JP2019515688A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2019515688A5
JP2019515688A5 JP2019506546A JP2019506546A JP2019515688A5 JP 2019515688 A5 JP2019515688 A5 JP 2019515688A5 JP 2019506546 A JP2019506546 A JP 2019506546A JP 2019506546 A JP2019506546 A JP 2019506546A JP 2019515688 A5 JP2019515688 A5 JP 2019515688A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aon
ush2a
mrna
skipping
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019506546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7043082B2 (ja
JP2019515688A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/EP2017/059830 external-priority patent/WO2017186739A1/en
Publication of JP2019515688A publication Critical patent/JP2019515688A/ja
Publication of JP2019515688A5 publication Critical patent/JP2019515688A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7043082B2 publication Critical patent/JP7043082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明はさらに、医薬の調製のための、USH2AプレmRNAのスプライシングの調節を必要とするUSH2A関連疾患または状態を処置する医薬の調製のための、およびUSH2A関連疾患または状態の防止、処置または遅延のための医薬の調製のための、本発明に従うAONの、または本発明に従うウイルスベクターの、または本発明に従う組成物の使用を提供する。したがって、さらなる態様において、医薬の調製のための、USH2AプレmRNAのスプライシングの調節を必要とする状態を処置する医薬の調製のための、およびUSH2A関連疾患または状態の防止、処置または遅延のための医薬の調製のための、本明細書に定義されたAON、ウイルスベクターまたは組成物の使用が提供される。本発明に従う使用における、または方法における処置は、少なくとも1回であるか、1週間、1カ月、数カ月、1年、2、3、4、5、6年またはそれより長く、例えば一生涯続く。本明細書に従う使用のための、本明細書に定義された各AONは、USH2A関連疾患または状態を既に患っているかまたはそれを発症するリスクがある個体の細胞、組織および/または器官にインビボ(in vivo)で直接投与するのに適していてよく、インビボ(in vivo)、エクスビボ(ex vivo)またはインビトロ(in vitro)で直接投与されてもよい。本発明のAON、組成物、化合物または補助化合物の投与頻度は、疾患の重症度、患者の年齢、患者における変異、AONの数(すなわち用量)、前記分子の製剤化、投与経路等々などのいくつかのパラメーターに依存してよい。頻度は、日毎、週毎、2週または3週または4週または5週またはより長い期間に少なくとも1回の間で変動してよい。
本発明に従うAONの用量範囲は、好ましくは、厳密なプロトコール要件が存在する臨床試験(インビボ(in vivo)での使用)における用量漸増試験に基づいて設計される。本明細書に定義されたAONは、0.01〜20mg/kg、好ましくは0.05〜20mg/kgの範囲の用量で使用してよい。適切な硝子体内用量は、1つの眼あたり0.05mg〜5mg、好ましくは0.1〜1mgであり、例えば1つの眼あたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1.0mgであろう。好ましい実施形態において、0.1nM〜1μMの範囲である本明細書に定義されたAONの濃度が使用される。好ましくは、この範囲は網膜細胞または網膜組織などの細胞モデルにおけるインビトロ(in vitro)での使用のためのものである。より好ましくは、使用される濃度は、1〜400nM、さらにより好ましくは10〜200nM、さらにより好ましくは50〜100nMの範囲である。いくつかのAONが使用される場合、この濃度または用量は、AONの総濃度もしくは用量、または添加された各AONの濃度もしくは用量を意味してよい。好ましい実施形態において、本発明に従う分子のための送達ビヒクルとしての本明細書において先に記載されたウイルスベクター、好ましくは、AAVベクターは、1回の注射あたり1×109〜1×1017個のウイルス粒子、より好ましくは1回の注射あたり1×1010〜1×1012個のウイルス粒子の範囲の用量で投与される。上記で示したAONの濃度または用量の範囲は、インビボ(in vivo)、インビトロ(in vitro)またはエクスビボ(ex vivo)での使用のために好ましい濃度または用量である。使用するAON、処置する標的細胞、遺伝子標的およびその発現レベル、使用する培地ならびにトランスフェクションおよびインキュベーション条件に依存して、使用するAONの濃度または用量はさらに変動してよく、さらに最適化される必要があり得ることを、当業者は理解するであろう。
