JP5186289B2 - ワイヤハーネス保持クリップ - Google Patents

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本発明は、ワイヤハーネス保持クリップに関し、詳しくは様々な直径のワイヤハーネスに対応するワイヤハーネス保持クリップに関する。
下記特許文献1には、図7に示す如くの電線保持クリップ1に関する技術が開示されている。電線保持クリップ1は、複数の(複数種の)電線2を保持するための合成樹脂製の部品であって、取付対象部材3の貫通孔4に嵌合して固定される固定部5と、この固定部5に連成される本体部6とを有している。本体部6は、複数の電線2を収容する略枠状の部分となるように形成されている。具体的には、固定部5が一体化する底壁7と、この底壁7の両端に連成されて上方にのびる一対の側壁8、9と、側壁8の先端に連成される第一爪部10と、側壁9の先端に連成される第二爪部11と、第一爪部10及び第二爪部11間に形成される電線挿入用隙間12とを有している。本体部6の内側は、電線収容空間13となっている。複数の電線2は、電線収容空間13に収容されると、第一爪部10及び第二爪部11によって抜けが規制されるようになっている。
特開2007−242770号公報
ところで、上記従来技術にあっては、電線収容空間13に挿入することができる範囲で電線2を複数、複数種収容することが可能であるが、電線2の収容ではなく、例えば直径の大きなワイヤハーネス又は直径の小さなワイヤハーネスのいずれか一方を一本のみ収容する場合、次のような問題点が生じてしまう。すなわち、ワイヤハーネスの直径が小さくなればなるほど、電線収容空間13内でのワイヤハーネスの移動量(ガタ付き)が大きくなることから、自動車のような振動が生じるものに電線保持クリップ1を適用すると、ガタ付きによって様々な不具合が生じてしまう恐れを有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、様々な直径のワイヤハーネスに対しガタ付きを最小限に抑えた状態で保持することが可能なワイヤハーネス保持クリップを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のワイヤハーネス保持クリップは、一対の側壁と該一対の側壁を繋ぐ底壁とを有する一方、
前記一対の側壁間が収容対象範囲内の直径のワイヤハーネスを一本収容するためのハーネス収容空間となり、
前記一対の側壁の一方に連成され且つ傾斜して前記ハーネス収容空間を区画する弾性の第一接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第一の接触保持部分となり、
前記一対の側壁の他方に連成され且つ傾斜して前記ハーネス収容空間を区画する弾性の第二接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第二の接触保持部分となり、
前記第一接触保持片の先端及び前記第二接触保持片の先端間が前記ワイヤハーネスを前記ハーネス収容空間内に挿入するためのハーネス挿入部分となり、
前記一方の側壁に連成され且つ前記ワイヤハーネスの挿入方向に並ぶ上下二段に配置され且つそれぞれ前記ハーネス収容空間内に突出するようにのび前記第一接触保持片及び前記第二接触保持片よりも薄肉で撓むように形成される一対の第三接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第三の接触保持部分となり、
前記他方の側壁に連成され且つ前記ワイヤハーネスの挿入方向に並ぶ上下二段に配置され且つそれぞれ前記ハーネス収容空間内に突出するようにのびて前記一対の第三接触保持片に所定の間隔で対向し前記第一接触保持片及び前記第二接触保持片よりも薄肉で撓むように形成される一対の第四接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第四の接触保持部分となり、
前記底壁が前記ワイヤハーネスを保持するための第五の接触保持部分となる構造を有することを特徴としている。
請求項2記載の本発明のワイヤハーネス保持クリップは、請求項1に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、前記一対の第三接触保持片及び前記一対の第四接触保持片は、前記ワイヤハーネスの挿入方向に直交する方向にのびることを特徴としている。
請求項3記載の本発明のワイヤハーネス保持クリップは、請求項1に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、前記一対の第三接触保持片は、前記第一接触保持片の傾斜方向と逆の方向にのび、前記一対の第四接触保持片は、前記第二接触保持片の傾斜方向と逆の方向にのびることを特徴としている。
請求項4記載の本発明のワイヤハーネス保持クリップは、請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、前記一対の第三接触保持片及び前記一対の第四接触保持片は、それぞれ上段と下段の突出長さが異なることを特徴としている。
請求項5記載の本発明のワイヤハーネス保持クリップは、請求項1ないし請求項4いずれか記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、前記第一接触保持片の先端及び前記第二接触保持片の先端が断面略二股形状に形成されて横ズレ防止部分となることを特徴としている。
