JP2019505532A - Tlr7アゴニストのマレイン酸塩、その結晶形c、d及びe、マレイン酸塩及び結晶形の調製方法及び使用 - Google Patents

Tlr7アゴニストのマレイン酸塩、その結晶形c、d及びe、マレイン酸塩及び結晶形の調製方法及び使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式Iで表される化合物のマレイン酸塩、該塩を調製するための方法、該塩を含む医薬組成物、及び該塩の使用に関する。本発明はまた、式Iで表される化合物のマレイン酸塩の結晶形C、D及びE、該結晶形を調製するための方法、該結晶形を含む結晶組成物及び医薬組成物、並びにそれらの使用に関する。

Description

本発明は、医薬化学の分野に関し、特に、TLR7アゴニストのマレイン酸塩、その調製プロセス、それを含む医薬組成物、及びその使用に関する。本発明はまた、該塩の結晶形C、結晶形D及び結晶形E、調製プロセス、結晶形を含む結晶組成物、結晶形又は結晶組成物を含む医薬組成物、並びにその使用に関する。
背景
Toll様受容体は、種々の免疫細胞により発現され、高度に保存された構造モチーフ:微生物病原体により発現される病原体関連分子パターン(Pathogen Associated Molecular Pattern)(PAMP)又は死細胞により放出される損傷関連分子パターン(Damage Associated Molecular Patterns)(DAMP)を認識する。PAMP又はDAMPは、Toll様受容体を刺激して、AP−1、NF−κB及びインターフェロン調節因子のような転写因子の活性化を誘導するシグナルカスケードを誘発する(パルス応答機能)。これが、インターフェロン類、炎症促進性サイトカイン類及びエフェクターサイトカイン類の産生を含む種々の細胞応答をもたらし、それにより、免疫反応が生じる。これまでに、13種類のToll様受容体が哺乳動物において発見されている。Toll様受容体1、2、4、5及び6は、主として細胞表面上で発現され、一方、Toll様受容体3、7、8及び9は、エンドソームにおいて発現される。異なるToll様受容体は、異なる病原体由来のリガンドを認識する。Toll様受容体7(TLR7)は、主として形質細胞様樹状細胞(pDC)により発現され、リガンドを介して認識されて、インターフェロンα(IFN−α)の分泌を誘導する。Toll様受容体7(TLR7)及びToll様受容体8(TLR8)は、高度に相同性があり、よって、TLR7のリガンドは、多くの場合TLR8のリガンドでもある。TLR8刺激は、主として腫瘍壊死因子α(TNF−α)のようなサイトカイン類及びケモアトラクタントの産生を誘導する。インターフェロンαは、慢性B型肝炎又はC型肝炎を処置するための医薬のうちの1つであり、一方、TNF−αは、炎症促進性サイトカインであり、その過剰分泌は重度の副作用をもたらす。
イミキモド(imiquimod)(非特許文献1)、レシキモド(resiquimod)(非特許文献2)、GS−9620(非特許文献3)のような、幾つかのTLR7アゴニストが報告されている。それにもかかわらず、より良好な選択性、活性及び安全性を有する新規なTLR7アゴニストを手にすることが望ましい。
British Journal of Dermatology, 2003; 149 (Suppl. 66): 5-8 Antiviral Research, 64, (2004), 79-83 Gastroenterology, (2013), 144(7), 1508-1517
中国特許出願第201410405136.0号明細書(その全体が参照により本明細書中に援用される)は、1つの低分子、即ち、2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン及びその調製プロセスを開示しており、これは下記の構造を有する:
Figure 2019505532
要約
ある態様において、式I:
Figure 2019505532

で示される化合物のマレイン酸塩が提供される。
別の態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形、対応する調製プロセス、及び結晶組成物が提供される。一実施態様において、結晶形は、結晶形C、結晶形D又は結晶形Eである。
一実施態様において、結晶形Cは、2θ=7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる。
一実施態様において、結晶形Dは、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、23.0°±0.2°に回折ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる。
一実施態様において、結晶形Eは、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、9.0°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる。
別の態様において、本発明による1種以上の結晶形又はその結晶組成物を含む医薬組成物が提供される。医薬組成物は、薬学的に許容し得る担体、賦形剤及び/又は媒体を場合により更に含むことができる。
別の態様において、Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を処置又は予防するための方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の本発明による結晶形若しくは結晶組成物又は医薬組成物を投与することを含む、方法が提供される。好ましくは、疾患は、ウイルス感染症である。
更なる態様において、Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を処置又は予防するための医薬を製造するための、本発明による結晶形若しくは結晶組成物又は医薬組成物の使用が提供される。好ましくは、疾患は、ウイルス感染症である。
更に別の態様において、Toll様受容体7(TLR7)関連疾患の処置又は予防において使用するための、本発明による結晶形若しくは結晶組成物又は医薬組成物が提供される。好ましくは、疾患は、ウイルス感染症である。
本発明の一実施態様において、ウイルス感染症は、肝炎ウイルス感染症、特に、B型肝炎又はC型肝炎感染症である。
式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形CのXRPDパターン。 式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形DのXRPDパターン。 式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形EのXRPDパターン。
詳細な説明
一般的な定義及び用語
別段の記載がない限り、本明細書中に使用される用語及び語句は、以下の意味を有する。具体的な用語又は語句が明確に定義されていない場合、それを不明確又は定義されていないと考慮すべきではない。それは、一般的な意味で理解されるべきである。本明細書中に使用される商品名は、対応する製品又は活性成分を指す。
そうではないと具体的に定義されない限り、割合(百分率を含む)又は部分は、本明細書中の重量に基づいて計算される。
可変数値と共に使用される場合、「およそ」又は「約」という用語は、通常、変数の値、及び実験誤差内(例えば、平均の95%信頼区間内)若しくは具体的な値の±10%内の、又はそれより広い範囲の変数の全ての値を指す。
「含む(comprise)」又はその同義語である「含有する(contain)」、「含有する(include)」、「有する」などという表現は、非限定的(open-ended)なものであり、記載のない任意の要素、工程又は成分を除外するものではない。「〜からなる(consist of)」という表現は、記載のない任意の要素、工程又は成分を除外する。「実質的に〜からなる」という表現は、クレームされる主題の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を与えない、オプションの要素、工程又は構成要素と一緒になった、所与の範囲内の具体的な要素、工程又は成分を指す。当然のことながら、「含む」という表現は、「実質的に〜からなる」及び「〜からなる」という表現を包含する。
「オプションの」又は「場合により」という用語は、その後に記載される事象が起こってもよいし、起こらなくてもよいことを意味する。この用語は、事象が起こる場合と起こらない場合を包含する。
「医薬組成物」という用語は、1種以上の薬学的に許容し得る成分(例えば、限定されるものではないが、担体及び/又は賦形剤)と場合により合わせた、活性成分を指す。活性成分は、式Iで示される化合物若しくはそのマレイン酸塩、本発明による1種以上の結晶形、又は本発明による1種以上の結晶組成物として例示される。
