JP6603527B2 - 針板切り替え機構 - Google Patents

針板切り替え機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6603527B2
JP6603527B2 JP2015185765A JP2015185765A JP6603527B2 JP 6603527 B2 JP6603527 B2 JP 6603527B2 JP 2015185765 A JP2015185765 A JP 2015185765A JP 2015185765 A JP2015185765 A JP 2015185765A JP 6603527 B2 JP6603527 B2 JP 6603527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
plate
needle plate
hole
throat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015185765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017056128A (ja
Inventor
剛 花田
尚文 福場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2015185765A priority Critical patent/JP6603527B2/ja
Priority to TW105129999A priority patent/TWI693320B/zh
Priority to US15/265,871 priority patent/US9758910B2/en
Priority to CN201610829152.1A priority patent/CN106544794B/zh
Publication of JP2017056128A publication Critical patent/JP2017056128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6603527B2 publication Critical patent/JP6603527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B73/00Casings
    • D05B73/04Lower casings
    • D05B73/12Slides; Needle plates
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B73/00Casings
    • D05B73/005Doors or covers for accessing inner parts of the machine; Security devices therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、ミシンの針板切り替え機構に関する。
針振りを行う縫いと針振りを行わない縫いを選択的に行ったり、一本の縫い針による縫いと複数の縫い針による縫いを選択的に行う等、複数種の縫製を行うことが可能なミシンでは、針振り方向又は縫い針の並び方向に沿った長穴状の針穴が形成された針板を使用し、針振りを行わない縫いや一本の縫い針による縫いの場合も、長穴状の針穴が形成された針板を使用していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−201013号公報
しかしながら、上記長穴状の針穴が形成された針板を、針振りを行わない縫いや一本の縫い針による縫いに使用すると、針穴が大きいので、針落ち位置で被縫製物が大きく下方に沈みやすく、縫い品質が低下するという問題があった。
また、針穴の幅が広いので、生地を重ねて下側に段差がある被縫製物の場合、段部が針穴に引っ掛かり、被縫製物の破損や傷を生じたり、縫い不良が生じたりするおそれがあった。
また、上記問題の解決のためには、長穴状の針穴が形成された針板と、丸穴状の針穴が形成された針板とを用意し、縫製の都度、その縫製に適した針板に交換するという対策が考えられる。
しかしながら、上記対策では、針板の交換作業は繁雑であること、使用しない針板を保管する必要があること、使用しない針板を紛失するおそれがあること等の懸念があり、弊害が大きいことが問題であった。
本発明は、縫いの種類に応じて適正な針穴で縫製することを可能とすることをその目的とする。
請求項1記載の発明は、針板切り替え機構において、
針落ち位置に長穴状の第一の針穴が形成された第一の針板と、
前記第一の針穴よりも幅が狭く形成された第二の針穴が形成された第二の針板とを備え、
前記第二の針板は、前記第一の針穴に前記第二の針穴が重合する使用位置と前記第一の針穴を前記第二の針板が遮蔽しない退避位置とに切り替え可能に、前記第一の針板に装備されていることを特徴とする。
さらに、請求項1記載の発明は、
