JP2019209887A - 車両用内装部材構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側突時にロアトリム10がアッパートリム20から外れることを抑制する。【解決手段】車両用内装部材構造のロアトリム10のロア前壁部13の上部及びロア後壁部17には、ロア内側壁部11がある側に向かって突出し、内側から外側に向かって延びるフランジ部14,18が設けられ、アッパートリム20のアッパー前壁部23の下部及びアッパー後壁部27の下部には、アッパー内側壁部21がある側に開口し、内側から外側に向かって延び、フランジ部14,18が挿入可能な係合溝24,28が設けられ、係合溝24,28は、上面24a,28aと下面24b,28bとを有し、上面24a,28aは傾斜し、フランジ部14,18は、上面24a,28aに対応して傾斜し、フランジ部14,18の外側の下部は、係合溝24,28の下面の外側部に当接している。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用内装部材構造に関する。
車両室内には、複数の内装部材が取り付けられている。例えば、センターピラー、リヤピラー及びフロントピラー等の車両室内側には、ピラートリムが取り付けられている。内装部材には、上部と下部に分割されて構成されるものがある。例えば、特許文献1に開示されているように、ピラーを車両室内側から覆うピラートリムが、ロアピラートリムとアッパーピラートリムにより構成されている構造が知られている。
上記のロアピラートリムとアッパーピラートリムは、互いに係合している状態で、車両室の側壁部に取り付けられている。特許文献1には、ロアトリムの本体の突条部が全体に亘って突設され、この突条部が、アッパートリムの本体の凹溝に嵌合している構造が開示されている。
特開2012−206695号公報
ところが、上記例で開示されている構造では、側突時に、ロアピラートリムの上端が車両室外側へ倒れるような挙動が生じた場合には、ロアピラートリムがアウターピラートリムから外れる可能性がある。そのため、上記例の構造では、これらの外れ対策が不十分であり、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両用内装構造であるロアトリムの上端が車両室外側へ倒れるような挙動が生じた場合であっても、ロアトリムとアッパートリムとの係合が外れることを抑制可能な車両用内装部材構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用内装部材構造は、車両室内の側壁部に車両上下方向に並んで取り付けられたロアトリムとアッパートリムを備えている。当該車両用内装部材構造において、前記アッパートリムは、車両室内を臨むアッパー内側壁部と、前記アッパー内側壁部の前部から車両室外側に突出するアッパー前壁部と、前記アッパー内側壁部の後部から車両室外側に突出するアッパー後壁部と、を有し、前記アッパー前壁部の下部及び前記アッパー後壁部の下部の少なくとも一方には、前記アッパー内側壁部がある側に位置し、車両室内側から車両室外側に向かって延びる係合溝が設けられ、前記係合溝は、車両下方を臨む上面と、該上面に対向する下面とを有し、前記上面は、車両室外側に向かうに従い車両上方に傾斜しており、前記ロアトリムは、車両室内を臨むロア内側壁部と、該ロア内側壁部の前部から車両室外側に突出するロア前壁部と、前記ロア内側壁部の後部から車両室外側に突出するロア後壁部と、を有し、前記ロア前壁部の上部及びロア後壁部の上部の少なくとも一方には、前記ロア内側壁部がある側に向かって突出し、車両室内側から車両室外側に向かって延び、前記係合溝に係合可能なフランジ部が設けられ、前記フランジ部は、前記上面に対応して傾斜しており、前記フランジ部の下側の車両室外側部は、前記係合溝の前記下面の車両室外側部に当接している。
本発明によれば、ロアトリムの上端が車両室外側へ倒れるような挙動が生じた場合であっても、ロアトリムとアッパートリムとの係合が外れることを抑制することができる。
