JP2018008602A - シート用スライド装置 - Google Patents

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登美男 松藤
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隆 服部
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雅敏 早川
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Abstract

【課題】シートの円滑で安定的なスライド動作を確保できるシート用スライド装置を提供すること。
【解決手段】シート用スライド装置1は、シートをスライド可能に支持する。シート用スライド装置1は、固定側レール2と、固定側レール2に組み付けられ、シートを支持する可動側レール3と、固定側レール2と可動側レール3との間に介在された転動体4Aと、転動体4Aを保持する保持部材5Aと、を備えている。可動側レール3は、転動体4Aを介した状態で、固定側レール2に対して摺動可能に構成されている。保持部材5Aは、前端部51に、複数の掃出突出部55を有する。掃出突出部55は、保持部材5Aにおける転動体4Aを保持する位置よりも先端側の位置に配置され、かつ、固定側レール2における転動体4Aが摺動する摺動面20Aに向かって突出している。
【選択図】図7

Description

本発明は、シート用スライド装置に関する。
従来、乗物用のシートをスライド可能に支持するシート用スライド装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されたシート用スライド装置は、固定側レールと、固定側レールに組み付けられ、シートを支持する可動側レールと、固定側レールと可動側レールとの間に介在された転動体と、を備えている。可動側レールは、転動体を介した状態で、固定側レールに対して摺動可能に構成されている。可動側レールの両端部には、塵埃除去部を有する複合機能部材が装着されている。
特開平8−310282号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたシート用スライド装置は、複合機能部材の寸法ばらつきによって、塵埃除去部と固定側レールとの接触が不十分となり、塵埃除去部によって固定側レールの底部に堆積した塵埃を十分に排出できない場合がある。また、塵埃除去部と固定側レールとの干渉によって、固定側レールに対する可動側レールの摺動不良が生じる場合がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、シートの円滑で安定的なスライド動作を確保できるシート用スライド装置を提供する。
本発明の一の態様であるシート用スライド装置は、シートをスライド可能に支持する。シート用スライド装置は、固定側レールと、固定側レールに組み付けられ、シートを支持する可動側レールと、固定側レールと可動側レールとの間に介在された転動体と、転動体を保持する保持部と、を備えている。可動側レールは、転動体を介した状態で、固定側レールに対して摺動可能に構成されている。保持部は、可動側レールが固定側レールに対して摺動する摺動方向の少なくとも一方側の端部に、少なくとも1つの掃出突出部を有する。掃出突出部は、保持部における転動体を保持する位置よりも先端側の位置に配置され、かつ、固定側レールにおける転動体が摺動する摺動面に向かって突出している。
上記シート用スライド装置によれば、可動側レールを、転動体を介した状態で固定側レールに対して摺動させることにより、転動体を保持する保持部の掃出突出部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等を効率良く固定側レールの外部に排出できる。そのため、固定側レールに対する可動側レールの円滑で安定的な摺動を確保できる。すなわち、シートの円滑で安定的なスライド動作を確保できる。これにより、シートのスライド動作時における異音の発生、摺動抵抗の増加、摺動不良等を抑制できる。
上記シート用スライド装置において、保持部の一方側の端部には、基端側の厚みよりも先端側の厚みが薄い掃出先端部が設けられていてもよい。この場合には、掃出先端部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等を効率良く固定側レールの外部に排出できる。
また、掃出先端部には、固定側レールの摺動面に向かって突出する、少なくとも1つの補強突出部が設けられていてもよい。この場合には、補強突出部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等を効率良く固定側レールの外部に排出できる。