「薬学的に許容し得る担体」という用語は、著しい刺激がなく、かつ活性化合物の生物活性及び特性を損なわないそのような担体を指す。「薬学的に許容し得る担体」とは、活性成分と一緒に投与され、かつその投与に対して有益である不活性物質を指し、そして、限定されるものではないが、ヒト又は動物(例えば、家畜)における使用のために国家食品薬品監督管理局(State Food and Drug Administration)によって承認された以下の物質:流動促進剤、甘味剤、希釈剤、保存料、色素/着色料、香味剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、崩壊剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶剤又は乳化剤のいずれかを含む。担体の非限定的な例は、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類及びデンプン類、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、並びにポリエチレングリコールなどを含む。担体に関する他の情報は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、21st Ed., Lippincott, Williams & Wilkins (2005)に見出されるが、その内容は参照により本明細書中に援用される。「賦形剤」という用語は、一般に、有効な医薬組成物を処方するために使用される担体、希釈剤及び/又は媒体を指す。
「投与」又は「投与する」などの用語は、化合物又は組成物が生物学的作用の所望の部位に送達されることを可能にする方法を指す。そのような方法には、限定されるものではないが、経口の、非経口(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内注射又は注入を含む)の、局所の、直腸の投与などが含まれる。
薬学的又は薬理学的な活性剤について、「有効量」という用語は、毒性はないが所望の効果を達成するのに十分な、医薬又は薬剤の量を指す。本明細書中の経口処方物に関して、組成物中の活性物質についての「有効量」とは、組成物中の別の活性物質と組合せて所望の効果を達成するために必要な量を指す。有効量は、個別に決定されてもよく、そして、レセプタ(receptor)の年齢及び全身状態、並びに具体的な活性物質に依存する。特定の場合における有効量は、従来の試験を経て当業者により決定され得る。
「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」又は「活性剤」という用語は、標的の障害、疾患又は症状を効果的に処置又は予防するために有用な化学的実体を指す。本明細書中の該用語は、例えば、式Iで示される化合物若しくはそのマレイン酸塩、本発明による1種以上の結晶形、又は本発明による1種以上の結晶組成物を指すことがある。
X線粉末回折(XRPD又はXRD)スペクトルにおいて、結晶化合物から得られる回折パターンは、一般的に、特定の結晶形について特徴的であり、バンドの相対強度(特に低角度)は、結晶化条件、粒径及び他の測定条件の差に起因する優勢な配向効果で変化し得る。したがって、回折ピークの相対強度は、所与の結晶形について特徴的ではない。結晶形が当該分野で知られているものと同じであるかどうかを決定する場合、それらの相対強度ではなく、ピークの相対位置に留意することがより重要である。更に、任意の所与の結晶形についてピークの位置に僅かな誤差が存在し得、このことは結晶学の分野でもよく知られている。例えば、ピークの位置は、試料の分析中の温度、試料移動又は機器較正の変化に起因してシフトし得;そして、2θ値の測定誤差は、時に約±0.2°に、典型的には約±0.1°になり得る。したがって、結晶構造を決定する場合、この誤差を考慮する必要がある。本発明による結晶形が実質的に図に示されるとおり記載される場合、「実質的に」という用語は、回折ピークにおけるそのような差をも包含することが意図される。
XRPDパターンにおいて、ピーク位置は、通常、角度2θ又は結晶面間隔dで表され、dとθとの間の単純な変換はd=λ/2sinθ(式中、dは、結晶面間隔を表し、λは、入射X線の波長を表し、そして、θは、回折角である)である。同じ化合物の同じ結晶形については、XRPDパターンのピーク位置は全体としては類似しており、相対強度誤差は大きくてもよい。また、混合物の同定においては、含量における低下等の要因に起因して幾つかの回折線が失われることがあるため、高純度試料で観察されるバンド全体を当てにする必要はなく、1つのバンドでさえも所与の結晶についての特徴になり得ることに留意すべきである。
示差走査熱量測定(DSC)は、その結晶構造の変化又は結晶融解に起因し、結晶が熱を吸収又は放出する場合に転移温度を測定するために使用される。熱転移温度及び融点の誤差は、継続的な分析における同じ化合物の同じ結晶形の場合、典型的には約5℃以内、通常は約3℃以内である。化合物が所与のDSCピーク又は融点を有すると記載されている場合、それはDSCピーク又は融点が±5℃であることを意味する。異なる結晶形を同定するためのDSCによる補助的方法が提供される。それらの異なる転移温度特性によって、異なる結晶形を同定してもよい。混合物のDSCピーク又は融点は、広い範囲にわたって変化し得ることに留意する。更に、融解温度は、物質の融解中の分解に起因する温度上昇の速度と関連している。
本明細書中の示差走査熱量測定(DSC)は、以下の方法により測定される:装置:TA Q2000示差走査熱量計;方法:試料(〜1mg)をDSCアルミニウムパンに入れる、方法:25℃〜300℃、加熱速度 10℃/分。
「結晶組成物」という用語は、本発明による1種以上の結晶形(結晶形C、D及び/又はEなど)を含む固体の形態を指す。結晶組成物に含まれる結晶形の量は、独立して、50%以上、80%以上、90%以上、又は95%以上であってもよい。本発明による結晶形に加えて、結晶組成物はまた、式Iで示される化合物若しくはその塩(マレイン酸塩など)の他の結晶形若しくは非晶形、又はこれらの物質以外の不純物も場合により含んでもよい。結晶組成物中の成分の含量の合計が100%であるべきことは、当業者に理解されるべきである。
式Iで示される化合物のマレイン酸塩
式I:
Figure 2019505532

で示される化合物のマレイン酸塩が提供される。
好ましい実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩では、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は、1:1〜3、好ましくは1:2である。式Iで示される化合物のマレイン酸塩は、従来のマレイン酸塩の調製プロセスにより調製することができる。
結晶形C
X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有する、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cが提供される。
具体的な実施態様において、結晶形Cは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=5.6°±0.2°、7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、19.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、25.0°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有する。
より具体的な実施態様において、結晶形Cは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=5.6°±0.2°、6.0°±0.2°、7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、12.0°±0.2°、15.3°±0.2°、17.8°±0.2°、18.5°±0.2°、19.8°±0.2°、20.4°±0.2°、22.8°±0.2°、23.1°±0.2°、24.2°±0.2°、24.7°±0.2°、25.0°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有する。
特定の実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの回折ピークは、以下のとおり特徴付けられる:
Figure 2019505532
ある実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形CのX線粉末回折パターンは、実質的に図1に示される。
結晶形Cはまた、初期温度97.0℃±5℃、かつピーク温度106.0℃±5℃のDSCによって特徴付けられ得る。
ある実施態様において、結晶形Cでは、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:1〜3、好ましくは1:2である。
また、式Iで示される化合物のマレイン酸塩を溶媒から沈殿させることを含む、本発明による結晶形Cを調製するためのプロセスが提供される。
ある実施態様において、該プロセスは、以下の工程:
1)溶媒中に式Iで示される化合物を溶解する(好ましくは、溶解を促進するために加熱する)こと;
2)マレイン酸を添加すること;及び
