JP7305861B1 - 吸収性物品に用いられる伸縮性シート、及び、パンツ型吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品に用いられる伸縮性シート、及び、パンツ型吸収性物品 Download PDF

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Abstract

【課題】伸縮性シートの上下方向に沿った皺を綺麗に形成しつつ、柔軟性を向上させて使用中の違和感を低減する伸縮性シートを提供することにある。【解決手段】複数の接合部(50)によって接合された一対のシート(21、22)の間に、弾性部材(23)が複数配置された伸縮性シート(40)であって、弾性部材(23)を挟持する少なくとも一対の接合部(50)を含む接合部群(50G)を有し、左右方向に伸長した状態において、上下方向に隣り合う接合部群(50G)の間を非配置領域(Np)としたとき、第1、第2、第3接合部列(R1、R2、R3)は、左右方向に隣接しており、上下方向のある位置(P1)において、第1、第2,及び第3接合部列における接合部(50)がそれぞれ重なっており、別のある位置(P2)において、第1、第2、及び第3接合部列におけるそれぞれの非配置領域(Np)が重なっている。【選択図】図7

Description

本発明は、伸縮性シート、及び、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるシートとして、2枚のシート間に糸ゴム等の弾性部材を伸長状態で接合してなる伸縮性シートが知られている。例えば、特許文献1には、繊維シートからなる2枚のシートの間に弾性部材を挟んで、弾性部材の両側に位置し且つ該弾性部材の延在方向に沿って間隔を置いて形成された複数の融着部によって該2枚のシートが接合されている伸縮性シートが開示されている。
特開第2020-199246号公報
特許文献1のように、弾性部材の延在方向に沿って複数の融着部を間欠に設けた場合、弾性部材の延在方向と直交する方向(製品長手方向)に沿って綺麗な皺を形成することができ、肌当たりや審美性が向上するが、一方で、皺を綺麗に形成する分、皺が立つことで摩擦力が高まる場合がある。またそのような皺は圧縮されにくくなり、着用中に違和感が生じる虞がある。特許文献1の伸縮性シートにおいては、2枚のシートのうちの1枚が弾性部材と厚み方向で重なる領域の一部に、構成繊維間の空隙率が相対的に高い領域を有することで、弾性部材が着用者の肌を圧迫する程度を低減しているが、弾性部材と厚み方向で重なる領域以外においても、柔軟性の向上が求められる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、伸縮性シートの上下方向に沿った皺を綺麗に形成しつつ、柔軟性を向上させて使用中の違和感を低減する伸縮性シートを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
複数の接合部によって接合された一対のシートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材が前記上下方向に間隔を空けて複数配置された、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
前記弾性部材を挟持する少なくとも一対の前記接合部を含む接合部群を有し、
各前記接合部の前記上下方向の長さは、前記左右方向の長さよりも短く、
前記接合部群は、前記接合部を少なくとも4つ以上含み、
複数の前記接合部群が前記上下方向に沿った第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とを構成し、
前記左右方向に伸長した状態において、
前記接合部群において前記上下方向に隣り合う前記接合部の間の前記上下方向の長さは、前記接合部の前記左右方向の長さよりも短く、且つ、前記左右方向に最大に伸張した前記弾性部材の外形寸法以上であり、
前記第1接合部列、前記第2接合部列、及び前記第3接合部列のそれぞれにおいて、前記上下方向に隣り合う前記接合部群の間は、前記接合部群が配置されていない非配置領域であり、
前記第1接合部列と、前記第2接合部列と、前記第3接合部列とは、前記左右方向に隣接しており、
前記上下方向のある位置において、前記第1接合部列における前記接合部と、前記第2接合部列における前記接合部と、前記第3接合部列における前記接合部とが重なっており、
前記上下方向の別のある位置において、前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とが重なっており、
前記接合部群は、前記上下方向の長さが前記左右方向の長さよりも長く、
前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長く
前記左右方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない列間非配置領域としたとき、
前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長い
ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シートである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、伸縮性シートの上下方向に沿った皺を綺麗に形成しつつ、柔軟性を向上させて使用中の違和感を低減する伸縮性シートを提供することができる。
パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。 展開かつ伸長した状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。 図2中のA-Aにおける概略断面図である。 腹側胴回り部20に設けられた接合部列Rの説明図である。 図5A及び図5Bは、胴回り弾性部材23の取り付け機能の説明図である。 接合部列Rの一部を拡大した図である。 図6における接合部列Rの一部を拡大した図である。 図4に示す上端部20Aにおける接合部列Rを説明する図である。 左右方向に隣り合う接合部群50G間について説明する図である。 接合部列Rの配置の変形例を示す図である。 接合部列Rの変形例を示す図である。 接合部列Rの別の変形例を示す図である。 折り返し部分22rの接着部70を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1は、互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、複数の接合部によって接合された一対のシートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材が前記上下方向に間隔を空けて複数配置された伸縮性シートであって、前記弾性部材を挟持する少なくとも一対の前記接合部を含む接合部群を有し、複数の前記接合部群が前記上下方向に沿った第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とを構成し、前記左右方向に伸長した状態において、前記接合部群において前記上下方向に隣り合う前記接合部の間の前記上下方向の長さは、前記接合部の前記左右方向の長さよりも短く、前記上下方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない非配置領域としたとき、前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記一対の前記接合部の間の前記上下方向の長さよりも長く、前記第1接合部列と、前記第2接合部列と、前記第3接合部列とは、前記左右方向に隣接しており、前記上下方向のある位置において、前記第1接合部列における前記接合部と、前記第2接合部列における前記接合部と、前記第3接合部列における前記接合部とが重なっており、前記上下方向の別のある位置において、前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とが重なっていることを特徴とする伸縮性シートである。
