JP2019519569A - マンギフェリン−6−o−カルシウム塩、その調製方法及び用途 - Google Patents

マンギフェリン−6−o−カルシウム塩、その調製方法及び用途 Download PDF

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Abstract

本発明は、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩及びその調製方法を提供する。本発明はまた、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製における中間体としてのこのマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の用途を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩及びその調製方法に関する。
本発明はまた、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製における中間体としてのマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の用途に関する。
マンギフェリン(mangiferin)は、天然のポリフェノール系化合物であり、その分子式はC191811であり、分子量は422である。化学構造は次のとおりである。
マンギフェリンカルシウム塩に関して、WO2009065287 A1、WO2008061480 A1、CN101461819、及びCN101919839の開示は、下記の内容を含む。
1)構造について、マンギフェリンカルシウム塩の一般式化合物(a)、マンギフェリン−3−O−カルシウム塩(b)、マンギフェリン−3,7−O−カルシウム塩(c)の構造式は次のとおりである。
2)用途については、インシュリン増感剤、AMPKアゴニスト、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体アゴニストとしての医薬用途がある。
WO2010/145192A1にはマンギフェリンベルベリン塩が開示されている。WO2010/145192A1の明細書の第5頁〜第7頁の第2段落に開示されている核磁気共鳴データの分析によれば、開示されたマンギフェリンベルベリン塩は、マンギフェリン−3−O−ベルベリン塩とマンギフェリン−7−O−ベルベリン塩との組成物であるが、マンギフェリン−3−O−ベルベリン塩とマンギフェリン−7−O−ベルベリン塩との比に関しては、WO2010/145192A1には記載されていない。
医薬品登録の要件により、販売される薬物の原薬を明確に説明しなければならない。原薬が組成物である場合、薬物の品質の制御可能な要件を満たすために、その割合も明確に説明しなければならない。WO2010/145192A1に開示されたマンギフェリンベルベリン塩が原薬として使用される場合、構造の明確化の問題を解決する必要がある。マンギフェリンの構造を分析すると、マンギフェリンの分子構造に4つのフェノール性水酸基があるため、マンギフェリンの塩形成部位が多く、単一の塩形成部位のマンギフェリン塩を得ることは技術的に困難である。
また、WO2010/145192A1に開示されたマンギフェリンベルベリン塩の調製方法(明細書の第4頁、第8〜10頁の実施例を参照)は、マンギフェリンを塩基性ナトリウム(カリウム)塩と反応させてマンギフェリン−ナトリウム(カリウム)塩を調製し、次いでマンギフェリン−ナトリウム(カリウム)塩をベルベリンと反応させてマンギフェリンベルベリン塩を形成する。この方法には以下の問題が存在している。
マンギフェリン原料は植物由来の抽出物であるため、植物の品種、採取時期や採取地域の違い、及び抽出プロセスの違いにより、マンギフェリン原料におけるネオマンギフェリンなどのマンギフェリン類似物及びタンニンなどの不純物のバッチ間の含有量の差が大きくなることがある。この場合、WO2010/145192A1に開示されたマンギフェリンベルベリン塩の調製方法は、マンギフェリン原料を用いてマンギフェリン−ナトリウム(カリウム)塩溶液を調製し、塩酸ベルベリン溶液と直接反応させてマンギフェリンベルベリン塩を調製することによって、マンギフェリンベルベリン塩のバッチ間の品質の一貫性の大きな差異の問題が非常に生じやすい。同時に、マンギフェリン投入の正確さにも問題がある。マンギフェリン−ナトリウム(カリウム)塩の固形物を投入してマンギフェリンベルベリン塩を調製する場合、エタノールやアセトンなどの結晶溶媒を使用してそれを沈殿させる必要がある。それにより、調製中に使用されるエタノール、アセトン、酢酸エチルなどの有機溶媒が大量になる。これらの有機溶媒は、コストが高いだけでなく、マンギフェリンベルベリン塩の溶媒残留リスクを増加させ、工業生産において重大な環境圧力をもたらす。高純度のマンギフェリン(含有量≧98%)を原料とすると、マンギフェリンベルベリン塩の品質の問題を解決できるが、高純度のマンギフェリンの調製プロセスは複雑であるため、マンギフェリンベルベリン塩の生産コストが大幅に増大する。
マンギフェリンベルベリン塩を原薬として使用するために、構造上の問題を明らかにする必要がある。同時に、WO2010/145192A1に開示されたマンギフェリンベルベリン塩の調製方法におけるバッチ間の品質の一貫性が欠如するなどの問題を解決するために、発明者らは多くの研究を行い、塩形成部位が単一である新規なマンギフェリンカルシウム塩であるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得て、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体として用いて単一塩形成部位のマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する方法を得た。この技術案は、上述のような以下の問題を解決する。
1.マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製することによって、マンギフェリンベルベリン塩の構造が不明確であるという問題を解決する。
2.マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製することによって、マンギフェリンベルベリン塩の調製におけるバッチ間に品質の一貫性が欠如するという問題を解決する。
具体的な技術案は以下のとおりである。
本発明は、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を提供する。前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩は、下記式(I)の構造を有する。
本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法は、以下のステップを含む。
ステップ1では、塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩を水に加えて、0.1%〜2%(w/v)の濃度を有する塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液を調製する。
ステップ2では、マンギフェリンをジメチルスルホキシドに溶解して、マンギフェリン溶液を調製する。
ステップ3では、マンギフェリン溶液を塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、50℃〜100℃で完全に反応させて、マンギフェリンナトリウム塩溶液又はマンギフェリンカリウム塩溶液を得る。
