JP2019189953A - 筒状編地及びそれを含む製品並びに衣料 - Google Patents

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Abstract

【課題】真夏等の暑熱環境下で着用し、歩行等の運動を行った際にも、特殊な糸使いではないにもかかわらず涼しく感じる筒状編地、これを用いたレッグ製品、アームカバーの提供。【解決手段】弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸を含む筒状編地であって、着用想定伸長時の表面のクルトシス(Sku)が2.8〜5.0であり、かつ、カトーテック社製サーモラボII型KES−F7を用いて放熱量を測定するとき、下記式:保温率=(W0−W)/W0×100(%){式中、W0=標準温湿度において、10cm×10cmのアルミニウム製の冶具に該筒状編地を取り付けない場合の放熱量、W=標準温湿度において、該冶具に該筒状編地を取り付けた場合の放熱量、である。}で求められる保温率が、0より小さいことを特徴とする前記筒状編地、並びに該筒状編地を含むレッグ製品、及び該筒状編地を含み、かつ、少なくとも腕の一部を覆う衣料。【選択図】なし

Description

本発明は、暑熱環境下での着用時、涼しく感じる筒状編地、及びそれを含む製品並びに衣料に関する。
弾性糸を使用した筒状編地は、パンティストッキング、レギンス、サポーター等の股下から足首、又は、爪先まで覆うレッグ製品や、アームカバーのような肩下から手首、又は指先まで覆う製品や、サポーターのような関節部を覆う製品に使用される。従来、上記製品であって冷感を与えるものとして、ポリアミド繊維等、吸湿性が付与された合成繊維を使用して蒸れ感を抑えたレッグ製品、清涼感を得るためポリアミド繊維の異形断面糸特殊糸を使用したレッグ製品(例えば、以下の特許文献1参照)や、フルダル糸使いにより、接触冷感も付与したレッグ製品(例えば、以下の特許文献2参照)が市販されている。これらの衣料製品では、初夏等の少し暑い季節では着用した瞬間のみ涼しく感じるが、長時間の着用や歩行等の運動により汗ばむような環境となる暑熱環境時の着用では、発汗して蒸し暑く極めて不快であり、真夏等の暑熱環境には向いていないという問題がある。
特開平6−81207号公報 特開2003−293201号公報
前記した従来技術の筒状編地の問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、真夏等の暑熱環境下で着用し、歩行等の運動を行った際にも、特殊な糸使いではないにもかかわらず涼しく感じる筒状編地を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、筒状の編地を特定の編地構造とすることで、暑熱環境下でこれを用いた製品並びに衣料を着用して涼しく感じることができることを発見し、かかる発見に基づき本発明を完成するに至ったものである。本発明に係る製品並びに衣料は、異形ポリアミド糸使いや、フルダル糸使い、あるいは、キシリトール加工等の特殊な冷感付与加工を施すことなく、暑熱環境下の着用時、涼しく感じることができる。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸を含む筒状編地であって、着用想定伸長時の表面のクルトシス(Sku)が2.8〜5.0であり、かつ、カトーテック社製サーモラボII型KES−F7を用いて放熱量を測定するとき、下記式:
保温率=(W−W)/W×100(%)
{式中、W=標準温湿度において、10cm×10cmのアルミニウム製の冶具に該筒状編地を取り付けない場合の放熱量、W=標準温湿度において、該冶具に該筒状編地を取り付けた場合の放熱量、である。}で求められる保温率が、0より小さいことを特徴とする前記筒状編地。
[2]前記[1]に記載の筒状編地を含むレッグ製品。
[3]レッグ部の股下から1/2の位置で編地を経方向に80%まで伸長後元の長さに戻す伸縮工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程における50%時点での往路応力と復路応力を測定するとき、下記式:
応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
で求められる応力比が0.35〜0.60である、前記[2]に記載のレッグ製品。
[4]レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のコース数が23〜28コース/インチ(2.54cm)である、前記[2]又は[3]に記載のレッグ製品。
[5]レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のウェール数が17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である、前記[2]〜[4]のいずれかに記載のレッグ製品。
[6]前記筒状編地の裏目面が、外環境(空気)に接する側へ配される、前記[2]〜[5]のいずれかに記載のレッグ製品。
[7]前記[1]に記載の筒状編地を含み、かつ、少なくとも腕の一部を覆う衣料。
[8]全長の1/2の位置で編地を経方向に80%まで伸長後元の長さに戻す伸縮工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程における50%時点での往路応力と復路応力を測定するとき、下記式:
応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
で求められる応力比が0.35〜0.60である、前記[7]に記載の衣料。
[9]全長の1/4の位置の着用想定伸長時のコース数が23〜28コース/インチ(2.54cm)である、前記[7]又は[8]に記載の衣料。
[10]全長の1/4の位置の着用想定伸長時のウェール数が17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である、前記[7]〜[9]のいずれかに記載の衣料。
[11]前記筒状編地の裏目面が、外環境(空気)に接する側へ配される、前記[7]〜[10]のいずれかに記載の衣料。
本発明の筒状編地は、これを製品並びに衣料に用いると、着用時に涼しく、さらに、歩行等の運動時にも涼しく真夏の暑熱環境下の着用に適するものとなる。