態様1のような伸縮性シートによれば、左右方向に隣接する第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とにおける接合部が上下方向に共通する位置に形成されていることで、上下方向に沿って綺麗な皺を形成し易くなる。また、接合部群が配置されていない非配置領域は圧縮され易い領域であり、当該非配置領域も左右方向に隣接する第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とにおいて上下方向に共通する位置に設けられていることで、左右方向に沿った空間が形成され、圧縮され易くなる。それにより伸縮性シートの柔軟性が向上し、着用中に違和感が生じる虞を低減できる。
態様2は、前記左右方向に伸長した状態において、前記接合部群は、前記上下方向の長さが前記左右方向の長さよりも長い態様1に記載の伸縮性シートである。
態様2のような伸縮性シートによれば、接合部群が上下方向に長いことで、上下方向に沿った皺をより形成し易くなる。
態様3は、前記左右方向に伸長した状態において、前記別のある位置において重なっている前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域と、のうちの2つの前記非配置領域において、互いに前記上下方向に重複している領域を重複領域、互いに前記上下方向に重複していない領域を非重複領域としたとき、前記重複領域の前記上下方向の長さは、前記非重複領域の前記上下方向の長さよりも長い態様1又は2に記載の伸縮性シートである。
態様3のような伸縮性シートによれば、当該重複領域は、左右方向に沿った空間が形成され易い領域であり、当該重複領域の上下方向の長さが長いことで空間をより大きく確保し易くなり、柔軟性を向上することができる。
態様4は、前記左右方向に伸長した状態において、前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長い態様1から態様3のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様4のような伸縮性シートによれば、接合部群が配置されない非配置領域の方が長いことで、圧縮され易い領域をより広く確保できる。
態様5は、前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さの3倍以下である態様4に記載の伸縮性シートである。
態様5のような伸縮性シートによれば、接合部群が配置されない非配置領域が長すぎると、上下方向に沿った皺が形成されにくくなるが、非配置領域の上下方向の長さを接合部群の上下方向の長さの3倍以下とすることで、上下方向における接合部群同士の間を離間し過ぎないようにし、接合部群による上下方向に沿った皺の形成を促す。
態様6は、前記左右方向に伸長した状態において、前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも短い態様1から態様3のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様6のような伸縮性シートによれば、非配置領域の上下方向の長さよりも接合部群の上下方向の長さの方が長くなることで、上下方向に沿った皺をより形成し易くなる。
態様7は、前記左右方向に伸長した状態において、前記左右方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない列間非配置領域としたとき、前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長い態様1から態様6のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様7のような伸縮性シートによれば、仮に、列間非配置領域の左右方向の長さが短い構成である場合、上下方向に沿った皺が細かく形成され易くなり、その結果、肌触りが硬くなる虞がある。列間非配置領域の左右方向の長さを接合部群の上下方向の長さよりも長くすることで、上下方向に沿った大きめの皺を形成し易くなり、柔軟性を向上させることができる。
態様8は、前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さの3倍以下である態様7に記載の伸縮性シートである。
態様8のような伸縮性シートによれば、接合部群が配置されていない列間非配置領域の左右方向の長さが長すぎると、上下方向に沿った皺が形成されにくくなるため、列間非配置領域の左右方向の長さを接合部群の上下方向の長さの3倍以下とすることで、左右方向における接合部群同士の間を離間し過ぎないようにし、接合部群による上下方向に沿った皺の形成を促す。
態様9は、前記非配置領域の一部に、前記接合部とは異なる、前記一対のシートを接合する補助接合部を有する態様1から態様8のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様9のような伸縮性シートによれば、上下方向に隣り合う接合部群同士の間隔(所謂、非配置領域の上下方向の長さ)が長くなると、上下方向に沿った規則的な皺を形成し難くなるが、非配置領域の一部に補助接合部を設けることで、上下方向に沿ったに規則的な皺を形成し易くなる。
態様10は、前記弾性部材が収縮している状態において、前記上下方向の前記別のある位置において重なっている前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とに、前記伸縮性シートの厚さ方向の一方側又は他方側に突出する突出部が形成される態様1から態様9のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様10のような伸縮性シートによれば、各非配置領域は接合部が配置されていないため、圧縮され易い領域である。弾性部材の収縮時には、接合部群の左右方向両外側に形成される上下方向に沿った皺が非配置領域の左右方向の両外側にも延在するが、接合部がなく圧縮され易い非配置領域には、収縮によって厚さ方向の一方側又は他方側に突出する突出部が形成される。肌当たりのよい突出部が複数形成されることで、伸縮性シートの柔軟性が向上する。
態様11は、前記接合部群のうち、前記上下方向の両端に配置された前記接合部をそれぞれ上端接合部及び下端接合部としたとき、前記上端接合部及び前記下端接合部のそれぞれの前記上下方向の長さは、前記接合部群のうち前記上端接合部及び前記下端接合部以外の前記接合部の前記上下方向の長さよりも長い態様1から態様10のいずれかに記載の伸縮性シートである。
態様11のような伸縮性シートによれば、接合部群のうちのいずれか一対の接合部間に弾性部材が配置されるが、その際、製造過程において、上端接合部又は下端接合部を含む一対の接合部の間に弾性部材が配置されようとした場合に、脱線して外れた位置に配置されてしまう虞がある。接合部群のうち両端にある上端接合部及び下端接合部のそれぞれの上下方向長さを長くすることで、過度にずれて配置された弾性部材を当該上端接合部又は下端接合部によって切断することができ、予期せぬ位置への弾性部材の配置を回避することができる。
