JP2019216545A - ケーブル部材の固定構造 - Google Patents

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宏幸 松岡
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Abstract

【課題】より容易にケーブル部材を固定する。【解決手段】クリップ20は、ワイヤーハーネス2の周方向に延在する状態で当該ワイヤーハーネス2を内側に保持するケーブル保持部21と、このケーブル保持部の各周方向端部21a,21bに連続して、そのケーブル固定部3に設けられた保持溝10の溝幅方向に拡開する一対の延伸部22a,22bと、を備える。更に、このクリップ20は、これらの各延伸部22a,22bが保持溝10に係合することにより当該保持溝10に保持される。そして、ケーブル固定部3には、保持溝10に対してワイヤーハーネス2が径方向から挿入されることにより、このワイヤーハーネス2がケーブル保持部21の内側に挿入される状態で、そのクリップ20が保持溝10に保持されるプリセット位置P1が設定される。【選択図】図6

Description

本発明は、ケーブル部材の固定構造に関するものである。
従来、例えば、ワイヤーハーネス等、ケーブル部材の固定構造には、そのケーブル部材を保持溝内に保持するものがある。例えば、特許文献1には、ケーブル固定部(ブラケット)に設けられた保持溝(切割溝)内に、そのケーブル部材(コントロールケーブル)とともに弾性変形可能なクリップ(バネ材)を挿入する構成が開示されている。そして、この従来例の固定構造においては、その保持溝の開口端部に設けられた段部にクリップの両端を係止することにより、このクリップとともに保持溝内に挿入されたケーブル部材を脱離不能に保持する構成になっている。
特開2000−87947号公報
しかしながら、例えば、車両においては、このようなケーブル部材の固定に十分な作業スペースを確保することが難しい場合が多い。また、その固定作業が窮屈な姿勢で行われることもある。このため、上記のようなクリップを用いてもなお、そのケーブル部材の固定作業には手間がかかるのが実情である。そして、これが生産効率の低下を招く一因になっていることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より容易にケーブル部材を固定することのできるケーブル部材の固定構造を提供することにある。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造は、ケーブル固定部に設けられた保持溝内に弾性変形可能なクリップを介してケーブル部材を固定するケーブル部材の固定構造であって、前記クリップは、前記ケーブル部材の周方向に延在する状態で該ケーブル部材を内側に保持するケーブル保持部と、前記ケーブル保持部の各周方向端部に連続して前記保持溝の溝幅方向に拡開する一対の延伸部と、を備え、前記各延伸部が前記保持溝に係合することにより該保持溝に保持されるとともに、前記ケーブル固定部には、前記保持溝に対して前記ケーブル部材が径方向から挿入されることにより該ケーブル部材が前記ケーブル保持部の内側に挿入される状態で前記クリップが前記保持溝に保持されるプリセット位置と、前記プリセット位置よりも前記保持溝の内側で該保持溝に前記クリップが保持されることにより該クリップが前記ケーブル部材を前記保持溝内に固定するセット位置と、が設定される。
上記構成によれば、プリセット位置においてクリップを保持溝に保持させた状態で、この保持溝に対してケーブル部材を挿入する。そして、このケーブル部材及びクリップを更に保持溝の内側に挿入し、セット位置に移動させることにより、そのクリップを介してケーブル部材を保持溝内に固定することができる。その結果、例えば、十分な作業スペースを確保することができない、或いは作業姿勢が窮屈である等、両手が使えないような状態でも、容易に、そのケーブル部材の固定作業を行うことができる。そして、これにより、作業効率の向上を図ることができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記プリセット位置においては、前記保持溝の溝幅方向に対向する前記各周方向端部間に形成される前記ケーブル保持部に対する前記ケーブル部材の挿入部の大きさが前記ケーブル部材の直径よりも広くなり、前記セット位置においては、前記挿入部の大きさが前記ケーブル部材の直径よりも狭くなるように、弾性変形することが好ましい。
上記構成によれば、プリセット位置においては、そのケーブル保持部の内側にケーブル部材を挿入することができる。そして、セット位置においては、ケーブル保持部内に挿入されたケーブル部材を脱離不能な状態で保持溝内に固定することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記セット位置において前記保持溝の各側壁面に対する当接部を前記各延伸部に有するとともに、前記保持溝は、前記セット位置における前記各当接部の間隔が前記プリセット位置における前記各当接部の間隔よりも狭くなるように溝幅が設定されてなることが好ましい。
上記構成によれば、クリップの弾性変形に基づいて、そのプリセット位置におけるケーブル保持部の各周方向端部の間隔よりもセット位置における各周方向端部の間隔の方が狭くなるように構成することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記ケーブル保持部の内側に挿入された前記ケーブル部材が該ケーブル部材の挿入方向に前記ケーブル保持部を押圧することにより、前記プリセット位置から前記セット位置に移動するように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブル部材を保持溝に押し込むだけで、その保持溝に保持されたクリップを介してケーブル部材を保持溝内に固定することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、板材を折り曲げてなる板バネ構造をことが好ましい。
上記構成によれば、容易に、そのケーブル保持部及び各延伸部を有した弾性変形可能なクリップを形成することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、線材を折り曲げてなる線バネ構造を有することが好ましい。
上記構成によれば、容易に、そのケーブル保持部及び各延伸部を有した弾性変形可能なクリップを形成することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記ケーブル保持部及び前記各延伸部を有して前記ケーブル部材の延伸方向に配置される複数のクリップ部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブル部材の延伸方向に離間した各クリップ部において、それぞれ、そのケーブル保持部がケーブル部材を保持し、及び各延伸部が保持溝に係合する。そして、これにより、安定的に、そのクリップが保持溝に保持されるとともに、この保持溝の内側にケーブル部材を固定することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記ケーブル部材が挿入される前記保持溝の開口端部に対し、前記各延伸部が前記ケーブル部材の挿入方向から係合することにより、前記プリセット位置において前記保持溝に保持されることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、ケーブル保持部の内側にケーブル部材を挿入可能な状態で、クリップを保持溝に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記保持溝には、互いに対向する位置において該保持溝の溝幅方向内側に突出する一対の係合突部が設けられるとともに、前記クリップは、前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各係合突部に係合することにより、前記セット位置において前記保持溝に保持されることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、安定的に、そのケーブル保持部に保持されたケーブル部材を脱離不能に保持する状態で、クリップを保持溝内に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記各係合突部は、前記保持溝の開口端部に設けられることが好ましい。
