JP2007143941A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ミシン本体が直立位置に復帰する際の衝撃を低減する。
【解決手段】中間停止装置10は、ミシン本体2に進退自在に支持され、先端部が外方に突出して直立位置の手前でミシン本体2の回動を制止させる前進位置と、ミシン本体2が直立位置に配置されることを妨げない後退位置と、前進位置より後方であって、ミシン本体2の直立位置側への回動により先端部がミシンテーブル3の開口部の内壁面に摺動して後退移動可能な中間位置とに移動可能な進退ピン11と、進退ピン11を前進位置方向に付勢する押圧ばね19と、進退ピン11の前進位置を規定する第1規制手段としてのストッパ14と、進退ピン11の中間位置を規定する第2規制手段としてのラチェット15と、進退ピン11が後退位置から前進位置に移動する際に、ラチェット15による規制を解除して進退ピン11を前進位置に案内する案内手段としての案内部材16とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明はミシンに関し、特に、ミシンテーブルに回動自在に支持されたミシン本体を有するミシンに関する。
従来から、ミシン本体と該ミシン本体を載置するミシンテーブルとを回動可能に連結し、ミシン本体を倒して内部を露出可能に構成されたミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかるミシンにおいては、例えば、部品交換やメンテナンスの際に、ミシン本体を倒して倒置位置に保持した状態で作業を行い、作業終了後には再びミシン本体を起こして直立位置に復帰させる構成となっている。
特開平9−28968号公報
しかしながら、上記従来のミシンにおいては、倒置位置にあるミシン本体を起こして直立位置に復帰させる際に、ミシンの頭部をある程度の高さまで起こした後はミシン本体の自重により直立位置に復帰する構成となっていた(図13参照)。このため、作業者がミシン本体を支えながら静的に復帰させることが困難な場合には、ミシン本体が直立位置に復帰する際の衝撃が大きいという問題があった。
本発明は、直立位置に復帰する際の衝撃を低減することができるミシンを提供することをその目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ミシンベッド部が格納可能な開口部が形成されたミシンテーブルと、前記ミシンテーブルに回動自在に支持され、直立位置と倒置位置とに設置可能なミシン本体とを備え、前記直立位置で前記開口部に前記ミシンベッド部が収納されるミシンにおいて、前記ミシン本体を前記倒置位置から前記直立位置に回動する際に、前記ミシン本体を、前記直立位置よりも手前の中間停止位置に停止する中間停止手段を備え、前記中間停止手段は、前記ミシン本体に進退自在に支持され、先端部が外方に突出して前記直立位置の手前でミシン本体の回動を制止させる前進位置と、ミシン本体が直立位置に配置されることを妨げない後退位置と、前記前進位置より後方であって、ミシン本体の直立位置側への回動により先端部がミシンテーブルの開口部の内壁面に摺動して後退移動可能な中間位置とに移動可能な進退ピンを備えることを特徴とするミシンである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンにおいて、前記中間停止手段は、前記進退ピンを前進位置方向に付勢する付勢手段と、前記進退ピンの前進位置を規定する第1規制手段と、前記進退ピンの中間位置を規定する第2規制手段と、前記進退ピンが後退位置から前進位置に移動する際に、前記第2規制手段による規制を解除して前記進退ピンを前記前進位置に案内する案内手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、進退ピンを有する中間停止手段を備えることにより、ミシン本体を倒置位置から直立位置に回動する際には、ミシン本体を、直立位置よりも手前の中間停止位置に停止することができる。また、ミシン本体が中間停止位置に停止された後、進退ピンが中間位置に移動された場合には、ミシン本体の直立位置側への回動により進退ピンの先端部がミシンテーブルの開口部の内壁面に沿って摺動して後退移動を行う。これにより、中間停止位置におけるミシン本体の停止状態が解除され、ミシン本体が直立位置に移動される。