態様12は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、一対の胴回り部とを有し、前記一対の胴回り部の少なくとも一方に、前記伸縮性シートが設けられ、前記伸縮性シートの前記上下方向が前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向に沿い、前記伸縮性シートの前記左右方向が前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、前記伸縮性シートの厚さ方向が前記パンツ型吸収性物品の前記前後方向に沿っており、前記一対の胴回り部は、前記左右方向の両側部において一対のサイド接合部によって接合されており、前記一対の胴回り部のうちの少なくとも一方は、前記一対のシートと、前記一対のシートとは別のシートとが前記前後方向に重複するように接着部により接着されている積層部分、或いは、前記一対のシートのうちの少なくとも一方が前記胴回り部の内面側に折り返されて接着部によって接着されている折り返し部分を有し、前記積層部分のうちの前記接着部以外の非接着部分、或いは、前記折り返し部分のうちの前記接着部以外の非接着部分と、前記非配置領域とが、平面視において重複する部分を有する、態様1から態様11のいずれかに記載の伸縮性シートを有するパンツ型吸収性物品である。
態様12のようなパンツ型吸収性物品によれば、積層部分のうちの非接着部分、或いは、折り返し部分のうちの非接着部分と、非配置領域とが重複する部分は、厚さ方向に資材が積層される枚数が増えつつも、資材を接着する接着部が存在しない領域であり、当該重複する部分はより圧縮され易い部分である。そのような圧縮され易い部分があることで、肌当たりが向上する。
===実施形態===
本実施形態では、伸縮性シートを用いたパンツ型吸収性物品として、大人用のパンツ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。
<<パンツ型使い捨ておむつ1の基本構成>>
図1は、パンツ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」とも呼ぶ)の概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長した状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。図3は、図2中のA-Aにおける概略断面図である。
おむつ1の「展開状態」とは、図1のパンツ型状態のおむつ1が左右方向の両側に有するサイド接合部SS(後述)の接合を解くことで、腹側胴回り部20(後述)と背側胴回り部30(後述)とを分離するとともに、おむつ1を上下方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。また、おむつ1の「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺無く伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、吸収性本体10や腹側胴回り部20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
おむつ1は、図1のような着用時のパンツ型状態において、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向を有し、胴回り開口BH、及び、一対の脚回り開口LHを有する。上下方向において胴回り開口BH側を上側とし、着用者の股下側となる側を下側とする。前後方向において着用者の腹側となる側を前側とし、背側となる側を後側とする。また、図2に示す展開且つ伸長状態において、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と左右方向と厚さ方向(図2では紙面を貫通する方向)とを有している。なお、長手方向は、前述の上下方向に沿っている。そして、長手方向の一方側が腹側(前側)に対応し、他方側が背側(後側)に対応している。また、おむつ1は、図3に示すように資材が積層された厚さ方向を有し、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側とし、その逆側を非肌側とする。
おむつ1は、吸収性本体10と、外装体18とを有する。外装体18は、一対の胴回り部20,30と、着用者の股下に位置する股下部35とを有する。外装体18は、吸収性本体10の非肌側面に、接着剤等で接合されている。一対の胴回り部20、30のうち前側に位置するものを腹側胴回り部20とも呼び、後側に位置するものを背側胴回り部30とも呼ぶ。腹側胴回り部20と背側胴回り部30は、左右方向の両側部において、一対のサイド接合部SSによって接合されている。サイド接合部SSによる接合方法は、熱溶着や超音波溶着や接着剤による接合方法等を例示できる。
吸収性本体10は、図3に示すように、吸収性コア11と、吸収性コア11よりも肌側に配された液透過性のトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配された液不透過性のバックシート13と、外装シート14を有する。吸収性コア11は、排泄液を吸収して保持するものであればよく、例えばパルプ繊維や高吸収性ポリマー等の液体吸収性素材を所定形状に成形したもの等を例示できる。また、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートで覆われていてもよい。
図2に示すように、吸収性本体10の左右方向の両側部には、吸収性本体10の長手方向に沿って伸縮する脚回り弾性部材15(例えば糸ゴム)が設けられていてもよい。さらに、脚回り弾性部材15よりも左右方向の内側に、例えば、長手方向に伸縮する弾性部材を設けることにより、肌側に起立可能な防漏壁部が設けられていてもよい。
図2及び図3に示すように、外装体18は、外装トップシート21と、腹側外装バックシート22と、背側外装バックシート32とを有する。
外装トップシート21は、腹側胴回り部20から股下部35を経て背側胴回り部30まで配置される(図3)。腹側胴回り部20及び背側胴回り部30における外装トップシート21の幅(左右方向の長さ)は、股下部35における外装トップシート21幅(左右方向の長さ)よりも大きい(図2)。外装トップシート21は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、防水フィルムなどによって形成できる。
図2及び図3に示すように、腹側外装バックシート22は、外装トップシート21よりも非肌側に設けられており、当該腹側外装バックシート22と外装トップシート21とによって腹側胴回り部20を構成している。長手方向における腹側外装バックシート22の外側端(上端)は、肌側に折り返される。腹側外装バックシート22の当該折り返し部分22rは、長手方向における外装トップシート21の一端(外側端)を包み込んでいる。なお、長手方向における腹側外装バックシート22の外側端(上端)は、折り返さない構成であってもよい。
同様に、図2及び図3に示すように、背側外装バックシート32は、外装トップシート21よりも非肌側に設けられており、当該背側外装バックシート32と外装トップシート21とによって背側胴回り部30を構成している。長手方向における背側外装バックシート32の外側端(上端)は、肌側に折り返される。背側外装バックシート32の当該折り返し部分32rは、長手方向における外装トップシート21の他端(外側端)を包み込んでいる。なお、長手方向における背側外装バックシート32の外側端(上端)は、折り返さない構成であってもよい。
腹側外装バックシート22及び背側外装バックシート32は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)などによって形成できる。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ、左右方向に伸縮可能な胴回り弾性部材23,33(例えば糸ゴム)を有する。複数の胴回り弾性部材23,33は、外装トップシート21と腹側外装バックシート22との間、及び、外装トップシート21と背側外装バックシート32との間において、上下方向に間隔を空けて配置されている(図2及び図3参照)。