前記第二の針板を手動により移動させる操作レバーを前記第一の針板に装備したことを特徴とする。
さらに、請求項1記載の発明は、
前記第一の針板に形成された針板開口部に対して着脱可能とする釜カバーを備え、
前記操作レバーが、前記第一の針板の下面側に装備されると共に、前記操作レバーの操作端部が平面視で前記針板開口部の内側となるように配置され、
前記操作レバーの操作端部が上側に凸となる凸形状であり、
前記釜カバーに、前記第二の針板を使用位置とする場合の前記操作端部と前記第二の針板を退避位置とする場合の前記操作端部とがそれぞれ嵌まる凹部又は開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の針板切り替え機構において、
前記操作レバーの操作端部が上に向かうほど幅が狭くなる凸形状であり、
前記釜カバーの下面であって、二つの前記凹部又は二つの前記開口部の間に、前記操作レバーの操作端部を二つの前記凹部又は二つの前記開口部のいずれか一方に導くガイド突起が形成されていることを特徴とする。
本発明は、第二の針板が、第一の針穴に第二の針穴が重合する使用位置と第一の針穴を第二の針板が遮蔽しない退避位置とに切り替え可能に、第一の針板に装備されているので、ミシンによる針振りの有無、縫い針の本数等に応じて適切な針穴を選択することが可能となり、被縫製物のへこみや引っ掛かりの発生を低減することが可能となる。
さらに、第二の針板は位置切り替え可能なので、針板そのものの交換が不要となり、交換作業の煩雑性を解消すると共に、作業時間の低減による効率的な縫製作業を行うことができる。また、針板の交換が不要なので、使用しない針板の紛失を防止し、格納スペースの確保を不要とすることが可能となる。
第一の針穴の使用状態を斜め上方から見た針板切り替え機構の斜視図である。 第二の針穴の使用状態を斜め上方から見た針板切り替え機構の斜視図である。 斜め下方から見た針板切り替え機構の底面斜視図である。 位置センサのミシンベッド部内での取り付け状態を示す斜視図である。 位置センサの被検出状態を示す斜視図である。 位置センサの検出状態を示す斜視図である。 二つの位置決め用の開口部を通過する左右方向に沿った断面による釜カバーの断面図である。
[発明の実施形態の概略]
以下、図面を参照して、本発明にかかるミシンの針板切り替え機構10について説明する。この針板切り替え機構10は、ミシンベッド部の針落ち位置に設けられ、長穴状の第一の針穴21と当該第一の針穴21よりも幅の狭い丸穴状の第二の針穴41とを選択的に使用可能とするものである。
図1は第一の針穴21の使用状態を斜め上方から見た針板切り替え機構10の斜視図、図2は第二の針穴41の使用状態を斜め上方から見た斜視図、図3は斜め下方から見た針板切り替え機構10の斜視図である。
以下の説明において、水平方向であって布送り方向下流側を「前」、水平方向であって布送り方向上流側を「後」、水平方向であって前を向いて左手側を「左」、水平方向であって前を向いて右手側を「右」、鉛直上下方向の上側を「上」、鉛直上下方向の下側を「下」とする。なお、これらの方向は、上記針板切り替え機構10がミシンに搭載された状態での方向を示すものとする。
上記針板切り替え機構10は、針落ち位置に長穴状の第一の針穴21が形成された第一の針板20と、第一の針穴21よりも幅が狭く形成された第二の針穴41が形成された第二の針板40と、第二の針板40を後述する二位置に切り換える位置切り替え機構50とを備えている。
[第一の針板]
上記第一の針板20は、前後方向に若干長い長方形状の平板であって、その中央部よりやや前側に左右方向に沿った長穴状の第一の針穴21が上下方向に貫通形成されている。そして、前後方向に沿ったスリット状の送り歯の出没孔22が、第一の針穴21の周囲を取り囲むように複数形成されている。
また、第一の針板20における上記第一の針穴21及び送り歯の出没孔22の後側には、当該第一の針板20の下方に配置される釜の交換などの作業を行うために広く開口した針板開口部23が形成されている。
この針板開口部23は、上方から見て、左前端部が半円形に前方に突出し、後右端部が前方に凹んだ概ね長方形状となっている。そして、同一形状の透明な樹脂製の釜カバー30が取り付けられている。
上記釜カバー30は、その外形が針板開口部23の形状と等しく、その外縁部が第一の針板20の針板開口部23の内縁部に形成された図示しない段部に載置された状態で針板開口部23の内側に嵌め込まれており、当該針板開口部23の全体を塞ぐことができる。符号24は、第一の針板20の下面側において弾性部材により釜カバー30側に突出するように装備された図示しない係止爪を手動で後退させる操作部材である。即ち、釜カバー30は、係止爪により針板開口部23に装着された状態が維持され、操作部材24を後退操作することにより針板開口部23から取り外すことができるようになっている。
また、第一の針板20の上面には、針板開口部23の前端部から第一の針穴21を超えて幾分前側となる位置まで、前後方向に沿ったガイド溝25が形成されており、当該ガイド溝25の内側には第二の針板40が取り付けられている。
[第二の針板]