つまり、ミシン本体を倒置位置から直立位置に回動する際には、ミシン本体が一度中間停止位置に停止された後に直立位置に移動されることとなる。従って、ミシン本体が倒置位置から直立位置に復帰する際の衝撃を効果的に低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、付勢手段により前進位置方向に付勢された進退ピンは、第1規制手段によってその前進位置が規定され、第2規制手段によってその中間位置が規定される。また、進退ピンが後退位置から前進位置に移動する際には、案内手段によって第2規制手段による規制が解除され、進退ピンが前進位置に案内される。これにより、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図12に基づいて詳しく説明する。
本実施形態では、ミシンとして本縫いミシンを例に説明する。
ここで、後述するミシンテーブル3の上面に垂直な方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交するミシンアーム部(図示略)の長手方向をY軸方向(前後方向)とし、Z軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をX軸方向(左右方向)と定義する。
(実施の形態の全体構成)
図1は本実施形態たるミシン1の要部構成を示す側面図である。
図1に示すように、ミシン1は、縫製を行う各機構部を格納し、直立位置(図1参照)と倒置位置(図2参照)とに設置可能なミシン本体2と、このミシン本体2を載置するミシンテーブル3と、ミシン本体2を倒置位置から直立位置に回動する際に、このミシン本体2を、直立位置よりも手前の中間停止位置(図3参照)に停止する中間停止手段としての中間停止装置10と、を備えている。
なお、ミシン1は、ミシン動作の駆動源となるミシンモータ(図示省略)、該ミシンモータと連結され回転自在に設けられた上軸(図示略)、上軸の回転駆動力を上下動に変換して縫い針を上下に駆動する針駆動機構(図示省略)、針落ち位置近傍において被縫製物の浮き上がりを防止する布押さえ(図示略)、縫い針による縫製動作の直後に布に縫着された上糸Tを引き上げることで当該布に形成された縫い目を締結する図示しない天秤機構、被縫製物たる布を搬送する布送り機構(図示省略)、布送り機構に駆動力を伝達する下軸(図示省略)等を備えており、縫製を行うための一般的な各機能が設けられているが、これらは従来周知の構成と同様であるため本実施形態では詳述しない。
ミシンテーブル3は、その上部にミシン本体2を載置する載置台であって、上面がXY平面と平行に配設されている。このミシンテーブル3の上面には、ミシン本体2の下部を構成するミシンベッド部2a(後述する)を収納する開口部3aが形成されている。
開口部3aの下方側には、ミシンベッド部2aの下部を覆い、ミシン1の各機構部を潤滑するオイルや部品の落下、さらにはミシンベッド部2a内に配設された各機構部への作業者の接触を防止するためのアンダーカバー5が設けられている。
また、ミシンテーブル3の上面であって、上記開口部3aの右側近傍には支持部材7が設けられている。この支持部材7は、ミシンテーブル3の上面に対してほぼ垂直に立設されており、後述するミシン本体2の倒置位置を規定し、該倒置位置に配置されたミシン本体2を支持することが可能となっている。
ミシン本体2は、上記ミシンテーブル3上に載置されており、本縫い動作(縫製動作)を行う直立位置(図1参照)と、当該直立位置から倒置方向Aに沿って布送り方向下流側、すなわちX軸方向の一端側(図1における右側)に傾倒された倒置位置(図2参照)とに移動され、各位置に設置された状態で支持されることが可能となっている。
このミシン本体2は、当該ミシン本体2の下部をなすミシンベッド部2aと、ミシンベッド部2aの一端(後端)側から上方に立設された縦胴部2bと、縦胴部2bの上部からミシンベッド部2aとほぼ平行に延設されたミシンアーム部(図示略)とを備え、全体視にて概略コ字状に形成されている。
図示しないミシンアーム部は、その長手方向がY軸方向に沿って配設されており、当該ミシンアーム部の内部には、図示しないミシンモータから縫い針を上下に駆動するための駆動力を伝達する上軸が回動自在に設けられている。上軸の一端(後端)は、縦胴部2bの後端側から外部に延出されており、当該上軸の一端にはプーリ4が連結されている。