また、補強突出部は、掃出突出部であってもよい。この場合には、掃出突出部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等を固定側レールの外部に排出する効果をより一層高めることができる。
また、掃出先端部は、少なくとも一部が固定側レールの摺動面に接触するように構成されていてもよい。この場合には、掃出先端部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レールの外部に排出できる。
また、掃出突出部は、摺動方向に交差するように形成されていてもよい。この場合には、掃出突出部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レールの外部に排出できる。
また、掃出突出部は、少なくとも一部が固定側レールの摺動面に接触するように構成されていてもよい。この場合には、掃出突出部によって、固定側レールの摺動面上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レールの外部に排出できる。
また、固定側レールの摺動面は、転動体が摺動する際に接触する接触部を有し、掃出突出部は、摺動面のうち、接触部以外の部分に接触するように構成されていてもよい。この場合には、掃出突出部によって、例えば固定側レールの摺動面上に塗布された、転動体を円滑に摺動させるためのグリス等の潤滑剤が固定側レールの外部に排出されることを抑制できる。
シート用スライド装置の取付状態を示す説明図である。 シート用スライド装置の分解斜視図である。 図3(A)は保持部材の平面図であり、図3(B)は図3AのIIIB-IIIB断面図である。 保持部材の前端部を拡大して示す斜視図である。 シート用スライド装置を示す斜視図である。 図5のVI-VI断面図である。 図6のVII-VII断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態は、本発明のシート用スライド装置を自動車等の車両用シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置に適用したものである。
なお、本実施形態において、各図に付された上下前後左右の方向を示す矢印は、各図相互の関係を理解しやすくするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
図1、図2に示すように、シート用スライド装置1は、シートSの下端部に配設されている。シート用スライド装置1は、固定側レール2、可動側レール3、転動体4A〜4D、保持部材5A〜5D、ロックスプリング6、解除部材7等を備えている。
図1に示すように、固定側レール2は、長手方向が車両の前後方向(シートの前後方向)に一致するように、車両のフロアFに固定されている。可動側レール3は、固定側レール2に組み付けられている。可動側レール3は、固定側レール2に対して車両の前後方向にスライド可能に構成されている。
シートSは、可動側レール3の上部に組み付けられている。シートSは、可動側レール3に支持されている。シートSは、固定側レール2に対して、可動側レール3と一体的に前後方向にスライド可能に構成されている。
なお、シート用スライド装置1は、シートSの幅方向両側それぞれに配設されている。つまり、シートSは、2つのシート用スライド装置1を介して車両に組み付けられている。シートSの幅方向とは、車両の幅方向、つまり左右方向と一致する。
図5、図6に示すように、固定側レール2は、圧延鋼板等にプレス加工が施されて形成された金属製の部材である。固定側レール2は、下面部21と、一対の側面部である左側面部22A及び右側面部22Bと、一対の折返部である左折返部23A及び右折返部23Bと、を有する。下面部21、左側面部22A、右側面部22B、左折返部23A及び右折返部23Bは、固定側レール2の長手方向(前後方向)に沿って帯状に延びている。
固定側レール2の長手方向に直交する断面において、左側面部22Aは、下面部21の左端から上方に延びている。右側面部22Bは、下面部21の右端から上方に延びている。左折返部23Aは、左側面部22Aの上端から、左側面部22Aの内側(右側)に折り返され、下方に延びている。右折返部23Bは、右側面部22Bの上端から、右側面部22Bの内側(左側)に折り返され、下方に延びている。