ステップ4では、水溶性カルシウム塩を取り、水に溶解し、カルシウム塩溶液を調製する。
ステップ5では、カルシウム塩溶液とマンギフェリンナトリウム塩溶液又はマンギフェリンカリウム塩溶液とを十分に混合し、完全に反応させ、沈殿物を析出させ、ろ過して固形物を得て、固形物を適量の熱水に溶解し、ろ過し、沈殿物を析出させ、ろ過して固形物を得る。
ステップ6では、固形物を乾燥し、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得る。
本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法は、前記マンギフェリンとジメチルスルホキシドとの比が1:0.2〜5(w/v)であることを特徴とする。
本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法は、前記マンギフェリンと塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩とのモル比が1:0.5〜1であることを特徴とする。
本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法は、前記マンギフェリンと水溶性カルシウム塩とのモル比が1:0.5〜1であることを特徴とする。
本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法は、前記塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩が、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムの中の1つ又は2つ以上の混合物から選択され、前記水溶性カルシウム塩は、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、レブリン酸カルシウムの中の1つ又は2つ以上の混合物から選択されることを特徴とする。
本発明により得られるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩は、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩1分子当たり9分子未満の水を含有する水和物であってもよい。
マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩(式II)の調製における中間体としての本発明によるマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の用途が提供される。
本発明による用途は、前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する具体的な方法が以下のステップを含むことを特徴とする。
ステップ1では、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を取り、50℃〜100℃の水に溶解し、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を調製する。
ステップ2では、塩酸ベルベリンを取り、50℃〜100℃の水に溶解し、塩酸ベルベリン溶液を調製する。
ステップ3では、塩酸ベルベリン溶液とマンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液とを十分に混合し、完全に反応させ、沈殿物を析出させ、ろ過し、洗浄して固形物を得る。
ステップ4では、固形物を乾燥してマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得る。
本発明のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する具体的な方法では、前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液の濃度は0.1〜3%であり、好ましくは1〜2%である。前記塩酸ベルベリン溶液の濃度は0.1〜4%であり、好ましくは1〜2%である。
本発明のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する具体的な方法では、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩と塩酸ベルベリンとのモル比は0.5:1である。前記塩酸ベルベリンは、硫酸ベルベリン又は他の医学的に許容されるベルベリンの塩で代替し得る。
マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の物理化学的性質は以下のとおりである。
マンギフェリン−6−O−カルシウム塩について、その分子式はC383422Caであり、それは淡黄緑色又は淡黄色の粉末状物であり、水に難溶性であり、熱水に溶解し、希塩酸溶液に難溶性である。構造式は以下のとおりである。
マンギフェリン−6−O−カルシウム塩のスペクトルデータ:
ESI−MS(+) m/z 883(M+H)
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ:4.60(H−1’)、6.35(H−5)、6.23(H−4)、7.11(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)(δppm):161.62(C−1)、106.97(C−2)、163.62(C−3)、93.25(C−4)、155.98(C−4a)、100.53(C−4b)、100.89(C−5)、164.74(C−6)、147.10(C−7)、103.27(C−8)、106.22(C−8a)、153.52(C−8b)、177.79(C−9)、73.51(C−1’)、70.34(C−2’)、79.14(C−3’)、70.34(C−4’)、81.37(C−5’)、60.27(C−6’)
付記:マンギフェリンのスペクトルデータ:
ESI−MS m/z 421(M
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ:4.60(H−1’)、6.01(H−5)、6.10(H−4)、6.96(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)(δppm):161.68(C−1)、107.54(C−2)、163.73(C−3)、93.27(C−4)、156.15(C−4a)、101.25(C−4b)、102.54C−5)、153.91(C−6)、143.63(C−7)、108.05(C−8)、111.68(C−8a)、150.7(C−8b)、179.02(C−9)、73.04(C−1’)、70.24(C−2’)、78.90(C−3’)、70.56(C−4’)、81.44(C−5’)、61.41(C−6’)
マンギフェリンカルシウム塩中のCa(カルシウム)元素の含有量は、プラズマ発光分光法により4.5x10mg/kgと測定された。
構造分析は次のとおりである。
マンギフェリンカルシウム塩とマンギフェリンの炭素核磁気共鳴データを比較すると、マンギフェリンB環炭素原子の化学シフトは比較的大きく変化した。炭素原子C−6及びC−7の化学シフトは、脱遮蔽効果によって著しく変化し、C−6の化学シフトの変化は最も大きい。炭素原子C−5、C−8、C−8a、C−8bの化学シフトは、遮蔽効果によって様々な程度に変化した。原子C−6のメタ位のC−8及びパラ位のC−8aの化学シフトの変化は比較的大きい。
