JP2019215203A - 表示装置、表示方法、プログラム、記録媒体、および構造物監視システム - Google Patents

表示装置、表示方法、プログラム、記録媒体、および構造物監視システム Download PDF

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Hiroshi Okamoto
弘志 岡本
武田 和義
Kazuyoshi Takeda
和義 武田
誠 櫻井
Makoto Sakurai
誠 櫻井
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英彦 関屋
千壽 三木
Senju Miki
千壽 三木
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Abstract

【課題】構造物の変位状態の程度に係る情報を、客観的に判断可能な視覚情報として提供することのできる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置10は、構造物としての橋梁50に配置されている物理量センサーとしての加速度検出器100から出力された出力信号に基づいて算出された橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示部16に表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置、表示方法、プログラム、記録媒体、および構造物監視システムに関する。
従来、種々のセンサーを用いて、建物、橋梁、法面といった人工構造物、もしくは自然斜面のような自然構造物の状態を計測し、異常検知やモニタリングを行うシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、道路、橋梁、鉄道路線などの構造物において発生した異常に関する情報を提供する管理方法が提案されている。この管理方法では、構造物を撮像する個別監視装置を、所定の間隔で連続的に複数配置し、個別監視手段によって撮影された画像と基準画像とをそれぞれ比較することによって、構造物の異常を検出し、異常を報知すると記載されている。
特開2017−217980号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている管理方法では、構造物に関して異常か否かの判断はできるが、構造物の変位状態の程度に係る情報を提供できないという問題があった。
本願の表示装置は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示部に表示する。
上述の表示装置において、前記画像情報は、前記変位量の変化に基づいて変化し、変化した前記画像情報は、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて表示されることが好ましい。
上述の表示装置において、前記構造物の変位量は、前記出力信号に基づいて算出された変位量の相対値であることが好ましい。
上述の表示装置において、前記構造物に係るモデル画像を表示し、前記画像情報は、前記モデル画像に重ねて、または前記モデル画像と並べて表示されていることが好ましい。
上述の表示装置において、前記物理量センサーは、複数配置され、前記画像情報は、前記複数の物理量センサーのうち、隣り合う前記物理量センサー同士を結んでいる線分を複数含む線表示画像であることが好ましい。
上述の表示装置において、前記線表示画像は、前記表示部に配置されている第1のタグを操作すると、表示角度が変化することが好ましい。
上述の表示装置において、記憶部を含み、前記出力信号は、時刻情報と共に、前記記憶部に記録されていることが好ましい。
上述の表示装置において、前記表示部に表示されている時刻選択用の第2のタグを操作することにより、選択した時刻に応じた前記画像情報が表示されることが好ましい。
上述の表示装置において、前記構造物に配置されている重量測定部が測定した車両の重量に基づいて、予め設定された過積載基準値を超えていると判断した場合、過積載に係る情報を前記表示部に表示することが好ましい。
本願の表示方法は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、算出した前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップ生成した前記画像情報を表示するステップと、を含む。
上述の表示方法において、前記画像情報を生成するステップは、前記変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成することが好ましい。
本願のプログラムは、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、前記画像情報を表示するステップと、をコンピューターに実行させる。
本願の記録媒体は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、前記画像情報を表示するステップと、をコンピューターに実行させるプログラムを記録している。
本願の構造物監視システムは、構造物に配置されている物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、前記画像情報を表示する上記のいずれかに記載の表示装置と、を含む。
本願の構造物監視システムは、構造物に配置されている物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示する表示装置と、を備え、前記表示装置は、前記物理量センサーから出力された出力信号を受信する受信部と、受信した前記出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、前記画像情報を表示する表示部と、を含む。
第1実施形態に係る構造物監視システムの概略を説明する構成図。 第1実施形態に係る構造物監視システムの構成を説明する機能ブロック図。 表示装置の具体例の概略を示す構成図。 他の表示装置を例示する構成図。 加速度検出器の外観を示す斜視図。 加速度センサーの概略構成を示す部分展開斜視図。 橋梁における加速度検出器の設置場所を示す斜視図。 変位前の橋梁の状態に係る表示例を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例1を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例2を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例3を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例4を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例5を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例6を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例7を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例8を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例9を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例10を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例11を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例12を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例12を示す説明図。 表示例12の変形例を示す説明図。 橋梁の変位に係る表示例13を示す説明図。 表示部としての頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ:HMD)の一例を示す構成図。 頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ:HMD)への表示一例を示す図。 第2実施形態に係る構造物監視システムの概略を説明する構成図。 第2実施形態に係る構造物監視システムの構成を説明する機能ブロック図。
以下、本発明の表示装置、表示方法、プログラム、記録媒体、および構造物監視システムについて、その好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1実施形態)
[構造物監視システム]
先ず、本発明の第1実施形態に係る構造物監視システム1について、図1、図2、図3A、および図3Bを参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る構造物監視システムの概略を説明する構成図である。図2は、第1実施形態に係る構造物監視システムの構成を説明する機能ブロック図である。図3Aは、表示装置の具体例の概略を示す構成図である。図3Bは、他の表示装置を例示する構成図である。
図1、および図2に示す本実施形態に係る構造物監視システム1は、橋梁50や建物(不図示)等の構造物に備えられた物理量センサーとしての加速度検出器100の検出した構造物の変位情報に基づいて、構造物の変位の状態を表示装置10に画像情報として表示し、構造物の状態を監視する機能を備える。なお、本実施形態では、構造物として橋梁50の状態を監視する例を挙げ、説明する。
構造物監視システム1は、図1、および図2に示すように、構造物の一例としての橋梁50に配置されている複数の物理量センサーとしての加速度検出器100と、複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて制御装置30によって算出された橋梁50の主桁51の変位量に基づいて、橋梁50の変位が視覚的に認識可能な画像情報を表示する表示装置10と、を含み構成されている。なお、複数の加速度検出器100は、橋梁50の橋脚55と他の橋脚55との間の主桁51もしくは横桁52に配置されている。また、本形態では、8個の加速度検出器100(図6参照)が配置されている例を示しているが、加速度検出器100の個数は問わない。
物理量センサーとしての加速度検出器100は、互いに直交する3軸の各軸方向の加速度を検出することができる。加速度検出器100は、橋梁50の所定の位置に固定され、それぞれの加速度検出器100から出力信号を、制御装置30に対して出力することができる。なお、加速度検出器100の詳細構成については後段にて説明する。
[制御装置]