上記のような特徴を有する本発明によれば、様々な直径のワイヤハーネスに対し、第一接触保持片、第二接触保持片、上段の第三接触保持片、及び上段の第四接触保持片の四つが弾性的に接触、又は、上下二段の第三接触保持片及び第四接触保持片の四つが弾性的に接触、又は、下段の第三接触保持片及び下段の第四接触保持片の二つが弾性的に接触して底壁に押し付ける、のいずれかによりワイヤハーネスの保持がなされるようになる。第一〜第四までの各種の接触保持片は弾性を有することから、ワイヤハーネスの動きに接触保持片が追従するようになり、結果、保持状態は良好に維持される。この他、本発明によれば、第一接触保持片及び第二接触保持片の各先端の形状によって、ワイヤハーネスの横ズレ方向の移動が規制される。ワイヤハーネスの保持状態は良好に維持される。
請求項1に記載された本発明によれば、様々な直径のワイヤハーネスに対しガタ付きを最小限に抑えた状態で保持することができるという効果を奏する。
請求項2〜請求項5に記載された本発明によれば、それぞれワイヤハーネスの保持状態を良好に維持することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のワイヤハーネス保持クリップの一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図である。
図1において、引用符号21は本発明のワイヤハーネス保持クリップを示している。ワイヤハーネス保持クリップ21は、合成樹脂製の部品であって、例えば自動車等の移動体に配索されるワイヤハーネスを保持したり位置決めしたりすることができるように形成されている。ワイヤハーネス保持クリップ21は、様々な直径のワイヤハーネス(直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22b。公知のものであり模式的に示すものとする)に対しガタ付きを最小限に抑えた状態で保持することができるように形成されている。先ず、構造について説明する。
ワイヤハーネス保持クリップ21は、例えば図示しない車体パネルの貫通孔に嵌合して固定される固定部23と、この固定部23に連成される本体部24とを有している。固定部23は、貫通孔に挿通される支柱25と、車体パネル裏面側の貫通孔縁部に引っ掛かる一対の係止羽根26と、車体パネル表面を押圧する一対のパネル押圧部27とを有している(固定部23の形態は一例であるものとする。車体パネル等の取付対象部材への固定が可能であれば特に限定されないものとする)。
本体部24は、所望の幅に形成される一対の対向し合う側壁28、29と、この一対の側壁28、29を繋ぐ底壁30とを有している。本体部24は、略枠状となる形状に形成されている。このような本体部24における底壁30の外面31には、固定部23が一体に設けられている(固定部23の配置は一例であるものとする。例えば、底壁30に連続するような底壁延長部を形成し、この底壁延長部に設けても良いものとする)。
一対の側壁28、29は、所定の間隔を有するように配置形成されている。また、一対の側壁28、29は、底壁30に対して直交するように形成されている。一対の側壁28、29間には、収容対象範囲内の直径のワイヤハーネス、すなわち直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを一本収容するためのハーネス収容空間32が形成されている。尚、一対の側壁28、29の間隔や高さ寸法は、直径の大きなワイヤハーネス22aに合わせて設定されている。
一対の側壁28、29は、それぞれ厚肉部分33、34及び薄肉部分35、36を有している。厚肉部分33、34は底壁30側、薄肉部分35、36は先端側の配置となっている。一対の側壁28、29は、肉厚を変化させることによって弾力性の調整がなされている。
図中左側となる側壁28の先端位置には、第一接触保持片37が連成されている。第一接触保持片37は、右斜め下方向に傾斜してハーネス収容空間32を区画するように形成されている。第一接触保持片37は、片持ち形状で弾性を有している。第一接触保持片37は、本形態において、側壁28の薄肉部分35と同じ肉厚で形成されている。第一接触保持片37は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを保持するための第一の接触保持部分として形成されている。
図中右側となる側壁29の先端位置には、第二接触保持片38が連成されている。第二接触保持片38は、左斜め下方向に傾斜してハーネス収容空間32を区画するように形成されている。第二接触保持片38は、片持ち形状で弾性を有している。第二接触保持片38は、本形態において、側壁29の薄肉部分36と同じ肉厚で形成されている。第二接触保持片38は、第一接触保持片37と対称の形状に形成されている。第二接触保持片38は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを保持するための第二の接触保持部分として形成されている。
第一接触保持片37の先端及び第二接触保持片38の先端間は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bをハーネス収容空間32内に挿入するためのハーネス挿入部分39として形成されている。