3)結晶化のために冷却して、濾過し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Cを得ること
を含む。
工程1)において、溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール、アセトン、酢酸エチル及びそれらの混合溶媒からなる群より選択され;好ましくはエタノールである。
工程1)において、式Iで示される化合物 1mol当たりに添加される溶媒の量は、0.2〜8L、好ましくは0.3〜4L、より好ましくは0.5〜2L、最も好ましくは1Lである。
工程1)において、加熱温度は40℃〜90℃、好ましくは50℃〜80℃、より好ましくは70℃〜80℃であり得る。
工程2)において、式Iで示される化合物 1mol当たりに添加されるマレイン酸の量は、1.0〜4.0mol、好ましくは1.6〜3.0mol、より好ましくは2.0〜2.4mol、最も好ましくは2.2molである。
また、結晶形Cを含む結晶組成物が提供される。ある実施態様において、結晶組成物の重量に基づいて、結晶形Cの含量は、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上である。また、結晶組成物は、結晶形Cに加えて、他の結晶形若しくは非晶形の式Iで示される化合物若しくはその塩、又はこれらの物質以外の不純物を含むこともできる。
結晶形D
X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、23.0°±0.2°に回折ピークを有する、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Dが提供される。
具体的な実施態様において、結晶形Dは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、20.7°±0.2°、23.0°±0.2°、23.7°±0.2°に回折ピークを有する。
より具体的な実施態様において、結晶形Dは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、5.6°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、16.9°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、20.7°±0.2°、22.6°±0.2°、23.0°±0.2°、23.7°±0.2°、24.5°±0.2°に回折ピークを有する。
特定の実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Dの回折ピークは、以下のとおり特徴付けられる:
Figure 2019505532
ある実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形DのX線粉末回折パターンは、実質的に図2に示される。
結晶形Dはまた、初期温度98.3℃±5℃、かつピーク温度110.1℃±5℃のDSCによって特徴付けられ得る。
ある実施態様において、結晶形Dでは、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:1〜3、好ましくは1:2である。
また、以下の工程:
1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをアセトン溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
2)一定温度で振盪すること;
3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Dを得ること
を含む、結晶形Dを調製するためのプロセスが提供される。
工程1)において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C 1g当たりに添加されるアセトンの量は、2〜30mL、好ましくは8〜24mL、より好ましくは12〜20mL、最も好ましくは14〜16mLである。
工程2)において、一定温度は20℃〜60℃、好ましくは30℃〜50℃、より好ましくは35℃〜45℃、最も好ましくは40℃である。
また、結晶形Dを含む結晶組成物が提供される。ある実施態様において、結晶組成物の重量に基づいて、結晶形Dは、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上である。更に、結晶組成物はまた、結晶形Dに加えて、他の結晶形若しくは非晶形の式Iで示される化合物若しくはその塩、又はこれらの物質以外の不純物を含むこともできる。
結晶形E
X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、9.0°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有する、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Eが提供される。
具体的な実施態様において、結晶形Eは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、6.7°±0.2°、9.0°±0.2°、10.8°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有する。
より具体的な実施態様において、結晶形Eは、X線回折(XRPD)パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、6.7°±0.2°、9.0°±0.2°、10.8°±0.2°、16.2°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°、22.0°±0.2°、22.6°±0.2°、25.9°±0.2°に回折ピークを有する。
具体的な実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Eの回折ピークは、以下のとおり特徴付けられる:
Figure 2019505532
ある実施態様において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形EのX線粉末回折パターンは、実質的に図3に示される。
結晶形Eはまた、初期温度85.7℃±5℃、かつピーク温度97.5℃±5℃のDSCによって特徴付けられ得る。
ある実施態様において、結晶形Eでは、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:1〜3、好ましくは1:2である。
また、以下の工程:
1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをイソプロパノール溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
2)一定温度で振盪すること;
3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Eを得ること
を含む、結晶形Eを調製するためのプロセスが提供される。
工程1)において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C 1g当たりに添加されるイソプロパノールの量は、2〜30mL、好ましくは8〜24mL、より好ましくは12〜20mL、更に好ましくは14〜16mLである。
工程2)において、一定温度は20℃〜60℃、好ましくは30℃〜50℃、より好ましくは35℃〜45℃、更に好ましくは40℃である。
また、結晶形Eを含む結晶組成物が提供される。ある実施態様において、結晶組成物の重量に基づいて、結晶形Eは、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上である。結晶組成物はまた、結晶形Eに加えて、他の結晶形若しくは非晶形の式Iで示される化合物若しくはその塩、又はこれらの物質以外の不純物を含むこともできる。
医薬組成物及び投与
有効量の、式Iで示される化合物のマレイン酸塩;結晶形C、若しくは結晶形Cを含む結晶組成物;結晶形D、若しくは結晶形Dを含む結晶組成物;又は結晶形E、若しくは結晶形Eを含む結晶組成物、或いはそれらの任意の組合せを含む医薬組成物が提供される。更に、医薬組成物はまた、薬学的に許容し得る担体、賦形剤及び/又は媒体を含んでもよいし、含まなくともよい。
本発明による化合物は、純粋な形態又は好適な医薬組成物の形態で投与され、これは、同様の用途を有する薬剤の任意の許容し得る投与様式によって実施することができる。本発明による医薬組成物は、本発明による化合物又はその塩と共に、好適な薬学的に許容し得る担体を合わせることにより調製してもよく、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、乳剤、懸濁剤、液剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア剤、エアロゾル剤などのような、固体、半固体、液体又は気体製剤に処方してもよい。
本発明による医薬組成物は、従来の混合、溶解、造粒、糖衣コーティング、研和、乳化、凍結乾燥などのような、当該分野において周知のプロセスにより調製してもよい。
