JP2019205920A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌触りが良好で、身体の動きに追従してフィット可能なパンツ型吸収性物品を提供する。【解決手段】互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体(10)と、前記左右方向に伸縮する伸縮性シート(24)を備え、前記吸収性本体(10)に接合された第1胴回り部(20)と、を有するパンツ型吸収性物品(1)であって、前記上下方向において、前記伸縮性シート(24)の下端(24b)は、前記吸収性本体(10)の上端(10a)から上側に所定の距離(lg)だけ離れた位置にある。【選択図】図4

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型吸収性物品として、パンツ型使い捨ておむつが知られている。特許文献1には、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋され、前身頃外装体と後身頃外装体の幅方向両側縁が互いに接合され、腰周り開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつが開示されている。前身頃外装体、及び、後身頃外装体では、腰周り伸縮材が、インナーシートとアウターシート(非伸縮性シート)の間に伸長状態で固定されている。
特開2013−138795号
特許文献1のように伸縮材が設けられたパンツ型使い捨ておむつでは、腰回りに配置されている伸縮材の伸縮性によって、前身頃(後見頃)外装体が着用者の腰回りに沿ってフィットするとともに、吸収性本体の上端部が着用者の下腹部付近にフィットする。
しかしながら、腰周り伸縮材として複数の糸状伸縮材が用いられている場合、各々の糸状伸縮材の伸縮力によって締め付けられることにより、着用者の肌に線状の跡が付きやすくなる。特に、肌の弱い乳幼児等が着用者である場合、腹部等における肌触りが悪化して不快感が大きくなるおそれがある。
また、特許文献1のおむつでは、腰周り伸縮材によって前身頃(後見頃)外装体と吸収性本体の上端部とを同時にフィットさせているため、着用者が身体を動かした場合に位置ずれを生じやすくなるおそれがある。例えば、着用者が脚を前後に動かすと、着用者の腹側において、脚の動きに応じて吸収性本体が上下(前後)に動くことにより、前身頃外装体も吸収性本体の動きに連動して動いてしまうことがある。この場合、前身頃外装体の位置がずれて、フィット性が悪化したり、ウエスト部に生じる隙間から排泄物が漏出したりするおそれがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、肌触りが良好で、身体の動きに追従してフィット可能なパンツ型吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前記左右方向に伸縮する伸縮性シートを備え、前記吸収性本体に接合された第1胴回り部と、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端は、前記吸収性本体の上端から上側に所定の距離だけ離れた位置にある、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、肌触りが良好で、身体の動きに追従してフィット可能なパンツ型吸収性物品を提供することができる。
パンツ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図である。 展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。 図2のII線での断面図である。 図3の腹側胴回り部20(第1胴回り部)及び吸収性本体10について拡大して表した図である。 図5A及び図5Bは、着用者の腹側におけるおむつ1のフィット性について具体的に説明する概略断面図である。 腹側胴回り部20の伸縮性シート24の固定方法の変形例について説明する概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前記左右方向に伸縮する伸縮性シートを備え、前記吸収性本体に接合された第1胴回り部と、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端は、前記吸収性本体の上端から上側に所定の距離だけ離れた位置にある、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、第1胴回り部のうち伸縮性シートが配置されている領域が着用者の肌に面でフィットすることにより、良好な肌触りを実現できる。また、上下方向において伸縮性シートと吸収性本体とが重複していないため、両者が連動することなく、それぞれ独立して着用者の身体の動きに追従することが可能となり、良好なフィット性を実現することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部は、前記左右方向に伸縮する複数の弾性部材を有し、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、複数の前記弾性部材のうち最も上側に配置されている前記弾性部材との間の領域における前記左右方向の平均応力は、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用時において、伸縮性シートの下端と弾性部材との間の領域では第1胴回り部が自在に変形しやすくなる。