JP5637984B2 - 可動シンカーを備える横編機 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも前後一対の針床が歯口を挟んで対向する横編機で、針床の歯口側の先端に設けられ、歯口での進退が可能な可動シンカーを備える横編機に関する。
従来から、編成中の編地を歯口の下方に押し下げるように、歯口での進退が可能な可動シンカーを備える横編機が用いられている。この可動シンカーは、針床の先端寄りの位置に形成されるシンカー溝に一部が挿入され、歯口側に突出する先端に編糸保持部が形成される。可動シンカーは、歯口から間隔をあけた位置で揺動可能に支承され、揺動によって編糸保持部が編地を歯口間隙下方の深い位置まで押下げることができる。ただし、可動シンカーがシンカー溝に挿入される部分は、シンカー溝との間に隙間が生じる。編糸がこの隙間に落込むと、編糸が切断される等の不具合となるおそれがある。編糸の隙間への落込みを防ぐために、編針を収容する針溝内に、編糸脱落防止部を有するヤーンガイドスペーサー等を配置する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に開示されている技術が適用される横編機1の概略的な構成を、針床2の先端付近について、歯口側から見た状態で部分的に示す。針床2には、図示を省略しているニードルプレートが図では左右方向となる長手方向に沿って等間隔で立設され、ニードルプレート間に針溝2aが形成される。各針溝2a内には編針3、可動シンカー4、ヤーンガイドスペーサー5およびスペーサー6等が収容される。なお、図の左側は、針床2の部分のみ示す。針床2の先端は天歯2bとなり、天歯2bを含む針床2の先端部には、シンカー溝2cが形成される。編針3は、先端にフック3aを有し、フック3aよりも歯口から離れる位置に目移し羽根3bを有する。編針3は、針溝2a内で、フック3aや目移し羽根3bを歯口に進退させるための摺動変位を行う。可動シンカー4には、天歯2bよりも歯口側に突出するように、編糸保持部4aが形成されて編地の押下げを行う。
編目を形成する際には、フック3aを歯口に進出させて編糸の供給を受けてから針溝2a内にフック3aを引込む。フック3aで引込まれる編糸は、編目のうちのニードルループを形成する。可動シンカー4の編糸保持部4aよりも上方の部分に掛る編糸は、編目のうちのシンカーループを形成する。フック3aで新たな編目のニードルループとなる編糸を引込む前に、フック3aで編目を係止している場合は、フック3aが歯口に進出する際に、係止している編目は、フック3aから後退して相対的に編針3の奥側に移行する。フック3aが新たな編目を形成するために編糸を引込むと、編針3の奥側に移行していた編目は相対的にフック3a側に戻り、さらにフック3aを越えて歯口側に離脱するノックオーバが起る。天歯2aは、編目をノックオーバさせて、フック3aに新たな編目を形成する際に編糸が掛る部分となる。
針溝2a内で、可動シンカー4とともに編針3を挟む位置には、ヤーンガイドスペーサー5が配置される。ヤーンガイドスペーサー5の先端も歯口側に突出し、突出部分の下部には、ヤーンガイド部5aが形成される。ヤーンガイド部5aは、歯口で編糸を供給されたフック3bが針溝2a内に引込まれるときに、フック3bから給糸口まで延びる編糸の位置が低くなるように案内し、編成の下流側の編針3のフック3bに、編糸が確実に供給するために設けられる。針溝2a内で、編針3の上方には、スペーサー6が設けられる。ヤーンガイドスペーサー5の基部5dは、スペーサー6と可動シンカー4との間に挟まれている。
