JP2019203340A - 小便器装置 - Google Patents

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嘉史 関
Yoshifumi Seki
嘉史 関
伸治 東江
Shinji Higashie
伸治 東江
山▲崎▼ 洋式
Hironori Yamazaki
洋式 山▲崎▼
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Abstract

【課題】収納室に収納された機能部材の施工性やメンテナンス性を向上させた小便器装置を提供する。【解決手段】スポンジ部材30A,30Bは、小便器本体と壁面との間に設けられ、ボウル部後方収納室20に収納された自動洗浄ユニット4等の機能部材の少なくとも一部よりも下方に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、使用者の尿を受ける小便器装置に関する。
従来、使用者の尿を受ける小便器装置として、ボウル部の上部且つ後方側に収納室が形成され、この収納室に機能部材を収納したものが知られている(例えば、特許文献1)。
実開平5−61275号公報
小便器本体がトイレルームの壁面付近まで近づけた状態で設置されている場合、小便器本体の収納室に収納した機能部材や、ボルト等の固定具、工具等が、施行時やメンテナンス時に便器本体とトイレルームの壁面との隙間から下方へ落下してしまうと、それらを拾い上げることが難しい。そのため、施工性やメンテナンス性に課題がある。
特に小便器本体が陶器製の場合、小便器本体がトイレルームの壁面に接するように設置したとしても、製造誤差によってどうしても小便器本体と壁面との間にわずかな隙間が生じてしまうことがあり、上述したような課題が生じてしまう。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、収納室に収納された機能部材の施工性やメンテナンス性を向上させた小便器装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る小便器装置は、使用者の尿を受けるボウル部と、前記ボウル部の上部且つ後方側に形成され、前記ボウル部に洗浄水を供給する機能部材を収納する収納室と、を有する小便器本体と、前記小便器本体と壁面との間に設けられる弾性部材と、を備えた小便器装置であって、前記弾性部材は、前記収納室に収納された前記機能部材の少なくとも一部よりも下方に設けられることを特徴とする。
この構成によれば、弾性部材が小便器本体と壁面との間で潰されつつ小便器本体と壁面との間の隙間を埋めているため、小便器本体の収納室に収納された機能部材や、ボルト等の固定具、工具等が、施行時やメンテナンス時に便器本体とトイレルームの壁面との隙間から下方へ落下してしまうことを抑制することができ、施工性およびメンテナンス性を向上させることができる。また、小便器本体が壁面に衝突する前に弾性部材が衝撃を吸収することで、小便器本体や壁面に傷が付くことを抑制することができる。
本発明の一態様に係る小便器装置において、好ましくは、前記弾性部材は、前記小便器本体の背面に設けられる。
この構成によれば、壁面に弾性部材を設ける場合に比べて、弾性部材を正しい位置に設けやすくなる。
本発明の小便器装置によれば、収納室に収納された機能部材の施工性やメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による小便器装置を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態による小便器装置の上部を示す後方斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置の上蓋を取り外した状態の上部を示す平面視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による小便器装置について説明する。
まず、図1により、本発明の一実施液体による小便器装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態による小便器装置を示す側面断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る小便器装置1は、床面F上に配置される床置き式の小便器であり、陶器製の小便器本体2を備えており、この小便器本体2は、その背後の壁面Wに取付けられている。また、小便器装置1は、小便器本体2を洗浄するための洗浄水を吐水する自動洗浄ユニット4(機能部材)を備えている。
以下、小便器装置1の使用者の使用時における正面側(図1における左側)を前方側、その背面側(図1における右側)を後方側(奥側)、前方側から見て左側を左側、前方側から見て右側を右側として説明する。
