JP2019198558A - 針板着脱機構及びそれを備えたミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】針板の取外性能を向上する。【解決手段】針板着脱機構は、ミシンのベッド部に設けられ、磁性体によって構成された針板と、前記針板の下側に設けられ、磁力によって前記針板を固定する磁石と、前記磁石に連結され、作動することで前記磁石を前記針板に対して相対移動させて前記針板に作用する前記磁力を変更する磁力変更機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、針板着脱機構及びそれを備えたミシンに関するものである。
下記特許文献1には、ミシンのヘッドに装着される滑り板装置が記載されている。この滑り板装置では、滑り板が、滑り板本体と、開閉板と、から構成されており、開閉板がマグネットの磁力によって固定されている。そして、開閉板をマグネットの磁力に抗してヘッドから取外し、滑り板本体を左に摺動させることで、釜の上方を開放させることができるようになっている。
特開平9−299674号公報
ところで、上記の滑り板装置における開閉板の着脱構造を、ミシンの針板着脱構造に適用した場合には、例えば、マグネットを針板の下側に配置して、マグネットの磁力によって、針板をヘッドに固定する。これにより、針板をヘッドに取付けるときには、マグネットの磁力によって針板をヘッド側へ引き込みながら、針板をヘッドに取付けることができる。
一方、針板をヘッドから取外すときには、上述と同様に、マグネットの磁力に抗する解除力を針板に入力して、マグネットの針板に対する固定状態を解除する。しかしながら、このときには、マグネットから針板に一定の固定力(磁力)が作用しているため、針板の固定状態が解除されたときに、上記解除力によって、針板がヘッドから一気に跳ね上げられる虞がある。このため、上記着脱構造を針板に適用した場合には、針板の取外性能が低下する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、針板の取外性能を向上することができる針板着脱機構及びそれを備えたミシンを提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ミシンモータの駆動力により針を上下運動させて縫目を形成するミシンにおいて、前記ミシンのベッド部に設けられ、磁性体によって構成された針板と、前記針板の下側に設けられ、磁力によって前記針板を固定する磁石と、前記磁石に連結され、作動することで前記磁石を前記針板に対して相対移動させて前記針板に作用する前記磁力を変更する磁力変更機構と、を備えた針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記磁力変更機構は、前記針板の下側において、前記針板と平行を成す軸線回りに回転可能に構成された回転体を有しており、前記磁石が前記回転体に一体回転可能に設けられていることを特徴とする針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記磁力変更機構は、前記回転体に一体回転可能に設けられた押上部を有しており、前記回転体の回転時に前記押上部が前記針板を上側へ押上げることを特徴とする針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記回転体には、回転体駆動機構が連結されており、前記回転体駆動機構は、作動することで前記回転体を作動させる回転体駆動モータを有していることを特徴とする針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているとき、又は、前記ミシンモータの作動しているときには、前記針板の固定状態時における前記回転体駆動モータの作動が禁止されることを特徴とする針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、上記構成の針板着脱機構を備えたミシンである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記針の上下位置を検出する検出部を備え、前記回転体駆動モータは、前記検出部に連動して作用して、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているときに、前記回転体駆動モータの作動が禁止される針板着脱機構である。
上記構成の針板着脱機構及びミシンによれば、針板の取外性能を向上することができる。
図1は、第1の実施の形態の針板着脱機構を示す分解斜視図である。 図2は、第1の実施の形態の針板着脱機構が適用されたミシンの全体を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図3は、図2に示されるミシンの駆動機構を模式的に示す模式図である。 図4(A)は、図2に示されるミシンのブロック図であり、図4(B)は、上軸の回転角度に対応する針の上下位置を示すグラフである。 図5は、第1の実施の形態の針板着脱機構の動作フローである。 図6(A)は、図1に示される針板の固定状態を示す前方側から見た正面図であり、図6(B)は、図6(A)に示される状態から針板着脱機構の回転軸が解除位置に回転されて、針板が押上げられた状態を示す正面図である。 図7は、第1の実施の形態の針板着脱機構のタイミングチャートである。 図8は、第2の実施の形態の針板着脱機構を示す分解斜視図である。 図9は、第2の実施の形態の針板着脱機構が適用されたミシンの全体を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図10(A)は、図8に示される針板の固定状態を示す前方側から見た正面図であり、図10(B)は、図10(A)に示される状態から針板着脱機構の回転軸が解除位置に回転されて、針板が押上げられた状態を示す正面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図7を用いて、第1の実施の形態に係る針板着脱機構60が適用されたミシン10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UPは、ミシン10の上側を示し、矢印FRはミシン10の前側を示し、矢印RHはミシン10の右側(幅方向一方側)を示している。以下、上下、前後、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、ミシン10の上下、前後、左右を示すものとする。
(ミシンの全体構成)
図2に示されるように、ミシン10は、全体として、前方側から見た正面視で、左側へ開放された略U字形状を成している。具体的には、ミシン10は、ミシン10の右端部を構成し且つ上下方向に延在された脚柱部12と、脚柱部12の上端部から左側へ延出されたアーム部14と、脚柱部12の下端部から左側へ延出されたベッド部16と、を含んで構成されている。また、ミシン10の内部には、ミシン10の骨格を構成する骨格フレーム(図示省略)が設けられている。
また、ミシン10は、ベッド部16における左上部に設けられた針板62を有している。さらに、ミシン10は、針板62を着脱可能に固定する針板着脱機構60(図1参照)と、針36を上下動させる針駆動機構20(図3参照)と、を備えている。以下、ミシン10の各構成について説明する。
(針駆動機構について)
図3に示されるように、針駆動機構20は、ミシンモータ22と、上軸26と、連結機構30と、針棒34と、下軸38と、を含んで構成されている。
