JP2019196420A - ロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物及びシリコーンゴムスポンジ - Google Patents

ロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物及びシリコーンゴムスポンジ Download PDF

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Abstract

【課題】取り扱いが容易で外観が均一で硬度ばらつきが少ない高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物を提供することを目的とする。【解決手段】(A)補強性シリカを含む付加架橋型シリコーンゴム組成物:100質量部、(B)所定の比重及び平均粒子径を有する既膨張の樹脂微粒子あって、該樹脂粒子表面にハロゲン化アルカリ金属塩を所定範囲の質量割合で付着した、有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0〜30質量部、(C)一分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる一分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有するモノマー、並びにこれらモノマーの1種又は2種以上からなるオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上の連泡化剤:0.5〜20質量部を含むロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、既膨張の樹脂微粒子含有の液状シリコーンゴムスポンジ組成物及びそのシリコーンゴムスポンジに関するものであり、更に詳述すると、液状シリコーンゴムスポンジの連泡化技術に関して、既膨張の樹脂微粒子表面に付着した塩化物量を最適化することにより微細な連泡スポンジを容易に得ることが可能であり、硬度ばらつきが少なく、微細セル構造を有するロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物、及びゴムスポンジロール、ゴムスポンジシート等のシリコーンゴムスポンジに関する。
シリコーンゴムスポンジは、シリコーンゴム特有の耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、難燃性、圧縮永久歪み等の優れた物理特性をもったスポンジである。このような特性を有するシリコーンゴムスポンジは、OA機器や自動車、建築材料などにおいて低熱伝導化及び軽量化を進めるために使用されている。
シリコーンゴムスポンジは、その用途に応じて、その成形、発泡形態から様々な方法で製造される。そのうちの一つとして、未硬化の液状シリコーンゴムスポンジ組成物に比重0.01以上の既膨張の樹脂微粒子を配合、加熱硬化させてスポンジに利用する方法が開示されている(特許文献1)。これらを用いた方法ではスポンジセルが独立泡になる。また、上記の既膨張の樹脂微粒子を多量に配合することにより、シリコーンゴムスポンジの低比重化も可能であるが、得られたシリコーンゴムスポンジは、既膨張の樹脂微粒子の樹脂成分がゴム内に残るため、得られるスポンジの硬度が非常に高くなり、ゴム弾性が低下してしまう。そのため、シリコーンゴムスポンジの圧縮永久歪が悪くなるという問題がある。
また、ガラス、セラミックス等の無機物の中空粉体をゴム中に含有したものが知られているが、粉体比重が大きいため軽量化には十分に寄与せず、また無機材質であるために熱伝導率の低下やクッション性なども不十分であった(特許文献2)。
既膨張の樹脂微粒子を添加した液状シリコーンゴムスポンジを連泡化する技術としては、多価アルコール(グリコール類)を連泡化剤とする方法が提案されている(特許文献3〜5)。これらの技術は、シリコーンゴムを加熱、硬化する温度領域とは別に多価アルコール類の揮発温度を高い温度に設定し、ゴム硬化後に多価アルコール類成分を揮発、除去させることによりスポンジを連泡化されるものである。しかし、上記技術では、既膨張の樹脂微粒子が均一に加熱により収縮しなかったり、液状シリコーンゴム組成物のゴム強度が高い場合、スポンジセルを破壊することができずに連泡にならなかったり、連泡化したセル部と独泡のセル部が海島のように斑になってしまう欠点があった。
さらに、既膨張の樹脂微粒子に多孔質の酸化珪素、アルミナ等を添加して連泡化する方法も提案されている(特許文献6)が、低比重のスポンジ材料に多孔質フィラーを添加することでゴム硬度の上昇、圧縮永久歪の悪化を引き起こす方法であり、そのため、いずれの方法もシリコーンゴムスポンジの外観不良、物性悪化に繋がるものであった。
特開平9−137063号公報 特開2004−026875号公報 特開2001−220510号公報 特開2002−070838号公報 特開2001−295830号公報 特開2014−112172号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、取り扱いが容易で外観が均一で硬度ばらつきが少ないシリコーンゴムスポンジを与える、液状の高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物及びシリコーンゴムスポンジを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物に対し、既膨張の樹脂微粒子を配合してなるシリコーンゴム組成物と多価アルコール又はその誘導体とを配合することによって高連泡スポンジを得るシリコーンゴムスポンジ組成物において、既膨張の樹脂微粒子表面にハロゲン化アルカリ金属塩を付着させることによって連泡率が大幅に向上し、スポンジ表面斑や硬度ばらつきを解消し、圧縮永久歪みを改善したシリコーンゴムスポンジを得る方法を知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物及びシリコーンゴムスポンジを提供する。
1.(A)補強性シリカを含み、25℃で液状の付加架橋型シリコーンゴム組成物:100質量部、
(B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmである有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子であって、該樹脂粒子表面にハロゲン化アルカリ金属塩を(B)成分の質量全量に対して0.2〜5.0質量%で付着した、有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0〜30質量部、
