JP2019196079A - スライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来と同等以上の当接部強度を有し、かつ、軽量化可能なスライド装置の一例を開示する。【解決手段】 第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した状態で、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触可能な構成である。これにより、仮に、固定レール11及び可動レール12の構成する部材の厚み寸法が従来より小さい場合であっても、スライド装置10は従来型のスライド装置と同等以上の当接部強度を有する。【選択図】図4

Description

本開示は、シートをスライド可能に支持するスライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載のスライド装置では、可動レールに設けられた突起状のストッパ片が固定レールの一部に接触することにより、可動レールが予め決められた位置を越えてスライド変位することを規制している。
特開2017−65626号公報
発明者は、スライド装置の軽量化を達成すべく、固定レール及び可動レールの構成する部材の厚み寸法を従来より小さくすることを検討した。しかし、部材の厚み寸法が小さくなると、上記ストッパ片等の当接部のせん断強度又は曲げ強度(以下、当接部強度という。)が低下してしまう。
本開示は、上記点に鑑み、従来と同等以上の当接部強度を有し、かつ、軽量化可能なスライド装置の一例を開示する。
スライド装置は、例えば、固定レール(11)と、シートが固定されるとともに、固定レール(11)に対してスライド可能な可動レール(12)と、固定レール(11)に設けられた第1固定当接部(15A)と、固定レール(11)のうち第1固定当接部(15A)に対してスライド方向にずれた位置に設けられた第2固定当接部(15B)と、可動レール(12)に設けられた第1可動当接部(15C)であって、当該可動レール(12)が固定レール(11)に対して予め決められた位置を越えてスライドしたときに第1固定当接部(15A)に接触し得る第1可動当接部(15C)と、可動レール(12)に設けられた第2可動当接部(15D)であって、当該可動レール(12)が固定レール(11)に対して予め決められた位置を越えてスライドしたときに第2固定当接部(15B)に接触し得る第2可動当接部(15D)とを備えることが望ましい。
これにより、当該スライド装置は、仮に、固定レール(11)及び可動レール(12)の構成する部材の厚み寸法が従来より小さい場合であっても、従来と同等以上の当接部強度を有する。
なお、当該スライド装置は、以下の構成であってもよい。
すなわち、第1可動当接部(15C)、第1固定当接部(15A)、第2可動当接部(15D)及び第2固定当接部(15B)は、可動レール(12)が固定レール(11)に対して位置に向けてスライドした場合、第1可動当接部(15C)が第1固定当接部(15A)に接触した後、第2可動当接部(15D)が第2固定当接部(15B)に接触するように構成されていることが望ましい。
これにより、第1可動当接部(15C)が第1固定当接部(15A)に接触する第1タイミングと第2可動当接部(15D)が第2固定当接部(15B)に接触する第2タイミ
ングとが同一となる構成に比べて、製造管理が容易になり、スライド装置の製造原価上昇が抑制され得る。
なお、第1タイミングと第2タイミングとが一致するスライド装置を得るには、製造者は、第1可動当接部(15C)、第1固定当接部(15A)、第2可動当接部(15D)及び第2固定当接部(15B)の寸法バラツキを厳格に管理する必要がある。
つまり、第1タイミングと第2タイミングとが一致するスライド装置の製造原価は、第1タイミングと第2タイミングとが一致しないスライド装置の製造原価に比べて高くなる可能性が高い。
第1タイミングと第2タイミングとが一致しないスライド装置においては、第1せん断強度は、第2せん断強度以上であることが望ましい。
なお、第1せん断強度とは、第1可動当接部(15C)及び第1固定当接部(15A)のせん断強度のうちスライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度をいう。
第2せん断強度とは、第2可動当接部(15D)及び第2固定当接部(15B)のせん断強度のうちスライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度をいう。
第1固定当接部(15A)は、固定レール(11)のうち幅方向と交差する第1固定縦壁部(11B)との一体部分である切り起こし片により構成され、第1可動当接部(15C)は、可動レール(12)のうち幅方向と交差する第1可動縦壁部(12F)との一体部分である切り起こし片により構成されていることが望ましい。
さらに、以下の2つの構成を満たす場合には、貫通穴(12H)の下端位置(P1)は、第2固定当接部(15B)を構成する突起部の先端位置(P2)と同一高さ、又は当該先端位置(P2)より高い位置にあることが望ましい。これにより、第2可動当接部(15D)が確実に第2固定当接部(15B)に接触し得る。
すなわち、第1の構成は、第2固定当接部(15B)が固定レール(11)のうち幅方向と交差する第2固定縦壁部(11C)の下端から下方に向けて延出した突起部により構成されていることである。
第2の構成は、第2可動当接部(15D)が、可動レール(12)のうち幅方向と交差する第2可動縦壁部(12G)に設けられた貫通穴(12H)を貫通して、当該第2可動縦壁部(12G)を挟んで第2固定縦壁部(11C)と反対側から当該第2固定縦壁部(11C)側に延びている構成である。