本発明はさらに、細胞におけるUSH2AプレmRNAのスプライシングを調節する方法であって、細胞、好ましくは網膜細胞を、本発明に従うAON、または本発明に従うウイルスベクター、または本発明に従う組成物と接触させることを含む方法を提供する。この態様の特徴は、好ましくは本明細書において先に定義されたものである。細胞を、本発明に従うAON、または本発明に従うウイルスベクター、または本発明に従う組成物と接触させることは、当業者に既知のあらゆる方法によって実施してよい。本明細書に記載されたAON、ウイルスベクターおよび組成物の送達方法の使用が含まれる。接触は直接的または間接的であってよく、インビボ(in vivo)、エクスビボ(ex vivo)またはインビトロ(in vitro)であってよい。
本発明はさらに、それを必要とする個体のUSH2AプレmRNAのスプライシングの調節を必要とするUSH2A関連疾患または状態(例えばアッシャー症候群タイプII)の処置のための方法を提供し、前記方法は、前記個体の細胞、好ましくは網膜細胞を、本発明に従うAON、または本発明に従うウイルスベクター、または本発明に従う組成物と接触させることを含む。この態様の特徴は、好ましくは本明細書において先に定義されたものである。細胞、好ましくは網膜細胞を、本発明に従うAON、または本発明に従うウイルスベクター、または本発明に従う組成物と接触させることは、当業者に既知のあらゆる方法によって実施してよい。本明細書に記載されたAON、ウイルスベクターおよび組成物の送達方法の使用が含まれる。接触は直接的または間接的であってよく、インビボ(in vivo)、エクスビボ(ex vivo)またはインビトロ(in vitro)であってよい。好ましいUSH2A関連疾患または状態は、アッシャー症候群タイプIIである。特に示されない限り、本明細書に記載された各実施形態は、本明細書に記載された別の実施形態と組み合わせてよい。
本発明はさらに、細胞におけるUSH2AプレmRNAのスプライシングを調節する方法に関し、前記方法は、前記細胞を、本発明に従うAON、本発明に従うセット、本発明に従うベクター、または本発明に従う組成物と接触させることを含む。前記細胞は、インビトロ(in vitro)細胞、エクスビボ(ex vivo)細胞またはインビボ(in vivo)細胞であってよい。前記方法において使用される前記細胞は、好ましくは、USH2A関連障害を患っているかまたはそのリスクがある(ヒト)対象の眼に存在するか、または(ヒト)対象から得られるであろう。よって、別の好ましい態様において、本発明は、アッシャー症候群タイプIIなどのUSH2AプレmRNAのスプライシングの調節を必要とするUSH2A関連疾患または状態の、それを患う個体における処置のための方法に関し、前記方法は、前記個体の細胞を、本発明に従うAON、本発明に従うセット、本発明に従うベクター、または本発明に従う組成物と接触させることを含む。
USH2a−PE40−8、−17、−20、−24、−28および−29(配列番号3〜8)を、エクソンスキッピング能力および免疫原性におけるそれらの有効性について、インビトロ(in vitro)でさらに試験した。オリゴヌクレオチドUSH2a−PE40−8、−20および−28のための標的ヌクレオチド配列(これとオリゴヌクレオチドが(部分的に)重複する)は、以下のとおりであり:5’−TCTGCAACAAGAGCAGCGAA−3’(配列番号10)、これはPE40内に位置する。オリゴヌクレオチドUSH2a−PE40−17、−24および−29のための標的ヌクレオチド配列(これとオリゴヌクレオチドが(部分的に)重複する)は、以下のとおりであり:5’−AG*TAAGAGATCATCTTTAAGAA−3’(配列番号11)、これはPE40に部分的に位置し(下線のAG)、その隣接領域は、c.7595−2144A>G変異を含んでいる(アスタリスクを伴う太字のグアノシン)。
[実施例2]
新規なアンチセンスオリゴヌクレオチドのインビトロ(in vitro)の毒性。
オリゴヌクレオチドは、脊椎動物の自然免疫系のいわゆるパターン認識受容体(PRR)の活性化を引き起こす潜在能力を有する(Bauer et al. 2008. Immunobiology 213:315-328)。PRR受容体の最もよく研究されたファミリーは、toll様受容体(TLR)である。TLRは、自然免疫系における主要な役割を果たすタンパク質のクラスである。これらは単独の、膜貫通型の、非触媒性受容体であり、微生物由来の構造的に保存された分子を認識するマクロファージおよび樹状細胞において通常発現する。異なるタイプの核酸によって活性化されるTLRは、エンドソーム上に位置するものである:TLR3は二本鎖RNAを認識し;TLR7/8は二本鎖および一本鎖RNAを認識する。