(C)一分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる一分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有するモノマー、並びにこれらモノマーの1種又は2種以上からなるオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上の連泡化剤:0.5〜20質量部
を含むことを特徴とするロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
2.上記(B)成分中のハロゲン化アルカリ金属塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウム又はこれらの混合物である上記1記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
3.上記(C)成分が、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール及びトリエチレングリコールの群から選ばれる少なくとも1種である上記1又は2記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
4.上記(B)成分の既膨張の樹脂微粒子の有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群から選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなる上記1〜3のいずれかに記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
5.上記1〜4のいずれか1項記載の液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物の硬化物であるシリコーンゴムスポンジロールであって、その硬さばらつきが、JIS S 6050:2008記載のアスカーC硬度計で測定した値のうち、最大値と最小値の測定値差が2ポイント以下であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物は、成形後の加熱により配合された既膨張の樹脂微粒子が容易に破壊、連泡化するものであり、成形品のスポンジの外観、特に斑模様、硬度ばらつきを低減することができ、低圧縮永久歪み性を有することができる。
連泡率を測定する装置の概略図である。 (A)は、実施例1のスポンジセルの状態を示す写真(倍率55倍)であり、(B)は、しきい値を用いて白色/黒色の画像を強調した写真図である。 (A)は、比較例1のスポンジセルの状態を示す写真(倍率55倍)であり、(B)は、しきい値を用いて白色/黒色の画像を強調した写真図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物は、下記(A)〜(C)成分
(A)補強性シリカを含み、25℃で液状の付加架橋型シリコーンゴム組成物:100質量部
(B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmである既膨張の樹脂微粒子であって、粒子表面にハロゲン化アルカリ金属塩が(B)の質量に対して0.2〜5.0質量%付着した、有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0〜30質量部、
(C)一分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる一分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有するモノマー、並びにこれらモノマーの1種又は2種以上からなるオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上の連泡化剤:0.5〜20質量部
を含む。
−(A)成分−
(A)成分は、補強性シリカを含み、25℃で液状の付加架橋型シリコーンゴム組成物である。該シリコーンゴム組成物は、本発明のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物の主成分となるものである。具体的には、(A)成分の付加架橋型シリコーンゴム組成物は下記に説明する(A1)、(A2)、(A3)及び(A4)成分からなる。
−(A1)液状オルガノポリシロキサン−
(A1)成分の液状オルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(I)
1 aSiO(4-a)/2 (I)
[式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
で表される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。
上記式(I)において、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、好ましくは炭素原子数1〜12、より好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基が挙げられる。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などのアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基等が挙げられる。なお、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換してもよく、例えばクロロメチル基、トリフルオロプロピル基などが挙げられる。中でも、メチル基、ビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基が好ましく、特にメチル基が80モル%以上、更に95モル%以上であることが好ましい。
上記式(I)において、aは1.95〜2.04の正数であり、好ましくは1.98〜2.02の正数である。
上記のオルガノポリシロキサンは実質的に直鎖状であるが、硬化後のシリコーンゴムスポンジのゴム弾性が損なわれない範囲で分岐していてもよい。このオルガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニルシリル基などで封鎖されたものとすることができる。本発明において、このオルガノポリシロキサンは分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有することが必要で、具体的には、R1のうち0.001〜5モル%、特に0.05〜0.5モル%がアルケニル基、特にビニル基であることが好ましい。