マンギフェリンカルシウム塩とマンギフェリンの水素核磁気共鳴データを比較すると、水素原子H−8、H−5、H−4の化学シフトは、遮蔽効果によって様々な程度に変化した。原子H−5の化学シフトの変化は最も大きい。
エレクトロスプレイイオン化質量スペクトル(+)ESI: 883(M+H)
質量スペクトルデータは、マンギフェリンカルシウム塩の分子量が882であることを示し、2分子のマンギフェリンイオンが1分子のカルシウムに結合していることを表す。
マンギフェリンカルシウム塩中のCa(カルシウム)元素の含有量は、プラズマ発光分光法により4.5x10mg/kgと測定された(理論値4.5x10mg/kg)。
以上のスペクトルデータによれば、マンギフェリンカルシウム塩の化学構造では、2分子のマンギフェリン−6−OがCa2+と結合して、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を形成する。
1)粗マンギフェリン原料(例えば、マンギフェリンの含有量が約80%や90%である抽出物)を使用して、中間体原料としての高純度で安定で貯蔵しやすいマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を調製することができる。粗マンギフェリン原料を使用してマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を調製することによって、生産コストを大幅に削減し(マンギフェリンの含有量が80%〜90%である粗マンギフェリン原料の価格は高純度マンギフェリン(含有量≧98%)の1/3以下である)、環境圧力を低減することができる。
2)マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体として使用して、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製することによって、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の純度を向上させ、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の精製プロセスを簡略化し(WO2010/145192A1に開示されたマンギフェリンベルベリン塩の純度は<99%であり、99%以上のマンギフェリンベルベリン塩を得るためには、更なる精製が必要である)、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製コストを低減することができる。
<試験例1>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の物理化学的性質の研究結果
マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩について、その分子式はC2018NO・C191711・xHOであり、それは橙黄色の粉末であり、その融点は177〜179℃であり、その構造式は以下のとおりである。
マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩のスペクトルデータ:
ESI−MS(−) m/z 756(M)、421;ESI−MS(+) m/z 336、423;
マンギフェリン基のHNMR(400MHz、DMSO−d)δ:4.56(H−1’)、6.01(H−5)、6.15(H−4)、6.88(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)δ:161.51(C−1)、106.58(C−2)、163.06(C−3)、92.77(C−4)、155.55(C−4a)、103.74(C−4b)、98.64(C−5)、166.93(C−6)、147.03(C−7)、100.47(C−8)、100.53(C−8a)、154.37(C−8b)、176.73(C−9)、73.51(C−1’)、70.34(C−2’)、79.14(C−3’)、70.34(C−4’)、81.37(C−5’)、61.27(C−6’)
ベルベリン基のHNMR(400MHz、DMSO−d)δ:3.2(H−5)、4.03(−OCH3)、4.07(−OCH3)、4.89(H−6)、6.13(−O−CH2−O−)、7.01(H−4)、7.69(H−1)、7.86(H−12)、8.07(H−11)、8.78(H−13)、9.78(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)δ:105.33(C−1)、120.29(C−1a)、147.56(C−2)、149.71(C−3)、108.22(C−4)、130.45(C−4a)、26.28(C−5)、55.07(C−6)、145.06(C−8)、121.24(C−8a)、143.51(C−9)、150.15(C−10)、126.55(C−11)、123.33(C−12)、132.87(C−12a)、120.08(C−13)、137.3(C−13a)、56.93(C10(−OCH))、61.74(C9(−OCH))、101.96(−O−CH−O−)
付記:マンギフェリンのスペクトルデータ:
ESI−MS m/z 421(M);
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ:4.60(H−1’)、6.37(H−5),6.86(H−4),7.39(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)δ:161.68(C−1)、107.54(C−2)、163.73(C−3)、93.27(C−4)、156.15(C−4a)、101.25(C−4b)、102.54(C−5)、153.91(C−6)、143.63(C−7)、108.05(C−8)、111.68(C−8a)、150.7(C−8b)、179.02(C−9)、73.04(C−1’)、70.24(C−2’)、78.9(C−3’)、70.56(C−4’)、81.44(C−5’)、61.41(C−6’)
ベルベリンのスペクトルデータ:
ESI−MS m/z 336(M);HNMR(400MHz、DMSO−d)δ:3.26(H−5)、4.11(−OCH3)、4.21(−OCH3)、4.92(H−6)、6.11(−O−CH2−O−)、6.96(H−4)、7.66(H−1)、8.0(H−12)、8.11(H−11)、8.7(H−13)、9.76(H−8)
13CNMR(400MHz、DMSO−d)δ:106.54(C−1)、121.49(C−1a)、149.92(C−2)、152.17(C−3)、109.40(C−4)、131.90(C−4a)、28.24(C−5)、57.20(C−6)、145.73(C−8)、123.33(C−8a)、146.42(C−9)、152.02(C−10)、128.04(C−11)、124.55(C−12)、135.13(C−12a)、121.86(C−13)、139.65(C−13a)、57.61(C10(−OCH))、62.56(C9(−OCH)),103.68(−O−CH−O−)
構造分析は次のとおりである。
マンギフェリン原型化合物と比較すると、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩のベルベリン基のカーボンスペクトルデータの各炭素原子の化学シフトは、遮蔽効果によって明らかに変化する。