可動シンカー4には、シンカー溝2c内に挿入されて揺動変位を行うように案内される部分も設けられる。可動シンカー4とシンカー溝2cとの間に生じる隙間には、編糸が脱落するおそれがある。隙間に編糸が脱落しないように、ヤーンガイドスペーサー5には編糸脱落防止部5bが設けられる。ヤーンガイドスペーサー5は板状の金属材料で形成され、編糸脱落防止部5bは、針溝2aの底部を横断するように可動シンカー4側に延出される延出部5cの先端を、さらに可動シンカー4に沿って立上るような屈曲した形状を有する。針床2で天歯2bの上部は、ヤーンガイドスペーサー5の延出部5cの厚みに相当する部分を除去して段加工部2dが形成されている。
編目形成の際のノックオーバに必要な天歯2bの機能を、針床2自体の先端ではなく、天歯2bの位置で針床2の長手方向に張られるワイヤー等で果させることもできる(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2では、天歯をワイヤーとしても可動シンカーの揺動変位を可能とするために、可動シンカーに弧状の長孔を設け、天歯となるワイヤーが長孔を貫通する状態で使用する。ワイヤーの支持は、各針溝に支持部材を設けたり、ヤーンガイドスペーサーなどにワイヤーを貫通させたりして行う。
特許第2700204号公報 特開2006−188775号公報
図8に示すように、可動シンカー4の側面と平行となる編糸脱落防止部5bは、針溝2aの底面からの高さが低いと、脱落防止の機能を充分に果すことが困難になる。しかしながら、編糸脱落防止部5bの上方を目移し羽根3bが歯口に進出する際に通過するので、編糸脱落防止部5bの高さには制約がある。また、編糸脱落防止部5bが充分な高さを有していても、上端側が可動シンカー4から離れるように傾くと、編糸脱落防止部5bと可動シンカー4との間が開いて隙間が大きくなり、この隙間に編糸が侵入するおそれもある。
特許文献2のように、可動シンカーに長孔を設け、天歯となるワイヤーを貫通させるようにする場合は、シンカー溝に相当する部分を歯口から離すことができ、この部分と可動シンカーとの間の隙間への編糸の脱落を、ワイヤーで防ぐこともできる。しかしながら、ワイヤーは天歯となるので、位置がずれないように確実な支持を行う必要がある。また、特定の針溝に対して補修作業など行う際には、針床全体で確実な支持が行われているワイヤーを抜く必要がある。特定の針溝に対する補修作業などが終了すると、再び針床全体にワイヤーを貫通させて確実な支持を行わなくてはならない。横編機の針床には、数100本の編針が並設されるので、たとえ1本の編針に関する補修作業でも、多大の手間を要することになる。
本発明の目的は、針床の先端を天歯にしても、可動シンカーとシンカー溝との間の隙間への編糸の脱落防止を確実に図ることができる可動シンカーを備える横編機を提供することである。
本発明は、針床に並設される針溝に収容されて、歯口に対して進退する摺動変位が可能な編針毎に、
針床の歯口側先端の天歯付近に形成されるシンカー溝内で変位可能な溝内変位部、および溝内変位部の変位に伴い歯口で編糸に作用する歯口作用部を有する可動シンカーと、
可動シンカーの溝内変位部とシンカー溝との隙間への編糸の脱落防止のために配置される脱落防止部材とを含む、
可動シンカーを備える横編機において、
脱落防止部材は、板状で、可動シンカー毎に個別に設けられ、各脱落防止部材が天歯付近で、可動シンカーの溝内変位部に向って延びて、溝内変位部とシンカー溝との間の隙間を覆う編糸脱落防止部を有し、
可動シンカーは、溝内変位部に、脱落防止部材の編糸脱落防止部の先端を挿入させた状態でシンカー溝内での変位を許容する長孔を有する
ことを特徴とする可動シンカーを備える横編機である。
また本発明で、前記脱落防止部材は、前記歯口側の先端部にヤーンガイド部が設けられるヤーンガイドスペーサーであり、該ヤーンガイドスペーサーの該先端部および基部は、前記編針の一側方に臨む側に配置され、