本実施形態のレッグ製品のクルトシス、保温率、応力比、コース数、ウェール数を測定する部位の説明図である。 本実施形態のレッグ製品のクルトシス、保温率、応力比、コース数、ウェール数を測定する部位の説明図である。 本実施形態のレッグ製品のクルトシス、保温率、応力比、コース数、ウェール数を測定する部位の説明図である。 本実施形態の少なくとも腕の一部を覆う衣料のクルトシス、保温率、応力比、コース数、ウェール数を測定する部位の説明図である。 本実施形態の少なくとも腕の一部を覆う衣料のクルトシス、保温率、応力比、コース数、ウェール数を測定する部位の説明図である。 「クルトシス」を説明するための図面である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の筒状編地は、弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸を含む筒状編地であって、着用想定伸長時の表面のクルトシス(Sku)が2.8〜5.0であり、かつ、カトーテック社製サーモラボII型KES−F7を用いて放熱量を測定するとき、下記式:
保温率=(W−W)/W×100(%)
{式中、W=標準温湿度において、10cm×10cmのアルミニウム製の冶具に該筒状編地を取り付けない場合の放熱量、W=標準温湿度において、該冶具に該筒状編地を取り付けた場合の放熱量、である。}で求められる保温率が、0より小さいことを特徴とする。
本明細書、用語「クルトシス(Sku、尖り度)」とは、編地表面の凹凸の高さの分布を指標するものであり、図6に示すように、高さ分布が正規分布であれば、クルトシス(Sku)は3となり、表面に鋭い山や谷が多い場合には、クルトシスは3よりも大きな値となり、逆に、表面がより平坦であると3より小さな値となる。本実施形態の筒状編地を用いたレッグ製品、少なくとも腕の一部を覆う衣料(以下、アームカバーともいう。)においては、以下に説明するように、着用想定伸長時の編地表面のクルトシスが2.8〜5.0の範囲内となり、図6に示すように、編地を構成する糸が肌により密着することにより肌に接触する編地の面積が増大すると同時に、編地と肌との間の空気層の体積が低下する。これにより、本実施形態の筒状編地を用いた衣料製品では、編地の放熱性が向上し、着用時に涼しく、さらに、歩行等の運動時にも涼しく真夏の暑熱環境下の着用に適するものとなる。
尚、本明細書中、レッグ製品、アームカバー等をまとめて「衣料製品」ともいう。また本明細書中、筒状編地の表目面とはニードルループ面を指し、一般的な丸編機を用いて筒状編地を編成する場合、編み下ろしの状態では表目面が外筒側へ配される。また筒状編地の裏目面はシンカーループ面を指し、丸編機を用いて筒状編地を編成する場合、編み下ろしの状態では内筒側へ配される。表目面を外環境に接する側へ配する衣料としたとき、ニードルループを形成する経方向の糸が凸部として浮き上がって見え、タテスジ状に見えることがある。特に低密度のレッグ製品としたときにはタテスジが目立ちやすく、審美性が悪くなることがある。他方、裏目面はシンカーループを形成する緯方向の糸が凸部となるが、こちらは低密度のレッグ製品としてもスジ状に見えにくく、審美性に優れる。
保温率とは、以下に説明するように、カトーテック社製サーモラボII型KES−F7を用いて放熱量を測定するとき、下記式:
保温率=(W−W)/W×100(%)
{式中、W=標準温湿度において、10cm×10cmのアルミニウム製の冶具に該筒状編地を取り付けない場合の放熱量、W=標準温湿度において、該冶具に該筒状編地を取り付けた場合の放熱量、である。}で求められるものである。本実施形態の筒状編地を用いた衣料製品では、着用想定伸長時の保温率が、0より小さい。保温率が0より小さいということは、放熱性が向上していることを意味する。
本実施形態の着用想定伸長時のクルトシスは、例えば、以下のように調整することができる。
筒状編地を構成する糸の繊度を、所定範囲、好ましくは13〜25dtexとする。
以下に説明するように、レッグ製品では、周方向のウェール数を、所定範囲、好ましくは340〜440とする。
レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のコース数を所定範囲、好ましくは23〜28コース/インチ(2.54cm)とする。
レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のウェール数を所定範囲、好ましくは17〜25ウェール/インチ(2.54cm)とする。
レッグ製品の大腿部、脹脛部の着圧を、所定範囲とする、好ましくは大腿部で10〜20hPa、脹脛部で5〜30hPaとする。
以下に説明するように、レッグ製品の脹脛部の着圧調整因子である、サイズ比=(レッグ部の股下から1/4の位置での3kg荷重下幅方向長さ)/(レッグ部の股下から3/4の位置での3kg荷重下幅方向長さ)により求められるサイズ比を、所定範囲、好ましくは1.0〜1.7にする。
以下に説明するように、アームカバーでは、周方向のウェール数を、所定範囲、好ましくは340〜440とする。
アームカバーにおいては、筒状編地の全長の1/4の位置の着用想定伸長時のコース数を、所定範囲、好ましくは23〜28コース/インチ(2.54cm)とする。
アームカバーにおいては、筒状編地の全長の1/4の位置の着用想定伸長時のウェール数を、所定範囲、好ましくは17〜25ウェール/インチ(2.54cm)とする。
アームカバーの着圧を、所定範囲とする、好ましくは5〜15hPa以下とする。
本実施形態のレッグ製品は、釜径4〜5インチ程度の小口径のシングル丸編機(パンスト編機とも称す。)を用いて製造される、非弾性糸と弾性糸とからなる複合糸を使用したレッグ部が筒状の編地からなるレッグ製品である。本実施形態のレッグ製品の編組織については、特に限定されないが、レッグ部のすべてのコースが、弾性糸と非弾性糸とからなる複合糸、例えば、被覆弾性糸(カバリング糸)、複合撚糸により、天竺組織で編成されているものが好ましく、あるいは、前記複合糸と非弾性繊維との交編組織で編成される天竺組織が好ましい。尚、補強等の目的で、足首から爪先にかけては、別に準備した繊維で編成したり、ニット組織とタック組織やウェルト組織を混合することも可能である。
本実施形態のレッグ製品において、着用時涼しく感じるためには人体「脚」からの放熱量を増やせばよく、そのため、「脚」に繊維を密着させ見掛け上の「脚」の表面積を増せば「脚」から熱が繊維へ伝わり、そして繊維から放熱が進み素足の状態より放熱量が多くなる。そのためには、編地の密度が重要で、密度が高すぎると放熱が小さくなり、放熱して涼しいよりむしろ保温するレッグ製品となる。逆に、密度が低すぎると、見掛け上「脚」の表面積増加がわずかで放熱が進まない。この密度は一般的にコース数とウェール数で表されるが、本発明者は鋭意検討の結果、特にウェール数が重要であることを見出した。つまり、本実施形態のレッグ製品の筒状の編地は、周方向の密度が340〜440ウェールであることが好ましい。尚、レッグ製品は着用者の寸法により、着用しやすいウェール数があり、小さいサイズのレッグ製品を製造するには、340〜380ウェール、大きなサイズのレッグ製品は、380〜440ウェールとすれば、着用感の良いレッグ製品が製造できる。尚、筒状の編地のウェール数設定は、編機の針本数により設定でき、例えば、352ウェールの編地とするには、352本である編機の使用により可能である。