(A1)成分のオルガノポリシロキサンは、通常選択されたオルガノハロシランの1種又は2種以上を加水分解縮合することによって、或いは環状ポリシロキサン(シロキサンの3量体或いは4量体など)をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合することによって得ることができるもので、このものは基本的には直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、一部分岐していてもよい。また、分子構造の異なる2種又はそれ以上の混合物であってもよい。また、このオルガノポリシロキサンの重合度は100〜600であり、好ましくは150〜500であり、更に好ましくは200〜400である。
本発明において重合度とは、下記測定条件で測定したトルエンを展開溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度として求めることができる。
[測定条件]
展開溶媒:THF
流量:0.350mL/min
検出器:示差屈折率検出器(RI)
カラム:TSKgel Super MultiporeHZ−H
(いずれもTOSOH社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:10μL(濃度0.1質量%のトルエン溶液)
(A1)成分のオルガノポリシロキサンは、25℃で液状であり、特にJIS K 7117−1:1999記載のB形回転粘度計によって測定した粘度が0.05〜30Pa・sであることが好ましく、0.3〜10Pa・sであることがより好ましい。
−(A2)オルガノハイドロジェンポリシロキサン−
(A2)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、下記平均組成式(II)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (II)
で示され、1分子中に少なくとも2個(通常2〜300個)、好ましくは3個以上、より好ましくは3〜150個程度のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)を有することが必要である。
上記式(II)中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、このR2としては、上記式(I)中のR1と同様の基を挙げることができるが、脂肪族不飽和基を有さないことが好ましい。
また、上記式(II)中、bは0.7〜2.1の正数であり、cは0.001〜1.0の正数で、かつ、b+cは0.8〜3.0を満足する正数である。好ましくは、bは1.0〜2.0の正数、cは0.01〜1.0の正数、b+cは1.5〜2.5の正数である。
上記式(II)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンにおいて、1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置するものであってもよい。また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、1分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は通常2〜300個、好ましくは4〜150個程度の室温(25℃)で液状のものが望ましい。
上記式(II)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C653SiO1/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A1)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.1〜50質量部、特に0.3〜20質量部とすることが好ましい。また、(A2)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A1)成分中のケイ素原子に結合したアルケニル基1モルに対して、(A2)成分中のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)の量が0.5〜5モル、特に0.8〜2.5モル程度となる量で配合することもできる。
−(A3)補強性シリカ−
(A3)成分の補強性シリカは、シリコーンゴムスポンジの加工性、機械的強度等を良好にするために必要な充填剤であり、(A)成分の必須となる成分である。この補強性シリカの比表面積は50m2/g以上であることが好ましく、より好ましくは100〜400m2/gである。この補強性シリカとしては煙霧質シリカ(乾式シリカ)、沈殿シリカ(湿式シリカ)が例示され、この内煙霧質シリカ(乾式シリカ)が好ましい。また、これらの表面をオルガノポリシロキサン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等で疎水化処理してもよい。これらのシリカは1種単独でも2種以上併用してもよい。なお、この補強性シリカの配合量は、(A1)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.5〜30質量部であり、好ましくは1〜20質量部、特に好ましくは1.5〜10質量部である。この補強性シリカの配合量が、0.5質量部未満では少なすぎて十分な補強効果が得られず、30質量部より多くすると未架橋シリコーンゴムスポンジの加工性が悪くなり、また、得られるシリコーンゴムスポンジの連泡率が低下することがあり、また架橋前のシリコーンゴムスポンジ組成物の粘度が非常に高くなり、スポンジ密度が高くなる。
−(A4)付加反応触媒−
(A4)成分の付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属触媒が挙げられる。なお、この付加反応触媒の配合量は触媒量とすることができ、通常、(A1)成分と(A2)成分との合計量(シロキサン結合を持つポリマー総量)に対して、白金族金属として0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppm程度とすればよい。
なお、上記(A)成分の付加架橋型シリコーンゴム組成物は、25℃で液状であり、JIS K 7117−1:1999記載の方法で測定したB形(HAT型)回転粘度計による25℃での粘度が、10〜3,000Pa・sであることが特に好ましく、20〜1,000Pa・sが更に好ましい。
−(B)成分−