上記構成によれば、保持溝の開口端部に設けられた各係合突部に対し、この保持溝に対するケーブル部材の挿入方向から、そのクリップの各延伸部を係合させることができる。そして、これにより、より安定的に、ケーブル保持部の内側にケーブル部材を挿入可能な状態で、そのクリップを保持溝の開口端部に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記ケーブル保持部の各周方向端部及び前記各延伸部に跨って前記溝幅方向内側に凸となる一対の内側湾曲形状部を有することが好ましい。
上記構成によれば、クリップが保持溝に対するケーブル部材の挿入方向とは反対側、つまりは保持溝の外側に移動した場合に、これらの各内側湾曲形状部が上記各係合突部に係合することにより、そのクリップが保持溝から脱離しないようにすることができる。そして、これにより、より安定的に、そのクリップを保持溝の開口端部に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップには、前記クリップが前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対方向に移動することにより前記各係合突部に当接して前記クリップの脱離を規制する一対の抜止突部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、より安定的に、そのクリップを保持溝の開口端部に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記溝幅方向外側に凸となる外側湾曲形状部を前記各延伸部に有することが好ましい。
上記構成によれば、より安定的に、クリップの各延伸部を保持溝の外側から当該保持溝の開口端部に係合させることができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記保持溝には、前記保持溝の溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第1係合突部と、前記各第1係合突部よりも前記保持溝の内側において前記溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第2係合突部と、が設けられ、前記クリップは、前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各第1係合突部に係合することにより、前記プリセット位置において前記保持溝に保持されるとともに、前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各第2係合突部に係合することにより、前記セット位置において前記保持溝に保持されることが好ましい。
上記構成によれば、前記プリセット位置及び前記セット位置において、それぞれ、安定的に、そのクリップを保持溝に保持することができる。
上記課題を解決するケーブル部材の固定構造において、前記クリップは、前記保持溝の各側壁面に対する当接部を前記各延伸部に有するとともに、前記保持溝は、前記セット位置における前記各当接部の間隔が前記プリセット位置における前記各当接部の間隔よりも狭くなるように溝幅が設定されてなることが好ましい。
上記構成によれば、クリップの弾性変形に基づいて、プリセット位置におけるケーブル保持部の各周方向端部の間隔よりも、そのセット位置における各周方向端部の間隔の方が狭くなるようにすることができる。そして、これにより、プリセット位置においては、そのケーブル保持部の内側にケーブル部材を挿入することができ、セット位置においては、ケーブル保持部内に挿入されたケーブル部材を脱離不能な状態で保持溝内に固定することができる。
本発明によれば、より容易にケーブル部材を固定することができる。
ケーブル固定部を有した端子台の斜視図。 第1の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの斜視図(プリセット位置)。 第1の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝の斜視図。 第1の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(セット位置)。 第1の実施形態におけるクリップの斜視図。 第1の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(プリセット位置)。 第2の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの斜視図(セット位置)。 第2の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(セット位置)。 第2の実施形態におけるクリップの斜視図。 第2の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(プリセット位置)。 第3の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの斜視図(セット位置)。 第3の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(セット位置)。 第3の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(プリセット位置)。 第4の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの斜視図(セット位置)。 第4の実施形態におけるクリップ及びワイヤーハーネスの斜視図(プリセット位置)。 第4の実施形態におけるケーブル固定部に設けられた保持溝、クリップ、及びワイヤーハーネスの断面図(セット位置)。
[第1の実施形態]
以下、ケーブル部材の固定構造に関する第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両の給電装置(インバータ)を構成する端子台1には、その給電に用いるワイヤーハーネス2を固定するためのケーブル固定部3が設けられている。本実施形態の端子台1において、このケーブル固定部3は、その一端面(図1中、上側の面)から突出するかたちで設けられている。更に、このケーブル固定部3は、略平行に並んで各ワイヤーハーネス2の配索方向に延びる一対の保持溝10を有している。そして、本実施形態のケーブル固定部3は、これらの各保持溝10の内側に、それぞれ、一本ずつ、その端子台1に接続されるワイヤーハーネス2を保持する構成になっている。