制御装置30は、複数の加速度検出器100から出力された出力信号に基づいて、橋梁50の主桁51の変位量を算出し、算出した変位量を視覚的に認識可能な画像情報として出力する制御部20と、制御部20に対して表示内容などを指示する操作部17と、制御部20の算出した橋梁50の主桁51の変位量に係るデータなどを例えばサーバーなどの情報処理装置40と通信する通信部19と、を備えている。
制御部20は、受信部11と、算出部12と、生成部13と、処理部14と、記憶部15と、を備えている。制御部20の各機能部は、図示を略した、CPUやRAM等のハードウェアと、記憶部15に記録されたソフトウェアと、の協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも可能である。
受信部11は、複数の加速度検出器100、本形態では、8個の加速度検出器100の各々から出力された出力信号を受信し、算出部12に出力する。この場合、8個の加速度検出器100の各々から出力された出力信号の全てではなく、8個の加速度検出器100のうちの1つ以上の出力信号を受信し、算出部12に出力してもよい。これは、構造物監視システム1に求められる性能、精度、仕様、等に応じて、必要とされる視覚的に認識可能な画像情報を提供できればよい。
算出部12は、受信部11の受信した出力信号に基づいて、橋梁50の主桁51の変位量を算出し、生成部13や通信部19に出力する。なお、算出部12は、通信部19から情報処理装置40などの取得した情報を得ることができる。
生成部13は、算出部12によって算出された橋梁50の主桁51の変位量に基づいて、橋梁50の変位に係る視覚的に認識可能な画像情報を生成し、処理部14の指示にしたがって、生成された画像情報を表示装置10に出力する。
処理部14は、記憶部15に格納されているプログラムと、操作部17や表示装置10の切換部18を介してユーザーが入力した各種のコマンドとに従い各種の処理を行う。処理部14は、操作部17や表示装置10の切換部18から入力される画面切り換え指示の有無に基づいて、生成部13の出力する画像情報を制御し、表示装置10へ出力する画像情報に係る指示、即ち表示装置10に表示する画像内容に係る指示を行う。処理部14は、記憶部15に記録されたプログラムに基づいて動作するプロセッサーを含む。プロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、あるいは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただしプロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASICによるハードウェア回路でもよい。
記憶部15は、フラッシュメモリーやハードディスクのような不揮発性の記録媒体を想定し、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。記憶部15は、制御部20が各機能の動作を制御するためのプログラム(例えば、以下に記載する構造物の監視に係るプログラム)や、算出部12によって算出された変位量、および生成部13によって生成された画像情報を記録する。
記憶部15は、加速度検出器100から出力された各々の出力信号を、時刻と共に(時刻に同期させて)記録することができる。これにより、算出部12は、記憶部15に記録されている、時刻に同期された出力信号に基づいて、現在時刻よりも前刻の橋梁50の状態における変位量を算出する。このような時系列に応じた変位量によって橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報が生成され、表示装置10に表示されることから、ユーザーは構造物の状態を時系列に沿って客観的に認識し、判断することができる。
なお、記憶部15は、記録媒体として機能し、コンピューターにより読み取り可能な、構造物の監視に係るプログラムを格納しており、当該プログラムが処理部14により実行されることで、構造物監視システム1の各部の機能が実現されることになる。具体的に、記憶部15は、構造物としての橋梁50に配置されている複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて、橋梁50の変位量を算出するステップと、橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位に係る視覚的に認識可能な画像情報を生成するステップと、画像情報を表示するステップと、を含む手順を含む処理をコンピューターに実行させるプログラムを記録している。
操作部17は、例えばボタン、キー、マイク、タッチパネル、音声認識機能(不図示のマイクロフォンを利用)、アクション検出機能(加速度センサーなどを利用)などで構成され、ユーザーからの指示を適当な信号に変換して処理部14へ送る処理を行うことができる。
通信部19は、制御部20から出力される種々の情報を通信を介して情報処理装置40に送信したり、情報処理装置40から出力される種々の情報を通信を介して受信したりすることができる。通信部19は、例えば、Bluetooth(登録商標)(BTLE:Bluetooth Low Energyを含む)、Wi−Fi(登録商標)(Wi-Fi:Wireless Fidelity)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near field communication)、ANT+(登録商標)等の近距離無線通信規格に対応した送受信機を含んで構成される。なお、通信は、無線通信に限定されず、CAN、CANOpen、Ethernet等の有線通信を用いてもよい。
本実施形態の制御装置30は、パーソナルコンピューター、タブレットのような多機能携帯端末、スマートフォンのような高機能携帯電話等を想定する。また、制御装置30は、図3Aに示すような、例えば各種道路における集中管理システムの制御盤35を想定することができる。制御装置30は、加速度検出器100から出力される橋梁50の主桁51の変位量などの情報を受信し、必要に応じて情報を加工し、橋梁50の状態を表示装置10に表示することにより、ユーザーに橋梁50の状態を視覚的な画像情報として提供する。なお、制御装置30は、一つの構造物または複数の構造物に設置された複数の加速度検出器100から情報をそれぞれ受信し、受信した複数の情報を多面的に加工して表示しても良い。
また、本実施形態に係る構造物監視システム1の各部の処理は、記憶部15に記録されているプログラムにより実現することができる。すなわち、本実施形態の手法は、構造物としての橋梁50に配置されている複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて、橋梁50の変位量を算出するステップと、橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成するステップと、画像情報を表示装置10に表示するステップと、を含む手順に係る処理をコンピューターに実行させるプログラムに適用できる。
[表示装置]
表示装置10は、複数の加速度検出器100の各々から出力された出力信号に基づいて制御装置30によって算出、生成され、制御装置30から出力された橋梁50の主桁51の変位量を視覚的に認識可能な画像情報として表示することができる。表示装置10は、画像を描画する表示部16と、表示内容を切り替えることができる切換部18と、を備えている。なお、表示方法、および表示例については、後段において詳細に説明する。
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)、タッチパネル型ディスプレイ等で構成される。表示部16は、制御部20からの指示により生成部13から出力された画像情報に基づき、橋梁50の主桁51の変位量を視覚的に認識可能な画像として表示する。
切換部18は、例えば操作部21(操作ボタン21a〜操作ボタン21d)(図8参照)、タッチパネルのタグ(図8参照)などで構成され、ユーザーからの指示を適当な信号に変換して制御装置30の処理部14へ送る処理を行うことができる。ユーザーは、操作部21を操作したり、もしくはタッチパネルのタグなどに触れたりすることにより、表示部16の表示画面を次画面に送ったり元画面に戻したりする切り替えを行ったり、表示内容を選択したりするなどの表示指示を行うことができる。
本実施形態の表示装置10は、図3Aに示すような、例えば各種道路における集中管理システムの表示パネル110を想定することができる。また、表示装置10は、図3Bに示すような、例えばネットワークNEを介して接続されているタブレットのような多機能携帯端末やスマートフォンのような携帯電話などの情報端末80の表示部81、携帯型電子機器(ウェアラブル機器)60の表示部61、パーソナルコンピューター70のディスプレイ71等を想定することができる。
このような表示装置10によれば、複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された構造物としての橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を表示部16に表示するので、管理者(ユーザー)は橋梁50の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
[物理量センサー]
物理量センサーとしての加速度検出器100について、図4、図5、および図6を参照して説明する。図4は、加速度検出器の外観を示す斜視図である。図5は、加速度センサーの概略構成を示す部分展開斜視図である。図6は、橋梁における加速度検出器の設置場所を示す斜視図である。
物理量センサーとしての加速度検出器100は、図4に示すように、互いに直交する3軸の各軸方向の加速度を検出する加速度センサー200と、外部から電源を供給するケーブル140と、を含んでいる。なお、電源は、ケーブル140に替えて、加速度検出器100に内蔵した内部電源を用いることができる。加速度検出器100は、図示しない駆動回路によって加速度センサー200に駆動信号が送られている。そして、加速度検出器100は、図示しない検出回路によって、加速度センサー200に加わる加速度に応じて変化する共振周波数から、加速度の変化を検出し、例えば、無線またはケーブル140などで表示装置10などにデータ送信する。
加速度センサー200は、図5に示すように、ベース基板201と、断熱基板202と、基台203と、1軸方向の加速度を検出可能な加速度検出素子101を収容した加速度検出デバイス103と、発振器204と、キャップ205と、を備え、加速度検出器100の内部に収容されている。
加速度検出素子101は、図示しないが、例えば、水晶の原石などから所定の角度で切り出された水晶基板から構成された振動素子を用いている。この振動素子は、2本の振動梁と一対の基部とで二組の音叉を構成することから、双音叉素子(双音叉型振動片)とも呼ばれているものである。そして、加速度が加わったときに生じる双音叉素子の変形による共振周波数の変化によって加速度を検出することができる。