本発明に係る車両用内装部材構造の一実施形態を示す概略斜視図であり、センターピラーのロアトリムとアッパートリム等を示している。 図1のA部のロアトリムを車幅方向外側の上方から見た拡大斜視図である。 図2のロアトリムを車幅方向外側の下方から見た斜視図である。 図2のロアトリムを矢印Cの方向から見た拡大斜視図である。 図1のA部のアッパートリムを車幅方向内側の下方から見た拡大斜視図である。 図5のアッパー前壁部の前側係合溝の周辺を拡大して示す拡大斜視図である。 図1のA部のロアトリム及びアッパートリムを車両室外側から見た拡大斜視図である。 図7のB−B矢視断面図である。 図8のロアトリム及びアッパートリムの断面を車両後方から見た斜視図である。 図1のA部の拡大斜視図である。 図1のアッパートリムとロアトリムの接続部分にシートベルトウェビングが配置されている状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る車両の車両後部構造の実施形態について、図面(図1〜図11)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印O方向は、車幅方向の外側を示している。なお、本実施形態の説明における「車幅方向外側」と、「車両室内側から外側に向かう方向」は、ほぼ同一であり、「車幅方向外側面」は「車両室外側面」とほぼ同一として説明する。
本実施形態では、内装部材として、センターピラーの車両室内側に配置されるセンターピラートリム1を例に挙げて説明する。センターピラーは、車体の側部に配置され、図1に示すように、ドア開口部35,36を構成する部材であって、車両上下方向に延びている。センターピラーの車両前方側は、前側のドア開口部35が配置され、センターピラーの車両後方側は、後側のドア開口部36が配置されている。
センターピラートリム1は、図1に示すように、ロアトリム10とアッパートリム20を有している。ロアトリム10の上部とアッパートリム20の下部が接続された状態で、ロアトリム10及びアッパートリム20は、車両上下方向に並んで配置されている。ロアトリム10は、センターピラーの下部を車幅方向内側(車両室内側)から覆い、アッパートリム20は、センターピラーの上部を車幅方向内側(車両室内側)から覆っている。
以下、ロアトリム10及びアッパートリム20の構造について説明する。先ず、ロアトリム10の構造について説明する。ロアトリム10は、図2〜図4に示すように、車両室内側が意匠面となる板状の内装部材であり、車両上方視でU字形の断面を有している。ロアトリム10は、ロア内側壁部11と、ロア前壁部13と、ロア後壁部17と、備えている。ロア内側壁部11は、センターピラーの下部を覆っており、意匠面が車幅方向内側を臨んでいる。
ロア前壁部13は、ロア内側壁部11の前部から湾曲しながら連続して車幅方向外側(車両室外側)に突出する部分である。ロア前壁部13は、前側のドア開口部35の後側縁のうちの下部に配置される。ロア後壁部17は、ロア内側壁部11の後部から湾曲しながら連続して車幅方向外側に突出する部分である。ロア後壁部17は、前側のドア開口部35の前側縁のうちの下部に配置される。
ロアトリム10の上部は、フランジ部が設けられている。この例では、フランジ部は、ロア内側壁部11の上端部に設けられた内側フランジ部12と、ロア前壁部13の上端部に設けられた前側フランジ部14と、ロア後壁部17の上端部に設けられた後側フランジ部18を有している。内側フランジ部12は、ロア内側壁部11の上端から車幅方向外側(車両室外側)に突出して当該上端に沿って車両前後方向に延びている。
前側フランジ部14は、ロア前壁部13の上端から車両後方(ロア内側壁部11がある側)に突出し、当該上端に沿って車幅方向に(車両室内側から車両室外側に向かって)延びている。また、前側フランジ部14は、内側フランジ部12の前部から連続している。後側フランジ部18は、ロア後壁部17の上端から車両前方(ロア内側壁部11がある側)に突出し、当該上端に沿って車幅方向に(車両室内側から車両室外側に向かって)延びている。また、後側フランジ部18は、内側フランジ部12の後部から連続している。すなわち、後側フランジ部18、内側フランジ部12及び前側フランジ部14は、連続しており、1つのフランジ部を形成されている。
続いて、アッパートリム20の構造について説明する。アッパートリム20は、図5及び図6に示すように、ロアトリム10と同様に、車両室内側が意匠面となる板状の内装部材であり、車両上方視でU字形の断面を有している。アッパートリム20は、アッパー内側壁部21と、アッパー前壁部23と、アッパー後壁部27と、備えている。アッパー内側壁部21は、ロア内側壁部11の上部に接続され、センターピラーの上部を覆っており、意匠面が車両室内側を臨んでいる。