また、より涼しく感じるため、使用する複合糸の繊度は、好ましくは13〜30dtex(デシテックス、以下同じ表示とする。)、より好ましくは13〜25dtexである。複合糸の繊度は、弾性糸に非弾性糸を被覆した状態又は弾性糸と非弾性糸とを複合撚糸した状態での繊度であり、より具体的には、ある長さの複合糸の重量を量り、次いで10gの荷重を掛けて測長して繊度を求めたものが、13〜30dtexであればよく、13〜25dtexがより好ましい。
また、涼しいレッグ製品とするには人体「脚」の表面積が重要で、これは、レッグ製品の周方向のウェール数を規定の範囲にすればよく、さらに、人体「脚」とレッグ製品との着用時の着圧の影響も大きい。一般的にレッグ衣料の着圧が高いほど温かい衣服となることが知られており、そのため、レッグ製品のウェール数を所定の範囲としても、「脚」に密着するレッグ製品の場合には温かいレッグ製品となりやすい。そこで、見掛け上の表面積を増やしつつ、温かくならない編地設計について、特に人体「脚」の放熱効果を部位別に検討した結果、大腿部の放熱を最大限にするのが最も放熱量に効果があり、脹脛部の放熱効果は小さいことが分かった。そこで、大腿部の放熱効果を最も活かすレッグ製品の設計を検討した結果、人体「大腿部」にあたる部分と人体「脹脛」にあたる部分のループの大きさを変化させ、大腿部の放熱効果を最大にするためのサイズバランスを見出した。無論、脹脛部も放熱するが、周方向のウェール数が決まっているレッグ製品においては、大腿部の放熱効果を活かすため、脹脛部は少し放熱に関して犠牲になるが、「脚」部として放熱効果を最大にするサイズバランスを規定の範囲とするのがよく、すなわち、レッグ製品の大腿部に相当する部分のサイズと脹脛部に相当するサイズとをループの大きさを調節して規定の範囲とすることで、「脚」部の放熱効果を最大限に発揮でき、こうすれば大腿部に加え脹脛部も涼しく感じることを見出した。
すなわち、本実施形態に係るレッグ製品において、冷感を得るための要因は以下の3点である。
(i)放熱(肌、繊維から外環境への熱伝達)量を多くする、
(ii)レッグ製品着用による保温性を最小限にする、
(iii)レッグ製品着用時、歩行等の動作でレッグ製品の発熱を最小限にする。
以下、(i)放熱量を多くするについて説明する。
レッグ製品着用により、脚(肌)の上に繊維の凸部ができる。この場合の放熱は、まず、脚からの熱が繊維に伝わり(熱伝達)、繊維内を熱が外環境(空気)に接する側へ移動し(熱伝導)、次いで、外環境に接する部分から熱が外環境(空気)へ伝達(熱伝達)して放熱される。この時、肌に接している繊維部分の面積よりも、繊維の凸部領域の面積の方が大きいため、繊維が接していない肌からの(素脚)の放熱よりも、肌に接している繊維からの放熱量が、相対的に大きくなる。従って、レッグ製品着用時の放熱量は、(繊維が接していない肌部分からの放熱)+(繊維が接している肌面積よりも広い面積の繊維からの放熱)となり、素脚の放熱量よりも大きくなる(すなわち、レッグ製品着用時により涼しくなる)。
そこで、繊維内の熱伝達、繊維と肌からの放熱を最大限にするために、編組織をなるべく平坦な組織とすることが好ましく、特に天竺組織が好ましい。タック等が入ると、編組織中に空気が入り込み保温効果となる。また、本実施形態においては、密度をなるべく小さくすることが好ましく、そのため、周方向のウェール数を340〜440ウェールとすることが好ましい。340ウェール未満では、放熱効果が小さく、また、レッグ製品としての品位もよくないことがある。他方、440ウェールより大きいと、肌の上の繊維と繊維との間隔が短くなり、そこに空気が溜まって保温効果となり易い。さらに、好ましい形態においては、レッグ製品の繊維の繊度をなるべく小さくしている。すなわち、複合糸の繊度を13〜30dtexとすることが好ましい。13dtex未満では、レッグ製品の強度が弱まることがある。他方、30dtexより大きいと、保温効果が強まることがある。さらに、本実施形態においては、サイズ比を最適化することが好ましい。大腿部から脹脛部まで最適な密度でレッグ製品が製造できればよいのであるが、編機の針本数(ウェール数)は一定であるため、コース数を変えて放熱が最大となる密度とすればよいが、大腿部はこの調整はし易いものの、脹脛部の調整は困難である。他方、脹脛部に最適なウェール数とすると、かなり粗ゲージの編機が必要で、この編機で大腿部まで編成すると、強度が弱く、品位もよくないレッグ製品となってしまう。そこで、本願発明者らは、冷感にとって脚の部位別の効果を検討した結果、大腿部が最も冷感を感じるため、脹脛部は多少犠牲にして、大腿部の放熱効果を最大限に生かしつつ、脹脛部も保温効果とならず、多少でも冷感を感じる設計について検討し、サイズ比が重要であることを見出したものである。さらにまた、本実施形態では、複合糸を構成する一素材として、熱伝導率の高いポリアミド繊維を使用することが好ましい。
次に、(ii)レッグ製品着用による保温性を最小限にすることについて説明する。
前記したような、密度、繊度、サイズ比の最適化により、本実施形態においては、保温効果の高い空気を繊維間に含有することを最小限にでき、その結果、保温効果も最小化できる。
次に、(iii)レッグ製品着用時、歩行等の動作でレッグ製品の発熱を最小限にすることについて説明する。
レッグ製品に使用している弾性糸は、伸長で発熱、緩和で吸熱を繰り返し、この伸縮を繰り返すと発熱よりも吸熱が小さいため熱が蓄積されて、レッグ製品自体が発熱してくる。この発熱を捉える指標が応力比であり、応力比が低いと着用で暑くなるレッグ製品となる。そこで、応力比で発熱は捉えられ、この調整は複合糸のドラフト率等により可能であり、レッグ製品が伸びても元に戻る力が強くなれば、応力比が高くなる。また、シリコン加工等により滑り易くし、編地経方向の平均摩擦係数を規定の範囲にすることにより編地が滑り易く伸長しても元の長さに戻ろうとする際に編地内の摩擦が小さく、応力比が向上して発熱は低くなる。
本実施形態においては、下記式:
サイズ比=(レッグ部の股下から1/4の位置での3kg荷重下幅方向の長さ)/(レッグ部の股下から3/4の位置での3kg荷重下幅方向の長さ)
