JP2019215058A - 自動調心ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動調心ころ軸受の組み立て性を良くし、また、保持器に取り付ける環状部材によって軸受内部への異物侵入を防止すると共に当該環状部材の取り付け精度を良くし、さらに軸受内部すきまの測定を可能にする。【解決手段】金属板製のかご形の保持器40の採用により、内輪10、多数のころ30及び保持器40のアセンブリを外輪20の内方に挿入可能として、軸受の組み立て性を良くする。保持器40のフランジ44と、フランジ44に取り付ける環状のシールド板50の突出部51とにより、異物侵入を防止する。シールド板50の裏側面52とフランジ44との全周接触により、シールド板50の取り付け精度を良くする。球面軌道21を含む仮想球面Sよりも小径な突出部51とすることにより、すきまゲージを球面軌道21ところ30間に挿入可能とする。【選択図】図1

Description

この発明は、自動調心ころ軸受に関する。
自動調心ころ軸受は、主にラジアル荷重を受けるころ軸受の一種であって、所定の調心性を有するものであり、比較的大荷重を支える用途の産業機械において使用されている。
一般に、自動調心ころ軸受は、二列の軌道を有する内輪と、球面軌道を有する外輪と、前記内輪と外輪との間に介在する二列のころと、前記ころを保持する保持器とを備える。
従来、異物が多い場所等では、外輪の内周端部に圧入されたシールを備える自動調心ころ軸受が使用されている(例えば、特許文献1)。このシールは、二列のころの全てを内輪と外輪間に配置し終えた軸受組み立て完了状態において外輪に圧入されるが、その際、シールが歪に変形しないようにしなければならない。その煩わしさを避けるため、軸受組み立て完了状態においてシールを保持器に着脱可能とした自動調心ころ軸受もある(特許文献2)。
特許文献2に開示された自動調心ころ軸受は、外周両端部に鍔部を有する内輪と、二列のころを保持するくし形の保持器を備え、保持器に形成された複数のくし歯状柱部の先端面と、シールとを複数本のねじ部材で締結するようになっている。
特開平11−342459号公報 特開2007−198540号公報
自動調心ころ軸受を適切に使用するには、自動調心ころ軸受が軸を支持する使用状態において軸受内部すきまを測定することが重要である。その軸受内部すきまは、外輪の球面軌道ところ間にすきまゲージを挿入することで測定することができる。
ところが、特許文献1の自動調心ころ軸受は、外輪の内周端部に圧入されたシールを備えるので、使用状態のときに、すきまゲージを外輪の球面軌道ところ間に挿入することができない。軸受内部すきまを測定後にシールを外輪に取り付けることが考えられるが、軸とハウジング間に配置された使用状態でシールを外輪に圧入することになり、その作業が困難である。
一方、特許文献2の自動調心ころ軸受は、シールと保持器をねじ部材で締結する取り付け構造を採用したものなので、シールを保持器から分離した状態ですきまゲージを外輪の球面軌道ところ間に挿入し、軸受内部すきまを測定した後、シールと保持器をねじ止めすることが可能である。
しかしながら、特許文献2の自動調心ころ軸受は、くし形の保持器を備えるので、軸受組み立て時に内輪及び保持器を外輪に対して90°交差させた状態で、各列のころの全部を保持器に挿入することを要し、軸受の組み立て性が悪くなる。また、くし歯状の複数の柱部の先端面にシールをねじ部材で締結する取り付け構造であるから、保持器とシールの接触面積が限られており、シールの取り付け精度に不安がある。また、複数本のねじ部材を要し、部品点数が多くなる。
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、自動調心ころ軸受の組み立て性を良くし、また、保持器に取り付ける環状部材によって軸受内部への異物侵入を防止すると共に当該環状部材の取り付け精度を良くし、さらに軸受内部すきまの測定を可能にすることである。
上記の課題を達成するため、この発明は、二列の軌道を有する内輪と、球面軌道を有する外輪と、前記内輪と外輪との間に介在する二列のころと、前記ころを保持する保持器とを備える自動調心ころ軸受において、前記保持器に取り付けられた環状のシールド板をさらに備え、前記保持器が、前記ころに対して前記内輪の中央側に位置する第一環状部と、当該ころに対して前記第一環状部と反対側に位置する第二環状部と、前記第一環状部と前記第二環状部との間を区切る複数の柱部とを一体に有する金属板からなり、前記ころが、周方向に隣り合う柱部間に収容されており、前記第二環状部が、周方向全周に亘って前記柱部よりも前記内輪側へ突出するフランジを有し、前記シールド板が、前記第二環状部に取り付けられており、前記シールド板が、前記第二環状部と前記外輪間の隙間に対向する突出部と、前記フランジと周方向全周に亘って接触する裏側面とを有し、前記突出部が、前記球面軌道を含む仮想球面よりも小径に設けられている構成を採用した。