矩形平板状のベース基板201には、例えば、ガラス布入りエポキシ樹脂基板が用いられ、搭載された回路素子201aによって、加速度検出デバイス103や発振器204に関わる周辺回路が構成されている。また、ベース基板201には、外部との入出力のための端子201bや、加速度検出器100への取り付け孔201cが形成されている。
矩形平板状の断熱基板202は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)などの低熱伝導率で耐熱性、電気特性、寸法安定性などに優れた樹脂が用いられ、厚み方向に貫通して固定されている細いピン状(棒状)の複数の接続ピン202aによって、ベース基板201に隙間を有して接続されている。
基台203は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの金属を用いて、削り出しまたは板金加工により略直方体形状に形成され、断熱基板202に、例えば、接着剤などで固定されている。なお、基台203には、上記の樹脂や酸化アルミニウム質焼結体(セラミック類)などを用いてもよい。
二つの加速度検出デバイス103、および発振器204は、基台203の側面(断熱基板202に対して直立する面)に、例えば、導電性接着剤などによって固定されている。二つの加速度検出デバイス103は、基台203における隣り合う直角に接続された側面にそれぞれ固定されている。さらに、一つの加速度検出デバイス103は、基台203の上面(断熱基板202に対して平行し、断熱基板202と反対側に位置する面)に、例えば、導電性接着剤などによって固定されている。これにより、加速度センサー200は、互いに直交する3軸に対する加速度を検出することができる。
基台203の側面に固定された二つの加速度検出デバイス103および発振器204は、リード線206によって断熱基板202の接続ピン202aに接続され、接続ピン202aを経由してベース基板201に接続されている。また、基台203の上面に固定された加速度検出デバイス103は、リード線209によって接続端子208に接続され、接続端子208を経由して接続ピン202aに接続されている。
なお、一つの加速度検出デバイス103の近傍には、周辺の温度を検知する温度センサーとしてのサーミスター207が備えられている。サーミスター207は、周辺の温度を検知して、加速度検出デバイス103および発振器204の周波数特性の温度補償(温度補正)をする際の、温度検知手段として設けられている。サーミスター207は、上記加速度検出デバイス103および発振器204と同様に、リード線206によって断熱基板202の接続ピン202aに接続され、接続ピン202aを経由してベース基板201に接続されている。
発振器204は、加速度検出時における加速度検出デバイス103(加速度検出器100)の共振周波数と比較する比較回路の基準周波数(基準共振周波数)発振源として備えられている。
ベース基板201側に開口部を備えた箱状のキャップ205には、断熱基板202と同様に低熱伝導率の樹脂(PBT、ABS、PCなど)が用いられ、ベース基板201上の断熱基板202、基台203、加速度検出デバイス103、サーミスター207、発振器204、回路素子201aなどを覆うようにベース基板201に固定されている。
これらの構成により、加速度センサー200は、周囲の温度変化の加速度検出デバイス103への到達を遅延させることができる。詳述すると、ベース基板201からの接触による熱伝導は、細いピン状の接続ピン202aや低熱伝導率の樹脂が用いられた断熱基板202により遅延され、加速度検出デバイス103の周辺の大気の対流や、外部部材の放射熱(輻射熱)による熱伝導は、低熱伝導率の樹脂が用いられたキャップ205による外気および放射熱源からの遮断によって遅延される。このように、加速度センサー200は、周囲の温度変化の加速度検出デバイス103への到達を遅延させることで、加速度検出デバイス103の温度変化をなだらかにすることが可能となることから、加速度検出デバイス103(加速度検出素子101)の、例えば、加速度検出精度などを良好な状態に維持することができる。
なお、加速度検出素子101の基材は、水晶に限定するものではなく、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li2B4O7)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電材料、または酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電材料を被膜として備えたシリコンなどの半導体材料であってもよい。
本実施形態では、加速度検出器100は、図6に示すように、橋梁50の橋脚55と他の橋脚55との間(図1参照)に位置する横桁52の主桁51近傍に配置されている。加速度検出器100は、四つの主桁51それぞれの近傍となる横桁52において、路面53(図1参照)と反対側の面となる裏面54の近傍と、裏面54と離間した端近傍のそれぞれに配置され、合計8個の加速度検出器100が配置されている。
[構造物の変位に係る表示方法]
次に、表示装置10の表示部16に表示される変位情報を示す画像の表示方法について説明する。本実施形態に係る表示方法は、構造物としての橋梁50に配置されている複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて、橋梁50の変位量を算出するステップと、橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成するステップと、画像情報を表示装置10に表示するステップと、を含む。このような表示方法によれば、複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成し、その画像情報を表示装置10に表示するので、管理者(ユーザー)は橋梁50の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
また、上記表示方法において、画像情報を生成するステップは、橋梁50の変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成することが好ましい。このように、画像情報を生成するステップにおいて、構造物の変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成し、表示装置10に画像として表示するので、表示された画像により情報管理者(ユーザー)は、構造物例えば橋梁50の状態を認識し易くなる。ここで、画像情報を構成する線には、線の色、線の種類、線の太さ、線の長さなどを含み、点、丸、および記号には、色、形態または大きさや模様などを含む。
[構造物の変位に係る表示装置への表示例]
次に、表示部16に表示される画像の具体的な表示例について、以下に図7Aないし図15を参照して説明する。図7Aは、変位前の橋梁の状態に係る表示例を示す説明図である。図7Bは、橋梁の変位に係る表示例1を示す説明図である。図8は、橋梁の変位に係る表示例2を示す説明図である。図9は、橋梁の変位に係る表示例3を示す説明図である。図10は、橋梁の変位に係る表示例4を示す説明図である。図11は、橋梁の変位に係る表示例5を示す説明図である。図12は、橋梁の変位に係る表示例6を示す説明図である。図13は、橋梁の変位に係る表示例7を示す説明図である。図14は、橋梁の変位に係る表示例8を示す説明図である。図15は、橋梁の変位に係る表示例9を示す説明図である。
<表示例1>
先ず、図7Aおよび図7Bを参照して、橋梁50の変位の状態を示す表示例1について説明する。なお、図7Aは、画像情報として、変位していない状態の橋梁50と、橋梁50に取り付けられた加速度検出器100の表示例を示す図であり、図7Bは、変位した状態の橋梁50と、橋梁50に取り付けられた加速度検出器100の表示例を示す図である。なお、図7Aおよび図7Bでは、橋梁50の主桁51(図6参照)を、図中左側端に位置する第1主桁51aと、第1主桁51a側から右側端に向かって配置された第2主桁51b、および第3主桁51cと、右側端に位置する第4主桁51dと、に区分して説明する。
図7Aに示す画像情報としての画像LP1aは、表示部16に描画され、構造物としての橋梁50に変位の生じていない状態を示している。表示部16には、橋梁50の主桁51側(図6参照)から斜視した橋梁50のモデル画像が描画され、そのモデル画像に重ねて、橋梁50の主桁51近傍の横桁52(図6参照)に設置された複数の加速度検出器100(図6参照)のそれぞれの位置を示す記号として、八つの丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hと、複数の加速度検出器100のうち、隣り合う加速度検出器100同士に対応する丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hを結ぶ10本の線分L1,L2,〜Lnとが描画されている。なお、本形態では、第1主桁51a側に位置する加速度検出器100に対応する記号として丸印100a,100bを示し、以降右に向かって丸印100c,100d,100e,100f,100g,100hが配列されている。また、本形態では、線分L1,L2,〜Lnの代表例として、丸印100aと丸印100bとを結ぶ線分L1、丸印100bと丸印100dとを結ぶ線分L2、および丸印100gと丸印100hとを結ぶ線分Lnを符号として示している。
丸印100a〜100h、および線分L1,L2,〜Lnのそれぞれは、橋梁50の変位量の変化に基づいて、換言すれば橋梁50の変位量の大きさが変化するに連れて、例えば、丸の大きさなどを変化させることができる。また、丸印100a〜100h、および線分L1,L2,〜Lnのそれぞれは、色、線の種類、丸の大きさ、および線の太さの少なくとも何れかを用いて表示させることができる。そして、橋梁50の変位量の大きさが変化するに連れて、丸印100a〜100h、および線分L1,L2,〜Lnのそれぞれの、色、線の種類、丸の大きさ、および線の太さの少なくとも何れかを可変させることによって、変位量の大きさを表すことができる。このように、橋梁50の変位量の変化に基づいて変化した画像情報として、表示部16に、色、線の種類、丸の大きさ、および線の太さの少なくとも何れかを用いて表示されることにより、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識を行い易くすることができる。
図7Bに示す画像情報としての画像LP1bは、表示部16に描画され、構造物としての橋梁50が、例えば重量物を積載した車両などの通過により変位した状態を示している。また、画像LP1bは、変位した部分、例えば丸印100aの部分の変位量の具体的な数値を示すことができる第1の数値表示部22および第2の数値表示部24を含んでいる。第1の数値表示部22および第2の数値表示部24は、例えば操作部21を構成する操作ボタン21a〜操作ボタン21dや表示部16を構成するタッチパネルなどをユーザーが操作することによって表示することができる。