ミシンモータ22は、左右方向を軸方向として骨格フレームに固定されている。図4(A)に示されるように、ミシンモータ22は、後述する制御部94に電気的に接続されており、制御部94には、操作部24が電気的に接続されている。図2に示されるように、操作部24は、ミシン10(脚柱部12)の前部に操作可能に設けられおり、操作部24は、表示部及びタッチパネルを含んで構成されている。そして、操作部24に表示されたアイコンを操作者がタッチ操作することで、ミシンモータ22や後述する針板モータ78に対する操作信号が、操作部24から制御部94へ出力されるようになっている。
図3に示されるように、上軸26は、アーム部14(図3では不図示)内において、左右方向を軸方向として、骨格フレームに回転可能に支持されている。また、上軸26の右端部とミシンモータ22の出力軸との間には、ベルト28が架け渡されており、ミシンモータ22の回転力が上軸26に伝達される構成になっている。これにより、ミシンモータ22が作動することで、上軸26が自身の軸回りに回転する構成になっている。また、上軸26の右端部には、はずみ車29(図2参照)が連結されており、はずみ車29は、ミシン10の脚柱部12の右側に配置されて、ミシン10の外部に操作可能に露出されている。そして、操作者が、はずみ車29を回転操作することで、ミシン10(上軸26)を手動によって駆動できるようになっている。また、上軸26の左端部には、連結機構30を構成するクランクロッド32が連結されている。
針棒34は、上下方向を軸方向として、連結機構30の左側に配置されている。針棒34には、連結機構30のクランクロッド32が連結されており、上軸26が回転することで、針棒34が上下動する構成になっている。また、針棒34の下端部には、縫製対象物を縫製するための針36が着脱可能に固定されており、針棒34の上下動に伴って、針36が上下運動する構成になっている。すなわち、上軸26の回転角度に対応して、針36の上下位置が決定されるようになっている。
具体的には、図4(B)に示されるように、針36は、上死点と下死点との間を上下運動する。また、後述する針板62は、針36の上死点と下死点との間に配置されている。これにより、針36が縫製対象物を刺して針板62の針孔62A内を挿通することで、縫製対象物を縫製するようになっている。そして、以下の説明では、針36の上下運動の1周期において、針36の針先(下端)が針板62の上面に対して上側に位置するときの上軸26の位相を「解除位相」と称し、針36の先端(下端)が針板62の上面に対して下側に位置するときの上軸26の位相を「非解除位相」と称する。
図3に示されるように、下軸38は、ベッド部16(図3では、不図示)の内部において、左右方向を軸方向として骨格フレームに回転可能に支持されている。また、下軸38の右端部と上軸26の右側部分との間には、ベルト40が架け渡されており、下軸38が上軸26と連動して回転する構成になっている。また、下軸38の左端部には、ギヤ機構42を介して釜44が連結されている。そして、下軸38が回転することで、釜44が上下方向を軸方向として回転する構成になっている。
(ベッド部について)
図2に示されるように、ベッド部16は、ベッド部16の外郭を構成するカバー50を有しており、骨格フレームがカバー50によって覆われている。また、カバー50の上壁には、後述する針板62を配置させるための孔部50Aが貫通形成されており、孔部50Aは、平面視で左右方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
図1に示されるように、ベッド部16の内部には、カバー50(図1では、不図示)における孔部50Aの左側の位置において、固定プレート52が設けられている。固定プレート52は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、骨格フレームに連結固定されている。固定プレート52の上面には、後述する針板62を固定するための板状の第1押え部材54及び第2押え部材56(広義には、「押え部材」として把握される要素である)が設けられている。第1押え部材54及び第2押え部材56は、上下方向を板厚方向として、前後方向に並んで配置されて、固定プレート52にネジによって固定されている。第1押え部材54には、押え片54Aが一体に形成されており、押え片54Aは、右側へ向かうに従い上側(固定プレート52から離間する方向)へ傾斜されている。また、第2押え部材56にも、押え片54Aと同様に構成された押え片56Aが一体に形成されており、押え片56Aが、右側へ向かうに従い上側(固定プレート52から離間する方向)へ傾斜されている。
(針板着脱機構について)
次に、本発明の要部である針板着脱機構60について説明する。図1に示されるように、針板着脱機構60は、針板62と、針板62をベッド部16に固定するための一対の磁石66と、磁石66の針板62に対する磁力を変更するための磁力変更機構67と、磁力変更機構67を作動させるための回転体駆動機構74と、「検出部」としての上軸位相センサ92(図3参照)と、制御部94(図4(A)参照)と、を含んで構成されている。
<針板について>
針板62は、鉄、コバルト、ニッケルまたそれらの合金、フェライトなどの磁性体によって構成されている。針板62は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、カバー50の孔部50A内に配置されている(図2参照)。この針板62の左端部(長手方向一方側の端部)における下面には、係止部材64が設けられている。この係止部材64は、前後方向に延在された略長尺板状に形成されて、針板62にネジによって固定されている。係止部材64の長手方向両端部には、前後一対の係止片64Aが一体に形成されており、係止片64Aは、係止部材64の左端部から下側且つ左側へ略クランク状に屈曲されている。そして、係止片64Aの先端部が、固定プレート52と、第1押え部材54の押え片54A及び第2押え部材56の押え片56Aと、間に右側から差し込まれて、係止片64Aが押え片54A,54Bに係止されている。これにより、針板62の左端部が係止部材64を介して、固定プレート52に固定されている。
また、針板62には、針孔62Aが貫通形成されており、ミシン10によって縫製対象物を縫製するときに、針36が針孔62Aを挿通するようになっている。
<磁力変更機構について>
磁力変更機構67は、「回転体」としての回転軸68と、「押上部」としてのカム70と、を含んで構成されている。
回転軸68は、前後方向を軸方向として、針板62の右端部の下側に配置されている。回転軸68は、回転軸68の軸心部を構成する断面円形状の芯部68Aと、芯部68Aの外周部に設けられた略円筒状の外側軸部68Bと、を含んで構成されている。また、本実施の形態では、芯部68Aが金属製とされ、外側軸部68Bが樹脂製(一例として、POM)とされており、芯部68Aと外側軸部68Bとがインサート成形等によって一体に形成されている。具体的には、外側軸部68Bが、芯部68Aの前側部分(軸方向一方側部分)を被覆するように、芯部68Aと一体に形成されている。これにより、芯部68Aの後端側の部分が、外側軸部68Bよりも後側へ突出されている。そして、芯部68Aの後端側の部分が骨格フレームに回転可能に支持されている。これにより、回転軸68が、針板62と平行を成す軸線回りに回転可能に構成されている。また、芯部68Aの後端部は、カバー50から後側へ突出されている(図2参照)。
図6(A)にも示されるように、カム70は、外側軸部68Bの長手方向中間部に一体に設けられている。カム70は、前方側から見て、略半楕円状に形成されて、外側軸部68Bの外周部から後斜め下方へ突出されている。具体的には、カム70は、前方側から見て、右斜め上方へ凸に湾曲されたカム面70Aを有しており、回転軸68の軸心からカム面70Aまでの距離が、カム面70Aの基端から先端へ向かうに従い長くなるように構成されている。そして、カム面70Aの基端側の部分が、針板62の下側に近接して(詳しくは、下側へ若干離間して)配置されている。