ミシンベッド部2aは、その長手方向が上記ミシンアーム部と同様にY軸方向に沿って配設されており、布送り方向下流側、すなわちX軸方向の一端側(図1における右側)が、連結部6を介してミシンテーブル3の上部に回動自在に連結されている。
ミシンベッド部2aの内部には、縫い針の上下動と協働して縫製を行う釜機構(図示略)や、該釜機構に駆動力を伝達する下軸(図示略)等が配設されている。
そして、ミシン本体2が倒置位置(図2参照)に配置された際には、縦胴部2bの一側(図1における右側)のうち、上下方向のほぼ中央部が上述した支持部材7の上端部に当接され、ミシン本体2が傾倒した状態で該倒置位置に保持される構成となっている。
中間停止装置10は、ミシン本体2に進退自在に支持され、先端部が外方に突出して直立位置の手前でミシン本体2の回動を制止させる前進位置と、ミシン本体2が直立位置に配置されることを妨げない後退位置と、前進位置より後方であって、ミシン本体2の直立位置側への回動により先端部がミシンテーブル3の開口部の内壁面に摺動して後退移動可能な中間位置とに移動可能な進退ピン11を備えている。また、中間停止装置10は、進退ピン11を前進位置方向に付勢する付勢手段としての押圧ばね19と、進退ピン11の前進位置を規定する第1規制手段としてのストッパ14と、進退ピン11の中間位置を規定する第2規制手段としてのラチェット15と、進退ピン11が後退位置から前進位置に移動する際に、ラチェット15による規制を解除して進退ピン11を前進位置に案内する案内手段としての案内部材16と、を備えている。
進退ピン11は、長尺な板状の部材であって、ミシンベッド部2aの下方に配設され、縦胴部2bの立設方向及びミシンアーム部の長手方向の何れにも直交する方向(ミシン本体2が直立位置にある状態においてX軸方向)に沿って進退移動可能に設けられている(図1及び図6参照)。
かかる進退ピン11の先端(図1における左端)は円弧状に形成されている。また、進退ピン11の長手方向における略中央部の下端には、下方に向けて突設された下部突起12が形成されている(図11及び図12参照)。この下部突起12は、進退ピン11の前進方向C(図2、図9及び図10参照)側の端縁がほぼ垂直な垂直部12aとなっている。一方、下部突起12の後方側の端縁は、傾斜部12bとなっている(図5及び図6参照)。
また、進退ピン11の長手方向における略中央部であって上記下部突起12よりも後方側の側面には、Y軸方向に突設された側面突起13が形成されている。
かかる進退ピン11は、後述する押圧ばね19の付勢力によって前進方向Cに向かって押し出され、下部突起12がストッパ14に当接する最前進位置(前進位置)に到達した状態で、上記円弧部分がミシンテーブル3の開口部3aの外側まで突出するようになっている。
押圧ばね19は、進退ピン11の後方(図1における右端側)に配設されている。
かかる押圧ばね19の一端(左端)は、上記進退ピン11の右端に当接されており、押圧ばね19の他端(右端)は枠体20の内壁に当接されている。
この押圧ばね19は、進退ピン11と同様に、ミシン本体2の縦胴部2bの立設方向及びミシンアーム部の長手方向の何れにも直交する方向(ミシン本体2が直立位置にある状態においてX軸方向)に沿って伸縮自在に設けられている。
また、押圧ばね19は、進退ピン11が上述した前進位置、中間位置及び後退位置の何れに配置された場合であっても、自然長よりも短く圧縮された状態となるようにその長さが設定されている。つまり、押圧ばね19は、その左端に当接された進退ピン11を、前進方向C側に向けて常時付勢した状態となっている。
案内部材16は、上述した進退ピン11とほぼ同程度の高さ及び厚さを有する板材であって、進退ピン11の側面(図6における紙面手前側の面)に沿って並設されている。
この案内部材16の長手方向のほぼ中央部には、当該案内部材16をY軸方向に貫通し、進退ピン11の進退移動方向に長く形成された長穴部18が設けられている。そして、長穴部18には、上述した進退ピン11の側面突起13が摺動自在に挿入されている(図6乃至図8参照)。すなわち、案内部材16は、その長穴部18内に側面突起13が係合した状態において、進退ピン11と摺動して当該進退ピン11の進退移動方向(前進方向C及び後退方向D)に対して進退移動可能に設けられている。
案内部材16の先端(左端)下部には、下部突起17が設けられている。この下部突起17は、その左側端縁及び右側端縁が、何れも案内部材16の下端縁と鈍角をなす傾斜部17a,17bとなっている。