上記構成によれば、いわゆるかご形の保持器を採用しているので、保持器と内輪の軌道とでころの脱落を阻止することが可能である。このため、軸受組み立て時に内輪及び保持器を外輪に対して90°交差させた状態で一列のころの全部を保持器に挿入することが不要になり、これにより、軸受の組み立て性を良くすることができる。また、保持器の第二環状部に周方向全周に亘って柱部よりも内輪側へ突出するフランジを形成する場合、保持器の第二環状部と内輪間の隙間をフランジで狭くし、この隙間からの異物侵入を防止することができる。ここで、金属板製の保持器の場合、その第二環状部において外輪側へ曲がるフランジ状をさらに追加することは、加工が難しくなる。一方、第二環状部に環状のシールド板を取り付ける場合、その環状部材としてのシールド板には、第二環状部と外輪間の隙間に対向する突出部を設け、シールド板と外輪間の隙間を突出部で狭くし、この隙間からの異物侵入を防止することができる。また、シールド板が、第二環状部のフランジと周方向全周に亘って接触する裏側面を有するため、シールド板と第二環状部との接触面積を広くし、シールド板の取り付け精度を良くすることができる。また、シールド板の突出部が外輪の球面軌道を含む仮想球面よりも小径に設けられているため、シールド板が保持器に取り付けられた使用状態でも、突出部と外輪間の隙間からすきまゲージを挿入して軸受内部すきまを測定することが可能である。
前記保持器の前記第二環状部が、前記ころの中心軸の延長上から前記フランジの内周側に及ぶ径方向範囲で前記シールド板の裏側面と重なる表側面と、前記フランジの内周に向かって前記ころに接近する側へ傾斜した裏側面とを有するとよい。このようにすると、第二環状部の表側面とシールド板の裏側面が広い径方向範囲で重なるので、これら両面が全周に亘って接触する面積を広くしつつ、第二環状部の裏側面の傾斜化によりフランジの内周側の肉厚を大きくし、フランジの強度を高くすることができる。
前記シールド板が、前記フランジの内方端部に径方向及び軸方向に引っ掛かる係止部を有し、前記シールド板が、前記係止部と前記フランジの内方端部の引っ掛かりによって当該フランジに取り付けられているとよい。このようにすると、フランジの内周上を利用してシールド板を取り付けるので、シールド板とフランジを径方向の広い範囲で接触させることができると共に、シールド板の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
また、前記シールド板が、前記裏側面から軸方向に突き出た突起部を有し、前記保持器の前記フランジが、前記突起部に嵌合する嵌合口部を有し、前記シールド板が、前記突起部と前記嵌合口部の嵌合によって前記フランジに取り付けられているとよい。このようにすると、シールド板の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
また、前記シールド板が、前記保持器のフランジに接着又は溶接されているとよい。このようにすると、シールド板の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
上述のように、この発明は、上記構成の採用により、自動調心ころ軸受の組み立て性を良くし、また、保持器に取り付ける環状部材によって軸受内部への異物侵入を防止すると共に当該環状部材の取り付け精度を良くし、さらに軸受内部すきまの測定を可能にすることができる。
この発明の第一実施形態に係る自動調心ころ軸受を示す断面図 図1の自動調心ころ軸受の組み立て工程を示す図 図2の続きの組み立て工程を示す図 図3の続きの組み立て工程を示す図 図1のシールド板を保持器に溶接した例を示す断面図 この発明の第二実施形態に係る自動調心ころ軸受を示す断面図 この発明の第三実施形態に係る自動調心ころ軸受を示す断面図
この発明の一例としての第一実施形態に係る自動調心ころ軸受を添付図面の図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示す自動調心ころ軸受は、二列の軌道11を有する内輪10と、球面軌道21を有する外輪20と、内輪10の軌道11と外輪20の球面軌道21との間に配置された二列のころ30と、ころ30を列ごとに保持する対の保持器40と、保持器40に取り付けられた環状のシールド板50とを備える。