(B)成分として、有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子を配合する。この微粒子(フィラー)は、硬化ゴム内に気体部分を付与することで、スポンジゴムのように比重を低下させるものである。
既膨張の樹脂微粒子の有機樹脂殻としては、特に制限はないが、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群から選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体により形成されたものを採用することが好ましい。本発明で用いる既膨張の樹脂微粒子については、この有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包した未膨張の樹脂微粒子を予め単独で粉体状態で加熱膨張させて既膨張の樹脂微粒子としたものである。なお、既膨張の樹脂微粒子を配合する場合、既膨張の樹脂微粒子の強度を向上させる等のために、その表面に炭酸カルシウムやタルク等の無機質フィラー等を付着させたものを配合することもできる。
上記の既膨張の樹脂微粒子は、シリコーンゴムスポンジ組成物内で十分な比重の低下、熱伝導率の低下などの機能を持たせるために、真比重が0.01〜0.3であり、好ましくは0.01〜0.25であることがよく、0.01より小さいと配合・取り扱いが難しいばかりか、既膨張の樹脂微粒子の耐圧強度が不十分で、配合や成形時に破壊してしまい、軽量化ができなくなってしまうおそれがある。また、比重が0.3より大きいと、比重が十分に低下しなくなるおそれがある。
また、既膨張の樹脂微粒子の平均粒子径は、好ましくは50〜200μmであり、より好ましくは50〜150μmである。この平均粒子径が200μmより大きいと、成形時の圧力により既膨張の樹脂微粒子が破壊されて比重が高くなってしまったり、耐久性が低下してしまったりするおそれがある。なお、本発明において、平均粒径とは、レーザー光回折法による粒度分布測定装置を用いて、メジアン径として測定した値を指すものとする。
本発明では、(B)成分の粒子表面に1種類、あるいは2種類以上のハロゲン化アルカリ金属塩が付着されているものである。ハロゲン化アルカリ金属塩の種類は、特に指定されるものではないが、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、フッ化リチウム、臭化ナトリウム、塩化ルビジウム等が挙げられ、特に塩化ナトリウム、塩化カリウムが望ましい。既膨張の樹脂微粒子の表面に、これらのハロゲン化アルカリ金属塩が付着することにより、後述する(C)成分の多価アルコール又はその誘導体との親和性が向上し、180℃以上の加熱により容易に既膨張の樹脂微粒子が収縮、破壊されることによってスポンジ連泡性が向上するものである。
なお、既膨張の樹脂微粒子として、上述した炭酸カルシウムやタルク等の無機質フィラーを付着させたものを用いる場合、ハロゲン化アルカリ金属塩は、無機質フィラー付着後の該樹脂微粒子をハロゲン化アルカリ金属塩水溶液に浸漬させたり、ハロゲン化アルカリ金属塩水溶液をスプレーしたりして表面にハロゲン化アルカリ金属塩を付着させることができる。
既膨張の樹脂微粒子に付着したハロゲン化アルカリ金属塩の量は、(B)成分の全量に対して0.2〜5.0質量%となる量とすることが望ましく、より好ましくは、0.25〜4.0質量%であり、さらに好ましくは0.3〜3.0質量%である。0.2質量%を下回ると、既膨張の樹脂微粒子が多価アルコール又はその誘導体によって破壊されにくくなり、スポンジ表面に斑や硬度ばらつきが発生し易くなり、5.0質量%を超える量になると、(A)成分の架橋阻害の可能性や圧縮永久歪み、耐熱性悪化の要因となる場合がある。
(B)成分にハロゲン化アルカリ金属塩を付着させる方法については、特に限定されるものではなく、既知の粉体表面処理方法が使用可能であるが、膨張した樹脂微粒子の膨張前状態、または膨張した樹脂微粒子の状態でハロゲン化アルカリ金属塩水溶液(濃度100〜10,000ppm)に浸漬、あるいはスプレー塗布後、減圧度−0.01〜−0.50MPa、温度20〜80℃、30〜600分の条件下で真空乾燥処理を行うことにより得ることが可能である。
なお、既膨張の樹脂微粒子に付着したハロゲン化アルカリ金属塩の量はイオンクロマトグラフィーによって分析することができる。この場合、分析条件の一例としては、既膨張の樹脂微粒子0.2gに純水20mlを加え、25℃で3分間振とう後、孔径0.3μmのフイルターで該粒子を濾別した試料をイオンクロマトグラフィー分析することが挙げられる。
既膨張の樹脂微粒子の配合量は、オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対し、1.0〜30質量部であり、好ましくは1.5〜20質量部である。また、(A)成分との体積比で20〜80%となるように配合するとよい。20%未満では比重の低下、熱伝導率の低下等が不十分であり、スポンジを連泡化させることは困難でありまた、80%を超えると成形、配合が難しいだけでなく、成形物もゴム弾性のない脆いものとなってしまうおそれがある。
−(C)成分−
本発明においては、上記(A)、(B)成分に加えて、(C)成分として多価アルコール又はその誘導体を連泡化剤として添加する。この多価アルコール又はその誘導体としては、一分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10、好ましくは2〜8の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる一分子中に少なくとも1個、好ましくは1〜5個の残存アルコール性水酸基を有するモノマー、並びにこれらのモノマーの1種又は2種以上のオリゴマーから選ばれる多価アルコール又はその誘導体が挙げられる。
上記の多価アルコール誘導体としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジオールなどのグリコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルなどの部分エーテル化合物グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、エチレングリコールモノアセテートなどの部分エステル化合物、エチレングリコールモノ(トリメチルシリル)エーテル、ジエチレングリコールモノ(トリメチルシリル)エーテルなどの部分シリル化化合物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体などのポリアルキレングリコールなどが挙げられ、好ましくはグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
