JP2019506151A - ウイルス性出血性敗血症ウイルスの遺伝子変異の検出方法 - Google Patents

ウイルス性出血性敗血症ウイルスの遺伝子変異の検出方法 Download PDF

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Abstract

本発明はウイルス性出血性敗血症ウイルス(Viral Hemorrhagic Septicemia Virus,VHSV)のNV(non virion)遺伝子と特異的に結合するPNAプローブ及びこの融解パターンの分析を利用したVHSVの判別及び変異を確認する方法に関するもので、水産生物伝染病の原因ウイルスの変異を簡単・迅速・正確に判別して、魚類の上記ウイルスの感染可否を検出することができ、NV遺伝子の変異を確認する効果がある。

Description

本発明はウイルス性出血性敗血症ウイルス(Viral Hemorrhagic Septicemia Virus,VHSV)のNV(non virion)遺伝子変異の検出方法に関するもので、さらに詳しくはVHSVの特定遺伝子と特異的に結合するPNAプローブ及びこの融解パターン分析を利用したVHSVのNV遺伝子の変異を確認する方法に関するものである。
ウイルス性出血性敗血症ウイルス(Viral Hemorrhagic Septicemia Virus,VHSV)は魚類のウイルス性出血性敗血症(VHS)の原因となるウイルスである。VHSVの感染は魚種、魚の大きさ及び水温などの要因と関係があり、直接他の魚類に感染される水平感染と母の卵から感染される垂直感染の特徴を有している。
サケ科魚類でVHSVに感染されて疾病が発現される適水温は8℃前後であり、韓国のヒラメの場合は20℃〜15℃以下で発病され、秋から次の春までの低水温の時期に主に発生して水産業に大きな被害を与えている。
国内の場合2001年、冬と春の低水温期に養殖ヒラメでVHSVによる被害の事例が学界に報告され、2001年以後、毎年同じ時期に疾病症状が観察されたことによって、一般的なウイルス性疾病に分類された。韓国のヒラメにおいて、ウイルス性疾病としてはVHSV、ヒラメラブドウイルス(Hirame rhabdovirus,HIRRV)、アクアビルナウイルス(Aquabirnavirus)などがあり、これらのウイルス性疾病のうちVHSVは最も多い被害を与えている。また、VHSは水産生物疾病管理法で規定している法定疾病中の一つである。
VHSVが生成する6つのウイルスタンパク質の中でNV regionは唯一に非構造タンパク質としてヒラメ細胞の細胞質に主に分布している。以前のいくつの研究結果で、NV proteinはVHSの病理症状を見せる病原性タンパク質として機能することが明らかになっている。
一方、変異の検出のための代表的な方法では塩基配列の分析法、ポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)、マイクロアレイ法(microarray)など、多様な分析法がある。過去の遺伝子塩基配列の分析方法の場合、遺伝子増幅技術(PCR)の原理を利用し、dNTPと若干のddNTPを添加し、無作為的にddNTPが結合することで異なる長さのDNA鎖が重合されて、電気泳動を通じて分離し出しながら、長さによる順序の通りに整列される方式であった。しかしながら、現在は各々のddNTPに4個の異なる蛍光を付着した後ddNTPが結合すると、蛍光detectorを利用して、各々の塩基配列の情報を確認することができる。しかしながら、このような塩基配列の分析方法の場合、正確性は非常に優れる一方、これを分析するための時間が相当な部分に所要されて、試料の混合、試料の濃度などの外部的な条件は結果分析の短所として作用する。特に時間的所要は、危急な状況の発生の時、非常に重要な変数として作用することができる。例えば、遺伝子変異が頻繁なRNAウイルスの場合、遺伝型の変異を早く予測確認することで初期に拡散防止に対応することができるが、従来の技術の場合、このような変異を迅速に検証できない問題点がある。
一方、最近には遺伝子塩基配列の分析の全体ではなく特定地域またはマーカーの分析が活発に応用されており、特に探針子(probe)を利用して容易く確認することができる方法が開発及び活用されている。しかしながら、既存の探針子(hydrolysis method probe)の場合、遺伝情報を有している地域(region)あるいはマーカー(marker)のみを確認することができる技術的の限界点を有している。その他にも既存のプローブ方式の技術的の限界点は一つ目 、製作しようとする塩基配列の情報を知っていなければならず、二つ目、製作したプローブ地域の塩基変化の発生の時、その結果を確認することができなくて、結果の導出が不可能で、終わりに結果導出の時、確認しようとする遺伝子産物の長さを100bp〜200bp未満で製作しなければならないので事前に知っている塩基配列に対してlow coverage検証であると言える。結局、塩基配列の分析装備を除外した既存のプローブ方法は遺伝子の塩基配列を分析するという意味よりは、事前に知っている塩基配列に対してlow coverage検証(地域あるいはマーカーの存在可否)だけが可能であるという問題点がある。