第二の針板40は、前後方向に長い長方形状の平板であり、第一の針板20よりも薄く形成されている。この第二の針板40の前端部近傍には第二の針穴41が貫通形成されている。この第二の針穴41は、第一の針穴21の前後幅と等しい内径の丸穴である。
そして、第二の針板40は、前述したガイド溝25内を前後に移動可能に取り付けられている。この第二の針板40の厚みは、ガイド溝25の深さと略一致しており、ガイド溝25内に装着すると、第二の針板40の上面と第一の針板20の上面とが面一となる。
第二の針板40は、前後方向の長さが針板開口部23の前端部から第一の針穴21の後端部までの距離と一致又は幾分短くなっており、ガイド溝25内を前後にスライド移動可能に取り付けられている。そして、第二の針板40をガイド溝25最も後退させると、図1に示すように、第二の針板40が第一の針板20の第一の針穴21を全く遮蔽しない退避位置となり、第二の針板40をガイド溝25最も前進させると、図2に示すように、第二の針板40に形成された第二の針穴41が第一の針板20の第一の針穴21に重合した使用位置となる。使用位置では、第二の針穴41は第一の針穴21の内側となり、平面視で第二の針穴41は、全く遮蔽されることなく上下方向に貫通した状態となる。
[位置切り替え機構]
図3は位置切り替え機構50を底面から見た斜視図である。位置切り替え機構50は、第一の針板20の下面側に設けられており、第二の針板40を手動により移動させる操作レバー51と、第一の針板20の下面側で第二の針板40に連結されたスライド板52と、操作レバー51とスライド板52と連結する駆動腕53と、駆動腕53を介して第二の針板40を使用位置から退避位置側に付勢する弾性体としての引っ張りバネ54と、操作レバー51を保持する操作レバー押さえ55と、駆動腕53を介して第二の針板40が使用位置と退避位置にいずれに位置するかを検出する位置センサ56(図4〜図6参照)とを備えている。
スライド板52は、前後方向に長い長方形状の本体部521と、本体部521の後端部から後方に延出された延出部522とを備えている。
スライド板52の延出部522は、第一の針板20を上下に貫通形成された前後方向に沿った長穴(図示略)に挿通されたピンを介して第二の針板40と連結されている。また、スライド板52は、本体部521の前端部が第一の針板20の下面に形成されたスライド溝26内に収まっており、前後方向にスライド可能な状態で第一の針板20の下面に取り付けられている。
本体部521は、前後に長い長方形状の開口部523が広く形成されており、第一の針板20に形成された送り歯の複数の出没孔22を避けると共に、前後に移動しても各出没孔22を遮蔽しないようになっている。
また、第二の針板40を退避位置としたときに、本体部521の開口部523の下端部が平面視で第一の針穴21と重合して、当該第一の針穴21を遮蔽しないようになっている。
延出部522は、第一の針板20を挟んで第二の針板40のほぼ真下に位置しており、平面視で第二の針穴41と同じ位置に同じ大きさの開口部524が形成されている。この開口部524により第二の針穴41が遮蔽されないようになっている。
駆動腕53は、いわゆるベルクランクであり、段ネジ531により第一の針板20に対して上下方向に沿った軸回りに回動可能に支持されている。この駆動腕53は、段ネジ531による回動中心位置から概ね左方に延出された第一の回動腕部532と、概ね後方に延出された第二の回動腕部533とを有している。
第一の回動腕部532は、その回動端部の近傍に左右方向に沿った長穴を有し、当該長穴にはスライド板52の本体部521の前端部の下面において下方に突出したピンが挿入されている。そして、第一の回動腕部532が前後に回動を行うと、スライド板52を介して第二の針板40を前後に移動させて、退避位置と使用位置とに切り替えることができる。
第一の回動腕部532の回動端部には、引っ張りバネ54が連結されており、後方への張力が付勢されている。
第二の回動腕部533の回動端部には、位置センサ56の被検出部534が形成されている。この被検出部534については後述する。
操作レバー51は、概ね前後方向に沿った長尺平板からなるリンク体であり、その前端部は上下方向に沿った支軸により駆動腕53の第一の回動腕部532の回動端部近傍に連結されている。また、操作レバー51の後端部には、手動により当該操作レバー51に回動操作を入力する操作端部511が形成されている。
その操作端部511は、平面視で第一の針板20の針板開口部23の内側領域まで延出されており、先端部が折曲により上方に立設している。そして、操作端部511における立設部位は上方に凸となる略半円状となっている(図7参照)。
操作端部511は、針板開口部23の内側領域に配置されているので、第一の針板20の針板開口部23から釜カバー30を外すと、手動操作を加えることが可能である。
操作レバー51は、第一の針板20の下面側に固定装備された平板状の操作レバー押さえ55と第一の針板20との間に挟まれた状態で支持されている。そして、操作レバー51の長手方向の中間位置において下方に突出したピン512が操作レバー押さえ55に形成されたガイド穴551に遊挿されている。このピン512は、ガイド穴551内に遊挿される軸部と、軸部より外径が大きく軸部の下端部に設けられた頭部とからなり、頭部はガイド穴551からピン512が抜けることを防止している。
