JP2019217961A - エアバッグリッド補強部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、ドア部の各部の剛性を最適化し得るようにする。【解決手段】少なくともヒンジ部35によって開閉可能なドア部32を有し、ドア部32が、表面側にヒンジ部35と平行な複数の溶着リブ36を有するエアバッグリッド補強部材31に関する。ドア部32を裏面側から押圧した時に、ドア部32の自由端61の中央部61aに応力集中が生じるように溶着リブ36を分断するリブ分断部62を設けるようにする。【選択図】図3

Description

この発明は、エアバッグリッド補強部材に関するものである。
自動車などの車両には、緊急時の安全手段としてエアバッグ装置が備えられている。例えば、助手席用のエアバッグ装置は、袋状のエアバッグ本体を折畳んで収容するエアバッグモジュールと、リッド部材と、エアバッグリッド補強部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
リッド部材は、通常時にエアバッグモジュールを上から覆い隠すと共に、緊急時にエアバッグモジュールから展開したエアバッグ本体を車室内に膨出させる開口を形成する。エアバッグリッド補強部材は、リッド部材の裏面側に取付けられてリッド部材を補強すると共に、エアバッグモジュールの少なくとも一部を収容して、エアバッグモジュールから展開したエアバッグ本体をリッド部材へ案内する。
リッド部材は、エアバッグ本体によって開成されるリッド部と、リッド部の外周を取囲むリッド外周部を有している。
エアバッグリッド補強部材は、ドア部と、フランジ部と、ヒンジ部と、脚部とを有している。ドア部は、リッド部の裏面に取付けられてリッド部を補強すると共に、リッド部と一体に開閉可能とされる。フランジ部は、ドア部の外周を取囲むと共に、リッド外周部の裏面に取付けられてリッド外周部を補強する。ヒンジ部は、フランジ部にドア部を開閉可能に接続する。脚部は、エアバッグモジュールの上部を取囲んだ状態でフランジ部やドア部の下側に配設される。ヒンジ部は、脚部の内側の位置に配置される。
ドア部は、表面側にヒンジ部と平行な複数の溶着リブを有している。
特開2008−201325号公報
しかしながら、上記エアバッグリッド補強部材では、ドア部は各部の剛性がほぼ均一となっており、最適ではなかった。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
少なくともヒンジ部によって開閉可能なドア部を有し、
該ドア部が、表面側に前記ヒンジ部と平行な複数の溶着リブを有するエアバッグリッド補強部材において、
前記ドア部を裏面側から押圧した時に、前記ドア部の自由端の中央部に応力集中が生じるように前記溶着リブを分断するリブ分断部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、ドア部の剛性を均一でなくすることができる。
本実施の形態にかかる一体ヒンジを有するエアバッグ装置を側方から見た縦断面図である。 本実施の形態にかかる別体ヒンジを有する別のエアバッグ装置を側方から見た縦断面図である。 実施例1にかかるエアバッグリッド補強部材の斜視図である。 実施例2にかかるエアバッグリッド補強部材の斜視図である。 実施例3にかかるエアバッグリッド補強部材の斜視図である。 図3〜図5の実施例のリッド部の開き方を示す斜視図である。 図6の場合の開裂の拡がり方のパターンを示す平面図(イメージ図)である。 比較例にかかる図3と同様のエアバッグリッド補強部材の斜視図である。 図7の場合のリッド部の開き方の例を示す斜視図である。 開裂の拡がり方のパターンを示す平面図(イメージ図)である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図10は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1は、エアバッグ装置を示すものである。図中の方向は、車両前後方向X、車幅方向Y、上下方向Zとなっている。
自動車などの車両1には、緊急時の安全手段として車室2内にエアバッグ装置3が設けられている。例えば、助手席用のエアバッグ装置3は、袋状のエアバッグ本体4を折畳んで収容するエアバッグモジュール5と、リッド部材6と、エアバッグリッド補強部材31とを備えている。
リッド部材6は、通常時にエアバッグモジュール5を上から覆い隠すと共に、緊急時にエアバッグモジュール5から展開したエアバッグ本体4を車室2内へ膨出させる開口を形成する。リッド部材6は、エアバッグ本体4によって開成されるリッド部21と、リッド部21の外周を取囲むリッド外周部22とを有している。