これらの(C)多価アルコール又はその誘導体は、1種単独でも2種以上併用してもよく、(C)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対し、0.5〜20質量部であり、3〜18質量部であることが好ましい。この配合量が0.5質量部より少ないと殆ど連泡化の効果がなくなり、逆に、20質量部より多いとゴム強度等のゴム物性への悪影響が大きくなってしまうおそれがある。
−その他の成分−
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物には、上述した必須成分の他に、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記(A3)成分の補強性シリカ以外の半補強性又は非補強性の充填剤を配合することができる。この半補強性又は非補強性の充填剤としては、例えば、粉砕シリカ、ケイソウ土、金属炭酸塩、クレー、タルク、マイカ、酸化チタンなどを挙げることができる。また、シリコーンゴム組成物に従来から用いられている耐熱添加剤、難燃剤(白金錯体を含む)、酸化防止剤、加工助剤なども配合することができる。更に、導電性カーボンや導電性金属酸化物微粒子(導電性亜鉛華、酸化チタン、スズアンチモン系微粒子)等を添加することにより導電スポンジとすることもでき、フェライト粉末などを配合し、高周波誘電加熱による成形も可能である。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物には、必要に応じて更に熱伝導性を付与することも可能である。熱伝導性物質としては、例えば、粉砕石英、酸化亜鉛、アルミナ、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、金属珪素粉末や炭化珪素、繊維状カーボンファイバー等のシリコーンへの添加実績のある粉体を添加したスポンジを製造することもできる。また、アルコキシシラン、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショナルシラン、両末端シラノール封鎖低分子シロキサン等の分散剤などを添加してもよい。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物を製造する方法については、特に限定されないが、全ての成分を一度に混合しても、(A)成分のうち液状オルガノポリシロキサン(A1)、補強性シリカ(A3)を、プラネタリーミキサー,ニーダー,バンバリーミキサー等で混合しておき、その後残りの成分を添加してもよい。また、必要により(A1)成分と、(A3)成分を熱処理(加熱下での混練り)してもよい。更に具体的には(A1)成分と(A3)成分との補強性シリカ、その他添加剤を混練、熱処理し、次いで冷却後に(B)成分及び(C)成分を添加し、最後にオルガノハイドロジェンポリシロキサン(A2)成分と、付加反応触媒である白金触媒(A4)成分とを添加する方法等が挙げられる。また、(C)成分は、(A2)成分及び(A4)成分を添加混合した後に、最後に添加しても良い。上記熱処理の温度及び時間については、特に限定されないが、100〜250℃、30分〜5時間熱処理を行ってもよい。
下記に本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物のスポンジ成形方法について記述する。
架橋工程ではシリコーンゴムスポンジ組成物をプレス成形,注型成形,射出又はインジェクションにて金型内に材料を充填し、金型の実温が80〜150℃となる条件で数秒〜180分程度の架橋を実施することが望ましい。加熱源としては、電熱線ヒーター,セラミックヒーター,熱風乾燥器加熱水や加熱されたガラスビーズ等を用いることができる。
上記架橋工程では、シリコーンゴムスポンジ組成物の架橋開始温度で(C)成分の既膨張の樹脂微粒子は発泡しないか、あるいは大きく体積膨張していないことが望ましい。したがって、既膨張の樹脂微粒子の発泡開始温度は、シリコーンゴムスポンジ組成物の架橋開始温度よりも高いことが望ましい。
連泡化工程は、一般にポストキュアと呼ばれる工程であり、通常は架橋を完全に反応させたり、ゴム内の揮発性残渣や低分子シロキサン分を揮発させたりするための工程である。本発明では(C)成分を揮発させることが目的であり、ゴム内の連泡化を進める工程である。そのため、バッチ式或いは連続式の熱風乾燥器によって、200〜250℃の温度で0.5〜20時間程度の熱処理が望ましい。
上記シリコーンゴムスポンジ組成物を成形することによって得られた高連泡シリコーンゴムスポンジは、連泡率が好ましくは60%以上であり、より好ましくは60〜100%、さらに好ましくは75〜100%である。なお、本発明において、連泡率とは次に示す方法で測定したものである。
〈連泡率の測定方法〉
(1)スポンジ試料の比重と質量とを測定する。
なお、比重の測定にはJIS K 6268:1998記載の方法によって行い、但し、比重測定時の水中に浸漬する時間は5秒以内とする。
(2)図1に示すような真空容器1内に置いた容器2中の水3にスポンジ10を沈め、その状態で真空容器1内を真空ポンプ4により10mmHg以下に減圧する。
(3)真空容器内を常圧に戻した後に5分間放置してスポンジに吸水させる。
(4)吸水した状態でスポンジの質量を計量する。次に、下記計算式に従って連泡率を求める。
連泡率(%)=[(減圧下吸水後のスポンジ試料の質量−当初スポンジ試料の質量)/水の比重(1.00)]/[(1−(スポンジ比重/既膨張の樹脂微粒子未添加のゴム材料比重))×(スポンジ試料質量/スポンジ比重)]×100
また、上記スポンジの発泡倍率は110〜1,000%であることが好ましく、120〜500%であることが特に好ましい。発泡倍率は、(既膨張の樹脂微粒子未添加のゴム材料比重/スポンジ比重)×100(%)により計算することができる。
このようなシリコーンゴムスポンジは、該スポンジからなる層を少なくとも1層有する電子写真式画像形成部材に用いられるロール、特に定着部材、駆動ロール、給排紙ロールなどの製造に有用である。定着部材の例としては、連泡スポンジからなる単層を有する定着ロール、定着ベルト支持ロール、該スポンジからなる2層以上の層をPFAチューブ等の表層離形材を接着させた2層以上の複層定着ロール、ソリッドゴムとスポンジゴム層及びトナー離形層を複合した多層構造定着ロール構造をもつトナー溶融定着用途の定着ロールなどが挙げられる。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物を用いて、ロール部材を製造すると、特にロールの長さ方向の硬さばらつきが小さいため、上記の電子写真式画像形成部材として好適なロール部材を製造することができる。