また、本実施形態では、背側胴回り部30において、後脚回り弾性部材34が、外装トップシート21と背側外装バックシート32との間に設けられている。後脚回り弾性部材34は、例として、複数の糸ゴムや、伸縮性を有する帯状の弾性シート等であってもよい。後脚回り弾性部材34は、伸長された状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤によって接合固定されている。
以上、おむつ1の基本構成を説明したが、上記のおむつ1の構成は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態のおむつ1では、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とそれらを繋ぐ股下部35の3つの部位を有する外装体18を備える構成であったが、これに限らず、例えば、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とが別部材で構成され、股下部において吸収性本体10の非肌側面が露出している構成を有するおむつであってもよいし、腹側胴回り部20から背側胴回り部30に亘り連続する1部材で構成される外装部材を有するおむつであってもよい。
<<胴回り部20,30(伸縮性シート40)について>>
図4は、腹側胴回り部20に設けられた接合部列Rの説明図である。図5A及び図5Bは、胴回り弾性部材23の取り付け機能の説明図である。図6は、接合部列Rの一部を拡大した図である。
図4や図6の図面では、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)が左右方向に伸長したときの状態を示す。胴回り部20,30や伸縮性シート40が左右方向に伸長した状態とは、胴回り部20,30や伸縮性シート40に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、胴回り部20,30や伸縮性シート40を構成する各部材(例えば外装トップシート21等)の寸法が、その部材単体の寸法(すなわち弾性部材の伸縮性が発現しないときの寸法)と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態である。
<胴回り弾性部材23の位置規制について>
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、複数の接合部50によって接合された外装トップシート21と腹側外装バックシート22、或いは、外装トップシート21と背側外装バックシート32の間(一対のシートの間)に、左右方向に伸縮可能な胴回り弾性部材23,33(弾性部材)が上下方向に間隔を空けて複数配置された伸縮性シート40から構成される。図4及び図6に示すように、外装トップシート21及び腹側外装バックシート22(背側外装バックシート32)は、上下方向及び左右方向に離散的に配された複数の接合部50で間欠に接合されている。接合部50は、例えば、超音波溶着や熱溶着等の周知の溶着方法を用いて形成することができる。
接合部50が接合する一対のシートは、本実施形態の外装トップシート21及び腹側外装バックシート22(背側外装バックシート32)のように2枚の別シートであってもよいし、1枚のシートが折り返されて2層となったシートであってもよい。また、接合部50は、胴回り弾性部材23,33を挟む一対のシートのみを接合するに限らず、一対のシートに積層されたシートも合わせて3層以上のシートを接合してもよい。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は概ね同じ構成であるため、以下では、両者を代表して腹側胴回り部20について説明する。
本実施形態において、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)は、複数の接合部50が上下方向に並ぶ接合部列Rを複数有する。複数の接合部列Rは、左右方向に間隔を空けて配置されている。また、接合部列Rは、図4に示すように、左右方向に蛇行しながら上下方向に延びている。つまり、図6に示すように、上下方向に隣り合う接合部50の左右方向の位置がずれている。
一方、左右方向に隣り合う接合部50の上下方向の位置は揃っている。そのため、図5Aに示すように、上下方向に隣り合う接合部50の間であり、胴回り弾性部材23が通るスペースの上下方向の位置が揃うので、胴回り弾性部材23を左右方向に沿って配することができる。ただし、これに限らず、左右方向に隣り合う接合部50の上下方向の位置がずれていてもよいし、胴回り弾性部材23が、上下方向の位置の異なる接合部50の間を通っていてもよい。これらの場合にも、腹側胴回り部20に左右方向の伸縮性を付与できる。
また、本実施形態の腹側胴回り部20(伸縮性シート40)は、各接合部列Rにおいて、所定数の接合部50が密集している接合部群50Gを有しており、当該接合部群50Gは上下方向に間隔を空けて配置されている。なお、接合部群50Gの詳細については、後述する。
図5Aに示すように、上下方向において胴回り弾性部材23の両側に位置する2つの接合部50を「接合部対51」(一対の接合部)とも呼ぶ。接合部対51を成す上側の接合部50と下側の接合部50は、上下方向に間隔GH50を空けて並んでいる。その間隔GH50の大きさは、腹側胴回り部20を左右方向に最大に伸長した状態での胴回り弾性部材23の外径d1と同寸又はそれよりも若干大きい寸法に設定されている(GH50≧d1)。
ただし、胴回り弾性部材23は左右方向に収縮するにしたがって太くなる。そこで、図5Bに示すように、胴回り弾性部材23が左右方向に収縮した状態(つまり腹側胴回り部20の自然状態)での、胴回り弾性部材23の最大外形d2よりも、接合部対51の間隔GH50を小さくする(GH50<d2)。そうすることで、左右方向に収縮した状態の胴回り弾性部材23は、接合部対51の間に挟み込まれる(上下方向の拡大が規制される)。よって、外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に対する胴回り弾性部材23の左右方向と上下方向の位置(動き)が規制される。
したがって、接着剤を用いて胴回り弾性部材23を外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に固定しなくても、胴回り弾性部材23の位置ずれを抑制でき、腹側胴回り部20の伸縮性が維持される。つまり、接合部50を利用することで、接着剤を使用せずに、或いは接着剤の使用量を減らして、胴回り弾性部材23を外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に取り付けることができる。ゆえに、接着剤の硬化による腹側胴回り部20(伸縮性シート40)の柔軟性の低下を抑制できる。また、接着剤の硬化による胴回り弾性部材23の弾性特性の低下を抑制できる。
また、腹側胴回り部20では、サイド接合部SSにおいて胴回り弾性部材23が外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に固定されている。詳しくは、おむつ1の製造時において、伸長状態の胴回り弾性部材23が外装トップシート21と腹側外装バックシート22の間に挟み込まれている状態で、サイド接合部SSが形成され、胴回り弾性部材23の端部はサイド接合部SSに固定されている。そのため、おむつ1の着用時に腹側胴回り部20が大きく伸長した場合にも、接合部対51の間から胴回り弾性部材23が抜けてしまうことを防止でき、腹側胴回り部20の伸縮性が維持される。
また、接合部対51の間隔GH50と胴回り弾性部材23の外径d1,d2の関係は上記に限定されない。例えば、胴回り弾性部材23が切れない程度に、胴回り弾性部材23の一部が接合部50と重なるようにしてもよい。この場合も、胴回り弾性部材23は、左右方向に収縮した状態において、接合部対51の間に挟み込まれ、外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に対する左右方向と上下方向の位置が規制される。