この実施例では、リッド部21は、車両前後方向Xに二枚設けられている。リッド部21とリッド外周部22とは、開裂線23によって画成される。開裂線23は、リッド部材6の裏面側に形成された、リッド部材6の表面に達しない深さの切込みなどとされる。リッド部材6には、インストルメントパネル8と一体になったものや、インストルメントパネル8とは別体になったものが存在している。
エアバッグリッド補強部材31は、リッド部材6の裏面側に取付けられてリッド部材6を補強すると共に、エアバッグモジュール5の少なくとも一部を収容して、エアバッグモジュール5から展開したエアバッグ本体4をリッド部材6へ案内する。
エアバッグリッド補強部材31は、ドア部32と、フランジ部33と、脚部34と、ヒンジ部35とを有している。このうち、ドア部32は、各リッド部21の裏面に取付けられて各リッド部21を補強すると共に、リッド部21と一体に開閉される。
フランジ部33は、ドア部32の外周を取囲んだ状態でリッド外周部22を補強する。フランジ部33は、リッド外周部22の裏面に上記した開口を取囲むように取付けられる。ドア部32とフランジ部33との表面には、リッド部材6に溶着するための溶着リブ36,37が設けられる。
脚部34は、エアバッグモジュール5の上部を取囲んだ状態でドア部32やフランジ部33の下側に配設される。脚部34には、下側からエアバッグモジュール5の上部が挿入されるようになっており、脚部34は、展開したエアバッグ本体4をドア部32およびリッド部21へ向けて案内するガイド部として機能する。そのために、脚部34は、ドア部32の外側やドア部32の外周側の位置を取囲んで車室2内への膨出方向へ延びるほぼ枠状のものとされる。
そして、エアバッグモジュール5の上部の前後の側面には、フック部42が設けられ、脚部34には、フック部42を遊嵌可能な係止穴43が形成される。なお、エアバッグモジュール5の下部は、車体に設けられたステアリングサポートメンバなどの車体強度部材44にブラケット45,46を用いて固定される。
ヒンジ部35は、ドア部32をフランジ部33に対して開閉可能に接続する。ヒンジ部35は、下側へ迂回する余長部52を有している。余長部52は、側面視ほぼU字状またはほぼV字状などとされる。ヒンジ部35は、脚部34の内側の位置に設置される。ヒンジ部35には、別部材で構成されたヒンジ部材54によって構成されたもの(別体ヒンジ)などが存在する。ヒンジ部材54には、可撓性を有する樹脂のネットやフィルム、または、鉄板などの金属板などを用いることができる。ヒンジ部材54は、インサート成形によってエアバッグリッド補強部材31に埋設される。また、ヒンジ部35には、図2に示すように、ドア部32やフランジ部33と一体に構成されたものなども存在する。
上記のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
なお、この実施例のエアバッグリッド補強部材31は、少なくともヒンジ部35によって開閉可能なドア部32を有し、ドア部32が、表面側にヒンジ部35(の延設方向、例えば、車幅方向Y)と平行な複数の溶着リブ36を有するものとされている。
(1)図1〜図3の各実施例に示すように、ドア部32を裏面側から押圧した時に、ドア部32の自由端61の中央部61aに応力集中が生じるように溶着リブ36を分断するリブ分断部62を設けるようにする。
ここで、ドア部32は、エアバッグ本体4によって裏面側から押圧される。自由端61は、ドア部32のヒンジ部35とは反対側となる端部のことである。ドア部32は、ヒンジ部35を中心として回動することにより、ヒンジ部35と反対側の端部が自由端61となる。自由端61の中央部61aは、ドア部32の幅方向(ほぼ車幅方向Y)の中央の位置のことである。
リブ分断部62は、例えば、連続している1本の長い溶着リブ36を、複数本の短い不連続の溶着リブ36に分断するものである。リブ分断部62は、ドア部32に設けられた単数または複数本の溶着リブ36に対して設けることができる。リブ分断部62を設けることで、ドア部32の剛性を部分的に弱めることができる。リブ分断部62は、自由端61の中央部61aに応力集中を生じさせられればどのように溶着リブ36を分断しても良い。例えば、リブ分断部62は、ドア部32に設けられた複数本の溶着リブ36を、車幅方向Yに対して、左右対称となるように分断しても良いし、左右非対称となるように分断しても良い。好ましくは、リブ分断部62は、以下のようにする。
(2)リブ分断部62は、ドア部32のヒンジ部35側に位置する溶着リブ36の一部(ヒンジ側溶着リブ63、図4)を除いた、ドア部32の自由端61の側に位置する残りの溶着リブ36(自由端側溶着リブ64)に対して形成されても良い。