本発明におけるスポンジの硬さばらつきの評価方法としては、硬化したシリコーンゴムスポンジの硬さをJIS S 6050:2008記載のアスカーC硬度計によって、最低3カ所以上測定し、その最大値と最小値の測定値差により評価できる。本発明では、この測定値差が2ポイント以下であればよく、硬さのばらつきが少ないスポンジであると判断できる。なお、硬さ測定サンプルとして、ロール状のゴムスポンジを用いる場合は、アスカーC硬度計をロール曲面の法線方向(表面から中心に向かう方向)に押し当てて測定できる。また、測定箇所が多い場合には、標準偏差をばらつきの指標として利用することも可能であり、この場合は標準偏差σが0.70以下であることが望ましい。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、以下の記載で「部」とは「質量部」を指すものとする。
実施例及び比較例において使用した各成分を以下に示す。
オルガノポリシロキサン組成物1
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度300、25℃での粘度が3Pa・s、ビニル量0.67モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)(A3)3部、ヘキサメチルジシラザン2部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.2部、水1.0部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に、架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を1.4部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合し、「オルガノポリシロキサン組成物1」とした。
なお、以上の「オルガノポリシロキサン組成物1」において、(A)成分のオルガノポリシロキサンは、各組成物中、(A1),(A2),(A3)及び(A4)成分からなるものである。
−既膨張の樹脂微粒子の表面に付着するハロゲン化アルカリ金属塩量の調整−
−(B1)粒子の作成−
既膨張の樹脂微粒子920DE80d30(日本フィライト(株)製、平均粒子径80μm、真比重0.030)100gを10L丸底フラスコに5,000gのイオン交換水に水分散させて、撹拌羽根にて60rpm、15分攪拌洗浄を行った。その後、ヌッチェ式濾過器に濾紙No.5B(ADVANTEC社製、目開き4μm)を設置して濾過を行い、ケーク状の既膨張の樹脂微粒子(ケーク状洗浄品)を得た。得られたケーク状の既膨張の樹脂微粒子を減圧熱処理が可能な15Lプラネタリーミキサー(井上製作所製、PLM−15)に移し、公転回転数7.5rpm、自転回転数13rpm、−0.10MPaの真空度、60℃設定気にて減圧乾燥を行い、不純物を完全除去した既膨張の樹脂微粒子(B1)を得た。
−(B2)粒子の作成−
既膨張の樹脂微粒子920DE80d30(日本フィライト(株)製、平均粒子径80μm、真比重0.030)100gを10L丸底フラスコに5,000gのイオン交換水に水分散させて、同様に15分攪拌洗浄を行った。その後、(B1)同様にヌッチェ式濾過器にて濾過を行い、ケーク状洗浄品を得た。このケーク洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに戻し、4,950gのイオン交換水に50gの塩化ナトリウム結晶(和光純薬工業社製、試薬1級)を溶解して調製した1.0質量%の塩化ナトリウム水溶液とともに、撹拌羽根にて60rpm、10分撹拌混合を行った。その後、再度ヌッチェ式濾過器に濾紙No.5B(ADVANTEC社製、目開き4μm)にて濾過を行い、塩化ナトリウムの結晶が表面に付着したケーク状の既膨張の樹脂微粒子を得た。得られたケーク状の既膨張の樹脂微粒子を15Lプラネタリーミキサーにて(B1)工程と同様の減圧乾燥を行い、塩化ナトリウムを0.2質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B2)を得た。
−(B3)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,800gのイオン交換水に200gの塩化カリウム結晶(和光純薬工業社製、特級)を溶解して調製した4.0質量%の塩化カリウム水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同様に濾過、減圧乾燥を行い、塩化カリウムを1.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B3)を得た。
−(B4)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,600gのイオン交換水に、200gの塩化ナトリウム結晶及び200gの塩化カリウム結晶を溶解して調製したそれぞれ4.0質量%の塩化カリウム−塩化ナトリウム混合水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同条件で濾過、減圧乾燥を行い、塩化カリウムを1.0質量%、塩化ナトリウムを1.0質量%(合計2.0質量%)付着させた既膨張の樹脂微粒子(B4)を得た。
−(B5)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,000gのイオン交換水に、1,000gの臭化カリウム結晶(和光純薬工業社製、試薬特級)を溶解して調製した20質量%の臭化ナトリウム水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同条件にて濾過、減圧乾燥を行い、臭化ナトリウムを5.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B4)を得た。
−(B6)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,000gのイオン交換水に、1,000gの塩化カリウム結晶を溶解して調製した20質量%の塩化カリウム水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同条件にて濾過、減圧乾燥を行い、塩化カリウムを6.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B6)を得た。
−(B7)粒子の作成−