初代ヒト末梢血単核細胞(PBMC)のインビトロ(in vitro)曝露を使用して、以前記載されたように(Lankveld 2010. Methods Mol Biol 598:401-423)、(全身性)薬剤特異的免疫応答および免疫毒性を評価した。PBMCを使用するインビトロ(in vitro)アッセイは、(炎症性)サイトカインの産生を、全身性免疫応答についてのサロゲートマーカーとして使用する確立された前臨床試験である。PBMCアッセイは、試験化合物の免疫原性およびアレルゲン性潜在能力の因子として、忍容性の予測を可能にするものであり、これらの化合物についての安全な用量範囲の推定を可能にし得る。
[実施例3]
USH2患者から生成された眼杯におけるUSH2AプレmRNA中のPE40スキッピング
自明な理由のために、網膜は、USH2患者から得ることも、インビトロ(in vitro)での研究のために使用することもできない。そのような前臨床研究のための代替案として、そのような患者網膜材料を模したオルガノイドを生成することができ、これは本明細書において眼杯(optic cup)と呼ばれ、時には眼杯(eye cup)とも呼ばれる。複合ヘテロ接合性のUSH2A c.7595−2144A>G(p.Lys2532Thrfs*56)およびc.2299delG(p.Glu767Serfs*21)変異を有する、アッシャー症候群タイプII患者からの線維芽細胞を、眼杯生成のために使用した。Oct3/4、Sox2、Klf4およびc−Mycを発現する、ラドバウドUMC幹細胞技術センター(Radboud UMC Stem Cell Technology Center)によって寛大にも提供された4種のレンチウイルスを使用して、線維芽細胞を再プログラミングした。クローンはおよそ第6継代で凍結保存し、免疫細胞化学によって、多能性幹細胞マーカーであるSSEA−4、NANOG、TRA1−81およびOCT3/4の発現についてさらに分析した。全部で3つの個別のクローンを生成し、保存した。これらのクローンは、規定のすべての品質管理(幹細胞マーカーの活性化(RT−qPCR)ならびに幹細胞および多能性マーカー(IHC)の発現)に合格した(データは示さず)。iPSC系統は、以前記載されたように(Zhong et al 2014. Nature Comm 5:4047;1-12)眼杯へと培養した。iPSCは小塊へと分化させ、mTeSR1培地および10μMのブレビスタチン(Sigma)を含む懸濁液中で培養して、凝集塊形成を誘導した。凝集塊は、DMEM/F12、1%のN2サプリメント、1×最小必須培地−非必須アミノ酸、2μg/mlのヘパリン(Sigma)を含有する神経誘導培地に移した。凝集塊を、マトリゲルコートしたディッシュ上に播種した。培地は毎日交換した。4週間の分化後、神経網膜ドメインを手動で剥離し、2%のB27、1×NEAA、および1%の抗生物質−抗真菌物質を添加したDMEM/F12培地における懸濁液中で、摂氏37度の湿潤インキュベーターにおいて培養した。培地は1週間に2回交換した。インキュベーター内で、これらは次第に3次元の眼杯を形成した。iPSC由来眼杯の生成の成功後、これらは、USH2a−PE40−24によって、1カ月にわたって2μMおよび10μMで、AONを含む培地を1日おきに新しくすることによって処置した。成熟mRNA内へのPE40の包含を決定するために、隣接するエクソン39および42にそれぞれ位置するプライマー5’−GCTCTCCCAGATACCAACTCC−3’(配列番号40)および5’−GATTCACATGCCTGACCCTC−3’(配列番号41)によって、USH2A転写産物分析を実施した。提供されたプロトコールに従って、Nucleospin RNA II単離キット(MACHEREY−NAGEL、#740955.50、Duren−Germany)を使用して、iPSCおよび眼杯から総RNAを単離した。その後、SuperScript VILO逆転写酵素キット(ThermoFisher Scientific;カタログ#11755050;ロット#1718541)によるcDNA合成のために、0.5〜1.0μgの総RNAを使用した。USH2A、LIN28A、OCT3/4、NANOGおよびSOX2を、その後、フォワードおよびリバースプライマーを使用して増幅した。参照としてハウスキーピング遺伝子であるGUSBを使用した。GoTaq(Promega A6001)を使用して、USH2A、LIN28A、OCT3/4、NANOG、SOX2およびGUSB cDNAを三連で、qPCR機器で増幅した。未処置眼杯は、野生型バンド(900bp)およびPE40配列を含むバンド(1052bp)を明らかにするが、これはゲルにおいて容易に識別される。
これらの結果から、アンチセンスオリゴヌクレオチド、この特定のケースにおいてはUSH2a−PE−40−24が、アッシャー症候群タイプIIを患う(ヘテロ接合性PE40)患者の網膜を模したオルガノイドにおいて、USH2AプレmRNAからPE40を効率的にスキップすることができると結論される。