また、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)に配される全ての胴回り弾性部材23(弾性部材)が接合部対51に挟み込まれて位置が規制されるに限らない。少なくとも一部の胴回り弾性部材23が接合部対51によって位置が規制されていればよく、別の一部の胴回り弾性部材23が接着剤で外装トップシート21及び腹側外装バックシート22に固定されていてもよい。
<接合部群50Gと非配置領域Npについて>
図7は、図6における接合部列Rの一部を拡大した図である。上述したように、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)は、複数の接合部50が上下方向に並ぶ接合部列Rを複数有しているが、本実施形態では、接合部50は、接合部群50Gとして構成され、各接合部群50Gは複数の接合部50を含む。具体的には、各接合部群50Gは、上下方向に間隔を空けて配置された複数の接合部50の集合体であって、当該集合体のうち、各接合部50の左端同士を結ぶ上下方向に延びる線と、各接合部50の右端同士を結ぶ上下方向に延びる線と、最も上側に位置する接合部50の上端と、最も下側に位置する接合部50の下端と、によって囲まれた領域を意味する。また、図7に示すように、腹側胴回り部20を左右方向に伸長した状態において、接合部群50Gのうち、上下方向に隣り合う接合部50の間の上下方向の長さLbは、接合部50の左右方向の長さLaよりも短くなっている(La>Lb)。
本実施形態における接合部群50Gは、それぞれ8つの接合部50を含むが、接合部50の数はこれに限られない。また、各接合部群50Gが全て同じ数の接合部50を含む構成でなくてもよい。接合部群50Gは、接合部50を少なくとも4つ以上含むことが好ましく、より好ましくは、5つ以上含むことである。
例として、接合部50を4つ含む場合には、接合部群50Gの上下方向の長さLdは、少なくとも1.0mm以上であることが好ましく、その場合、各接合部50の上下方向の長さLmは0.1mm以上、上下方向に隣接する接合部50の間の上下方向の長さLb(上述の間隔GH50の長さ)は、0.25mm以上であることが好ましい。また、例えば、接合部群50Gが接合部50を5つ含む場合には、接合部群50Gの上下方向の長さLdは、少なくとも2.0mm以上であることが好ましく、その場合、各接合部50の上下方向の長さLmは0.25mm以上、上下方向に隣接する接合部50の間の上下方向の長さLbは、0.3mm以上であることが好ましい。また、各接合部50の上下方向の長さLmは、左右方向の長さLaよりも短くなっている。
また、接合部群50Gは、各々、胴回り弾性部材23(弾性部材)を挟持する少なくとも一対の接合部50(上述の接合部対51)を含んでいる。なお、接合部群50Gには、一対の接合部50が2つ以上含まれていてもよい。本実施形態の接合部群50Gのように、胴回り弾性部材23を挟持する一対の接合部50に対して複数の接合部50を設けることで、製造過程において万が一胴回り弾性部材23の配置にずれが生じた場合でも、上下方向に隣接する他のいずれかの接合部50の間(他の一対の接合部50の間)で胴回り弾性部材23を挟持及び固定することができ、胴回り弾性部材23の伸長方向から大きくずれて固定されることを抑制する。胴回り弾性部材23の伸長方向の伸縮性を維持できることにより、装着時において安定したフィット性を発揮し易くなる。
本実施形態の各接合部群50Gは、各々8つの接合部50を含むため、各接合部群50Gにおいて、上下方向に隣接する接合部50の間が7つ存在し、そのうちの上下方向の中央部分にある一対の接合部50の間に胴回り弾性部材23が挟持されているが、胴回り弾性部材23の配置位置はこれに限らず、接合部群50Gのうちの別の一対の接合部50の間に配置されてもよい。
また、図4に示すように、腹側胴回り部20は、上下方向の上端部20Aにおいて胴回り弾性部材23の上下方向の間隔が短くなっているため、上端部20Aよりも下側である下側部分20Bと比較して、上端部20Aは上下方向に隣り合う接合部群50Gの間の長さも短く、より多くの接合部群50G(接合部50)が設けられている。また、図6及び図7は、上述の下側部分20Bにおける接合部列Rの一部を示している。
従来から、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品の胴回りに配置される弾性部材(胴回り弾性部材23等)を収縮させたときに、製品の長手方向(ここでは、おむつ1の上下方向)に沿った綺麗な皺を形成するために、上述のように、上下方向に沿って設けられた接合部の列を左右方向に間隔を空けて複数形成する方法が考えられてきたが、その一方で、綺麗に形成された上下方向に沿った皺が立つことで、肌に対する摩擦力が高まる虞がある。また、そのように形成された皺は圧縮されにくく、着用中に違和感が生じる虞もある。
この点につき、本実施形態では、次のような構成を有している。図7では、図6に示す複数の接合部列Rのうち、左右方向に隣接した3つの接合部列R(第1接合部列R1、第2接合部列R2、第3接合部列R3)を示している。また、当該3つの接合部列Rは、腹側胴回り部20の下側部分20B(図4)における接合部列Rである。図7に示すように、複数の接合部群50Gが、上下方向に沿った第1接合部列R1と、第2接合部列R2と、第3接合部列R3とを構成している。そして、上下方向に隣り合う接合部群50Gの間を、接合部群50Gが配置されていない非配置領域Npとしたとき、当該非配置領域Npの上下方向の長さLcは、一対の接合部50の間の上下方向の長さLbよりも長く(Lc>Lb)なっている。さらに、上下方向のある位置Pにおいて、第1接合部列R1における接合部50と、第2接合部列R2における接合部50と、第3接合部列R3における接合部50とが重なっており、また、上下方向の別のある位置Pにおいて、第1接合部列R1における非配置領域Npと、第2接合部列R2における非配置領域Npと、第3接合部列R3における非配置領域Npとが重なっている。
このように、左右方向に隣接する第1接合部列R1、第2接合部列R2、第3接合部列R3の3列における各接合部50が上下方向において共通する位置(P)に形成されていることで、胴回り弾性部材23が収縮したときに、各接合部50の左右方向の両外側に上下方向に沿った綺麗な皺を形成し易くなる。そして、非配置領域Npは接合部群50Gが配置されていないことから圧縮され易い領域であり、そのような非配置領域Npも左右方向に隣接する第1接合部列R1、第2接合部列R2、第3接合部列R3の3列において上下方向において共通する位置に設けられていることで、左右方向に沿った空間が形成され易くなり、柔らかさを担保できる。このような構成により、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)の柔軟性が向上し、着用中に違和感が生じる虞を低減できる。
また、図7に示すように、接合部群50Gは、上下方向の長さLdが左右方向の長さLaよりも長くなっている(Ld>La)。このように接合部群50Gが上下方向に長くなっていることで、上下方向に沿った皺(縦皺)をより形成し易くなる。
また、図7において、非配置領域Npの上下方向の長さLcは、接合部群50Gの上下方向の長さLdよりも長くなっている(Lc>Ld)。このように、接合部群50Gが配置されていない非配置領域Npの長さの方が長いことで、圧縮され易い空間がより多く形成されることとなり、柔軟性が向上する。
なお、非配置領域Npの上下方向の長さLcは、接合部群50Gの上下方向の長さLdよりも長いものの、当該長さLdの3倍以下であることが好ましい。接合部群50Gが配置されていない非配置領域Npが長すぎると、接合されていない空間が長くなるため、収縮時に上下方向に沿った綺麗な皺が形成されにくくなる。従って、非配置領域Npの上下方向の長さLcを接合部群50Gの上下方向の長さLdの3倍以下とすることで、接合部群50Gの上下方向の間を離間し過ぎないようにし、接合部群50Gによる上下方向に沿った皺の形成を促すことができる。