により求められるサイズ比が、1.0〜1.7の範囲、好ましくは1.2〜1.7、より好ましくは1.2〜1.35の範囲とすれば、大腿部、脹脛部とも暑熱環境下において、レッグ製品が見掛け上肌面積の増大につながる。尚、前記したように、各部のサイズ変更は、ループ長の調整により可能であり、短いループで編成、すなわち、ループ長が短い場合は小さいサイズとなり、長いループで編成、すなわち、ループ長が長い場合は大きいサイズとすることができ、通常レッグ製品では、大腿部から編成し始め、以降、大腿部〜膝部〜脹脛部〜足首までの編成時、大腿部のループ長から徐々にループ長を短くして編成して、規定のサイズとなるよう設計すればよい。
ここで、サイズ比を測定する部位について、レッグ製品を未伸長状態で机上に置き、図1に示すような爪先部が縫合されたレッグ製品のレッグ長1は、レッグ製品両脚の付け根部分の股下から爪先までの長さ、また、図2に示すように足部が足型のレッグ製品は、両脚の付け根部分から足型の部分でレッグ長1が最も長い間の長さ、爪先のない図3のレギンス等では、足首辺りのレッグ端部までの長さを測定してレッグ長1とし、レッグ長を4等分して、ほぼ大腿部に相当する股下からレッグ長の1/4の位置(図1では4の長さ)のレッグの幅方向のサイズ(図1では「2」のサイズ)、ほぼ脹脛部に相当する股下からレッグ長の3/4の位置(図1では6の長さ)のレッグ部の幅方向のサイズ(図1では「3」のサイズ)を、筒状編地の幅方向両端部を筒のまま把持し、3kg荷重下での幅方向長さを測定し、上記式によりサイズ比を求める。尚、サイズ比は小数点以下3桁目を四捨五入して求める。
さらに、レッグ部の股下から1/4の位置での3kg荷重下幅方向長さと、レッグ部の股下から3/4の位置での3kg荷重下幅方向長さとで求めるサイズ比は、主に脹脛部の放熱効果を最大限にするために設定するが、大腿部の放熱効果を最大限にするためには、レッグ製品着用時に、なるべく、脚にフィットさせ空気の含有量を最小にするのがより効果的で、そのため、レッグ部の股下から1/4の位置での3kg荷重下の、幅方向ストレッチ長が、下記式:
幅方向ストレッチ長(cm)=周方向のウェール数 × 0.11〜0.14
の範囲とすることが好ましい。
幅方向のストレッチ長が、レッグ製品の周方向のウェール数×0.11より小さい場合は、かなり着圧の高いレッグ製品となり、締め付け感が強すぎ、また、レッグ製品の周方向のウェール数×0.14より大きい場合は、脚にフィットしにくくなり、空気層が滞留して涼しいレッグ製品とはならないことがある。従って、幅方向のストレッチ長は、周方向のウェール数×0.11〜0.14、好ましくは、0.12〜0.13とすれば涼しいレッグ製品が得られやすい。なお、着圧は、使用する繊維の繊度や、編地の度目によっても、調整することができる。
また、本実施形態のレッグ製品では、暑熱環境下での着用で、歩行等の運動によりレッグ製品が発熱すると極めて不快となるため、運動時にもレッグ製品が発熱しないことも重要である。そのため、運動時の発熱に大きく影響することが知られている応力比を調整することが好ましい。すなわち、ほぼ膝部に相当する股下からレッグ長の1/2の位置(図1では5の長さの位置)の編地をサンプリングし、該編地経方向に80%まで伸長し、その後元の長さに戻す工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程において、50%時点での往路応力と、緩和過程の50%時点での復路応力を測定し、下記式:
応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
により求められる応力比を、0.35〜0.60とするのが好ましく、0.40〜0.60がより好ましい。尚、応力比は小数点以下3桁目を四捨五入して求める。
尚、応力比は、通常のレッグ製品は0.2〜0.3であるのに対し、本実施形態のレッグ製品の応力比は高い数値であり、運動時発熱し難いと言える。尚、応力比の調整は、例えば、複合糸の弾性糸と非弾性繊維とのドラフト率とも称される糸長比の調整により可能であり、糸長比を小さくすると応力比が低くなり、糸長比が大きくなると応力比は高くなる。応力比調節の観点から、複合糸の糸長比は3.0〜3.5が好ましい。また、複合糸の撚り数でも応力比の調整が可能であり、撚り数が高すぎても低すぎても応力比は低下する傾向となるため、好ましくは1400〜2000T/mの撚り数とする。さらに、編地のループの大きさや、仕上げ加工剤として滑り易い柔軟剤を用いることや、シリコン系の加工剤等の濃度を調整することにより、応力比の調整は可能である。さらに、仕上げセット条件の調整によっても応力比の調整が可能であり、仕上げセット条件を強くし過ぎないことが重要となる。特に、シリコン系の加工剤を使用し、仕上げセットを105℃以下20秒以下とすることが好ましい。
本実施形態のレッグ製品は、使用する複合糸の繊度、複合糸の撚り数、仕上げ剤により、編地の摩擦係数が異なってくる。暑熱環境下で動いても涼しいレッグ製品とするには、運動時にレッグ製品と脚の肌との摩擦による不快感をなくすことも重要である。すなわち、レッグ製品の摩擦係数が高いと運動時に肌との摩擦が大きく、動き難く、また、摩擦による発熱も生じ易い。そのため、本実施形態のレッグ製品のレッグ部の股下から1/2の位置での編地経方向の平均摩擦係数は、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.24以下である。平均摩擦係数が0.25より大きいと、暑熱環境下での着用、運動時、不快なレッグ製品となる。ここで、摩擦係数の測定は、実施例で詳細な測定法を示すが、表面試験機KES−FB4−A(カトーテック(株)製)を使用して測定する。尚、平均摩擦係数を0.25以下とするためは、特に仕上げ加工時、シリコン系加工剤等、滑り易い加工剤を、少し高い濃度で使用すれば規定の範囲に収め易い。例えば、一般的にパンティストッキングでシリコン加工剤を付与する場合、1〜2%owfとするが、本実施形態では、3〜8%owfとし、これにより、応力比、平均摩擦係数を、所定範囲とすることができる。また、シリコン加工剤に加えて、吸汗性のあるポリウレタン系等の加工剤を混合して使用することもでき、この場合には、汗時にも快適なレッグ製品となる。また、編地の編地経方向の平均摩擦係数は、表目面の方が裏目面に比べて小さくなり易く、表目面を肌側に配したレッグ製品は、運動時の肌との摩擦による発熱が生じにくくなる。