一方、伸縮性シートが配置されている領域では第1胴回り部が着用者の胴回りにフィットしやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部のうち、前記上下方向において前記吸収性本体と重複している領域の少なくとも一部に、前記弾性部材が配置されている、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体に対して弾性部材の収縮力が作用することにより、吸収性本体を着用者の身体にフィットさせ、位置ずれを生じ難くすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部のうち、前記上下方向において前記伸縮性シートと前記吸収性本体とが重複していない領域には、前記弾性部材が配置されていない、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、伸縮性シートと吸収性本体との上下方向の間の領域(緩衝領域)では弾性部材(糸状弾性部材)による伸縮性が作用し難くなるため、当該領域において第1胴回り部が柔軟に変形しやすくなる。これにより、伸縮性シートが配置されている領域と、吸収性本体とがそれぞれ独立して身体の動きに追従しやすくなり、パンツ型吸収性物品のフィット性をより向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域における前記左右方向の平均応力は、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、複数の前記弾性部材が配置されている領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用時において、着用者の胴回りに対する第1胴回り部の締め付けが強くなりすぎず、着用者に不快感を与え難い。一方、吸収性本体には比較的大きな締め付け力が作用するため、吸収性本体が引っ張られたり大きな外力が作用したりする場合であっても、吸収性本体の位置ずれが生じ難い。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、複数の前記弾性部材が配置されている領域のうち、前記上下方向の中央よりも上側の領域における前記左右方向の平均応力は、前記上下方向の中央よりも下側の領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体の下側から上側(上端部)にかけて、応力が段階的に小さくなる。すなわち、伸縮性シートの下端と弾性部材との間の領域(緩衝領域)に近いほど応力が小さくなるため、当該領域よりも上側の領域で作用する力と下側の領域で作用する力とを、より効率的に緩衝することができるようになる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、排泄液を吸収する吸収体を有し、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、最も上側に配置されている前記弾性部材と、前記吸収体の上端との間の領域における前記左右方向の平均応力は、前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記吸収体の上端と、複数の前記弾性部材が配置されている領域の前記上下方向の中央との間の領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体の上端部に近いほど、応力を小さくすることができる。さらに、吸収体と重複している領域では、吸収体を着用者の身体にフィットさせやすくなる。一方、吸収体と重複していない領域では、締め付けが強くなりすぎず肌触りをソフトにすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域の長さは、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、最も上側に配置されている前記弾性部材との間の長さよりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、伸縮性シートが配置されている領域において第1胴回り部のうち着用者の肌に面でフィットする部分の割合が大きくなり、第1胴回り部の位置ずれを抑制しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、排泄液を吸収する吸収体を有し、前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、前記上下方向において、前記吸収性本体の上端と、前記吸収体の上端との間の長さは、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、最も上側に配置されている前記弾性部材との間の長さよりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体の上端部が着用者の腹部によりフィットしやすくなり、吸収性本体の位置ずれを抑制しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートに前記伸縮性シートを固定する固定部を有し、前記伸縮性シートは、前記上下方向の下端部において、前記固定部の下端を起点に上方向に折り返された折り返し部を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、折り返し部において伸縮性シートが積層されて伸縮力が強くなるため、腹側胴回り部の位置ずれが生じ難くなる。