JP2019202464A - インクタンクユニット、プリンター - Google Patents

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    • B41J2/17503Ink cartridges

Abstract

【課題】ユーザーにとって使い勝手の良いインクタンクユニットを提供する。【解決手段】インクタンクユニットは、インク噴射ヘッドに供給するインクを、インク補充容器から補充されるインクタンクユニットであって、前記インクを収容可能なインクタンクと、前記インクタンク内に前記インクを導入するためのインク入口導管と、前記インクタンクに装着され、前記インク入口導管を配置する孔と、前記インク補充容器に備えられたキー部と係合可能な凹部と、を有するキースロット部材と、前記インク入口導管のインク入口開口を閉塞または開放するキャップを備え、第1回動軸を中心として、少なくとも、前記キャップの前記閉塞状態と前記開放状態との間で回動するキャップ部材と、を備え、前記第1回動軸の軸線が、前記凹部の一端から前記孔までの領域と平面視で重なる位置に配置された。【選択図】図5

Description

本発明は、インクタンクユニット及びプリンターに関する。
従来、メインタンクを有する画像形成部と、原稿の画像を読み取る画像読取部と、メインタンクにインクを補充するための補充口が設けられた補充部と、を備えるインクジェットプリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−296508号公報
上記のインクジェットプリンターでは、メインタンクにインクを補充する際、補充口を露出させるために、画像読取部を回転移動させる必要がある。しかしながら、インクの補充を行う際、画像読取部(例えば、スキャナー部)等、プリンター上部の配置されたカバーユニットを開けるという動作は、ユーザーにとって分かり難く、また、カバーユニットは比較的大きいので開閉操作が面倒である等、使い勝手の点で改善の余地があった。
本願のインクタンクユニットは、インク噴射ヘッドに供給するインクを、インク補充容器から補充されるインクタンクユニットであって、前記インクを収容可能なインクタンクと、前記インクタンク内に前記インクを導入するためのインク入口導管と、前記インクタンクに装着され、前記インク入口導管を配置する孔と、前記インク補充容器に備えられたキー部と係合可能な凹部と、を有するキースロット部材と、前記インク入口導管のインク入口開口を閉塞または開放するキャップを備え、第1回動軸を中心として、少なくとも、前記キャップの前記閉塞状態と前記開放状態との間で回動するキャップ部材と、を備え、前記第1回動軸の軸線が、前記凹部の一端から前記孔までの領域と平面視で重なる位置に配置されたことを特徴とする。
上記インクタンクユニットの前記キャップ部材は、前記第1回動軸と係合する軸受を備え、前記軸受は、複数個に分離して設けられていることが好ましい。
上記インクタンクユニットでは、前記インクタンクを複数備え、前記キースロット部材は、複数の前記凹部が一方向に並んで配置され、前記軸受は、隣り合う前記凹部の間に配置されていることが好ましい。
上記インクタンクユニットでは、前記キースロット部材は、前記開放状態において前記軸受と当接し前記キャップ部材の回動を規制する壁を有することが好ましい。
上記インクタンクユニットは、更に、前記閉塞状態にある前記キャップを覆うカバー状態と、前記閉塞状態にある前記キャップを覆わない非カバー状態との間で、第2回動軸を中心として回動するタンクカバーを備え、前記キャップ部材は把持部を備え、前記開放状態において、前記非カバー状態にある前記タンクカバーと前記把持部との間に指を挿入可能な隙間が設けられていることが好ましい。
本願のプリンターは、上記のインクタンクユニットと、前記インク噴射ヘッドを備えた印刷機構部と、前記印刷機構部の上方を覆うカバーユニットとを備えたプリンターであって、前記インクタンクユニットは、前記カバーユニットより平面視で外側に突出して形成されていることを特徴とする。
第1実施形態にかかるインクジェットプリンターの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインクジェットプリンターの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインクジェットプリンターの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインクジェットプリンターの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインクタンクユニットの構成を示す平面図。 第1実施形態にかかるインク補充容器の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインク補充容器とインクタンクユニットとを示す断面図。 第1実施形態にかかるキャップ部材の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるキャップ部材の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインクタンクユニットの構成及び動作方法を示す断面図。 第1実施形態にかかるインクタンクユニットの構成及び動作方法を示す断面図。 第1実施形態にかかるインクタンクユニットの構成及び動作方法を示す断面図。 第1実施形態にかかるインク補充状態を示す平面図。 第1実施形態にかかるインク補充状態を示す平面図。 第2実施形態にかかるインクタンクユニットの構成を示す断面図。