前記編糸脱落防止部は、該先端部から該可動シンカーに向って延出されて、前記溝内変位部の前記長孔を挿通して、該溝内変位部と前記シンカー溝との間で、該可動シンカーが該編針に臨む側に形成される隙間を覆うことを特徴とする。
また本発明で、前記ヤーンガイドスペーサーの前記編糸脱落防止部は、前記一側方に該ヤーンガイドスペーサーが臨む前記編針を、他側方側で挟むように配置される前記可動シンカーの前記長孔に挿通されることを特徴とする。
本発明によれば、可動シンカーは、針床の歯口側先端の天歯付近に形成されるシンカー溝内で変位可能な溝内変位部と、溝内変位部の変位に伴い歯口で編糸に作用する歯口作用部とを有する。脱落防止部材は、板状で、針溝毎に個別に設けられる。各脱落防止部材は、天歯付近で、可動シンカーの溝内変位部に向って延びて、溝内変位部とシンカー溝との間の隙間を覆う編糸脱落防止部を有する。可動シンカーの溝内変位部には、脱落防止部材の編糸脱落防止部の先端を挿入させた状態でシンカー溝内での変位を許容する長孔を有する。可動シンカーの溝内変位部とシンカー溝との間の隙間への編糸の脱落は、この隙間を覆うようにすることで、たとえば特許文献1のように可動シンカーの側面に平行とするよりも、編糸の脱落を確実に防止することができる。
また本発明によれば、編針の一側方に臨む側に先端部および基部が配置されるヤーンガイドスペーサーに編糸脱落防止部が設けられる。編糸脱落防止部を可動シンカーの溝内変位部の長孔に挿通させるので、可動シンカーが編針に臨む側で溝内変位部とシンカー溝との間で形成される隙間への編糸の脱落防止を図ることができる。
また本発明によれば、ヤーンガイドスペーサーの編糸脱落防止部は、ヤーンガイドスペーサーとともに編針を挟む可動シンカーの長孔に挿通される編針が針溝内に引込まれても、可動シンカーが編針に隣接する他側方側で、可動シンカーの溝内変位部と針床のシンカー溝との隙間を覆う状態を保ち、編糸の脱落を確実に防止することができる。
図1は、本発明の実施例1である横編機11の概略的な構成を、針床2の先端付近について、歯口側から見た状態で示す部分的な正面図である。 図2は、図1の横編機11で、針床2の先端付近の概略的な構成を示す平面図である。 図3は、図2の可動シンカー14が表面に出る状態で、編針3およびスペーサー6を省略して示す側面断面図である。 図4は、図1の横編機11で脱落防止部材として機能するヤーンガイドスペーサー15の平面図、左側面図、および正面図である。 図5は、図2の側面断面図に関連する部品の側面図である。 図6は、図1の横編機11で可動シンカー14が歯口20から最大限に退出している揺動変位の状態を示す側面断面図である。 図7は、本発明の実施例2である横編機21の概略的な構成を、針床22の先端付近について示す部分的な平面図である。 図8は、従来からの横編機1の概略的な構成を、針床2の先端付近について、歯口側から見た状態で示す部分的な正面図である。
以下、本発明の実施の形態の構成について、実施例1および実施例2として説明する。各実施例で、図8について説明した部分と対応する部分については、同一の参照符を付して、重複する説明を省略する。また、実施例2では、実施例1と異なる構成部分のみ説明し、共通な部分の説明は省略する。
図1は、本発明の実施例1である横編機11の概略的な構成を、針床2の先端付近について、歯口側から見た状態で示す。針床2には、図では左右方向となる長手方向に沿って針溝2aが等間隔で形成される。各針溝2a内には編針3、可動シンカー14、ヤーンガイドスペーサー15およびスペーサー6等が収容される。可動シンカー14は、歯口に突出する部分の先端に、図8の編糸保持部4aと同等な編糸保持部14aを有し、天歯2bを含む針床2の先端部に形成されるシンカー溝2c内で変位する部分には長孔14bが形成される。ヤーンガイドスペーサー15が歯口側に突出する部分の下部には、図8のヤーンガイド部5aと同等なヤーンガイド部15aが形成される。