また、固定部の下端位置を変更することで、伸縮性シートの下端部の位置を変更することができるため、伸縮性シートと吸収性本体とが重複していない領域(緩衝領域)の大きさを自在に調整可能となり、着用対象者の体型等に応じて最適なフィット性を有する吸収性物品を実現しやすくなる。
===実施形態===
以下、本発明に係るパンツ型吸収性物品として、乳幼児用の使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。但し、本発明に係るパンツ型吸収性物品は、乳幼児用の使い捨ておむつに限らず、大人用の使い捨ておむつや、生理用ショーツ等としても利用可能である。
===パンツ型使い捨ておむつ1の構成===
図1は、パンツ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。図3は、図2のII線での断面図である。
おむつ1は、図1に示すパンツ型状態において、上下方向、及び、左右方向を有し、胴回り開口部BH、及び、一対の脚回り開口部LHが形成されている。上下方向において、胴回り開口部BH側を上側とし、股下側を下側とする。また、図3に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向といい、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側といい、着用者に接触しない側を非肌側という。
また、おむつ1は、平面視長方形状の3部材である、吸収性本体10、腹側胴回り部20、及び、背側胴回り部30を有する。腹側胴回り部20(第1胴回り部)は着用者の腹側部に当てられ、背側胴回り部30(第2胴回り部)は着用者の背側部に当てられる。
図2に示す展開状態のおむつ1において、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それらの長手方向がおむつ1の左右方向に沿うように配置されている。そして、左右方向における腹側胴回り部20の中央部に、吸収性本体10の長手方向一方側の端部が配置され、左右方向における背側胴回り部30の中央部に、吸収性本体10の長手方向他方側の端部が配置されている。
図2に示す展開状態のおむつ1において、吸収性本体10の長手方向がおむつ1の上下方向に沿うように、吸収性本体10が長手方向の略中央で二つ折りされ、おむつ1の左右方向における腹側胴回り部20の両側端部と背側胴回り部30の両側端部とが、熱溶着や超音波溶着等で接合されて、一対の接合領域2が形成されることにより、図1に示すパンツ型状態のおむつ1となる。
吸収性本体10は、図3に示すように、吸収体11と、吸収体11よりも肌側に配置された液透過性のトップシート12と、吸収体11よりも非肌側に配置された液不透過性のバックシート13と、バックシート13よりも非肌側に配置された外装シート14とを有する。
吸収体11は、尿等の排泄液を吸収して保持する吸収性コア11Aと、吸収性コア11Aを覆う液透過性のコアラップシート11Bとを有する。吸収性コア11Aとしては、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維が所定の形状に成形されたものを例示できる。
また、図2に示すように、左右方向における吸収性本体10の両側部には、脚回り弾性部材15が設けられており、おむつ1は着用者の脚回りにフィットする。脚回り弾性部材15は、例えば、左右方向の内側に折り返されて2層となった外装シート14の間において、吸収性本体10の長手方向に伸長状態で固定されている。脚回り弾性部材15としては、糸状弾性部材や伸縮性シートを例示できる。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、図3に示すように、それぞれ、内層シート21,31と、内層シート21,31に積層された外層シート22,32と、複数の糸状弾性部材23,33とを有する。
外層シート22,32は内層シート21,31よりも非肌側に配置されている。内層シート21,31及び外層シート22,32は吸収性本体10よりも非肌側に配置されている。但し、外層シート22,32の上方の端部221,321は下方向に折り返されて吸収性本体10の長手方向の端部を肌側から覆っている。
内層シート21,31及び外層シート22,32単体は、おむつ1の左右方向の伸縮性を実質的に有さない非伸縮性シートである。内層シート21,31及び外層シート22,32としては、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシートなどを用いることができる。