図中左側となる側壁28の中間位置には、第三接触保持片40が連成されている。第三接触保持片40は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bの挿入方向(図中下向きの方向)に並ぶ上下二段の構成になっている。具体的に説明すると、第三接触保持片40は、上段第三接触保持片40aと、この上段第三接触保持片40aに対し所定の間隔をあけて平行となり且つ同じ長さとなる下段第三接触保持片40bとを有して構成されている。このような第三接触保持片40は、上記挿入方向に略直交する方向にのびるように(図中左側から右側へのびるように)形成されている。第三接触保持片40は、ハーネス収容空間32内に突出するように形成されている。第三接触保持片40は、片持ち形状で弾性を有している。第三接触保持片40は、本形態において、第一接触保持片37や第二接触保持片38よりも薄肉で撓み易い状態に形成されている。第三接触保持片40は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを保持するための第三の接触保持部分として形成されている。
上段第三接触保持片40aの先端には、この上段第三接触保持片40aが撓んだ際に下段第三接触保持片40bに対して摺接可能となる摺接部分41が形成されている(本形態においては、下段第三接触保持片40bにも同様の摺接部分41が形成されている)。
第三接触保持片40は、この基端部分が厚肉部分33に連成されている。第三接触保持片40の高さ寸法は、本形態において、直径の小さなワイヤハーネス22bを保持する際に、上段第三接触保持片40aが若干撓むような位置の寸法となっている。
図中右側となる側壁29の中間位置には、第四接触保持片42が連成されている。第四接触保持片42は、第三接触保持片40と同様に、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bの挿入方向(図中下向きの方向)に並ぶ上下二段の構成になっている。具体的に説明すると、第四接触保持片42は、上段第四接触保持片42aと、この上段第四接触保持片42aに対し所定の間隔をあけて平行となり且つ同じ長さになる下段第四接触保持片42bとを有して構成されている。このような第四接触保持片42は、上記挿入方向に略直交する方向にのびるように(図中右側から左側へのびるように)形成されている。第四接触保持片42は、ハーネス収容空間32内に突出するように形成されている。第四接触保持片42は、片持ち形状で弾性を有している。第四接触保持片42は、第三接触保持片40に対して所定の間隔をあけて対向するように形成されている(本形態において、上記間隔は第一接触保持片37の先端及び第二接触保持片38の先端間とほぼ同じに設定されている)。第四接触保持片42は、第三接触保持片40と対称の形状に形成されている。第四接触保持片42は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを保持するための第四の接触保持部分として形成されている。
ハーネス収容空間32における、第一接触保持片37及び第二接触保持片38と、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aとの間は、上部保持空間32aとなっている。また、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aと、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bとの間は、中部保持空間32bとなっている。さらに、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bと、底壁30の内面との間は、下部保持空間32cとなっている。底壁30は、直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22bを保持するための第五の接触保持部分としての機能を有している。
尚、上段第三接触保持片40a、上段第四接触保持片42a、下段第三接触保持片40b、及び下段第四接触保持片42bは同じ長さであるが、これに限定されないものとする。
ところで、四つ同じ長さの場合は、例えば上部保持空間32a又は中部保持空間32bでワイヤハーネスの保持が行えるようになる。一方、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aが下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bよりも短い場合は、例えば中部保持空間32b又は下部保持空間32cでワイヤハーネスの保持が行えるようになる。他方、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aが下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bよりも長い場合は、例えば上部保持空間32a又は下部保持空間32cでワイヤハーネスの保持が行えるようになる。
次に、図2を参照しながらワイヤハーネス保持クリップ21の作用(ワイヤハーネスの組み付けに係る本体部24の作用)について説明する。
