JP2019216991A - 薬剤分包機 - Google Patents
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Abstract
Description
薬品庫には、大抵、多数の薬剤フィーダが収納され、それらの薬剤フィーダは多段多列に配置され、それぞれの薬剤フィーダは、制御装置の制御に従って薬剤逐次排出動作を行う通常固定式のベース部と、錠剤やカプセル剤などの薬剤を多数個ランダム収容可能であって薬剤補充作業の便宜等のためにベース部に対して着脱しうるようになっていてベース部の駆動に応じて薬剤を逐次排出する薬剤カセット(容器部)とを具備している。
薬剤収集機構は、薬品庫の内部に配設されていて薬剤フィーダから排出された薬剤を上段から中段へ落下させるダクトやシュータなどの上部薬剤収集機構と、筐体内の中段部分に設けられて上部薬剤収集機構の下方かつ包装装置の上方に位置していて上部薬剤収集機構では絞られなかった或いは十分には絞り込めなかった落下薬剤を十分に絞り込んで上記薬剤投入部材の上部開口へ投入する収集ホッパ等の下部薬剤収集機構と備えている。
そして、それに応じて、薬剤収集機構のうち上段の上部薬剤収集機構については、錠剤フィーダ格納庫と共に上部薬剤収集機構を分割して薬品庫から前方へ引き出せるように構成することで薬剤通過経路を露出可能にしたものがある(例えば特許文献4参照)。
これに対し、近年は、カセット保持部の直ぐ下方に配設された独立駆動の多列コンベアを具備した謂わば単段コンベア構成の作動部が開発されて実用に供されている(例えば特許文献5図3,特許文献6図1参照)。
また、錠剤フィーダ格納庫および上部薬剤収集機構や、薬剤手撒き装置、下部薬剤収集機構、包装装置は、清掃時や点検時などに筐体から引き出すために、スライドレールなどの引出部材を介在させて筐体に装備されている。
そして、作動部が下部薬剤収集機構と一緒に引き出された場合は、作動部と下部薬剤収集機構との双方に対して作業者がほとんど移動することなく清掃等の作業を行うことができるので便利な一方、作動部と下部薬剤収集機構との連結部やその近くなど部材の混み合っている部分については作業がしづらかった。
そこで、両者の利点を兼ね備えた薬剤分包機を開発すること、具体的には、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して清掃等の作業が十分に行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することが技術的な課題となる。
しかも、薬剤手撒き装置への作業に加えて下部薬剤収集機構への作業も筐体の前で行えるので、薬剤分包機の後方に作業領域を確保する必要性が解消か軽減される。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して中間部に位置する夫々の部分にまで十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されているうえ下部薬剤収集機構が手撒き装置対応部分と薬品庫対応部分と合流部分とに分かれていてもそれらに対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することができる。
しかも、カセット保持部と作動部と間に仕切板を設けたことにより、下部薬剤収集機構と薬剤手撒き装置のカセット保持部と薬剤手撒き装置の作動部とを個別引出可能に保持する台部が補強されるとともに、カセット保持部と作動部とのうち何れか一方に生じた不所望な変形等が引出時に他方に悪影響を及ぼすといった不具合発生が簡便に回避される。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって薬剤手撒き装置のカセット保持部と作動部とを個別かつ円滑に引き出せる薬剤分包機を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって薬剤手撒き装置の出し入れに伴う落下物による不具合の発生頻度が小さい薬剤分包機を簡便に実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって下部薬剤収集機構を進退可能にしても上下の他の部材等との位置合わせが的確に行える薬剤分包機を実現することができる。
図1〜図9に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、図1(b)と図5は、が薬剤手撒き装置30を下部薬剤収集機構20と共に筐体11から前方へ引き出した状態の薬剤分包機10を示し、図1(b)が斜視図、図5が縦断右側面図である。
また、図1(d)と図7(a)は、引出済みの薬剤手撒き装置30からカセット保持部31を引き出さずに作動部32を更に前方へ引き出した状態の薬剤分包機10を示し、図1(d)が斜視図、図7(a)が右側面図である。
図9は、薬剤手撒き装置30のカセット保持部31だけを筐体11から引き出した状態の薬剤分包機10に係る外観斜視図である。
なお、制御装置は、筐体11の内部のうち他の部材と干渉しない適宜箇所に格納されているので、図示を割愛した。
薬品庫12は、左右4分割で前方へ出し入れ可能に保持されており、各分割体の間には薬剤フィーダ13から排出された薬剤を落下させながら収集する上部薬剤収集機構14が付設されており、上部薬剤収集機構14の下端部は適度に窄んでいて通常は中段の下部薬剤収集機構20の上方に位置する(図4参照)。