本発明によれば、以下が提供される。
[1]
ヒトUSH2AプレmRNAからの偽エクソン40(PE40)のスキッピングを誘導することができるアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)であって、配列番号45、46または47の少なくとも18、19、20、21、22、23、または24個の連続するヌクレオチドに相補的な配列を含むアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)。
[2]
ヒトUSH2AプレmRNAからの偽エクソン40(PE40)のスキッピングを誘導することができるアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)であって、以下の配列群のいずれかから選択される配列を含むアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON):
(i)配列番号6、4、8、23、30、31、32、37;
(ii)配列番号3、5、7、19、24、25、26、34、35、36;および
(iii)配列番号21、27、28、29。
[3]
USH2AmRNAにおけるPE40の出現が、USH2A遺伝子におけるc.7595−2144A>G変異に起因するものである、上記[1]または[2]に記載のAON。
[4]
2´−O−メチル、2´−O−エチル、または2´−O−プロピルなどの少なくとも1つの2´−O−アルキル修飾を含むオリゴリボヌクレオチド(RNAオリゴヌクレオチド)である、上記[1]から[3]までのいずれかに記載のAON。
[5]
前記AONにおけるすべてのヌクレオチドが2´−O−メチル修飾されている、上記[4]に記載のAON。
[6]
少なくとも1つのホスホロチオアート結合を有する、上記[1]から[5]までのいずれかに記載のAON。
[7]
すべての連続するヌクレオチドが、ホスホロチオアート結合によって相互連結している、上記[6]に記載のAON。
[8]
前記AONの発現に寄与する条件下に置かれた場合に、上記[1]から[3]までのいずれかに記載のAONを発現するウイルスベクター。
[9]
上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、または上記[8]に記載のウイルスベクターおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物であって、硝子体内投与のためのものである医薬組成物。
[10]
硝子体内投与のためのものであり、1つの眼あたり0.05mg〜5mg、好ましくは0.1〜1mgの総AON、例えば1つの眼あたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1.0mgの総AONの範囲の量で投薬される、上記[9]に記載の医薬組成物。
[11]
医薬としての使用のための、上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、上記[8]に記載のベクター、または上記[9]もしくは[10]に記載の組成物。
[12]
アッシャー症候群タイプIIなどのUSH2A関連疾患、またはUSH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の処置、防止または遅延のための、上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、上記[8]に記載のベクター、または上記[9]もしくは[10]に記載の組成物。
[13]
USH2A関連疾患、またはUSH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の処置、防止または遅延のための医薬の調製における、上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、上記[8]に記載のベクター、または上記[9]もしくは[10]に記載の組成物の使用。
[14]
細胞においてヒトUSH2AプレmRNAからPE40をスキップする方法であって、前記細胞に、上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、上記[8]に記載のベクター、または上記[9]もしくは[10]に記載の組成物を投与すること;および、前記AONが前記ヒトUSH2AプレmRNAからのPE40のスキッピングを誘導し、引き起こし、または刺激することを可能にすることを含む方法。
[15]
USH2A関連疾患、またはUSH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の、それを患っている個体における処置のための方法であって、前記個体の細胞に、上記[1]から[7]までのいずれかに記載のAON、上記[8]に記載のベクター、または上記[9]もしくは[10]に記載の組成物を投与すること、および、前記AONがヒトUSH2AプレmRNAからのPE40のスキッピングを誘導し、引き起こし、または刺激することを可能にすることを含む方法。