レッグ製品において、着用して運動時、レッグ製品そのものが弾性糸の伸長により発熱すると、蒸れ感等により極めて不快なレッグ製品となる。そこで、伸長時の発熱温度を0℃とすることは不可能であるため、筒状の編地の伸長時発熱温度と涼しさとの関係を検討した結果、本発明者は、伸長時発熱温度が好ましくは0.4℃以下であれば、暑熱環境下でも不快を感じないことを見出した。つまり、歩行時の脚の動きにより風を切るため、それによる放熱が見込めるが、伸長時発熱温度が0.4℃よりも高いと風を切ることによる放熱よりも伸長時の発熱の方が高くなるため、編地の伸長時発熱温度0.4℃以下に抑えることが好ましい。ウェール数、サイズ比、応力比を規定の範囲とし、さらに、シリコン系の加工剤等の滑り易い加工剤の使用により、運動等による編地伸長時の発熱温度を0.4℃以下とすることが可能であるが、さらに、快適なレッグ製品とするには、レッグ部はポリアミド系合成繊維と弾性糸との複合糸を使用すればよい。これは、ポリアミド繊維の吸湿性が伸長時の発熱を抑えるためと考えられ、これにより、伸長時発熱温度を0.4℃以下とすることが可能である。
本明細書中、伸長時発熱温度とは、伸縮以外に外部からのエネルギー供給がなく、風による伸長発熱温度が変化しない条件下で、筒状の編地のまま経方向(長さ方向)に2つ折りにして編地を4枚重ねにした編地の上下を把持して110%伸長し、次いで緩和してもとの長さに戻す工程を1回とする繰り返し伸縮を、100回/分の速度で500回行う間に編地が示す最高温度をサーモグラフィで測定し、試験開始前の編地温度との差から算出された値である。
500回の伸縮中又は伸縮完了直後に、編地温度が試験開始前編地温度より高くなれば、伸長時に発熱していることを示す。本実施形態のレッグ製品の編地は、この方法により測定した伸長時の発熱温度が0.4℃以下あることが好ましく、0.4℃より高く発熱する編地は、暑熱環境下での着用、運動により蒸れ感を感じて不快である。そのため、伸長時の発熱温度は、好ましくは0.4℃以下、より好ましくは0.3℃以下である。尚、発熱温度はサーモグラフィで観察し、小数点2ケタ目を四捨五入して伸長時の発熱温度とする。
本実施形態のレッグ製品は、針本数が340〜400本のパンスト編機等の小径の筒編機により製造可能であり、編組織については、特に限定されないが、すべてのコースが弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸からなる天竺組織、あるいは該複合糸と非弾性繊維との交編組織で編成される天竺組織が好ましい。レッグ製品着用時、肌に密着して見掛け上の表面積を増すことができ、また、運動時の脚の曲げ伸ばしに際しても、すぐに回復して伸長時の発熱温度を最小限に抑えられる。
本実施形態のレッグ製品は弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸によりレッグ部が構成されている。前記複合糸は、弾性糸に非弾性繊維を巻きつけたSCYやDCYのカバーリング糸や、撚糸でも可能である。
本実施形態のレッグ製品は、放熱量を多くするために、若干ウェール数を少なくしてもよい。しかし、一般的にウェール数が少ないレッグ製品は、着用状態によってはループがひずみ、密度の粗密が生じることにより、該レッグ製品に濃淡が生じ易く、審美性がよくないことがある。そこで、審美性の良いレッグ製品について検討した結果、特に審美性がよくわかる大腿部の密度を適正な範囲にすることにより、良好な審美性を持つレッグ製品が製造できることが分かった。すなわち、レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のコース数を、例えば、23〜28コース/インチ(2.54cm)とすることにより、着用時に濃淡が発生しにくく、審美性に優れるレッグ製品となることが分かった。尚、23コース/インチ(2.54cm)未満では、放熱の効果が低くなり、また、窮屈で着圧の高いレッグ製品となることがあり、28コース/インチ(2.54cm)より多い場合は、濃淡が発生して審美性がよくないことがある。
大腿部に相当する部分のコース数の測定の仕方については、実施例にて説明する。
また、レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のウェール数は、好ましくは17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である。ウェール数が17ウェール/インチよりも小さい場合は、保温率が極めて0に近くなり、放熱効果が十分に得られず、破裂強度が低く破れやすく、また審美性も悪くなることがある。他方、ウェール数が25ウェール/インチよりも大きい場合は保温率が0よりも大きくなり、保温傾向となる。
本実施形態のレッグ製品に使用する弾性糸は、ポリウレタン系又はポリエーテルエステル系の弾性糸であることができ、例えば、ポリウレタン系弾性糸としては、乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法は特に限定されない。弾性糸の破断伸度は400%〜1000%程度であり、かつ、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度180℃近辺で伸縮性を損なわないことが好ましい。また、弾性糸としては、特殊ポリマーや粉体添加により、高セット性、抗菌性、吸湿、吸水性等の機能性を付与した弾性糸も使用可能である。弾性糸の繊度に関しては、10〜25dtex程度の繊維の使用が可能であるが、前記したように、クルトシスの観点から13〜25dtexが好ましい。
さらに、本実施形態のレッグ製品は、弾性糸に無機物質を含有することができ、含有する無機物質の性能を加味した編地とすることができ、例えば、酸化チタンを含有させると、熱伝導性に優れ、放熱性の良い編地とすることができ、吸湿性に優れる無機物質を含有させると吸湿性に優れるレッグ製品となり、蒸れ感の抑制に効果がある。無機物質の含有法としては、弾性糸の紡糸原液に無機物質を含有させて紡糸する方法が簡単である。本明細書中、無機物質とは、酸化チタン等のセラミックスの無機物単体及び/又は無機化合物をいい、弾性糸の紡糸の障害とならない様、微粉末状が好ましい。これら無機物質は弾性糸に1〜10重量%含有されていることが好ましく、無機物質は少ないと冷却等の効果が小さく、多すぎると紡糸時や伸長時に糸切れすることがあるため、1〜10重量%の含有が好ましく、より好ましくは2〜5重量%の含有である。
非弾性繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、並びにポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維の使用が可能であるが、ポリアミド系合成繊維の使用が好ましい。また、これらのブライト糸、セミダル糸、フルダル糸等を任意に使用でき、繊維の断面形状についても、丸型、楕円型、W型、繭型、中空糸等任意の断面形状の繊維が使用可能であり、繊維の形態についても特に限定されず、原糸、仮撚等の捲縮加工糸が使用できるが、冷感や吸湿性に優れる原糸使いが好ましい。非弾性繊維の繊度は5〜20dtex、好ましくは、8〜15dtexの非弾性糸の使用が好適である。