可動シンカー14の長孔14bは、ヤーンガイドスペーサー15から延出される編糸脱落防止部15bが挿通される状態で、可動シンカー14の揺動変位が可能なように設けられる。編針3に臨む側で、可動シンカー14とシンカー溝2cとの間に生じる隙間は、編糸脱落防止部15bで覆われるので、編糸の脱落を確実に防止することができる。ヤーンガイドスペーサー15は、図8のヤーンガイドスペーサー5と同様に、板状の金属材料で形成され、編糸脱落防止部15bは、針溝2aの底部を横断するように可動シンカー14側に延出される延出部15cの先端側に形成される。ヤーンガイドスペーサー15の基部15dは、編針3の上方で、スペーサー6と可動シンカー14との間に挟まれている。
編糸脱落防止部15bの先端は、可動シンカー14の長孔14bに挿入される。長孔14bは底付の溝であってもよいけれども、可動シンカー14の板厚が薄い場合は、底無しの透孔にする方が、プレス加工による可動シンカー14の製造が容易である。また、部品精度や組立ての余裕を見て、編糸脱落防止部15bの先端は、長孔14bを貫通させている。
ただし、編糸脱落防止部15bの先端が長孔14bを貫通して突出する側には、別のヤーンガイドスペーサー15が配置されている。このヤーンガイドスペーサー15が可動シンカー14とシンカー溝2cとの隙間に近い位置に配置されているので、編糸が脱落しにくい。このため、編糸脱落防止部15bは可動シンカー14の長孔14bを貫通しないで、可動シンカー14の厚みの内部に留まるように、少なくとも先端を長孔14bに挿入するだけでもよい。
図2および図3は、横編機11の針床2の先端付近の構成を概略的に示す。図2は平面的な構成、図3は図2の可動シンカー14が表面となる状態の側面断面的な構成を示す。ただし、説明の便宜のため、図2と図3とで、一方にしか図示しないで、他方では図示を省略している部分もある。たとえば、編針3は、図2にしか図示せず、スペーサー6等は、図3にしか図示していない。
針溝2aの底部で針床2の先端の天歯2b付近には、段加工部2dが形成され、ヤーンガイドスペーサー15から延出部15cが針溝2aの底部を横断しても、編針3の針溝2a内での摺動変位に支障が生じないようにしている。可動シンカー14は、編糸保持部14aや長孔14bが先端側に弧状に形成される腕部14cに設けられる。長孔14bが設けられる部分は、シンカー溝2c内で変位する溝内変位部14dに含まれ、編糸保持部14aは、歯口作用部14eに含まれる。
可動シンカー14は、腕部14cから間隔をあけて設けられる受圧部14fと、腕部14cと受圧部14fとの間に設けられる揺動支点部14gとを有する。円弧状の揺動支点部14gの内側には、線ばね17が設けられ、可動シンカー14が揺動支点部14gを中心として、図の時計回り方向に揺動変位するように付勢している。針床2の表面側に沿って移動するキャリッジに搭載されるカムで受圧部14fが押圧されると、線ばね17の付勢に抗して、可動シンカー14は図の反時計回り方向に揺動変位する。また、編糸保持部14aに、線ばね17による付勢力よりも大きい押上げ力が編地などから印加されると、可動シンカー17は反時計回り方向に揺動変位して、押上げ力を緩和させる。
なお、図3に示す状態で、可動シンカー14の腕部14cは、時計回り方向の揺動変位によって、歯口20に最も進出している。したがって、長孔14bの上端は、この状態でヤーンガイドスペーサー15の編糸脱落防止部15bが挿通している位置にあればよい。