図2(a)〜(c)において、直径の大きなワイヤハーネス22aの組み付けに係る作用としては、ハーネス挿入部分39の上方から直径の大きなワイヤハーネス22aを下方へ移動させると、第一接触保持片37及び第二接触保持片38が直径の大きなワイヤハーネス22aの外面によって押され、これにより第一接触保持片37及び第二接触保持片38に大きな撓みが生じるようになる(撓み方向は図中の矢印参照)。この時、第一接触保持片37及び第二接触保持片38は、各先端間が大きく広がるような状態で撓むようになる。
直径の大きなワイヤハーネス22aを更に押し込んで下方への移動を続けると、直径の大きなワイヤハーネス22aは上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aに当接する。上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aは、直径の大きなワイヤハーネス22aによって押されることにより大きな撓みが生じるようになる。上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aは、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bを撓ませながら、各先端の摺接部分41が下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bを摺接するような状態にまで大きく撓むようになる。
各部分の撓みは、第一接触保持片37及び第二接触保持片38の各先端間が直径の大きなワイヤハーネス22aの直径分だけ広がるまで続き、この後、第一接触保持片37及び第二接触保持片38が元の状態に戻る方向に移動すると、第三接触保持片40及び第四接触保持片42もこの復元力により直径の大きなワイヤハーネス22aを若干上方へ押し上げる。
以上により、直径の大きなワイヤハーネス22aは、図2(c)に示す如く四つの接触保持部分(37、38、40、42)の弾性的な接触により保持される。四つの接触保持片(37、38、40、42)は、直径の大きなワイヤハーネス22aの動きに追従することから、保持状態は良好に維持される。
図2(d)〜(f)において、直径の小さなワイヤハーネス22bの組み付けに係る作用としては、ハーネス挿入部分39の上方から直径の小さなワイヤハーネス22bを下方へ移動させると、第一接触保持片37及び第二接触保持片38が直径の小さなワイヤハーネス22bの外面によって押され、これにより第一接触保持片37及び第二接触保持片38に撓みが生じるようになる(撓み方向は図中の矢印参照)。この時、第一接触保持片37及び第二接触保持片38は、各先端間が広がるような状態で撓むようになる。
直径の小さなワイヤハーネス22bを更に押し込んで下方への移動を続けると、直径の小さなワイヤハーネス22bは上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aに当接する。上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aは、直径の小さなワイヤハーネス22bに押されることにより撓みが生じるようになる。
各部分の撓みは、第一接触保持片37及び第二接触保持片38の各先端間が直径の小さなワイヤハーネス22bの直径分だけ広がるまで続き、この後、第一接触保持片37及び第二接触保持片38が元の状態に戻る方向に移動すると、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aもこの復元力により若干上方へ移動する。
以上により、直径の小さなワイヤハーネス22bは、図2(f)に示す如く四つの接触保持部分(37、38、40、42)の弾性的な接触により保持される。四つの接触保持片(37、38、40、42)は、直径の小さなワイヤハーネス22bの動きに追従することから、保持状態は良好に維持される。
ここで、四つの接触保持部分(37、38、40)によって良好な状態に保持された直径の小さなワイヤハーネス22bに横ズレが生じた場合を考えてみる。例えば、図2(f)中の左側に横ズレした場合にあっては、側壁28の薄肉部分35と、第一接触保持片37と、上段第三接触保持片40aとにより保持されるようになる。一方、右側に横ズレした場合にあっては、側壁29の薄肉部分36と、第二接触保持片38と、上段第四接触保持片42aとにより保持されるようになる。従って、横ズレした場合であっても三箇所での保持が確保されることから、ガタ付きを防止することができる。
この他、図2(f)に示す如く上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの下に直径の小さなワイヤハーネス22bが落ち込んだ場合を考えてみる(通常の組み付けでは起こり得ない)。この場合、直径の小さなワイヤハーネス22bは、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aと、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bとの四箇所によって保持されるようになる。従って、この場合もガタ付きを防止することができる。
本発明によれば、様々な直径のワイヤハーネス(直径の大きなワイヤハーネス22aや直径の小さなワイヤハーネス22b、或いはこれら直径の中間となるワイヤハーネス)に対してガタ付きを最小限に抑えた状態に保持することができる。
続いて、図3を参照しながら第一の変形例について説明する。図3は直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。