従って、本発明者らは水産生物伝染病の原因ウイルスであるウイルス性出血性敗血症ウイルス(Viral Hemorrhagic Septicemia Virus,VHSV)のNV遺伝子位置の変異を効率的に検出するために、鋭意努力した結果、レポーター及び消光子が結合されたプローブをプローブと試料との融解パターンを比較して試料間の塩基配列の同一性、塩基配列の変異の可否及び塩基配列の変異位置を迅速で正確に判別することができることを確認して、本発明を完成するようになった。
本発明の目的はレポーター(reporter)及び消光子(quencher)が結合されたPNAプローブを利用してウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異を判別する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記PNAプローブを含むウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異された塩基配列の位置の確認用キットを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は(a)(i)ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)または上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を包含する標的核酸を含む試料及び(ii)上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を含む標的核酸の塩基配列に相補的に結合するPNAプローブを混合して、各PNAプローブを試料にハイブリダイズさせる段階;
(b)温度を変化させながら上記ハイブリダイズされた産物と上記のPNAプローブ間の融解温度を得る段階;
(c)上記ハイブリダイズされた産物の融解温度をとそれぞれのPNAプローブに対して各々区間化して、各区間にコードを付与する段階;及び
(d)変異が予想される試料を上記(a)段階ないし(b)段階と同一の条件で反応させて融解温度を取得し、当該融解温度を、上記(c)段階によって付与されたコードに従ってコード化し、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の類型を判別する段階を含むレポーター(reporter)及び消光子(quencher)が結合されたPNAプローブを利用してウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異を判別する方法を提供する。
本発明はまた、レポーター(reporter)及び消光子(quenching)が結合されており、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子に相補的に結合し、配列番号1〜6からなる群から選択される塩基配列を有する複数個のPNAプローブを含む、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異された塩基配列の位置の確認用キットを提供する。
図1はPNAプローブの構造的特徴を示したものである。 図2は本発明の好ましい実施例によるペプチド核酸を利用したハイブリダイズの段階と融解曲線を得る段階を説明するための模式図である。 図3は本発明によってVHSVのNV遺伝子の一部とSNP及びこれから導出されたペプチド核酸の塩基配列の一例を示す塩基配列図である。 図4は本発明によってVHSVのNV遺伝子の一部とSNP及びこれから導出されたペプチド核酸の塩基配列の一例を示す塩基配列図である。 図5は本発明によってVHSVのNV遺伝子の一部とSNP及びこれから導出されたペプチド核酸の塩基配列の一例を示す塩基配列図である。 図6は本発明によってVHSVのNV遺伝子の一部とSNP及びこれから導出されたペプチド核酸の塩基配列の一例を示す塩基配列図である。 図7は本発明によってVHSVのNV遺伝子の一部とSNP及びこれから導出されたペプチド核酸の塩基配列の一例を示す塩基配列図である。 図8は本発明によるVHSVのNV遺伝子の増幅産物上でペプチド核酸が含まれている主要塩基変異部分の一例を説明するための遺伝子の位置図である。 図9は本発明によってVHSVのcDNAサンプルを増幅させて、ハイブリダイズさせ、上記ハイブリダイズさせた産物の温度を高める過程の一例を説明するためのグラフである。 図10は本発明によるペプチド核酸を利用してVHSVのcDNAサンプルに対して適用して得た増幅曲線グラフの一例である。 図11は本発明によるペプチド核酸を利用してVHSVのcDNAサンプルに対して適用して得た温度別の融解曲線グラフの一例である。 図12は本発明の好ましい実施例によるTm値の基準からバーコード化する一連の過程を示したものである。 図13は本発明の好ましい実施例によるバーコードを基準から塩基配列の変異を検出する一連の過程を示したものである。 図14は、本発明の実施例により判定されたバーコードを利用したVHSVの変異の系統図を示したものである。