複数の糸状弾性部材23,33は、内層シート21,31と外層シート22,32の間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長状態で固定されている。よって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は左右方向に伸縮し、着用者の胴回りにフィットする。糸状弾性部材23,33としては、ゴムやスパンデックス等の糸状弾性部材を例示できる。
背側胴回り部30では、上端部から下端部に亘って糸状弾性部材33が配置されている。一方、腹側胴回り部20の上端部には、糸状弾性部材23が配置されておらず、代わりに、左右方向に伸縮する伸縮性シート24が配置されている。
このように腹側胴回り部20の上端部に糸状弾性部材23を配置せずに伸縮性シート24を配置することで、腹側胴回り部20の上端部が面で着用者に密着する。そのため、局所的な締め付けが抑えられ、伸縮部材の跡を残り難くすることができる。特に乳幼児の腹部はぽっこり出ているため、腹側胴回り部20の締め付けを抑えることが好ましい。
また、おむつ1着用時の胴回り開口部BHの広げやすさについては、胴回り部20,30の上端部の伸縮力が大きく影響する。伸縮性シート24は、自然状態から伸長しやすく、伸長状態から収縮し難い性質を有する。そのため、腹側胴回り部20の上端部に伸縮性シート24を配置することで、おむつ1着用時に胴回り開口部BHを広げやすくなり、また、胴回り部20,30を着用者にフィットさせた後の腹部の締め付けを防止できる。
伸縮性シート24には、例えば、質量が10〜40g/m、より好ましくは、質量が15〜30g/mの弾性繊維から構成されたスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等、各種公知の製法によって製造された伸縮性の繊維不織布を用いることができる。弾性繊維は、熱可塑性エラストマーやゴムなどを原料とするものであって、特に熱可塑性エラストマーを原料として用いる場合には、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた繊維は熱融着させやすく、伸縮性の繊維不織布として好適である。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーを挙げることができる。これらは、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。伸縮性シートは少なくとも左右方向に弾性を示すものであればよく、二方向以上に弾性を示すものであってもよい。伸縮性シート24の左右方向の伸長倍率は1.2倍〜3.0倍程度が好ましい。
===おむつ1の腹側におけるフィット性について===
続いて、おむつ1着用時の着用者の腹側におけるフィット性について説明する。図4は、図3の腹側胴回り部20(第1胴回り部)及び吸収性本体10について拡大して表した図である。
前述のように、腹側胴回り部20は、内層シート21と、外層シート22と、伸縮性シート24とを有する。製造途中の状態において、厚さ方向の非肌側から順に、外層シート22、内層シート21、伸縮性シート24が積層されている。そして、伸縮性シート24は、左右方向に沿って延びる下端24bを有している。
本実施形態のおむつ1では、伸縮性シート24の下端24bが、吸収性本体10の上端10aから上側にlgだけ離れた位置に配置されている。言い換えると、伸縮性シート24の下端24bと、吸収性本体10の上端10aとの間には、上下方向において間隔lgが設けられている。この上下方向における間隔lgの領域を「緩衝領域BR」と呼ぶ。図4に示されるように、緩衝領域BRは、厚さ方向に積層されているシート部材の枚数が少なく、腹側胴回り部20において最も剛性が低くなっている領域である。
また、腹側胴回り部20のうち、上下方向において伸縮性シート24が配置されている領域を「上側領域UR」とする。上側領域URでは、おむつ1の着用時に伸縮性シート24が左右方向に収縮することにより、腹側胴回り部20を着用者のウエストに沿ってフィットさせることができる。
また、腹側胴回り部20のうち、複数の糸状弾性部材23,23が配置されている領域の少なくとも一部は、上下方向において吸収性本体10の上端部と重複している。そして、上下方向において、最も上側に配置されている糸状弾性部材23aと、最も下側に配置されている糸状弾性部材糸状弾性部材23xとの間の領域を「下側領域DR」とする。下側領域DRでは、おむつ1の着用時に糸状弾性部材23が左右方向に収縮することにより、吸収性本体10及び腹側胴回り部20を着用者の身体にフィットさせることができる。特に、吸収性本体10は、その上端部が糸状弾性部材23の伸縮性によって着用者の肌側に押し付けられることにより、おむつ1着用時における位置ずれが生じ難くなる。
また、上下方向において、上側領域URと下側領域DRとの間にある領域を「中間領域CR」とする。すなわち、中間領域CRは、伸縮性シート24及び糸状弾性部材23のいずれもが配置されておらず、それらの弾性部材による左右方向の伸縮性が発現していない領域である。なお、図4では、緩衝領域BRが中間領域CRに含まれている。
図5A及び図5Bは、着用者の腹側におけるおむつ1のフィット性について具体的に説明する概略断面図である。図5Aは、着用者が背筋をまっすぐにした通常の姿勢をとっている場合における左右方向の断面について表している。図5Bは、着用者が腰をかがめて座る等、前傾姿勢をとっている場合における左右方向の断面について表している。