[16]
前記USH2A関連疾患、またはUSH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする前記状態が、アッシャー症候群タイプIIである、上記[13]に記載の使用、または上記[15]に記載の方法。

Claims (16)

  1. ヒトUSH2AプレmRNAからの偽エクソン40(PE40)のスキッピングを誘導することができるアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)であって、配列番号45、46または47の少なくとも18、19、20、21、22、23、または24個の連続するヌクレオチドに相補的な配列を含むアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)。
  2. ヒトUSH2AプレmRNAからの偽エクソン40(PE40)のスキッピングを誘導することができるアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)であって、以下の配列群のいずれかから選択される配列を含むアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON):
    (i)配列番号6、4、8、23、30、31、32、37;
    (ii)配列番号3、5、7、19、24、25、26、34、35、36;および
    (iii)配列番号21、27、28、29。
  3. USH2AmRNAにおけるPE40の出現が、USH2A遺伝子におけるc.7595−2144A>G変異に起因するものである、請求項1または2に記載のAON。
  4. 2´−O−メチル、2´−O−エチル、または2´−O−プロピルなどの少なくとも1つの2´−O−アルキル修飾を含むオリゴリボヌクレオチド(RNAオリゴヌクレオチド)である、請求項1から3までのいずれか一項に記載のAON。
  5. 前記AONにおけるすべてのヌクレオチドが2´−O−メチル修飾されている、請求項4に記載のAON。
  6. 少なくとも1つのホスホロチオアート結合を有する、請求項1から5までのいずれか一項に記載のAON。
  7. すべての連続するヌクレオチドが、ホスホロチオアート結合によって相互連結している、請求項6に記載のAON。
  8. 前記AONの発現に寄与する条件下に置かれた場合に、請求項1から3までのいずれか一項に記載のAONを発現するウイルスベクター。
  9. 請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、または請求項8に記載のウイルスベクターおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物であって、硝子体内投与のためのものである医薬組成物。
  10. 硝子体内投与のためのものであり、1つの眼あたり0.05mg〜5mg、好ましくは0.1〜1mgの総AON、例えば1つの眼あたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1.0mgの総AONの範囲の量で投薬される、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 医薬としての使用のための、請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、請求項8に記載のベクター、または請求項9もしくは10に記載の組成物。
  12. アッシャー症候群タイプIIなどのUSH2A関連疾患、または前記USH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の処置、防止または遅延のための、請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、請求項8に記載のベクター、または請求項9もしくは10に記載の組成物。
  13. USH2A関連疾患、または前記USH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の処置、防止または遅延のための医薬の調製における、請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、請求項8に記載のベクター、または請求項9もしくは10に記載の組成物の使用。
  14. 細胞においてヒトUSH2AプレmRNAからPE40をスキップする、エクスビボまたはインビトロでの方法であって、前記細胞に、請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、請求項8に記載のベクター、または請求項9もしくは10に記載の組成物を投与すること;および、前記AONが前記ヒトUSH2AプレmRNAからのPE40のスキッピングを誘導し、引き起こし、または刺激することを可能にすることを含む方法。