図2〜図4に示すように、本実施形態のケーブル固定部3において、各保持溝10は、そのケーブル固定部3が端子台1の一端面から突出した方向(各図中、上側)に開口端部11を有した断面略コ字状(U字状)の溝形状をなしている。更に、本実施形態の各保持溝10は、この開口端部11が各ワイヤーハーネス2の配索方向に伸びている。そして、本実施形態のケーブル固定部3は、この開口端部11を介することにより、各ワイヤーハーネス2が、それぞれ、その径方向から各保持溝10内に挿入される構成になっている。
また、本実施形態のケーブル固定部3においては、これらの各ワイヤーハーネス2とともに、その各保持溝10内に弾性変形可能なクリップ20が挿入される。尚、図2及び図4、並びに以下に示す各図中には、説明の便宜のため、片側の保持溝10(図1〜図3中、左側)についてのみ、そのクリップ20(及び保持溝10)を記載する。そして、本実施形態のケーブル固定部3は、これらの各クリップ20を介する状態で、その各保持溝10内に各ワイヤーハーネス2を保持する構成になっている。
詳述すると、図4及び図5に示すように、本実施形態のクリップ20は、金属製の板材を折り曲げてなる板バネ構造を有している。具体的には、このクリップ20は、断面略Cリング状の湾曲形状を有するケーブル保持部21と、このケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bに連続して保持溝10の溝幅方向(図4中、左右方向)に拡開する一対の延伸部22a,22bと、を備えている。即ち、本実施形態のクリップ20は、ワイヤーハーネス2の周方向にケーブル保持部21が延在する状態で、このケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を保持する。そして、その各延伸部22a,22bが保持溝10に係合することにより、この保持溝10に保持される構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のクリップ20は、そのケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b及び各延伸部22a,22bに跨って、保持溝10の溝幅方向内側に凸となる一対の内側湾曲形状部23a,23bを有している。そして、本実施形態のクリップ20は、これにより、その各延伸部22a,22bが溝幅方向外側に拡開した形状になっている。
また、図3及び図4に示すように、本実施形態の各保持溝10は、その溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の係合突部31a,31bを有している。そして、本実施形態のクリップ20は、これらの各係合突部31a,31bに対し、その各延伸部22a,22bが係合する状態で保持溝10に保持される構成になっている。
具体的には、図6に示すように、本実施形態のクリップ20は、そのケーブル保持部21を保持溝10の開口端部11から挿入するかたちで、この保持溝10に取着される。また、これにより、クリップ20は、その保持溝10の溝幅方向(図6中、左右方向)外側に拡開する各延伸部22a,22bが、この保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに対し、その保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向(図6中、上側)、つまりは、この保持溝10の外側から係合する。そして、本実施形態のクリップ20は、これにより、その各延伸部22a,22bの先端32側が保持溝10の外部に突出した状態で、この保持溝10に保持される構成になっている。
また、図4に示すように、本実施形態のクリップ20は、弾性変形を伴いつつ、更に、その保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向、つまりは保持溝10の内側(図4中、下側)に挿入される。更に、本実施形態のクリップ20は、これにより、その各延伸部22a,22bの先端32が、保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに対し、その保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側から、つまりは、この保持溝10の内側から係合する。そして、本実施形態のクリップ20は、これにより、そのケーブル保持部21の内側に保持するワイヤーハーネス2を脱離不能に保持溝10内に固定する構成になっている。
更に、図4及び図6に示すように、本実施形態のクリップ20は、上記のような保持溝10に対する係合位置の違いにより、その溝幅方向に対向するケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bの間隔D(D1,D2)が変化する。
具体的には、本実施形態のクリップ20は、各延伸部22a,22bが保持溝10の外側から開口端部11(の各係合突部31a,31b)に係合するプリセット位置P1においては、その溝幅方向に対向するケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bの間隔D(D1)が、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも広くなっている(D1>R)。そして、これにより、これらの各周方向端部21a,21b間を挿入部33として、そのケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入することが可能となっている。
また、本実施形態のクリップ20は、このクリップ20の各延伸部22a,22bが保持溝10の内側から各係合突部31a,31bに係合するセット位置P2においては、その弾性変形によって、ケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bの間隔D(D2)が、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも狭くなる(D2<R)。そして、これにより、脱離不能な状態で、そのケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を保持する構成になっている。
即ち、本実施形態の端子台1に設けられたケーブル固定部3にワイヤーハーネス2を固定する際には、先ず、上記プリセット位置P1となるように、そのケーブル固定部3に設けられた保持溝10の開口端部11にクリップ20を係合させる。そして、この状態で、その保持溝10の開口端部11からワイヤーハーネス2を挿入することにより、このワイヤーハーネス2と一体に、そのクリップ20を上記セット位置P2に移動させる。
つまり、上記プリセット位置P1においては、保持溝10に対してワイヤーハーネス2を挿入することにより、このワイヤーハーネス2がケーブル保持部21の内側に挿入される状態で、そのクリップ20が保持溝10の開口端部11に保持される。また、本実施形態のクリップ20は、そのケーブル保持部21の内側に挿入されたワイヤーハーネス2が、このワイヤーハーネス2の挿入方向、即ち保持溝10の内側にケーブル保持部21を押圧することにより、上記プリセット位置P1からセット位置P2に移動するように構成されている。そして、本実施形態の端子台1は、これにより、そのケーブル固定部3に設けられた保持溝10に対して、容易にワイヤーハーネス2を固定することが可能になっている。
さらに詳述すると、図4に示すように、本実施形態のクリップ20は、その弾性力に基づき、セット位置P2においては、その各延伸部22a,22bの先端32が、保持溝10の各側壁面40a,40bに当接するように構成されている。そして、本実施形態の保持溝10は、セット位置P2における各延伸部22a,22bの先端32の間隔d2が、上記プリセット位置P1における各先端32の間隔d1よりも狭くなるように、その溝幅Wが設定されている(W=d2<d1)。