アッパー前壁部23は、ロア前壁部13の上部に接続され、アッパー内側壁部21の前部から湾曲しながら連続して車両室外側に突出する部分である。アッパー前壁部23は、前側のドア開口部35の後側縁のうちの上部に配置される。アッパー後壁部27は、ロア後壁部17の上部に接続され、アッパー内側壁部21の後部から湾曲しながら連続して車幅方向外側に突出する部分である。アッパー後壁部27は、後側のドア開口部36の前側縁のうちの上部に配置される。
アッパートリム20には、前側フランジ部14と後側フランジ部18が挿入可能な前側係合溝24と後側係合溝28が設けられている。前側係合溝24は、アッパー前壁部23の前面の下部に設けられ、後側係合溝28は、アッパー後壁部27の後面の下部に設けられている。
前側係合溝24は、アッパー前壁部23の前面の下部が車両後方に凹むことにより形成されている。前側係合溝24は、車両下方を臨む前側上面24aと、該前側上面24aに対向する前側下面24bとを有している。前側上面24aの後端と前側下面24bの後端は、前側溝底24cによって繋がっている。すなわち、前側係合溝24は、前側上面24a、前側溝底24c及び前側下面24bによって、車両前方に開くU字形状をなしている。
また、前側溝底24cの裏側(車両後方側)は、車両後方に突出している。すなわち、アッパー前側壁部の後面は、前側係合溝24を形成するために前面がU字状に車両後方に凹んでいる分だけ、車両後方に突出している(図7)。
後側係合溝28は、アッパー後壁部27の後面の上部が車両前方に凹むことにより形成されている。後側係合溝28は、車両下方を臨む後側上面28aと、該後側上面28aに対向する後側下面28bとを有している。後側上面28aの前端と後側下面28bの前端は、後側溝底28cによって繋がっている。すなわち、後側係合溝28は、前側係合溝24と同様に、後側上面28a、後側溝底28c及び後側下面28bによって、車両後方に開くU字形状をなしている。
また、後側溝底28cの裏側(車両前方側)は、車両前方に突出している。すなわち、アッパー後側壁部の前面は、後側係合溝28を形成するために後面がU字状に車両前方に凹んでいる分だけ、車両前方に突出している(図7)。
アッパー内側壁部21の車幅方向内側面の下部には、図5に示すように、車幅方向外側に凹み、車両下方を臨む内側上面22が設けられている。この例では、内側上面22と、その前後に配置される前側上面24a及び後側上面28aは、一体となって連続する1つの上面を構成している。
前側上面24aは、車幅方向外側(車両室外側)に向かうに従い車両上方に傾斜している。後側上面28aも、前側上面24aと同様に、車幅方向外側に向かうに従い車両上方に傾斜している。
図7〜図9に示すように、前側フランジ部14は、前側係合溝24に係合し、後側フランジ部18は、後側係合溝28に係合する。このとき、前側フランジ部14の下側の車幅方向外側部(車両室外側部)は、前側係合溝24の前側下面24bの車幅方向外側部に当接し、後側フランジ部18の下側の車幅方向外側部は、後側係合溝28の後側下面28bの車幅方向外側部に当接している。
一方で、前側フランジ部14の上部は、前側係合溝24の前側上面24aに当接し、後側フランジ部18の上部は、後側係合溝28の後側上面28aに当接している。さらに、内側フランジ部12の上部は、内側係合溝の内側上面22に当接している。すなわち、内側上面22に内側フランジ部12の上部が当接することで、ロアトリム10の意匠面とアッパートリム20の意匠面を良好な状態で接続することができる。すなわち、ロアトリム10及びアッパートリム20の見切りが安定する(図10)。
このように、前側係合溝24及び後側係合溝28と、前側フランジ部14及び後側フランジ部18とを互いに係合させることにより、側突時に、ロアトリム10の上端が車幅方向外側(車両室外側)へ倒れるような挙動に対して、ロアトリム10の倒れを抑制することが可能となる。また、前側係合溝24の前側上面24a及び後側係合溝28の後側上面28aが傾斜していることにより、ロアトリム10の車幅方向外側への変位を促進することができ、これにより、フランジ部14,18と係合溝24,28の当接がより促進される。その結果、ロアトリム10とアッパートリム20の外れを防止する効果が高まる。
前側フランジ部14の下側の車幅方向外側部(車両室外側部)には、前側突出部15が設けられている。図3及び図4に示すように、前側突出部15は、前側フランジ部14の下部(裏側)の一部が車両下方に突出している。詳細には、前側突出部15は、頂上15cで交わる2つの傾斜面(第1傾斜面15aと第2傾斜面15b)によって構成されている。