そして、操作レバー押さえ55に形成されたガイド穴551は、左右方向にピン512が移動することを許容し、これにより、操作レバー51の後端部側を左右方向に回動させることができる。当該ガイド穴551の右端部にピン512が位置する場合には、駆動腕53及びスライド板52を介して第二の針板40を退避位置に維持し、ガイド穴551の左端部にピン512が位置する場合には、駆動腕53及びスライド板52を介して第二の針板40を使用位置に移動させる。
なお、ガイド穴551の左右両端部の間には前方に突出した凸状部551aが形成されており、引っ張りバネ54により駆動腕53及び操作レバー51を介してピン512はガイド穴551の左端部と凸状部551aの間又は右端部と凸状部551aの間の位置に押し付けられ、第二の針板40は使用位置または退避位置に維持されている。また、第一の針板40の下面にはピン512を補助的に後方に押圧するねじりコイルバネ57が設けられている。従って、操作レバー押さえ55を回動操作する際には、引っ張りバネ54及びねじりコイルバネ57に抗して凸状部551aを乗り越えるように力を加えて操作する必要がある。
[位置センサ]
図4は位置センサ56のミシンベッド部内での取り付け状態を示す斜視図、図5は位置センサ56の非検出状態を示す斜視図、図6は位置センサ56の検出状態を示す斜視図である。
位置センサ56は、第一の針板20の右前端部の下方において、ミシンベッド部のフレームに固定装備されている。この位置センサ56は、右斜め前側に突出するレバー状の突起(図示なし)を備え、当該突起を駆動腕53の被検出部534で押すと第二の針板40が使用位置にあることを検出することができる。
一方、前述した位置切り替え機構50の駆動腕53の第二の回動腕部533の被検出部534は、位置センサ56の突起を押すことが可能な形状に形成されている。そして、第二の針板40が退避位置の時には、図5に示すように、第二の回動腕部533の被検出部534は位置センサ56に対して右斜め前側に離間し、第二の針板40が使用位置の時には、図6に示すように、第二の回動腕部533の被検出部534の開口に位置センサ56の突起が当接するように、駆動腕53は配置されている。従って、第二の針板40が使用位置の時に位置センサ56の突起は被検出部534に押された状態となるので、この位置センサ56により、第二の針板40が使用位置にあることを検出することができる。
例えは、上記位置センサ56の検出信号は、ミシンの制御装置に入力され、第二の針板40が使用位置にあるか退避位置にあるかを認識させることができる。
ミシンの制御装置は、針振り動作により縫製や複数本の針による縫製を行う場合に、位置センサ56の検出を確認し、第二の針板40が退避位置にあることが検出されると、針振り動作による縫製や複数本の針による縫製を許可してそのまま実行し、第二の針板40が使用位置にあることが検出されると、針振り動作による縫製や複数本の針による縫製を禁止すると共にミシンの使用者に警告する動作制御を行う。
[釜カバー]
上記釜カバー30は、前述したように、第一の針板20の針板開口部23に嵌め込み、当該針板開口部23の全体を塞ぐことができる。
前述したように、位置切り替え機構50の操作レバー51の操作端部511は針板開口部23の内側領域内に配置され、右方に操作すると第二の針板40が退避位置となり、左方に操作すると第二の針板40が使用位置となる。
釜カバー30は、第二の針板40が退避位置となる場合の操作端部511の位置に対応して形成された位置決め用の開口部31と、第二の針板40が使用位置となる場合の操作端部511の位置に対応して形成された位置決め用の開口部32とを備えている。
そして、第二の針板40が退避位置となるように操作レバー51を操作してから釜カバー30を第一の針板40に装着すると、図1に示すように、位置決め用の開口部31に操作端部511が嵌合し、その位置を保持することができる。
同様に、第二の針板40が使用位置となるように操作レバー51を操作してから釜カバー30を第一の針板40に装着すると、図2に示すように、位置決め用の開口部32に操作端部511が嵌合し、その位置を保持することができる。
図7は二つの位置決め用の開口部31,32を通過する左右方向及び上下方向に沿った断面による釜カバー30の断面図である。
図7に示すように、釜カバー30の下面であって、位置決め用の二つの位置決め用の開口部31,32の間には、操作レバー51の操作端部511を二つの位置決め用の開口部31,32のいずれか一方に案内するガイド突起33が形成されている。
このガイド突起33は、下方に突出しており、その左側と右側には位置決め用の開口部31向かう傾斜面と位置決め用の開口部32に向かう傾斜面とを備えている。操作レバー51の操作端部511は前述したように、上方に凸状な半円状であることから、万が一、操作端部511が第二の針板40を退避位置にする位置と使用位置にする位置との間で留まっている場合(図7の二点鎖線)でも、ガイド突起33の二つの傾斜面のいずれか一方に操作端部511が当接し、釜カバー30を針板開口部23に装着するために下方に押し込むと、操作端部511を位置決め用の開口部31,32のいずれか一方に移動させることができる。