以下、この自動調心ころ軸受の設計上の回転中心である軸受中心軸に沿った方向のことを「軸方向」という。また、その軸受中心軸に直角な方向のことを「径方向」という。また、その軸受中心軸周りの円周方向のことを「周方向」という。軸方向は、図1において左右方向に相当し、径方向は、図1において上下方向に相当する。
内輪10は、外周側に二列一対の軌道11を有する環状の軸受部品からなる。外輪20は、内周側に軸受中心軸上に中心をおいた単列の球面軌道21を有する環状の軸受部品からなる。二列のころ30のうち、第一列のころ30は、第一の軌道11と球面軌道21間に介在し、第二列のころ30は、第二の軌道11と球面軌道21間に介在する。
ころ30は、凸面ころからなる。ころ30は、球面状の転動面31を有する。軌道11と球面軌道21は、それぞれ転動面31と一点で接触する曲面になっている。軸受回転中、二列のころ30の転動面31が二列の軌道11と球面軌道21間を転がることにより、所定の調心性が発揮されるようになっている。
内輪10の外周のうち、軌道11から、当該軌道11に最寄りの面取り部までの間の外周端部は、当該軌道11よりも小径に設けられている。内輪10の外周のうち、二列の軌道11間に位置する外周中央部は、周方向全周に連続しかつ軸方向に沿う円筒面状に形成されている。内輪10の外径(最大外径)は、内輪10の外周中央部において規定されている。ころ30のスキュー挙動は、対の保持器40同士の突き合いで抑えられるようになっている。なお、保持器同士の突き合いに代えて、二列のころを案内する中つば部を内輪に設けることや、内外輪と別体のつば輪を二列のころ間に配置することも可能である。
保持器40は、一列のころ30の各ころ30間の周方向間隔を均等に保つ環状の軸受部品からなる(図2も参照のこと)。保持器40は、いわゆるかご形のものである。すなわち、保持器40は、一列のころ30に対して内輪10の中央側に位置する第一環状部41と、当該一列のころ30に対して第一環状部41と反対側に位置する第二環状部42と、第一環状部41と第二環状部42との間を区切る複数の柱部43とを一体に有する金属板からなる。ころ30は、周方向に隣り合う柱部43間のポケット(空間)に収容されている。
柱部43は、ころ30の中心軸Crよりも外輪20側で転動面31と接触可能な周方向端面を有し、その周方向端面と転動面31との接触によってころ30の外輪20側への脱落を防止可能な形状になっている。
第二環状部42は、周方向全周に亘って柱部43よりも内輪10側へ突出するフランジ44と、ころ30の中心軸Crの延長上からフランジ44の内周まで径方向に沿う表側面45と、フランジ44の内周に向かってころ30へ接近する側へ傾斜した裏側面46とを有する。
フランジ44の内周は、ころ30の転動面31の面取り部と軸方向に対向する位置にある。このため、フランジ44と内輪10の外周端部との間の隙間は、保持器40ところ30間の案内すきまよりも僅かに小さい程度に設けられている。
第二環状部42の表側面45は、周方向全周で一定の径方向範囲にある。第二環状部42の裏側面46は、表側面45と共にフランジ44の肉厚を規定する。裏側面46の内方の端は、フランジ44の内周上に位置する。裏側面46は、径方向に対して一定の傾斜角を有する。
保持器40は、フランジ44と内輪10の外周端部との接触によって径方向に案内される。
保持器40の全体は、金属板をプレス加工することによって形成されている。その金属板として、例えば、鋼板が挙げられる。
シールド板50は、フランジ44に取り付けられている。シールド板50の全体は、径方向に沿う円環板状になっている。
シールド板50は、第二環状部42と外輪20間の隙間gに対向する突出部51と、フランジ44と周方向全周に亘って接触する裏側面52とを有する。隙間gは、第二環状部42と外輪20の内周間に形成された径方向の隙間である。
突出部51は、軸受中心軸上に中心をもち、かつ球面軌道21を含む仮想球面Sよりも小径に設けられている。すなわち、突出部51は、外輪20と非接触であって、仮想球面Sと交差しないように配置されている。
シールド板50の裏側面52は、径方向に沿う円環面状に形成されている。裏側面52は、周方向全周に亘って一定の径方向範囲で第二環状部42の表側面45と軸方向に重なる。シールド板50の裏側面52と第二環状部42の表側面45とが軸方向に重なる接触範囲は、径方向においてころ30の中心軸Crの延長上からフランジ44の内周側に及ぶ。その接触範囲の径方向幅Lは、突出部51の径方向長さLよりも大きく、シールド板50の姿勢を安定させるのに十分な幅をもっている。