また、外側軸部68Bには、前端部及びカム70が形成された部分を除く部位において、上側へ隆起された前後一対の隆起部68B1が形成されている。この隆起部B1の上面は、受け面68B2として構成されており、受け面68B2は、回転軸68の軸方向から見て、芯部68A(回転軸68)の軸心を中心とする円弧状に湾曲した面として構成されている(図6(A)の部分拡大図参照)。そして、針板62が、後述する磁石66によってベッド部16に固定された状態では、針板62の下面が、受け面68B2に当接している(図6(A)に示される状態であり、以下、回転軸68における、この位置を「固定位置」という)。
図1及び図2に示されるように、回転軸68(芯部68A)の後端部には、操作ダイヤル72が一体回転可能に設けられている。操作ダイヤル72は、前後方向を軸方向とした略円盤状に形成されており、操作ダイヤル72の軸心部に回転軸68の後端部が固定されている。これにより、操作ダイヤル72が、カバー50の外側(詳しくは、後側)に、操作可能に配置されている(図2参照)。そして、操作者が、操作ダイヤル72を回転させることで、手動で回転軸68を回転させることができる構成になっている。
<磁石について>
図1及び図6(A)に示されるように、一対の磁石66は、回転軸68の軸方向を長手方向とした略矩形柱状に形成されている。この磁石66は、カム70に対して前側及び後側にそれぞれ配置されると共に、外側軸部72Bの上部(詳しくは、隆起部68B1)に埋設されている。これにより、磁石66と外側軸部68B(回転軸68)とが、一体回転可能に構成されている。また、磁石66が外側軸部72Bに埋設された状態では、磁石66の上面が、回転軸68の外部に露出されている。さらに、回転軸68の固定位置では、磁石66が針板62の下側に所定の隙間を空けて配置されており、磁石66の上面と針板62の下面とが上下方向において対向配置されている(図6(A)の部分拡大図参照)。すなわち、磁石66は、針板62に当接しておらず、針板62の上下位置が、受け面68B2によって決定される構成になっている。そして、回転軸68の固定位置において、磁石66の磁力によって針板62が下側へ引き込まれて、針板62が、ベッド部16に固定されている。
また、詳細については後述するが、回転軸68が固定位置から回転方向一方側(図6(A9の矢印A方向側)へ回転すると、磁石66が針板62に対して左側且つ下側へ変位すると共に、カム70が、回転軸68から上側へ突出する位置へ変位するようになっている。これにより、磁石66による針板62の固定状態が解除されると共に、カム70(のカム面70A)が針板62を上側へ押上げるようになっている(図6(B)に示される位置であり、以下、回転軸68(カム70)における、この位置を「解除位置」という)。すなわち、磁力変更機構67が固定位置から解除位置へ回転(作動)することで、磁力変更機構67によって磁石66が針板62に対して相対移動して、磁石66の針板62に作用する磁力が変更する構成になっている。
<回転体駆動機構について>
図1に示されるように、回転体駆動機構74は、ベースプレート76と、「回転体駆動モータ」としての針板モータ78と、伝達機構80と、リンク機構86と、を含んで構成されている。
[ベースプレートについて]
ベースプレート76は、上下方向を板厚方向とし且つ前後方向に延在された略矩形プレート状に形成されている。このベースプレート76は、回転軸68の右側に離間して配置されており、ベースプレート76の後端部が、骨格フレームに固定されている。ベースプレート76の前部には、左右方向の略中央部において、後述する針板モータ78の出力軸78Aを露出させるための円形の露出孔76Aが貫通形成されている。また、ベースプレート76の後端部には、後述する伝達機構80の揺動アーム84を回転可能に支持するための支持シャフト76Sが設けられている。支持シャフト76Sは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、ベースプレート76から上側へ突出されている。
[針板モータについて]
針板モータ78は、上下方向を軸方向として、ベースプレート76における前部の下側に隣接して配置されて、図示しない位置において、ベースプレート76に固定されている。具体的には、針板モータ78は、ベースプレート76の露出孔76Aと同軸上に配置されており、針板モータ78の出力軸78Aが、露出孔76A内に配置されている。また、出力軸78Aには、後述する伝達機構80を構成するピニオンギヤ82が一体回転可能に設けられており、ピニオンギヤ82は、ベースプレート76の上側に配置されている。また、本実施の形態では、針板モータ78が、ステッピングモータとして構成されて、後述する制御部94に電気的に接続されている。そして、制御部94の制御によって、針板モータ78が作動するようになっている。
[伝達機構について]
伝達機構80は、前述したピニオンギヤ82と、揺動アーム84と、を含んで構成されている。
揺動アーム84は、平面視で上下方向を板厚方向とした略扇形板状に形成されて、ベースプレート76の上側に配置されている。この揺動アーム84の基端部(後端部)には、支持ボス84Aが設けられており、支持ボス84Aは、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。そして、支持ボス84A内にベースプレート76の支持シャフト76Sが相対回転可能に挿入されている。これにより、揺動アーム84が支持シャフト76Sに回動可能に支持されている。なお、支持シャフト76Sの先端部(上端部)には、EリングERが係止されており、揺動アーム84の上方側への移動をEリングERによって制限している。
揺動アーム84の先端部(前端部)には、ラック部84Bが形成されており、ラック部84Bは、平面視で、支持ボス84A(支持シャフト76S)の軸心を中心とする略円弧状に湾曲されて、針板モータ78のピニオンギヤ82の後側に配置されている。また、ラック部84Bには、複数のラック歯が形成されており、ラック歯が、ピニオンギヤ82に噛合されている。これにより、針板モータ78が作動することで、揺動アーム84が、支持シャフト76Sの軸回りに揺動(回動)するようになっている。具体的には、揺動アーム84が、図1において実線にて示される「第1位置」と、2点鎖線にて示される「第2位置」と、の間を、往復揺動(回動)する構成になっている。
さらに、揺動アーム84の先端側の部分には、連結ピン84Pが設けられており、連結ピン84Pは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、揺動アーム84から上方側へ突出している。
[リンク機構について]
リンク機構86は、回転軸68(外側軸部68B)の前端部に一体に設けられた第1リンク88と、第2リンク90と、を含んで構成されている。
第1リンク88は、前後方向を板厚方向とした板状に形成されて、正面視で、外側軸部68Bの前端部から左斜め下方側へ延出している。
第2リンク90は、左右方向に延在された略長尺板状に形成されている。具体的には、第2リンク90は、第2リンク90の左側部分を構成するリンク部90Lと、第2リンク90の右側部分を構成するリンク部90Rと、を含んで構成されている。リンク部90Lは、前後方向を板厚方向として、第1リンク88の後側に隣接して配置されている。そして、リンク部90Lの左端部(第2リンク90の長手方向一端部)が、前後方向を軸方向とした連結ピンPによって第1リンク88の先端部に回転可能に連結されている。