固定側レール2の長手方向に直交する断面において、下面部21と、左側面部22A及び右側面部22Bと、左折返部23A及び右折返部23Bとは、上方に開口する開口断面を形成している。なお、下面部21は、車両のフロアFに固定されている。
可動側レール3は、圧延鋼板等にプレス加工が施されて形成された金属製の部材である。可動側レール3は、上面部31と、一対の側面部である左側面部32A及び右側面部32Bと、一対の折返部である左折返部33A及び右折返部33Bと、を有する。上面部31、左側面部32A、右側面部32B、左折返部33A及び右折返部33Bは、可動側レール3の長手方向(前後方向)に沿って帯状に延びている。
可動側レール3の長手方向に直交する断面において、左側面部32Aは、上面部31の左端から上方に延びている。右側面部32Bは、上面部31の右端から上方に延びている。左折返部33Aは、左側面部32Aの下端から、左側面部32Aの内側(右側)に折り返され、上方に延びている。右折返部33Bは、右側面部32Bの下端から、右側面部32Bの内側(左側)に折り返され、上方に延びている。
可動側レール3の長手方向に直交する断面において、上面部31と、左側面部32A及び右側面部32Bと、左折返部33A及び右折返部33Bとは、下方に開口する開口断面を形成している。なお、シートSは、可動側レール3の上面部31に組み付けられている。
可動側レール3は、固定側レール2に組み付けられている。具体的には、上面部31、左側面部32A及び右側面部32Bは、左側面部22Aと右側面部22Bとの間に配置されている。左折返部33Aの上部は、左側面部22Aと左折返部23Aとで形成された、下方に開口する空間内に配置されている。右折返部33Bの上部は、右側面部22Bと右折返部23Bとで形成された、下方に開口する空間内に配置されている。
固定側レール2と可動側レール3との間には、転動体4A〜4Dが介在されている。転動体4A〜4Dは、樹脂製の球体であり、固定側レール2及び可動側レール3に対して前後方向に摺動可能に(転がり接触可能に)構成されている。転動体4A〜4Dは、それぞれ保持部材(保持部)5A〜5Dに保持されている。
転動体4Aは、下面部21の左端部及び左側面部22Aの下端部と左折返部33Aの下端部との間に配置されている。転動体4Bは、下面部21の右端部及び右側面部22Bの下端部と右折返部33Bの下端部との間に配置されている。転動体4Cは、左折返部23Aと左折返部33Aの上端部との間に配置されている。転動体4Dは、右折返部23Bと右折返部33Bの上端部との間に配置されている。
図2に示すように、保持部材5A〜5Dは、樹脂製の棒状部材であり、長手方向(前後方向)に沿って延びている。保持部材5A〜5Dは、2つの転動体4A〜4Dを保持する前端部51と、2つの転動体4A〜4Dを保持する後端部52と、前端部51と後端部52とを連結する連結部53と、を有する。
図3(A)、(B)に示すように、保持部材5Aにおいて、前端部51には、2つの転動体4Aを保持する2つの保持孔511が形成されている。後端部52には、2つの転動体4Aを保持する2つの保持孔512が形成されている。保持孔511及び保持孔512には、それぞれ転動体4Aが抜け出し不可能に保持されている。なお、他の保持部材5B〜5Dも保持部材5Aと同様の構成である。
保持部材5A〜5Dは、固定側レール2と可動側レール3との間において、転動体4A〜4Dを保持するように配置されている。保持部材5Aは、下面部21の左端部及び左側面部22Aの下端部と左折返部33Aの下端部との間に配置されている。保持部材5Bは、下面部21の右端部及び右側面部22Bの下端部と右折返部33Bの下端部との間に配置されている。保持部材5Cは、左折返部23Aと左折返部33Aの上端部との間に配置されている。保持部材5Dは、右折返部23Bと右折返部33Bの上端部との間に配置されている。
可動側レール3は、転動体4A〜4Dを介した状態で、固定側レール2に対して前後方向に摺動可能に構成されている。すなわち、可動側レール3は、転動体4A〜4Dが固定側レール2及び可動側レール3に対して前後方向に摺動(転動)することにより、固定側レール2に対して前後方向にスライド可能となっている。なお、可動側レール3が固定側レール2に対して摺動する摺動方向は、車両の前後方向と一致する。
図2に示すように、ロックスプリング6は、可動側レール3が固定側レール2に対してスライドすることを規制するための部材である。ロックスプリング6は、可動側レール3内(上面部31と左側面部32Aと右側面部32Bとにより形成された空間内)に配設されている。
ロックスプリング6は、ロック部61と、第1弾性変形部62と、第2弾性変形部63と、を有する。ロック部61は、可動側レール3が固定側レール2に対してスライドすることを規制するための部位である。第1弾性変形部62及び第2弾性変形部63は、ロック部61を変位可能に支持するための部位である。