つぎに、図1に示すように、小便器本体2は、正面側に形成されるボウル部6と、このボウル部6の底部に形成された排水口部8を備えている。この排水口部8の下方には、排水口8aが形成されている。
また、ボウル部6は、その上端から下部に亘って下方ほど内側且つ奥行側(後方側)に位置するボウル面6aを形成している。そして、このボウル面6aの上下方向の中央付近から下方に形成されるボウル面下部6bは、後方側に向かって緩やかに湾曲状に張り出すような湾曲面を形成し、その下方且つ前方側の排水口部8まで延びた後、この排水口部8から排水口8aに向かって緩やかな下り傾斜するように形成している。このようなボウル面下部6bにより、ボウル部6内の奥行空間が後方側に奥まっており、前後方向に広くなっている。そして、ボウル部6は、正面側壁部7の上端面7bからボウル面下部6bの上方のボウル面6aを経てボウル面下部6bに亘って連続した曲面形状となっている。すなわち、正面側壁部7の上端面7bが小便器本体2の頂部まで形成されている。
さらに、小便器本体2のボウル部6のボウル面6aを正面側に形成する正面側壁部7の背面側(裏側)且つ上方には、自動洗浄ユニット4が概ね収納されるボウル部後方収納室20(収納室)が形成されている。このボウル部後方収納室20の上方には、上蓋10が小便器本体2に対して上方から着脱可能に取り付けられている。
つぎに、小便器本体2は、排水口8aの下方に設けられた排水トラップ部12と、排水口8aに上方から取り付けられてボウル部6内と排水トラップ部12内とを連通させる目皿(図示せず)を備えており、この排水トラップ部12は、排水口8aよりも下方(下流側)に溜水を貯留して封水を形成するようになっている。
さらに、図1に示すように、小便器本体2は、排水トラップ部12の下方側(下流側)に設けられた排水ソケット14を介して小便器本体2の外部の排水配管(図示せず)に接続される。
なお、本発明においては、排水ソケット14については省略し、排水トラップ部12の下方側(下流側)と排水配管(図示せず)とを直接的に接続するようにしてもよい。
つぎに、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態による小便器装置1の小便器本体2においてボウル部6と一体に形成されているボウル部後方収納室20と、ボウル部後方収納室20内の比較的小さな空間に内蔵される自動洗浄ユニット4とについて説明する。図2は本発明の一実施形態による小便器装置の上部を示す後方斜視図である。
図1に示すように、ボウル部後方収納室20は、ボウル部6のさらに上方側に配置されるのではなく、ボウル部6の正面側壁部7の後方側(裏側)において、ボウル部6に洗浄水を供給する自動洗浄ユニット4を正面側壁部7の裏側に隠れるように収納するように形成されている。このように、ボウル部後方収納室20は、ボウル部6と、背後の壁面Wとの間に形成された比較的狭い領域において、小便器装置1の洗浄動作に必要な自動洗浄ユニット4を収納できるようにコンパクトに形成されている。このようなボウル部後方収納室20の前面は、正面側壁部7によって形成されている。正面側壁部7は、自身の上部に対して自身の下部が後方側に位置しており、やや下方向きの傾きを有している。
また、図2に示すように、ボウル部後方収納室20は、その内部に、上下方向の略中央においてボウル部後方収納室20の左側の内壁から右側へ向けて突出する支持部21と、ボウル部後方収納室20の前側の内壁から後方へ向けて突出する突出部23と、を有する。突出部23の上面は、ボウル部後方収納室20の底面を形成する。
支持部21の背面および突出部23の背面、ボウル部後方収納室20の底面の一部には、スポンジ部材30(弾性部材)が取り付けられている。スポンジ部材30の詳細は後述する。
ボウル部後方収納室20に収納される自動洗浄ユニット4は、水道等の給水源から洗浄水を供給する給水配管16(配管部材)と、給水配管16が接続される止水栓24と、止水栓24の下流側に設けられる一次側給水管22と、一次側給水管22を開閉する給水バルブユニット26と、ボウル部6の上部の正面側壁部7に配置され給水バルブユニット26から供給される洗浄水をボウル部6に吐水する吐水部であるスプレッダ28と、スプレッダ28と給水バルブユニット26とを接続する第1給水管部32とを備えている。
給水配管16は、全体として略L字状に形成され、ボウル部後方収納室20における下方側且つ右側である給水位置Pから左方へ向けて延び、屈曲した上で、上方へと延びて止水栓24と接続する。
給水バルブユニット26は、一次側給水管22と第1給水管部32との間の流路を電気的に開閉できる電磁弁(図示せず)を有している。
給水バルブユニット26は、ボウル部後方収納室20の比較的小さく限られた空間の中で、スプレッダ28の後方側且つ右側にずれた位置に配置されている。電磁弁は、スプレッダ28の高さとほぼ同様の高さに配置されている。