そして、貫通穴(12H)の下端位置(P1)が当該突起部の先端位置(P2)より低い場合には、第2可動当接部(15D)が第2固定当接部(15B)に接触し得ない場合が発生する。
しかし、貫通穴(12H)の下端位置(P1)が当該突起部の先端位置(P2)と同一高さ、又は当該先端位置(P2)より高い位置にあれば、第2可動当接部(15D)が確実に第2固定当接部(15B)に接触し得る。
第2可動当接部(15D)は、第2可動縦壁部(12G)側から第2固定縦壁部(11C)を挟んで当該第2可動縦壁部(12G)と反対側まで延びていることが望ましい。こ
れにより、第2可動当接部(15D)が確実に第2固定当接部(15B)に接触し得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置の分解図である。 第1実施形態に係るスライド装置の構造を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置の構造を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置の構造を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置の構造を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。
したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。
(第1実施形態)
1.乗物用シート及びスライド装置の概要
乗物用シート1は、図1に示されるように、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも備える。シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
一脚の乗物用シート1は、少なくとも2つのスライド装置10により支持されている。2つのスライド装置10のうち第1のスライド装置は、シート幅方向一端側(本実施形態では、右端側)に配設されてシートクッション3を支持する。
2つのスライド装置10のうち第2のスライド装置は、シート幅方向他端側(本実施形態では、右端側)に配設されてシートクッション3を支持する。2つのスライド装置10は、左右対称構造であって、主要構造は同一である。以下の説明は、第1のスライド装置についての説明である。
2.スライド装置の構成
2.1 スライド装置の概要
スライド装置10は、図2及び図3に示されるように、固定レール11、可動レール1
2、ロックスプリング13(図3参照)及び解除レバー14等を少なくとも備える。固定レール11は、車両に対して固定される。
可動レール12は、乗物用シート1が固定されるとともに、固定レール11に対してスライド可能な部材である。すなわち、可動レール12は、例えば、図3に示された複数の転動体20A〜20Hを介して固定レール11に支持されている。
各転動体20A〜20Hは、固定レール11及び可動レール12と転がり接触する。これにより、可動レール12は、固定レール11の長手方向に沿ってスライド変位できる。それら転動体20A〜20Hは、保持器20J〜20Mにより固定レール11に対する位置が保持されている。
本実施形態に係る可動レール12は、レール本体12A及び補強部材12B等を少なくとも有して構成されている。レール本体12Aは、乗物用シート1が固定される部材である。レール本体12Aは、図4に示されるように、本体部12C、及び軌道部12D、12E等を有する。
本体部12Cは、略U字状又は略コの字状の断面形状を有する部位である。軌道部12Dは本体部12Cの右端側に設けられている。軌道部12Eは本体部12Cの左端側に設けられている。
軌道部12D、12Eは、転動体20A〜20Hが転がり接触する部位である。なお、本体部12C、及び軌道部12D、12Eは、1枚の金属板からプレス成形された一体成形品である。
補強部材12Bは、本体部12C内に収納された状態で当該レール本体12Aに固定されている。当該補強部材12Bは、図4に示されるレール本体12Aの断面形状を保持するための補強部材である。なお、補強部材12Bは、ネジやリベット等の締結部材(図示せず)又は溶接にて本体部12Cに固定されている。
図3に示されるロックスプリング13及び解除レバー14は、ロック機構の構成部品である。ロック機構は、可動レール12のスライド変位を禁止するための機構である。ロックスプリング13は、可動レール12が固定レール11に対してスライドすることを規制するための部材である。
ロックスプリング13は、固定レール11及び可動レール12に引っ掛かるように係合するロック状態と、固定レール11及び可動レール12との係合状態が解除された非ロック状態との間で弾性変形する部材である。
つまり、ロック状態では、可動レール12が固定レール11に対してスライドすることが禁止される。非ロック状態では、可動レール12が固定レール11に対してスライドすることが許容される。
解除レバー14は、ロックスプリング13の状態をロック状態と非ロック状態とを切り換えるための部材である。当該解除レバー14は着席者により直接的又は間接的に操作される。解除レバー14が操作されると、操作力によりロックスプリング13が弾性変形して非ロック状態となる。
解除レバー14に作用する操作力が消失すると、ロックスプリング13がロック状態に復元する。解除レバー14は、操作力又はロックスプリング13の復元力を受ける際に、