他の式で定義されない限り、本明細書で使用されたあらゆる技術的及び科学的用語は、本発明の属する技術分野で熟練された専門家によって、通常的に理解されるものと同一な意味を有する。一般的に本明細書で使用された命名法は、本技術分野でよく知られていて、通常的に使用されるものである。
本発明は一様態で、世界動物保健機構(World Organization for Animal Health,OIE)の水生動物衛生規約(Aquatic Animal Health Code)の基準による水産生物伝染病の原因ウイルスであるVHSVのNV遺伝子の塩基配列に対する変異の可否をシークエンシングの段階なしに変異を判別しようとする。その結果、VHSVのNV遺伝子に特異的塩基配列をペプチド核酸プローブ(peptide nucleic acid probe,PNA probe)を利用してVHSVのNV遺伝子の変異を判別/検出することができた。
したがって、本発明は一観点から、(a)(i)ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)または上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を包含する標的核酸を含む試料及び(ii)上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を含む標的核酸の塩基配列に相補的に結合するPNAプローブを混合して各PNAプローブを試料にハイブリダイズさせる段階;
(b)温度を変化させながら上記ハイブリダイズされた産物の融解温度を得る段階;
(c)上記ハイブリダイズされた産物の融解温度を、それぞれのPNAプローブに対して各々区間化し、各区間にてコードを付与する段階;及び
(d)変異が予想される試料を上記(a)段階ないし(b)段階と同一の条件で反応させて融解温度を取得し、当該融解温度を、上記(c)段階によって付与されたコードに従ってコード化し、これにより、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の類型を判別する段階を含むレポーター(reporter)及び消光子(quencher)が結合されたPNAプローブを利用してウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異を判別する方法に関するものである。
本発明において、上記変異の類型は、変異の可否及び変異の位置を意味する。
本発明において、上記PNAプローブは配列番号1〜6の中、どれかひとつの配列で表示されることを特徴とすることができて、上記PNAプローブは配列番号1〜3で表示されるPNAプローブのセットまたは配列番号4〜6で表示されるPNAプローブのセットであることを特徴とすることができる。
本発明において、上記PNAプローブは、両末端にレポーター(reporter)とレポーターの蛍光を消光(quenching)することのできる消光子(quencher)の蛍光物質が結合することができる。上記のレポーター(reporter)はFAM(6−carboxyfluorescein)、Texas red、HEX(2’,4’,5’,7’,−tetrachloro−6−carboxy−4,7−dichlorofluorescein)、JOE、Cy3及びCy5で構成される群から選択される一つ以上であることができて、上記消光子はTAMRA(6−carboxytetramethyl−rhodamine)、BHQ1、BHQ2及びDabcylで構成される群から選択される一つ以上であることができるが、これに限定されることではない。
ペプチド核酸(Peptide nucleic acid,PNA)は核酸塩基がリン酸結合ではないペプチド結合で連結された類似DNAで、1991年にNielsenなどによって初めて合成された。PNAは自然界では発見されず、人工的で化学的な方法で合成される。
ペプチド核酸はLNA(Locked nucleic aicd)またはMNA(Mopholino nucleic acid)とともに遺伝子認識物質の一つで人工的に合成し、基本骨格がポリアミド(polyamide)で構成されている。PNAは親和度(affinity)と選択性(selectivity)が非常に優秀で、核酸分解酵素に対する安定性が高く、現存する制限酵素(restriction enzyme)で分解されない。また、熱/化学的に物性及び安定性が高く、保管が容易で容易に分解されない長所がある。
PNAは相補的な塩基配列の天然核酸とハイブリダイゼーション(hybridization)反応を通じて二本鎖を形成する。長さが同じである場合PNA/DNAの二本鎖はDNA/DNAの二本鎖より、PNA/RNAの二本鎖はDNA/RNAの二本鎖より安定である。また、PNAは単一塩基不整合 (single base mismatch)のために二本鎖が不安定になる程度が大きいためにSNP(single nucleotide polymorphism)を検出する能力が天然核酸よりさらに優れている。