本発明による化合物又はその医薬組成物の典型的な投与経路は、限定されるものではないが、経口の、直腸内の、経粘膜の、経腸の投与、又は局所の、経皮の、吸入の、非経口の、舌下の、膣内の、鼻内の、眼内の、腹腔内の、筋肉内の、皮下の、静脈内の投与を含む。
好ましい実施態様において、医薬組成物は、経口投与形態である。経口投与に関して、活性化合物は、当該分野において周知の薬学的に許容し得る担体、賦形剤及び/又は媒体と混合されて、医薬組成物を調製してもよい。担体、賦形剤及び媒体は、本発明による化合物を、患者への経口投与に有用な錠剤、丸剤、トローチ剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル剤、スラリー剤、懸濁剤などへと調製するために使用され得る。
固体の経口組成物は、従来の混合、充填又は圧縮プロセスによって、例えば、以下のプロセス:活性化合物を固体賦形剤と混合し、得られた混合物を場合により粉砕し、必要に応じて他の適切な補助剤を添加し、次に、錠剤又は糖衣錠のコアを得るために混合物を顆粒へと加工することによって調製してもよい。適切な賦形剤は、限定されるものではないが、充填剤(乳糖、ショ糖、マンニトール又はソルビトールを含む糖;微結晶性セルロースのようなセルロース調製物、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン及びジャガイモデンプン;並びにシリカゲル、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドンのような他の物質など);崩壊剤(カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン、寒天又はアルギン酸など)を含む。また、アルギン酸ナトリウムのような塩を使用してもよい。糖衣錠のコアは、一般的な製剤実務において周知のプロセス(特に、腸溶性コーティングによって)を介して、場合によりコーティングしてもよい。
有益な効果
本発明による式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C、結晶形D及び結晶形Eは、高純度、高結晶性及び良好な安定性という利点を有しており、これらは、Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を予防又は処置するための医薬の製造に好適である。
本発明の技術的な解決は、以下の段落[1]〜[44]により説明される:
[1]式I:
Figure 2019505532

で示される化合物のマレイン酸塩。
[2]式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比が1:1〜3、好ましくは1:2であることを特徴とする、段落[1]に記載の式Iで示される化合物のマレイン酸塩。
[3]有効量の段落[1]又は[2]に記載の式Iで示される化合物のマレイン酸塩を含む、医薬組成物。
[4]Toll様受容体7関連疾患を処置するための医薬を製造するための、段落[1]若しくは[2]に記載の式Iで示される化合物のマレイン酸塩、又は段落[3]に記載の医薬組成物の使用。
[5]疾患が、ウイルス感染症、特に、肝炎ウイルス感染症(例えば、B型肝炎又はC型肝炎ウイルス感染症)であることを特徴とする、段落[4]に記載の使用。
[6]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有することを特とする、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
[7]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.6°±0.2°、7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、19.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、25.0°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[6]に記載の結晶形C。
[8]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.6°±0.2°、6.0°±0.2°、7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、12.0°±0.2°、15.3°±0.2°、17.8°±0.2°、18.5°±0.2°、19.8°±0.2°、20.4°±0.2°、22.8°±0.2°、23.1°±0.2°、24.2°±0.2°、24.7°±0.2°、25.0°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[7]に記載の結晶形C。
[9]実質的に図1に示されるX線粉末回折パターンを有することを特徴とする、段落[6]〜[8]のいずれか一つに記載の結晶形C。
[10]DSCにより特徴付けられる場合、初期温度が97.0℃±5℃であり、かつピーク温度が106.0℃±5℃であることを特徴とする、段落[6]〜[9]のいずれか一つに記載の結晶形C。
[11]以下の工程:
1)溶媒中に式Iで示される化合物を溶解する(好ましくは、溶解を促進するために加熱する)こと;
2)マレイン酸を添加すること;
3)結晶化のために冷却して、濾過し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Cを得ること
を含む、段落[6]〜[10]のいずれか一つに記載の結晶形Cを調製するためのプロセス。
[12]工程1)における溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール、アセトン、酢酸エチル及びそれらの混合溶媒からなる群より選択されることを特徴とする、段落[11]に記載の調製プロセス。
[13]溶媒が、エタノールであることを特徴とする、段落[12]に記載の調製プロセス。
[14]工程1)において、式Iで示される化合物 1mol当たりに添加される溶媒の量が、0.2〜8L、好ましくは0.3〜4L、より好ましくは0.5〜2L、最も好ましくは1Lであることを特徴とする、段落[11]〜[13]のいずれか一つに記載の調製プロセス。
[15]工程2)において、式Iで示される化合物 1mol当たりに添加されるマレイン酸の量が、1.0〜4.0mol、好ましくは1.6〜3.0mol、より好ましくは2.0〜2.4mol、最も好ましくは2.2molであることを特徴とする、段落[11]〜[14]のいずれか一つに記載の調製プロセス。
[16]工程1)において、加熱温度が、40℃〜90℃、好ましくは50℃〜80℃、より好ましくは70℃〜80℃であり得ることを特徴とする、段落[11]〜[14]のいずれか一つに記載の調製プロセス。
[17]結晶組成物であって、該結晶組成物の重量に基づいて、段落[6]〜[10]のいずれか一つに記載の結晶形Cが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であることを特徴とする、結晶組成物。
[18]有効量の段落[6]〜[10]のいずれか一つに記載の結晶形C又は段落[17]に記載の結晶組成物を含む、医薬組成物。
[19]Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を処置するための医薬を製造するための、段落[6]〜[10]のいずれか一つに記載の結晶形C若しくは段落[17]に記載の結晶組成物又は段落[18]に記載の医薬組成物の使用。
[20]疾患が、ウイルス感染症、特に、肝炎ウイルス感染症(例えば、B型肝炎又はC型肝炎ウイルス感染症)であることを特徴とする、段落[19]に記載の使用。
[21]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、23.0°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形D。
[22]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、20.7°±0.2°、23.0°±0.2°、23.7°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[21]に記載の結晶形D。
[23]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、5.6°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、16.9°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、20.7°±0.2°、22.6°±0.2°、23.0°±0.2°、23.7°±0.2°、24.5°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[22]に記載の結晶形D。
[24]結晶形Dが、実質的に図2に示されるX線粉末回折パターンを有することを特徴とする、段落[21]〜[23]のいずれか一つに記載の結晶形D。