リンク部90Rは、上下方向を板厚方向として、リンク部90Lの後側に配置されており、リンク部90Rの左端部における前端部が、リンク部90Lの右端部における上端部に接続されている。これにより、リンク部90Rが、リンク部90Lよりも上側に配置されている。そして、リンク部90Rの右端部(第2リンク90の長手方向他端部)が、揺動アーム84の連結ピン84Pに回転可能に連結されている。
これにより、揺動アーム84の往復揺動に連動して、第2リンク90が前後方向に往復移動すると共に、第1リンク88(すなわち、回転軸68)が回転軸68の軸回りに往復回転するようになっている。具体的には、揺動アーム84の第1位置では、回転軸68が固定位置に配置されており、揺動アーム84が第1位置から第2位置へ揺動することで、回転軸68が解除位置に配置される構成になっている。
<上軸位相センサについて>
図3に示されるように、上軸位相センサ92は、上軸26の長手方向中間部に設けられている。この上軸位相センサ92は、上軸26の回転位相を検出するセンサとして構成されており、本実施の形態では、上軸位相センサ92が、一例としてロータリーエンコーダとして構成されている。具体的には、上軸位相センサ92は、回転板92Aと、位相検出部92Bと、を含んで構成されている。
回転板92Aは、円板状に形成されると共に、上軸26と同軸上に配置されて、上軸26に一体回転可能に固定されている。回転板92Aには、回転板92Aの径方向に延在された複数のスリットが貫通形成されており、スリットは、回転板92Aの周方向に所定間隔毎に配置されている。
位相検出部92Bは、図示しない発光素子及び受光素子を有している。発光素子及び受光素子は、回転板92Aの板厚方向に対向して配置されており、発光素子及び受光素子の間に回転板92Aが配置されている。また、位相検出部92Bは、後述する制御部94に電気的に接続されている(図4(A)参照)。そして、発光素子が回転板92Aへ向けて光を照射し、受光部が回転板92Aのスリットを通過する光を受光することで、上軸位相センサ92が、上軸26の回転角度(位相)を検出し、制御部94に検出信号を出力する構成になっている。
<制御部について>
図4(A)に示されるように、制御部94には、前述したミシンモータ22、操作部24、針板モータ78、及び上軸位相センサ92が、電気的に接続されている。そして、制御部94は、操作部24からの操作信号に基づいて、ミシンモータ22及び針板モータ78の作動を制御する構成になっている。
さらに、制御部94は、判断部96を有している。この判断部96は、針板モータ78の作動を許可又は禁止する旨の判断をして、制御部94が、判断部96の判断に基づいて、針板モータ78の作動を制御する構成になっている。具体的には、判断部96は、上軸26の位相状態(換言すると、針36の上下位置)及びミシン10の駆動状態に基づいて、針板モータ78の作動を許可又は禁止する旨の判断を行うようになっている。
より詳しくは、ミシン10がミシンモータ22によって駆動するモータ駆動状態である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行うようになっている。
また、判断部96は、上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の回転位相が解除位相及び非解除位相の何れであるのか(換言すると、針36の針先が針板62の上面よりも下側に位置しているのか否か)を判定するようになっている。そして、ミシン10がモータ駆動状態ではなく(すなわち、ミシンモータ22の非駆動状態であり)、且つ上軸26の位相が非解除位相である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行うようになっている。すなわち、針板モータ78が上軸位相センサ92に連動して作用して、ミシン10がモータ駆動状態ではなく且つ上軸26の位相が非解除位相である場合には、針板モータ78の作動が禁止するようになっている。
一方、ミシン10がモータ駆動状態ではなく、且つ上軸26の位相が解除位相である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行うようになっている。そして、判断部96が、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行うと、制御部94は、操作部24からの操作信号(針板モータ78の作動させる旨の操作信号)に基づいて、針板モータ78を作動させる構成になっている。
(作用及び効果について)
次に、図5に示されるフローチャートを用いて、針板着脱機構60の作動を説明する。
上記のように構成されたミシン10では、針板着脱機構60の回転軸68が固定位置に配置されて、針板62がベッド部16に固定されている。このため、回転軸68に設けられた磁石66の上面が針板62の下面に近接して配置されて、磁石66の磁力によって針板62がベッド部16に固定されている(図6(A)参照)。この状態で、ミシン10の駆動を開始させるときには、操作者が、操作部24に表示されたアイコンをタッチ操作する(ステップS1)。これにより、操作部24から制御部94に操作信号が出力されて、ミシン10がミシンモータ22によって駆動するモータ駆動状態になる。このため、制御部94の判断部96が、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行う(ステップS2)。その結果、回転体駆動機構74の非作動状態が維持されると共に、針板62の固定状態が維持される。
ステップS2の処理後には、ステップS3に移行して、制御部94によってミシンモータ22の作動が開始される。これにより、ミシン10が停止状態からモータ駆動状態に遷移して、縫製対象物に対する縫製を行う。
ステップS3の処理後、ミシン10の駆動を停止させるときには、操作者が、操作部24に表示されたアイコンをタッチ操作する(ステップS4)。これにより、操作部24から制御部94へ操作信号が出力される。そして、操作部24から操作信号を受けた制御部94によって、ミシンモータ22の作動が停止して、ミシン10がモータ駆動状態から停止状態に遷移する(ステップS5)。
ステップS5の処理後には、ステップS6に移行して、制御部94の判断部96が、上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の位相状態を判定する。具体的には、上軸26の位相が解除位相であるか否かを、判断部96が判定する。上軸26の位相が解除位相である場合(ステップS6の「Yes」の場合)には、ステップS7に移行する。そして、ステップS7では、判断部96が針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行う。
ステップS7の処理後には、ステップS8に移行する。ステップS8では、針板モータ78(回転体駆動機構74)に対して操作指示を促すアイコンが操作部24の表示部に表示され、操作部24において当該アイコンがタッチ操作されたか否かを制御部94が判断する。
そして、ステップS8において針板モータ78に対する操作指示が行われた場合(ステップS8の「Yes」の場合)には、ステップS9に移行する。ステップS9では、制御部94が、操作部24からの操作信号を受けて、針板モータ78の出力軸78Aを正転させるように作動させる。これにより、針板着脱機構60が作動する。
具体的には、針板モータ78の作動が開始すると、ピニオンギヤ82が、針板モータ78の出力軸78Aと共に回転する。これにより、ピニオンギヤ82に噛合された揺動アーム84が、第1位置から第2位置へ揺動する。揺動アーム84が第1位置から第2位置へ揺動すると、揺動アーム84に連結されたリンク機構86の第2リンク90が右側へ変位する。これにより、第2リンク90に相対回転可能に連結された第1リンク88が、回転軸68と共に回転方向一方側へ回転する。すなわち、回転軸68が固定位置から回転方向一方側(図6(A)の矢印A方向側)へ回転する。