当該解除レバー14の長手方向中間部を中心として揺動する。
2.2 ストッパ機構
ストッパ機構15(図5参照)は、可動レール12が予め決められた位置(以下、規制位置という。)を越えてスライド変位することを規制するための機構である。なお、図5に示されたストッパ機構15は、スライド装置10に後方側に設定された規制位置を越えてスライド変位することを規制する。
ストッパ機構15は、図4に示されるように、スライド装置10の幅方向一端側及び他端側に設けられている。幅方向とは、固定レール11及び可動レール12の長手方向と直交する水平方向(本実施形態では、左右方向)である。
スライド装置10の幅方向一端側のストッパ機構15とスライド装置10の幅方向他端側のストッパ機構15とは、対称構造である。以下の説明は、スライド装置10の幅方向他端側(左側)のストッパ機構15に関する説明である。
<ストッパ機構の構成>
ストッパ機構15は、図5に示されるように、第1固定当接部15A、第2固定当接部15B、第1可動当接部15C及び第2可動当接部15D等を少なくとも有して構成されている。
第1固定当接部15Aは、固定レール11に設けられている。具体的には、図6に示されるように、当該第1固定当接部15Aは、第1固定縦壁部11Bとの一体部分である切り起こし片により構成されている。
第1固定縦壁部11Bは、固定レール11のうち当該固定レール11の長手方向及び水平方向と直交する方向、つまり幅方向と交差(本実施形態では、略直交)する部位である(図4参照)。
第2固定当接部15Bは、図5に示されるように、固定レール11のうち第1固定当接部15Aに対してスライド方向(本実施形態では、後方側)にずれた位置に設けられている。
第2固定当接部15Bは、図7に示されるように、第2固定縦壁部11Cの下端11Dから下方に向けて延出した突起部により構成されている。なお、図7に示された二点鎖線は、下端11Dを示す仮想線である。
第2固定縦壁部11Cは、図4に示されるように、固定レール11のうち幅方向と交差(本実施形態では、略直交)する部位である。なお、第2固定縦壁部11Cは、第1固定縦壁部11Bに対して幅方向中央側にずれた位置にある。
第1可動当接部15Cは、可動レール12(本実施形態では、レール本体12A)に設けられている。具体的には、第1可動当接部15Cは、第1可動縦壁部12Fとの一体部分である切り起こし片により構成されている。
第1可動縦壁部12Fは、可動レール12のうち幅方向と交差する壁部である。本実施形態に係る第1可動当接部15C及び第1可動縦壁部12Fは、軌道部12D、12Eに設けられている。
第2可動当接部15Dは、図7に示されるように、可動レール12(本実施形態では、
補強部材12B)に設けられている。第2可動当接部15Dは、図4に示されるように、第2可動縦壁部12Gに設けられた貫通穴12Hを貫通している。
このため、第2可動当接部15Dは、第2可動縦壁部12Gを挟んで第2固定縦壁部11Cと反対側から第2固定縦壁部11C側に延びている。つまり、第2可動当接部15Dは、本体部12C内から貫通穴12Hを貫通して第2固定縦壁部11C側に延びている。
第2可動当接部15Dは、第2可動縦壁部12G側から第2固定縦壁部11Cを挟んで当該第2可動縦壁部12Gと反対側まで延びている。つまり、第2可動当接部15Dは、第2固定縦壁部11Cを越えて第1固定縦壁部11B側(第1可動縦壁部12F側)まで延びている。
貫通穴12Hの下端位置P1は、第2固定当接部15Bを構成する突起部の先端位置P2と同一高さ、又は当該先端位置P2より高い位置にある。なお、本実施形態係る下端位置P1は、先端位置P2より高い位置である。
なお、第2可動縦壁部12Gは、可動レール12のうち幅方向と交差(本実施形態では、直交)する部位である。第2可動縦壁部12Gは、第1可動縦壁部12Fに対して幅方向中央側にずれた位置、つまり本体部2に設けられている。
第1可動当接部15Cは、可動レール12が固定レール11に対して予め決められた位置(以下、第1位置という。)を越えてスライドしたときに第1固定当接部15Aに接触する(図6参照)。
第2可動当接部15Dは、可動レール12が固定レール11に対して予め決められた位置(以下、第2位置という。)を越えてスライドしたときに第2固定当接部15Bに接触する(図7参照)。
第1位置と第2位置とは、同一の位置又は異なる位置のいずれであってもよい。本実施形態では、第1位置と第2位置とは異なる位置である。具体的には、第1位置は第2位置に対して前方側にずれた位置であり、かつ、第2位置は上記規制位置とほぼ一致する。
このため、本実施形態では、可動レール12が後方側に向けてスライドした場合、先ず、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触する。当該接触時においては、第2可動当接部15Dと第2固定当接部15Bとは、空隙を介して非接触状態である。
第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した状態で、可動レール12が更に後方側に向けてスライドして第1可動当接部15C及びが第1固定当接部15Aのうち少なくとも一方の当接部が変形して上記空隙消失すると、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触する。
つまり、本実施形態では、第1可動当接部15C、第1固定当接部15A、第2可動当接部15D及び第2固定当接部15Bは、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した後に、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触するように構成されている。