[25]DSCにより特徴付けられる場合、初期温度が98.3℃±5℃であり、かつピーク温度が110.1℃±5℃であることを特徴とする、段落[21]〜[24]のいずれか一つに記載の結晶形D。
[26]以下の工程:
1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをアセトン溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
2)一定温度で振盪すること;
3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Dを得ること
を含む、段落[25]に記載の結晶形Dを調製するためのプロセス。
[27]工程1)において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C 1g当たりに添加されるアセトンの量が、2〜30mL、好ましくは8〜24mL、より好ましくは12〜20mL、最も好ましくは14〜16mLであることを特徴とする、段落[21]〜[26]のいずれか一つに記載の調製プロセス。
[28]工程2)において、一定温度が、20℃〜60℃、好ましくは30℃〜50℃、より好ましくは35℃〜45℃、最も好ましくは40℃であることを特徴とする、段落[21]〜[27]のいずれか一つに記載の調製プロセス。
[29]結晶組成物であって、該結晶組成物の重量に基づいて、段落[21]〜[25]のいずれか一つに記載の結晶形Dが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であることを特徴とする、結晶組成物。
[30]有効量の段落[21]〜[25]のいずれか一つに記載の結晶形D又は段落[29]に記載の結晶組成物を含む、医薬組成物。
[31]Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を処置するための医薬を製造するための、段落[21]〜[25]のいずれか一つに記載の結晶形D若しくは段落[29]に記載の結晶組成物又は段落[30]に記載の医薬組成物の使用。
[32]疾患が、ウイルス感染症、特に、肝炎ウイルス感染症(例えば、B型肝炎又はC型肝炎ウイルス感染症)であることを特徴とする、段落[31]に記載の使用。
[33]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、9.0°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形E。
[34]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、6.7°±0.2°、9.0°±0.2°、10.8°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[33]に記載の結晶形E。
[35]X線粉末回折パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、6.7°±0.2°、9.0°±0.2°、10.8°±0.2°、16.2°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°、22.0°±0.2°、22.6°±0.2°、25.9°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、段落[34]に記載の結晶形E。
[36]結晶形Eが、実質的に図3に示されるX線粉末回折パターンを有することを特徴とする、段落[33]〜[35]のいずれか一つに記載の結晶形E。
[37]DSCにより特徴付けられる場合、初期温度が85.7℃±5℃であり、かつピーク温度が97.5℃±5℃であることを特徴とする、段落[33]〜[36]のいずれか一つに記載の結晶形E。
[38]以下の工程:
1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをイソプロパノール溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
2)一定温度で振盪すること;
3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Eを得ること
を含む、段落[33]〜[37]のいずれか一つに記載の結晶形Eを調整するためのプロセス。
[39]工程1)において、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C 1g当たりに添加されるイソプロパノールの量が、2〜30mL、好ましくは8〜24mL、より好ましくは12〜20mL、更に好ましくは14〜16mLであることを特徴とする、段落[38]に記載の調製プロセス。
[40]工程2)において、一定温度が、20℃〜60℃、好ましくは30℃〜50℃、より好ましくは35℃〜45℃、更に好ましくは40℃であることを特徴とする、段落[38]又は[39]に記載の調製プロセス。
[41]結晶組成物であって、該結晶組成物の重量に基づいて、段落[33]〜[37]のいずれか一つに記載の結晶形Eが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であることを特徴とする、結晶組成物。
[42]有効量の段落[33]〜[37]のいずれか一つに記載の結晶形E又は段落[41]に記載の結晶組成物を含む、医薬組成物。
[43]Toll様受容体7(TLR7)関連疾患を処置するための医薬を製造するための、段落[33]〜[37]のいずれか一つに記載の結晶形E若しくは段落[41]に記載の結晶組成物又は段落[42]に記載の医薬組成物の使用。
[44]疾患が、ウイルス感染症、特に、肝炎ウイルス感染症(例えば、B型肝炎又はC型肝炎ウイルス感染症)であることを特徴とする、段落[43]に記載の使用。
本明細書中で、以下の略語を使用する:SEM−Cl:2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド;SEM:2−(トリメチルシリル)エトキシメチル;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;TFA:トリフルオロ酢酸;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;n−BuOH:n−ブタノール;NH・HO:アンモニア水;Na:ナトリウム;XRPD:X線粉末回折;DSC:示差熱分析。
本発明において、X線回折パターンを以下のとおり測定した:装置:Bruker D8 ADVANCE X線回折装置;方法:ターゲット:Cu:K−アルファ;波長λ=1.54179Å;電圧:40kV;電流:40mA;走査範囲:4〜40°;試料回転速度:15rpm;走査速度:10°/分。
本明細書中で使用される溶媒は、市販されており、更に精製することなく使用することができる。調製例における合成反応は、一般的に、不活性窒素雰囲気下、無水溶媒中で行われる。プロトン磁気共鳴のデータは、Bruker Avance III 400(400MHz)分光計で記録され、化学シフトは、テトラメチルシラン低磁場で(ppm)として示される。質量分析は、Agilent 1200 plus 6110(&1956A)で決定される。LC/MS又はShimadzu MSには、DAD:SPD−M20A(LC)及びShimadzu Micromass 2020検出器が含まれる。質量分析計は、正又は負モードで操作されるエレクトロスプレーイオン化(ESI)を備えている。
調製例1:
2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン マレイン酸塩の調製
式III:
2,4−ジクロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
Figure 2019505532
式IIで示される化合物(2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン)(4.00kg、21.28mol)をDMF(20.00L)中に溶解し、DIPEA(2.58kg、20.00mol)を室温(25℃)で何回かに分けて添加し、続いて、30分間撹拌した。反応液を氷浴で0℃まで冷却し、次に、SEM−Cl(4.00kg、24.00mol)を1秒当たり1〜2滴の滴下速度で5時間かけてゆっくり滴下した。添加後、反応液を0℃で4時間撹拌した。反応をHPLCによりモニターした。完了後、反応液をクエンチし、水(70L)で希釈して、次に、酢酸エチル(15L×3)で抽出した。合わせた有機相を1M 塩酸水溶液(5L×2)及びブライン(7L×2)で連続して洗浄し、溶媒を減圧下での蒸留により除去して、式IIIで示される化合物(6.40kg、20.11mol、収率 94.50%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.24 - 8.35 (m, 1 H), 6.70 - 6.85 (m, 1 H), 5.77 (s, 2 H), 3.45 - 3.57 (m, 2 H), 0.74 - 0.86 (m, 2 H), 0.00 (s, 9 H).