ここで、リブ分断部62を形成しないヒンジ部35側の一部の溶着リブ36(ヒンジ側溶着リブ63)は、ドア部32のヒンジ部35側に必要最低限の剛性を確保するためのものであり、ドア部32のヒンジ部35側の剛性を有効に確保できれば、1〜2本程度で良い。
必要最低限の剛性が確保されるのであれば、図3、図5に示すように、ヒンジ側溶着リブ63に対してもリブ分断部62を設けても良い。但し、図3、図5に対してリブ分断部62が形成されないヒンジ側溶着リブ63を設けても良い。
(3)リブ分断部62は、平行な複数の溶着リブ36間に跨るように、ヒンジ部35の側から自由端61の側へ向かって放射状に拡がる放射形状に形成されても良い(放射形状分断部65)。
ここで、放射状に拡がるとは、1点を中心O1,O2として拡がる拡がり方のことである。この場合の拡がり方は、直線的なものとするのが好ましい。この実施例では、ドア部32ごとに、異なる中心O1,O2を有するリブ分断部62とされている。また、リブ分断部62は、ドア部32の幅中心線に対して対称的に設けられるのが好ましい。
放射状の中心O1,O2は、図3、図4に示すように、各ドア部32に対して1点のみ設定しても良いし、図5に示すように、各ドア部32に対して複数点設定しても良い。なお、放射状の中心O1,O2は、正確に1点に集まるのが好ましい。但し、正確に1点に集まらなくても、若干のズレ程度であれば許容できる。
(4)リブ分断部62の放射状の中心O1,O2は、図3、図4に示すように、ドア部32のヒンジ部35側の端部よりも外側の位置としても良い。
ここで、放射状の中心O1,O2は、フランジ部33の内側の位置としても良いし、フランジ部33の外側の位置としても良い。この実施例では、フランジ部33の内側の位置としている。
なお、図5に示すように、放射状の中心O1,O2を、ドア部32のヒンジ部35側の端部の位置やヒンジ部35の位置に設けても良い。また、構造的には、放射状の中心O1,O2は、ドア部32の内側の位置に設けることもできる。
(5)リブ分断部62の放射状の拡がり方は、図3、図4に示すように、ドア部32の自由端61の幅寸法より拡げても良い。リブ分断部62を、ドア部32の自由端61の幅寸法よりも拡げた場合には、リブ分断部62の一部は、ドア部32の側部へ向かって延びることになる。
この実施例では、ドア部32の側部の(車両前後方向Xの)ほぼ中央部またはその周辺へ向かって延びるリブ分断部62が設けられている。これにより、ドア部32のヒンジ部35の側のコーナー部に、図6に斜線で示すような、他の部分よりも変形量が小さい、ほぼ三角形状の小部分(小区画部66)が形成される。
なお、リブ分断部62の放射状の拡がり方は、図5に示すように、ドア部32の自由端61の幅寸法の範囲内で拡がるようにしても良い。
(6)放射形状のリブ分断部62は、図3、図4に示すように、線状または斜線状をした複数本の切除線67を含むものとしても良い。
ここで、切除線67は、線状をしたリブ分断部62のことである。切除線67の本数や角度は、ドア部32の状況に応じて最適に設定する。
ドア部32が複数枚存在する場合には、切除線67は、図3に示すように、両側のドア部32で同じ本数(図では、共に5本となっている)や角度に形成しても良い。切除線67を両側のドア部32で同じ本数や角度に形成することで、両側のドア部32は、ほぼ対称的に変形されることになる。
または、図4に示すように、両側のドア部32で本数や角度を異ならせても良い。切除線67を両側のドア部32で異なる本数(図では、一方が7本で他方が3本となっている)や角度に形成することで、両側のドア部32は、非対称的に変形されることになる。
なお、切除線67の本数は上記に限るものではない。切除線67の本数を多くすることで、ドア部32の各部の剛性を細かく変化させてドア部32を複雑な形に変形させることができる。切除線67の本数を少なくすることで、ドア部32の各部の剛性が弱くなり過ぎないようにしてドア部32をより大きく変形させることができる。この際、図3、図4のように、切除線67には、ドア部32の幅中心線に沿って自由端61の中央部61aへ向かう切除線67が含まれていても良い。これにより、切除線67が奇数本になると共に、ドア部32を幅中心線の両側が対称的な形状に盛り上がるように変形させることが可能となる。そして、自由端61の中央部61aをより大きく変形させることが可能になる。
また、切除線67は、図5と同様に、複数の中心O1,O2を持つように形成しても良い。
(7)放射形状のリブ分断部62は、平面視で三角形状の切除面68を含むものとしても良い。