既膨張の樹脂微粒子MFL−HD60CA(松本油脂製薬(株)製、平均粒子径60μm、真比重0.120、炭酸カルシウムを表面に被覆させた商品)400gを10L丸底フラスコに5,000gのイオン交換水に水分散させて、10分攪拌洗浄を行った。その後、ヌッチェ式濾過器に濾紙No.5B(ADVANTEC社製、目開き4μm)を設置して濾過を行い、ケーク状の既膨張の樹脂微粒子(ケーク状洗浄品)を得た。このケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,500gのイオン交換水に、500gの塩化ナトリウム結晶を溶解して調製した10質量%の塩化ナトリウム水溶液とともに、5分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同様に濾過、減圧乾燥を行い、塩化ナトリウムを1.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B7)を得た。
−(B8)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,800gのイオン交換水に、200gの塩化カルシウム結晶(和光純薬工業社製、特級)を溶解して調製した4.0質量%の塩化カルシウム水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同様に濾過、減圧乾燥を行い、塩化カルシウムを1.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B8)を得た。
−(B9)粒子の作成−
(B2)と同様に得られたケーク状洗浄品全量を再度、10L丸底フラスコに移し、4,800gのイオン交換水に、200gの硫酸ナトリウム結晶(和光純薬工業社製、和光一級)を溶解して調製した4.0質量%の硫酸ナトリウム水溶液とともに、10分撹拌混合を行った。その後(B2)の作成と同様に濾過、減圧乾燥を行い、硫酸ナトリウムを1.0質量%付着させた既膨張の樹脂微粒子(B9)を得た。
各実施例及び各比較例の評価方法を以下に示す。
・スポンジ硬さ:JIS S 6050:2008規定のアスカーC硬度。
・発泡倍率:発泡前のゴム比重及び発泡後のスポンジ比重をJIS K 6268:1998記載の方法によって測定。得られた値から下記計算方法によって、発泡倍率を計算。
[計算方法:(発泡前ゴム比重/スポンジ比重)×100(%)]
・スポンジセルの状態:異常発泡、割れ、斑模様の状態を目視にて観察。
・スポンジの平均セル径:スポンジ切断面にあるセル径の平均値であり、光学顕微鏡で測定した値
・斑模様の面積:スポンジ断面の20倍拡大写真を撮影し、写真の黒斑部をハサミで切り取り、通常部との写真切り抜き重量比から面積比率を計算。
・圧縮永久歪:JIS K 6249:2003に準じて、180℃、25%圧縮、22時間後の圧縮永久歪を測定した。
[実施例1]
「オルガノポリシロキサン組成物1」を100部に、既膨張樹脂粒子(B3)3.3部(真比重0.030、平均粒径80μm、粒子表面に塩化カリウムが1.0質量%付着)、トリエチレングリコール(和光化学社製、一級グレード、純度95%以上)6.0部をプラネタリーミキサーに入れて30分撹拌しシリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物を直径29mmφ、12.5mm厚の金型にヘラで金型容積と同量を充填し、120℃/15分のプレスキュアを行い円筒形状のシリコーン成形体を得た。
次に、この円筒形12.5mm厚成形体を220℃の熱風乾燥器で4時間常圧熱気加熱してシリコーンスポンジを得た。得られたスポンジを、スポンジの硬さ、発泡倍率、スポンジセルの状態、スポンジの平均セル径、斑模様の有無、黒斑模様の面積、連泡率、180℃/22時間後、25%圧縮の圧縮永久歪を上記のようにして調べた。その評価結果を表2に示す。また、図2(A)には、得られたスポンジの写真(円筒形サンプルの円周面を直径で2等分したもの、写真横幅は29mmである)を示す。また、斑模様を判別可能とするために、白色/黒色のしきい値を用いて強調した写真を図2(B)に示す。
[実施例2]
実施例1記載の既膨張の樹脂粒子(B3)3.3部を、(B4)3.4部(真比重0.031、平均粒径80μm、粒子表面に塩化カリウムが1.0質量%、塩化ナトリウムが1.0質量%付着)に変更した以外は実施例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[実施例3]
既膨張の樹脂粒子(B3)3.3部を(B2)(真比重0.030、平均粒径80μm、粒子表面に塩化ナトリウムが0.2質量%付着)3.3部に変更した以外は実施例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[実施例4]
既膨張の樹脂粒子(B3)3.3部を(B5)(真比重0.032、平均粒径80μm、粒子表面に臭化ナトリウムが5.0質量%付着)3.5部に変更した以外は実施例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[実施例5]
既膨張の樹脂粒子(B3)3.3部を(B7)(真比重0.120、平均粒径60μm、粒子表面に塩化ナトリウムが1.0質量%付着)14部に変更した以外は実施例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[比較例1]
「オルガノポリシロキサン組成物1」を100部に、既膨張の樹脂粒子(B1)3.3部(真比重0.030、平均粒径80μm、純水洗浄品、粒子表面に塩化カリウム、塩化ナトリウムが既膨張の樹脂粒子に対してそれぞれ20ppm、14ppmである)、トリエチレングリコール(和光化学社製、一級グレード、純度95%以上)6.0部をプラネタリーミキサーに入れて30分撹拌しシリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物を直径29mmφ、12.5mm厚の金型にヘラで金型容積と同量を充填し、120℃/15分のプレスキュアを行い円筒形状のシリコーン成形体を得た。
次に、この円筒形12.5mm厚成形体を220℃の熱風乾燥器で4時間常圧熱気加熱してシリコーンスポンジを得た。得られたスポンジを実施例1と同様に特性を調べた。評価結果を表2に示す。また、図3(A)には、得られたスポンジの写真(円筒形サンプルの円周面を直径で2等分したもの、写真横幅は29mmである)を示す。また、斑模様を判別可能とするために、白色/黒色のしきい値を用いて強調した写真を図3(B)に示す。
[比較例2]
トリエチレングリコールを未添加とした以外は、比較例1と同様にしてスポンジを作製し特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[比較例3]