(第1実施形態)
まず、プリンター10の構成について説明する。
図1から図4は、プリンター10の構成を示す斜視図である。具体的には、図1はプリンター10の外観を示し、図2はプリンター10においてカバーユニットとしての蓋部16の開き状態を示し、図3はプリンター10において媒体Pの排出状態を示し、図4はプリンター10においてタンクカバー26の開き状態を示す。
図1に示すように、プリンター10は、例えば用紙等の媒体Pに液体の一例であるインクを噴射して記録を行うインクジェットプリンターである。
また、図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。図1のXYZ軸は他の図のXYZ軸に対応している。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸を付している。X軸に沿った方向をX方向とし、Y軸に沿った方向をY方向とし、Z軸に沿った方向をZ方向とする。また、X方向の一方の方向を+X方向とし、X方向の他方の方向を−X方向とする。また、Y方向の一方の方向を+Y方向とし、他方の方向を−Y方向とする。また、Z方向の一方の方向を+Z方向とし、他方の方向を−Z方向とする。プリンター10が、X方向とY方向とに平行なXY平面(水平面)に設置された状態において、Z方向は上下方向であり、+Z方向は上方向であり、−Z方向は下方向である。また、プリンター10において、Y方向が前後方向であり、+Y方向側が前方向(手前側)であり、−Y方向側が後ろ方向(奥側)である。また、プリンター10において、X方向が左右方向(幅方向)である。
本実施形態のプリンター10は、インクを噴射するインク噴射ヘッド(図示せず)と、当該インク噴射ヘッドを含む印刷機構部(図示せず)と、を含む。印刷機構部は、キャリッジや媒体Pの搬送するための駆動モーター等を含む機構である。インク噴射ヘッドは、X方向に沿って移動可能なキャリッジに搭載され、X方向を往復移動しながら、Y方向(+Y方向)に搬送される媒体Pに対してインクを噴射し、媒体P上に画像を形成(記録)する。印刷機構部の上方は蓋部16によって覆われている。
プリンター10は、装置本体12を備えている。装置本体12は、略直方体状の筐体13と、筐体13上に配置される原稿読取装置14とを備えている。原稿読取装置14は、読取用の原稿が載置される透明なガラス等からなる水平な原稿載置面15と、その原稿載置面15を覆うことが可能な蓋部16とを備えている。
蓋部16は、原稿載置面15を上方から覆う閉じ状態(図1の状態)と、その閉じ状態から開いて原稿載置面15の上方域を開放する開き状態(図2の状態)との間で、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能に設けられている。この場合、原稿読取装置14の原稿載置面15は、装置本体12が有する複数(この場合は6つ)の外面のうち鉛直方向の上側を向いた上面を構成する。本実施形態の蓋部16は、ADF(Auto Document Feeder)であり、媒体Pを給紙するための給紙口16aが設けられている。給紙口16aから媒体Pを供給することで容易にコピーや読み取り処理等を行うことができる。
また、原稿読取装置14は、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能に設けられている。原稿読取装置14が開き状態とされた場合、ユーザーは、メンテナンス等のために、筐体13内に手を差し入れることが可能となる。
X方向においては、筐体13の長さと蓋部16の長さとは略同一である。Y方向においても、筐体13の長さは蓋部16の長さと略同一であるが、筐体13のインクタンクユニット100が設けられた位置における長さは蓋部16の長さよりも長い。
筐体13の外面において、装置本体12の正面には、内部から媒体Pを排出するための排出口18が設けられている。排出口18の下部には、筐体13内からY軸に沿う奥行方向の手前側に向けて排出される媒体Pを載置状態にして支持するためのスタッカー19が設けられている。スタッカー19は、図3に示すように、筐体13内部から+Y方向に移動可能に構成され、スタッカー19は媒体Pが排出される際に+Y方向に移動し、媒体Pを支持する。
また、スタッカー19の−Z方向には、用紙カセット11が設けられている。本実施形態では、Z方向に2つの用紙カセット11が配置されている。用紙カセット11には、記録を行う媒体Pが堆積した状態で収容される。用紙カセット11は、装置本体12に対して着脱可能に構成されている。
また、筐体13の前面17には、ユーザーによって操作される操作部20が設けられている。操作部20は、X方向に沿う幅方向が長手方向となる横長のパネルであり、プリンター10をオン又はオフする際に操作される電源ボタン21や各種の操作情報を入力する際に操作される操作ボタン22や操作状態等を表示する表示パネル23(例えば、液晶パネル)が設けられている。
図1及び図4に示すように、装置本体12における筐体13の前面17のうち幅方向で操作部20と隣り合う位置には、インクタンクユニット100が設けられている。インクタンクユニット100は、インク噴射ヘッドにインクを供給するものである。インクタンクユニット100は、インクタンク25等を含む。インクタンク25は、インクを収容可能な容器である。本実施形態では、プリンター10を正面から見た場合に操作部20に対して幅方向の一方側(図1及び図4においては左側)に、インクタンク25(インクタンクユニット100)が設けられている。この場合、インクタンク25は、筐体13の前面17よりも前方側(+Y方向)に突出するように設けられている。すなわち、インクタンク25は、装置本体12を構成する筐体13の外部領域にインクの収容空間を確保している。