画像LP1bでは、橋梁50の変位量に概ね比例するように、丸印100a〜丸印100hの直径(大きさ)が示されている。具体的に画像LP1bでは、図中左側に位置する第1主桁51a近傍の丸印100a,100bの直径が大きく示され、図中右側に位置する第4主桁51d近傍の丸印100g,100hの直径が小さく示されている。これは、第1主桁51a近傍の変位量が第4主桁51d近傍の変位量よりも大きいことを示している。また、丸印100a,100bと丸印100g,100hとの間に位置する丸印100c,100d,100e,100fは、丸印100aの直径と丸印100gの直径との間の長さの直径に表されている。これは、第2主桁51b近傍および第3主桁51c近傍の変位量が、第1主桁51a近傍の変位量と第4主桁51d近傍の変位量との間の変位量であったことを表している。
なお、画像LP1bに表示されている橋梁50の変位量は、複数の加速度検出器100から算出された複数の変位量の相対値で示されている。このように、複数の加速度検出器100から算出された複数の変位量の相対値によって、加速度検出器100の配置されている橋梁50のそれぞれの部位の変位量が示されることにより、管理者(ユーザー)は、加速度検出器100の異なる部位に係る変位の大きさの比較を容易に認識することができる。
第1の数値表示部22および第2の数値表示部24は、操作部21として、例えば操作ボタン21a,21b,21c,21dや表示部16を構成するタッチパネルなどをユーザーが操作することによって表示したり表示を消したり、もしくは表示する項目を選択したりすることができる。
第1の数値表示部22には、橋梁50を所定期間内に通過した車両台数を示すボックス23aと、予め設定された過積載基準値を超えている(過積載)と判断できる通過車両数を示すボックス23bとが備えられている。なお、過積載基準値を超えている(過積載)と判断できる通過車両の検出は、橋梁50に配置されている重量測定部(不図示)によって算出されたり、加速度検出器100の検出した加速度データから算出部12が算出したりすることができる。このように、橋梁50の状態を示す画像情報に加えて、過積載に係る情報が表示部16に示されることから、管理者(ユーザー)は橋梁50の状態と過積載に係る情報とを一見で確認することができる。
第2の数値表示部24には、例えば選択した丸印100bの位置における所定期間内の変位量の最大値(Max.)を示すボックス25a、最小値(Min.)を示すボックス25b、平均値(Ave.)を示すボックス25cが備えられている。
このように、表示例1に係る表示方法を適用した表示装置10では、橋梁50の変位量の変化に基づいて変化した画像情報として、表示部16に、色、線の種類、丸の大きさ、および線の太さの少なくとも何れかを用いて表示されることにより、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識を行い易くすることができる。
また、表示例1に係る表示方法を適用した表示装置10では、複数の加速度検出器100から算出された複数の変位量の相対値によって、加速度検出器100の配置されている橋梁50のそれぞれの部位の変位量が示されることにより、管理者(ユーザー)は、加速度検出器100の異なる部位に係る変位の大きさの比較を容易に認識することができる。
また、表示例1に係る表示方法を適用した表示装置10では、橋梁50に対応するモデル画像に、画像情報を重ねて表示することにより、管理者(ユーザー)は、橋梁50のそれぞれの部位に対する画像情報を一見で認識することができる。
<表示例2>
次に、図8を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例2について説明する。
図8に示す画像情報としての画像LP2は、表示部16に描画され、橋梁50の主桁51近傍の横桁52(図6参照)に設置された複数の加速度検出器100(図6参照)のそれぞれの位置を示す記号として、八つの丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hと線分L3〜L10が示されている。そして、加速度検出器100の出力データに基づいて、丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hの位置、大きさ、もしくは線分L3〜L10の傾き、長さ、太さ、線種などを変化させることによって、橋梁50の変位量を視覚的に表示することができる。
画像LP2について、さらに詳細に説明する。画像LP2は、横桁52の道路面(路面53(図1参照))側に位置する加速度検出器100に対応し、一つのフレームを構成する線表示画像と、道路面側と反対側の横桁52の下端部分に位置する加速度検出器100に対応し、一つのフレームを構成する線表示画像と、によって構成された所謂ワイヤーフレーム図として表示されている。
具体的には、横桁52の道路面側に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像は、丸印100a,100c,100e,100gと、外側に位置する丸印100aおよび丸印100gを通過する矩形形状の外形線L10と、外形線L10上の所定位置と丸印100a,100c,100e,100gのそれぞれとを結ぶ複数の線分(例えば線分L8,L9)と、隣り合う加速度検出器100同士に対応する丸印100a,100c,100e,100gを結ぶ3本の線分L3,L4,L5と、を含み構成されている。
また、道路面側と反対側の横桁52の下端部分に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像は、上述の横桁52の道路面側に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像と同様に構成されている。具体的に道路面側と反対側の横桁52の下端部分に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像は、他の四つの丸印100b,100d,100f,100hと、外側に位置する丸印100bおよび丸印100hを通過する矩形形状の外形線L11と、他の四つの丸印100b,100d,100f,100hのそれぞれとを結ぶ複数の線分と、隣り合う加速度検出器100同士に対応する丸印100b,100d,100f,100hを結ぶ3本の線分と、を含み構成されている。なお、図面を簡素化するため、道路面側に位置する線表示画像と同様な構成である各線分に対する符号は省略している。
このように、表示例2に係る表示方法を適用した表示装置10では、例えば複数の加速度検出器100(図6参照)のうち、隣り合う加速度検出器100同士に対応する丸印100a,100c,100e,100gを結んでいる線分L3〜L9を複数含む線表示画像を用いていることから、橋梁50の変位や変位量を、線分L3〜L9の傾きの変化、もしくは線分L3〜L9の長さや向きの変化で視認することができる。これにより、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識をより行い易くすることができる。
なお、画像LP2が表示されている表示装置10の表示部16には、例えばタッチパネルで構成されている第1のタグ26a,26bを設けることができる。第1のタグ26a,26bは、それらを操作することによって、表示されている線表示画像である画像LP2の表示角度を変化させることができる。具体的には、一方の第1のタグ26aを例えば指などによって触れることによって、画像LP2を右回転させたり、または他方の第1のタグ26bを、例えば指などによって触れることによって、画像LP2を左回転させたりすることができる。このように、第1のタグ26a,26bを操作することによって、線表示画像の角度を変化させる、即ち、管理者(ユーザー)の視認する方向を変化させた表示を行うことができ、管理者(ユーザー)による構造物(橋梁50)の変位の状態の認識をより行い易くすることができる。
<表示例3>
次に、図9を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例3について説明する。
図9に示す画像情報としての画像LP3は、表示部16に描画され、表示例2と同様な構成の線表示画像として描画されている。画像LP3は、横桁52の道路面(路面53(図1参照))側に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像の外側に位置する丸印100aおよび丸印100gを通過する矩形形状の外形線L10の内側に位置する仮想プレートHP1と、道路面側と反対側の横桁52の下端部分に位置する加速度検出器100に対応する線表示画像の外側に位置する丸印100bおよび丸印100hを通過する矩形形状の外形線L11の内側に位置する仮想プレートHP2とが、板状にハッチング処理されている。
このように丸印100aおよび丸印100gを通過する矩形形状の外形線L11内と、丸印100bおよび丸印100hを通過する矩形形状の外形線L11内とが、板状にハッチング処理されていることにより、管理者(ユーザー)が基準面を視認し易くなり、橋梁50の変位の状況を的確に捉えることが可能となる。
<表示例4>
次に、図10を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例4について説明する。図10に示す表示例4では、上下に位置する二つの画像情報を描画する。そして、表示装置10に設けられている操作部21に含まれる操作ボタン21aを操作することにより、例えば画像LP4aもしくは画像LP4bのいずれかを表示部16全体に拡大表示させたり、表示部16に画像LP4aおよび画像LP4bを並べて表示させたりすることができる。なお、図示しないが、操作ボタン21aに替えて、表示部16内にタグを設けて、そのタグを操作することによって画面の切り替えを行うこともできる。
図10に示す画像情報としての画像LP4aは、表示部16に描画され、橋梁50に変位の生じていない状態を示している。画像LP4aは、橋梁50の主桁51近傍の横桁52(図6参照)に設置された複数の加速度検出器100(図6参照)のそれぞれの位置を示す記号として、八つの丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hと、基準枠L20と、八つの丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hのそれぞれと基準枠L20とを結ぶ、例えば線分L21,L22,L23などの複数の線分と、を含む線表示画像、所謂ワイヤーフレーム図として表示されている。