針溝2aは、針床2に立設されるニードルプレート18間に形成される部分を含む。ニードルプレート18の先端側上部には薄肉部18aが設けられる。薄肉部18aには、可動シンカー14の腕部14cと受圧部14fとの中間部分、および線ばね17が収容される。線ばね17の一端は、ニードルプレート18の上部18bで抑えられ、線ばね17の他端は可動シンカー14に結合されている。可動シンカー14の揺動支点部14gは、ニードルプレート18の薄肉部18aの下方に形成される支持凹部18cに収容されて、揺動変位が可能なように支持される。針床2とニードルプレート18との固定は、ワイヤー状の貫通材19a,19bによって行う。針溝2aの上方でのスペーサー6の保持は、ニードルプレート18に対して、ワイヤー状の貫通材19cと帯金状の貫通材19dとによって行う。ニードルプレート18で、貫通材19cの貫通孔が設けられる部分の周囲は、可動シンカー14を収容しないので、微凹部18dとなっている。編針3のフック3aや目移し羽根3bの進退や可動シンカー14の歯口作用部14eは、針床2の天歯2bが臨む歯口20に対して行われる。
横編機11では、天歯2bが歯口20を挟んで対向するように、針床2は前後に対をなすように設けられる。ただし、図2および図3では、前後の一方側のみの針床2を示し、他方側の針床2の図示は省略している。また、針床2は、歯口20に臨む天歯2b側が高く、歯口20から離れると低くなるように傾斜しているけれども、説明の便宜上、図3では水平な姿勢で示す。
編針3を、目移し羽根3bの部分まで歯口20に進出させると、目移し羽根3bに係止する編目を対向する針床2の編針3のフック3aに移行させる目移しを行うことができる。ヤーンガイドスペーサー15から可動シンカー14の溝内変位部14d側に延出される編糸脱落防止部15bは、溝内変位部14dとシンカー溝2cとの隙間を覆う状態でも、目移し羽根3bの進出に対する障害とはならないで、確実に隙間への編糸脱落を防止することができる。
図4は、図1の横編機11で脱落防止部材として機能するヤーンガイドスペーサー15の構成を示す。図4(a),(b)は図2および図3と同様に、平面および側面から見た構成をそれぞれ示す。図4(c)は、図1と同様な正面から見た構成を示す。ヤーンガイドスペーサー15のヤーンガイド部15a、編糸脱落防止部15bおよび延出部15cは、基部15dの先端側に形成される先端部15eの下端付近に形成される。基部15dは、図1に示すように、スペーサー6と可動シンカー14との間で挟まれて支持され、図3に示すように、貫通材19c,19dで位置決めされる。
図5は、図2に関連する部品を側面から見た構成として、歯口に進退する方向の相対的な位置関係とともに示す。図5(a)は、スペーサー6および編針3の構成を示す。図5(b)は、ニードルプレート18の先端付近の構成を示す。図5(c)は、可動シンカー14および線ばね17の構成を示す。
編針3は、フック3aをべら3cで開閉するべら針であるけれども、フック3aをスライダーで開閉する複合針を使用する場合もある。また、複合針では、目移し羽根3bを用いないで、スライダーをフック3aの両側から挟む2枚の弾性板で形成し、スライダーをフック3aよりも歯口側に進出させて目移しを行うことが可能なものも使用される。いずれの編針3を使用する場合でも、図5(c)に示すような可動シンカー14を使用する際に、図4に示すヤーンガイドスペーサー15で確実に編糸の脱落防止を図ることができる。
図6は、図1の横編機11で可動シンカー14の腕部14cが歯口20から最も退出している揺動変位の状態を示す。可動シンカー14の溝内変位部14dに設ける長孔14bの下端は、この状態でヤーンガイドスペーサー15の編糸脱落防止部15bが挿通している位置にあればよい。