ロック部61は、可動側レール3が固定側レール2に対してスライドすることを規制する規制位置とその規制を解除する解除位置との間で変位可能である。ロック部61は上下方向に変位可能であって、上方側に位置するときに規制位置となり、下方側に位置するときに解除位置となる。ロック部61には、複数の係合部611が設けられている。
可動側レール3の左側面部32A及び右側面部32Bには、複数の切欠部34が設けられている。各切欠部34は、ロックスプリング6の係合部611を構成する線材が嵌り込み可能な貫通穴である。各切欠部34間には、係合片35が形成されている。
可動側レール3の左折返部33A及び右折返部33Bには、複数の切欠部36が設けられている。各切欠部36は、ロックスプリング6の係合部611を構成する線材が嵌り込み可能な貫通穴である。各切欠部36間には、係合片37が形成されている。
ロックスプリング6の係合部611が切欠部34に嵌り込んだ状態では、係合部611は、切欠部36に嵌り込んだ状態となる。そして、係合部611は、係合片35及び係合片37と係合した状態となる。
固定側レール2の左折返部23A及び右折返部23Bには、複数に切欠部24が設けられている。各切欠部24は、ロックスプリング6の係合部611を構成する線材が嵌り込み可能な凹状の窪みである。各切欠部24間には、係合片25が形成されている。
ロックスプリング6の係合部611が切欠部24に嵌り込んだ状態では、係合片25と係合部611とが係合可能な状態となる。そして、係合部611が係合片35、37、25と係合する位置が規制位置であり、係合部611が係合片35、37、25、つまり切欠部34、36、24から離間した位置が解除位置である。
図2に示すように、解除部材7は、ロックスプリング6による規制を解除するための部材である。具体的には、解除部材7は、ロックスプリング6の第1弾性変形部62及び第2弾性変形部63の変形状態を切り替えるための部材である。解除部材7は、可動側レール3内(上面部31と左側面部32Aと右側面部32Bとにより形成された空間内)において、可動側レール3の上面部31とロックスプリング6の第1弾性変形部62との間に配設されている。
解除部材7の長手方向一端側には、操作部71が設けられている。操作部71は、乗員により直接的又は間接的に操作される部位である。解除部材7の長手方向他端側には押圧部72が設けられている。押圧部72は、操作部71に操作力が入力されると、その操作力を利用してロックスプリング6のロック部61を規制位置側から解除位置側に押圧する。
解除部材7には、凸状の支点部73が設けられている。支点部73は、可動側レール3の上面部31に接触することにより、解除部材7の揺動中心点を構成する。つまり、解除部材7に操作力が入力されていない状態では、押圧部72は、ロックスプリング6の第1弾性変形部62及び第2弾性変形部63から受ける弾性力により、可動側レール3の上面部31側、つまり上方側に押圧されている。このため、解除部材7に操作力が入力されていない状態では、操作部71側は下側に位置する。
操作部71を上側に移動させる操作力が解除部材7に入力されると、支点部73を揺動中心として押圧部72が下側に変位する。このため、ロックスプリング6のロック部61が下方側に変位して解除位置となる。そして、この操作力が消失すると、ロックスプリング6の第1弾性変形部62及び第2弾性変形部63の復元力により、ロック部61が規制位置に復帰する。
上記構成の本実施形態のシート用スライド装置1において、図2に示すように、保持部材5A、5Bの前端部51には、それぞれ前端部51から前方に突出する掃出先端部54が設けられている。保持部材5A、5Bの後端部52には、それぞれ後端部52から後方に突出する掃出先端部54が設けられている。以下、これらの掃出先端部54のうち、保持部材5Aの前端部51の掃出先端部54について説明し、同様の構成である他の掃出先端部54については説明を省略する。
図3(B)に示すように、掃出先端部54は、基端側の厚みよりも先端側の厚みが薄くなるように形成されている。掃出先端部54は、先端に向かって徐々に厚みが薄くなっている。
掃出先端部54には、複数の掃出突出部(補強突出部)55が設けられている。複数の掃出突出部55は、保持部材5Aにおける転動体4Aを保持する位置(保持孔511、512の位置)よりも先端側の位置に配置されている。複数の掃出突出部55は、掃出先端部54における固定側レール2に対向する対向面541から突出して形成されている。