マンギフェリン原型化合物と比較すると、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩のマンギフェリン基のカーボンスペクトルデータにおける炭素原子C、C、C8bの化学シフトは、脱遮蔽効果によって著しく変化し、Cの化学シフトの変化は最も大きい。炭素原子C、C、C8aの化学シフトは、遮蔽効果によって様々な程度に変化した。原子Cのメタ位のC及びパラ位のC8aの化学シフトの変化は比較的大きい。
上記スペクトルデータ分析によれば、マンギフェリン−6−Oとベルベリン−Nとは結合して、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を形成する。
<試験例2>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩のバッチ間品質検査
マンギフェリンの含有量はが80%、90%、98%である異なる規格のマンギフェリン原料を採用して、それぞれ2種類の調製方法によってマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製し、異なる方法で得られるマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の純度を比較した。
1.マンギフェリンをマンギフェリン−6−O−カルシウム塩に調製した後、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を塩酸ベルベリン溶液と反応させてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製した(カルシウム塩ルートと略称する。即ち、本発明の内容におけるマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製方法)。
2.マンギフェリンをナトリウム塩溶液に調製し、塩酸ベルベリン溶液と直接反応させてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製した(ナトリウム塩ルートと略称する。以下に添付する)。
「ナトリウム塩ルート」によるマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製
ステップ1では、塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩を水に加えて、0.1%〜2%(w/v)の濃度を有する塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液を調製した。
ステップ2では、マンギフェリンをジメチルスルホキシドに溶解して、マンギフェリン溶液を調製した。
ステップ3では、マンギフェリン溶液を塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、50℃〜100℃で完全に反応させ、マンギフェリン−6−O−ナトリウム塩溶液又はマンギフェリン−6−O−カリウム塩溶液を得た。
ステップ4では、塩酸ベルベリンを取り、50℃〜100℃の水に溶解し、塩酸ベルベリン溶液を調製した。
ステップ5では、塩酸ベルベリン溶液とマンギフェリン−6−O−ナトリウム塩溶液又はマンギフェリン−6−O−カリウム塩溶液とを十分に混合し、完全に反応させ、沈殿物を析出させ、ろ過して固形物を得た。
ステップ6では、固形物を乾燥してマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得た。
サンプルの測定方法
クロマトグラフカラムは、充填剤としてオクタデシルシラン結合シリカを使用する。移動相はメタノール−水(0.05mol/lのリン酸二水素カリウム)=40:60であり、測定波長は260nm、流速1ml/分である。
適量のマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩のサンプルを量り取り、25mlのメスフラスコに入れ、移動相を加えて溶解し、容量に合わせる。2mlの母液を10mlのメスフラスコに入れ、移動相を加えて目盛りまで希釈し、よく振る。
上記コントロール溶液と試料溶液をそれぞれ10μlずつ精度よく取り、液体クロマトグラフ装置に注入し測定し、面積百分率法により純度を算出した。結果は次のとおりである。
以上より、以下のことが分かる。
「ナトリウム塩ルート」を介して調製されたマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩は、バッチ間に一貫性が欠如する。「カルシウム塩ルート」を介して調製されたマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩は、バッチ間に一貫性がある。
「ナトリウム塩ルート」を介して異なる規格のマンギフェリン原料を用いて調製されたマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩は、バッチ間に一貫性が欠如する。
「カルシウム塩ルート」を介して異なる規格のマンギフェリン原料を用いて調製されたマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩は、バッチ間に一貫性がある。
<試験例3>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の安定性
1)室温長期安定性試験
試験方法は、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩原料のサンプルを取り、アルミニウムとプラスチックの複合袋に封入し、25℃±2℃及び60%RH±5%RHの条件で放置し、0、3、6、9、12ヶ月後にサンプルを取り、それらの性状及び含有量を測定した。結果は、以下の表に示される。
結論として、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩は、室温の条件で12ヶ月間性質が安定である。
2)加速試験
マンギフェリン−6−O−カルシウム塩原料のサンプルを取り、アルミニウムとプラスチックの複合袋に封入し、40℃±2℃及び75%RH±5%RHの条件で放置し、0、3、6ヶ月後にサンプルを取り、それらの性状及び含有量を測定した。結果は、以下の表に示される。
結論として、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩は、加速試験の条件で6ヶ月間性質が安定である。
<実施例1>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水1680mlを加え、炭酸水素ナトリウム0.1molを水に加え、濃度0.5%(w/v)の炭酸水素ナトリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量95%)を85mlのDMSOである)に加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:2(w/v)、加熱溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、85℃で保温し完全に反応させ、使用のためにろ過した。無水塩化カルシウム0.05molを量り取り、500mlの水に溶解し、塩化カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、濾過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を60℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色の粉末のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は74.5%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.5%と測定された。