[発明の実施形態の技術的効果]
このように、ミシンの針板切り替え機構10では、第二の針板40が、第一の針穴21に第二の針穴41が重合する使用位置と第一の針穴21を第二の針板40が遮蔽しない退避位置とに切り替え可能に、第一の針板20に装備されているので、ミシンによる針振りの有無、縫い針の本数等に応じて適切な針穴21,41を選択することが可能となり、被縫製物のへこみや引っ掛かりの発生を低減することが可能となる。
さらに、第二の針板40は位置切り替え可能なので、針板そのものの交換が不要となり、交換作業の煩雑性を解消すると共に、作業時間の低減による効率的な縫製作業を行うことができる。また、針板の交換が不要なので、使用しない針板の紛失を防止することができる。
また、針板切り替え機構10は、第二の針板40を手動により移動させる操作レバー51を第一の針板20に装備しているので、操作レバー51の回動操作で第二の針板40の位置切り替えを行うことができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
さらに、針板切り替え機構10では、操作レバー51が、第一の針板20の下面側に装備されると共に、操作レバー51の操作端部511が平面視で針板開口部23の内側となるように配置され、操作レバー51の操作端部511が上側に凸となる半円の凸形状であり、釜カバー30に、第二の針板40を退避位置とする場合の操作端部511と第二の針板40を使用位置とする場合の操作端部511とがそれぞれ嵌まる位置決め用の開口部31,32が形成されている。
このため、第二の針板40を退避位置又は使用位置に切り替えた場合に、操作レバー51の操作端部511が開口部31又は32に嵌合して保持されるので、第二の針板40を効果的に退避位置又は使用位置に保持することが可能となる。特に、縫製中に第二の針板40が移動すると、縫い品質の低下や針折れの原因ともなり得るので、これらを効果的に抑止することが可能となる。
また、操作レバー51の操作端部511を上に向かうほど幅が狭くなる半円の凸形状とし、釜カバー30の下面であって、二つの開口部31,32の間に、操作レバー51の操作端部511を二つの開口部31,32のいずれか一方に導くガイド突起33を形成したので、万が一、操作レバー51の操作端部511が二つの開口部31,32の間で留まっていた場合であっても、釜カバー30を閉じることにより、ガイド突起33が操作端部511に当接して、開口部31又は開口部32のいずれかに導くことができ、第二の針板40が第一の針板20の針穴21を塞いでしまうようなことを回避でき、縫い品質の低下や針折れの発生を効果的に低減することが可能となる。
また、針板切り替え機構10は、位置センサ56によって、第二の針板40が使用位置にあるか否かを検出することができるので、例えば、その検出出力をミシン側の制御装置などに入力することにより、ミシンが実行する縫製と使用する針穴21又は41が適正であるか否かを判断する等、縫製の適正化を図ることが可能となる。
[その他]
釜カバー30に貫通形成された位置決め用の開口部31,32に替えて、貫通してない凹部を形成しても良い。
また、操作レバー51の操作端部511が左右方向に移動し、これに対応して釜カバー30の位置決め用の開口部31,32も左右に並んで設ける場合を例示したが、操作レバー51の操作端部511が前後に移動することで第二の針板40の位置切り替えを行う構成とし、釜カバー30の位置決め用の開口部31,32も前後に並ぶ配置としても良い。
10 針板切り替え機構
20 第一の針板
21 第一の針穴
23 針板開口部
30 釜カバー
31,32 位置決め用開口部
33 ガイド突起
40 第二の針板
41 第二の針穴
50 位置切り替え機構
51 操作レバー
511 操作端部
53 駆動腕
534 被検出部
551 ガイド穴
56 位置センサ

Claims (2)

  1. 針落ち位置に長穴状の第一の針穴が形成された第一の針板と、
    前記第一の針穴よりも幅が狭く形成された第二の針穴が形成された第二の針板とを備え、
    前記第二の針板は、前記第一の針穴に前記第二の針穴が重合する使用位置と前記第一の針穴を前記第二の針板が遮蔽しない退避位置とに切り替え可能に、前記第一の針板に装備されており、
    前記第二の針板を手動により移動させる操作レバーを前記第一の針板に装備し、
    前記第一の針板に形成された針板開口部に対して着脱可能とする釜カバーを備え、
    前記操作レバーが、前記第一の針板の下面側に装備されると共に、前記操作レバーの操作端部が平面視で前記針板開口部の内側となるように配置され、
    前記操作レバーの操作端部が上側に凸となる凸形状であり、
    前記釜カバーに、前記第二の針板を使用位置とする場合の前記操作端部と前記第二の針板を退避位置とする場合の前記操作端部とがそれぞれ嵌まる凹部又は開口部が形成されていることを特徴とする針板切り替え機構。