図5Aの通常姿勢では、上側領域URにおいて伸縮性シート24が発現している収縮力により、腹側胴回り部20の上端部が、着用者の腹部の出っ張り部分に面でフィットしている。腹側胴回り部20の上端部がフィットすることにより、当該上端部がベルトのように作用することで、腹側胴回り部20が着用者の腹部からずれてしまうことが抑制される。また、上側領域URが面でフィットすることにより、着用者の肌への締め付け圧力が局所的に集中することなく、伸縮性シート24の全体に圧力が分散する。したがって、着用者に不快感を与え難くなり、また、弾性部材による締め付け跡が腹部に付いてしまうことを抑制できる。
一方、下側領域DRにおいて糸状弾性部材23が発現している収縮力により、吸収性本体10の上端部が着用者の腹部の出っ張りよりも下側の領域にフィットしている。この領域は、腹部の出っ張りの頂点から股間部にかけて斜め下側に傾斜していることから、複数の糸状弾性部材23の各々について収縮力を発現させ、締め付けを強くすることにより、吸収性本体10がずれ下がってしまったり、吸収性本体10の上端部において着用者の肌との間に隙間を生じたりすることを抑制している。なお、図4に示されるように、下側領域DRにおいて糸状弾性部材23よりも肌側には多くの部材(例えば、内層シート21や吸収体11等)が積層されているため、この領域で締め付け力を強くしたとしても、着用者の肌には糸状弾性部材23による締め付け跡は付き難い。
そして、上側領域URと下側領域DRとの間の緩衝領域BR(中間領域CR)において、腹側胴回り部20が着用者の腹部にフィットしている。但し、緩衝領域BRには、伸縮性シート24等の弾性部材が配置されていないため、該緩衝領域BRには左右方向の伸縮性が作用し難い。したがって、緩衝領域BRにおいて腹側胴回り部20は必ずしも着用者の肌に密着していなくても良い。
図5Aの状態から着用者が前傾姿勢をとると、着用者の腹部が上下方向に縮むように変化する。この時、上側領域URでは伸縮性シート24による伸縮力が作用し続けているため、当該領域における腹側胴回り部20のフィット性は維持される。同様に、下側領域DRでは糸状弾性部材23による伸縮力が作用し続けているため、当該領域における吸収性本体10の上端部のフィット性は維持される。したがって、着用者の腹部において、上側領域URの位置と下側領域DRの位置との上下方向の距離が互いに近くなる。
一方、緩衝領域BRでは、積層されたシート部材の数が少なく剛性が低くなっているため、上側領域UR及び下側領域DRによって、上下に圧縮されることにより、図5Bのように緩衝領域BRにおいて腹側胴回り部20が着用者の肌(腹部)から離れて、非肌側に突出するように変形する。このように、緩衝領域BRが変形することにより、上側領域URと下側領域DRとが衝突してフィット性が損なわれてしまうことを抑制している。すなわち、着用者の身体の動きに応じて上側領域URと下側領域DRとの相対位置が変化した場合であっても、それぞれの領域UR,DRにおけるフィット性を維持し続けることができる。
図5Bの場合とは逆に、着用者が背伸びをする等、背側に反った姿勢をとった場合には、着用者の腹部が上下方向に伸長するように変化することにより、上側領域URが上側に移動し、下側領域DRが下側に移動する。この場合も緩衝領域BRが上下に伸びるように変形することで、上側領域URと下側領域DRとが共にフィット性を維持することができる
また、吸収性本体10が尿等の排泄物を吸収して重量が重くなることによって下側に垂れ下がったり、着用者の脚の動きによって下側に引っ張られたりするような場合にも、緩衝領域BRが存在することにより、吸収性本体10を下側に引っ張る力が上側領域URまで作用し難くなる。したがって、腹側胴回り部20の位置ずれが生じ難くなり、着用者に違和感や不快感を与え難くすることができる。
仮に、伸縮性シート24の下端24bが吸収性本体10の前側の上端部と重複している場合、すなわち、上側領域URと下側領域DRとが上下方向において重複し、緩衝領域BRが形成されていない場合、吸収性本体10が引っ張られる等によって下側領域DRの位置がずれると、それに連動して上側領域URの位置もずれてしまい、フィット性が悪化してしまう。これに対して、本実施形態のおむつ1では上下方向において伸縮性シート24の下端24bと、吸収性本体10の上端10aとの間に緩衝領域BRが設けられていることにより、上側領域URと下側領域DRとがそれぞれ独立して着用者の身体の動きに追従可能となっている。これにより、腹側胴回り部20及び吸収性本体10のフィット性を維持することができる。
また、本実施形態では、吸収性本体10の上端10aよりも下側に糸状弾性部材23(弾性部材)が設けられている。言い換えると、上下方向において伸縮性シート24の下端24bと、吸収性本体10の上端10aとの間の緩衝領域BRには、糸状弾性部材23が配置されていない。つまり、糸状弾性部材23は、上下方向において緩衝領域BRと重複しておらず、当該緩衝領域BRには糸状弾性部材23による伸縮性が作用し難い。これにより、腹側胴回り部20は、緩衝領域BRにおいて柔軟に変形しやすくなるため、上側領域URや下側領域DRの位置ずれがより生じ難くなり、おむつ1着用時のフィット性をより向上させることができる。但し、上下方向において緩衝領域BRと糸状弾性部材23とが重複して配置されていたとしても、伸縮性シート24と吸収性本体10の上端10aとが上下方向において離れて配置されていれば、緩衝領域BRによる「緩衝」の機能は実現可能である。