本発明によるPNA塩基配列の長さは特に制限されることはないが、ウイルスの種類による特定塩基配列(例えば、塩基変異または単一塩基多型性(single nucleotide polymorphism , SNP))が含まれるように12〜18merの長さに製作することができる。この時、PNAプローブの長さを調節して望むTm値を有するようにPNAプローブをデザインすることもできて、同じ長さのPNAプローブでも塩基配列に変化を与えて、Tm値を調節することも可能である。また、PNAプローブはDNAより結合力が優秀で、基本的なTm値が高いためにDNAより短い長さでデザインが可能で、近く隣接した塩基変異またはSNPでも検出が可能である。既存のHRM(High Resolution Melt)方法によるとTm値の差が約0.5℃で非常に少なく、このために2つ以上の塩基変異が現れる場合、塩基配列の変異と一致させることができないが、本発明によるPNAプローブは塩基の位置によるTm値の差が明らかで分析が可能である。
本発明の一様態で、上記標的核酸とPNAプローブの間に付与されたコードと、変異型の標的核酸とPNAプローブの間に付与されたコードは異なり得る。
本発明はまた、標的核酸の変異を判決するために標的核酸とプローブ間の融解温度及び上記標的核酸の変異とプローブ間の融解温度をコード化した情報を提供することができる。
本発明の一様態で、上記標的核酸と上記PNAプローブ間の融解温度及び上記標的核酸の変異と上記PNAプローブ間の融解温度はその溶解温度の区間が互いに異なるように区間化して別個のコードを付与することができる。
本発明の一実施例で、塩基配列の変異追跡コード法を利用してVHSVのNV遺伝子の融解曲線を分析してみた結果、一つのPNAプローブと結合する試料の塩基配列変異の可否によって融解温度は互いに同一であったり相違に示されたが、二つ以上のPNAプローブを使用して同時に分析を進行する場合、VHSVの試料の類型によって融解温度の組合は互いに相違であることを確認することができた。このような特徴を利用する場合、プローブを活用した参照コード(Reference Code)を製作することができて、その結果は、表5のようにコードの付与が可能である。このようにPNAプローブは試料の塩基配列と完全にハイブリダイズされないと、融解温度がダウンシフト(down shift)されるために塩基配列の変化を追跡することができて、各々の塩基配列の変化による融解温度に一連のコードを付与する場合、多い量の試料でVHSV感染の発生のとき試料の追跡管理が可能である長所がある。併せて、あらかじめ付与しておいた試料のコード法によって新たな試料の融解温度を分類すると試料の類型を容易に判断することができて、このような場合、塩基配列の変異が早く発生して急速に拡散される多様な伝染病の拡散防止対策を講究するのに非常に早くて効果的な方法で活用が可能である。
表6に示されたことのように、本発明のコード法を利用すれば、塩基配列の変異が頻繁に発生する塩基配列に相補的に結合する最小限のPNAプローブを制作し、融解曲線をコード化することによって、追跡管理が必要な多様である伝染病に別途の分析プログラムが必要でない長所がある。
本発明の追跡法の場合、塩基配列の変化の可否によって一つのPNAプローブが多様な融解温度を示してこれらを適切に組み合わせて数字で表記する場合、各々の試料の情報を確認することができて、融解温度の範囲を細分化して区間化するほど少ない数字のPNAプローブで多くの試料の情報をコード化することができる。融解温度の区間化は融解曲線の測定が可能な温度である40〜95℃、装備によっては5〜95℃の温度の範囲で区分が可能であると言える。しかしながら、塩基配列の変異の位置が異なるにもかかわらず、融解温度が同一に示される場合があることができて、この場合には追加的なPNAプローブを製作して区分が可能であるようにすることができる。このようなコード法は緊急な状況で同一のコードに分類される場合、迅速な対処が必要な伝染病の予防及び防止対策を講じることにおいて多くの薬物及びワクチンを使用する必要なしに、参照コードで同一のコードに分類される試料に該当する薬物またはワクチンを選択的にまず使用して時間的、費用的浪費を予防することができる。
本発明はまた別の観点から、レポーター(reporter)及び消光子(quenching)が結合されていて、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子に相補的に結合して、配列番号1〜6の中から選択される塩基配列を有する複数個のPNAプローブを含むウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異された塩基配列の位置の確認用キットに関するものである。
本発明のキットはバッファー、DNAポリメラーゼ助因子及びデオキシリボヌクレオチド−5−トリホスフェートのような標的核酸増幅反応(例えば、PCR反応)を実施するのに必要な試薬を選択的に含むことができる。選択的に、本発明のキットはまた多様なポリヌクレオチド分子、逆転写酵素、多様なバッファー、試薬及びDNA重合酵素の活性を抑制する抗体を含むことができる。また、上記のキットは特定の反応で使用される試薬の最適量は、本明細書に開示事項を習得した当業者によって容易に決定されることができる。 典型的に、本発明の装備は、先に言及された構成成分を含む別途の包装または コンパートメント(compartment)で制作されることができる。