また、インクタンクユニット100には、タンクカバー26が設けられている。タンクカバー26は、ユーザーが手を掛けて操作することでインクタンク25を上方から覆う閉じ状態(図1の状態)とインクタンク25の上方を開放する開き状態(図4の状態)とに、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能とされる。すなわち、タンクカバー26は、取っ手26aに手指をかけ、タンクカバー26の前端側の下部を回動支点として後端部が前方側に回動することにより、図1に示す閉じ状態(カバー状態)から図4に示す開き状態(非カバー状態)へと開放動作するように構成されている。そして、インクタンク25は、タンクカバー26を開き状態にしたとき、インクタンク25へのインクを補充するインク補充容器62をインク入口導管49に差し込むことにより、インクの補充が可能となる(図5、図6及び図7参照)。
また、インクタンクユニット100には、インクタンク25内のインクレベルを外部から視認可能な視認窓25aを備えている。視認窓25aは、インクの上限レベルと下限レベルおよびその中間のレベルを示す表示部を備えていてもよい。タンクカバー26は、開き状態にしたとき、視認窓25aが見える状態に保持される。また、タンクカバー26が視認窓25aの上方(+Z方向)側に位置するため、インク補充時には、蓋部16のようなカバーユニットではなく、タンクカバー26を開ける操作に誘導され易くなる。
なお、インクの補充、インクの充填、インクの注入とは、プリンター10のセットアップ時に空のインクタンク25にインクを充填することや、インクタンク25のインクレベルにおいてインクの補充が必要となる下限レベルになりインクを再充填することを含む。更には、インクタンク25のインクが下限レベルより上であっても、インクを追加してインクの量を増やすことや、上限レベル(満杯)までインクの量を増やすことのみならず、必ずしも上限レベル(満杯)に至らなくても、インク量を増やすことも含まれる。
次に、インクタンクユニット100の構成について詳細に説明する。
図5は、インクタンクユニット100の構成を示す平面図である。図5に示すように、インクタンクユニット100は、インクを収容可能なインクタンク25と、キースロット部材35と、キャップ部材50と、タンクカバー26等を備えている。
インクタンクユニット100は、複数(本実施形態では4つ)のインクタンク25を有している。複数のインクタンク25は、X軸に沿って並んでおり、相互にほぼ同一の構造及び形状を有している。インクタンクユニット100では、複数のインクタンク25を一体に束ねて装着されるキースロット部材35が設けられている。
本実施形態では、複数のインクタンク25のそれぞれに、相互に異なる種類のインクを収容する構成や、相互に同じ種類のインクを収容する構成、または、複数のインクタンク25のうちの複数の一部(例えば2つのインクタンク)は同じ種類のインクを収容し他は異なる種類のインクを収容する構成、のいずれも採用され得る。インクの種類としては、例えば、インクの色が挙げられる。よって、本実施形態では、複数のインクタンク25のそれぞれに、相互に異なる色のインクを収容する構成や、相互に同じ色のインクを収容する構成のいずれも採用され得る。インクの色としては、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンなどが挙げられる。更に、インクの種類としては、染料を有するインク、顔料を有するインク等も挙げられる。
インクタンク25は、インクを収容可能なインク収容部と、当該インク収容部の上方にはインク入口導管49を有している。インク入口導管49は、インクタンク25内にインクを導入する管を有し、インク入口導管49の先端部にはインク入口開口49aが設けられている。
キースロット部材35は、X軸に沿って並ぶ複数のインクタンク25をまたぐ寸法を有している。キースロット部材35には、複数の凹部36(スロット部)が形成されている。キースロット部材35には、X軸に沿って並ぶ複数のインクタンク25のそれぞれに対応した形態の凹部36が設けられている。
凹部36は、キースロット部材35のZ軸方向の上面から−Z方向に向かって凹となる向きに形成されている。凹部36の底には、孔36aが形成されている。孔36aは、キースロット部材35をZ軸に沿って貫通している。孔36aは、孔36aの内部に、孔36aの軸方向であるZ軸方向に沿ってインク入口導管49を配置するものである。
各凹部36を構成する内壁のうちYZ平面に沿って延在する内壁には、凸部59が設けられている。1つの凹部36において、凸部59は、インク入口開口49aの中心点に対して点対称に配置されている。キースロット部材35に設けられた複数の凹部36では、凸部59の構成が相互に異なっている。このため、キースロット部材35に設けられた複数の凹部36は、相互に異なる構造を有している。
これに対して、後述するインク補充容器62には、キースロット部材35に設けられた複数の凹部36の種類に応じて、適合可能な凹部36の凸部59に対応するキー部120が設けられている。これにより、キースロット部材35に設けられた複数の凹部36のそれぞれに対して係合可能(適合可能)なインク補充容器62の種類を規定することができる。つまり、キースロット部材35に設けられた複数の凹部36は、相互に異なる構造を有する鍵穴として機能する。そして、キースロット部材35に設けられた複数の凹部36のそれぞれに適合可能なインク補充容器62が、鍵穴に適合する鍵として機能する。つまり、鍵穴に適合するインク補充容器62からインク入口導管49を介してインクタンク25にインクを注入することができる。一方、鍵穴に適合しないインク補充容器62では、インクタンク25内にインクを注入することができない。