図4に示すように、複数の掃出突出部55は、掃出先端部54の幅方向において2列に並んで配置されている。各列の4つの掃出先端部54は、保持部材5Aの長手方向(前後方向)に等間隔に並んで配置されている。各掃出突出部55は、保持部材5Aの長手方向(前後方向)に交差するように形成されている。
図6、図7に示すように、複数の掃出突出部55は、固定側レール2における転動体4Aが摺動する摺動面20Aに向かって突出している。摺動面20Aは、転動体4Aを前後方向に摺動させるための面であり、固定側レール2の下面部21の内面及び左側面部22Aの内面の一部である。
掃出突出部55の先端部は、転動体4Aを固定側レール2の摺動面20Aに対して前後方向に摺動させた際に、固定側レール2の摺動面20Aに接触するように構成されている。ただし、掃出突出部55は、固定側レール2の摺動面20Aのうち、転動体4Aが前後方向に摺動する際に接触する接触部200A以外の部分に接触するように構成されている。
すなわち、掃出突出部55は、掃出先端部54の対向面541のうち、固定側レール2の摺動面20Aの接触部200Aに対向する領域(図4の対向領域542)に設けられていない。言い換えれば、掃出突出部55は、掃出先端部54の対向面541のうち、固定側レール2の摺動面20Aの接触部200Aに対向する領域(図4の対向領域542)以外の部分に設けられている。
ここで、固定側レール2の摺動面20Aの接触部200Aとは、固定側レール2の摺動面20Aのうち、前後方向に摺動する転動体4Aの外表面が接触する部分(接触点)及びその近傍を含む、前後方向に沿って形成された領域である。
また、掃出先端部54の先端部も、掃出突出部55と同様に、転動体4Aを固定側レール2の摺動面20Aに対して前後方向に摺動させた際に、固定側レール2の摺動面20Aに接触するように構成されている。
なお、固定側レール2は、転動体4Bが摺動する摺動面20Bを有する。摺動面20Bは、転動体4Bを前後方向に摺動させるための面であり、固定側レール2の下面部21の内面及び右側面部22Bの内面の一部である。摺動面20Bは、転動体4Bが前後方向に摺動する際に接触する接触部200Bを有する。
次に、本実施形態のシート用スライド装置1における作用効果について説明する。
本実施形態のシート用スライド装置1によれば、可動側レール3を、転動体4A〜4Dを介した状態で固定側レール2に対して摺動させることにより、転動体4A、ABを保持する保持部材5A、5Bの掃出突出部55によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等を効率良く固定側レール2の外部に排出できる。そのため、固定側レール2に対する可動側レール3の円滑で安定的な摺動を確保できる。すなわち、シートSの円滑で安定的なスライド動作を確保できる。これにより、シートSのスライド動作時における異音の発生、摺動抵抗の増加、摺動不良等を抑制できる。
また、保持部材5A、5Bの前端部51及び後端部52には、基端側の厚みよりも先端側の厚みが薄い掃出先端部54が設けられている。そのため、掃出先端部54によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等を効率良く固定側レール2の外部に排出できる。
また、掃出先端部54には、掃出突出部55が設けられている。そのため、掃出突出部55によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等を固定側レール2の外部に排出する効果をより一層高めることができる。
また、掃出先端部54は、固定側レール2の摺動面20A、20Bに接触するように構成されている。そのため、掃出先端部54によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レール2の外部に排出できる。
また、掃出突出部55は、可動側レール3が固定側レール2に対して摺動する摺動方向(前後方向)に交差するように形成されている。そのため、掃出突出部55によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レール2の外部に排出できる。
また、掃出突出部55は、固定側レール2の摺動面20A、20Bに接触するように構成されている。そのため、掃出突出部55によって、固定側レール2の摺動面20A、20B上の砂、塵、埃等をさらに効率良く固定側レール2の外部に排出できる。