  15. USH2A関連疾患、またはUSH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする状態の、それを患っている個体における処置のための方法に使用するための医薬組成物であって、
    請求項1から7までのいずれか一項に記載のAON、請求項8に記載のベクター、または請求項9もしくは10に記載の組成物を含んでおり、
    前記方法が、前記個体の細胞に、前記AON、前記ベクター、または前記組成物を投与すること、および、前記AONが前記ヒトUSH2AプレmRNAからのPE40のスキッピングを誘導し、引き起こし、または刺激することを可能にすることを含む、医薬組成物
  16. 前記USH2A関連疾患、または前記USH2AプレmRNAからのPE40のスキップを必要とする前記状態が、アッシャー症候群タイプIIである、請求項13に記載の使用、または請求項15に記載の医薬組成物
JP2019506546A 2016-04-25 2017-04-25 眼疾患を処置するオリゴヌクレオチド Active JP7043082B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB201607141 2016-04-25
GB1607141.7 2016-04-25
PCT/EP2017/059830 WO2017186739A1 (en) 2016-04-25 2017-04-25 Oligonucleotides to treat eye disease

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019515688A JP2019515688A (ja) 2019-06-13
JP2019515688A5 true JP2019515688A5 (ja) 2020-06-11
JP7043082B2 JP7043082B2 (ja) 2022-03-29

Family

ID=58672573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019506546A Active JP7043082B2 (ja) 2016-04-25 2017-04-25 眼疾患を処置するオリゴヌクレオチド

Country Status (15)

Country Link
US (3) US10617707B2 (ja)
EP (1) EP3448999B1 (ja)
JP (1) JP7043082B2 (ja)
KR (1) KR102368920B1 (ja)
CN (1) CN109072239A (ja)
AU (1) AU2017257292A1 (ja)
CA (1) CA3021899A1 (ja)
DK (1) DK3448999T3 (ja)
EA (1) EA201892431A1 (ja)
ES (1) ES2801823T3 (ja)
IL (1) IL262199B (ja)
MX (1) MX2018013003A (ja)
PL (1) PL3448999T3 (ja)
WO (1) WO2017186739A1 (ja)
ZA (1) ZA201806628B (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10617707B2 (en) 2016-04-25 2020-04-14 Proqr Therapeutics Ii B.V. Oligonucleotides to treat eye disease
AU2017281497B2 (en) 2016-06-22 2023-04-06 Proqr Therapeutics Ii B.V. Single-stranded RNA-editing oligonucleotides
CA3084632A1 (en) * 2017-12-21 2019-06-27 Crispr Therapeutics Ag Materials and methods for treatment of usher syndrome type 2a
WO2019123430A1 (en) 2017-12-21 2019-06-27 Casebia Therapeutics Llp Materials and methods for treatment of usher syndrome type 2a and/or non-syndromic autosomal recessive retinitis pigmentosa (arrp)
WO2020157008A1 (en) 2019-01-28 2020-08-06 Proqr Therapeutics Ii B.V. Rna-editing oligonucleotides for the treatment of usher syndrome
MX2021009750A (es) * 2019-02-12 2021-09-08 Univ Degli Studi Di Trento Moleculas del acido ribonucleico guia de cas12a y usos de las mismas.