シールド板50は、裏側面52と第二環状部42の表側面45とを接着することによって第二環状部42に取り付けられている。
シールド板50の全体は、樹脂によって形成されている。なお、シールド板を金属板製とし、プレス加工によって形成することも可能である。
実施形態に係る自動調心ころ軸受の組み立て工程を図2〜図4に示す。先ず、図2に示すように、内輪10と保持器40を同軸に配置し、一列のころ30の大多数を保持器40の柱部43間に収容することにより、これらころ30を保持器40に保持させて、内輪10、保持器40及び多数のころ30によるアセンブリを構成する。ここで、一列のころ30のうち、対角配置の数本は、保持器40に収容していない。このため、アセンブリの中心軸を外輪20の中心軸と直交する姿勢でアセンブリを外輪20の内方へ容易に挿入することが可能である。なお、図示例において、一列のころ30の個数は、17個であるが、一般には5個以上である。
次に、図3に示すように、外輪20の内方でアセンブリをさらに回転させ、前述の対角配置の数本のころを保持器40の柱部43間に挿入可能な姿勢とし、一列のころ30の全部を保持器40に保持させる。
次に、図4に示すように、外輪20とアセンブリを同軸に配置し、さらにシールド板50と保持器40とを同軸に配置し、シールド板50の裏側面52と保持器40の表側面45とを軸方向に重ねて、シールド板50を保持器40に取り付ける。
シールド板50の取り付け手段として接着を採用する場合、予めシールド板50の裏側面52に接着剤を塗布し、保持器40の表側面45に重ねるようにすればよい。
シールド板50の取り付け手段として溶接を採用することもできる。この場合、図5に例示するように、シールド板50の内周をフランジ44の内周近傍に溶接することにより、シールド板50をフランジ44に取り付けることができる。
なお、シールド板50を樹脂製とする場合、シールド板50の溶接は、レーザ溶接等により、シールド板50のみを溶融、固化させることで実現可能である。この溶接では、シールド板50とフランジ44の界面において、分子・粒子が極接近することにより発現する物理的ファンデルワールス力、溶融樹脂が金属の凹面や隙間に入り込み、その後凝固をすることにより発現する機械的アンカー効果、金属酸化皮膜と樹脂が分子・原子的に接合する化学的結合の総合的な作用により、樹脂と金属の接合がなされる。レーザ溶接可能な樹脂と金属の組み合わせは様々に選択可能であり、例えば、樹脂としては、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックが挙げられ、金属としては、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS304)、鋼(例えばSPCC)、純チタン、アルミニウム合金等が挙げられる。
第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は上述のようなものであり、図1、図2に示すように、いわゆるかご形の保持器40を採用しているので、保持器40と内輪10の軌道11とでころ30の脱落を阻止することが可能である。このため、軸受組み立て時に内輪10及び保持器40を外輪20に対して90°交差させた状態で一列のころ30の全部を保持器40に挿入することが不要になる。これにより、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、軸受の組み立て性を良くすることができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、保持器40の第二環状部42が周方向全周に亘って柱部43よりも内輪10側へ突出するフランジ44を有するため、第二環状部42と内輪10間の隙間をフランジ44で狭くし、この隙間から外部の異物が軸受内部へ侵入することを防止することができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、保持器40の第二環状部42に取り付けられた環状のシールド板50を備え、シールド板50が第二環状部42と外輪20間の隙間gに対向する突出部51を有するので、金属板製のかご形の保持器40を備えながらも、シールド板50と外輪20間の隙間を突出部51で狭くし、この隙間からの異物侵入も防止することができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、シールド板50が保持器40の第二環状部42のフランジ44と周方向全周に亘って接触する裏側面52を有するため、シールド板50と第二環状部42との接触面積を広くし、シールド板50の取り付け精