JP2004076306A - 小便器 - Google Patents

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JP2004076306A
JP2004076306A JP2002234749A JP2002234749A JP2004076306A JP 2004076306 A JP2004076306 A JP 2004076306A JP 2002234749 A JP2002234749 A JP 2002234749A JP 2002234749 A JP2002234749 A JP 2002234749A JP 2004076306 A JP2004076306 A JP 2004076306A
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Masamichi Suematsu
末松 政道
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Toto Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、機能部を便器本体内に備えた小便器において、機能部を構成するバルブユニットなどの洗浄水供給管に発生する結露水が滴り、壁や床面に付着しないようにすることで、前記不具合を解消することを課題とする。
【解決手段】小便器本体内に洗浄水供給管を備えた小便器において、この洗浄水供給管の下側に水受けトレイを設けたことを特徴とする小便器、及び、小便器本体内に洗浄水供給管を備えた小便器において、この洗浄水供給管の下側に開口を有する水受けトレイを設けるとともに、前記開口からボール面に臨む排出路を設けたことを特徴とする小便器とした。
【選択図】
図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
水洗式の小便器の設備には、手動のフラッシュバルブによって洗浄水を流してボールを洗浄するものと、人を感知するセンサを備え、使用後には一定量の洗浄水を流すようにした自動洗浄式のものがある。
【0003】
自動洗浄式の小便器は、壁の中に電動式のフラッシュバルブ等のユニットを組み込んで、その配管を便器本体に接続し、更に、壁面には人を検知する光学式のセンサを組み込む設備としたものが、従来より広く利用されている。このような設備に代えて、施工や保守点検を簡単にするためと一般家庭の仕様にも対応できるようにするために、便器本体自身にバルブユニットやセンサ等を組み込んだものも提案されている。
【0004】
また、一般家庭の仕様では、センサを利用しないで、押しボタンを採用するものも提案されている。
【0005】
これらの小便器は、便器本体の上端部にバルブユニットやセンサを組み込む収納空間を設け、その上に蓋を被せて、バルブユニットやセンサ等の機能部を隠すようにしたものである。機能部としては、電磁弁式の開閉弁やピストンバルブを利用したフラッシュバルブ等のバルブユニット、人を検知するセンサ、このセンサからの信号を受けてバルブユニットを動作させるコントローラ及び電源用の電池を収納した電池ボックス等が組み込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
便器の上端に備える機能部を納める収納空間は、壁中に配管した洗浄水の供給管と便器本体に形成した内部流路とを接続するために、背面側を開いた形状とすることが必要である。このため、小便器はその背面を壁に突き当てで据え付けるので、収納空間はこの壁によって背部側が閉じられることになる。
【0007】
一方、収納空間の上に被せる蓋は、機能部の保守点検や電池の交換のために取り外しができるようになっているが、常時は、蓋が被さった状態にあり、寒冷時などフラッシュバルブや配管の周囲に結露水が発生し、その結露水が壁や床面に付着することで、便器周囲の壁や床面が変色するなどの不具合が発生するおそれがあった。また、自動洗浄式の小便器の場合には、センサなどの電気部品に錆びが発生し、機能障害に発展するおそれも有していた。
【0008】
本発明は、機能部を便器本体内に備えた小便器において、機能部を構成するバルブユニットに発生する結露水が滴り、壁や床面に付着しないようにすることで、前記不具合を解消することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に基づきなされたものであり、第一発明は、便器本体内にバルブユニットを備えた小便器において、このバルブユニットの下側に水受けトレイを設けたことを特徴とする小便器とする。
【0010】
本第一の発明によれば、壁面から突設されている配管へ接続されたフラッシュバルブや止水栓など洗浄水の流路であるバルブユニットの表面で発生する結露水が滴下した場合には、その下側に設けた水受けトレイで受けることができるので、壁や床面へ結露水が付着することを防止できる。また、水受けトレイで受けた水は、自然乾燥にて蒸発することになる。