ここで、三角形状の切除面68は、面状をしたリブ分断部62のことである。三角形状の切除面68の数や開き角度や設置の向きは、ドア部32の状況に応じて最適に設定する。
ドア部32が複数枚存在する場合には、三角形状の切除面68は、図5に示すように、両側のドア部32で同じ数や、同じ開き角度や、同じ設置の向きに形成しても良い。三角形状の切除面68を両側のドア部32で同じ本数や開き角度に形成することで、両側のドア部32は、ほぼ対称的に変形されることになる。
特に図示しないが、両側のドア部32で異なる数や、異なる開き角度や、異なる設置の向きに形成しても良い。三角形状の切除面68を両側のドア部32で異なる本数や角度に形成することで、両側のドア部32は、非対称的に変形されることになる。
なお、三角形状の切除面68は、図3、図4と同様に、1つの中心O1,O2を持つように形成しても良い。また、三角形状の切除面68は、切除線67と組合せて設けても良い。そして、上記した各構成は適宜組み合わせることができる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
エアバッグ装置3は、緊急時に、エアバッグモジュール5に折り畳んで収容した袋状のエアバッグ本体4が展開し、エアバッグリッド部材(リッド部材6)を押圧することで開裂線23を開裂し、エアバッグリッド部材に開裂線23の開裂による開口を形成して車室2内へ膨出することで、座席に正しく着座している乗員の体を保護拘束する。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)ドア部32の溶着リブ36にリブ分断部62を設けるようにする。これにより、ドア部32の各部の剛性を均一でなくすることができる。そのため、リブ分断部62を設けることで、ドア部32の自由端61の中央部61aに効率的に応力集中が生じるように、ドア部32の各部の剛性を最適に低下させることができる。
よって、ドア部32が下側から押されたときに、図6に示すように、ドア部32の自由端61の中央部61aが最初に盛り上がるようになるため、リッド部21の開裂線23を安定して主開裂線部24の中央部から開裂させることができる。
そのため、例えば、図8のように、ドア部32の溶着リブ36にリブ分断部62を設けていない場合には、ドア部32全体の剛性がほぼ均一になるので、ドア部32が下側から押されたときに、ドア部32自体が変形し難い状態となることで、図9に示すように、ドア部32全体がリッド部21に対して平行に盛り上がり、リッド部21の周囲の開裂線23が一気に開裂し、その後中央部の主開裂線24が開裂するおそれがある。
なお、ドア部32の剛性は、ヒンジ部35を別部材のヒンジ部材54で構成した場合の方が、一体ヒンジ53にする場合よりも高くする必要があるので、リブ分断部62を設ける構造は、別部材のヒンジ部材54を設けた場合に適している。
(効果2)ドア部32のヒンジ部35側に位置する溶着リブ36の一部については、リブ分断部62を設けないようにしても良い。これにより、ドア部32のヒンジ部35側の剛性が無用に低下するのを防止できる。よって、ドア部32のヒンジ部35側の剛性を確保しつつ、ドア部32の自由端61の中央部61aに効率的に応力集中が生じるように、ドア部32の各部の剛性を最適に低下させることが可能になる。よって、ヒンジ部35を保護したり、ドア部32のヒンジ部35側の溶着リブ36の剥がれを防止したりすることができる。
(効果3)リブ分断部62を、平行な複数の溶着リブ36間に跨るように、ヒンジ部35の側から自由端61の側へ向かって放射状に拡がる放射形状にしても良い。これにより、図6に示すように、ドア部32を変形量や変形タイミングの異なる複数の部分に分けることができる。そのため、ドア部32の自由端61の中央部61aに効率的に応力集中が生じるようにドア部32の各部の剛性を低下させる構造が実現できる。
この際、リブ分断部62を、ヒンジ部35の側から自由端61の側へ向かって放射状に拡がる放射形状にすることで、図7のイメージ図に示すように、放射状の中心O1,O2を中心とする円(の円弧)に沿って応力集中を生じさせることができる。そのため、ドア部32やリッド部21の開成時に、ドア部32の自由端61が面外方向へ円弧状に変形し、開成が進行するに従い円弧状の変形の量が大きくなって行くことで、ドア部32の変形が中央部61aから両端部へと積極的に拡がって行くことになる。
これに対し、ドア部32の自由端61側の中央部61aに応力集中が生じたとしても、例えば、図10のように、中央部61aのみ盛り上がるようなドア部32の変形の仕方になっていると、開裂が中央部61aで停滞してしまい、両端部へ拡がって行き難くなるおそれがある。