図6は、インク補充容器62の構成を示す斜視図であり、図7は、インク補充容器62とインクタンクユニット100とを示す断面図である。
図6に示すように、インク補充容器62は、ボトル状を成し、インク収容部64と、インク出口形成部65と、を含む。インク収容部64は、インクを収容可能な部分である。インク出口形成部65は、インク収容部64内のインクをインク補充容器62の外に流出可能な部分である。
インク出口形成部65は、インクタンク25に対応するキースロット部材35の凹部36に挿入し、インクタンク25への誤挿入を防止するキー部120を備えている。キー部120は、インク出口95側からインク出口95の中心軸方向に見たとき、インク出口95と交差する方向においてインク出口95の外側となる領域に突出して形成されている。
本実施形態に示すように、インクタンク25が複数(図5の例では4個)あり、インク入口導管49が複数ある場合、各インク入口導管49に対応する凹部36の形状が異なる。この場合、キー部120には、各インクタンク25に対応するキースロット部材35の凹部36に係合可能な形状に合わせ複数の突起200が形成されている。これにより、確実に誤挿入を防止することができる。
そして、図7に示すように、インクタンクユニット100のタンクカバー26及びキャップ部材50を開き状態とし、インク補充容器62のインク出口95を−Z方向に向けた状態でインクタンク25のインク入口導管49を覆う。これにより、インク入口導管49がインク補充容器62のインク出口95に挿入される。インク入口導管49の挿入により、インク出口95内部に設けられた弁体が開く。これにより、インク収容部64に収容されたインクが、インク入口導管49を介してインクタンク25内に流動し、インクタンク25内にインクが補充される。
図8A及び図8Bは、キャップ部材50の構成を示す斜視図である。
キャップ部材50は、インクタンク25のインク入口開口49aを開閉するものである(図5参照)。本実施形態では、キャップ部材50は複数のインクタンク25毎に個別に設けられている。ユーザーはインクを注入したいインクタンク25に対応するキャップ部材50を個別に開操作し、インク補充容器62からインクタンク25へインクを注入する。複数のキャップ部材50は、複数のインクタンク25の個々に対応する位置でキースロット部材35の上面部に回動可能に支持されている。
本実施形態では、図5に示すように、一方向であるX方向に複数の凹部36が配置されたキースロット部材35において、第1回動軸37が隣り合う凹部36の間に配置されている。すなわち、第1回動軸37は、1つの凹部36を跨いた状態で配置される。キャップ部材50は、第1回動軸37を中心として回動する。
ここで、第1回動軸37の軸方向に延在する軸線37a(仮想線)が、凹部36の一端36bから孔36aまでの領域と平面視で重なる位置に配置されている。なお、本実施形態の凹部36の一端36bとは、凹部36の+Y方向における端部である。すなわち、第1回動軸37の軸線37aは、平面視において凹部36の一端36bと孔36aとの間に配置されている。なお、平面視とは、−Z方向に見た場合である。
第1回動軸37はインクタンク25のX方向に水平に延びた状態で形成されている。図8A及び図8Bに示すように、キャップ部材50は、対応するインクタンク25毎に1つずつの保持部材51とキャップ52とを有している。
キャップ部材50は、インク入口開口49aを閉塞または開放する弾性変形可能なキャップ52と、キャップ52を保持する保持部材51とを有している。保持部材51は一方向に長い長尺な形状を有している。保持部材51は、一端511と他端512と、一端511と他端512とに交差する側端513とを含む。同図の例では、保持部材51は、一方向に長い略矩形の板状をなし、一端511と他端512と、一端511の端面と他端512の端面との両方に交差する端面をもつ2つの側端513とを有する。
保持部材51の一端511には、ユーザーによって把持される把持部53が設けられている。把持部53は、保持部材51の他端512から一端511に向かう方向(前方向)かつ保持部材51のキャップ52側の面(裏面)からその反対側の面(表面)に向かう方向(同図では上方向)に延びている。また、保持部材51の他端512には、第1回動軸37と係合可能な軸受54が設けられている。
軸受54は、複数個に分離して設けられている。本実施形態の軸受54は、保持部材51のX方向の両端部に設けられている。すなわち、キャップ部材50は2つの軸受54を有している。軸受54は環の一部がカットされた断面C字状を有し、軸受54の開口を第1回動軸37に当てて押し込むことで、キャップ部材50が第1回動軸37と係合される。ここで、第1回動軸37は隣り合う凹部36の間に配置されているため、キャップ部材50と第1回動軸37とが係合することにより、軸受54は、隣り合う凹部36の間に配置される。すなわち、2つの軸受54は、1つの凹部36を跨いた状態で係合される。これにより、キースロット部材35に凹部36を複数配置する場合であっても、軸受54が凹部36間に配置されるため、キースロット部材35の大型化を抑制できる。これにより、インクタンクユニット100の大型化を抑制できる。
そして、キャップ部材50は、第1回動軸37を中心としてキャップ52の閉塞状態と開放状態との間で回動する。なお、図5の例では、4つのキャップ部材50のうち、2つのキャップ52が開放状態であり、残りの2つのキャップ52が閉塞状態である。