上記キットを利用すると、PNAプローブによる溶解曲線の分析を通じて標的核酸の単一塩基の変異及び塩基の欠損または挿入による変異を効果的に検出することができて、これを通じてウイルスの変異検出が可能である。
本発明は他の様態で、ウイルス性出血性敗血症ウイルスに対してPCR産物に相応する遺伝子の塩基配列を比較分析して、配列番号7〜8の塩基配列で表示される検出用のプライマー組を利用して増幅されたPCR増幅産物に配列番号1〜配列番号6の塩基配列で表示されるPNAプローブをハイブリダイズさせて得た融解曲線から融解温度(Tm)を確認してウイルス性出血性敗血症ウイルスのNV遺伝子の変異を判別して検出することができる。
本発明において、上記混合物に含まれたウイルス性出血性敗血症ウイルスのNV−遺伝子の塩基配列を含む配列断片を増幅する段階は配列番号7〜8で表示されるプライマー組を利用して遂行することを特徴とすることができる。
本発明で「試料」は多様な試料を含み、好ましくは、本発明の方法を利用して生物試料(biosample)を分析する。より好ましくは、本発明に記載されたウイルス種(species)と混合された試料であったり、上記ウイルスに感染された個体(例えば、魚類など)の試料であることができて、植物、動物、ヒト、菌類、バクテリア及びウィルス起源の生物試料が分析されることができる。哺乳類またはヒト起源の試料を分析する場合、上記試料は特定の組織または器官から由来されることができる。組織の代表的な例としては、結合、皮膚、筋肉または神経組織が含まれる。器官の代表的な例としては、目、脳、肺、肝臓、脾臓、骨髄、胸腺、心臓、リンパ、血液、骨、軟骨、膵臓、腎臓、胆嚢、胃、小腸、睾丸、卵巣、子宮、直腸、神経系、腺及び内部血管が含まれる。分析される生物試料は生物学的の根源から出たいかなる細胞、組織、流体液(fluid)、または本発明によりよく分析されることができるいかなる他の媒質(medium)も含み、これはヒト、動物、ヒトまたは動物の消費のために製造された食べ物から得た試料が含まれる。また、分析される生物試料は体液試料を含み、これは血液、血清、血漿、リンパ、母乳、小便、糞便、眼球乳液、唾液、精液、脳抽出物(例えば、脳の粉砕物)、脊髄液、虫垂、脾臓及び扁桃腺の組織抽出物が含まれるが、これに限定されることではない。
本発明の「標的核酸」は検出の可否を判別しようとする核酸配列(塩基変異またはSNPを含む)を意味し、生理・生化学的機能を有するタンパク質をコーディングする「標的遺伝子」の核酸配列の特定部位を包含して、ハイブリダイズ、アニーリングまたは増幅の条件下でプライマーまたはプローブとアニーリングまたはハイブリダイズされる。
本発明の「ハイブリダイズ」は相補的な一本鎖の核酸が二本鎖の核酸を形成することを意味する。ハイブリダイズは2つの核酸鎖間の相補性が完全である場合(perfect match)起こったり、または一部の不整合(mismatch)の塩基が存在しても起こることができる。ハイブリダイズに必要な相補性の程度はハイブリダイズの条件によって変わることができて、特に温度により調節されることができる。
本発明において、上記融解曲線の分析はFMCA (Fluorescence Melting Curve Analysis;蛍光融解曲線の分析)方法で遂行することを特徴とすることができる。
本発明のレポーター及び消光子が含まれたPNAプローブは標的核酸とハイブリダイズされた後、蛍光信号が発生し、温度が上がることによって、プローブの適正融解温度で標的核酸と急速に融解されて蛍光信号が消光され、このような温度変化による上記蛍光信号から得られた高解像度の融解曲線の分析を通じて標的核酸の塩基変性(塩基変異またはSNP包含)の有無を検出することができる。上記PNAプローブは標的核酸の塩基配列と完全なハイブリダイズ(perfect match)をなす場合、予想された融解温度(Tm)値を示すが、塩基変異が存在する標的核酸とは不完全なハイブリダイズ(mismatch)をなして予想より低い融解温度(Tm)値を示すことが特徴である。
本発明の「塩基変異」は標的核酸の塩基配列に変異が起こったことで、単一塩基多型性(single nucleotide polymorphism,SNP)だけではなく、塩基の置換、欠失または挿入されて変異が起こったことを含むことを特徴として、本発明のPNAプローブは標的核酸のSNPまたは標的核酸の塩基が置換、欠失または挿入されて変異が起こったことを融解曲線の分析を通じて分析することができる。
PNAプローブのヌクレオチドとこれに相補的に結合するDNAのヌクレオチドの違いによってもTm値の変化を示し、これを利用したアプリケーション(application)の開発が容易である。PNAプローブはTaqManプローブの加水分解方法(hydrolysis method)とは異なるハイブリダイズ方法(hybridization method)を利用して分析して同様な役割をするプローブは分子ビーコンプロブ(molecular beacon probe)、スコーピオンプローブ(scorpion probe)などがある。