  2. 前記操作レバーの操作端部が上に向かうほど幅が狭くなる凸形状であり、
    前記釜カバーの下面であって、二つの前記凹部又は二つの前記開口部の間に、前記操作レバーの操作端部を二つの前記凹部又は二つの前記開口部のいずれか一方に導くガイド突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載の針板切り替え機構。
JP2015185765A 2015-09-18 2015-09-18 針板切り替え機構 Active JP6603527B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185765A JP6603527B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 針板切り替え機構
TW105129999A TWI693320B (zh) 2015-09-18 2016-09-14 針板切換機構
US15/265,871 US9758910B2 (en) 2015-09-18 2016-09-15 Throat plate switching mechanism
CN201610829152.1A CN106544794B (zh) 2015-09-18 2016-09-18 针板切换机构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185765A JP6603527B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 針板切り替え機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017056128A JP2017056128A (ja) 2017-03-23
JP6603527B2 true JP6603527B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=58276836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185765A Active JP6603527B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 針板切り替え機構

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9758910B2 (ja)
JP (1) JP6603527B2 (ja)
CN (1) CN106544794B (ja)
TW (1) TWI693320B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7152186B2 (ja) * 2018-05-18 2022-10-12 株式会社ジャノメ 針板着脱機構及びそれを備えたミシン
JP7152185B2 (ja) * 2018-05-18 2022-10-12 株式会社ジャノメ 針板着脱機構及びそれを備えたミシン
JP7102226B2 (ja) * 2018-05-18 2022-07-19 株式会社ジャノメ 針板着脱機構及びそれを備えたミシン
US11008684B2 (en) * 2019-05-06 2021-05-18 Handi Quilter, Inc. Felting assembly for a quilting machine
CN114411347B (zh) * 2022-02-19 2023-04-07 沈阳金杯延锋汽车内饰系统有限公司 一次性缝纫底带辅助工装

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1342903A (en) * 1919-04-22 1920-06-08 Thaddeus S Graham Duplex needle-plate for sole-stitching machines
US3131659A (en) * 1961-05-26 1964-05-05 Maruyen Sewing Machine Co Ltd Throat plate for a sewing machine
US3926133A (en) * 1974-11-01 1975-12-16 Singer Co Sewing machine safety device
JPS5388355U (ja) * 1976-12-17 1978-07-20
US4150633A (en) * 1978-02-28 1979-04-24 The Singer Company Snap-on darning and embroidery plate
US4395962A (en) * 1981-09-23 1983-08-02 The Singer Company Straight stitch throat plate for a sewing machine
JP4403498B2 (ja) * 2004-03-30 2010-01-27 ヤマトミシン製造株式会社 ミシン