【0011】
また、第二発明は、便器本体内にバルブユニットを備えた小便器において、このバルブユニットの下側に開口を有する水受けトレイを設けるとともに、前記開口からボール面に臨む排出路を設けたことを特徴とする小便器とする。
【0012】
本第二の発明によれば、第一の発明に加えて、水受けトレイに溜まった水をボール面側へ排出できるので、水受けトレイからのオーバーフローを防止できる。本発明は、結露の発生し易い環境に適用する際には、有効な手段である。
【0013】
更に、前記排出口を、バルブユニットからボール面へ水を排出するスプレッダなどの排出ノズルと便器本体との隙間により形成するようにすることで、別途ボール面への排出口を設ける必要はなくなる。水受けトレイからボール面への水の移動は、隙間の毛細管現象と水の自重により除々に排出される。水の排出を、隙間を利用することで、ボール面を洗浄する際に便器本体内への水の浸入を防止できる利点もある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を基に更に詳細に説明する。
図1は、押しボタン洗浄式小便器を示す図である。参照符号1は、便器本体であり、壁面Wに背側が固定されている。便器本体1には、リム部2の内方にボール部3を有している。また、便器本体1上部には、使用後のボール面3a洗浄用のボタン4が突設されている。ボタン4の後方壁面W側の便器本体1内部には、空間があり、図示しない機能部が収納されている。更に、便器本体1の上面には、着脱可能な蓋5が設けられており、メンテナンスの際に機能部を点検できるようになっている。
【0015】
図2は、第一の発明の実施形態を示し、押しボタン洗浄式小便器の便器本体1内部の部分切り欠け図である。便器本体1に設けられたボタン4の壁面W方向の便器本体1内の収納空間Sには、フラッシュバルブ6と止水栓7、それらをつなぐ接続管8からなるバルブユニットが配置されている。フラッシュバルブ6は、便器本体1に、固定部材9を介して固定されており、止水栓7の端部の配管接続部7aは、図示しない壁内の配管に接続されるようになっている。また、前記ボタン4とフラッシュバルブ6の間には、ボタン4の押圧力をフラッシュバルブ6のボタン6aの押圧力として伝達させる伝達部材10が介在されている。伝達部材10は、ボタン4が押し込まれた時に当接する位置を力点とし、作用点をフラッシュバルブボタン6aに位置させ、支点となる端部を固定部材9に固定している。このような構成にすることで、てこの原理により、軽いタッチ(ボタンへの小さな押圧力)で確実にフラッシュバルブのボタンを押し込むことができる。ボタン4の押圧力を解除すると、フラッシュバルブボタンは、内蔵されているスプリングにより初期状態に復帰する。フラッシュバルブボタンに復帰により、伝達部材、ボタンも初期状態へ復帰する。
【0016】
上記ボタン4と伝達部材10とフラッシュバルブのボタン6aとの詳細構造を図5に示す。
ボタン4には、ボタン4の押し込み量を調整できるように、先端部4aが、ネジになっており、ネジの締め付け量で調整できるようになっている。また、調整された先端部4aの位置を固定するために、固定ネジ4bが側方に取り付けられている。(図A参照)
【0017】
また、ボタンの押圧力の低減について、更に、説明すると、ボタン4の先端部4aが伝達部材10に当接する位置の力点から伝達部材10を支持している支点の距離をL1とし、力点と支点との中間の位置に作用点を位置させ、その作用点と支点との距離をL2とすると、てこの原理により、押圧力は、略半分で済むことになる。(図B参照)
【0018】
なお、上記ボタン先端部4aと伝達部材10とを金属で構成した場合、ボタンと押し込み当接する際、あるいは、押し込んだ後初期状態に復帰する際に、両者が当接する音がでる場合があるので、その際には、どちらかを樹脂で成形したり、ボタン先端部4aにゴムや樹脂などのキャップを被せるようにしても良い。
【0019】
次に、バルブユニットの下側の空間には、水受けトレイ11が配置されている。水受けトレイ11は、その両端部をフック12により便器本体1に支持されている。尚、水受けトレイ11は、フック12を利用しないで、スラッシュバルブ6と共に固定部材9に固定するようにしても良い。また、水受けトレイ11の材質は、問わないが、金属であると結露を引き引き起こす可能性があるので、樹脂が望ましい。
【0020】
尚、水受けトレイ11は、結露の発生するバルブユニットの下側に相当する部分に配置するようにすれば良いが、水を溜める容量を多く確保したり、自然蒸発をより早くするためには、空間内に収納できる範囲で大きくすることが望ましい。このように水受けトレイを設けることで、バルブユニットに発生した結露水が滴った時には、その結露水を確実に捕獲でき、壁や床面に付着することを防ぐことができるものである。