前側突出部15の第1傾斜面15aは、前側フランジ部14の下部の車幅方向中間部から車幅方向外側に向かうに従って車両下方に傾斜して頂上15cまで延びている。前側突出部15の第2傾斜面15bは、頂上15cから車幅方向外側に向かうに従って徐々に車両上方に傾斜して、前側フランジ部14の車幅方向外側端まで延びている。
一方で、後側フランジ部18の下側の車幅方向外側部には、後側突出部19が設けられている。後側突出部19は、後側フランジ部18の下部(裏側)の一部が車両下方に突出している。詳細には、後側突出部19は、前側突出部15と同様に、頂上19cで交わる2つの傾斜面(第1傾斜面19aと第2傾斜面19b)によって構成されている。
後側突出部19の第1傾斜面19aは、後側フランジ部18の下部の車幅方向中間部から車幅方向外側に向かうに従って車両下方に傾斜して頂上19cまで延びている。後側突出部19の第2傾斜面19bは、頂上19cから車幅方向外側に向かうに従って徐々に車両上方に傾斜して、後側フランジ部18の車幅方向外側端まで延びている。
前側突出部15の第2傾斜面15bは、前側係合溝24の前側下面24bに当接し、後側突出部19の第2傾斜面19bは、後側係合溝28の後側下面28bに当接している。これにより、より広い面積でフランジ部と係合溝が当接することが可能となり、その結果、ロアトリム10とアッパートリム20の外れを抑制する効果がさらに高まる。
図5及び図6に示すように、アッパートリム20の車両室外側には、前側膨出部25及び後側膨出部29が設けられている。前側膨出部25は、アッパー内側壁部21の車幅方向外側面(車両室外側面)から、車幅方向外側(車両室外側)に膨出し、アッパー内側壁部21の車両前後方向中間部からアッパー前壁部23の後面まで車両前後方向に延びている。すなわち、前側膨出部25は、アッパー内側壁部21とアッパー前壁部23により構成される角部に設けられている。また、前側膨出部25は、前側係合溝24の裏側に接続されている。すなわち、前側膨出部25は、アッパー前壁部23の後面の突出している部分の下部に、接続されている。
後側膨出部29は、図5〜図8に示すように、アッパー内側壁部21の車幅方向外側面から、車幅方向外側に膨出しており、アッパー内側壁部21とアッパー後壁部27により構成される角部に設けられている。また、後側膨出部29は、前側膨出部25と同様に、後側係合溝28の裏側に接続されている。すなわち、後側膨出部29は、アッパー後壁部27の前面の突出している部分の下部に、接続されている。
前側膨出部25には、車両上下方向に延びる前側立壁部25aが設けられている。前側立壁部25aは、アッパー内側壁部21に平行に延びており、前側立壁部25aの前部は、アッパー前壁部23の後面に直交している。さらに、前側立壁部25aの壁面の上部は、前側係合溝24の裏側の突出している部分に接続されている。この例では、前側係合溝24の前側下面24bの裏側(下部)の車幅方向内側と、前側立壁部25aの壁面の上部とが、接続されている。
後側膨出部29には、車両上下方向に延びる後側立壁部29aが設けられている。後側立壁部29aは、前側立壁部25aと同様に、アッパー後壁部27の前面に直交している。後側立壁部29aは、前側立壁部25aと同様に、アッパー内側壁部21に平行に延びており、後側立壁部29aの後部は、アッパー後壁部27の前面に直交している。また、後側係合溝28の後側下面28bの裏側(下部)の車幅方向内側と、後側立壁部29aの壁面の上部とが、接続されている。
側突時に、ロアトリム10が車両内側へ倒れ込む挙動に対して、車両内側斜め上方向を向いているフランジ部と係合溝が当接することで、アッパートリム20がロアトリム10を車両上方から抑え込むことができ、その結果、ロアトリム10の車幅方向内側(車両室内側)への倒れを抑制することができる。
すなわち、膨出部が係合溝の下端部を車両下方から支持しているため、フランジ部14,18が係合溝24,28に当接して、係合溝24,28に荷重が加わった場合であっても、車両幅方向に延びる膨出部25,29の稜線は、フランジ部14,18が係合溝24,28に係合することによる車両上下方向の荷重に対して、高強度であるため、係合溝24,28が車両高さ方向に開くことを抑制できる。このとき、フランジ部14,18が係合溝24,28を車両上下方向(車両高さ方向)に開こうとする応力に抗する方向に立壁部25a,29aが向いているため、立壁部25a,29aによって係合溝24,28の開きを抑制することができ、ロアトリム10の外れを防止する効果がさらに高まる。