図10に示す画像情報としての画像LP4bは、表示部16に描画され、橋梁50が、例えば重量物を積載した車両などの通過により変位した状態を示している。橋梁50の変位によって、八つの丸印100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hの位置が変化し、それに伴って例えば線分L21,L22,L23などの複数の線分の傾きや長さが、画像LP4aから変化して描画されている。
このような表示例4に係る画像LP4aおよび画像LP4bを用いた表示装置10では、表示部16に、橋梁50の変位していない状態の画像LP4aと、橋梁50の変位している状態の画像LP4bとを並べて表示させたりすることができることから、管理者(ユーザー)が、視覚的に橋梁50の変位の状況を的確に捉えることが可能となる。
また、表示例4に係る表示方法を適用した表示装置10では、例えば線分L21,L22,L23などの複数の線分の傾きや長さの変化によって、橋梁50の変位を視覚的に捉えることができることから、管理者(ユーザー)による構造物(橋梁50)の状態の認識をより行い易くすることができる。
<表示例5>
次に、図11を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例5について説明する。図11に示す表示例5では、橋梁50の路面側から見た変位量を、車線(レーン53a,53b,53c,53d)ごとに区分して表示する表示領域56a,56b,56c,56dが、車線(レーン53a,53b,53c,53d)に重ねて描画されている。
図11に示す画像情報としての画像LP5では、表示領域56a,56b,56c,56dが、加速度検出器100(図6参照)の取り付けられた位置に相応して設けられており、表示領域56a,56b,56c,56dのそれぞれを変位量に基づいて、色分け、色の濃さ、ハッチング模様などによって識別可能に異ならせて表示される。
このような表示例5に係る画像LP5を用いた表示装置10では、表示部16に、加速度検出器100(図6参照)の取り付けられた位置に相応し、道路面(路面53(図1参照))側に設けられた表示領域56a,56b,56c,56dを視認することにより、管理者(ユーザー)は、橋梁50の変位を視覚的に捉えることができる。したがって、管理者(ユーザー)による構造物(橋梁50)の状態の認識を、路面側から行い易くすることができる。
<表示例6>
次に、図12を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例6について説明する。
図12に示す表示例6に係る画像LP6では、橋梁50の一日の変位量を、加速度検出器100(図6参照)の#1〜#4ごとに、折れ線図を用いて時系列に表示している。また、表示部16には、選択部120と、選択された時刻の加速度検出器100ごとの変位量を絶対値で示すボックス123とが設けられている。ボックス123に示される変位量は、選択部120に設けられている時刻選択用の第2のタグ121を矢印122の方向に沿って表示部16の画面に触れながら移動する、所謂表示部16の画面をなぞることによって移動させ、変位量を表示する時刻として選択し、選択した時刻に応じて、ボックス123内に表示される数値が変化して表示される。
なお、表示装置10に設けられている操作部21に含まれる操作ボタン21a,21b,21cなどを操作することにより、例えば変位量の大きな折れ線を拡大表示したり、変位量の大きな時刻の前後を取り出して拡大表示したりしてもよい。また、図示しないが、操作ボタン21aに替えて、表示部16内にタグを設けて、そのタグを操作することによって画面の切り替えを行うこともできる。また、操作ボタン21bもしくは操作ボタン21cを操作して、例えば表示例5の画像LP5に戻したり、後述する画像LP7に移行したりすることができる。
このような表示例6に係る画像LP6を用いた表示装置10では、表示部16に、選択した時刻に応じた橋梁50の状態の画像情報を、時刻選択用の第2のタグ121を操作する、所謂時刻選択用の第2のタグ121をなぞる(操作する)ことにより、容易に表示することができる。
<表示例7>
次に、図13を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例7について説明する。
図13に示す表示例7に係る画像LP7では、橋梁50の所定の期間における変位量の最大値(Max.)、最小値(Min.)、および平均値(Avr.)を、加速度検出器100(図6参照)ごとに、数値情報を示す一覧表として表示している。
このような表示例7に係る画像LP7を用いた表示装置10では、表示部16に表示された画像LP7によって、所定の期間における橋梁50の変位量の数値情報を一覧表として確認することができる。これにより、管理者(ユーザー)は、構造物(橋梁50)の状態の認識を容易に行なうことができる。
<表示例8>
次に、図14を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例8について説明する。
図14に示す表示例8に係る画像LP8では、橋梁50の所定の期間(本例では7日間)の、四つの加速度検出器100(図6参照)における日にちごとの積算変位量を棒グラフで示している。ここで、図14中では、設置されているそれぞれの加速度検出器100を示す記号として、#1、#2、#3、#4を用いている。
このような表示例8に係る画像LP8を用いた表示装置10では、表示部16に表示された画像LP8によって、所定の期間(7日間)における橋梁50の変位量を、加速度検出器100の取り付けられている部位ごとの積算変位量として時系列で確認することができる。これにより、管理者(ユーザー)は、構造物(橋梁50)の状態の認識を容易に行なうことができる。
<表示例9>
次に、図15を参照して、表示装置10に表示される橋梁50(図6参照)の変位の状態を示す画像情報としての表示例9について説明する。
図15に示す表示例9に係る画像LP9では、表示部16が図中左右に分割された第1の表示画面161と第2の表示画面162のそれぞれに異なる二つの画像情報を描画する。本例では、左側の第1の表示画面161に先の表示例1において説明した画像LP1aが表示され、右側の第2の表示画面162に先の表示例4において説明した画像LP4bが表示されている。そして、表示装置10に設けられている操作部21に含まれる操作ボタン21aを操作することにより、例えば画像LP1aもしくは画像LP4bのいずれかを表示部16全体に拡大表示させたり、表示部16に画像LP1aおよび画像LP4bを並べて表示させたりすることができる。なお、図示しないが、操作ボタン21aに替えて、表示部16内にタグを設けて、そのタグを操作することによって画面の切り替えを行うこともできる。なお、画像LP1a、および画像LP4bは、先に説明しているので、ここでの説明は省略する。
このような表示例9に係る画像LP9では、表示部16に、橋梁50の変位していない状態の実画像である画像LP1aと、橋梁50の変位している状態を示す線表示画像の画像LP4bとを並べて表示させたりすることができる。したがって、管理者(ユーザー)は、実画像と線表示画像とを対比させながら、視覚的に橋梁50の変位の状況を的確に捉えることが可能となる。
なお、表示例9では、表示部16が二つに分割された事例を示したが、表示部16の分割は、二分割に限らず、表示内容の視認が可能であれば分割数は問われず、三分割、四分割、もしくは五分割以上であってもよい。
以上、表示例1〜表示例9で説明した描画形態や機能は、上述した構成に限らず、表示例1〜表示例9で説明した描画形態や機能を、種々に組み合わせての画像形態を構成したり、機能を入れ替えたりすることが可能である。
また、上述の表示例6でも説明したが、表示例1〜表示例9において、表示装置10に設けられている操作部21に含まれる操作ボタン21a,21b,21cなどを操作することにより、例えば表示している画面表示を異なる画面表示に切り替えることができる。また、操作ボタン21a,21b,21cに替えて、表示部16内に設けられたタグ(不図示)を操作することによって画面の切り替えを行うこともできる。
<表示例10>
次に、図16を参照して、表示部16に表示される橋梁50(図6参照)に係る画像の表示例10について説明する。図16は、橋梁の変位に係る表示例10を示す説明図である。
図16に示す表示例10に係る画像は、該当する橋の情報やその橋に取り付けるセンサー(加速度検出器100)の取付位置情報などを入力する。なお、本例では、二つのセンサーを設置した例を示して説明する。この画像において、例えば、「橋情報」として、橋名「AA大橋」、および互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3方向に沿った橋の幅「9000mm」、長さ「30000mm」、厚さ「2000mm」の各寸法、を入力することができる。さらに、「センサー情報」として、取付られているセンサー(加速度検出器100)のセンサーナンバーとして、例えば「B0000730」を入力し、そのセンサーの取り付け位置を図中矢印で示す基点(x,y,z=0,0,0)からのX軸、Y軸、Z軸の3方向に沿った距離として入力することができる。これらの入力により、橋梁50の疑似画像とセンサー(加速度検出器100)の取付位置を示すマークP1,P2が表示される。
<表示例11>
次に、図17を参照して、表示部16に表示される橋梁50(図6参照)に係る画像の表示例11について説明する。図17は、橋梁の変位に係る表示例11を示す説明図である。
図17に示す表示例11に係る画像は、該当する橋を選択したり、表示日時を指定したりすることができる画像である。この画像において、例えば、プルダウンによって表示される既入力の「橋情報」から、該当する橋名の「AA大橋」を選択し、加えて、表示日時を指定することができる。
<表示例12>
次に、図18A、図18B、および図18Cを参照して、表示部16に表示される橋梁50(図6参照)に係る画像の表示例12について説明する。図18A、および図18Bは、橋梁の変位に係る表示例12を示す説明図である。図18Cは、表示例12の変形例を示す説明図である。
図18A、図18B、および図18Cに示す表示例12に係る画像は、選択された橋としての橋梁50の変位の状態を表示している。この画像では、例えば左側画面のマークP1にタッチすることによってセンサー(加速度検出器100)を指定することができる。そして右側画面には、所定期間内の指定されたセンサー(加速度検出器100)の移動軌跡が移動線図QLxとして描画されている。この移動線図QLxは、X軸方向に変位を代表例として示しているが、Y軸方向もしくはz軸方向に切り替えて表示することも可能である。なお、右側画面には、センサー(加速度検出器100)の移動軌跡の表示を移動線図QLx、もしくは、図18Cに示すような移動点図QDxのいずれかで選択する切り替えスイッチを設けたり、橋梁50の接地位置情報として、経度、緯度、標高などを表示したりしてもよい。また、この画像では、画面をスクロールすることにより、図18Bに示すような、変位量の出現頻度をヒストグラムとして表示することができる。図18Bに示すヒストグラムは、スクロールに替えて、画面を切り替えて表示することもできる。