【0021】
次に、第二の発明に関する実施形態について、説明する。
水受けトレイに溜まった水を排出する機構をもつ以外は、上記第一の発明の実施形態と同様であるので、主要部のみを説明する。尚、同じ部位のものは、同じ符号を利用する。
【0022】
図4は、フラッシュバルブに連接され、ボール3内に水を噴射させ、ボール面3aを洗浄する洗浄水排出ノズルであるスプレッダ21周辺を示す部分拡大図である。スプレッダ21は、便器本体に穿設された孔1a、及び水受けトレイ11の孔11aを介してC型座金22、ナット23により便器本体1に固定されている。また、スプレッダ21の端部21aは、フラッシュバルブに接続できるようになっている。また、水受けトレイ11の開口11aの位置は、水受けトレイの上面をすり鉢上にした最も低い底の位置に当たるようにして水が孔周辺溜まるようにしている。尚、受け皿表面に撥水加工を施して、水が孔の位置に溜まり易くしても良い。
【0023】
図5は、スプレッダ21とC型座金22とナット23との位置関係を示すものであり、C型座金22は、スプレッダ21の螺子部21bの全周でなく、その一部で係合するすようになっており、ナット23を固定した際に、C型座金22とスプレッダ21との間には、微小空間が存在するようになる。
【0024】
次に、水の排出動作について、説明する。
水受けトレイ10に溜まった水が、少量であれば、自然乾燥にて排出できるが、多くの水が溜まってくると自然乾燥では、その全てを排出するには、時間がかかってしまう。その場合には、図4に示す構造のものを利用する。水受けトレイ11のスプレッダ21の周囲溜まった水が、C型座金22の切り欠け部22aからスプレッダ21の螺子部21bの周囲を伝って、水受けトレイ11の開口11a、便器本体1の開口1aを経由してボール部3へ排出されることになる水は、その自重とそれぞれの間隙の毛細管現象によりボール部3側に導かれ、排出される。
【0025】
上記の例では、節水に優れた構造として、スプレッダによる洗浄水の排出機構を説明したが、フラッシュバルブから延設された便器本体との接続管を利用したもので同様に適用できるものである。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、機能部を便器本体内に備えた小便器において、機能部を構成するバルブユニットの下側に水受けトレイを配置したので、バルブユニットに発生する結露水が滴り、壁や床面に付着しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押しボタン洗浄式の小便器を示す斜視図である。
【図2】本発明のバルブユニット周辺要部を示す斜視図である。
【図3】本発明の押しボタンの構造を示す部分拡大図である。
【図4】本発明の水排出構造を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の水排出構造の組み付け状態を示す図である。
【符号の説明】
1  便器本体
1a 開口
2  リム部
3  ボール部
3a ボール面
4  ボタン
4a 先端部
4b 固定ネジ
5  蓋
6  フラッシュバルブ
6a ボタン
7  止水栓
7a 配管接続部
8  接続管
9  固定部材
10 伝達部材
11 水受けトレイ
11a 開口
12 フック
21 スプレッダ
21a 接続部
22 C型座金
22a 切り欠け部
23 ナット

Claims (3)

  1. 便器本体内にバルブユニットを備えた小便器において、少なくともこのバルブユニットの下側に水受けトレイを設けたことを特徴とする小便器。
  2. 便器本体内にバルブユニットを備えた小便器において、少なくともこのバルブユニットの下側に開口を有する水受けトレイを設けるとともに、前記開口からボール面に臨む排出路を設けたことを特徴とする小便器。
  3. 前記排出口は、バルブユニットからボール面へ水を排出する排出ノズルと便器本体との隙間により形成されていることを特徴とする請求項2記載の小便器。
JP2002234749A 2002-08-12 2002-08-12 小便器 Withdrawn JP2004076306A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203340A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Toto株式会社 小便器装置
CN112081210A (zh) * 2019-06-14 2020-12-15 聂后昌 可避溅的男用小便器

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