よって、この実施例のリブ分断部62は、開裂を中央部61aから両端部へ向けて拡げるのに有利であり、効率的である。
(効果4)リブ分断部62の放射状の中心O1,O2は、図3、図4に示すように、ドア部32のヒンジ部35側の端部より外側の位置としても良い。これにより、放射状のリブ分断部62で、ドア部32を大き過ぎず小さ過ぎない適度な中心角を有する複数のほぼ扇形の部分に分けることができる。そのため、ドア部32を主開裂線部24の開裂にとって最適な状態で変形させることができる。この形状は、各ドア部32に対して中心O1,O2を1点設ける場合に適している。
また、各ドア部32に対して中心O1,O2を複数点設ける場合には、放射状の中心O1,O2を、ドア部32のヒンジ部35側の端部やヒンジ部35の位置に設けても上記と同様に、適度な中心角を有する複数のほぼ扇形の部分に分けることができる。
(効果5)リブ分断部62の一部をドア部32の側部へ向かって延びるようにしても良い。これにより、ドア部32のヒンジ部35の側のコーナー部に、斜線で示すような、他の部分よりも小さい部分(小区画部66)を形成することができる。この部分は、開成時に、リブ分断部62で分断された他の部分よりも変形量が少なくなるため、コーナー部でのリッド部21に対する溶着リブ36の剥がれを有効に防止することができる(コーナー剥がれ防止部)。
(効果6)リブ分断部62は、線状または斜線状をした複数本の切除線67を含むようにしても良い。これにより、実際に、ドア部32の自由端61の中央部61aに効率的に応力集中が生じ、更に、ドア部32の自由端61の中央部61aから両端部へ応力集中箇所が効率的に拡がって行き易いようにドア部32の各部の剛性を低下させることができる。
(効果7)リブ分断部62を、平面視で三角放射形状の切除面68を含むようにしても良い。これにより、実際に、ドア部32の自由端61の中央部61aに効率的に応力集中が生じ、更に、ドア部32の自由端61の中央部61aから両端部へ応力集中箇所が効率的に拡がって行き易いようにドア部32の各部の剛性を低下させることができる。
31 エアバッグリッド補強部材
32 ドア部
35 ヒンジ部
36 溶着リブ
61 自由端
61a 中央部
62 リブ分断部
63 ヒンジ側溶着リブ
64 自由端側溶着リブ
65 放射形状分断部
67 切除線
68 切除面

Claims (7)

  1. 少なくともヒンジ部によって開閉可能なドア部を有し、
    該ドア部が、表面側に前記ヒンジ部と平行な複数の溶着リブを有するエアバッグリッド補強部材において、
    前記ドア部を裏面側から押圧した時に、前記ドア部の自由端の中央部に応力集中が生じるように前記溶着リブを分断するリブ分断部を設けたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  2. 請求項1に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    前記リブ分断部は、前記ドア部のヒンジ部側に位置する前記溶着リブの一部を除いた、前記ドア部の前記自由端側に位置する残りの前記溶着リブに対して形成されたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    前記リブ分断部は、平行な複数の前記溶着リブ間に跨るように、ヒンジ部の側から前記自由端側へ向かって放射状に拡がる放射形状に形成されたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  4. 請求項3に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    前記リブ分断部の放射形状の中心は、前記ドア部の前記ヒンジ部側の端部よりも外側にあることを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    前記リブ分断部の一部は前記ドア部の側部へ向かって延びることを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    放射形状の前記リブ分断部は、線状または斜線状をした複数本の切除線を含むことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のエアバッグリッド補強部材において、
    放射形状の前記リブ分断部は、平面視で三角形状の切除面を含むことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
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