<表示例13>
次に、図19を参照して、表示部16に表示される橋梁50(図6参照)に係る画像の表示例13について説明する。図19は、橋梁の変位に係る表示例13を示す説明図である。
図19に示す表示例13に係る画像は、図18Aに示した左側画面のマークP1にタッチすることによって指定されたセンサー(加速度検出器100)の所定期間内の変位状況を、移動軌跡が移動線図QLxとして右側画面に描画された画像に加えて、所定期間の一部の期間のセンサー(加速度検出器100)の変位状態を波形線図H1として表示している。そして、スクロール線C1を指示ボタンTによって移動させ、例えば大きな波形H2の部分に位置させることによって、この位置におけるセンサー(加速度検出器100)の具体的な変位量を「センサー情報」として数値情報表示することができる。
以上説明した第1実施形態に係る構造物監視システム1、および表示装置10によれば、複数の物理量センサーとしての加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された構造物としての橋梁50の各部位の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を表示装置10に備えられた表示部16に表示するので、管理者(ユーザー)は橋梁50における、例えば変位の大きさや変位の位置などの変位状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
[ヘッドマウントディスプレイ(HMD)]
以下、表示装置として用いることができる頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の一例を、図20Aおよび図20Bに沿って説明する。図20Aは、頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ:HMD)の一例を示す構成図である。図20Bは、頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ:HMD)への表示の一例を示す図である。
頭部装着型表示装置300は、図20Aに示すように、ユーザーの頭部に装着された状態でユーザーに虚像を視認させる表示部としての画像表示部320と、画像表示部320を制御する制御装置310と、を備える。制御装置310は、ユーザーが頭部装着型表示装置300を操作するコントローラーとしても機能する。画像表示部320は、ユーザーの頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状のフレーム302(本体)を有する。
なお、制御装置310としては、図3Bに示した情報端末80を用いることが可能である。その場合、情報端末80の操作部(不図示)は、決定キー、表示切替キー、トラックパッド、輝度切替キー、方向キー、およびメニューキーなどとして機能する。また、図20Aには、画像表示部320と制御装置310とが接続部340(本体コード348、右コード342、左コード344)を介して接続される例を示したが、画像表示部320と制御装置310とを無線通信で接続することも可能である。
フレーム302は、右保持部321および左保持部323を有する。右保持部321は、右光学像表示部326の他端である端部ERから、ユーザーが画像表示部320を装着した際のユーザーの側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部323は、左光学像表示部328の他端である端部ELから、ユーザーが画像表示部320を装着した際のユーザーの側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。右保持部321はユーザーの頭部において右耳またはその近傍に当接し、左保持部323はユーザーの左耳またはその近傍に当接して、ユーザーの頭部に画像表示部320を保持する。右保持部321および左保持部323は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、ユーザーの頭部に画像表示部320を保持する。
本実施形態では本体の一例として、眼鏡型のフレーム302を例示する。本体の形状は眼鏡型に限定されず、ユーザーの頭部に装着され固定されるものであればよく、ユーザーの左右の眼の前に跨がって装着される形状であれば、より好ましい。例えば、ここで説明する眼鏡型の他に、ユーザーの顔の上部を覆うスノーゴーグル様の形状であってもよいし、双眼鏡のようにユーザーの左右の眼のそれぞれの前方に配置される形状であってもよい。
フレーム302には、右表示駆動部322と、左表示駆動部324と、右光学像表示部326と、左光学像表示部328と、マイク363とが設けられる。右表示駆動部322と左表示駆動部324とは、ユーザーが画像表示部320を装着した際のユーザーの頭部に対向する側に配置されている。右光学像表示部326および左光学像表示部328は、それぞれ、ユーザーが画像表示部320を装着した際にユーザーの右および左の眼前に位置する。右光学像表示部326の一端と左光学像表示部328の一端とは、ユーザーが画像表示部320を装着した際のユーザーの眉間に対応する位置で、互いに連結されている。
頭部装着型表示装置300では、図20Bに示すように、例えば、橋梁50の実像に重ねて、橋梁50に取り付けられた加速度検出器100の位置に対応するマークB1,B2が、右光学像表示部326および左光学像表示部328に表示される。
なお、マークB1,B2は、ユーザー(管理者)の視線の移動に伴って表示を切り替えることができる。例えば、ユーザー(管理者)視線を図中左から右に移動させたときを想定すると、右光学像表示部326および左光学像表示部328には、先ず視線の先に位置する加速度検出器100の位置に対応するマークB1が表示される。そして、次の加速度検出器100の位置に視線が移動したとき、次の加速度検出器100の位置に対応するマークB2が表示される。なお、このときマークB1は、表示を止めてもよいし、そのまま表示を続けてもよい。
このように、表示装置として頭部装着型表示装置300を用いることにより、実像である橋梁50と虚像であるマークB1,B2とを重ねて表示することができる。加えて、ユーザー(管理者)の視線の移動に伴って表示を切り替えることができることにより、ユーザーの確認したい位置の状態を重点的に確認することができる。
(第2実施形態)
[構造物監視システム]
先ず、本発明の第2実施形態に係る構造物監視システム1aについて、図21、および図22を参照して説明する。図21は、第2実施形態に係る構造物監視システムの概略を説明する構成図である。図22は、第2実施形態に係る構造物監視システムの構成を説明する機能ブロック図である。
図21、および図22に示す第2実施形態に係る構造物監視システム1aは、第1実施形態と同様に橋梁50や建物等の構造物に備えられた物理量センサーとしての加速度検出器100の検出した構造物の変位情報に基づいて、変位状態を表示部16aに画像情報として表示し、構造物の状態を監視する機能を備える。なお、本実施形態では、構造物として橋梁50の状態を監視する例を挙げ、説明する。
構造物監視システム1aは、図21、および図22に示すように、構造物の一例としての橋梁50に配置されている複数の物理量センサーとしての加速度検出器100と、複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された橋梁50の主桁51の変位量に基づいて、視覚的に認識可能な画像情報を表示する表示装置10aと、を含み構成されている。なお、複数の加速度検出器100は、橋梁50の橋脚55と他の橋脚55との間の主桁51もしくは横桁52に配置されている。また、本形態では、8個の加速度検出器100(図6参照)が配置されている例を示す。
物理量センサーとしての加速度検出器100は、互いに直交する3軸の各軸方向の加速度を検出することができる。加速度検出器100は、橋梁50の所定の位置に固定され、それぞれの加速度検出器100から出力信号を、表示装置10aに対して出力することができる。なお、加速度検出器100は、前述した第1実施形態と同様な構成であるので、その説明を省略する。
[表示装置]
表示装置10aは、複数の加速度検出器100の各々から出力された出力信号に基づいて、橋梁50の主桁51の変位量を算出し、変位量を視覚的に認識可能な画像情報として出力する制御部20aと、制御部20aに対して表示内容などを指示する操作部17aと、制御部20aの算出した橋梁50の主桁51の変位量に係る画像情報を表示する表示部16aと、制御部20aの算出した橋梁50の主桁51の変位量に係るデータなどを例えばサーバーなどの情報処理装置40と通信する通信部19aと、を備えている。
制御部20aは、受信部11aと、算出部12aと、生成部13aと、処理部14aと、記憶部15aと、を備えている。制御部20aの各機能部は、図示を略した、CPUやRAM等のハードウェアと、記憶部15aに記録されたソフトウェアと、の協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも可能である。
制御部20aは、パーソナルコンピューター、タブレットのような多機能携帯端末、スマートフォンのような高機能携帯電話等に構成される。制御部20aは、加速度検出器100から出力される橋梁50の主桁51の変位量などの情報を受信し、必要に応じて情報を加工し、表示部16を用いてユーザーが視認可能な画像情報として表示する。なお、制御部20aは、一つの構造物または複数の構造物に設置された複数の加速度検出器100から情報をそれぞれ受信し、受信した複数の情報を多面的に加工して表示しても良い。
また、本実施形態に係る構造物監視システム1aの各部の処理は、記憶部15aに記録されているプログラムにより実現することができる。すなわち、本実施形態の手法は、構造物としての橋梁50に配置されている複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて、橋梁50の変位量を算出するステップと、橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成するステップと、画像情報を表示装置10の表示部16に表示するステップと、を含む手順に係る処理をコンピューターに実行させるプログラムに適用できる。
受信部11aは、複数の加速度検出器100、本形態では、8個の加速度検出器100の各々から出力された出力信号を受信し、算出部12aに出力する。
算出部12aは、受信部11aの受信した出力信号に基づいて、橋梁50の主桁51の変位量を算出し、生成部13aや通信部19aに出力する。なお、算出部12aは、通信部19aから情報処理装置40などの取得した情報を得ることができる。
生成部13aは、算出部12aによって算出された橋梁50の主桁51の変位量に基づいて、橋梁50の変位の状態を視覚的に認識可能な画像情報を生成し、処理部14aの指示にしたがって、生成された画像情報を表示部16aに出力する。