包装装置15は、上端開口が広く下端開口が狭い漏斗状の投入ホッパ16を上部に具備しており(図4参照)、そこに落下投入された一包分の薬剤を図示しない分包紙に区分封入するようになっている。
それらのうち、薬剤手撒き装置30は、底部を開閉しうる手撒き用の区画室を多数備えた薬剤手撒きカセットを保持するカセット保持部31と、その下方に位置してカセット保持部31から落下薬剤を一括で受け取るとともに薬剤を逐次排出する作動部32とを具備している(図2〜図4参照)。
そして、第1引出部材41が台部40の左右両側面と筐体11の内側面とに連結されているので、薬剤手撒き装置30を台部40と共に筐体11から前方へ出し入れすることができるようになっている。
このロック部材43は、手動操作にて簡単に施錠状態と解錠状態を切り替えられるものであり、施錠状態では掛止等にて第2引出部材42がスライド動作等をできないようにし、解錠状態では掛止等が外れて第2引出部材42がスライド動作等を円滑に行える状態にするようになっている。また、施錠状態ではロック部材43の手動操作部が第2引出部材42等に寄り添って筐体11に対する台部40の進退を妨げないが、解錠状態ではロック部材43の手動操作部が第2引出部材42等から突き出て台部40の後退時に筐体11等と干渉することで、下部薬剤収集機構20が相対位置等不安定といった不適当な状態のまま筐体11の内部に戻されるのを簡便かつ的確に防止するものとなっている。
これに対し、改良された薬剤手撒き装置30や下部薬剤収集機構20に対しては、以下のようにして作業を行うことができる。
そして、その状態でも作業し易い所である手撒き装置対応部分21や薬品庫対応部分22さらにはカセット保持部31の上側部分などに対して必要な作業を行う。
上記実施例では、下部薬剤収集機構20が三つの部分21,22,23に分かれていたが、各部が更に細分化されていても良い。一方、下部薬剤収集機構20が単一ホッパのような一体物の場合は、それが纏めて台部40から進退するようにすると良い。
上記実施例では、カセット保持部31と作動部32との直接的干渉等を避けるために両者31,32の間に仕切板50を設けたが、仕切板50を台部40に対してしっかり取り付けることで仕切板50に仕切板50の補強役を兼ねさせるようにしても良い。
上記実施例では、薬剤手撒き装置30の作動部32として単段コンベア構成のものを図示したが、作動部32は二段コンベア構成のものであっても良い。
11…筐体、12…薬品庫、13…薬剤フィーダ、
14…上部薬剤収集機構、15…包装装置、16…投入ホッパ(薬剤投入部材)、
20…下部薬剤収集機構、
21…手撒き装置対応部分、22…薬品庫対応部分、23…合流部分、
30…薬剤手撒き装置、
31…カセット保持部、32…作動部、
40…台部、
41…第1引出部材、42…第2引出部材、43…ロック部材、
50…仕切板、51…薬剤通過孔、
60…受け板、61…係止孔
Claims (5)
- 筐体と、その上段に保持される薬品庫と、前記筐体の下段に保持される包装装置と、前記筐体の中段に保持されて前記薬品庫から落下した薬剤を前記包装装置へ導く下部薬剤収集機構と、前記筐体の中段に保持されて前記下部薬剤収集機構の前に位置する薬剤手撒き装置と、前記薬剤手撒き装置を乗載保持する台部と、前記台部を前記筐体から前方へ出し入れ可能に支持する第1引出部材とを備えた薬剤分包機において、前記台部が前記下部薬剤収集機構を保持するようになっており、前記下部薬剤収集機構を前記台部から後方へ進退可能に支持する第2引出部材が設けられていることを特徴とする薬剤分包機。
- 前記下部薬剤収集機構が、前記薬剤手撒き装置から排出された薬剤を収集する手撒き装置対応部分と、前記薬品庫から落下した薬剤を収集する薬品庫対応部分と、前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分との下方に位置する合流部分とを具備したものであり、前記第2引出部材が前記合流部分を残して前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分とを進退させるようになっていることを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。
- 前記薬剤手撒き装置の上側部分のカセット保持部と前記薬剤手撒き装置の下側部分の作動部とが、前記台部から個別に前方へ引き出し可能になっており、前記カセット保持部から前記作動部へ落下する薬剤を通過させる多数の孔が打ち抜き形成された仕切板が、前記台部に装備されて前記カセット保持部と前記作動部との間に位置するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された薬剤分包機。
- 前記台部が、前記薬剤手撒き装置の下方に横たわる受け板を着脱しうるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬剤分包機。
- 前記第2引出部材の作動の可否を切り替えるロック部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬剤分包機。
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