即ち、本実施形態のクリップ20は、その保持溝10の溝幅方向外側に拡開する各延伸部22a,22bが内側に押し縮められるかたちで弾性変形することにより、上記プリセット位置P1からセット位置P2に移動する。そして、これにより、そのケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33を形成する各周方向端部21a,21bの間隔Dが、プリセット位置P1よりもセット位置P2の方が狭くなるように構成されている(D1>D2)。
尚、本実施形態の保持溝10には、その開口端部11に設けられた上記各係合突部31a,31bの一部分を切り欠くかたちで、ワイヤーハーネス2の挿入方向、即ち保持溝10の内側に向かって(図4及び図6中、上側から下側に向かって)、溝幅方向に対向する互いの距離が縮まるような一対の斜面44a,44bが形成されている。そして、本実施形態の保持溝10は、これらの斜面44a,44b上をクリップ20の各延伸部22a,22bが摺動する態様で、容易に、その弾性力に基づき溝幅方向外側に拡開しようとする各延伸部22a,22bを内側に押し縮めつつ、クリップ20をプリセット位置P1からセット位置P2に移動させることが可能になっている。
また、本実施形態のクリップ20は、そのケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b及び各延伸部22a,22bに跨る上記各内側湾曲形状部23a,23bに連続して各延伸部22a,22bに設けられた溝幅方向外側に凸となる一対の外側湾曲形状部43a,43bを有している。そして、これにより、より安定的に、その保持溝10の外側から当該保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに係合する構成になっている。
更に、本実施形態のクリップ20には、この状態において、そのクリップ20が保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側(図6中、上側)、つまりは保持溝10の外側に移動することにより当該保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに当接する一対の抜止突部45a,45bが設けられている。尚、本実施形態のクリップ20において、これらの各抜止突部45a,45bは、それぞれ、そのケーブル保持部21の一部分を溝幅方向外側に切り起こすかたちで形成されている。そして、本実施形態では、これにより、そのプリセット位置P1において保持溝10の開口端部11に係合するクリップ20の脱離を規制する構成になっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ケーブル固定部3は、弾性変形可能なクリップ20を介することにより、その保持溝10内にケーブル部材としてのワイヤーハーネス2を固定する。また、クリップ20は、ワイヤーハーネス2の周方向に延在する状態で当該ワイヤーハーネス2を内側に保持するケーブル保持部21と、このケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bに連続して保持溝10の溝幅方向に拡開する一対の延伸部22a,22bと、を備える。そして、クリップ20は、これらの各延伸部22a,22bが保持溝10に係合することにより当該保持溝10に保持される。また、ケーブル固定部3には、保持溝10に対してワイヤーハーネス2が径方向から挿入されることにより、このワイヤーハーネス2がケーブル保持部21の内側に挿入される状態で、そのクリップ20が保持溝10に保持されるプリセット位置P1が設定される。そして、ケーブル固定部3には、このプリセット位置P1よりも保持溝10の内側で当該保持溝10にクリップ20が保持されることにより、このクリップ20がワイヤーハーネス2を保持溝10内に固定するセット位置P2が設定される。
上記構成によれば、プリセット位置P1においてクリップ20を保持溝10に保持させた状態で、この保持溝10に対してワイヤーハーネス2を挿入する。そして、このワイヤーハーネス2及びクリップ20を更に保持溝10の内側に挿入し、セット位置P2に移動させることにより、そのクリップ20を介してワイヤーハーネス2を保持溝10内に固定することができる。その結果、例えば、十分な作業スペースを確保することができない、或いは作業姿勢が窮屈である等、両手が使えないような状態でも、容易に、そのワイヤーハーネス2の固定作業を行うことができる。そして、これにより、作業効率の向上を図ることができる。
(2)クリップ20は、プリセット位置P1においては、ケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b間に形成される当該ケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33の大きさ、即ち各周方向端部21a,21bの間隔D(D1)が、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも広くなっている(D1>R)。そして、セット位置P2においては、弾性変形によって、その挿入部33の大きさ、即ち各周方向端部21a,21bの間隔D(D2)が、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも狭くなる(D2<R)。
上記構成によれば、プリセット位置P1においては、そのケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入することができる。そして、セット位置P2においては、ケーブル保持部21内に挿入されたワイヤーハーネス2を脱離不能な状態で保持溝10内に固定することができる。
(3)クリップ20は、セット位置P2においては、その各延伸部22a,22bの先端32が、保持溝10の各側壁面40a,40bに当接するように構成されている。そして、保持溝10は、セット位置P2における各側壁面40a,40bに対する各当接部47の間隔、つまりは、各延伸部22a,22bの先端32の間隔d(d2)が、プリセット位置P1における間隔d(d1)よりも狭くなるように、その溝幅Wが設定されてなる(W=d2<d1)。
上記構成によれば、クリップ20の弾性変形に基づいて、そのプリセット位置P1におけるケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bの間隔D(D1)よりもセット位置P2における各周方向端部21a,21bの間隔D(D2)の方が狭くなるように構成することができる(D1<D2)。
(4)クリップ20は、ケーブル保持部21の内側に挿入されたワイヤーハーネス2が当該ワイヤーハーネス2の挿入方向にケーブル保持部21を押圧することにより、プリセット位置P1からセット位置P2に移動するように構成される。
上記構成によれば、ワイヤーハーネス2を保持溝10に押し込むだけで、その保持溝10に保持されたクリップ20を介してワイヤーハーネス2を保持溝10内に固定することができる。
(5)クリップ20は、板材を折り曲げてなる板バネ構造を有する。これにより、容易に、そのケーブル保持部21及び各延伸部22a,22bを有した弾性変形可能なクリップ20を形成することができる。