そして、長穴部18は、側面突起13が当該長穴部18内の最右端側に配置された状態において、後述する下部突起17の傾斜部17bが、進退ピン11の下部突起12の垂直部12aより前方に位置するように構成されている。
下部突起17の左側の傾斜部17aは、側面突起13が長穴部18の最左端側に配置された状態において、相互の下部突起17,12が互いに重合し、且つ、当該傾斜部17aが進退ピン11の下部突起12の垂直部12aよりも左側(前進方向C側)に配置されるように形成されている(図6参照)。
そして、案内部材16は、押圧ばね19の付勢力により進退ピン11が前進方向Cに向かって移動する際に、長穴部18の最左端に側面突起13が当接することで進退ピン11と供に前進方向C側に向かって移動され(図9及び図10参照)、また、進退ピン11が後退方向Dに向かって移動する際に、長穴部18の最右端に側面突起13が当接することで進退ピン11と供に後退方向Dに向かって移動される(図11及び図12参照)。つまり、案内部材16は、前進方向C及び後退方向Dに対する進退移動において、進退ピン11に追従して移動される従動体となっている。
ストッパ14は、前進方向Cにおいて上述した垂直部12aの移動方向の延長線上に配置されており、進退ピン11が前進方向Cに移動した際に、その内側(図1及び図6における右側)の壁面部において垂直部12aと係合し、進退ピン11の進退移動方向(前進方向C及び後退方向D)における最前進位置、つまり、本実施形態における進退ピン11の前進位置を規定する第1規制部材として設けられている。
ラチェット15は、進退ピン11及び案内部材16の下方に配設されており、そのY軸方向の厚さが、上記進退ピン11及び案内部材16を重ねた状態よりも厚く形成されている(図8参照)。このため、進退ピン11及び案内部材16にそれぞれ設けられた下部突起12,17の双方と係合することが可能となっている。
かかるラチェット15は、上記ストッパ14よりも進退ピン11の進退移動方向において後方側に配置されており、下部に連結されたばね21を介して中間停止装置10内部の底面に対して下方に退避可能に支持されている。また、ラチェット15の上部には突起部15aが形成されている。
突起部15aは、進退ピン11及び案内部材16が後退位置に配置されている状態においては、下部突起12及び下部突起17よりも進退移動方向前方側すなわち、図6における左側に位置するように配置されている。また、突起部15aは、進退ピン11及び案内部材16が前進方向Cに向かって前進移動を行った際に、当該突起部15aが下部突起12及び下部突起17の移動方向の延長線上に配置されるようになっている。
このラチェット15は、本実施形態における進退ピン11の中間位置を規定する第2規制部材として設けられている。
次に、本実施形態たるミシン1の作用について、図面を参照して詳しく説明する。
まず、ミシン本体2が直立位置に配置されている状態(例えば、縫製時)においては、進退ピン11は案内部材16と供に後退位置に配置され、押圧ばね19が最も圧縮された待機状態となる(図1及び図6参照)。かかる待機状態では、進退ピン11の左端がアンダーカバー5の内壁面に当接され、前進方向Cへの移動が規制されているため、進退ピン11及び案内部材16が後退位置に保持される。また、下部突起12及び下部突起17は、何れもラチェット15の突起部15aよりも進退移動方向における後方側(図1及び図6における右側)に配置される。
次に、例えば、ミシン1内部のメンテナンスや部品交換を行う際には、倒置方向Aに沿って連結部6を中心にミシン本体2を傾け、縦胴部2aが支持部材7の上端に当接される位置すなわち倒置位置まで移動する。このとき、ミシン本体2を傾けて、当該ミシン本体2の下部すなわちミシンベッド部2aとミシンテーブル3の開口部3aとの間に隙間が形成されるのとほぼ同時に進退ピン11の左端部の規制が解除され、押圧ばね19の付勢力により進退ピン11が前進位置まで突出される(図2及び図10参照)。そして、進退ピン11は、前進位置に突出した状態で保持される。
ここで、進退ピン11が後退位置から前進位置まで移動(突出)する際の中間停止装置10の動作についてさらに詳しく説明する。