度を良くすることができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、シールド板50の突出部51が外輪20の球面軌道21を含む仮想球面Sよりも小径に設けられているため、シールド板50が保持器40に取り付けられた使用状態でも、突出部51と外輪20間の隙間からすきまゲージ(図示省略)を挿入して軸受内部すきまを測定することができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、保持器40の第二環状部42が、ころ30の中心軸Crの延長上からフランジ44の内周側に及ぶ径方向範囲でシールド板50の裏側面52と重なる表側面45と、フランジ44の内周に向かってころ30に接近する側へ傾斜した裏側面46とを有するので、第二環状部42の表側面45とシールド板50の裏側面52が広い径方向範囲で重なり、これら両面45,52が周方向全周に亘って接触する面積を広くしつつ、第二環状部42の裏側面46の傾斜化によりフランジ44の内周側の肉厚を大きくし、フランジ44の強度を高くすることができる。
また、第一実施形態に係る自動調心ころ軸受は、シールド板50が保持器40のフランジ44に接着又は溶接されているので、シールド板50の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
この発明において保持器の取り付け構造は、接着や溶接に限定されるものでなく、シールド板と保持器の係止による取り付け構造を採用することも可能である。その一例としての第二実施形態を図6に基づいて説明する。なお、以下では、第一実施形態との相違点を述べるに留める。
第二実施形態のシールド板60は、保持器70のフランジ71の内方端部72に径方向及び軸方向に引っ掛かる係止部61を有する。係止部61及びフランジ71の内方端部72は複数存在し、これらは、周方向に均等間隔で配置されている。
係止部61は、シールド板60の内周の一部分を成し、径方向に沿う断面においてころ30側に曲がる鉤状を成すように形成されている。シールド板60の裏側面62は、係止部61に連続する。
フランジ71の内方端部72は、フランジ71の内周の一部分を成す切欠き部になっている。内方端部72は、第二環状部の表側面73と裏側面74間を軸方向に貫通し、かつフランジ71の最小内径を規定する内周部分75に比して外輪20側に凹んだ形状を有する。内方端部72のうち、表側面73に連続する縁部は、係止部61の内側に嵌る凸状に形成されている。
シールド板60は、各係止部61を対応の内方端部72に押し込むことにより、対応の内方端部72に径方向及び軸方向に引っ掛かる状態となる。全ての係止部61を対応の内方端部72に引っ掛けることにより、シールド板60がフランジ71に取り付けられる。この取り付け状態では、各係止部61が対応の内方端部72を軸方向に挟むことにより、シールド板60とフランジ71の軸方向の分離が阻止され、また、各係止部61と対応の内方端部72の径方向の係合により、シールド板60が保持器70と所定の同軸度に配置され、また、各係止部61と対応の内方端部72の周方向の係合により、シールド板60がフランジ71に対して周方向に回り止めされる。
このように、第二実施形態に係る自動調心ころ軸受は、フランジ71の内周上を利用してシールド板60を取り付けるので、シールド板60とフランジ71を径方向の広い範囲で接触させることができると共に、シールド板60の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
なお、図示例では、係止部61を周方向に分散配置で形成したが、係止部を周方向全周に形成し、フランジの内周形状を単純化してもよい。図示例のように係止部61を分散配置で形成すると、フランジ71に対する係止部61の押し込みを容易化し、シールド板60の変形を防止することができる。
シールド板と保持器の係止による取り付け構造の他の例としての第三実施形態を図7に基づいて説明する。
第三実施形態のシールド板80は、シールド板80の裏側面81から軸方向に突き出た突起部82を有する。保持器90のフランジ91は、突起部82に嵌合する嵌合口部92を有する。突起部82及び嵌合口部92は複数存在し、これらは、周方向に均等間隔で配置されている。
突起部82は、丸軸状を成す。嵌合口部92は、フランジ91を軸方向に貫通する丸穴状を成す。突起部82は、嵌合口部92に収まる軸方向長さであり、第二環状部の裏側面93よりも軸方向に突出しない。