非弾性繊維は、酸化チタン等の無機物質や、吸湿に優れる剤を0.3〜5重量%含有させることも可能で、これらを含有することにより、放熱性や吸湿、吸汗性に優れる編地が製造できる。
本実施形態のレッグ製品の染色仕上げ方法としては、通常の染色仕上げ工程を使用でき、使用する繊維素材に応じた染色条件とし、使用する染色機もパドル染色機、ドラム染色機など任意であり、吸水性や柔軟性を向上させる加工剤や、冷感を高める加工剤の使用も可能であり、仕上げセットについてはなるべく編地に熱がかからない条件が好ましく、105℃以下20秒以下が好ましい。
本実施形態のレッグ製品は、好適には、パンティストッキング、レギンスの形態であり、スパッツ、スポーツタイツ、コンプレッションタイツ等のスポーツ、インナー用等ボトム類としても使用可能であり、暑熱環境下での着用時、涼しいレッグ製品である。
以上のレッグ製品に関する記載は、アームカバーにも同様に適用しうる。
但し、本実施形態のアームカバーでは、暑熱環境下での着用で、腕の運動によりアームカバーが発熱し、不快となる場合があるため、アームカバーは運動時にも発熱しないことも重要である。そのため、レッグ製品同様、運動時の発熱に大きく影響することが知られている応力比を調整することが好ましい。すなわち、ほぼ肘に相当するアームカバーの全長7の1/2の位置(図4では8の部分)の編地をサンプリングし、該編地経方向に80%まで伸長し、その後元の長さに戻す工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程において、50%時点での往路応力と、緩和過程の50%時点での復路応力を測定し、下記式:
応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
により求められる応力比を、0.35〜0.60とするのが好ましく、0.40〜0.60がより好ましい。尚、応力比は小数点以下3桁目を四捨五入して求める。尚、指先までを含むアームカバーでは、肘部に相当する全長の1/2の位置(8)は図5に示すとおりである。
本実施形態のアームカバーは、放熱量を多くするために、若干ウェール数を少なくしてもよい。しかし、一般的にウェール数が少ないアームカバーは、着用状態によってはループがひずみ、密度の粗密が生じることにより、該アームカバーに濃淡が生じ易く、審美性がよくないことがある。そこで、審美性の良いアームカバーについて検討した結果、特に審美性がよくわかる上腕部の密度を適正な範囲にすることにより、良好な審美性を持つアームカバーが製造できることが分かった。すなわち、上腕部に相当するアームカバーの全長の1/4(図4、図5では「9」の長さ)の位置の、着用想定伸長時のコース数を、例えば、23〜28コース/インチ(2.54cm)とすることにより、着用時に濃淡が発ししにくく、審美性に優れるアームカバーとなることが分かった。尚、23コース/インチ(2.54cm)未満では、放熱の効果が低くなり、また、窮屈で着圧の高いアームカバーとなることがあり、28コース/インチ(2.54cm)より多い場合は、濃淡が発生して審美性がよくないことがある。
また、上腕部に相当するアームカバーの全長の1/4の位置の、着用想定伸長時のウェール数は、好ましくは17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である。ウェール数が17ウェール/インチよりも小さい場合は、保温率が極めて0に近くなり、放熱効果が十分に得られず、破裂強度が低く破れやすく、また審美性も悪くなることがある。他方ウェール数が25ウェール/インチよりも大きい場合は保温率が0よりも大きくなり、保温傾向となる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。尚、実施例における用いた評価方法は、以下のとおりのものであった。
(1)着用想定伸長時の表面のクルトシス(Sku)
レッグ製品の場合は、図1の1に示す、筒状編地両脚の付け根部分の股下から、爪先付の筒状編地は爪先までの長さ、爪先のないレギンス等では、足首辺りのレッグ端部までの長さを未伸長状態で机上に置いてレッグ長を測定し、その長さを4等分して股下からの長さ1/4の位置に線を引いた(図1の「2」)。少なくとも腕の一部を覆う衣料においては、未伸長状態で机上に置いて全長を測定し、その長さを4等分して、全長の1/4(図4、図5の「9」の長さ)の位置に線を引いた。長さ1/4のラインが中央になるように、直径14cm、周径44cm、長さ30cmの円筒に筒状編地をかぶせ、長手方向200%の伸び率となるように引き延ばした。すなわち初期長10cmとし、30cmまで引き延ばした。長さ1/4のラインが中央になるように、直径8cm、枠幅8mmの紙製の円形枠板枠板を筒状編地に重ね、瞬間接着剤で前記枠板を筒状編地に固定した。枠板の外側の生地を裁断し、着用想定伸長状態のサンプリングを行った。これを着用想定の伸長状態での評価に用いた。
サンプリングした生地について、ワンショット3D測定マイクロスコープVR−3000(キーエンス社製)にて拡大率を40倍とし、スーパーファインモードにて生地表面の3D画像の測定をし、観察アプリケーションVR−H1Vを用いて表面粗さ計測を実施した。解析範囲は画面全体を指定し、解析を行った。
(2)保温率
(1)で用いたサンプルについて、20℃65%RHの環境下で24時間調湿を行い、サーモラボII型KES−F7(カトーテック社製)を用いて放熱量の測定を行った。パンスト着用時は肌と生地とが密着した状態である。これを再現するために、10cm×10cmのアルミニウム製の治具を作成し、これを熱源台の上に乗せて、さらにその上にサンプルをかぶせることで筒状編地の密着状態を再現した。予めサンプルをとりつけない状態での放熱量(消費電力W)を測定しておき、サンプルを取り付けた状態での放熱量Wを測定した。これらの測定値から下記式:
保温率=(W−W)/W×100(%)
により保温率を求めた。
環境温度:20℃65%RH
風洞内風速:1m/sec
熱源台(BT板)温度:30℃
(3)応力比
レッグ製品の場合は(1)で測定したレッグ長の股下から1/2の位置(図1の5の長さの位置)で、少なくとも腕の一部を覆う衣料の場合は全長の1/2の位置(図4、図5の「8」)で次の大きさにサンプリングし、経方向(長さ方向)についてのみ測定した。
試料の大きさ:長さ:100mm(把持部除く)、幅:筒状の編地のまま経方向(長さ方向)に3つ折りにして把持部に把持させる
引張り試験機:テンシロン引張り試験機((株)オリエンテック製 RTC−1210A)
把持部の幅:60mm
初荷重:0.1N
引張り速度、及び回復速度:300mm/分