PNAプローブを利用した特定塩基配列(例えば、塩基変異またはSNP)の分析のためには、まず、特定塩基配列を認識する塩基が含まれたプローブとPCRのための正方向/逆方向(Forward/reverse)のプライマーセット(従来プライマー組:OIE(Office of International Epizootics,世界動物保健機構)の基準に従う)及び上記プライマーセットによって増幅された遺伝子マーカーの塩基配列を鋳型(template)で一本鎖の遺伝子マーカーの配列断片を生成させるプライマーさえあれば十分である。上記PCR条件は、既存の方法が使用可能であり、PCRが終わった後、溶融(melting)過程が必要で、0.5〜1℃ずつ増加するごとに、蛍光の強さを測定してTm値を得る。特に一般的なリアルタイムPCR(real−time PCR)の装置は広く普及されており、HRM(High resolution melting)のように付加的なプログラムの購入及び細密な温度変化を要求しない長所がある。
本発明の融解曲線の分析は標的核酸であるDNAまたはRNAとプローブで形成される二本鎖核酸の融解温度を解釈する方法である。このような方法は例えば、Tm解析、または上記二本鎖の融解曲線の解析によって行われるために、融解曲線の分析と呼ばれている。 検出対象(標的)の特定塩基配列(塩基変異またはSNP包含)に相補的なプローブを利用して、検出試料の標的一本鎖DNAと、上記プローブとのハイブリッド(二本鎖DNA)を形成させる。続けて、このハイブリッド形成体に加熱処理を実施して、温度の上昇によるハイブリッドの解離(融解)を、吸光度などのシグナルの変動によって検出する。そして、この検出結果に基づいてTm値を決定することによって、特定塩基配列の有無を判断する方法である。Tm値はハイブリッド形成体の相同性が高いほど高く、相同性が低いほど低くなる。このために検出対象の特定塩基配列とそれに相補的なプローブとのハイブリッド形成体に対して、予めTm値(評価基準値)を求めておいて、検出試料の標的一本鎖DNAと上記プローブとのTm値(測定値)を測定して、測定値が評価基準値と同一な程度であればマッチ、即ち標的DNAに特定塩基配列が存在すると判断することができ、測定値が評価基準値より低いと、ミスマッチ、即ち標的DNAにTargetにする塩基配列がないか、変異があると判断することができる。
本発明の蛍光融解曲線の分析は蛍光物質を使用して融解曲線を分析する方法で、より具体的に、蛍光物質を含むプローブを利用して融解曲線を分析することができる。蛍光物質はレポーター及び消光子であることができ、インターカレートする蛍光物質であることができる。
本発明において、上記増幅はリアルタイムPCR(Real−time Polymerase Chain Reaction)の方法で遂行することを特徴とすることができる。
本発明のリアルタイムPCR(Real−time Polymerase Chain Reaction)の方法は、蛍光物質がPCR過程で二本鎖(double strand)のDNA鎖に結合(interchelating)されるようにしてPCR産物の増幅とともに、温度を高めてDNA二本鎖を解くことで、DNA二本鎖の間に存在する蛍光物質の量が減ることになる融解曲線のパターン、特にDNAが融解(変性)される温度(Tm)を分析して特定塩基配列(塩基変異、SNP包含)の有無でウイルスの類型の検出及び/又は判別が可能である。
本発明の結果を最適化するための技術的方法では、Liquid type U−TOP方法(シソンバイオマテリアルズ、韓国)で標的核酸の単一塩基配列の置換及び塩基の欠失または挿入を効果的に検出できるレポーター(reporter)及び消光子(quencher)が結合されたPNAプローブを利用してハイブリダイズの過程後、洗浄する過程とPNAプローブをプレートに固定させる必要がない液状型アレイ方法を活用することができる。
[実施例]
以下、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は単に本発明を例示するためのもので、本発明の範囲がこれらの実施例により制限されることで解釈されないことは当業界で通常の知識を有する者において自明である。
実施例1:VHSVのNV遺伝子変異の検出用ペプチド核酸の製造
国立水産科学院で保管中であるVHSを起こしたウィルスの試料を利用してcDNA鋳型に塩基配列を解析してOIE(国際貿易事務局)のガイドラインに告示された塩基配列との一致の可否を確認し、保管中である試料の中でVHSVであることが確認された試料を使用した。
塩基配列の分析を通じて、NV遺伝子の変異部分を確認し、総6つの主要の変異部分をPNAプローブを用いて検出するためにデザインして、cDNAから変異の診断を確認するためのプローブとPNAプローブを作製した(表1)。
図3ないし図7は、本発明によるVHSVのNV遺伝子の変異検出部位6個とSNP及びこれから導出されたPNAプローブの塩基配列の一例を示すための遺伝子の位置図であり、PNAプローブの塩基配列は黄色の陰影で示して、変異の検出部位SNPは赤色のボールド体で表記した。
図8は本発明によるVHSVのNV遺伝子上でPNAプローブを含んでいる塩基変異部分の一例を説明するための遺伝子の位置図である。各塩基番号はNVタンパク質に発現することができるNV遺伝子のPCR産物の大きさを基準に作成した。
[表1]VHSVのVN遺伝子変異の検出のためのプライマー、PNAプローブの塩基配列
Figure 2019506151