図8は、図4に示す上端部20Aにおける接合部列Rを説明する図である。図8に示すように、腹側胴回り部20の上端部20Aにおいては、非配置領域Npの上下方向の長さLcが接合部群50Gの上下方向の長さLdよりも短くなっている(Lc<Ld)。腹側胴回り部20において、上端部20Aは、着用時に捲れや破損が生じ易い部位であり、そのような部位において接合部群50Gの長さの方が長いことで、剛性が高まり易くなり、且つ、上下方向に沿った綺麗な皺をより形成し易くなる。それにより、破損しにくくしつつ、フィット性を向上する。
図9は、左右方向に隣り合う接合部群50G間について説明する図である。図9に示すように、左右方向に隣り合う接合部群50Gの間(例として、図9の第1接合部列R1と第2接合部列R2のそれぞれの隣り合う接合部群50Gの間、第2接合部列R2と第3接合部列R3のそれぞれの隣り合う接合部群50Gの間等)を、接合部群50Gが配置されていない列間非配置領域NRpとしたとき、列間非配置領域NRpの左右方向の長さLeは、接合部群50Gの上下方向の長さLdよりも長くなっている。仮に、列間非配置領域NRpの左右方向の長さLeが短い場合、胴回り弾性部材23が収縮したときに、上下方向に沿った皺が細かく形成され易く、肌触りが硬くなる虞があるが、本実施形態のように列間非配置領域NRpの左右方向の長さLeを長くすることで、胴回り弾性部材23の収縮時に上下方向に沿った大きめの皺を形成し易くなり、肌当たりを向上させることができる。
なお、列間非配置領域NRpの左右方向の長さLeは、接合部群50Gの上下方向の長さLdよりも長いものの、当該長さLdの3倍以下であるであることが好ましい。接合部群50Gが配置されていない列間非配置領域NRpの長さが長すぎると、接合されていない空間が長くなるため、収縮時に上下方向に沿った綺麗な皺が形成されにくくなる。従って、列間非配置領域NRpの左右方向の長さLeを接合部群50Gの上下方向の長さLdの3倍以下とすることで、左右方向に隣り合う接合部群50Gの間を離間し過ぎないようにし、接合部群50Gによる上下方向に沿った皺の形成を促すことができる。
図10は、接合部列Rの配置の変形例を示す図である。図7及び図8に示す実施例では、第1接合部列R1における非配置領域Npと、第2接合部列R2における非配置領域Npと、第3接合部列R3における非配置領域Npとは、上下方向において、それぞれ非配置領域Npの上端と下端の位置が同じであり、すなわち、各非配置領域NPは上下方向に重複している。しかし、接合部群50G及び非配置領域Npの配置位置はこれに限られない。
例として、図10に示す変形例では、第2接合部列R2の接合部群50G及び非配置領域Npの上下方向の位置が、第1接合部列R1と第3接合部列R3における接合部群50G及び非配置領域Npの上下方向の位置とずれている。ここで、図10に示す上下方向の別のある位置P2’において重なっている第1接合部列R1における非配置領域Npと、第2接合部列R2における非配置領域Npと、第3接合部列R3における非配置領域Npと、のうちの第1接合部列R1と第2接合部列R2における非配置領域Np(2つの非配置領域)において、互いに上下方向に重複している領域を重複領域Npv、互いに上下方向に重複していない領域を非重複領域Npgとしたとき、重複領域Npvの上下方向の長さLfは、非重複領域Npgの上下方向の長さLgよりも長い(Lf>Lg)ことが好ましい。同様に、第2接合部列R2及び第3接合部列R3の各々の非配置領域Np(2つの非配置領域)においても、重複領域Npvの上下方向の長さLfは、非重複領域Npgの上下方向の長さLgよりも長いことが好ましい。固定されていない非配置領域Npは圧縮され易く、接合部50が設けられていないことから肌当たりの良い空間を形成し易い領域である。当該非配置領域Npが重複する重複領域Npvの長さLfが、非重複領域Npgの長さLgよりも長く、且つ、当該重複領域Npvが左右方向に沿って並ぶことで、より大きな空間を確保しやすくなる。そのような構成により、柔軟性を向上することができる。
図11は、接合部列Rの変形例を示す図である。図11に示す変形例は、上述の実施形態と同様に、腹側胴回り部20の一部の接合部列Rの一例を示している。当該変形例では、各接合部列Rにおいて、非配置領域Npの一部に、接合部50とは異なる、外装トップシート21及び腹側外装バックシート22(一対のシート)を接合する補助接合部60を有している。補助接合部60による接合方法は、熱溶着や超音波溶着や接着剤による接合方法等を例示できる。上下方向に隣り合う接合部群50G同士の間隔(所謂、非配置領域Npの上下方向の長さ)が長くなると、胴回り弾性部材23の収縮時に、一対のシートによる上下方向に沿った規則的な皺を形成し難くなる虞があるが、その場合、本変形例のように、非配置領域Npの一部に補助接合部60を設けることで、上下方向に沿った規則的な皺を形成し易くなる。また、そのような規則的な皺を形成するための補助となればよいため、本変形例に示すように、補助接合部60の左右方向の長さLhは、接合部群50Gの左右方向の長さLaよりも短くても良い。補助接合部60の長さLhを短くすることで肌当たりの低下を回避し、柔軟性を維持し易くする。また、これに限定されず、補助接合部60の長さLhは、接合部群50Gの長さLaよりも長くなるように設けられてもよい。なお、本変形例の補助接合部60は矩形状に形成されているが、形状はこれに限らず、任意の形状を採用できる。
図12は、接合部列Rの別の変形例を示す図である。図12に示す変形例は、上述の実施形態と同様に、腹側胴回り部20の一部の接合部列Rを示している。上述の本実施形態の接合部群50Gは、同じ大きさの複数の接合部50を有していたが、これに限られない。図12に示す変形例では、接合部群50Gのうち、上下方向の両端に配置された接合部50の大きさが他の接合部50よりも大きく形成されている。具体的には、接合部群50Gのうち、上下方向の両端に配置された接合部50をそれぞれ上端接合部50up及び下端接合部50dwとしたとき、上端接合部50up及び下端接合部50dwのそれぞれの上下方向の長さLi、Ljは、同じ接合部群50Gのうち上端接合部50up及び下端接合部50dw以外の接合部50の上下方向の長さLkよりも長くなっている。
接合部群50Gにおいて、胴回り弾性部材23は、接合部群50Gのいずれかの一対の接合部50間に配置されるが、その際、製造過程において、上下方向の端部、所謂、最も上側に位置する接合部50又は最も下側に位置する接合部50を含む一対の接合部50の間に配置されようとした場合に、脱線して外れた位置に配置されてしまう虞がある。この点、接合部群50Gのうち上下方向の両端にある接合部50(上端接合部50up及び下端接合部50dw)の上下方向長さLi、Ljを長くすることで、過度にずれて配置された胴回り弾性部材23を当該上端接合部50up又は下端接合部50dwによって切断することができ、予期せぬ位置への胴回り弾性部材23の配置を回避することができる。
また、図6~図9では、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)が左右方向に伸長したときの状態を示してきたが、非配置領域Npは、接合部50が配置されていない領域であり、つまり、固定されていない領域であるため、圧縮されることによって空間を形成し易い領域である。より具体的には、胴回り弾性部材23(33)(弾性部材)の収縮時において、おむつ1には、接合部群50Gの左右方向両側に上下方向に沿った皺が形成されるが、非配置領域Npの左右方向の両側にも当該上下方向に沿った皺が延在する。そして、同様に胴回り弾性部材23の収縮時において、各非配置領域Np(例えば、第1接合部列R1における非配置領域Np、第2接合部列R2における非配置領域Np、及び第3接合部列R3における非配置領域Np)には、外装トップシート21及び腹側外装バックシート22(一対のシート)が腹側胴回り部20(伸縮性シート40)の厚さ方向の一方側又は他方側に突出する突出部(不図示)が形成される。当該突出部は、2枚のシート(外装トップシート21及び腹側外装バックシート22)が同じ方向(一方側又は他方側)に突出していてもよく、また、2枚のシートがそれぞれ別の方向(1枚が一方側、別の1枚が他方側)に突出していてもよい。突出部には接合部50が存在していないため、肌当たりがよく、そのような肌当たりのよい突出部が複数形成されることで、腹側胴回り部20(伸縮性シート40)の柔軟性が向上する。