倒置方向Aに向かうミシン本体2の回動により、進退ピン11の左端部の規制が解除されると、押圧ばね19の付勢力により進退ピン11が前進方向Cに向かって移動される。その際、進退ピン11の側面突起13が案内部材16の長穴部18の左端側に当接され、進退ピン11と供に案内部材16もまた前進方向Cに向かって移動される。
側面突起13が長穴部18の最左端側に当接された状態においては、下部突起17の傾斜部17aが下部突起12の垂直部12aよりも左側(前進方向Cにおける前進方向)に配置されるため、これら下部突起12及び下部突起17の移動方向の前方(図6における左側)に位置するラチェット15の突起部15aには案内部材17の傾斜部17aが当接される(図9参照)。
上端の突起部15aに傾斜部17aが当接され、さらに、押圧ばね19の付勢力で下部突起17が前進方向Cに移動することで、ラチェット15が下方側に押し付けられる。すなわち、案内部材16の下部突起17(特に、傾斜部17a)によってラチェット15が円滑に下方側に退避される。これにより、案内部材16と供に進退ピン11の下部突起12がラチェット15の上部を通過することを可能としている。
そして、下部突起12の垂直部12aがストッパ14に当接されると、前進方向Cに向かう進退ピン11の移動が規制される。つまり、進退ピン11が前進位置に配置された状態となる(図10参照)。ラチェット15は、ばね21の弾性によってもとの位置に復帰される。
ここで、ミシン本体2が直立位置からある程度傾いた状態においては、押圧ばね19によって常に進退ピン11が前進位置に配置された状態を維持するように付勢される。従って、例えば、倒置位置におけるミシン1のメンテナンスの終了後、ミシン本体2を復帰方向Bに回動して直立位置に復帰する際には、直立位置の手前の位置すなわち中間停止位置で進退ピン11がミシンテーブル3の開口部3aの端縁と係合される(図3参照)。つまり、ミシン本体2を直立位置に復帰させる際には、一旦、直立位置よりも手前の中間停止位置に停止されることとなる。そして、かかる中間停止位置では、ミシンベッド部2aとミシンテーブル3の開口部3aとの間に、進退ピン11の高さ(幅)に応じた隙間が形成されることとなる。
次に、中間停止位置に停止したミシン本体2を僅かに傾けて、ミシン1の作業者により、押圧ばね19の付勢力に抗して進退ピン11が後退方向Dに沿って押し込まれると、下部突起12の傾斜部12bが、図10における左側からラチェット15の突起部15aに当接される。また、側面突起13は、長穴部18内に沿って後退方向Dに移動されるため、案内部材16は前方に維持され、進退ピン11のみが後退方向Dに移動される。そして、傾斜部12bによりラチェット15が下方に退避され、下部突起12が突起部15aを通過する。
ここで、下方に退避したラチェット15がばね21の弾性によってもとの位置に復帰すると、突起部15aと垂直部12aとが係合され、前進方向Cに対する進退ピン11の移動が規制される。つまり、進退ピン11が中間位置に配置された状態となる(図4及び図11参照)。
この中間位置では、前進方向Cに向かう進退ピン11の移動は規制された状態となるが、後退方向Dに向かう移動には規制がなく、押圧ばね19の付勢力に抗する力が付加されると、進退ピン11は後退方向Dに移動される。
また、この中間位置では、進退ピン11の左端すなわち、円弧の曲線部がミシンテーブル3の開口部3aの端縁と係合される配置となる。
つまり、進退ピン11が中間位置に配置された状態で、ミシン本体2を直立位置に向けて回動すると、進退ピン11の左端が、その曲線部によって開口部3aの端縁から当該開口部3aの内壁面に沿って摺動され、ミシン本体2が直立位置に配置される。このとき、進退ピン11は、先端部の摺動により押圧ばね19の付勢力に抗するミシンの自重によって後退方向Dに押し戻される(図5参照)。
そして、進退ピン11が、摺動により中間位置からさらに後退方向Dに向かって押し戻されると、長穴部18の最右端に当接された側面突起13により、進退ピン11と供に案内部材16が後退方向Dに向かって移動され(図12参照)、後退位置に配置されることとなる。
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態たるミシン1によれば、進退ピン11を有する中間停止装置10を備えることにより、ミシン本体2を倒置位置から直立位置に回動する際には、ミシン本体2を、直立位置よりも手前の中間停止位置に停止することができる。つまり、ミシン本体2を倒置位置から直立位置に回動する際には、ミシン本体2を、一度、中間停止位置に停止した後で直立位置に移動することができる。従って、ミシン本体2が倒置位置から直立位置に復帰する際の衝撃を効果的に低減することができる。