また、固定側レール2の摺動面20A、20Bは、転動体4A、4Bが摺動する際に接触する接触部200A、200Bを有し、掃出突出部55は、摺動面20A、20Bのうち、接触部200A、200B以外の部分に接触するように構成されている。そのため、掃出突出部55によって、例えば固定側レール2の摺動面20A、20B上に塗布された、転動体4A、4Bを円滑に摺動させるためのグリス等の潤滑剤が固定側レール2の外部に排出されることを抑制できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)上記実施形態では、本発明のシート用スライド装置を自動車に用いられる車両用シートのスライド装置に適用したが、例えば、自動車以外の鉄道等に用いられる車両用シートのスライド装置に適用してもよいし、航空機、船舶等の他の乗物に用いられるシートのスライド装置に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、掃出突出部55を保持部材5A、5Bの前端部51及び後端部52の両方に設けたが、掃出突出部55を保持部材5A、5Bの前端部51及び後端部52の一方のみに設けてもよい。
(3)上記実施形態では、掃出先端部54を保持部材5A、5Bの前端部51及び後端部52の両方に設けたが、掃出突出部55を保持部材5A、5Bの前端部51及び後端部52の一方のみに設けてもよい。
(4)上記実施形態では、掃出突出部55を掃出先端部54に設けたが、掃出突出部55を掃出先端部54以外の部分に設けてもよい。また、掃出突出部55を掃出先端部54以外の部分に設け、さらに、掃出先端部54に、固定側レール2の摺動面20A、20Bに向かって突出する、掃出突出部55と同様の構成の補強突出部を設けてもよい。
(5)上記実施形態では、掃出突出部55を、掃出先端部54の対向面541のうち、固定側レール2の摺動面20Aの接触部200Aに対向する領域(対向領域542)に設けていないが、掃出突出部55を、固定側レール2の摺動面20Aの接触部200Aに接触しないように、例えば、掃出突出部55の突出量を小さくする等して、掃出先端部54の対向面541の対向領域542に設けてもよい。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…スライド装置(シート用スライド装置)、2…固定側レール、3…可動側レール、4A〜4D…転動体、5A〜5D…保持部材(保持部)、20A、20B…摺動面、55…掃出突出部(補強突出部)、54…掃出先端部、200A、200B…接触部、S…シート

Claims (8)

  1. シートをスライド可能に支持するシート用スライド装置であって、
    固定側レールと、
    前記固定側レールに組み付けられ、前記シートを支持する可動側レールと、
    前記固定側レールと前記可動側レールとの間に介在された転動体と、
    前記転動体を保持する保持部と、を備え、
    前記可動側レールは、前記転動体を介した状態で、前記固定側レールに対して摺動可能に構成され、
    前記保持部は、前記可動側レールが前記固定側レールに対して摺動する摺動方向の少なくとも一方側の端部に、少なくとも1つの掃出突出部を有し、
    前記掃出突出部は、前記保持部における前記転動体を保持する位置よりも先端側の位置に配置され、かつ、前記固定側レールにおける前記転動体が摺動する摺動面に向かって突出している、シート用スライド装置。
  2. 前記保持部の前記一方側の端部には、基端側の厚みよりも先端側の厚みが薄い掃出先端部が設けられている、請求項1に記載のシート用スライド装置。
  3. 前記掃出先端部には、前記固定側レールの前記摺動面に向かって突出する、少なくとも1つの補強突出部が設けられている、請求項2に記載のシート用スライド装置。
  4. 前記補強突出部は、前記掃出突出部である、請求項3に記載のシート用スライド装置。
  5. 前記掃出先端部は、少なくとも一部が前記固定側レールの前記摺動面に接触するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート用スライド装置。
  6. 前記掃出突出部は、前記摺動方向に交差するように形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート用スライド装置。
  7. 前記掃出突出部は、少なくとも一部が前記固定側レールの前記摺動面に接触するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート用スライド装置。
  8. 前記固定側レールの前記摺動面は、前記転動体が摺動する際に接触する接触部を有し、前記掃出突出部は、前記摺動面のうち、前記接触部以外の部分に接触するように構成されている、請求項7に記載のシート用スライド装置。
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