図13は、折り返し部分22rの接着部70を説明する図である。おむつ1は、一対のシートである外装トップシート21、腹側外装バックシート22(背側外装バックシート32)のうちの少なくとも一方(上述の実施形態では、腹側外装バックシート22及び背側外装バックシート32)が胴回り部20、30の内側面(肌側面)に折り返された折り返し部分22r、32rを有している(図2及び図3参照)。当該折り返し部分22r、32rは、それぞれ、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布された接着部70によって胴回り部20、30の内側面(肌側面)に接着されている。同接着剤の塗布パターンとしては、一例として、図13に示す円形パターンを例示できるが、これに限らず、他の塗布パターンであってもよい。
そして、図13に示すように、おむつ1は、折り返し部分22rのうち、接着部70以外の部分を非接着部分とすると、当該非接着部分と非配置領域Npとが、平面視において重複する部分を有する。折り返し部分22rのうちの非接着部分と、非配置領域Npとが重複する部分は、厚さ方向に資材が積層される枚数が増えつつも、資材を接着する接着部70及び接合部50が存在しない領域であり、当該重複する部分はより圧縮され易い部分である。そのような圧縮され易い部分があることで、胴回り部20の肌当たりを向上させることができる。
また、おむつ1は、一対の胴回り部20,30のうちの少なくとも一方において、一対のシート(外装トップシート21と腹側(背側)外装バックシート22(32))と厚さ方向(図1のパンツ型では前後方向)に重複するように、当該一対のシートとは別のシート(不図示)が設けられていてもよい。当該別のシートは、図13に示す接着部70のようなホットメルト接着剤等の接着剤が塗布された接着部(不図示)によって、該一対のシートの肌側面に接着されていることが好ましい。そのような一対のシートと別のシートとが厚さ方向に重複するように配置されている部分を積層部分としたとき、当該積層部分のうちの接着部以外の非接着部分と、非配置領域Npとが、平面視において重複する部分を有することで、上述の折り返し部分22rと同様に、胴回り部20(30)の肌当たりを向上させ易くなる。すなわち、積層部分のうちの非接着部分と非配置領域Npとが重複する部分は、資材の積層枚数が増えつつも、接合(接着)する接合部(接着部)が存在しない領域であり、圧縮され易い部分である。そのような圧縮され易い部分があることで、肌当たりを向上させることができる。
また、図13に戻り、折り返し部分22rは、折り返し部分22rを接着する接着部70と、非配置領域Npとが、平面視において重複する部分も有している。接着部70は、接着剤が塗布されていることから剛性が高くなる領域であるが、そのような接着部70と非配置領域Npとが重複する部分は、接着部70と接合部群50Gとが平面視において重複する部分と比較して、圧縮され易い部分である。よって、接着部70と非配置領域Npとが重複する部分を有することで、接着部70が硬くなり過ぎず、肌当たりの低下を回避することができる。
また、図13に示すように、折り返し部分22rの接着部70は、左右方向において、サイド接合部SSから離間した位置に設けられている。具体的には、折り返し部分22rにおける接着部70は、サイド接合部SSから10mmから20mm程度左右方向の内側に間隔をあけて配置されることが好ましい。サイド接合部SSは剛性が高くなる領域であるが、当該サイド係止SSの近傍に接着部70を設けないことで、サイド係止SSの近傍は、接合部列Rに沿って大きく柔軟性のある皺を形成し易くなる。それにより、剛性が高まるサイド係止SSの近傍においても、肌当たりの低下を回避することができる。
また、本実施形態において、おむつ1は、吸収性本体10と、非配置領域Npとが平面視において重複する部分を有している(当該重複する部分は図4において不図示であるが、接合部群50G及び非配置領域Npは、図4の吸収性本体10の非肌面側にも連続的に設けられている。)吸収性本体10は、さらに剛性が高い領域であるが、平面視において非配置領域Npと重複する部分は、胴回り部20、30が圧縮され易い部分である。それにより、着用者がおむつ1を着用したときに、違和感を低減させることができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 パンツ型使い捨ておむつ
10 吸収性本体
11 吸収性コア
12 トップシート
13 バックシート
14 外装シート
15 脚回り弾性部材
16 防漏壁弾性部材
18 外装体
20 胴回り部(腹側胴回り部)
20A 上端部
20B 下側部分
21 外装トップシート
22 腹側外装バックシート
22r 折り返し部分
23 胴回り弾性部材
30 胴回り部(背側胴回り部)
32 背側外装バックシート
32r 折り返し部分
33 胴回り弾性部材
34 後脚回り弾性部材
35 股下部
40 伸縮性シート
50 接合部
50dw 下端接合部
50G 接合部群
50up 上端接合部
51 接合部対
60 補助接合部
70 接着部

Claims (8)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
    複数の接合部によって接合された一対のシートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材が前記上下方向に間隔を空けて複数配置された、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記弾性部材を挟持する少なくとも一対の前記接合部を含む接合部群を有し、
    各前記接合部の前記上下方向の長さは、前記左右方向の長さよりも短く、
    前記接合部群は、前記接合部を少なくとも4つ以上含み、
    複数の前記接合部群が前記上下方向に沿った第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とを構成し、
    前記左右方向に伸長した状態において、
    前記接合部群において前記上下方向に隣り合う前記接合部の間の前記上下方向の長さは、前記接合部の前記左右方向の長さよりも短く、且つ、前記左右方向に最大に伸張した前記弾性部材の外形寸法以上であり、
    前記第1接合部列、前記第2接合部列、及び前記第3接合部列のそれぞれにおいて、前記上下方向に隣り合う前記接合部群の間は、前記接合部群が配置されていない非配置領域であり、
    前記第1接合部列と、前記第2接合部列と、前記第3接合部列とは、前記左右方向に隣接しており、
    前記上下方向のある位置において、前記第1接合部列における前記接合部と、前記第2接合部列における前記接合部と、前記第3接合部列における前記接合部とが重なっており、
    前記上下方向の別のある位置において、前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とが重なっており、
    前記接合部群は、前記上下方向の長さが前記左右方向の長さよりも長く、
    前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長く
    前記左右方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない列間非配置領域としたとき、