Real−time PCRの装備が一度に検出できる蛍光が制限的なので、二つのチューブに分けて検出に使用してチューブ当たりそれぞれ異なる蛍光のついたペプチド核酸が含まれている。Set 1の場合、配列番号1〜3であり、Set2の場合、配列番号4〜6が含まれている。
本発明で使用したすべてのPNAプローブはパナジン(Panagene,韓国)でHPLC精製方法を通じて合成して、合成されたPNAプローブの純度は質量分析法を利用して確認した(標的核酸とのより効果的な結合のためにPNAプローブの不要な二次構造は避ける)。
実施例2:VHSVのNV遺伝子変異の検出用ペプチド核酸を利用した増幅曲線及び融解曲線の導出
VHSVはRNA virusでcDNAで作製して実験に使用しており、RNAの抽出はTRIzol(登録商標) RNA Isolation Reagents(Thermo社、米国)を利用し、cDNAはM−MLV Reverse Transcriptase(enzynomics社、韓国)を利用して実験に使用した。
PNAプローブを利用してVHSVの試料の増幅曲線及び融解曲線を確認するため、CFX96(登録商標)Real−Timeシステム(BIO−RAD社、米国)で増幅反応を遂行した。Set別に同時進行して二つのチューブに同時製造して実験に使用した。PCR用の反応物の造成は次のようである;2xqPCR PreMix buffer(シソンバイオマテリアルズ、韓国)10μl、VHSV−1_3F(forward primer)1pmol 0.5μl及びVHSV−1_4R(reverse primer)10pmol 0.5μl、VHSV cDNA(試料)1μl、2.5pmolペプチド核酸0.5μl、20x SSB buffer(シソンバイオマテリアルズ、韓国)及び蒸留水で総ボリュームが20μlになるようにした。
図9は本発明によりVSHV試料のcDNAサンプルを増幅させて、ハイブリダイズさせて、ハイブリダイズ産物の温度を高める過程の一例を説明するためのグラフである。real−time PCRを実施して、反応条件は次のようである。95℃で10分間変性させた後、95℃で30秒、55℃で40秒(蛍光撮影)、72℃で40秒間反応させて、これを45cycle繰り返しながら増幅曲線を得た。その後PNAプローブとのハイブリダイズ及び融解曲線を得るために95℃で5分、75℃で1分、55℃で1分、45℃で1分の時間を与えた後、30℃から85℃まで1℃ずつ上昇させて、5秒間の停止状態を維持して蛍光を測定して融解曲線の分析を遂行した。
実施例3:VHSVのNV遺伝子変異の検出用ペプチド核酸を利用した増幅曲線及び溶解曲線の分析
実施例2を利用した増幅曲線の結果を図10に示した。遺伝子増幅の可否を確認することができて、蛍光別にsampleが増幅されていることを確認することができる。
図11は、実施例2を利用した各sample別の温度別の融解曲線グラフの一例である。最初のtube(Set1)の場合、配列番号1〜3であるPNAプローブが混合されており、二番目のtube(Set2)の場合、配列番号4〜6であるPNAプローブが混合されていて、一つのsample当たり二つの図で示してSet1とSet2で表記しておいた。各PNAプローブの融解曲線の融解温度を試料別に整理した(表2)。本発明によるPNAプローブを適用した融解曲線は試料のSNPごとに互いに異なる融解温度(Tm)を有していることを確認することができ、変異のある値は赤色で表記した。PO−355の場合、変異部分をperfect matchでデザインして高い温度の値が変異があることを示唆する。
[表2]VSHVの15個試料の融解温度の確認
Figure 2019506151
試料別に融解温度が差異の出る理由が、塩基配列上で違いによるものであるかを確認するため、塩基配列と比較分析した(表3及び表4)。青色で表記したのは、主要変異の位置を表記したもので、赤色で表記したのはPNAプローブと異なる塩基配列であることを表記したもので、塩基配列の差異によってTm値に違いがあることを確認することができた。 各変異ごとにTm値で差異があることを確認することができて、このような融解温度の違いを通じて塩基配列の変異を確認することができるといえる。これは本発明によるPNAの塩基配列を構成する際に意図したものと一致する結果である。様々なsampleで同一な塩基配列であれば、同一のTmが出ることを確認することができて、これを基に同一のTmが出れば同一の塩基配列といえる。
[表3]set1に含まれたPNA probeの融解温度と塩基配列の関係
Figure 2019506151
[表4]set2に含まれたPNA probeの融解温度と塩基配列の関係
Figure 2019506151
実施例4:VHSVの検出融解温度によるNV遺伝子の変異検出方法
実施例2及び実施例3の結果を基に実際、VHSV資料のNV遺伝子変異の検出できる判定表を作ることができて、これを利用してNV遺伝子の変異検出が可能である。
現在までに出た実験結果を基に二つの判定基準を作ることができる。図12のTm値を基準にしてバーコード化をする判定基準と図13のバーコードを基準に塩基配列の変異を確認する判定基準である。