本発明に係るマンギフェリンは、市販品(西安瑞林生物科技有限公司、対応する抽出設備を有している会社であればだれでも生産することができる)を用いる。塩酸ベルベリン、硫酸ベルベリンなどはいずれも、市販品(西安小草植物科技有限公司)である。炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、ジメチルスルホキシド(DMSO)、無水塩化カルシウム、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、レブリン酸カルシウムなどの試薬はいずれも、市販品を用いる。
<実施例2>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水2000mlを加え、炭酸水素ナトリウム0.1molを水に加え、濃度0.4%(w/v)の炭酸水素ナトリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量90%)を127mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:3(w/v)である)、加熱溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、80℃で保温し完全に反応させ、使用のためにろ過した。0.05molの無水塩化カルシウム及び0.025molのグルコン酸カルシウムを量り取り、1000mlの水に溶解した。この塩化カルシウム及びグルコン酸カルシウムの混合溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を50℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色粉末のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は70.5%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.6%と測定された。
<実施例3>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水3500mlを加え、炭酸ナトリウム0.05molを水に加え、濃度0.3%(w/v)の炭酸ナトリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量80%)を169mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:4(w/v)である)、溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸ナトリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、100℃で保温し十分に反応させ、使用のために濾過した。グルコン酸カルシウム0.06molを量り取り、100mlの熱水に溶解し、グルコン酸カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を55℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色粉末のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は70.1%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.3%と測定された。
<実施例4>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水13800mlを加え、炭酸カリウム0.06molを水に加えて、濃度0.1%(w/v)の炭酸カリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量98%)を210mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:5(w/v)である)、溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸カリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、50℃で保温し十分に反応させ、使用のためにろ過した。グルコン酸カルシウム0.07molを量り取り、100mlの熱水に溶解した。グルコン酸カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を55℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色の粉末マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は65.7%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.4%と測定された。
<実施例5>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水670mlを加え、炭酸水素カリウム0.1molを水に加えて、濃度1.5%(w/v)の炭酸水素カリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量90%)を21mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:0.5(w/v)である)、加熱溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸水素カリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、70℃で保温し十分に反応させ、使用のためにろ過した。レブリン酸カルシウム0.055molを量り取り、1000mlの水に溶解した。レブリン酸カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を55℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色の粉末マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は72.5%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.4%と測定された。