図6に示すように、前側係合溝24の前側下面24bは、車幅方向外側(車両室外側)に向かうに従い、車両上方に傾斜している。また、前側上面24aと前側下面24bとの距離は、車幅方向外側に向かうに従い小さくなる。すなわち、水平方向に対する前側下面24bの傾斜角度は、水平方向に対する前側上面24aの傾斜角度よりも大きい。また、前側立壁部25aは、前側下面24bの傾斜に対して直交するように延びている。
後側係合溝28の後側下面28bは、前側下面24bと同様に、車幅方向外側に向かうに従い、車両上方に傾斜している。また、後側上面28aと後側下面28bとの距離は、車幅方向外側に向かうに従い小さくなる(図5)。また、後側立壁部29aは、後側下面28bの傾斜に対して直交するように延びている。
このように構成することで、係合溝24,28の開きがさらに抑制される。このため、ロアトリム10の外れを防止する効果がさらに高まる。また、係合溝24,28がテーパ状になっているため、アッパートリム20をロアトリム10に組み付けるときに、係合溝24,28がガイドとして機能するため、組立作業性が向上する。
側突時に、ロアトリム10が車幅方向内側に倒れる回転運動は、フランジ部14,18の下部及び上部が、係合溝24,28の下面24b,28b及び上面24a,28aに当接し、引っかかることにより止められ、ロアトリム10とアッパートリム20の外れを防止する効果が高まる。
図2〜図4に示すように、ロアトリム10のロア内側壁部11の車幅方向外側面の前部には、前側ツメ11aが設けられ、後部には、後側ツメ11bが設けられている。前側ツメ11aは、ロア前壁部13に隣接し、車幅方向外側に突出し、車両上下方向に延びている。また、前側ツメ11aは、内側フランジ部12の下部に対して車両下方に間隔を空けて配置されている。
また、前側ツメ11aには、支持部11cが設けられている。2つの支持部11cは、ロア内側壁部11の車幅方向外側面から車幅方向外側に突出している平板で、上下方向に互いに間隔を空けて略平行に配置されている。
後側ツメ11bは、ロア後壁部17に隣接し、車幅方向外側に突出し、車両上下方向に延びている。また、後側ツメ11bは、前側ツメ11aと同様に、内側フランジ部12の下部に対して車両下方に間隔を空けて配置されている。また、後側ツメ11bには、前側ツメ11aと同様に、2つの支持部11cが設けられている。
図7〜図10に示すように、前側立壁部25a及び後側立壁部29aには、前側ツメ11a及び後側ツメ11bがそれぞれ係合するための前側係合孔25b及び後側係合孔29bが設けられている。これらの係合孔25b,29bは、車両上下方向に延びる略長方形状である。前側ツメ11aが前側係合孔25bに挿入される方向は、車幅方向外側(車両室外側)に向かうに従い、車両下方に傾斜している。後側ツメ11bが後側係合孔29bに挿入される方向も、同様に傾斜している。
このように傾斜を設けることにより、側突時にロアトリム10が車幅方向外側(車両室外側)に倒れる方向と係合方向が同一になるため、ツメ11a,11bが係合孔25b,29bから外れにくくなる。その結果、ロアトリム10とアッパートリム20の外れを防止する効果がさらに高まる。
前側ツメ11a及び後側ツメ11bと、フランジ部14,18とが車両上下方向に間隔を空けて配置されているため、万が一ロアトリム10がアッパートリム20から外れてしまった場合でも、ツメ11a,11bのシャープエッジが乗員側を向く可能性が低下する。その結果、本実施形態の構造では、乗員保護効果も高まる。
また、図11に示すように、アッパートリム20とロアトリム10の見切り部分には、シートベルトのウェビング30を挿通するウェビング挿通孔31が設けられている。このウェビング挿通孔31の車両前後方向には、ウェビング挿通孔31を挟むようにツメ11a,11bが2か所配置されている。その結果、ロアトリム10のアッパートリム20からの外れが防止されることで、ウェビング30が傷つくことが防止される。なお、図11では、ロアトリム10の外形状は、仮想的に示している。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記本実施形態では、係合溝は、アッパー前壁部23及びアッパー後壁部27に設けているがこれに限らない。例えば、車幅方向外側に凹む内側係合溝を設けてもよい。この場合、内側係合溝と、その前後に配置される前側係合溝24及び後側係合溝28とが、一体となって連続する係合溝を構成すればよい。
