)少なくとも一種の臭素化難燃剤、および
    (e)少なくとも一種の防滴剤
    を含む難燃性ポリエステル組成物。
  2. 一般式(I)のビスホスフェートが、R、R、RおよびRがそれぞれ独立して一般式(II)のフェニル基であり、
    Figure 2019523334
    (式中、各Rは独立して1〜4個の炭素原子のアルキルであり、各Yは独立して塩素または臭素であり、pは0〜3であり、およびqは0〜5であり、pとqの合計は0〜5であり)、Xが式(IIa)のヒドロキノン部分:
    Figure 2019523334
    (式中、破線はX部分に結合したO原子への結合を示す。)
    または式(IIb)のレゾルシノール部分:
    Figure 2019523334
    (式中、破線はX部分に結合したO原子への結合を示し、およびnは約1.0〜約1.4の平均値を有する。))
    であり、上記式(I)で示されるビスホスフェートが、ヒドロキノンビス−(ジフェニルホスフェート)(HDP)である、すなわち、R、R、RおよびRがそれぞれフェニルである、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  3. 一般式(I)の前記ビスホスフェート(b)がヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)である、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  4. 一般式(I)の前記ビスホスフェート(b)が、ヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)1,3−フェニレンビスホスフェート、ビフェニルビス(ジフェニルホスフェート)およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  5. 前記少なくとも一種のポリエステル(a)が、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンフラノエートおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  6. 前記ポリエステルがポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)である、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  7. 前記少なくとも一種の臭素化難燃剤がポリマー難燃剤である、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  8. 前記少なくとも一種の臭素化難燃剤がポリマー臭素化エポキシポリマーである、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  9. 前記少なくとも一種の臭素化難燃剤がデカブロモジフェニルエタンである、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  10. 前記少なくとも一種の臭素化難燃剤が、臭素化ポリスチレン、ポリジブロモスチレン、ポリトリブロモスチレン、ポリペンタブロモスチレン、デカブロモジフェニルエタン、テトラブロモデカブロモジフェノキシベンゼン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、2−エチルヘキシルテトラブロモフタル酸エステル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、テトラブロモジフェニルスルフィド、テトラブロモビスフェノールSビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、臭素化ポリアクリレート、例えばポリ(ペンタブロモベンジルアルリレート)、臭素化フェノキシ樹脂、ビス(トリブルモフェノキシ)エタン、ポリジブロモフェニレンオキシド、エポキシ末端臭素化フェノキシ樹脂、F−3000シリーズとして販売されている末端封鎖臭素化エポキシポリマー、臭素化ポリカーボネート、テトラブロモビスフェノールAのフェノキシ末端カーボネートオリゴマー、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  11. 前記少なくとも一種の臭素化難燃剤がポリペンタブロモベンジルアクリレートである、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  12. 前記少なくとも一種の防滴剤が、シリコーンオイル、シリカ、アスベスト、およびフィブリル化型フッ素含有ポリマーからなる群より選択される、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  13. 前記フィブリル化型フッ素含有ポリマーが、ポリ(テトラフルオロエチレン)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン/エチレンコポリマー、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、およびそれらの混合物から成る群より選択される、請求項12に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  14. 成分(b)−(e)の存在量として、(b)が約5〜約30重量%、(c)が約1〜約10重量%、(d)が約10〜約30重量%、および(e)が約0.02〜2重量%である、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  15. 充填剤をさらに含む、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  16. 前記充填剤がガラス繊維である、請求項15に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  17. 衝撃改質剤をさらに含む、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  18. 熱安定剤および/または酸化防止剤をさらに含む、請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物。
  19. 請求項1に記載の難燃性ポリエステル組成物を含む成形品。
  20. 前記成形品が0.8mmの厚さおよびV−0の難燃性を有する、請求項19に記載の成形品。
  21. 前記成形品が0.4mmの厚さおよびV−0の難燃性を有する、請求項19に記載の成形品。
  22. 前記成形品が10〜50のメルトフローインデックスを有する、請求項19に記載の成形品。
  23. (a)少なくとも一種のポリエステル、
    (b)一般式(I)のビスホスフェート
    Figure 2019523334
    (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、任意にヘテロ原子で中断された、それぞれ独立して約30個までの炭素原子を含むアリールまたはアリールアルキルであり、Xは約20個までの炭素原子を含む二価有機基であり、nは約1.0〜約2.0の平均値を有する)、
    (c)メラミンポリホスフェート、
    (d)少なくとも一種の臭素化難燃剤、
    (e)少なくとも一種の防滴剤、および任意に、少なくとも一種の無機充填剤、衝撃改質剤、酸化防止剤および熱安定化剤
    をブレンドすることを含む、難燃性物品の製造方法。
  24. 請求項23に記載の方法によって製造された難燃性物品。
  25. 前記物品が射出成形電子部品である、請求項24に記載の難燃性物品。
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