<実施例6>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水800mlを加え、炭酸水素ナトリウム0.1molを水に加え、濃度1%(w/v)の炭酸水素ナトリウム溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量90%)を8.5mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:0.2(w/v)である)、加熱溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、90℃で保温し完全に反応させ、使用のためにろ過した。塩化カルシウム0.05molを量り取り、800mlの水に溶解した。塩化カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を55℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色の粉末マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は73.2%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.6%と測定された。
<実施例7>マンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製
反応器に水380mlを加え、0.03molの炭酸ナトリウム及び0.04molの炭酸水素ナトリウムを水に加えて、濃度2%(w/v)の溶液を調製した。0.1molのマンギフェリン(含有量80%)を42mlのDMSOに加え(マンギフェリンとDMSOとの比は1:1(w/v)である)、加熱溶解してマンギフェリン溶液を調製した。マンギフェリン溶液を塩基性ナトリウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、95℃で保温し完全に反応させ、使用のために準備した。無水塩化カルシウム0.1molを量り取り、1500mlの水に溶解し、塩化カルシウム溶液をマンギフェリン反応液に加え、十分に撹拌し、降温して沈殿物を析出させ、室温まで降温し、一晩放置し、反応液を吸引ろ過した。沈殿物を熱水に溶解し、ろ過し、ろ液を降温して沈殿物を析出させ、室温で一晩放置し、吸引ろ過し、沈殿物を55℃で真空乾燥し、粉砕して、淡黄色の粉末マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得た。収率は65.2%であり、サンプルの純度は、HPLCにより99.0%と測定された。
<調製例1>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の100℃の水に溶解して、濃度3%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。硫酸ベルベリン0.1molを量り取り、適量の50℃の水に溶解して、濃度0.1%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。塩酸ベルベリン溶液をマンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。降温して沈殿物を析出させ、ろ過し、沈殿物を純水で十分に洗浄した。固形物を50℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得た。収率は71.8%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.6%と測定された。
<調製例2>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩四水和物の調製
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の50℃の水に溶解して、濃度0.1%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。塩酸ベルベリン0.1molを量り取り、適量の100℃の水に溶解して、濃度4%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。塩酸ベルベリン溶液をマンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。降温して沈殿物を析出させ、ろ過し、沈殿物を純水で十分に洗浄した。固形物を55℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩四水和物を得た。収率は71.5%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.5%と測定された。
<調製例3>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩二水和物の調製
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の80℃の水に溶解して濃度1%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。塩酸ベルベリン0.1molを量り取り、適量の70℃の水に溶解して、濃度2%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を塩酸ベルベリン溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。降温して沈殿物を析出させろ過し、固形物を60℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩二水和物を得た。収率は76.2%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.5%と測定された。
<調製例4>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の70℃の水に溶解して、濃度2%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。塩酸ベルベリン0.1molを量り取り、適量の90℃の水に溶解して、濃度1%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を塩酸ベルベリン溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。降温して沈殿物を析出させ、ろ過し、沈殿物を純水で十分に洗浄した。固形物を50℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得た。収率は76.2%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.6%と測定された。
<調製例5>マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の90℃の水に溶解して、濃度1.5%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。0.05molの塩酸ベルベリン及び0.05molの硫酸ベルベリンを量り取り、適量の80℃の水に溶解し、濃度1.5%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を塩酸ベルベリン溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。沈殿物を析出させ、ろ過し、沈殿物を純水で十分に洗浄した。固形物を55℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得た。収率は78.2%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.6%と測定された。