(6)クリップ20は、ワイヤーハーネス2が挿入される保持溝10の開口端部11に対し、各延伸部22a,22bがワイヤーハーネス2の挿入方向、即ち保持溝10の外側から係合することにより、プリセット位置P1において保持溝10に保持される。これにより、簡素な構成にて、容易に、そのケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入可能な状態で、クリップ20を保持溝10に保持することができる。
(7)保持溝10には、互いに対向する位置において、その保持溝10の溝幅方向内側に突出する一対の係合突部31a,31bが設けられる。そして、クリップ20は、その各延伸部22a,22bが保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側、つまりは保持溝10の内側から上記各係合突部31a,31bに係合することにより、セット位置P2において保持溝10に保持される。
上記構成によれば、簡素な構成にて、安定的に、そのケーブル保持部21に保持されたワイヤーハーネス2を脱離不能に保持する状態で、クリップ20を保持溝10内に保持することができる。
(8)各係合突部31a,31bは、保持溝10の開口端部11に設けられる。
上記構成によれば、保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに対し、この保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向から、そのクリップ20の各延伸部22a,22bを係合させることができる。そして、これにより、より安定的に、ケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入可能な状態で、そのクリップ20を保持溝10に保持することができる。
(9)クリップ20は、ケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b及び各延伸部22a,22bに跨って溝幅方向内側に凸となる一対の内側湾曲形状部23a,23bを有する。
上記構成によれば、クリップ20が、保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側、つまりは保持溝10の外側に移動した場合に、これらの各内側湾曲形状部23a,23bが上記各係合突部31a,31bに係合することにより、その保持溝10から脱離しないようにすることができる。そして、これにより、より安定的に、そのクリップ20を保持溝10の開口端部11に保持することができる。
(10)クリップ20は、溝幅方向外側に凸となる外側湾曲形状部43a,43bを各延伸部22a,22bに有する。
上記構成によれば、より安定的に、クリップ20の各延伸部22a,22bを、その保持溝10の外側から当該保持溝10の開口端部11(に設けられた各係合突部31a,31b)に係合させることができる。
(11)クリップ20には、プリセット位置P1において、このクリップ20が保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対方向、つまりは保持溝10の外側に移動した場合に、上記各係合突部31a,31bに当接して、このクリップ20の脱離を規制する一対の抜止突部45a,45bが設けられる。これにより、より安定的に、そのクリップ20を保持溝10の開口端部11に保持することができる。
[第2の実施形態]
以下、ケーブル部材の固定構造に関する第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図7〜図10に示すように、本実施形態の固定構造は、上記第1の実施形態と比較して、そのクリップ20B(20)の構成が相違する。
詳述すると、図9に示すように、本実施形態のクリップ20Bは、金属製の線材を折り曲げてなる線バネ構造を有している。具体的には、本実施形態のクリップ20Bは、環状に折り曲げられた線材が、更に、略コ字状に折り曲げられた立体構造を有している。そして、これにより、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様のケーブル保持部21及び各延伸部22a,22bを有して、そのワイヤーハーネス2の延伸方向(長手方向)、つまりは保持溝10の延伸方向に対向する一対のクリップ部50を備えた構成になっている。
即ち、図7〜図9に示すように、本実施形態のクリップ20Bは、ワイヤーハーネス2の延伸方向(図8中、紙面に直交する方向)に離間した2位置において、その各クリップ部50に設けられた略Cリング形状をなすケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を保持する。また、図9に示すように、本実施形態のクリップ20Bは、各クリップ部50に設けられた各延伸部22a,22bの先端32が、それぞれ、直線状に延びる接続部51を介して互いに接続された構造となっている。そして、図8に示すように、セット位置P2においては、これらの各延伸部22a,22bの先端32及び接続部51が、その保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに対して、保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対方向から(図8中、下側から)係合する構成になっている。
また、図10に示すように、本実施形態のクリップ20Bは、プリセット位置P1においては、各クリップ部50の各延伸部22a,22bが、それぞれ、上記各係合突部31a,31bに対して、保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向から(図10中、上側から)、つまりは保持溝10の外側から係合する。そして、これにより、その保持溝10の開口端部11に保持される構成となっている。
さらに詳述すると、図8〜図10に示すように、本実施形態のクリップ20Bは、これらの各クリップ部50が、それぞれ、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様の各内側湾曲形状部23a,23b及び各外側湾曲形状部43a,43bを有している。また、本実施形態のクリップ20Bは、そのプリセット位置P1及びセット位置P2における保持溝10の各側壁面40a,40bに対する両当接部47の間隔、つまりは、各延伸部22a,22bの先端32の間隔d(d1,d2)が、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様の関係となっている(W=d2<d1)。そして、そのケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b間に形成される当該ケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33の大きさ、即ち各周方向端部21a,21bの間隔D(D1,D2)もまた、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様の関係となっている(D1>R,D2<R)。
このように、本実施形態のクリップ20Bは、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様の機能を有している。そして、これにより、本実施形態の固定構造においてもまた、容易に、そのワイヤーハーネス2の固定作業を行うことが可能になっている。
更に、本実施形態のクリップ20は、ワイヤーハーネス2の延伸方向に離間した各クリップ部50において、それぞれ、そのケーブル保持部21がワイヤーハーネス2を保持し、及び各延伸部22a,22bが保持溝10の開口端部11に設けられた各係合突部31a,31bに係合する。そして、これにより、安定的に、保持溝10に保持されるとともに、その保持溝10の内側にワイヤーハーネス2を固定することが可能になっている。