また、本実施形態のおむつ1では、腹側胴回り部20の緩衝領域BRにおける左右方向の平均応力σBRが、腹側胴回り部20の上側領域URにおける左右方向の平均応力σURよりも小さい(σBR<σUR)。したがって、おむつ1の着用時において、上側領域URでは腹側胴回り部20が着用者の胴回りにフィットしやすく、緩衝領域BRでは腹側胴回り部20が自在に変形しやすい。したがって、緩衝領域BRの変形によって下側領域DRと上側領域URとがより連動し難くなり、着用者の胴回りにおいて、腹側胴回り部20の位置ずれ等が生じ難くなる。
なお、緩衝領域BR,及び上側領域URにおける「応力」は、例えば、以下のような応力試験を行うことによって測定することができる。まず、パンツ型のおむつ1の両側部に形成されている接合領域2を切り離し、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とに分離する。そして、分離した腹側胴回り部20から緩衝領域BRと上側領域URとをそれぞれ測定対象の試験片として切り出す。各試験片について、左右方向において140mmの長さの区間を測定区間として引っ張り試験器(インストロン社)のチャックで挟み込む。そして、100mm/minの速度で270mm程度の長さに伸長するまで左右方向の両側に引っ張り、その後、100mm/minの速度でチャック間距離が140mmに戻るまで収縮させる。このサイクルを2回繰り返し、2サイクル目において、所定の長さまで伸長させたときの引っ張り荷重を測定して応力を算出する。
また、上側領域URにおいて腹側胴回り部20に作用している左右方向の平均応力σURは、下側領域DRにおいて吸収性本体10に作用している左右方向の平均応力σFDRよりも小さい(σUR<σDR)。したがって、おむつ1の着用時において、着用者の腹側胴回りに対する腹側胴回り部20の締め付けが強くなりすぎず、着用者に不快感を与え難い。一方、吸収性本体10の上端部には比較的大きな力が作用するため、着用者が脚を動かす等によって吸収性本体10が下側に強く引っ張られる等の場合であっても、吸収性本体10の位置ずれが生じ難い。
また、腹側胴回り部20において、糸状弾性部材23が上下方向の位置に応じて異なる伸長倍率で配置される等により、下側領域DRにおける応力が、上下方向の位置によって異なるようにしても良い。具体的には、吸収性本体10に作用する力が、緩衝領域BRに近い領域ほど小さくなっていることが望ましい。緩衝領域BRと隣接する吸収性本体10の上端部における応力が大きいと、緩衝領域BRにおいて力を緩衝しきれず、吸収性本体10の動きに連動して腹側胴回り部20の位置ずれが生じてしまう等のおそれがあるからである。
したがって、例えば、下側領域DRのうち上下方向の中央よりも上側の領域DR1における左右方向の平均応力σDR1が、下側領域DRのうち上下方向の中央よりも下側の領域DR2における左右方向の平均応力σDR2よりも小さくなるようにすると良い(σDR1<σDR2)。このような構成であれば、吸収性本体10の下側から上側(上端部)にかけて、応力が段階的に小さくなるため、緩衝領域BRの付近での応力が小さくなり、上側領域URで作用する力と下側領域DRで作用する力とを、より効率的に緩衝することができるようになる。
さらに、上述した領域DR1のうち、上下方向において吸収体11と重複していない領域DR3における左右方向の平均応力σDR3が、領域DR1のうち、上下方向において吸収体11と重複している領域DR4における左右方向の平均応力σDR4よりも小さいことが望ましい(σDR3<σDR4)。このような構成であれば、吸収性本体10の下側から上端部にかけて、応力が段階的に小さくなることに加え、吸収体11と重複している領域DR4では応力が強いことにより、吸収体11を着用者の身体にフィットさせやすくなる。一方、吸収体11と重複していない領域DR3は、シート部材の積層枚数が少なく、吸収性本体10の剛性が低いため、該領域DR3における応力を小さくすることにより、吸収性本体10の上端部における締め付けが強くなりすぎず、肌触りをソフトにすることができる。
また、上下方向において、伸縮性シート24が配置されている領域(すなわち、上側領域UR)の長さは、伸縮性シート24の下端24bと、最も上側に配置されている糸状弾性部材23aとの間の領域(すなわち、中間領域CR)の長さよりも長い。上下方向における上側領域URの長さを、中間領域CRの長さよりも長くすることにより、上側領域URにおいて腹側胴回り部20のうち着用者の肌に面でフィットする部分の割合が大きくなり、腹側胴回り部20の位置ずれを抑制しやすくなる。また、腹側胴回り部20がフィットしている部分の肌触りをよりソフトにすることができる。
また、上下方向において、吸収性本体10の上端10aと吸収体11の上端11eaとの間の領域の長さは、伸縮性シート24の下端24bと、最も上側に配置されている糸状弾性部材23aとの間の領域(すなわち、中間領域CR)の長さよりも長い。吸収性本体10のうち吸収体11と重複していない上端部における上下方向の長さを、中間領域CRの長さよりも長くすることにより、吸収性本体10の上端部が着用者の腹部によりフィットしやすくなり、吸収性本体10の位置ずれを抑制しやすくなる。
<変形例>