処理部14aは、記憶部15aに格納されたプログラムと、操作部17aや表示部16aの切換部18aを介してユーザーが入力した各種のコマンドとに従い各種の処理を行う。処理部14aは、操作部17aや表示部16aの切換部18aから入力される画面切り換え指示の有無に基づいて、生成部13aの出力する画像情報を制御し、表示部16aへ出力する画像情報に係る指示、即ち表示部16aに表示する画像内容に係る指示を行う。処理部14aは、記憶部15aに記録されたプログラムに基づいて動作するプロセッサーを含む。プロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、あるいは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただしプロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASICによるハードウェア回路でもよい。
記憶部15aは、フラッシュメモリーやハードディスクのような不揮発性の記録媒体を想定し、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。記憶部15aは、制御部20aが各機能の動作を制御するためのプログラム(例えば、以下に記載する構造物の監視に係るプログラム)や、算出部12aによって算出された変位量、および生成部13aによって生成された画像情報を記録する。
記憶部15aは、加速度検出器100から出力された各々の出力信号を、時刻に同期させて記録することができる。これにより、算出部12aは、記憶部15aに記録されている、時刻に同期された出力信号に基づいて、現在時刻よりも前刻の橋梁50の状態の変位量を算出する。このような時系列に応じた変位量によって視覚的に認識可能な画像情報が生成され、表示部16aに表示されることから、ユーザーは構造物の状態を時系列に沿って客観的に認識し、判断することができる。
なお、記憶部15aは、記録媒体として機能し、コンピューターにより読み取り可能な、構造物の監視に係るプログラムを格納しており、当該プログラムが処理部14aにより実行されることで、構造物監視システム1aの各部の機能が実現されることになる。具体的に、記憶部15aは、構造物としての橋梁50に配置されている複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて、橋梁50の変位量を算出するステップと、橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成するステップと、画像情報を表示するステップと、を含む手順を含む処理をコンピューターに実行させるプログラムを記録している。
操作部17aは、例えばボタン、キー、マイク、タッチパネル、音声認識機能(不図示のマイクロフォンを利用)、アクション検出機能(加速度センサーなどを利用)などで構成され、ユーザーからの指示を適当な信号に変換して処理部14aへ送る処理を行うことができる。
表示部16aは、複数の加速度検出器100の各々から出力された出力信号に基づいて制御部20aによって算出、生成され、制御部20aから出力された橋梁50の主桁51の変位量を視覚的に認識可能な画像情報として表示することができる。表示部16aは、表示内容を切り替えることができる切換部18aを備えている。なお、表示方法、および表示例については、前述の第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
表示部16aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)、タッチパネル型ディスプレイ等で構成される。表示部16aは、制御部20aからの指示により生成部13aから出力された画像情報に基づき、橋梁50の主桁51の変位量を視覚的に認識可能な画像として表示する。
切換部18aは、例えば操作部21(図8参照)、タッチパネルのタグ(図8参照)などで構成され、ユーザーからの指示を適当な信号に変換して処理部14aへ送る処理を行うことができる。ユーザーは、操作部21を操作したり、もしくはタッチパネルのタグなどに触れたりすることにより、表示部16aの表示画面を次画面に送ったり元画面に戻したりする切り替えを行ったり、表示内容を選択したりするなどの表示指示を行うことができる。
通信部19aは、制御部20aから出力される種々の情報を通信を介して情報処理装置40に送信したり、情報処理装置40から出力される種々の情報を通信を介して受信したりすることができる。通信部19aは、例えば、Bluetooth(登録商標)(BTLE:Bluetooth Low Energyを含む)、Wi−Fi(登録商標)(Wi-Fi:Wireless Fidelity)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near field communication)、ANT+(登録商標)等の近距離無線通信規格に対応した送受信機を含んで構成される。
このような表示装置10aによれば、複数の加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された構造物としての橋梁50の変位量に基づいて、橋梁50の変位の状態を視覚的に認識可能な画像情報を表示部16aに表示するので、管理者(ユーザー)は橋梁50の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
以上説明した第2実施形態に係る構造物監視システム1a、および表示装置10aによれば、複数の物理量センサーとしての加速度検出器100から出力された各々の出力信号に基づいて算出された構造物としての橋梁50の各部位の変位量に基づいて、橋梁50における、例えば変位の大きさや変位の位置などの変位状態を視覚的に認識可能な画像情報を表示装置10aに備えられた表示部16aに表示するので、管理者(ユーザー)は橋梁50の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
以下に、上述した実施形態から導き出される態様を記載する。
[態様1]本態様に係る表示装置は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示部に表示する。
本態様に係る表示装置によれば、物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を表示部に表示することができる。これにより、管理者(ユーザー)は、構造物の変位の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
[態様2]上記態様に記載の表示装置において、前記画像情報は、前記変位量の変化に基づいて変化し、変化した前記画像情報は、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて表示されることが好ましい。
本態様によれば、構造物の変位量の変化に基づいて変化した画像情報が、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて表示されるので、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識を行い易くすることができる。ここで、線には、線の色、線の種類、線の太さ、線の長さなどを含み、点、丸、および記号には、色、形態または大きさなどを含む。
[態様3]上記態様に記載の表示装置において、前記構造物の変位量は、前記出力信号に基づいて算出された変位量の相対値であることが好ましい。
本態様によれば、物理量センサーから算出された変位量の相対値によって、物理量センサーの配置されている構造物のそれぞれの部位の変位量が示されることから、管理者(ユーザー)は、構造物の異なる部位に係る変位の大きさの比較を容易に認識することができる。
[態様4]上記態様に記載の表示装置において、前記構造物に係るモデル画像を表示し、前記画像情報は、前記モデル画像に重ねて、または前記モデル画像と並べて表示されていることが好ましい。
本態様によれば、構造物に対応するモデル画像に、画像情報を重ねて、またはモデル画像と並べて表示することにより、管理者(ユーザー)は、構造物のそれぞれの部位に対する画像情報を一見で認識することができる。
[態様5]上記態様に記載の表示装置において、前記物理量センサーは、複数配置され、前記画像情報は、前記複数の物理量センサーのうち、隣り合う前記物理量センサー同士を結んでいる線分を複数含む線表示画像であることが好ましい。
本態様によれば、構造物の変位や変位量を、隣り合う物理量センサー同士を結んでいる線分の傾きの変化、もしくは線分の長さや向きの変化で視認することができることから、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識をより行い易くすることができる。
[態様6]上記態様に記載の表示装置において、前記線表示画像は、前記表示部に配置されている第1のタグを操作すると、表示角度が変化することが好ましい。
本態様によれば、第1のタグを操作することによって、線表示画像の角度を変化させる、即ち、管理者(ユーザー)の視認する方向を変化させた表示を行うことができ、管理者(ユーザー)による構造物の状態の認識をより行い易くすることができる。
[態様7]上記態様に記載の表示装置において、記憶部を含み、前記出力信号は、時刻情報と共に、前記記憶部に記録されていることが好ましい。
本態様によれば、記憶部に記録されている、時刻情報に同期された出力信号に基づいて、現在時刻よりも前刻の構造物の状態を知ることができ、管理者(ユーザー)は構造物の状態を時系列に沿って客観的に認識し、判断することができる。
[態様8]上記態様に記載の表示装置において、前記表示部に表示されている時刻選択用の第2のタグを操作することにより、選択した時刻に応じた前記画像情報が表示されることが好ましい。
本態様によれば、選択した時刻に応じた構造物の状態の画像情報を、時刻選択用の第2のタグを操作することにより、容易に表示することができる。
[態様9]上記態様に記載の表示装置において、前記構造物に配置されている重量測定部が測定した車両の重量に基づいて、予め設定された過積載基準値を超えていると判断した場合、過積載に係る情報を前記表示部に表示することが好ましい。
本態様によれば、表示部に表示されている構造物の状態を示す画像情報に加えて、過積載に係る情報が示されることから、管理者(ユーザー)は構造物の状態と過積載に係る情報とを一見で確認することができる。
[態様10]本態様に係る構造物の表示方法は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、算出した前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、生成した前記画像情報を表示するステップと、を含む。