式IV:
2−クロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505532
式IIIで示される化合物(1.60kg、5.03mol)を10Lクレーブ内のイソプロパノール(1.60L)中に溶解した。アンモニア水(4L)を室温(25℃)で一度に添加して、反応混合物を95℃で7時間撹拌した。反応をHPLCによりモニターした。完了後、反応液を室温まで放冷し、ブフナーロートに通して濾過し、暗褐色の固体を得た。固体を酢酸エチル/n−ヘプタン(1/1、5L×2)及び酢酸エチル(4L)で連続してスラリー化して、褐色の固体として式IVで示される化合物(1.25kg、4.18mol、収率 83.1%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.61 - 7.77 (m, 1 H), 6.97 - 7.19 (m, 2 H), 6.28 - 6.38 (m, 1 H), 5.54 - 5.67 (m, 2 H), 3.43 - 3.53 (m, 2 H), 0.76 - 0.91 (m, 2 H), 0.07 (s, 9 H).
式V:
2−ブトキシ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505532
n−BuOH(17.0L)に、窒素下で金属ナトリウム(525.05g、22.84mol)を何回かに分けてゆっくり添加した。添加後、系の温度を60℃まで上昇させ、金属ナトリウムが完全に溶解するまで該温度で撹拌を継続的に行った。次に、系を25℃まで冷却して、式IVで示される化合物(1.95kg、6.53mol)を何回かに分けて添加した。撹拌しながら均質に混合後、反応混合物を90℃で8時間、継続的に撹拌した。反応をHPLCによりモニターした。完了後、反応混合物を、25℃まで自然に放冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液(30L)中にゆっくり注いだ。次に、反応混合物を酢酸エチル(15L×3)で抽出して、合わせた有機相をブライン(20L×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥して、濾過した。溶媒を減圧下で留去後、残渣をn−ヘプタン(4L)中でスラリー化して、固体を濾過により分離し、酢酸エチル(5L)中でスラリー化して、黄白色の固体として式Vで示される化合物(1.53kg、4.55mol、69.7%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.49 - 7.54 (m, 1 H), 6.54 - 6.62 (m, 2 H) , 6.15 - 6.20 (m, 1 H) , 5.54 (s, 2 H) , 4.10 - 4.22 (m, 2 H) , 3.42 - 3.55 (m, 2 H) , 1.58 - 1.73 (m, 2 H) , 1.35 - 1.47 (m, 2 H) , 0.90 - 0.96 (m, 3 H) , 0.83 - 0.89 (m, 2 H) , 0.05 (s, 9 H).
式VI:2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505532
式Vで示される化合物(1.10kg、3.27mol)をTFA(5.50L)中に溶解して、反応液を25℃で16時間撹拌した。反応をHPLCによりモニターした。完了後、TFAを減圧下で蒸留により除去して、残渣をメタノール(1.2L)及び氷水(1.2L)中に溶解した。均一な撹拌下で、濃アンモニア水により系のpHを12に調整した。混合物を2時間撹拌して、沈殿物を溶液から継続的に沈殿させた。濾過後、白色固体としての濾滓(filter cake)を15%アンモニア水(1.2L×3)及び酢酸エチル(4L)で連続してスラリー化して、白色固体として式VIで示される化合物(550.00g、2.67mol、81.7%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.37 (d, J=2.89 Hz, 1 H), 6.29 (d, J=3.01 Hz, 1 H), 4.27 (t, J=6.53 Hz, 2 H), 1.75 (d, J=7.91 Hz, 2 H), 1.44 - 1.61 (m, 2 H), 1.00 (t, J=7.40 Hz, 3 H).
式VII:
4−((4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド
Figure 2019505532
3口フラスコに、テレフタルアルデヒド(790.64mg、5.82mmol)及びイソプロパノール(10mL)を添加し、2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1.00g、4.85mmol)を撹拌しながら添加し、系を0℃まで冷却して、更に10分間撹拌した。精製水(10mL)及び炭酸カリウム(804.17mg、5.82mmol)を添加し、LCMSによるモニターをしながら、反応物が枯渇するまで25℃で16時間反応させた。反応が完了した後に固体が析出した。濾過後、得られた固体を精製水(20mL)及び(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/20)(30mL)で続けてスラリー化し、濾過し、乾燥して、黄色の固体として式VIIで示される化合物(1.50g、4.41mmol、収率 90.9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.94 (s, 1 H), 7.86 (d, J = 8.16 Hz, 2 H), 7.72 (d, J = 8.16 Hz, 2 H), 7.12 - 7.17 (m, 1 H), 6.19 (s, 1 H), 4.28 (t, J=6.53 Hz, 2 H), 1.68 - 1.77 (m, 2 H), 1.44 - 1.54 (m, 2 H), 0.97 (t, J=7.34 Hz, 3 H).
式VIII:
(4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)メタノール
Figure 2019505532
30L反応器に、式VIIで示される化合物(450.0g、1.32mol)及びイソプロパノール(4.5L)を添加して、混合物を5分間撹拌した。次に、氷酢酸(119.0g、1.98mol)を添加して、撹拌しながら温度を0〜10℃まで下げた。ピロリジン(112.4g、1.58mol)を10℃未満の温度で滴下した。添加後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(420.0g、1.98mol)を何回かに分けて添加して、液体クロマトグラフィーによるモニターをしながら、原料が枯渇するまで10〜20℃で3時間反応させた。反応完了後、精製水(5L)を添加し、溶液の温度を約−10℃まで下げ、添加中の溶液温度を0℃未満にしながら15%アンモニア水(12L)を溶液に添加した。撹拌下で固体が析出した。濾過を行い、得られた濾滓を水(2L)及び酢酸エチル(2L×2)でスラリー化した。濾過を行い、減圧下、40℃で12時間乾燥を行い、黄色固体として式VIIIで示される化合物(465.0g、1.18mol、収率 89.4%、水分 0.9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.46 (d, J=7.91 Hz, 1 H), 7.29 (d, J = 8.03 Hz, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 4.29 (t, J = 6.53 Hz, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 2.52 (br. s., 4 H), 1.66 - 1.83 (m, 6 H), 1.49 (d, J = 7.53 Hz, 2 H), 0.98 (t, J = 7.40 Hz, 3 H).