キャップ52は、保持部材51において把持部53と軸受54との間の位置に配置されている。ユーザーは、キャップ52よりも保持部材51の一端側に位置する把持部53を手指で摘んでキャップ部材50を開閉操作できるので、キャップ52に付着したインクに触れにくくなる。なお、キャップ部材50は、保持部材51の長手方向がY方向に沿って配置されている。
保持部材51は、キャップ52よりも剛性が高くなっている。保持部材51は非可撓性部材からなり、キャップ52は可撓性部材からなる。非可撓性部材の材料としては、プラスチックや金属等が挙げられる。また、可撓性部材の材料としてはゴムやエラストマー等が挙げられる。また、キースロット部材35及びインクタンク25は非可撓性部材からなる。インクタンク25の材料は、収容されるインクの特性との相性やインクタンク25として要求される機能を発揮できる材料が選択されることが好ましい。なお、保持部材51、第1回動軸37及びキースロット部材35の材料は同じでも異なってもよい。
保持部材51に対するキャップ52の連結には、様々な連結構造を使用できるが、本実施形態では、組み立て容易性を考慮した連結機構を採用している。保持部材51は、キャップ52の連結箇所に貫通孔51aを有する。本実施形態では、貫通孔51aにキャップ52の一部52aが嵌入される。さらに、保持部材51には、キャップ52の一部を支持可能な支持部51bを備えている。これにより、保持部材51とキャップ52とが確実に連結される。なお、キャップ52は、インク入口開口49aを覆うため、有底円筒状を有している。
また、タンクカバー26は、キースロット部材35の上面部に回動可能に支持されている。詳しくは、キースロット部材35の上面におけるX軸方向の両端部であって、キースロット部材35の手前方向側の端部に第2回動軸38が設けられている(図5参照)。タンクカバー26は、第2回動軸38を中心として回動する。具体的には、タンクカバー26は、閉塞状態にあるキャップ52の+Z方向側をカバーするカバー状態(後述する図9参照)とキャップ52をカバーしない非カバー状態(後述する図10参照)との間で、第2回動軸38を中心として回動する。
ここで、図5に示すように、インク入口開口49aと第1回動軸37と第2回動軸38とは、蓋部16の+Y方向側の端の少なくとも一部16bより+Y方向側に位置している。そして、タンクカバー26及びキャップ部材50が回動する際、蓋部16との干渉しない位置に、タンクカバー26及びキャップ部材50が配置されている。このため、蓋部16を開けることなく、タンクカバー26のみを開けることでインクタンク25へのインクの補充に至るアクセスが可能となる。従って、インクの補充に至る操作がわかり易く且つ容易となりユーザーの使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態では、キャップ部材50が回動する第1回動軸37が、隣り合う凹部36間に設けられており、キャップ部材50がインク入口開口49aに比較的近い位置に配置されるため、キャップ52の開閉操作がし易くなる。そのため、インクの補充の際、使い勝手を良くすることができる。
図9から図11は、インクタンクユニット100の構成及び動作方法を示す断面図である。具体的には、図9は、キャップ部材50によってインク入口開口49aをキャップ52で閉塞した閉塞状態とタンクカバー26によるカバー状態とを示している。図10は、キャップ部材50によってインク入口開口49aをキャップ52で閉塞した閉塞状態とタンクカバー26による非カバー状態とを示している。図11は、キャップ部材50のキャップ52によってインク入口開口49aを開放する開放状態とタンクカバー26による非カバー状態とを示している。なお、開放状態とは、キャップ52によってインク入口開口49aが閉塞されていない状態とも言える。
図11に示すように、キースロット部材35は、キャップ52の開放状態において軸受54と当接しキャップ部材50の回動を規制する壁35aを有している。具体的には、キースロット部材35の+Y方向端部にZ方向に倣った壁35aが設けられている。これにより、キャップ部材50が第1回動軸37中心に回動した際、キャップ部材50の軸受54の外周面の一部が壁35aに接触することで、キャップ部材50の回動が規制される。キャップ部材50の開放位置が位置決めされるので、ユーザーはキャップ部材50を回動させるだけで容易にインク充填の作業空間を確保できる。
図11に示すキャップ52の開放状態は、キャップ52の閉塞状態(図9及び図10)からキャップ部材50が100°以上回動した状態である。具体的には、図9において、キャップ52の閉塞状態における保持部材51の上面51cを基準として、キャップ52の開放状態における保持部材51の上面51cとの角度が100°以上となる。これにより、インク充填作業のための空間を十分に確保することができる。具体的には、インクの補充用のインク補充容器62をインク入口導管49に差し込む際の空間を確保することができる。なお、キャップ52の閉塞状態からキャップ52の開放状態に至るキャップ部材50が回動する角度は、120°から150°となることが好ましい。これにより、さらに、インク充填作業のための空間を安定して確保することができる。
また、図11に示すように、キャップ52を開放状態にしてキャップ部材50が壁35aによって規制された状態において、キャップ部材50の把持部53の先端部とタンクカバー26の裏面26bとの間にはユーザーの手指が挿入可能程度の隙間(空間)が形成される。これにより、キャップ52を開放状態から閉塞状態に移行する際に、ユーザーはキャップ部材50の把持部53に手指を掛けられやすくなり、取扱いが容易となる。