EP3947678A1 (en) 2019-04-02 2022-02-09 ProQR Therapeutics II B.V. Antisense oligonucleotides for immunotherapy
EP3956449A4 (en) 2019-04-15 2023-03-29 EdiGene Therapeutics (Beijing) Inc. METHODS AND COMPOSITIONS FOR EDITING RNAs
EP3956447A1 (en) 2019-04-18 2022-02-23 ProQR Therapeutics II B.V. Antisense oligonucleotides for the treatment of usher syndrome
WO2020254249A1 (en) 2019-06-21 2020-12-24 Proqr Therapeutics Ii B.V. Delivery of nucleic acids for the treatment of auditory disorders
JP2022536546A (ja) 2019-07-12 2022-08-17 北京大学 遺伝子操作rnaを用いた内因性adarによる標的化rna編集
CA3143071A1 (en) 2019-07-26 2021-02-04 Proqr Therapeutics Ii B.V. Ophthalmic compositions comprising viscosifying polymers and nucleic acids
AU2020414395A1 (en) 2019-12-23 2022-07-21 Proqr Therapeutics Ii B.V. Antisense oligonucleotides for nucleotide deamination in the treatment of Stargardt disease
CN113122577A (zh) * 2019-12-30 2021-07-16 博雅辑因(北京)生物科技有限公司 一种治疗Usher综合征的方法和其组合物
MX2022008197A (es) * 2019-12-30 2022-08-02 Edigene Therapeutics Beijing Inc Metodo para el tratamiento del sindrome de usher y composicion del mismo.
EP4114945A1 (en) 2020-03-04 2023-01-11 ProQR Therapeutics II B.V. Antisense oligonucleotides for use in the treatment of usher syndrome
WO2022184888A2 (en) 2021-03-05 2022-09-09 Proqr Therapeutics Ii B.V. Antisense oligonucleotides for use in the treatment of corneal dystrophies
TR2022001648A2 (tr) * 2022-02-09 2022-02-21 T C Ueskuedar Ueniversitesi Ush2a kaynaklı retinitis pigmentosa hastalığının genetik tedavisi için ekzon 13 atlama işlevi gören kseno nükleik asit antisens-oligonükleotit (xna-aso) dizileri.
WO2023152371A1 (en) 2022-02-14 2023-08-17 Proqr Therapeutics Ii B.V. Guide oligonucleotides for nucleic acid editing in the treatment of hypercholesterolemia
WO2024074668A1 (en) * 2022-10-06 2024-04-11 Stichting Radboud Universitair Medisch Centrum Antisense oligonucleotides for treatment of usher 2a. exons 30-31
WO2024074670A1 (en) * 2022-10-06 2024-04-11 Stichting Radboud Universitair Medisch Centrum Antisense oligonucleotides for treatment of usher 2a. exon 68
WO2024078345A1 (zh) * 2022-10-11 2024-04-18 广州瑞风生物科技有限公司 snRNA核酸分子及其应用
WO2024105063A1 (en) * 2022-11-15 2024-05-23 Stichting Radboud Universitair Medisch Centrum Antisense oligonucleotides for treatment of usher 2a. exons 39-40

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1218544B1 (en) 1999-10-04 2009-06-03 The University of Medicine and Dentistry of New Jersey TAR RNA binding peptides
EP1191097A1 (en) 2000-09-21 2002-03-27 Leids Universitair Medisch Centrum Induction of exon skipping in eukaryotic cells
US20100196889A1 (en) 2006-11-13 2010-08-05 Bankaitis-Davis Danute M Gene Expression Profiling for Identification, Monitoring and Treatment of Colorectal Cancer