図7は、本発明の実施例2である横編機21の概略的な構成を、針床22の先端付近について示す部分的な平面図である。図2と同様に、針床22に立設されるニードルプレート18間には針溝22aが形成され、歯口20に臨む先端には天歯22bが形成され、天歯22b付近にはシンカー溝22cが形成される。各針溝22aには、可動シンカー14、編針3およびヤーンガイドスペーサー25が収容される。ヤーンガイドスペーサー25にも、図4(b)などに示すようなヤーンガイドスペーサー15のヤーンガイド部15aと同様なヤーンガイド部25aが設けられる。また、針溝22aに収容される編針3は3本のみを示し、他の図示は省略する。
実施例2では、ヤーンガイドスペーサー25から延出される編糸脱落防止部25bが突出するのは、図では左側に編針3を挟んで配置される可動シンカー14側ではない。ヤーンガイドスペーサー25は、図の右側に隣接する可動シンカー14側に、編糸脱落防止部25bの先端を突出させて編糸の脱落防止を図るようにしている。編糸脱落防止部25bは、編針3が進退する針溝22aの底部を横断する必要がないので、針床2に設ける段加工部2dは不要となる。
本発明の実施例1および実施例2では、各針溝2a,22aに収容して、ヤーンガイドの機能を有するヤーンガイドスペーサー15,25に設ける編糸脱落防止部15b,25bを可動シンカー14の溝内変位部14dの長孔14bに挿通させている。針床2,22の長手方向に貫通するワイヤーなどは編糸脱落防止に使用しないので、各針溝2a,22a毎に、編針3や可動シンカー14の補修作業などを行うことができる。なお、ヤーンガイドスペーサー15,25を脱落防止部材として編糸脱落防止部15b,25bを設けているけれども、特許文献1の図14に示すように、脱落防止部だけの機能を有する部材を使用することもできる。
2,22 針床
2a,22a 針溝
2b,22b 天歯
2c,22c シンカー溝
3 編針
11,21 横編機
14 可動シンカー
14b 長孔
14d 溝内変位部
15,25 ヤーンガイドスペーサー
15b,25b 編糸脱落防止部

Claims (3)

  1. 針床に並設される針溝に収容されて、歯口に対して進退する摺動変位が可能な編針毎に、
    針床の歯口側先端の天歯付近に形成されるシンカー溝内で変位可能な溝内変位部、および溝内変位部の変位に伴い歯口で編糸に作用する歯口作用部を有する可動シンカーと、
    可動シンカーの溝内変位部とシンカー溝との隙間への編糸の脱落防止のために配置される脱落防止部材とを含む、
    可動シンカーを備える横編機において、
    脱落防止部材は、板状で、可動シンカー毎に個別に設けられ、各脱落防止部材が天歯付近で、可動シンカーの溝内変位部に向って延びて、溝内変位部とシンカー溝との間の隙間を覆う編糸脱落防止部を有し、
    可動シンカーは、溝内変位部に、脱落防止部材の編糸脱落防止部の先端を挿入させた状態でシンカー溝内での変位を許容する長孔を有する
    ことを特徴とする可動シンカーを備える横編機。
  2. 前記脱落防止部材は、前記歯口側の先端部にヤーンガイド部が設けられるヤーンガイドスペーサーであり、
    該ヤーンガイドスペーサーの該先端部および基部は、前記編針の一側方に臨む側に配置され、
    前記編糸脱落防止部は、該先端部から該可動シンカーに向って延出されて、前記溝内変位部の前記長孔を挿通して、該溝内変位部と前記シンカー溝との間で、該可動シンカーが該編針に臨む側に形成される隙間を覆うことを特徴とする請求項1記載の可動シンカーを備える横編機。
  3. 前記ヤーンガイドスペーサーの前記編糸脱落防止部は、前記一側方に該ヤーンガイドスペーサーが臨む前記編針を、他側方側で挟むように配置される前記可動シンカーの前記長孔に挿通されることを特徴とする請求項2記載の可動シンカーを備える横編機。
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