式I:
2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505532
20Lクレーブに、式VIIIで示される化合物(440.0g、1.11mol)及びジクロロメタン(7.0L)を添加して、撹拌しながら系の温度を−15℃未満まで下げた。系にトリエチルシラン(880mL、5.55mol)を滴下後、添加中の温度を−10℃未満に維持しながらトリフルオロ酢酸(880mL)を継続的に滴下した。添加後、反応を0℃で2時間行い、原料点(raw material point)が消失するまで液体クロマトグラフィーによりモニターした。反応完了後、反応液を濃縮乾固して、酢酸エチル(2.2L)を溶液に添加した。撹拌を行って温度を0℃未満まで下げた。次に、飽和炭酸ナトリウム溶液を添加してpH9〜10に溶液を調整し、その間、系の温度を10℃未満に維持した。濾過を行い、得られた濾滓を水(2.2L)でスラリー化した。濾過を行い、減圧下で乾燥を行い、白色固体として式Iで示される化合物のトリフルオロ酢酸塩(550g)を得た。
エタノール(1.6L)に、白色固体としての式Iで示される化合物のトリフルオロ酢酸塩(525g)を添加して、撹拌しながら系の温度を約0℃まで下げた。次に、1mol/L 水酸化ナトリウム溶液(2.2L)を添加した。濾過を行い、得られた濾滓を精製水(2.5L)でスラリー化した。濾過を行い、減圧下で乾燥を行い、固体として式Iで示される化合物(380.0g)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.04 (s, 1H), 4.32 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.60 (s, 2H), 2.55 - 2.52 (m, 4H), 1.85 - 1.71 (m, 6H), 1.55-1.48 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
実施例1:2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミンのマレイン酸塩の結晶形Cの調製
エタノール(10mL)に、式Iで示される化合物(3.80g、10mmol)を添加し、これを加熱して溶解した。次に、マレイン酸(2.55g、22mmol)を溶液に添加し、溶液が透明になるまで加熱しながら撹拌を続けた。次に、溶液を室温まで放冷し、1〜2時間静置した。沈殿物を濾過し、固体を、減圧下、オイルポンプで乾燥して、固体として式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cを得た。得られたマレイン酸塩において、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:2であった。
XRPDは、以下のとおり測定された:装置:Bruker D8 ADVANCE X線回折装置;方法:ターゲット:Cu:K−アルファ;波長λ=1.54179Å;電圧:40kV;電流:40mA;走査範囲:4〜40°;試料回転速度:15rpm;走査速度:10°/分。
得られた化合物の結晶は、実質的に図1に示される回折ピークを有していた。
実施例2:2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミンのマレイン酸塩の結晶形Dの調製
アセトン(0.8mL)に、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C(50mg)を添加して懸濁液を形成した。懸濁液試料をサーモスタット(40℃)上で2日間(暗所で)振盪した。残留固体を遠心分離し、40℃の減圧オーブン中で一晩乾燥して、固体として式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Dを得た。得られたマレイン酸塩において、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:2であった。
XRPDは、以下のとおり測定された:装置:Bruker D8 ADVANCE X線回折装置;方法:ターゲット:Cu:K−アルファ;波長λ=1.54179Å;電圧:40kV;電流:40mA;走査範囲:4〜40°;試料回転速度:15rpm;走査速度:10°/分。
得られた化合物の結晶は、実質的に図2に示される回折ピークを有していた。
実施例3:2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミンのマレイン酸塩の結晶形Eの調製
イソプロパノール(0.8mL)に、式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C(50mg)を添加して懸濁液を形成した。懸濁液試料をサーモスタット(40℃)上で2日間(暗所で)振盪した。残留固体を遠心分離し、40℃の減圧オーブン中で一晩乾燥して、固体として式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Eを得た。得られたマレイン酸塩において、式Iで示される化合物対マレイン酸のモル比は1:2であった。
XRPDは、以下のとおり測定された:装置:Bruker D8 ADVANCE X線回折装置;方法:ターゲット:Cu:K−アルファ;波長λ=1.54179Å;電圧:40kV;電流:40mA;走査範囲:4〜40°;試料回転速度:15rpm;走査速度:10°/分。
得られた化合物の結晶は、実質的に図3に示される回折ピークを有していた。
実施例4:高温安定性試験
実施例1〜3で調製された結晶形を、「医薬品成分及び医薬品の安定性試験ガイドライン(Guidelines for the Stability Test of Pharmaceutical Ingredients and Pharmaceutical Preparations)」(Chinese Pharmacopoeia 2010 Appendix XIXC)により、高温条件下での加速試験において安定性について試験した。
実施例1〜3で調製された結晶形C、D及びEを、それぞれ60℃の開口している清潔な容器に入れた。試料は、それぞれ10日目、20日目及び30日目に試験のために採取した。結果を0日目の初期試験結果と比較した。
実施例5:高湿度安定性試験
実施例1〜3で調製された結晶形を、「医薬品成分及び医薬品の安定性試験ガイドライン」(Chinese Pharmacopoeia 2010 Appendix XIXC)により、高湿度条件下での加速試験において、安定性について試験した。
実施例1〜3で調製された結晶形C、D及びEを、40℃/75%湿度(開放)の条件下、恒温恒湿槽中で加速試験に付した。試料は、それぞれ30日目、60日目及び90日目に試験のために採取した。結果を0日目の初期試験結果と比較した。
実施例6:光安定性
実施例1〜3で調製された結晶形を、「医薬品成分及び医薬品の安定性試験ガイドライン」(Chinese Pharmacopoeia 2010 Appendix XIXC)により、光条件下で、安定性について試験した。
実施例1〜3で調製された結晶形C、D及びEを、それぞれ5000Lx±500Lxの照明環境に置いた。試料を5日目、10日目及び30日目に採取した。試験結果を0日目の初期試験結果と比較した。
薬理活性の実施例
効能実施例1:Toll様受容体7及びToll様受容体8のインビトロ受容体結合活性スクリーニング
試薬:
HEK−Blue hTLR7細胞及びHEK−Blue hTLR8細胞(InvivoGenから入手可能)
DMEM培地
熱非働化ウシ胎児血清
抗マイコプラズマ試薬 Normocin(商標)
ブレオマイシン
ブラストサイジン
使用されたGS−9620及びR848の構造は以下のとおりであるが、GS−9620の調製は、米国特許出願公開第2010/0143301号明細書に開示されたプロセスを参照することができ;R848は、ABGENT(IMG−2208、仕様:0.5mg)から市販されていた。