    前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  2. 請求項1に記載の、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記左右方向に伸長した状態において、
    前記別のある位置において重なっている前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域と、のうちの2つの前記非配置領域において、互いに前記上下方向に重複している領域を重複領域、互いに前記上下方向に重複していない領域を非重複領域としたとき、
    前記重複領域の前記上下方向の長さは、前記非重複領域の前記上下方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  3. 請求項1又は2記載の、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さの3倍以下である
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  4. 請求項1又は2に記載の、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さの3倍以下である
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  5. 請求項1又は2に記載の、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記弾性部材が収縮している状態において、
    前記上下方向の前記別のある位置において重なっている前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とに、前記伸縮性シートの厚さ方向の一方側又は他方側に突出する突出部が形成される
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  6. 互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
    複数の接合部によって接合された一対のシートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材が前記上下方向に間隔を空けて複数配置された、吸収性物品に用いられる伸縮性シートであって、
    前記弾性部材を挟持する少なくとも一対の前記接合部を含む接合部群を有し、
    複数の前記接合部群が前記上下方向に沿った第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とを構成し、
    前記左右方向に伸長した状態において、
    前記接合部群において前記上下方向に隣り合う前記接合部の間の前記上下方向の長さは、前記接合部の前記左右方向の長さよりも短く、 前記上下方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない非配置領域としたとき、
    前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記一対の前記接合部の間の前記上下方向の長さよりも長く、
    前記第1接合部列と、前記第2接合部列と、前記第3接合部列とは、前記左右方向に隣接しており、
    前記上下方向のある位置において、前記第1接合部列における前記接合部と、前記第2接合部列における前記接合部と、前記第3接合部列における前記接合部とが重なっており、 前記上下方向の別のある位置において、前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とが重なっており、
    前記接合部群のうち、前記上下方向の両端に配置された前記接合部をそれぞれ上端接合部及び下端接合部としたとき、前記上端接合部及び前記下端接合部のそれぞれの前記上下方向の長さは、前記接合部群のうち前記上端接合部及び前記下端接合部以外の前記接合部の前記上下方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする、吸収性物品に用いられる伸縮性シート。
  7. 請求項1又は2に記載の、吸収性物品に用いられる伸縮性シートを有するパンツ型吸収性物品であって、
    互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    吸収性本体と、一対の胴回り部とを有し、
    前記一対の胴回り部の少なくとも一方に、前記伸縮性シートが設けられ、
    前記伸縮性シートの前記上下方向が前記パンツ型吸収性物品の前記上下方向に沿い、前記伸縮性シートの前記左右方向が前記パンツ型吸収性物品の前記左右方向に沿い、前記伸縮性シートの厚さ方向が前記パンツ型吸収性物品の前記前後方向に沿っており、
    前記一対の胴回り部は、前記左右方向の両側部において一対のサイド接合部によって接合されており、
    前記一対の胴回り部のうちの少なくとも一方は、前記一対のシートと、前記一対のシートとは別のシートとが前記前後方向に重複するように接着部により接着されている積層部分、或いは、前記一対のシートのうちの少なくとも一方が前記胴回り部の内面側に折り返されて接着部によって接着されている折り返し部分を有し、
    前記積層部分のうちの前記接着部以外の非接着部分、或いは、前記折り返し部分のうちの前記接着部以外の非接着部分と、前記非配置領域とが、平面視において重複する部分を有する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
    複数の接合部によって接合された一対のシートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材が前記上下方向に間隔を空けて複数配置されたパンツ型吸収性物品であって、
    前記弾性部材を挟持する少なくとも一対の前記接合部を含む接合部群を有し、
    各前記接合部の前記上下方向の長さは、前記左右方向の長さよりも短く、
    前記接合部群は、前記接合部を少なくとも4つ以上含み、
    複数の前記接合部群が前記上下方向に沿った第1接合部列と、第2接合部列と、第3接合部列とを構成し、
    前記左右方向に伸長した状態において、
    前記接合部群において前記上下方向に隣り合う前記接合部の間の前記上下方向の長さは、前記接合部の前記左右方向の長さよりも短く、且つ、前記左右方向に最大に伸張した前記弾性部材の外形寸法以上であり、
    前記第1接合部列、前記第2接合部列、及び前記第3接合部列のそれぞれにおいて、前記上下方向に隣り合う前記接合部群の間は、前記接合部群が配置されていない非配置領域であり、
    前記第1接合部列と、前記第2接合部列と、前記第3接合部列とは、前記左右方向に隣接しており、
    前記上下方向のある位置において、前記第1接合部列における前記接合部と、前記第2接合部列における前記接合部と、前記第3接合部列における前記接合部とが重なっており、
    前記上下方向の別のある位置において、前記第1接合部列における前記非配置領域と、前記第2接合部列における前記非配置領域と、前記第3接合部列における前記非配置領域とが重なっており、
    前記接合部群は、前記上下方向の長さが前記左右方向の長さよりも長く、
    前記非配置領域の前記上下方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長く
    前記左右方向に隣り合う前記接合部群の間を、前記接合部群が配置されていない列間非配置領域としたとき、
    前記列間非配置領域の前記左右方向の長さは、前記接合部群の前記上下方向の長さよりも長い
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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