図12の判定基準を利用して試料のTm結果値をバーコード化した(表5)。バーコードを再び図13の判定基準を利用すると、結果が含蓄されたバーコードで塩基配列の変異を確認することができる(表6)。併せて、上記のバーコードを利用した各試料から検出されるウイルスの変異を変異系統図で図14のように表示することができる。
[表5] PNA probeの融解曲線の値を判定表を利用したバーコード化
Figure 2019506151
[表6] バーコードで記入されたdataの変異検出
Figure 2019506151
Real−Time PCRの結果をTm値の基準を利用してPNA probe別にバーコード化を通じて結果を含蓄することができて、バーコードを通じて含蓄された結果はバーコードの基準を通じて塩基配列に置換することができて、このような一連の過程を通じてPNAプローブがVHSVのNV遺伝子の変異を迅速に検出することができることである。
本発明は水産生物伝染病の原因ウイルスであるウイルス性出血性敗血症ウイルスのNV遺伝子に特異的なペプチド核酸及びプライマーを利用して増幅及び融解曲線を示させることによって、水産生物伝染病の原因ウイルスの変異を簡単・迅速・正確に判別して、魚類の上記ウイルスの感染可否を検出することができて、NV遺伝子の変異を確認する効果がある。
以上で本発明の内容の特定な部分を詳細に記述したところ、当業界の通常の知識を有した者において、このような具体的の記述は単なる好ましい実施態様に過ぎず、これにより本発明の範囲が制限されることではないという点は明らかである。よって、本発明の実質的な範囲は添付された請求項とそれらの等価物により定義されると言える。

Claims (8)

  1. 次の段階を含むレポーター(reporter)及び消光子(quencher)が結合されたPNAプローブを利用してウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)の非ビリオン(NV)遺伝子の変異を判別する方法:
    (a)
    (i)ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)または上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を包含する標的核酸を含む試料及び
    (ii)上記ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の部位を含む標的核酸の塩基配列に相補的に結合するPNAプローブ
    を混合して各PNAプローブを試料にハイブリダイズさせる段階;
    (b)温度を変化させながら上記ハイブリダイズされた産物の融解温度を得る段階;
    (c)上記ハイブリダイズされた産物の融解温度を、それぞれのPNAプローブに対して各々区間化し、各区間にコードを付与する段階;及び
    (d)変異が予想される試料を上記(a)段階ないし(b)段階と同一の条件で反応させて変異融解温度を取得し、当該融解温度を、上記(c)段階によって付与されたコードに従ってコード化し、これにより、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異の類型を判別する段階。
  2. 前記PNAプローブは配列番号1〜6の何れかひとつの配列で表示されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記野生型の標的核酸とPNAプローブの間に付与されたコードと、変異型の標的核酸とPNAプローブの間に付与されたコードは異なることを特徴とする、 請求項1に記載の方法。
  4. 前記レポーターはFAM(6−カルボキシフルオレセイン)、テキサスレッド(Texas red)、HEX(2’,4’,5’,7’,−テトラクロロ−6−カルボキシ−4,7−ジクロロフルオレセイン)及びCy5で構成される群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記消光子はTAMRA(6−カルボキシテトラメチル−ローダミン)、BHQ1、BHQ2及びDabcylで構成される群から選択される一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記PNAプローブは配列番号1〜3で表示されるPNAプローブのセットまたは配列番号4〜6で表示されるPNAプローブのセットであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. それぞれレポーター(reporter)及び消光子(quenching)が結合されており、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子に相補的に結合し、配列番号1〜6からなる群から選択される塩基配列を有する複数個のPNAプローブを含む、ウイルス性出血性敗血症ウイルス(VHSV)のNV遺伝子の変異された塩基配列の位置の確認用キット。
  8. 前記PNAプローブは配列番号1〜3で表示されるPNAプローブのセットまたは配列番号4〜6で表示されるPNAプローブのセットであることを特徴とする、請求項7に記載のキット。
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