また、回転軸68が固定位置から回転方向一方側へ回転するときには、磁石66が回転軸68と共に回転方向一方側へ回転する。これにより、磁石66が針板62に対して左側かつ下側へ相対回転(移動)して、磁石66の針板62に作用する磁力が徐々に低くなるように変更される。つまり、磁石66による針板62への固定状態が徐々に解除される。また、このときには、カム70が、上方側へ変位するように、回転軸68と共に回転する。具体的には、カム70におけるカム面70Aの基端部が、針板62の下面に当接する。そして、カム70のカム面70Aにおける針板62との当接部位が、カム面70Aの基端部から先端側へ変化しながら、カム面70Aが針板62の下面を摺動する。ここで、回転軸68の軸心からカム面70Aまでの距離は、カム面70Aの基端から先端へ向かうに従い長く設定されている。このため、回転軸68の回転時には、針板62がカム面70Aによって上側へ押上げられる。これにより、図6(B)に示されるように、針板62が、回転軸68から上側へ離間して、ベッド部16から取外しされる。
ステップS9の処理後、ステップS10に移行する。ステップS10では、ステップS9の処理後、所定時間経過した後に、制御部94によって、針板モータ78の出力軸78Aを逆転させるように、針板モータ78を作動させる。これにより、回転体駆動機構74が、再び作動する。具体的には、回転軸68(カム70)が、解除位置から回転方向他方側(図6(B)の矢印B方向側)へ回転して、回転軸68が、再び固定位置に配置される。これにより、針板着脱機構60において、針板62をベッド部16に装着可能な状態に復帰する。
一方、ステップS8において、針板モータ78に対する操作指示が行われない場合(ステップS8の「No」の場合)には、ステップS6に戻り、判断部96が上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の位相状態を判定する。すなわち、ミシンモータ22の停止後では、操作者が針板62の取外し(交換)を行わず、はずみ車29を操作して、手動で縫製対象物を縫製する場合もある。このため、ステップS8において、針板モータ78に対する操作指示が行われない場合には、ステップS6に戻り、判断部96において上軸26の回転位相に基づく判定を行う。
また、ステップS6において、上軸26の位相が非解除位相である場合(ステップS6の「No」の場合)には、ステップS11に移行する。ステップS11では、判断部96が針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行う。その結果、操作部24において、針板モータ78(回転体駆動機構74)に対する操作指示を促すアイコンが表示されず(又は、当該アイコンがタッチ操作不能な状態に表示され)、針板モータ78に対する操作指示が行えない状態になる。つまり、回転体駆動機構74の非作動状態が維持されると共に、針板62の固定状態が維持される。そして、ステップS11の処理後では、ステップS6戻り、判断部96において上軸26の回転位相に基づく判定を繰り返す。
以下、上記フローチャートにて説明した針板着脱機構60の動作を、図7に示されるタイミングチャートを用いて、さらに説明する。なお、図7のタイミングチャートにおける(1)は、ミシン10の駆動状態を示しており、(2)は、ミシンモータ22の作動状態を示している。また、図7のタイミングチャートにおける(3)は、上軸26の位相状態を示しており、(4)は、判断部96における針板モータ78に対する判断状態を示している。
ミシン10の停止状態(図7の「a」区間参照)では、ミシンモータ22が非作動状態(OFF状態)になっている。また、このときには、上軸26の位相が解除位相になっており、針36が針板62の上側に位置している。このため、判断部96が針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行う。すなわち、回転体駆動機構74の作動が許可された状態になっている。
ミシン10の停止状態から、操作者が操作部24を操作してミシン10の駆動を開始すると、ミシン10が停止状態からモータ駆動状態(図7の「b」区間参照)に遷移する。このため、ミシンモータ22が、制御部94によって作動して、非作動状態(OFF状態)から作動状態(ON状態)に遷移する。これにより、上軸26が回転して、針36が上下運動する。よって、上軸26の位相が、解除位相と非解除位相との間を交互に繰り返す。また、この状態では、判断部96が針板モータ78の作動を禁止する旨の判断をする。
この状態から、操作者が操作部24を操作して、ミシン10をモータ駆動状態から停止状態(図7の「c」区間参照)に遷移させると、ミシンモータ22の作動が制御部94によって停止して、ミシンモータ22が、非作動状態(OFF状態)から作動状態(ON状態)に遷移する。また、図7に示される例では、ミシン10の駆動が停止したときには、上軸26の位相が非解除位相である例として示している。このため、判断部96において、針板モータ78の作動を禁止させる旨の判断を行い、針板モータ78の非作動状態が維持される。
この状態から、操作者がミシン10のはずみ車29を用いてミシン10を手動操作させると、ミシン10が停止状態から手動駆動状態(図7の「d」区間参照)に遷移する。この状態では、ミシンモータ22の非作動状態が維持される。また、手動操作では、上軸26が回転するため、上軸26の位相が非解除位相(図7の「d1」の区間参照)と解除位相(図7の「d2」の区間参照)との間を交互に繰り返す。これにより、上軸26の位相が解除位相となる場合には、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を判断部96が行う。このため、このとき、操作者が、操作部24を用いて、針板モータ78を作動させる旨の操作をすると、制御部94が操作部24から操作信号を受付けて、針板モータ78が作動する。これにより、針板62の固定状態が解除される。
一方、上軸26の位相が非解除位相となる場合には、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を判断部96が行う。このため、針板モータ78の非作動状態が維持されると共に、針板62の固定状態が維持される。
以上説明したように、針板着脱機構60では、針板62の下側に磁力変更機構67が設けられており、磁石66が磁力変更機構67の回転軸68に一体回転可能に設けられている。そして、磁力変更機構67が作動すると、磁石66が、磁力変更機構67の回転軸68と共に回転して、針板62に対して相対回転(移動)する。これにより、磁石66から針板62に作用する磁力を変更することができる。このため、針板62の固定状態において、磁力変更機構67を作動させることで、磁石66を針板62に対して離間する方向へ移動させて、磁石66から針板62に作用する磁力(固定力)を徐々に低くすることができる。よって、磁石66を針板62に対して相対回転(移動)不能に構成した場合と比べて、針板62の固定状態を解除するときの解除力を低くすることができる。その結果、針板62をベッド部16から取外すときに、針板62がベッド部16から一気に跳ね上げられることを抑制できる。したがって、針板62の取外性能を向上することができる。
また、上述のように、磁石66が磁力変更機構67の回転軸68に一体回転可能に設けられており、回転軸68は、針板62と平行を成す軸線回りに回転可能に構成されている。このため、針板62から磁石66に作用する磁力を、簡易な構成で変更することができる。
また、磁力変更機構67は、回転軸68に一体回転可能に設けられたカム70を有しており、カム70が、外側軸部68Bの外周部から回転軸68の外部へ延出されている。このため、回転軸68が固定位置から回転方向一方側へ回転するときには、カム70が針板62に当接して、カム70によって針板62をベッド部16に対して押上げることができる。これにより、針板62を交換するときの利便性を効果的に向上することができる。