[第3の実施形態]
以下、ケーブル部材の固定構造に関する第3の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図11〜図13に示すように、本実施形態のケーブル固定部3Cにおいて、保持溝10Cには、その開口端部11において当該保持溝10Cの溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第1係合突部61a,61bが設けられている。また、この保持溝10Cには、これらの各第1係合突部61a,61bよりも保持溝10Cに対するワイヤーハーネス2の挿入方向、即ち保持溝10Cの内側(図12及び図13中、下側)において、この保持溝10Cの溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第2係合突部62a,62bが設けられている。そして、本実施形態のケーブル固定部3Cは、これらの各第1係合突部61a,61b又は各第2係合突部62a,62bに係合する状態で、そのクリップ20Cが保持溝10Cに保持される構成になっている。
詳述すると、本実施形態のクリップ20Cは、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様に、断面略Cリング状のケーブル保持部21と、このケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bに連続する一対の延伸部22a,22bと、を備えている。尚、本実施形態のクリップ20Cは、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様に、金属製の板材を折り曲げてなる板バネ構造を有している。更に、このクリップ20Cは、その保持溝10Cの溝幅方向外側に拡開する各延伸部22a,22bを内側に押し縮める態様で、この保持溝10C内に挿入される。そして、本実施形態のクリップ20Cは、これにより、保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側、つまりは保持溝10の内側(図12及び図13中、下側)から、その各延伸部22a,22bが、上記各第1係合突部61a,61b又は各第2係合突部62a,62bに係合する構成になっている。
さらに詳述すると、図12及び図13に示すように、本実施形態のクリップ20Cは、保持溝10内に挿入されることにより、その弾性力に基づいて、各延伸部22a,22bの先端32が、この保持溝10の各側壁面70a,70bに当接する。また、本実施形態の保持溝10は、その開口端部11に設けられた各第1係合突部61a,61bに対してクリップ20Cの各延伸部22a,22bが係合する位置の溝幅W1よりも、その保持溝10の内側に設けられた各第2係合突部62a,62bに対して各延伸部22a,22bが係合する位置の溝幅W2の方が狭くなっている(W1>W2)。そして、本実施形態のケーブル固定部3Cは、これにより、その保持溝10Cの各第1係合突部61a,61bに対してクリップ20Cの各延伸部22a,22bが係合する位置をプリセット位置P1に設定し、その各延伸部22a,22bが各第2係合突部62a,62bに係合する位置をセット位置P2に設定する構成になっている。
即ち、保持溝10Cの溝幅(W1,W2)が狭くなることにより、その各側壁面70a,70bに対する各延伸部22a,22b側の各当接部77の間隔、即ち各延伸部22a,22bの先端32の間隔d(d1,d2)もまた狭くなる。更に、本実施形態のクリップ20Cは、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様、この弾性変形に基づいて、そのケーブル保持部21の各周方向端部21a,21b間に形成される当該ケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33の大きさ、即ち各周方向端部21a,21bの間隔D(D1,D2)が狭くなる。そして、ケーブル固定部3Cは、これにより、そのクリップ20Cのケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33の大きさが、プリセット位置P1においては、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも広くなり(D1>R)、セット位置P2においては、ワイヤーハーネス2の直径Rよりも狭くなるように構成されている(D2<R)。
以上、本実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態と同様、容易に、そのワイヤーハーネス2の固定作業を行うことができる。そして、これに加え、プリセット位置P1においては、より安定的に、そのケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入可能な状態で、クリップ20を保持溝10に保持することができる。
[第4の実施形態]
以下、ケーブル部材の固定構造に関する第4の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図14〜図16に示すように、本実施形態のクリップ20Dもまた、上記第1の実施形態におけるクリップ20と同様に、断面略Cリング状のケーブル保持部21と、このケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bに連続する一対の延伸部22a,22bと、を備えている。そして、本実施形態のクリップ20Dにおいては、その各延伸部22a,22bが、略同一平面上に配置される態様で互いに相反する方向に延びている。
即ち、本実施形態のクリップ20Dは、そのケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33を形成する各周方向端部21a,21bを下向きにした場合、略Ω状の外形を有している。更に、このクリップ20Dは、図15に示すように、保持溝10Dに対してワイヤーハーネス2が挿入されていない状態で、このワイヤーハーネス2に装着される。そして、本実施形態のクリップ20は、そのケーブル保持部21の各周方向端部21a,21bを保持溝10Dに対するワイヤーハーネス2の挿入方向(図16中、下側)に向けた状態で、そのケーブル保持部21の内側に保持するワイヤーハーネス2とともに保持溝10D内に挿入される構成になっている。
詳述すると、図16に示すように、本実施形態のクリップ20Dは、そのケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33を形成する各周方向端部21a,21bの間隔D3が、予めワイヤーハーネス2の直径Rよりも狭く設定されている(D3<R)。また、このクリップ20Dは、ケーブル保持部21を弾性変形させることにより、その各周方向端部21a,21bの間隔Dを押し広げるかたちで、このケーブル保持部21の内側にワイヤーハーネス2を挿入することが可能になっている。そして、これにより、本実施形態のケーブル固定部3Dにおいては、このような保持溝10Dに対してワイヤーハーネス2が挿入されていない状態が、そのワイヤーハーネス2をケーブル保持部21の内側に挿入して保持させることが可能なプリセット位置P3となっている。