引張り長、及び測定:80%伸長まで伸長し、同じ速度で伸長後元の長さに戻し(回復させ)、この条件で伸長、回復を3回繰り返し、3回目の伸縮途中の50%時点での往路応力と復路応力を求め、下記式(2):
応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
により、小数点以下3桁目を四捨五入して求めた。
(4)伸長時発熱温度
レッグ製品の場合は(1)で測定したレッグ長の股下から1/2の位置(図1の5の長さの位置)で、少なくとも腕の一部を覆う衣料の場合は全長の1/2の位置(図4、図5の「8」の位置)で、次の大きさにサンプリングした。
試料の大きさ:長さ:100mm(把持部除く)、幅:筒状の編地のまま経方向に2つ折りにして把持部に把持させる(編地は4枚重ねとなる)
繰り返し伸縮機:デマッチャー試験機((株)大栄科学精器製作所製)
測定環境:温度20℃、湿度65%RHの恒温恒湿条件。伸縮以外に外部からのエネルギー供給を受けない状態で測定した。
伸び率:初期長に対して110%(初期長が100mmであるので、伸長して把持部の間隔が210mmまで開くことになる)
繰り返し伸縮サイクル:100回/分
発熱温度測定:繰り返し伸長500回中、及び伸長終了後の試料表面温度を連続的にサーモグラフィで測定する。サーモグラフィの放射率は1.0に設定した。
発熱温度評価:測定する試料表面が最高温となったときの温度を読み取り、伸縮前の温度と比べ上昇した温度を瞬間発熱温度とした。
(5)着用想定伸長時のコース数、ウェール数測定法
前記(1)にてサンプリングした生地について、1インチの長さ間のコース数を測定した。周方向に3カ所以上サンプリングし、コース数の測定を行い、その平均の小数点以下を四捨五入して、大腿部のコース数とした。
同じサンプルの1インチの長さ間のウェール数についても同様に測定した。
(6)レッグ製品のサイズ比
(1)で測定したレッグ長の股下からの長さ1/4の位置(図1の「2」の位置)と、3/4の位置(図1の「3」の位置)で、筒状編地の幅方向両端部を筒のまま直径10mmの把持部で把持し、3kg荷重下で図1の2と3の幅方向長さを測定し、下記式(1):
サイズ比=(レッグ部の股下から1/4の位置での3kg荷重下幅方向長さ)/(レッグ部の股下から3/4の位置での3kg荷重下幅方向長さ)
によりサイズ比を求めた。サイズ比は小数点以下3桁目を四捨五入して求めた。
(7)着用状態の肌面側の平均摩擦係数
(1)で用いたサンプルについて、表面試験機KES−FB4−A(カトーテック(株)製)にて、平均摩擦係数を測定した。サンプルを測定台上に置き、肌面側を接触子で摩擦した。小数点以下第3位を四捨五入して求めた。
測定環境:温度20℃、湿度65%RH
接触子:10mm角、1mm/sec
(8)着用発熱
製造した筒状編地製品を30℃50%RHの環境下で着用し、トレッドミルを使用して5km/Hrで3分間歩行を行い、人体正面から歩行前と歩行後の表面温度を放射率1.0に設定したサーモグラフィで観察した。パンティストッキングやレギンスといったレッグ製品の場合は、大腿部からくるぶしまでの脚部表面温度を、ゲイターやサポーターのようなレッグ製品の場合は、筒状編地により覆われる脚部表面温度を、アームカバーのような少なくとも腕の一部を覆う衣料の場合は、筒状編地により覆われる腕部表面温度をサーモグラフィにより観察し、歩行前後の平均温度を画像解析により求め、歩行前の脚部全体の平均温度からどれぐらい変化したかを次式:
着用発熱温度=(歩行前の脚部又は腕部の温度)―(歩行後の脚部又は腕部の温度)
により求めた。ここで、着用発熱温度がマイナス0.5℃以上の場合は、暑熱環境下でも涼しい。また、温度解析では、小数点2桁目を四捨五入して着用発熱温度とした。尚、着用発熱温度は、歩行により初期は肌表面の血流が筋肉へ行くため肌表面温度は低下し、長時間の歩行により筋肉も発熱して徐々に肌温度も上昇することが知られているが、歩行による筋肉発熱の影響を受けないよう歩行は3分間とし、本発明で規定する範囲外の比較品も歩行前より歩行後は肌温度が低下するが、より大きく低下する方が運動時涼しいと言える。
(9)大腿部の審美性
筒状編地を黒色の足型(ザルツマン社製、Mサイズ)にかぶせ、大腿部のスジ、及び大ループ密度の偏りによる濃淡の程度を下記基準にて目視判定した。尚、〇、△であれば、審美性として問題ない程度である。
◎ : スジや密度差がわからず、非常に美しい外観の筒状編地である。
○ : 密度差がわからず、美しい外観の筒状編地である。
△ : ところどころスジやループの密度差があるが、気にならない程度である。
× : スジがはっきりと見え、密度差が大きく極めて審美性がよくない。あるいは、窮屈で着圧が高すぎる。
(10)腕部の審美性
筒状編地を黒色の円筒(直径8.6cm、長さ60cm)にかぶせ、腕部のスジ、及び大ループ密度の偏りによる濃淡の程度を(9)と同じ基準で目視判定した。
(11)着用感
製造した筒状編地製品を30℃50%RHの環境下で着用し、トレッドミルを使用して5km/Hrで3分間歩行を行い、その時の着用感を「素脚よりも涼しい」、「涼しい」、「普通」、「蒸し暑い」、「蒸し暑く不快」の5段階で評価した。
[実施例1]
弾性糸19dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして21dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数400本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が400ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例2]
実施例1において、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、他の製造条件は同じとした周方向のウェール数が352ウェールのレギンスを製造した。結果を以下の表1に示す。
[実施例3]
弾性糸19dtex(商品名ロイカBZ:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸11dtex/6フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして19dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数430本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が430ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例4]