また、カム70は、カム面70Aを有しており、カム面70Aは、針板62の下面を摺動可能に構成されている。そして、回転軸68の軸心からカム面70Aまでの距離が、カム面70Aの基端から先端へ向かうに従い長くなるように構成されている。このため、回転軸68が固定位置から解除位置へ回転するときに、カム70のカム面70Aによって、針板62を上側へ徐々に押上げることができる。これにより、針板62がカム70によって跳ね上げられることを抑制しつつ、カム70によって針板62をベッド部16に対して押し上げることができる。したがって、針板62の取外性能を効果的に向上することができる。
また、磁力変更機構67の固定位置では、カム70(カム面70A)が針板62の下側に離間して配置されている。このため、磁力変更機構67の固定位置において、回転軸68が正規の位置に対して周方向に仮にずれたとしても、カム70が針板62を押上げることを抑制できる。したがって、針板62の固定状態を良好に維持することができる。また、磁力変更機構67の固定位置において、カム70(カム面70A)が針板62の下側に離間して配置されていることで、磁石から針板62に作用する磁力を低くした後に、カム70(カム面70A)を針板62に当接させることができる。
また、回転軸68の軸方向に沿って延在された一対の磁石66が、回転軸68の軸方向に並んで配置されている。これにより、磁石66の磁力を回転軸68の軸方向の略全体に亘って針板62に作用させることができる。このため、磁石66によって針板62を良好に固定することができる。また、回転軸68では、カム70が一対の磁石66の間に配置されている。このため、磁石66の磁力に抗して針板62を押上げるときのカム70の押上力を、針板62に対してバランスよく付与することができる。
また、針板62の固定状態では、回転軸68の受け面68B2が、磁石66よりも上側に配置されており、針板62の下面が回転軸68の受け面68B2に当接している。このため、針板62の上下位置を、回転軸68の受け面68B2によって決定しつつ、磁石66の磁力によって針板62をベッド部16に固定することができる。これにより、例えば、磁石66の回転軸68から露出される外周面を円弧面に形成し、針板62を磁石66の円弧面に当接させる構成と比べて、針板62の上下位置を精度良く決定することができる。
また、回転軸68の受け面68B2は、回転軸68の軸方向から見て、回転軸68の軸心を中心とする円弧状に湾曲されている。このため、回転軸68の固定位置に対して、回転軸68が周方向に仮にずれた場合でも、上下方向における受け面68B2の針板62との当接部位の位置を一定にすることができる。これにより、回転軸68の周方向における位置ずれを受け面68B2によって吸収できると共に、上下方向における針板62の位置のずれを抑制することができる。
また、磁石66は、回転軸68の軸方向に沿って延在された矩形柱状に形成されている。これにより、針板62を固定するための磁石66を安価に製作することができる。
また、回転軸68は、回転軸68の軸心部を構成する金属製の芯部68Aと、回転軸68の外周部を構成する樹脂製の外側軸部68Bと、を含んで構成されている。そして、磁石66が外側軸部68Bに埋設されており、カム70が外側軸部68Bに一体に形成されている。このため、回転軸68の強度を確保しつつ、磁石66及びカム70と一体回転可能に構成された回転軸68を安価に製作することができる。
また、例えば、外側軸部68Bを、比較的摺動性のよい材料(POM)で構成することで、回転軸68の回転時にカム面70Aを針板62に良好に摺動させて、カム70によって針板62を上側へ押上げることができる。
さらに、外側軸部68Bを樹脂製とすることで、針板62をベッド部16に装着するときの、外側軸部68Bの受け面68B2と針板62との間の異音(衝突音)の発生を抑制することができる。
また、回転軸68には、回転体駆動機構74が連結されており、回転体駆動機構74の針板モータ78が作動することで、回転軸68が固定位置と解除位置との間を回転する。このため、針板62をベッド部16から自動で取外すことができる。したがって、針板62をベッド部16から取外すとき(交換するとき)の操作者に対する利便性を向上することができる。
また、ミシンモータ22の非作動時で且つ針36(の針先)が針板62の上面よりも下側に位置しているときには、針板着脱機構60の制御部94が、針板モータ78の作動を禁止する。そして、針36が針板62の上面よりも下側に位置しているときには、針36が針板62の針孔62A内を挿通している。このため、この状況で、針板モータ78が作動すると、針36が針板62の針孔62A内を挿通した状態で、針板62がベッド部16から取外しされる。よって、このような状況は、針板62の交換として適さない状況といえる。これにより、針板62の交換として適さない状況において、針板62のベッド部16からの取外しを禁止して、針板62の交換を阻止することができる。
さらに、ミシンモータ22の作動時には、制御部94が、針板モータ78の作動を禁止する。そして、ミシンモータ22の作動時は、縫製対象物を縫製中である。このため、この状況は、操作者において針板62の交換に対する意思のない状況といえる。これにより、この状況も、針板62の交換として適さない状況といえる。よって、このような、針板62の交換として適さない状況においても、針板62のベッド部16からの取外しを禁止して、針板62の交換を阻止することができる。
以上により、針板62の交換として適さない状況において、針板62の交換を阻止することができる。
また、針板着脱機構60は、上軸位相センサ92を有しており、上軸位相センサ92は、針36を上下動させる上軸26の回転位相を検出する。このため、上軸位相センサ92によって上軸26の回転位相(角度)を検出することで、針36の上下位置を容易に検知することができる。よって、針板着脱機構60において、針36の上下位置を簡易な構成で検知することができる。
また、回転体駆動機構74は、回転軸68に連結されたリンク機構86と、針板モータ78の駆動力をリンク機構86に伝達する伝達機構80と、を含んで構成されている。これにより、針板モータ78の駆動力をリンク機構86に伝達して、回転軸68を固定位置と解除位置との間で回転させることができる。また、リンク機構86を用いることで、針板モータ78を回転軸68に離間させたベッド部16内の任意の位置に設置することができる。
また、回転体駆動機構74の伝達機構80は、針板モータ78の出力軸78Aに一体回転可能に設けられたピニオンギヤ82と、ピニオンギヤ82に噛合されたラック部84Bを有する揺動アーム84と、を含んで構成されており、揺動アーム84にリンク機構86の第2リンク90が相対回転可能に連結されている。これにより、簡易な構成で、針板モータ78の回転力を直線運動に変換して、回転軸68をリンク機構86によって往復回転させることができる。
また、上述のように、回転軸68の周方向における位置ずれを受け面68B2によって吸収する。このため、針板62を固定するための磁石66を回転軸68に設けた構成にしても、針板モータ78を常に通電状態にして、回転軸68を固定位置に維持させる必要がなくなる。これにより、ミシン10の省電力化に寄与することができる。
また、回転軸68の後端部には、操作ダイヤル72が一体回転可能に設けられており、操作ダイヤル72がカバー50の外部に操作可能に露出されている。このため、操作ダイヤル72を回転操作することで、回転軸68を手動で回転させて、針板62の固定状態を解除することができる。これにより、例えば、針板モータ78が仮に故障したとき等の緊急時において、針板62をベッド部16から取外すことができる。