JP2006263072A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Brother Ind Ltd 針板
WO2008088648A2 (en) 2007-01-11 2008-07-24 Immunomedics, Inc. Methods and compositions for improved f-18 labeling of proteins, peptides and other molecules
JP2010158458A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Brother Ind Ltd 針板及びミシン
US8261679B2 (en) 2009-03-04 2012-09-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine provided with needle bar rocking mechanism
JP2010201013A (ja) 2009-03-04 2010-09-16 Brother Ind Ltd ミシン
CN201473733U (zh) * 2009-08-11 2010-05-19 陈瑞文 缝纫机新结构
CN102080311B (zh) * 2009-11-27 2014-03-19 Juki株式会社 缝纫机
JP2011251083A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Brother Ind Ltd 針板及びミシン
JP5839853B2 (ja) * 2011-06-27 2016-01-06 蛇の目ミシン工業株式会社 カバーステッチに類似する飾り模様を縫製可能にした針板とその針板を搭載した本縫いミシン

Also Published As

Publication number Publication date
CN106544794B (zh) 2020-07-24
TW201718973A (zh) 2017-06-01
TWI693320B (zh) 2020-05-11
CN106544794A (zh) 2017-03-29
US9758910B2 (en) 2017-09-12
US20170081795A1 (en) 2017-03-23
JP2017056128A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6603527B2 (ja) 針板切り替え機構
US10415168B2 (en) Embroidery frame
US10975507B2 (en) Embroidery frame, embroidery frame unit, and sewing machine
US10753025B2 (en) Embroidery frame transport device
US11193224B2 (en) Embroidery frame transport device and sewing machine
US9303344B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer readable medium
US20180355534A1 (en) Embroidery frame transport device and embroidery frame
JP7185438B2 (ja) 糸通し装置を備えたミシン
JP5637984B2 (ja) 可動シンカーを備える横編機
JP2009095503A (ja) ミシン用の布押え具及びミシン
KR100997008B1 (ko) 재봉틀의 윗실고정장치
US7918171B2 (en) Threading device of sewing machine
JP5982228B2 (ja) ミシンの上糸保持装置
JP2007143941A (ja) ミシン
JP2009061102A (ja) ミシンの糸切り装置
JP4468550B2 (ja) 鳩目穴かがりミシンの糸切り装置
CN105525444B (zh) 缝纫机
JP4138355B2 (ja) ミシンの上糸保持装置
JP6041994B2 (ja) 溶接ガン用保護カバー
JP4836527B2 (ja) 刺繍ミシン
JP2005130900A (ja) ボタン付けミシン及びその布押え具
JP6017819B2 (ja) ミシンの布押さえ
JP2016016209A (ja) 縫い外れ検知装置
US1293806A (en) Sewing-machine.
US20070163478A1 (en) Needle bar thread guide for sewing machine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6603527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150