また、本実施形態の保持溝10Dは、その溝幅W3が、この保持溝10Dの溝幅方向外側に拡開する各延伸部22a,22bの先端32の間隔d3よりも狭くなっている(W3<d3)。即ち、本実施形態のクリップ20Dは、各延伸部22a,22bの先端32の間隔d3を溝幅方向内側に押し縮めるかたちで弾性変形させることにより、そのケーブル保持部21の内側に保持するワイヤーハーネス2と一体に保持溝10D内に挿入される。尚、本実施形態の保持溝10Dにおいてもまた、上記第1の実施形態における保持溝10に設けられた一対の斜面44a,44bと同様に、ワイヤーハーネス2の挿入方向に向かって(図16中、上側から下側に向かって)、溝幅方向に対向する互いの距離が縮まるような一対の斜面84a,84bが、その開口端部11に形成されている。そして、本実施形態の保持溝10Dは、その内側に挿入されたクリップ20Dの各延伸部22a,22bが当接する各側壁面80a,80bに、これらの各延伸部22a,22bが係合する係合凹部85a,85bを有している。
具体的には、本実施形態の保持溝10Dにおいて、これらの各係合凹部85a,85bは、その保持溝10Dの底部86近傍に形成されている。即ち、本実施形態のクリップ20Dは、これらの各係合凹部85a,85bに対して各延伸部22a,22bが係合することにより、その保持溝10Dに対するワイヤーハーネス2の挿入方向とは反対側に向かう移動(図16中、下側から上側への移動)が規制される。そして、本実施形態のケーブル固定部3Dにおいては、これにより、そのケーブル保持部21の内側に保持されたワイヤーハーネス2を脱離不能な状態で保持溝10D内に固定することが可能なセット位置P4が設定されている。
以上、本実施形態の固定構造を採用した場合にも、容易に、そのワイヤーハーネス2の固定作業を行うことができる。そして、これに加え、クリップ20Dのケーブル保持部21に対するワイヤーハーネス2の挿入部33が、保持溝10に対するワイヤーハーネス2の挿入方向(図16中、下側)を向いていることによって、より安定的に、その保持溝10内にワイヤーハーネス2を固定することができるようになっている。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記各実施形態では、ケーブル部材の固定構造を、電装部品であるワイヤーハーネス2を固定するためのケーブル固定部3(3B〜3D)に具体化した。しかし、これに限らず、例えば、ワイヤーケーブルがチューブ内を摺動する機械部品としてのコントロールケーブル等、その保持溝10(10B〜10D)の内側に固定するケーブル部材については、任意に変更してもよい。そして、上記各実施形態の説明に用いたワイヤーハーネス2の直径Rに相当する値、即ち保持溝10(10B〜10D)の内側に保持される部分の直径を特定することが可能であれば、その延伸方向において、ケーブル部材の外形(例えば、被覆チューブ等の直径)が変化するものであってもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、保持溝10の開口端部11に各係合突部31a,31bに設けることとしたが、これらの各係合突部31a,31bは、その開口端部11よりも保持溝10の内側(ワイヤーハーネス2の挿入方向側)に設けてもよい。即ち、プリセット位置P1よりも保持溝10の内側にセット位置P2を設定することができればよい。また、プリセット位置P1においては、その保持溝10の開口端部11に対し、この保持溝10の外側から(ワイヤーハーネス2の挿入方向から)、直接、そのクリップ20(20B)の各延伸部22a,22bが係合する構成であってもよい。そして、第3の実施形態においては、その第1係合突部61a,61bを保持溝10Cの開口端部11よりも内側に設ける構成であってもよい。
・また、各延伸部22a,22bが係合して、そのクリップ20(20B,20C)を保持溝10(10C)に保持可能であれば、これら各延伸部22a,22bの係合対象は、必ずしも保持溝10の各側壁面(40a,40b、70a,70b)に設けられた突部(31a,31b、61a,61b、62a,62b)でなくともよい。例えば、凹部でも段部でもよい。そして、上記第4の実施形態において、そのクリップ20Dの各延伸部22a,22bが係合する各係合凹部85a,85bについてもまた、突部や段部に変更してもよい。
・上記第1〜第3の実施形態では、各延伸部22a,22bの先端32を、その保持溝10(10C)の側壁面40a,40bに対する各延伸部22a,22bの当接部47(77)としたが、その当接部47(77)となる各延伸部22a,22bの位置は、任意に変更してもよい。
・上記第2の実施形態では、クリップ20Bは、ケーブル保持部21及び各延伸部22a,22bを有してワイヤーハーネス2の延伸方向、つまりは保持溝10の延伸方向に対向する一対のクリップ部50を備えることとしたが、このクリップ部50の数については、一つでも3つ以上であってもよい。
・また、上記第2の実施形態におけるクリップ20Bのように線バネ構造を有するものについて、上記第1の実施形態におけるクリップ20のような抜止突部45a,45bを設けてもよい。そして、上記第3の実施形態におけるクリップ20Cや第4の実施形態におけるクリップ20Dを線バネ構造としてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)ケーブル固定部に設けられた保持溝内に弾性変形可能なクリップを介してケーブル部材を固定するケーブル部材の固定構造であって、前記クリップは、前記ケーブル部材の周方向に延在する状態で該ケーブル部材を内側に保持するケーブル保持部と、前記ケーブル保持部の各周方向端部に連続して前記保持溝の溝幅方向に拡開する一対の延伸部と、を備えるとともに、前記クリップには、前記保持溝に対して前記ケーブル部材が挿入されていない状態で、該ケーブル部材を前記ケーブル保持部の内側に挿入して該ケーブル保持部に保持させることが可能なプリセット位置と、前記ケーブル保持部に対する前記ケーブル部材の挿入部を形成する前記各周方向端部を前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向に向けた状態で該ケーブル部材と一体に前記保持溝に挿入されることにより、前記各延伸部が前記保持溝に係合して前記ケーブル保持部の内側に保持された前記ケーブル部材を前記保持溝内に固定するセット位置と、が設定されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
上記構成によれば、ケーブル部材にクリップを装着し、このクリップとともにケーブル部材を保持溝内に挿入することにより、そのケーブル部材を保持溝内に固定することができる。そして、これにより、容易に、そのケーブル部材の固定作業を行うことができる。
(ロ)前記保持溝の各側壁面には、前記クリップの各延伸部が係合する一対の係合凹部が形成されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。これにより、安定的に、そのケーブル保持部内に挿入されたケーブル部材を脱離不能な状態で保持溝内に固定することができる。
1…端子台、2…ワイヤーハーネス(ケーブル部材)、3,3C,3D…ケーブル固定部、10,10C,10D…保持溝、11…開口端部、20,20B,20C,20D…クリップ、21…ケーブル保持部、21a,21b…周方向端部、22a,22b…延伸部、23a,23b…内側湾曲形状部、31a,31b…係合突部、32…先端、33…挿入部、40a,40b…側壁面、43a,43b…外側湾曲形状部、44a,44b…斜面、45a,45b…抜止突部、47…当接部、50…クリップ部、51…接続部、61a,61b…第1係合突部、62a,62b…第2係合突部、70a,70b…側壁面、77…当接部、80a,80b…側壁面、84a,84b…斜面、85a,85b…係合凹部、86…底部、P1…プリセット位置、P2…セット位置、P3…プリセット位置、P4…セット位置、R…直径、D(D1,D2)…間隔、d(d1,d2)…間隔、W(W1,W2)…溝幅、D3…間隔、d3…間隔、W3…溝幅。