上記具体的な実施形態において本発明をさらに説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の化合物の調製方法は、多量の有機溶媒の使用による環境圧力を解決し、マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩の調製コストを低減し、工業的生産にさらに適している。
上記実施例で得られたマンギフェリン−6−O−カルシウム塩0.05molを量り取り、適量の100℃の水に溶解して、濃度3%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。硫酸ベルベリン0.1molを量り取り、適量の50℃の水に溶解して、濃度0.1%(w/v)の溶液を調製し、使用のためにろ過した。硫酸ベルベリン溶液をマンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、完全に反応させた。降温して沈殿物を析出させ、ろ過し、沈殿物を純水で十分に洗浄した。固形物を50℃で真空乾燥して粉砕し、橙黄色の固体マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得た。収率は71.8%であった。サンプル純度は、HPLCにより99.6%と測定された。

Claims (14)

  1. マンギフェリン−6−O−カルシウム塩であって、前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩は、下記式(I)の構造を有する、ことを特徴とするマンギフェリン−6−O−カルシウム塩。
  2. 請求項1に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法であって、
    1.塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩を水に加えて、0.1%〜2%(w/v)の濃度を有する塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液を調製するステップと、
    2.マンギフェリンをジメチルスルホキシドに溶解して、マンギフェリン溶液を調製するステップと、
    3.マンギフェリン溶液を塩基性ナトリウム塩溶液又は塩基性カリウム塩溶液にゆっくりと加え、十分に撹拌し、50℃〜100℃で完全に反応させて、マンギフェリンナトリウム塩溶液又はマンギフェリンカリウム塩溶液を得るステップと、
    4.水溶性カルシウム塩を取り、水に溶解し、カルシウム塩溶液を調製するステップと、
    5.カルシウム塩溶液とマンギフェリンナトリウム塩溶液又はマンギフェリンカリウム塩溶液とを十分に混合し、完全に反応させ、沈殿物を析出させ、ろ過して固形物を得て、固形物を適量の熱水に溶解し、ろ過し、沈殿物を析出させ、ろ過して固形物を得るステップと、
    6.固形物を乾燥し、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を得るステップとを含む、ことを特徴とするマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法。
  3. 前記マンギフェリンとジメチルスルホキシドとの比は1:0.2〜5(w/v)である、ことを特徴とする請求項2に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法。
  4. 前記マンギフェリンと塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩とのモル比は1:0.5〜1である、ことを特徴とする請求項2に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法。
  5. 前記マンギフェリンと水溶性カルシウム塩とのモル比は1:0.5〜1である、ことを特徴とする請求項2に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法。
  6. 前記塩基性ナトリウム塩又は塩基性カリウム塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムの中の1つ又は2つ以上の混合物から選択され、前記水溶性カルシウム塩は、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、レブリン酸カルシウムの中の1つ又は2つ以上の混合物から選択される、ことを特徴とする請求項2に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の調製方法。
  7. マンギフェリン−6−O−ベルベリン塩(式II)の調製における中間体としての請求項1に記載のマンギフェリン−6−O−カルシウム塩の用途。
  8. 前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する具体的な方法は、
    1.マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を取り、50℃〜100℃の水に溶解し、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液を調製するステップと、
    2.塩酸ベルベリンを取り、50℃〜100℃の水に溶解し、塩酸ベルベリン溶液を調製するステップと、
    3.塩酸ベルベリン溶液とマンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液とを十分に混合し、完全に反応させ、沈殿物を析出させ、ろ過し、洗浄して固形物を得るステップと、
    4.固形物を乾燥してマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を得るステップとを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  9. 前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液の濃度は0.1%〜3%である、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  10. 前記マンギフェリン−6−O−カルシウム塩溶液の濃度は1%〜2%である、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  11. 前記塩酸ベルベリン溶液の濃度は0.1%〜4%である、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  12. 前記塩酸ベルベリン溶液の濃度は1%〜2%である、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  13. マンギフェリン−6−O−カルシウム塩を中間体としてマンギフェリン−6−O−ベルベリン塩を調製する具体的な方法では、マンギフェリン−6−O−カルシウム塩と塩酸ベルベリンとのモル比は0.5:1である、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
  14. 前記塩酸ベルベリンは、硫酸ベルベリン又は他の医学的に許容されるベルベリンの塩で代替し得る、ことを特徴とする請求項7に記載の用途。
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