既膨張の樹脂粒子(B1)3.3部を(B6)(真比重0.032、平均粒径80μm、粒子表面に塩化カリウムが6.0質量%付着)3.5部に変更した以外は比較例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[比較例4]
既膨張の樹脂粒子(B3)3.3部を0.9部に減量し、トリエチレングリコールの添加量を6.0部から12部に増量した以外は、実施例1と同様にしてスポンジを作製し特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[比較例5]
既膨張の樹脂粒子(B1)3.3部を(B8)(真比重0.032、平均粒径80μm、粒子表面に塩化カルシウムが1.0質量%付着)3.3部に変更した以外は、比較例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[比較例6]
既膨張の樹脂粒子(B1)3.3部を(B9)(真比重0.120、平均粒径80μm、粒子表面に硫酸ナトリウムが1.0質量%付着)3.3部に変更した以外は、比較例1と同様にしてスポンジを作製、特性を取得した。スポンジの評価結果を表2に示す。
[定着ロールの作製]
焼成フッ素処理を内面に施した外径26mm×長さ250mm、肉厚3mmのアルミ製の円筒状金型を垂直に配置し、直径6mm×長さ300mmのSUS304製芯金(シャフトには信越化学工業(株)製のPRIMER−No31A/Bを塗布済である)を金型中心部に垂直に固定し、実施例1及び比較例1で作製したシリコーンゴム組成物を、金型下部に設けた4つの直径2mmの穴より0.05MPaの圧力で常温注型し、金型上部より材料がオーバーフローするまで供給した。次いで、この金型を150℃のバッチ式熱風乾燥器入れて1時間架橋を行った。
次に、常温まで金型を冷却後、金型からスポンジによって被覆されたシャフトを抜き出し、得られた単層スポンジシリコーンゴムロールを更に220℃熱風乾燥器にて4時間熱処理を行った。
このスポンジゴムロールを、内面を付加架橋型一液型シリコーンゴム接着材KE−1884(信越化学工業(株)製)にて内面処理した膜厚50μmのフッ素PFAチューブを被覆し、150℃で30分加熱硬化し、更に200℃で4時間ポストキュアし、外径26mm×長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴム定着ロールを作製した。
[定着ロールの評価]
このようにして得られた定着ロールを軸方向に、10mm間隔で24点アスカーC硬度を測定し、その結果を表3に記載した。アスカーC硬度計はロールの頂上部(円弧の頂点)にて測定を行った。また、硬度測定後のロールを、シャフトにカッターナイフの刃をあてて長さ20mmのかまぼこ状に切り出した後、表層PFAチューブを剥がして実施例1と同様に連泡率を測定した。実施例1の組成物を使用した定着ロールでは、アスカーC硬度の実測値が、「最小値」−「最大値」で「24」−「25」であり、硬さばらつきは1ポイントであったが、比較例1のアスカーC硬度の実測値は「24」−「29」であり、硬さばらつきが5ポイントとかなり大きかった。このため、比較例1の組成物を使用した定着ロールは、使用する場合に文字かすれ、文字流れ等の定着不良が発生するおそれがある程の硬度ばらつきであった。
上記表2及び表3の各実施例及び各比較例から分かるように、本実施例(本発明品)のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物によれば、安定的に高連泡化した均一な微細セル構造を有し、圧縮永久歪が小さいシリコーンゴムスポンジを得ることが可能である。
1 真空容器
2 容器
3 水
4 真空ポンプ
10 スポンジ

Claims (5)

  1. (A)補強性シリカを含み、25℃で液状の付加架橋型シリコーンゴム組成物:100質量部、
    (B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmである有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子であって、該樹脂粒子表面にハロゲン化アルカリ金属塩を(B)成分の質量全量に対して0.2〜5.0質量%で付着した、有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0〜30質量部、
    (C)一分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる一分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有するモノマー、並びにこれらモノマーの1種又は2種以上からなるオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上の連泡化剤:0.5〜20質量部
    を含むことを特徴とするロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
  2. 上記(B)成分中のハロゲン化アルカリ金属塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウム又はこれらの混合物である請求項1記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
  3. 上記(C)成分が、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール及びトリエチレングリコールの群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
  4. 上記(B)成分の既膨張の樹脂微粒子の有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群から選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなる請求項1〜3のいずれか1項記載のロール用液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の液状高連泡シリコーンゴムスポンジ組成物の硬化物であるシリコーンゴムスポンジロールであって、その硬さばらつきが、JIS S 6050:2008記載のアスカーC硬度計で測定した値のうち、最大値と最小値の測定値差が2ポイント以下であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
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