ここで、インク補充容器62からインクタンクユニット100にインクを補充するインク補充状態について説明する。図12及び図13は、インク補充状態を示す平面図である。インク補充状態では、キャップ部材50のキャップ52によってインク入口開口49aを開放する開放状態及びタンクカバー26による非カバー状態とし(図11参照)、インク補充容器62のインク出口95を−Z方向に向けた状態でインクタンク25のインク入口導管49を覆う(図7参照)。これにより、インク入口導管49がインク補充容器62のインク出口95に挿入され、インク補充容器62内に収容されているインクがインクタンク25に流動する。
ここで、図12では、例えば、インク容量が約70mlのインク補充容器62によるインク補充状態を示している。この場合、インク補充容器62は、蓋部16の+Y方向側の端の一部16bとの干渉がない状態でインクの補充が行われる。また、インク補充容器62は、キャップ部材50との干渉がない状態でインクの補充が行われる。
また、図13では、例えば、インク容量が約140mlのインク補充容器62によるインク補充状態を示している。インク容量が約140mlのインク補充容器62は、インク容量が約70mlのインク補充容器62に比べ、インク補充容器62のインク収容部64が大きくなる。具体的には、インク収容部64の断面径が1.2〜1.5倍程度大きくなる。この場合でも、図13に示すように、蓋部16の+Y方向側の端の一部16bとの干渉がない状態でインクの補充が行われる。また、インク補充容器62は、キャップ部材50との干渉がない状態でインクの補充が行われる。
すなわち、本実施形態では、第1回動軸37を隣り合う凹部36の間に配置することで、インク入口開口49aと第1回動軸37の軸線37aとの間隔を狭めることが可能となる。これにより、インク入口開口49aと第1回動軸37の軸線37aとの間隔を狭めた分、蓋部16の+Y方向側の端の一部16bとインク入口導管49との間隔を広げることが可能となる。これにより、例えば、比較的に径の大きいインク補充容器62によりインクを補充する場合であっても、インク補充容器62が蓋部16と干渉せずにインクを補充することができる。換言すれば、比較的に径の大きいインク補充容器62によりインクを補充する場合、蓋部16と干渉しない位置までインクタンクユニット100を蓋部16の一部16bから外側に突出させても、その突出量を比較的小さくできる。従って、プリンター10の大型化を抑制できる。
また、タンクカバー26は、カバー状態において、キャップ52が閉塞状態となるようにキャップ部材50を押圧するリブ126を備えている。リブ126は、タンクカバー26の裏面26b側から突出した突起である。そして、図9に示すように、キャップ52が閉塞状態となるようにキャップ部材50を回動した後に、タンクカバー26を回動させてカバー状態とすると、リブ126の頂部面126aがキャップ部材50の保持部材51の上面51cを−Z方向に押圧する。そうすると、キャップ52が−Z方向に押圧される。これにより、キャップ52が閉塞状態となる。従って、タンクカバー26のリブ126による押圧によりキャップ52を浮き状態から確実に閉塞状態に移行させることができるため、インク入口導管49からのインクの漏れを予防することができる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
キャップ部材50が回動する第1回動軸37が、インク入口開口49aに比較的近い位置に配置される。例えば、凹部36の一端36bよりも+Y方向に配置する場合に比べ、第1回動軸37は、インク入口開口49aにより近い位置に配置される。このため、キャップ52の開閉操作がし易くなる。そのため、インクの補充の際、使い勝手を良くすることができる。
また、キャップ部材50が回動する第1回動軸37が、インク入口開口49aに比較的近い位置に配置されたことにより、蓋部16の一部16bとインク入口開口49aとの距離を離すことが可能となり、比較的に径の大きいインク補充容器62を用いた場合でも蓋部16と干渉することなくインクの補充を行うことができる。さらに、インクタンクユニット100の蓋部16の一部16bから外側への突出量が抑えられ、プリンター10の大型化を抑制することができる。
そして、蓋部16を開けることなく、タンクカバー26のみを開けることでインクタンク25へのインクの補充に至るアクセスが可能となり、インクの補充に至る操作がわかり易く且つ容易となりユーザーの使い勝手を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる構成、すなわち、インクタンクユニット100Aの構成について説明する。なお、インクタンクユニット100A以外の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
図14は、本実施形態にかかるインクタンクユニット100Aの構成を示す断面図である。
ここで、前述した第1実施形態では、図5に示すように、第1回動軸37と第2回動軸38とが、インク入口開口49aよりも+Y方向側に配置され、タンクカバー26とキャップ部材50とが+Y方向側に回動してインク入口開口49aが開放される構成とした。
一方、本実施形態のインクタンクユニット100Aでは、図14に示すように、タンクカバー26を回動させる第2回動軸38は、インク入口開口49aより+Y方向側に位置し、キャップ部材50を回動させる第1回動軸37は、インク入口開口49aより−Y方向側に位置している。そして、タンクカバー26は+Y方向側に回動し、キャップ部材50は−Y方向側に回動してインク入口開口49aが開放される構成とした。すなわち、第1回動軸37と第2回動軸38とがインク入口開口49aを挟んで対向する位置に配置し、タンクカバー26を開ける方向とキャップ部材50を開ける方向とを逆とした。