(第2の実施の形態)
以下、図8〜図10を用いて第2の実施の形態に係る針板着脱機構200について説明する。針板着脱機構200は、磁力変更機構210を有しており、磁力変更機構210に磁石66が設けられている。また、針板着脱機構200は、第1の実施の形態における磁力変更機構67の回転体駆動機構74を備えていない。つまり、磁力変更機構210が手動操作可能に構成されている。以下、主として、磁石66及び針板着脱機構200について説明する。
磁力変更機構210は、「回転体」としてのレバー212と、レバー212に設けられた「押上部」としての解除突起214と、を含んで構成されている。
レバー212は、上下方向を板厚方向とし且つ左右方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。そして、レバー212が、針板62の右部の下側に離間して配置されている。また、レバー212は、左側の部分において、前後方向を軸方向とする支持軸220によって回転可能に支持されている。これにより、レバー212が、針板62と平行を成す軸線回りに回転可能に支持されている。なお、支持軸220の長手方向両端部は、ミシン10の骨格フレームに固定されている。これにより、レバー212が支持軸220の軸回りに回転方向一方側(図10(A)の矢印C方向側)及び回転方向他方側(図10(B)の矢印D方向側)に回転可能に構成されている。
また、支持軸220の右側には、上下方向を板厚方向とした受けプレート222(広義には、「受け部材」として把握される要素である)が設けられており、受けプレート222は、ミシン10の骨格フレームに固定されている。そして、受けプレート222が針板62の右端部の下側に隣接して配置されて、針板62の右端部を下側から支持するようになっている。また、図10(A)に示されるレバー212の固定位置では、レバー212の支持軸220よりも右側部分の上面が、受けプレート222の下側に近接して配置されている。これにより、固定位置におけるレバー212の回転方向他方側への回転が制限される構成になっている。
磁石66は、略直方体状に形成されて、支持軸220の右側の位置において、レバー212の上面に固定されている。そして、レバー212の固定位置では、磁石66が、針板62の右側部分の下側に隣接して配置されると共に、受けプレート222の左側に配置されており、磁石66の磁力によって針板62がベッド部16に固定されている。これにより、レバー212が固定位置から回転方向一方側へ回転すると、磁石66が針板62に対して下側へ相対移動(変位)して、磁石66の針板62に作用する磁力が低くなるようになっている。
解除突起214は、レバー212の左端部(一端部)に一体に設けられて、当該左端部から上側へ突出されている。この解除突起214は、前側から見て、上側へ凸となる略半円状に形成されると共に、前後方向に延在されている。また、解除突起214は、針板62の下側に近接して配置されている。具体的には、解除突起214は、針板62に対して所定距離離間して配置されている。そして、レバー212が固定位置から回転方向一方側(解除位置側)へ回転すると、解除突起214が、針板62に当接するようになっている。これにより、解除突起214が、針板62を上側へ押上げるようになっている。
一方、レバー212の右端部には、上側へ突出された操作部212Aが形成されており、操作部212Aは、ミシン10のカバー50に形成された操作孔50B(図9参照)から操作可能に露出されている。これにより、操作者が、操作部212Aを下側へ押圧操作することで、レバー212が固定位置から回転方向一方側へ回転するようになっている。また、レバー212の長手方向(左右方向)における支持軸220から操作部212Aまでの距離が、支持軸220から解除突起214までの距離と比べて長く設定されている。
そして、針板62の固定状態を解除するときには、図10(A)に示される状態において、操作者がレバー212の操作部212Aを下側へ押圧操作する。これにより、レバー212が固定位置から回転方向一方側へ回転する。具体的には、レバー212に固定された磁石66が、下側へ変位して針板62から離間すると共に、レバー212の解除突起214が、上側へ変位して針板62に接近する。レバー212が、回転方向一方側へさらに回転すると、解除突起214が針板62に当接して針板62を押上げる。そして、図10(B)に示されるように、レバー212が解除位置まで回転されると、針板62の右端部が、ベッド部16(図10(B)では、不図示)から押上げられて、針板62がベッド部16から取外しされた状態になる。
一方、針板62をベッド部16に再度装着するときには、針板62の係止部材64の係止片64Aを、固定プレート52と押え片54A,56Aとの間に差し込むと共に、針板62の右端部を、解除位置における解除突起214上に載置して、図10(B)に示される状態にする。そして、このときには、針板62の自重によって、又は、操作者が下側への操作力を針板62に入力することによって、レバー212が、図10(B)に示される状態から回転方向他方側へ回転する。これにより、磁石66と針板62とが、徐々に接近して、磁石66から針板62に作用する磁力が徐々に増加する。そして、レバー212が、回転方向他方側にさらに回転して固定位置に到達すると、針板62が磁石66の磁力によってベッド部16に固定された状態になる。
ここで、第2の実施の形態では、磁石66が、磁力変更機構210のレバー212に一体回転可能に設けられており、レバー212は、針板62と平行を成す支持軸220の軸線回りに回転可能に構成されている。このため、レバー212の固定位置において、レバー212を回転させることで、磁石66から針板62に作用する磁力が徐々に低くなるように、当該磁力を変更することができる。よって、磁石66を針板62に対して相対移動(変位)不能に構成した場合と比べて、針板62の固定状態を解除するときの解除力を低くすることができる。その結果、針板62をベッド部16から取外すときに、針板62がベッド部16から一気に跳ね上げられることを抑制できる。したがって、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、針板62の取外性能を向上することができる。
また、レバー212の左端部には、解除突起214が設けられている。そして、上述のように、レバー212が固定位置から回転方向一方側へ回転すると、解除突起214が、上方側へ変位して針板62を押上げる。これにより、針板62がベッド部16から押上げられた状態になる。したがって、針板62を交換するときの利便性を向上することができる。
また、レバー212の解除突起214は、針板62に対して下側に所定距離離間して配置されている。このため、レバー212が固定位置から回転方向一方側へ回転するときには、磁石66から針板62に作用する磁力を低くした後に、解除突起214を針板62に当接させることができる。このため、解除突起214から針板62に作用する解除力を低くして、解除突起214によって針板62を押上げることができる。
また、第2の実施の形態では、レバー212の左端部に解除突起214が設けられ、レバー212の右端部に操作部212Aが設けられており、レバー212の長手方向(左右方向)中間部が、支持軸220によって回転可能に支持されている。これにより、操作部212Aを押圧操作するときには、てこの原理を利用して、針板62をレバー212(の解除突起214)によって押上げることができる。これにより、針板62を解除突起214によって容易に押上げることができる。
しかも、レバー212の長手方向における支持軸220から操作部212Aまでの距離が、支持軸220から解除突起214までの距離よりも長く設定されている。このため、解除突起214によって針板62を一層容易に押上げることができる。