シールド板80は、各突起部82を対応の嵌合口部92と軸方向に対向させるように保持器90と同軸に配置し、各突起部82を対応の嵌合口部92に同時的に圧入することにより、フランジ91に取り付けられる。この取り付け状態では、各突起部82と対応の嵌合口部92との締め代をもった嵌合により、シールド板80とフランジ91の軸方向の分離が阻止され、また、シールド板80が保持器90と所定の同軸度に配置され、また、シールド板80がフランジ91に対して周方向に回り止めされる。
このように、第三実施形態に係る自動調心ころ軸受は、シールド板80の突起部82とフランジ91の嵌合口部92の嵌合によってシールド板80がフランジ91に取り付けられているので、シールド板80の取り付けにねじ部材を使用せずに済む。
なお、図示例では、突起部82を丸軸状とし、嵌合口部92を貫通穴かつ丸穴状としたが、突起部や嵌合口部の形状は特に限定されない。例えば、嵌合口部を周方向に長い長穴状とし、突起部を周方向に延びる円弧状の軸部に変更してもよい。また、嵌合口部を非貫通穴状にしてもよい。また、嵌合口部を周方向全周に延びる周溝状とし、突起部を円環状に突出させてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 内輪
11 軌道
20 外輪
21 球面軌道
30 ころ
40,70,90 保持器
41 第一環状部
42 第二環状部
43 柱部
44,71,91 フランジ
45,73 第二環状部の表側面
46,74,93 第二環状部の裏側面
50,60,80 シールド板
51 突出部
52,62,81 シールド板の裏側面
61 係止部
72 内方端部
82 突起部
92 嵌合口部

Claims (5)

  1. 二列の軌道(11)を有する内輪(10)と、球面軌道(21)を有する外輪(20)と、前記内輪(10)と外輪(20)との間に介在する二列のころ(30)と、前記ころ(30)を保持する保持器(40,70,90)とを備える自動調心ころ軸受において、
    前記保持器(40,70,90)に取り付けられた環状のシールド板(50,60,80)をさらに備え、
    前記保持器(40,70,90)が、前記ころ(30)に対して前記内輪(10)の中央側に位置する第一環状部(41)と、当該ころ(30)に対して前記第一環状部(41)と反対側に位置する第二環状部(42)と、前記第一環状部(41)と前記第二環状部(42)との間を区切る複数の柱部(43)とを一体に有する金属板からなり、前記ころ(30)が、周方向に隣り合う柱部(43)間に収容されており、
    前記第二環状部(42)が、周方向全周に亘って前記柱部(43)よりも前記内輪(10)側へ突出するフランジ(44,71,91)を有し、前記シールド板(50,60,80)が、前記第二環状部(42)に取り付けられており、
    前記シールド板(50,60,80)が、前記第二環状部(42)と前記外輪(20)間の隙間に対向する突出部(51)と、前記フランジ(44,71,91)と周方向全周に亘って接触する裏側面(52,62,81)とを有し、前記突出部(51)が、前記球面軌道(21)を含む仮想球面よりも小径に設けられていることを特徴とする自動調心ころ軸受。
  2. 前記保持器(40,70,90)の前記第二環状部(42)が、前記ころ(30)の中心軸の延長上から前記フランジ(44,71,91)の内周側に及ぶ径方向範囲で前記シールド板(50,60,80)の裏側面(52,62,81)と重なる表側面(45,73)と、前記フランジ(44,71,91)の内周に向かって前記ころ(30)へ接近する側へ傾斜した裏側面(46,74,93)とを有する請求項1に記載の自動調心ころ軸受。
  3. 前記シールド板(60)が、前記フランジ(71)の内方端部(72)に径方向及び軸方向に引っ掛かる係止部(61)を有し、
    前記シールド板(60)が、前記係止部(61)と前記フランジ(71)の内方端部(72)の引っ掛かりによって当該フランジ(71)に取り付けられている請求項1又は2に記載の自動調心ころ軸受。
  4. 前記シールド板(80)が、前記裏側面(81)から軸方向に突き出た突起部(82)を有し、前記保持器(90)の前記フランジ(91)が、前記突起部(82)に嵌合する嵌合口部(92)を有し、
    前記シールド板(80)が、前記突起部(82)と前記嵌合口部(92)の嵌合によって前記フランジ(91)に取り付けられている請求項1又は2に記載の自動調心ころ軸受。
  5. 前記シールド板(50)が、前記保持器(40)のフランジ(44)に接着又は溶接されている請求項1又は2に記載の自動調心ころ軸受。
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