図6は、腹側胴回り部20の伸縮性シート24の固定方法の変形例について説明する概略断面図である。伸縮性シート24と、非伸縮性シート(内層シート21及び外層シート22)との間には、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布された固定部41が設けられており、この固定部41によって、伸縮性シート24は非伸縮性シート21,22に固定されている。
図3及び図4に示される腹側胴回り部20では、上下方向において伸縮性シート24が折れ曲がることなく真っ直ぐに配置されていた。すなわち、上側領域URは、伸縮性シート24の上端24aと下端24bとの間に形成されていた。一方、図6の変形例では、伸縮性シート24の下端24bが、固定部41の下端41bよりも下側に延出し、延出した部分が固定部41の下端41bを基点として上方向に折り返され、折り返し部241が形成されている。すなわち、伸縮性シート24のうち、固定部41の下端41bよりも下側にはみ出した部分が、該伸縮性シート24自体の収縮力によって上側に捲れ上がるようにして折り返し部241が形成される。
伸縮性シート24の下端部において折り返し部241が形成された領域では、伸縮性シート24が厚さ方向に積層された状態となるため、当該積層された領域では、伸縮性シート24による伸縮性が局所的に強くなり、腹側胴回り部20が着用者の肌に密着しやすくなる。これにより、おむつ1の着用時において、腹側胴回り部20の位置ずれが生じ難くなる。
また、折り返し部241が形成されている場合、上述した緩衝領域BRは、上下方向において、伸縮性シート24の折り返し起点(すなわち、固定部41の下端41b)の位置と吸収性本体10の上端10aとの間の領域となる。したがって、固定部41が設けられる位置(高さ)を調整することにより、上下方向における緩衝領域BRや上側領域URの長さ(大きさ)を調整することが可能となる。したがって、着用対象者の月齢や体型に応じて、緩衝領域BRの大きさが適切に設定されたおむつを提供することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
例えば、腹側胴回り部20の上端部に伸縮性シート24を配置するに限らない。上下方向における腹側胴回り部20の何れの位置に伸縮性シート24を配置してもよい。また、背側胴回り部30(第1胴回り部)が伸縮性シートを有し、腹側胴回り部20(第2胴回り部)が伸縮性シートを有していなくてもよいし、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が共に伸縮性シート24を有していてもよい。
また、上記の実施形態では、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が分離されて別部材であるおむつを例示したが、腹側胴回り部20と背側胴回り部30の間に股下部が設けられ、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が連続した一部材であってもよい。
1 おむつ(パンツ型吸収性物品)、2 接合領域、
10 吸収性本体、10a 上端、
11 吸収体、11ea 上端、
11A 吸収性コア、11B コアラップシート、
12 トップシート、13 バックシート、
14 外装シート、15 脚回り弾性部材、
20 腹側胴回り部(第1胴回り部)、
21 内層シート(非伸縮性シート)、22 外層シート(非伸縮性シート)、
23 糸状弾性部材、23a 糸状弾性部材、23x 糸状弾性部材、
24 伸縮性シート、24a 上端、24b 下端、
241 折り返し部、
30 背側胴回り部(第2胴回り部)、31 内層シート、
32 外層シート、33 糸状弾性部材、
41 固定部、
BR 緩衝領域、UR 上側領域、CR 中間領域、DR 下側領域
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前記左右方向に伸縮する伸縮性シート及び弾性部材と、非伸縮性シートとを備え、前記吸収性本体に接合された第1胴回り部と、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記非伸縮性シートは、内層シート及び外層シートを備え、前記弾性部材は、前記前後方向において、前記内層シートと前記外層シートの間に配置され、前記伸縮性シートは、前記内層シートより肌側に配置され、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端は、前記吸収性本体の上端から上側に所定の距離だけ離れた位置にあり、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と前記吸収性本体の上端との間の領域と、前記弾性部材が重複して配置されている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