Claims (15)

  1. ケーブル固定部に設けられた保持溝内に弾性変形可能なクリップを介してケーブル部材を固定するケーブル部材の固定構造であって、
    前記クリップは、
    前記ケーブル部材の周方向に延在する状態で該ケーブル部材を内側に保持するケーブル保持部と、
    前記ケーブル保持部の各周方向端部に連続して前記保持溝の溝幅方向に拡開する一対の延伸部と、を備え、
    前記各延伸部が前記保持溝に係合することにより該保持溝に保持されるとともに、
    前記ケーブル固定部には、
    前記保持溝に対して前記ケーブル部材が径方向から挿入されることにより該ケーブル部材が前記ケーブル保持部の内側に挿入される状態で前記クリップが前記保持溝に保持されるプリセット位置と、
    前記プリセット位置よりも前記保持溝の内側で該保持溝に前記クリップが保持されることにより該クリップが前記ケーブル部材を前記保持溝内に固定するセット位置と、
    が設定されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  2. 請求項1に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、
    前記プリセット位置においては、前記保持溝の溝幅方向に対向する前記各周方向端部間に形成される前記ケーブル保持部に対する前記ケーブル部材の挿入部の大きさが前記ケーブル部材の直径よりも広くなり、
    前記セット位置においては、前記挿入部の大きさが前記ケーブル部材の直径よりも狭くなるように、弾性変形すること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  3. 請求項2に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記セット位置において前記保持溝の各側壁面に対する当接部を前記各延伸部に有するとともに、
    前記保持溝は、前記セット位置における前記各当接部の間隔が前記プリセット位置における前記各当接部の間隔よりも狭くなるように溝幅が設定されてなること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記ケーブル保持部の内側に挿入された前記ケーブル部材が該ケーブル部材の挿入方向に前記ケーブル保持部を押圧することにより、前記プリセット位置から前記セット位置に移動するように構成されること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、板材を折り曲げてなる板バネ構造を有すること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  6. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、線材を折り曲げてなる線バネ構造を有すること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  7. 請求項6に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記ケーブル保持部及び前記各延伸部を有して前記ケーブル部材の延伸方向に配置される複数のクリップ部を備えること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記ケーブル部材が挿入される前記保持溝の開口端部に対し、前記各延伸部が前記ケーブル部材の挿入方向から係合することにより、前記プリセット位置において前記保持溝に保持されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  9. 請求項8に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記保持溝には、互いに対向する位置において該保持溝の溝幅方向内側に突出する一対の係合突部が設けられるとともに、
    前記クリップは、前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各係合突部に係合することにより、前記セット位置において前記保持溝に保持されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  10. 請求項9に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記各係合突部は、前記保持溝の開口端部に設けられること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  11. 請求項10に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記ケーブル保持部の各周方向端部及び前記各延伸部に跨って前記溝幅方向内側に凸となる一対の内側湾曲形状部を有すること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  12. 請求項10又は請求項11に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップには、該クリップが前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対方向に移動することにより前記各係合突部に当接して前記クリップの脱離を規制する一対の抜止突部が設けられること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  13. 請求項8〜請求項12の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記溝幅方向外側に凸となる外側湾曲形状部を前記各延伸部に有すること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  14. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記保持溝には、
    前記保持溝の溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第1係合突部と、
    前記各第1係合突部よりも前記保持溝の内側において前記溝幅方向内側に突出することにより互いに対向する一対の第2係合突部と、が設けられ、
    前記クリップは、
    前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各第1係合突部に係合することにより、前記プリセット位置において前記保持溝に保持されるとともに、
    前記各延伸部が前記保持溝に対する前記ケーブル部材の挿入方向とは反対側から前記各第2係合突部に係合することにより、前記セット位置において前記保持溝に保持されること、を特徴とするケーブル部材の固定構造。
  15. 請求項14に記載のケーブル部材の固定構造において、
    前記クリップは、前記保持溝の各側壁面に対する当接部を前記各延伸部に有するとともに、
    前記保持溝は、前記セット位置における前記各当接部の間隔が前記プリセット位置における前記各当接部の間隔よりも狭くなるように溝幅が設定されてなること、
    を特徴とするケーブル部材の固定構造。
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