なお、進退ピン11は、その先端(図1における左端)が円弧状となるように形成しているが、当該進退ピン11の先端(特に、先端の下方側)を直線的な傾斜部とすることでミシン本体2を直立位置に移動する構成としてもよい。
また、進退ピン11及び案内部材16は、本実施形態においては板状としているが、必ずしも板状に限定されるものではなく、例えば、棒状であってもよい。
本実施形態におけるミシン(直立位置)を示す側面図である。 本実施形態におけるミシン(倒置位置)を示す側面図である。 本実施形態におけるミシン(中間停止位置)を示す側面図である。 本実施形態における安全装置の進退ピンを中間位置に押し戻した状態を示す側面図である。 本実施形態におけるミシン本体が中間停止位置から直立位置に復帰する際の側面図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置(後退位置)を示す側面図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置(後退位置)を示す底面図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置(後退位置)を示す正面図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置の突出動作を示す説明図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置(前進位置)を示す側面図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置(中間位置)を示す説明図である。 本実施形態におけるミシンの安全装置の後退動作を示す説明図である。 従来のミシンの安全装置を示す側面図である。
符号の説明
1 ミシン
2 ミシン本体(ミシン頭部)
3 ミシンテーブル
4 プーリ
5 アンダーカバー
6 連結部
7 支持部材
10 安全装置(中間停止手段)
11 進退ピン
12 下部突起
12a 垂直部
12b 傾斜部
13 側面突起
14 ストッパ(第1規制手段)
15 ラチェット(第2規制手段)
15a 突起部
16 案内部材(案内手段)
17 案内部
18 長穴部
19 押圧ばね(付勢手段)
20 枠体
21 ばね
A 倒置方向
B 復帰方向
C 前進方向
D 後退方向

Claims (2)

  1. ミシンベッド部が格納可能な開口部が形成されたミシンテーブルと、前記ミシンテーブルに回動自在に支持され、直立位置と倒置位置とに設置可能なミシン本体とを備え、前記直立位置で前記開口部に前記ミシンベッド部が収納されるミシンにおいて、
    前記ミシン本体を前記倒置位置から前記直立位置に回動する際に、前記ミシン本体を、前記直立位置よりも手前の中間停止位置に停止する中間停止手段を備え、
    前記中間停止手段は、
    前記ミシン本体に進退自在に支持され、先端部が外方に突出して前記直立位置の手前でミシン本体の回動を制止させる前進位置と、ミシン本体が直立位置に配置されることを妨げない後退位置と、前記前進位置より後方であって、ミシン本体の直立位置側への回動により先端部がミシンテーブルの開口部の内壁面に摺動して後退移動可能な中間位置とに移動可能な進退ピンを備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記中間停止手段は、
    前記進退ピンを前進位置方向に付勢する付勢手段と、
    前記進退ピンの前進位置を規定する第1規制手段と、
    前記進退ピンの中間位置を規定する第2規制手段と、
    前記進退ピンが後退位置から前進位置に移動する際に、前記第2規制手段による規制を解除して前記進退ピンを前記前進位置に案内する案内手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のミシン。
JP2005343725A 2005-11-29 2005-11-29 ミシン Expired - Fee Related JP4959973B2 (ja)

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