また、左右方向において、磁石66が、支持軸220と操作部212Aとの間に配置されている。つまり、支持軸220から操作部212Aまでの距離が、支持軸220から磁石66までの距離よりも長く設定されている。これにより、支持軸220から操作部212Aまでの距離を、支持軸220から磁石66までの距離よりも短くした場合と比べて、操作部212Aに入力する操作力を低くすることができる。したがって、操作者が、レバー212を操作するときの、操作性を向上することができる。
なお、第2の実施の形態では、針板着脱機構200が手動操作可能に構成されているが、針板着脱機構200に第1の実施の形態における回転体駆動機構74を適用して、レバー212を、針板モータ78の駆動力によって回転させる構成にしてもよい。この場合には、例えば、針板着脱機構200において、レバー212と支持軸220とを一体回転可能に構成して、支持軸220の長手方向両端部を、ミシンの骨格フレームによって回転可能に支持する。そして、支持軸220にリンク機構86の第1リンク88の一端部を一体回転可能に連結する。これにより、針板モータ78の駆動によって、レバー212を固定位置又は解除位置に回転させることができる。よって、操作者に対する利便性を向上することができる。
また、第2の実施の形態の針板着脱機構200において、第1の実施の形態における回転体駆動機構74を適用する場合には、第1の実施の形態と同様に、針板62の交換として適さない状況において、針板モータ78の作動を禁止してもよい。
また、第1の実施の形態では、回転軸68に回転体駆動機構74が連結されているが、第2の実施の形態と同様に、針板着脱機構60において、回転体駆動機構74を省略してもよい。すなわち、回転軸68を手動で回転させて、針板62をベッド部16に着脱可能に構成してしもよい。
また、第1の実施の形態では、回転軸68の回転時に、カム70のカム面70Aが針板62を摺動して、針板62を押上げる構成になっているが、針板62を押上げる構成はこれに限らない。例えば、回転軸68に、径方向外側へ突出した棒状の解除ピンを設けて、回転軸68の回転時に解除ピンの先端部が針板62の下面に当接して、当該先端部によって針板62を上側へ押上げる構成にしてもよい。
また、第1の実施の形態では、回転軸68が、金属製の芯部68Aと、樹脂製の外側軸部68Bと、によって構成されているが、回転軸68の構成はこれに限らない。例えば、回転軸68の全体を、樹脂製や金属製として構成してもよい。
また、第1の実施の形態では、回転軸68の後端部に操作ダイヤル72が一体回転可能に設けられているが、回転軸68において、操作ダイヤル72を省略してもよい。この場合には、例えば、回転軸68を長尺円筒状に形成して、骨格フレームに固定された支持軸によって回転軸68を回転可能に支持する構成にしてもよい。
また、第1の実施の形態では、針板62の固定状態において、磁石66の上面が、針板62の下側に若干離間して配置されているが、磁石66の上面を針板62の下面に当接する構成にしてもよい。この場合には、磁石66の上面を、回転軸68の受け面68B2と面一となるように、回転軸68の軸方向から見て、回転軸68の軸心を中心とする円弧状に湾曲させてもよい。
また、第1の実施の形態では、ミシン10の操作部24が、表示部及びタッチパネルを含む操作部として構成されている。これに代えて、操作部24を、ミシン10の外部に操作可能に露出された、複数の操作ボタンとしてもよい。この場合に、ミシンモータ22の非作動時で且つ針36(の針先)が針板62の上面よりも下側に位置しているとき、又はミシンモータ22の作動時に、操作ボタンが操作された際には、制御部94において、操作部24からの操作信号を受付けない構成にしてもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、針板62の全体が磁性体によって構成されている、必ずしも針板62の全体が磁性体である必要はない。磁石66が針板62に着磁可能であればよいため、固定状態であるときの針板62において、磁石66の上面付近にあたる部分だけを磁性体によって構成してもよい。よって、例えば一部に金属プレート(磁性体)を貼り付けた樹脂製の針板62であっても発明を実施することができる。すなわち、本発明では、針板62の一部が磁性体によって構成されたものを含んでいる。
10 ミシン
12 脚柱部
14 アーム部
16 ベッド部
20 針駆動機構
22 ミシンモータ
24 操作部
26 上軸
28 ベルト
29 はずみ車
30 連結機構
32 クランクロッド
34 針棒
36 針
38 下軸
40 ベルト
42 ギヤ機構
44 釜
50 カバー
50A 孔部
50B 操作孔
52 固定プレート
54 第1押え部材
54A 押え片
56 第2押え部材
56A 押え片
60 針板着脱機構
62A 針孔
62 針板
64 係止部材
64A 係止片
66 磁石
67 磁力変更機構
68 回転軸(回転体)
68A 芯部
68B 外側軸部
68B1 隆起部
68B2 受け面
70 カム(押上部)
70A カム面
72 操作ダイヤル
74 回転体駆動機構
76 ベースプレート
76A 露出孔
76S 支持シャフト
78 針板モータ(回転体駆動モータ)
78A 出力軸
80 伝達機構
82 ピニオンギヤ
84 揺動アーム
84A 支持ボス
84B ラック部
84P 連結ピン
86 リンク機構
88 第1リンク
90 第2リンク
90L リンク部
90R リンク部
92 上軸位相センサ
92A 回転板
92B 位相検出部
94 制御部
96 判断部
200 針板着脱機構
210 磁力変更機構
212 レバー(回転体)
212A 操作部
214 解除突起(押上部)
220 支持軸
222 受けプレート
ER Eリング
P 連結ピン

Claims (6)

  1. ミシンモータの駆動力により針を上下運動させて縫目を形成するミシンにおいて、
    前記ミシンのベッド部に設けられ、磁性体によって構成された針板と、
    前記針板の下側に設けられ、磁力によって前記針板を固定する磁石と、
    前記磁石に連結され、作動することで前記磁石を前記針板に対して相対移動させて前記針板に作用する前記磁力を変更する磁力変更機構と、
    を備えた針板着脱機構。
  2. 前記磁力変更機構は、前記針板の下側において、前記針板と平行を成す軸線回りに回転可能に構成された回転体を有しており、
    前記磁石が前記回転体に一体回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の針板着脱機構。
  3. 前記磁力変更機構は、前記回転体に一体回転可能に設けられた押上部を有しており、
    前記回転体の回転時に前記押上部が前記針板を上側へ押上げることを特徴とする請求項2に記載の針板着脱機構。
  4. 前記回転体には、回転体駆動機構が連結されており、
    前記回転体駆動機構は、作動することで前記回転体を作動させる回転体駆動モータを有していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の針板着脱機構。
  5. 前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているとき、又は、前記ミシンモータの作動しているときには、前記針板の固定状態時における前記回転体駆動モータの作動が禁止されることを特徴とする請求項4に記載の針板着脱機構。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の針板着脱機構を備えたミシン。
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