また、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、内層シート、前記内層シートより非肌側に配置された外層シート、及び前記左右方向に伸縮する伸縮性シートを備え、前記吸収性本体に接合された第1胴回り部と、を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、排泄液を吸収する吸収体を有し、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端は、前記吸収性本体の上端から上側に所定の距離だけ離れた位置にあり、前記内層シート及び前記外層シートは、前記吸収性本体より非肌側に配置されており、前記外層シートの上方の端部は、下方向に折り返されて前記吸収性本体の前記上下方向の端部を肌側から覆っており、前記吸収性本体は、前記吸収体より非肌側に配置された液不透過性のバックシートを備え、前記第1胴回り部は、前記上下方向において前記吸収性本体と重複している領域の少なくとも一部に、前記左右方向に伸縮する糸状弾性部材を有し、前記糸状弾性部材より肌側に前記吸収体が配置されており、
前記糸状弾性部材は、前記内層シートと前記外層シートの間に配置されており、記伸縮性シートは、前記内層シートより肌側から積層されている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

Claims (10)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    吸収性本体と、
    前記左右方向に伸縮する伸縮性シートを備え、前記吸収性本体に接合された第1胴回り部と、
    を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端は、前記吸収性本体の上端から上側に所定の距離だけ離れた位置にある、
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部は、前記左右方向に伸縮する複数の弾性部材を有し、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、複数の前記弾性部材のうち最も上側に配置されている前記弾性部材との間の領域における前記左右方向の平均応力は、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部のうち、前記上下方向において前記吸収性本体と重複している領域の少なくとも一部に、前記弾性部材が配置されている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部のうち、前記上下方向において前記伸縮性シートと前記吸収性本体とが重複していない領域には、前記弾性部材が配置されていない、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域における前記左右方向の平均応力は、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、複数の前記弾性部材が配置されている領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、複数の前記弾性部材が配置されている領域のうち、
    前記上下方向の中央よりも上側の領域における前記左右方向の平均応力は、
    前記上下方向の中央よりも下側の領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項6に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、排泄液を吸収する吸収体を有し、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、最も上側に配置されている前記弾性部材と、前記吸収体の上端との間の領域における前記左右方向の平均応力は、
    前記第1胴回り部の、前記上下方向において、前記吸収体の上端と、複数の前記弾性部材が配置されている領域の前記上下方向の中央との間の領域における前記左右方向の平均応力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項2〜7のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、
    前記上下方向において、前記伸縮性シートが配置されている領域の長さは、
    前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、最も上側に配置されている前記弾性部材との間の長さよりも長い、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、排泄液を吸収する吸収体を有し、
    前記第1胴回り部は、複数の前記弾性部材を有し、
    前記上下方向において、前記吸収性本体の上端と、前記吸収体の上端との間の長さは、
    前記上下方向において、前記伸縮性シートの下端と、最も上側に配置されている前記弾性部材との間の長さよりも長い、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートに前記伸縮性シートを固定する固定部を有し、
    前記伸縮性シートは、前記上下方向の下端部において、前記固定部の下端を起点に上方向に折り返された折り返し部を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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