<ストッパ機構のせん断強度>
本実施形態では、第1せん断強度は、第2せん断強度以上となるように構成されている。
第1せん断強度とは、第1可動当接部15C及び第1固定当接部15Aのせん断強度のうちスライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度をいう。具体的には、本実施形態に係る第1せん強度は、第1可動当接部15Cのせん断強度である。
第2せん断強度とは、第2可動当接部15D及び第2固定当接部15Bのせん断強度のうちスライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度をいう。具体的には、本実施形態に係る第1せん強度は、第2可動当接部15Dのせん断強度である。
なお、本実施形態では、固定レール11を構成する板材の厚み寸法と可動レール12を構成する板材の厚み寸法とは同一寸法である。したがって、各当接部15A〜15Dのせん断強度は、各当接部15A〜15Dのうちスライド方向と平行な部位の寸法が大きくなるほど、大きくなる。
3.本実施形態に係るスライド装置の特徴
本実施形態では、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した状態で、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触可能な構成であるので、仮に、固定レール11及び可動レール12の構成する部材の厚み寸法が従来より小さい場合であっても、スライド装置10は従来型のスライド装置と同等以上の当接部強度を有する。
第1可動当接部15C、第1固定当接部15A、第2可動当接部15D及び第2固定当接部15Bは、可動レール12が固定レール11に対して位置に向けてスライドした場合、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した後、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触するように構成されている。
これにより、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触する第1タイミングと第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触する第2タイミングとが同一となる構成に比べて、製造管理が容易になり、スライド装置の製造原価上昇が抑制される。
なお、第1タイミングと第2タイミングとが一致するスライド装置を得るには、製造者は、第1可動当接部15C、第1固定当接部15A、第2可動当接部15D及び第2固定当接部15Bの寸法バラツキを厳格に管理する必要がある。
つまり、第1タイミングと第2タイミングとが一致するスライド装置の製造原価は、第1タイミングと第2タイミングとが一致しないスライド装置の製造原価に比べて高くなる可能性が高い。
第1せん断強度は、第2せん断強度以上である。これにより、可動レール12のスライドに伴う当該可動レール12が有する運動エネルギの多くは、第1可動当接部15Cと第1固定当接部15Aとの接触により吸収される。
第2固定当接部15Bは、第2固定縦壁部11Cの下端から下方に向けて延出した突起部により構成されている。第2可動当接部15Dは、第2可動縦壁部12Gに設けられた貫通穴12Hを貫通して第2固定縦壁部11C側に延びている(図4参照)。
上記場合において、貫通穴12Hの下端位置P1は、第2固定当接部15Bを構成する突起部の先端位置P2と同一高さ、又は当該先端位置P2より高い位置にある。これにより、第2可動当接部15Dが確実に第2固定当接部15Bに接触し得る。
すなわち仮に、貫通穴12Hの下端位置P1が当該突起部の先端位置P2より低い場合には、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触し得ない場合が発生する。しかし、貫通穴12Hの下端位置P1が当該突起部の先端位置P2と同一高さ、又は当該先端位置P2より高い位置にあれば、第2可動当接部15Dが確実に第2固定当接部15Bに接触し得る。
第2可動当接部15Dは、第2可動縦壁部12G側から第2固定縦壁部11Cを挟んで当該第2可動縦壁部12Gと反対側(第2固定縦壁部11C側)まで延びている(図4参照)。これにより、第2可動当接部15Dが確実に第2固定当接部15Bに接触し得る。
本実施形態に係る第2可動当接部15Dは、レール本体12A内に収納された補強部材12Bに設けられている。これにより、製造者は、従来のスライド装置を大きく設計変更することなく、本実施形態に係るスライド装置10を得ることができる。
因みに、本実施形態に係るスライド装置10は、従来のスライド装置に対して、第2可動当接部15Dが補強部材12Bに追加され、かつ、第2固定当接部15Bが固定レール11に追加された構成である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1可動当接部15C、第1固定当接部15A、第2可動当接部15D及び第2固定当接部15Bは、可動レール12が固定レール11に対して位置に向けてスライドした場合、第1可動当接部15Cが第1固定当接部15Aに接触した後、第2可動当接部15Dが第2固定当接部15Bに接触するように構成されていた。
しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、第1タイミングと第2タイミングとが一致する構成、又は第2タイミングが第1タイミングより先となる構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1せん断強度は、第2せん断強度以上であった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、第1せん断強度と第2せん断強度とが同一である構成、又は第2せん断強度が第1せん断強度以上となる構成であってもよい。
上述の実施形態では、貫通穴12Hの下端位置P1は、第2固定当接部15Bを構成する突起部の先端位置P2と同一高さ、又は当該先端位置P2より高い位置にあった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る第2可動当接部15Dは、第2可動縦壁部12G側から第2固定縦壁部11Cを挟んで当該第2可動縦壁部12Gと反対側(第2固定縦壁部11C側)まで延びていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る第2可動当接部15Dは、レール本体12A内に収納された補強部材12Bに設けられていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、補強部材12B以外の部材、例えば、レール本体12Aに第2可動当接部15Dが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態に係るストッパ機構15は、後方側に設定された規制位置を超えて可動レール12がスライドすることを規制した。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、前方側に設定された規制位置を超えて可動レール12がスライドすることを規制するストッパ機構15であってもよい
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
10… スライド装置
11… 固定レール
12… 可動レール
15… ストッパ機構
15A… 第1固定当接部
15B… 第2固定当接部
15C… 第1可動当接部

Claims (5)

  1. シートをスライド可能に支持するスライド装置において、
    固定レールと、
    シートが固定されるとともに、前記固定レールに対してスライド可能な可動レールと、
    前記固定レールに設けられた第1固定当接部と、
    前記固定レールのうち前記第1固定当接部に対してスライド方向にずれた位置に設けられた第2固定当接部と、
    前記可動レールに設けられた第1可動当接部であって、当該可動レールが前記固定レールに対して予め決められた位置を越えてスライドしたときに前記第1固定当接部に接触し得る第1可動当接部と、
    前記可動レールに設けられた第2可動当接部であって、当該可動レールが前記固定レールに対して予め決められた位置を越えてスライドしたときに前記第2固定当接部に接触し得る第2可動当接部と
    を備えるスライド装置。
  2. 前記第1可動当接部、前記第1固定当接部、前記第2可動当接部及び前記第2固定当接部は、前記可動レールが前記固定レールに対して前記位置に向けてスライドした場合、前記第1可動当接部が前記第1固定当接部に接触した後、前記第2可動当接部が前記第2固定当接部に接触するように構成されている請求項1に記載のスライド装置。
  3. 前記第1可動当接部及び前記第1固定当接部のせん断強度のうち前記スライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度を第1せん断強度とし、
    前記第2可動当接部及び前記第2固定当接部のせん断強度のうち前記スライド方向と平行なせん断面のせん断強度であって、いずれか小さい方のせん断強度を第2せん断強度としたとき、
    前記第1せん断強度は、前記第2せん断強度以上である請求項2に記載のスライド装置。
  4. 前記第1固定当接部は、前記固定レールのうち幅方向と交差する第1固定縦壁部との一体部分である切り起こし片により構成され、
    前記第1可動当接部は、前記可動レールのうち幅方向と交差する第1可動縦壁部との一体部分である切り起こし片により構成され、
    前記第2固定当接部は、前記固定レールのうち幅方向と交差する第2固定縦壁部の下端から下方に向けて延出した突起部により構成され、
    前記第2可動当接部は、前記可動レールのうち幅方向と交差する第2可動縦壁部に設けられた貫通穴を貫通して、当該第2可動縦壁部を挟んで前記第2固定縦壁部と反対側から当該第2固定縦壁部側に延びており、
    さらに、前記貫通穴の下端位置は、前記第2固定当接部を構成する前記突起部の先端位置と同一高さ、又は当該先端位置より高い位置にある請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 前記第2可動当接部は、前記第2可動縦壁部側から前記第2固定縦壁部を挟んで当該第2可動縦壁部と反対側まで延びている請求項4に記載のスライド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021127040A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 株式会社今仙電機製作所 シートスライド装置
WO2022083227A1 (zh) * 2020-10-19 2022-04-28 恺博(常熟)座椅机械部件有限公司 增强刚性模量的滑轨

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