Figure 2019505532
スキーム:
1.96ウェル化合物プレートの調製:
10mmol/Lの濃度で開始して、液体ワークステーションPODを用いて化合物をDMSOで3倍に勾配希釈し、10点希釈した(第2カラム〜第11カラム、各点はデュプリケイト)。第12カラムでは、5mg/mL 陽性化合物R848(1μL)を陽性対照として添加した;そして、第1カラムでは、DMSO(1μL)を陰性対照として添加した。各ウェルは、DMSO(1μL)を含有していた。
2.培養フラスコ中の細胞を収集し、細胞密度を250,000細胞/mLに希釈した。
3.調製した化合物プレートに細胞懸濁液(50,000細胞/ウェル)(200μL)を添加し、各ウェル中のDMSOの最終濃度を0.5%とした。
4.細胞及び化合物を含有する培養プレートを、COインキュベーター中、37℃、5% COで24時間インキュベートした。
5.24時間のインキュベーション後、上清(20μL)を各ウェルから96ウェル透明アッセイプレートへと取り出した。アッセイプレートの各ウェルにQuanti−Blue試薬(180μL)を添加して、プレートをインキュベーター中、37℃、5% COで1時間インキュベートした。
6.1時間後、Microplate Reader OD650を用いて上清(20μL)中のアルカリホスファターゼの含量を測定した。
7.Prismソフトウェアを用いて各化合物のEC50を得た。
結果を表1に示した:
Figure 2019505532
表1に示されるとおり、本発明による式Iで示される化合物は、対照(Toll様受容体7アゴニスト GS−9620)よりも高いToll様受容体7に対するインビトロ受容体結合活性、及び対照(Toll様受容体7アゴニスト GS−9620)よりも低いToll様受容体8に対するインビトロ受容体結合活性を示した。
本発明の化合物は、様々な受容体に関して選択性の明白な差を有しており、その効果は先行技術より優れている。
効能実施例2:末梢血単核球試験スキーム
この実施例の目的は、式Iで示される化合物でヒト末梢血単核球(PBMC)を刺激した24時間後のサイトカインの発現レベルを測定することである。
細胞上清を希釈せずにアッセイし、IFN−αのレベルを直接測定した。式Iで示される化合物を最初に20mM DMSOストック溶液中に調合して、細胞培地で10倍に勾配希釈して総数11の希釈点とした。9希釈点の化合物(最高濃度は200μmol/Lであった)を各ウェルに50μLで96ウェルプレートに添加した。新鮮なヒト末梢血単核球を各ウェルに150μLで播種して450,000細胞を含むようにした。細胞培養プレートをインキュベーター中、37℃、5% COで24時間インキュベートした。インキュベーション後、培養プレートを1200rpmで5分間遠心分離して上清を収集し、そして、測定のために−20℃で保存した。サイトカインの測定は、フローサイトメーター上でBD−PharmingenのCytometric Bead Array(CBA)を用いて実行した。上記の測定法を用いて、30pg/mLのIFN-αの産生を刺激する最低薬物濃度を、サイトカイン刺激試験におけるMEC値とした。結果を表2に示した。
Figure 2019505532
結論:対照(GS−9620)と比較して、本発明の式Iで示される化合物は、より良好なPBMCのインビトロ IFN−α誘導活性と、同等のTNF−α誘導活性を示した。

Claims (10)

  1. 式I:
    Figure 2019505532

    で示される化合物のマレイン酸塩。
  2. X線粉末回折パターンにおいて、2θ=7.6°±0.2°、9.9°±0.2°、17.8°±0.2°、22.8°±0.2°、24.2°±0.2°、26.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、式I:
    Figure 2019505532

    で示される化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  3. 以下の工程:
    1)溶媒中に式Iで示される化合物を溶解すること;
    2)マレイン酸を添加すること;及び
    3)結晶化のために冷却して、濾過し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Cを得ること
    を含む、請求項2に記載の結晶形Cを調製するためのプロセスであって、該溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール、アセトン、酢酸エチル及びそれらの混合溶媒からなる群より選択され、好ましくはエタノールである、プロセス。
  4. X線粉末回折パターンにおいて、2θ=5.1°±0.2°、9.5°±0.2°、11.2°±0.2°、17.6°±0.2°、20.2°±0.2°、23.0°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、式I:
    Figure 2019505532

    で示される化合物のマレイン酸塩の結晶形D。
  5. 以下の工程:
    1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをアセトン溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
    2)一定温度で振盪すること;及び
    3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Dを得ること
    を含む、請求項4に記載の結晶形Dを調製するためのプロセス。
  6. X線粉末回折パターンにおいて、2θ=4.9°±0.2°、5.3°±0.2°、9.0°±0.2°、16.5°±0.2°、19.3°±0.2°に回折ピークを有することを特徴とする、式I:
    Figure 2019505532

    で示される化合物のマレイン酸塩の結晶形E。
  7. 以下の工程:
    1)式Iで示される化合物のマレイン酸塩の結晶形Cをイソプロパノール溶媒中に入れて懸濁液を形成すること;
    2)一定温度で振盪すること;及び
    3)遠心分離し、洗浄し、そして、乾燥して、結晶形Eを得ること
    を含む、請求項6に記載の結晶形Eを調製するためのプロセス。
  8. 結晶組成物であって、
    該結晶組成物の重量に基づいて、請求項2に記載の結晶形Cが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であるか;又は
    該結晶組成物の重量に基づいて、請求項4に記載の結晶形Dが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であるか;又は
    該結晶組成物の重量に基づいて、請求項6に記載の結晶形Eが、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、そして、最も好ましくは95%以上であること
    を特徴とする、結晶組成物。
  9. 有効量の、請求項1に記載の式Iで示される化合物のマレイン酸塩、請求項2に記載の結晶形C、請求項4に記載の結晶形D、請求項6に記載の結晶形E、若しくは請求項8に記載の結晶組成物、又はそれらの任意の組合せを含むことを特徴とする、医薬組成物。
  10. Toll様受容体7関連疾患を処置するための医薬を製造するための、請求項1に記載の式Iで示される化合物のマレイン酸塩、請求項2に記載の結晶形C、請求項4に記載の結晶形D、請求項6に記載の結晶形E、請求項8に記載の結晶組成物又は請求項9に記載の医薬組成物の使用。
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