図3において、第一の変形例は、図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21に対して次の点が異なっている。すなわち、図示の如く下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さが短くなっている(上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの長さは変わらない)。
上記構成において、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さを短くした場合、直径の大きなワイヤハーネス22a及び直径の小さなワイヤハーネス22bの組み付けに係る作用や効果は基本的に図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21と同じであるが、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの下に直径の小さなワイヤハーネス22bが落ち込むと、この落ち込んだ直径の小さなワイヤハーネス22bは、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bと、底壁30とによりガタ付きなく保持されるようになる。
尚、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さを変えずに上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの方を短くすることでも実施可能であるものとする。
続いて、図4を参照しながら第二の変形例について説明する。図4は直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。
図4において、第二の変形例は、図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21に対して次の点が異なっている。すなわち、図示の如く第三接触保持片40(上段第三接触保持片40a及び下段第三接触保持片40b)が右斜め上方向に傾斜するとともに、第四接触保持片42(上段第四接触保持片42a及び下段第四接触保持片42b)も左斜め上方向に傾斜するようになっている(比較的緩い傾斜になっている)。
上記構成において、第三接触保持片40及び第四接触保持片42が傾斜した場合であっても、直径の大きなワイヤハーネス22a及び直径の小さなワイヤハーネス22bの組み付けに係る作用や効果は基本的に図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21と同じである(第三接触保持片40及び第四接触保持片42の反発力が若干高まる効果がある)。
続いて、図5を参照しながら第三の変形例について説明する。図5は直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。
図5において、第三の変形例は、図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21に対して次の点が異なっている。すなわち、図示の如く第三接触保持片40(上段第三接触保持片40a及び下段第三接触保持片40b)が右斜め上方向に傾斜するとともに、第四接触保持片42(上段第四接触保持片42a及び下段第四接触保持片42b)も左斜め上方向に傾斜するようになっている(比較的緩い傾斜になっている)。また、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さが短くなっている(上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの長さは変わらない)。
上記構成において、第三接触保持片40及び第四接触保持片42を傾斜させ、また、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さを短くした場合、直径の大きなワイヤハーネス22a及び直径の小さなワイヤハーネス22bの組み付けに係る作用や効果は基本的に図1及び図2のワイヤハーネス保持クリップ21と同じであるが、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの下に直径の小さなワイヤハーネス22bが落ち込むと、この落ち込んだ直径の小さなワイヤハーネス22bは、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bと、底壁30とによりガタ付きなく保持されるようになる。
尚、第三接触保持片40及び第四接触保持片42の傾斜状態を維持したままで、下段第三接触保持片40b及び下段第四接触保持片42bの長さを変えずに、上段第三接触保持片40a及び上段第四接触保持片42aの方を短くすることでも実施可能であるものとする。
続いて、図6を参照しながら横ズレ防止に関して説明する。図6は横ズレ防止部分を示す拡大図であり、(a)は直径の小さなワイヤハーネスを保持する場合の図、(b)は直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の図である。