US8093000B2 (en) 2008-05-09 2012-01-10 The Regents Of The University Of California Methods for predicting and treating tumors resistant to drug, immunotherapy, and radiation
US20110070582A1 (en) 2008-11-03 2011-03-24 Source Precision Medicine, Inc. d/b/d Source MDX Gene Expression Profiling for Predicting the Response to Immunotherapy and/or the Survivability of Melanoma Subjects
DK2425814T3 (da) 2010-09-03 2013-09-08 Novagali Pharma Sa Vand-i-olieemulsion til behandling af en øjensygdom
AU2015286663B2 (en) * 2014-07-10 2021-09-23 Stichting Radboud Universitair Medisch Centrum Antisense oligonucleotides for the treatment of usher syndrome type 2
US9927034B2 (en) * 2015-08-25 2018-03-27 Mueller International, Llc Valve seat stiffener
KR20180053753A (ko) 2015-10-05 2018-05-23 프로큐알 테라퓨틱스 Ⅱ 비.브이. 삼핵산 반복 확장과 관련된 유전질환의 예방 또는 치료용 단일 가닥 안티센스 올리고뉴클레오타이드의 용도
US10617707B2 (en) 2016-04-25 2020-04-14 Proqr Therapeutics Ii B.V. Oligonucleotides to treat eye disease

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019515688A5 (ja)
JP7043082B2 (ja) 眼疾患を処置するオリゴヌクレオチド
KR102450757B1 (ko) 안 질환 치료용 안티센스 올리고뉴클레오타이드
JP2021097675A (ja) 中枢神経系を標的化したaavベクター
Domanskyi et al. Prospects of neurotrophic factors for Parkinson's disease: comparison of protein and gene therapy
Imitola et al. Neural stem/progenitor cells express costimulatory molecules that are differentially regulated by inflammatory and apoptotic stimuli
Machalińska et al. Long-term neuroprotective effects of NT-4–engineered mesenchymal stem cells injected intravitreally in a mouse model of acute retinal injury
RU2723101C2 (ru) Вектор, способ лечения хороидермии, способ селективной экспрессии полинуклеотида
JP5294635B2 (ja) コポリマー1と組み合わせた、神経発生の誘発及び幹細胞治療
JP2017535266A (ja) 筋萎縮性側索硬化症(als)を治療する組成物および方法
ES2606544T3 (es) Método para provocar la proliferación de células madre mediante la activación de la señalización de Notch
JP2007527211A (ja) Rna投与によって細胞特性を改変する方法
US20200297779A1 (en) Methods, systems, and compositions relating to treatment of neurological conditions, diseases, and injuries and complications from diabetes
JP2022552408A (ja) 神経障害の治療のための細胞外小胞系薬剤及び方法
JP2024042096A (ja) 神経幹細胞組成物および神経変性障害を処置するための方法
JP2024519218A (ja) 成熟角膜内皮細胞を作製する方法
JP2024521401A (ja) 神経細胞リプログラミングのための方法及び組成物
KR20080025173A (ko) 양막 세포 및 그의 사용방법
US20220088052A1 (en) Tfap2 inhibition for treating cardiac disease involving fibro-fatty replacement
EP3795170B1 (en) Pharmaceutical composition comprising ccn5 as active ingredient for preventing or treating retinal diseases
US20080233090A1 (en) Method of Treatment by Administration of Rna
CA3154827A1 (en) Methods for modulating human l1 retrotransposons rna and compositions for use therein
WO2015097920A1 (ja) 角膜内皮細胞の細胞治療併用剤
KR102594254B1 (ko) 운동성 신경세포 직접교차 분화용 인자
WO2022186089A1 (ja) 神経変性疾患治療のためのポリヌクレオチド、ベクター、細胞、医薬組成物及びスクリーニング方法