なお、第1回動軸37の軸線37aは、凹部36の一端(凹部36の−Y方向における端部)から孔36aまでの領域と平面視で重なる位置に配置されている。すなわち、隣り合う凹部36の間に第1回動軸37が配置される。
このようにしても、キャップ部材50が回動する第1回動軸37が、インク入口開口49aに比較的近い位置に配置されるため、キャップ52の開閉操作がし易くなる。
なお、第1回動軸37の位置に関する構成以外は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)第1実施形態では、X軸に沿って第1回動軸37の軸線37aを配置したが、これに限定されない。例えば、インクタンク25がY軸に沿って配列され、キャップ部材50もY軸に配列された場合、第1回動軸37の軸線37aは、Y軸に沿って配置してもよい。なお、この場合、第1回動軸37の軸線37aは、孔36a(インク入口開口49a)の+Y方向にあってもよいし、−Y方向にあってもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例2)第1実施形態では、第1回動軸37が隣り合う凹部36の間に配置され、第1回動軸37が分割された構成としたが、これに限定されない。例えば、X軸に沿って1本の繋がった第1回動軸37を配置してもよい。この場合、凹部36の下方に第1回動軸37を形成する。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例3)第1実施形態では、キースロット部材35側に第1回動軸37が設けられ、キャップ部材50側に軸受54を設けた構成としたが、これに限定されない。例えば、キースロット部材35側に軸受54を設け、キャップ部材50側に第1回動軸37を設けた構成であってもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例4)第1実施形態では、カバーユニットとしての蓋部16を備えたプリンター10の構成について説明したが、これに限定されない。カバーユニットとしては、蓋部16(ADF)の他、スキャナー(原稿読取装置)や各種ドキュメントカバー等であってもよい。さらに、スキャナーを搭載していないプリンターにおいては、カバーユニットがプリンターカバーであってもよい。また、上記いずれかを組合せた構成であってもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例5)上記実施形態において説明したプリンター10及びインクタンク25の構成に限定されない。インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置及びその液体を収容するための液体タンクにも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置及びその液体タンクに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置。
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置。
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置。
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置。
(6)潤滑油の噴射装置。
(7)樹脂液の噴射装置。
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置。
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置。
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置。
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置。
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
インクタンクユニットは、インク噴射ヘッドに供給するインクを、インク補充容器から補充されるインクタンクユニットであって、前記インクを収容可能なインクタンクと、前記インクタンク内に前記インクを導入するためのインク入口導管と、前記インクタンクに装着され、前記インク入口導管を配置する孔と、前記インク補充容器に備えられたキー部と係合可能な凹部と、を有するキースロット部材と、前記インク入口導管のインク入口開口を閉塞または開放するキャップを備え、第1回動軸を中心として、少なくとも、前記キャップの前記閉塞状態と前記開放状態との間で回動するキャップ部材と、を備え、前記第1回動軸の軸線が、前記凹部の一端から前記孔までの領域と平面視で重なる位置に配置されたことを特徴とする。
この構成によれば、キャップ部材が回動する第1回動軸が、インク入口開口に比較的近い位置に配置されるため、キャップの開閉操作がし易くなる。そのため、インクの補充の際、使い勝手を良くすることができる。
上記インクタンクユニットの前記キャップ部材は、前記第1回動軸と係合する軸受を備え、前記軸受は、複数個に分離して設けられていることが好ましい。
この構成によれば、凹部を挟んで軸受を配置することができる。これにより、第1回動軸をインク入口開口に近付け易くなり、キャップ部材を小型化することができる。
上記インクタンクユニットでは、前記インクタンクを複数備え、前記キースロット部材は、複数の前記凹部が一方向に並んで配置され、前記軸受は、隣り合う前記凹部の間に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、キースロット部材に凹部を複数配置する場合であっても、軸受が凹部間に配置されるため、キースロット部材の大型化を抑制できる。これにより、インクタンクユニットの大型化を抑制できる。