スプレッダ28は、ボウル部後方収納室20内に配置される洗浄水の入口部に連通しボウル部6の正面側壁部7の裏側から表側まで直線的に延びている供給通路(図示せず)を備え、供給通路33から供給される洗浄水をボウル部6の表面に沿わせ且つ拡散するように吐水する。
また、スプレッダ28には、ボウル部6の前面に向けられ、使用者の有無を検知する人体検知センサ(図示せず)が取付けられている。
自動洗浄ユニット4は、さらに、スプレッダ28の人体検知センサ(図示せず)からの検知信号及び所定の制御プログラム等に基づいて給水バルブユニット26等を電気的に制御することができる制御ユニット38を備えている。
制御ユニット38は、支持部21上に設けられ、スプレッダ28の人体検知センサ(図示せず)からの検知信号及び所定の制御プログラム等に基づいて、給水バルブユニット26を開閉制御し、洗浄水をスプレッダ28からボウル部6に吐水させるようになっている。制御ユニット38も、ボウル部後方収納室20の比較的小さく限られた空間内に収納されている。
つぎに、図2及び図3を参照して、本発明の一実施形態によるスポンジ部材30について説明する。図3は本発明の一実施形態による小便器装置の上蓋を取り外した状態の上部を示す平面視図である。
図2に示すように、スポンジ部材30A,30B,30Cが、それぞれ支持部21の背面、突出部23の背面、ボウル部後方収納室20の底面の一部に設けられている。
図3に示すように、スポンジ部材30A,30Bは、小便器本体2が設置された状態において小便器本体2と壁面Wとの間に位置しており、壁面Wからの圧力によって前後方向に潰されつつ小便器本体2と壁面Wとの間の隙間を埋めている。スポンジ部材30Cは、ボウル部後方収納室20の底面において上方に突出するように設けられており、落下衝撃によって跳ね上がった部品等が支持部21の下方の空間に入り込まないようにブロックする役割を果たす。
上述した本発明の一実施形態による小便器装置1によれば、スポンジ部材30A,30Bは、小便器本体2と壁面Wとの間に設けられ、ボウル部後方収納室20に収納された自動洗浄ユニット4等の機能部材の少なくとも一部よりも下方に設けられている。したがって、スポンジ部材30A,30Bが小便器本体2と壁面Wとの間で潰されつつ小便器本体2と壁面Wとの間の隙間を埋めているため、小便器本体2のボウル部後方収納室20に収納した自動洗浄ユニット4等の機能部材や、ボルト等の固定具、工具等が、施行時やメンテナンス時に便器本体とトイレルームの壁面との隙間から下方へ落下してしまうことを抑制することができ、施工性およびメンテナンス性を向上させることができる。また、小便器本体2が壁面Wに衝突する前にスポンジ部材30A,30Bが衝撃を吸収することで、小便器本体2や壁面Wに傷が付くことを抑制することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による小便器装置1によれば、スポンジ部材30A,30Bは、小便器本体2の背面(支持部21の背面、突出部23の背面)に設けられる。したがって、壁面Wに弾性部材を設ける場合に比べて、スポンジ部材30A,30Bを正しい位置に設けやすくなる。
なお、本発明の一実施形態による小便器装置1においては、弾性部材としてスポンジ部材30A,30Bを用いたが、本発明はこれに限らない。例えば、ゴム製の部材や粘土製の部材などを弾性部材として用いても良い。
1 小便器装置
2 小便器本体
4 自動洗浄ユニット(機能部材)
6 ボウル部
6a ボウル面
6b ボウル面下部
7 正面側壁部
7b 上端面
8 排水口部
8a 排水口
10 上蓋
12 排水トラップ部
14 排水ソケット
16 給水配管(配管部材)
20 ボウル部後方収納室(収納室)
21 支持部
22 一次側給水管路
23 突出部
24 止水栓
26 給水バルブユニット
28 スプレッダ
30 スポンジ部材(弾性部材)
30A スポンジ部材(弾性部材)
30B スポンジ部材(弾性部材)
30C スポンジ部材
32 第1給水管部
38 制御ユニット
F 床面
W 壁面
P 給水位置

Claims (2)

  1. 使用者の尿を受けるボウル部と、前記ボウル部の上部且つ後方側に形成され、前記ボウル部に洗浄水を供給する機能部材を収納する収納室と、を有する小便器本体と、
    前記小便器本体と壁面との間に設けられる弾性部材と、
    を備えた小便器装置であって、
    前記弾性部材は、前記収納室に収納された前記機能部材の少なくとも一部よりも下方に設けられることを特徴とする小便器装置。
  2. 前記弾性部材は、前記小便器本体の背面に設けられる請求項1に記載の小便器装置。
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