本態様に係る表示方法によれば、物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成し、その画像情報を表示するので、管理者(ユーザー)は構造物の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる。
[態様11]上記態様に記載の表示方法において、前記画像情報を生成するステップは、前記変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成することが好ましい。
本態様によれば、画像情報を生成するステップにおいて、構造物の変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成するので、表示された画像により情報管理者(ユーザー)は、構造物の状態を認識し易くなる。
[態様12]本態様に係るプログラムは、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、前記画像情報を表示するステップと、をコンピューターに実行させる。
本態様によれば、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、構造物の変位量を算出し、算出された構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成し、その画像情報を表示する手順をコンピューターに実行させるプログラムを提供することができる。
[態様13]本態様に係る記録媒体は、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、前記画像情報を表示するステップと、をコンピューターに実行させるプログラムを記録している。
本態様によれば、構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、構造物の変位量を算出し、算出された構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成し、その画像情報を表示する手順をコンピューターに実行させるプログラムを記録している記録媒体を提供することができる。
[態様14]本態様に係る構造物監視システムは、構造物に配置されている物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、前記画像情報を表示する、上記態様1ないし態様9のいずれか一態様に記載の表示装置と、を含む。
本態様によれば、構造物に配置されている物理量センサーと、物理量センサーから出力された出力信号に基づいて構造物の変位量を算出する算出部、構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成する生成部、画像情報を表示する表示部を含む表示装置とを備えることにより、管理者(ユーザー)が、構造物の変位の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる構造物監視システムを提供することができる。
[態様15]本態様に係る構造物監視システムは、構造物に配置されている物理量センサーと、前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示する表示装置と、を備え、前記表示装置は、前記物理量センサーから出力された出力信号を受信する受信部と、受信した前記出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、前記画像情報を表示する表示部と、を含む。
本態様によれば、構造物に配置されている物理量センサーと、物理量センサーから出力された出力信号を受信する受信部、受信された出力信号に基づいて構造物の変位量を算出する算出部、構造物の変位量に基づいて、構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報を生成する生成部、画像情報を表示する表示部とを備えることにより、管理者(ユーザー)が、構造物の変位の状態を、視認によって客観的に認識し、判断することができる構造物監視システムを提供することができる。
1,1a…構造物監視システム、10,10a…表示装置、11…受信部、12…算出部、13…生成部、14…処理部、15…記憶部、16…表示部、17…操作部、18…切換部、19…通信部、20…制御部、21…操作部、21a,21b,21c,21d…操作ボタン、22…第1の数値表示部、23a,23b…ボックス、24…第2の数値表示部、25a,25b,25c…ボックス、26a,26b…第1のタグ、30…制御装置、35…制御盤、40…情報処理装置、50…橋梁、51…主桁、51a…第1主桁、51b…第2主桁、51c…第3主桁、51d…第4主桁、52…横桁、53…路面、53a,53b,53c,53d…レーン、54…裏面、55…橋脚、56a,56b,56c,56d…表示領域、60…携帯型電子機器(ウェアラブル機器)、61…表示部、70…パーソナルコンピューター、71…ディスプレイ、80…情報端末、81…表示部、100…加速度検出器、100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h…丸印、101…加速度検出素子、103…加速度検出デバイス、110…表示パネル、120…選択部、121…第2のタグ、122…矢印、123…ボックス、161…第1の表示画面、162…第2の表示画面、200…加速度センサー、300…頭部装着型表示装置(HMD)、B1,B2…マーク、L1〜L9…線分、L10,L11…矩形形状の外形線、L20…基準枠、LP1a,LP1b,LP2,LP3,LP4a,LP4b,LP5,LP6,LP7,LP8,LP9…画像。

Claims (15)

  1. 構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示部に表示する、表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記画像情報は、前記変位量の変化に基づいて変化し、
    変化した前記画像情報は、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて表示される、表示装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記構造物の変位量は、前記出力信号に基づいて算出された変位量の相対値である、表示装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、
    前記構造物に係るモデル画像を表示し、
    前記画像情報は、前記モデル画像に重ねて、または前記モデル画像と並べて表示されている、表示装置。
  5. 請求項4において、
    前記物理量センサーは、複数配置され、
    前記画像情報は、前記複数の物理量センサーのうち、隣り合う前記物理量センサー同士を結んでいる線分を複数含む線表示画像である、表示装置。
  6. 請求項5において、
    前記線表示画像は、前記表示部に配置されている第1のタグを操作すると、表示角度が変化する、表示装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項において、
    記憶部を含み、
    前記出力信号は、時刻情報と共に、前記記憶部に記録されている、表示装置。
  8. 請求項7において、
    前記表示部に表示されている時刻選択用の第2のタグを操作することにより、選択した時刻に応じた前記画像情報が表示される、表示装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項において、
    前記構造物に配置されている重量測定部が測定した車両の重量に基づいて、予め設定された過積載基準値を超えていると判断した場合、過積載に係る情報を前記表示部に表示する、表示装置。
  10. 構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、
    算出した前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、
    生成した前記画像情報を表示するステップと、
    を含む表示方法。
  11. 請求項10において、
    前記画像情報を生成するステップは、
    前記変位量の変化に基づいて変化した画像情報を、色、ハッチング、線、点、丸、数値、記号、軌跡、グラフ、ヒストグラム、および波形の少なくとも何れかを用いて生成する、表示方法。
  12. 構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、
    前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、
    前記画像情報を表示するステップと、
    をコンピューターに実行させるプログラム。
  13. 構造物に配置されている物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出するステップと、
    前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成するステップと、
    前記画像情報を表示するステップと、
    をコンピューターに実行させるプログラムを記録している記録媒体。
  14. 構造物に配置されている物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、
    前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、
    前記画像情報を表示する、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の表示装置と、
    を含む、構造物監視システム。
  15. 構造物に配置されている物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された出力信号に基づいて算出された前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として表示する表示装置と、
    を備え、
    前記表示装置は、
    前記物理量センサーから出力された出力信号を受信する受信部と、
    受信した前記出力信号に基づいて、前記構造物の変位量を算出する算出部と、
    前記構造物の変位量に基づいて、前記構造物の変位を視覚的に認識可能な画像情報として生成する生成部と、
    前記画像情報を表示する表示部と、
    を含む、構造物監視システム。
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