上記インクタンクユニットでは、前記キースロット部材は、前記開放状態において前記軸受と当接し前記キャップ部材の回動を規制する壁を有することが好ましい。
この構成によれば、キャップ部材を回動させると、軸受が壁に接触し、キャップ部材が一定の開放状態で停止する。このため、インクの補充の際に使い勝手がよい。また、キースロット部材がキャップ部材の回転規制機能も備えるため、別個に回転規制部材を設ける必要がなく、構造を簡略化させることができる。
上記インクタンクユニットは、更に、前記閉塞状態にある前記キャップを覆うカバー状態と、前記閉塞状態にある前記キャップを覆わない非カバー状態との間で、第2回動軸を中心として回動するタンクカバーを備え、前記キャップ部材は把持部を備え、前記開放状態において、前記非カバー状態にある前記タンクカバーと前記把持部との間に指を挿入可能な隙間が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、開放状態にあるキャップ部材を、タンクカバーに干渉されずに把持し易くなるため、使い勝手を良くすることができる。また、キャップ部材が比較的小型化されるので、タンクカバーも小型化が可能になり、延いてはインクタンクユニット全体の大型化が抑制される。
プリンターは、上記のインクタンクユニットと、前記インク噴射ヘッドを備えた印刷機構部と、前記印刷機構部の上方を覆うカバーユニットとを備えたプリンターであって、前記インクタンクユニットは、前記カバーユニットより平面視で外側に突出して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、インク入口開口とキャップ部材の第1回動軸との間隔を狭めることで、その分、カバーユニットの端部とインク入口導管との間隔を広げることが可能となる。これにより、例えば、比較的に径の大きいインク補充容器を凹部と係合させたときでも、インク補充容器とカバーユニットとの干渉を防止できる。また、インク補充容器がカバーユニットと干渉しない位置までインクタンクユニットをカバーユニットから外側に突出させても、その突出量を比較的小さくできる。従って、プリンターの大型化を抑制できる。
10…プリンター、16…蓋部(カバーユニット)、16b…一部、25…インクタンク、35…キースロット部材、35a…壁、36…凹部、36a…孔、36b…一端、37…第1回動軸、37a…軸線、38…第2回動軸、49…インク入口導管、49a…インク入口開口、50…キャップ部材、51…保持部材、52…キャップ、53…把持部、54…軸受、62…インク補充容器、64…インク収容部、65…インク出口形成部、95…インク出口、100,100A…インクタンクユニット、120…キー部。

Claims (6)

  1. インク噴射ヘッドに供給するインクを、インク補充容器から補充されるインクタンクユニットであって、
    前記インクを収容可能なインクタンクと、
    前記インクタンク内に前記インクを導入するためのインク入口導管と、
    前記インクタンクに装着され、前記インク入口導管を配置する孔と、前記インク補充容器に備えられたキー部と係合可能な凹部と、を有するキースロット部材と、
    前記インク入口導管のインク入口開口を閉塞または開放するキャップを備え、第1回動軸を中心として、少なくとも、前記キャップの前記閉塞状態と前記開放状態との間で回動するキャップ部材と、を備え、
    前記第1回動軸の軸線が、前記凹部の一端から前記孔までの領域と平面視で重なる位置に配置されたことを特徴とするインクタンクユニット。
  2. 請求項1に記載のインクタンクユニットにおいて、
    前記キャップ部材は、前記第1回動軸と係合する軸受を備え、
    前記軸受は、複数個に分離して設けられていることを特徴とするインクタンクユニット。
  3. 請求項2に記載のインクタンクユニットにおいて、
    前記インクタンクを複数備え、
    前記キースロット部材は、複数の前記凹部が一方向に並んで配置され、
    前記軸受は、隣り合う前記凹部の間に配置されていることを特徴とするインクタンクユニット。
  4. 請求項2または請求項3に記載のインクタンクユニットにおいて、
    前記キースロット部材は、前記開放状態において前記軸受と当接し前記キャップ部材の回動を規制する壁を有することを特徴とするインクタンクユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクタンクユニットにおいて、
    更に、前記閉塞状態にある前記キャップを覆うカバー状態と、前記閉塞状態にある前記キャップを覆わない非カバー状態との間で、第2回動軸を中心として回動するタンクカバーを備え、
    前記キャップ部材は把持部を備え、前記開放状態において、前記非カバー状態にある前記タンクカバーと前記把持部との間に指を挿入可能な隙間が設けられていることを特徴とするインクタンクユニット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクタンクユニットと、前記インク噴射ヘッドを備えた印刷機構部と、前記印刷機構部の上方を覆うカバーユニットとを備えたプリンターであって、
    前記インクタンクユニットは、前記カバーユニットより平面視で外側に突出して形成されていることを特徴とするプリンター。
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