また、本実施形態では、内装部材として、センターピラートリムを例に挙げて説明しているが、これに限らない。例えば、センターピラートリム1の車両後方に配置されたクォーターピラーアッパートリム8及びクォーターピラーロアトリム7にも適用するができる。
1 センターピラートリム
7 クォーターピラーロアトリム
8 クォーターピラーアッパートリム
10 ロアトリム
11 ロア内側壁部
11a 前側ツメ
11b 後側ツメ
11c 支持部
12 内側フランジ部
13 ロア前壁部
14 前側フランジ部
15 前側突出部
15a 第1傾斜面
15b 第2傾斜面
15c 頂上
17 ロア後壁部
18 後側フランジ部
19 後側突出部
19a 第1傾斜面
19b 第2傾斜面
19c 頂上
20 アッパートリム
21 アッパー内側壁部
22 内側上面
23 アッパー前壁部
24 前側係合溝
24a 前側上面
24b 前側下面
24c 前側溝底
25 前側膨出部
25a 前側立壁部
25b 前側係合孔
27 アッパー後壁部
28 後側係合溝
28a 後側上面
28b 後側下面
28c 後側溝底
29 後側膨出部
29a 後側立壁部
29b 後側係合孔
30 ウェビング
31 ウェビング挿通孔
35 前側のドア開口部
36 後側のドア開口部

Claims (5)

  1. 車両室内の側壁部に車両上下方向に並んで取り付けられたロアトリムとアッパートリムを備えている車両用内装部材構造において、
    前記アッパートリムは、車両室内を臨むアッパー内側壁部と、前記アッパー内側壁部の前部から車両室外側に突出するアッパー前壁部と、前記アッパー内側壁部の後部から車両室外側に突出するアッパー後壁部と、を有し、
    前記アッパー前壁部の下部及び前記アッパー後壁部の下部の少なくとも一方には、前記アッパー内側壁部がある側に位置し、車両室内側から車両室外側に向かって延びる係合溝が設けられ、前記係合溝は、車両下方を臨む上面と、該上面に対向する下面とを有し、前記上面は、車両室外側に向かうに従い車両上方に傾斜しており、
    前記ロアトリムは、車両室内を臨むロア内側壁部と、該ロア内側壁部の前部から車両室外側に突出するロア前壁部と、前記ロア内側壁部の後部から車両室外側に突出するロア後壁部と、を有し、
    前記ロア前壁部の上部及びロア後壁部の上部の少なくとも一方には、前記ロア内側壁部がある側に向かって突出し、車両室内側から車両室外側に向かって延び、前記係合溝に係合可能なフランジ部が設けられ、前記フランジ部は、前記上面に対応して傾斜しており、
    前記フランジ部の下側の車両室外側部は、前記係合溝の前記下面の車両室外側部に当接していることを特徴とする車両用内装部材構造。
  2. 前記下面は、車両室外側に向かうに従い車両上方に傾斜しており、
    前記フランジ部の下側の車両室外側部には、車両下方に突出する突出部が設けられ、
    前記突出部は、前記係合溝の前記下面に対応する傾斜面を有し、該傾斜面は、前記係合溝の前記下面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部材構造。
  3. 前記アッパートリムの車両室外側には、膨出部が設けられ、該膨出部は、前記アッパー内側壁部から、前記アッパー前壁部及び前記アッパー後壁部の少なくとも一方に延びており、
    前記膨出部は、車両上下方向に延びる立壁部を有し、
    前記係合溝の前記下面の車両室内側部と、前記立壁部の上部が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用内装部材構造。
  4. 前記係合溝の前記上面と前記下面との距離は、車両室外側に向かうに従い小さくなり、
    前記立壁部は、前記下面に直交していることを特徴とする請求項3に記載の車両用内装部材構造。
  5. 前記ロアトリムには、前記フランジ部の車両下方に、前記アッパートリムと係合可能なツメが設けられ、
    前記立壁部には、前記ツメが係合するための係合孔が設けられ、
    前記ツメが前記係合孔に挿入する方向は、車両室外側に向かうに従い車両下方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の車両用内装部材構造。
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