図6において、第一接触保持片37及び第二接触保持片38の各先端部分を断面略二股形状に形成して横ズレ防止部分43とすると、横ズレ防止部分43の形成により全体での接触箇所が増えることから、より一層横ズレし難い構造にすることができる(当然のことながら保持状態も一層良好になる)。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明のワイヤハーネス保持クリップの一実施の形態を示す斜視図である。 直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。 第一の変形例であって、直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。 第二の変形例であって、直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。 第三の変形例であって、直径の小さな及び直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の組み付け説明図であり、(a)及び(d)は組み付け前の図、(b)及び(e)は組み付け途中の図、(c)及び(f)は組み付け後の図である。 横ズレ防止部分を示す拡大図であり、(a)は直径の小さなワイヤハーネスを保持する場合の図、(b)は直径の大きなワイヤハーネスを保持する場合の図である。 従来例の電線保持クリップの図であり、(a)は斜視図、(b)は電線を収容保持した状態の斜視図である。
符号の説明
21 ワイヤハーネス保持クリップ
22a 直径の大きなワイヤハーネス
22b 直径の小さなワイヤハーネス
23 固定部
24 本体部
25 支柱
26 係止羽根
27 パネル押圧部
28、29 側壁
30 底壁
31 外面
32 ハーネス収容空間
33、34 厚肉部分
35、36 薄肉部分
37 第一接触保持片
38 第二接触保持片
39 ハーネス挿入部分
40 第三接触保持片
40a 上段第三接触保持片
40b 下段第三接触保持片
41 摺接部分
42 第四接触保持片
42a 上段第四接触保持片
42b 下段第四接触保持片
43 横ズレ防止部分

Claims (5)

  1. 一対の側壁と該一対の側壁を繋ぐ底壁とを有する一方、
    前記一対の側壁間が収容対象範囲内の直径のワイヤハーネスを一本収容するためのハーネス収容空間となり、
    前記一対の側壁の一方に連成され且つ傾斜して前記ハーネス収容空間を区画する弾性の第一接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第一の接触保持部分となり、
    前記一対の側壁の他方に連成され且つ傾斜して前記ハーネス収容空間を区画する弾性の第二接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第二の接触保持部分となり、
    前記第一接触保持片の先端及び前記第二接触保持片の先端間が前記ワイヤハーネスを前記ハーネス収容空間内に挿入するためのハーネス挿入部分となり、
    前記一方の側壁に連成され且つ前記ワイヤハーネスの挿入方向に並ぶ上下二段に配置され且つそれぞれ前記ハーネス収容空間内に突出するようにのび前記第一接触保持片及び前記第二接触保持片よりも薄肉で撓むように形成される一対の第三接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第三の接触保持部分となり、
    前記他方の側壁に連成され且つ前記ワイヤハーネスの挿入方向に並ぶ上下二段に配置され且つそれぞれ前記ハーネス収容空間内に突出するようにのびて前記一対の第三接触保持片に所定の間隔で対向し前記第一接触保持片及び前記第二接触保持片よりも薄肉で撓むように形成される一対の第四接触保持片が前記ワイヤハーネスを保持するための第四の接触保持部分となり、
    前記底壁が前記ワイヤハーネスを保持するための第五の接触保持部分となる構造を有する
    ことを特徴とするワイヤハーネス保持クリップ。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、
    前記一対の第三接触保持片及び前記一対の第四接触保持片は、前記ワイヤハーネスの挿入方向に直交する方向にのびる
    ことを特徴とするワイヤハーネス保持クリップ。
  3. 請求項1に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、
    前記一対の第三接触保持片は、前記第一接触保持片の傾斜方向と逆の方向にのび、前記一対の第四接触保持片は、前記第二接触保持片の傾斜方向と逆の方向にのびる
    ことを特徴とするワイヤハーネス保持クリップ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、
    前記一対の第三接触保持片及び前記一対の第四接触保持片は、それぞれ上段と下段の突出長さが異なる
    ことを特徴とするワイヤハーネス保持クリップ。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか記載のワイヤハーネス保持クリップにおいて、
    前記第一接触保持片の先端及び前記第二接触保持片の先端が断面略二股形状に形成されて横ズレ防止部分となる
    ことを特徴とするワイヤハーネス保持クリップ。
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