実施例1において、レッグ部を編成した後、編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、裏に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が400ウェール、肌面側が表目面のパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例5]
弾性糸17dtex(商品名ロイカBZ:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸10dtex/2フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2200T/mでカバーリングして17dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数368本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が368ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例6]
弾性糸17dtex(商品名ロイカBZ:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸8dtex/5フィラメントを、弾性糸のドラフト率3.0、撚り数2200T/mでカバーリングして14dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数384本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、裏に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が384ウェール、肌面側が表目面のパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例7]
実施例6において、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、編成時のループの大きさを大きめに調整し、レッグ部を編成した。編成した編地を2本使用しパンティ部の縫製、及び、爪先部を縫製した。次いで、ドラム染色機に投入し、ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(メイシリコンASE68(明成化学工業(株)製))を6%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、100℃10秒間セットして、くるぶしまでの周方向のウェール数が352ウェール、肌面側が表目面のレギンスとした。製造できたレギンスのサイズ比、応力比、伸長時発熱温度を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例8]
実施例1において、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、アームカバーを編成した。上腕から前腕に向かって被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。生地の両末端部については、ポリエステル繊維の加工糸56/24と被覆弾性糸の2本取りでリブ組織を編成した。筒状編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行い、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を3%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、腕型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が352ウェールのアームカバーとした。製造したアームカバーの応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例9]
実施例8において、編成した筒状編地を裏返して着用した。着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例10]
弾性糸19dtex(商品名ロイカBZ:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして21dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数400本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行った後、ポリアミド系の加工剤(ソフテックスNF−10(北広ケミカル(株)製))を1%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、腕型の金枠にセットし、130℃20秒間セットして、周方向のウェール数が400ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例11]
弾性糸17dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率3.0、撚り数1400T/mでカバーリングして19dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸とポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを使用して、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸とポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントとを交互に編成して徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が352ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[実施例12]
弾性糸19dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)とセルロース繊維の原糸22dtex/20フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5でパーンワインダー(村田機械社製303IIタイプ)を用いて引き揃えて空気交絡処理を施した。次いで、撚係数1000T/mで、撚方向Zの合撚糸条を作成した。空気交絡にはインタレーサーノズル(東レプレシジョン社製タイプPC−220)、空気圧;2.0kg/cm2 Gの条件で行った。また、合撚はダブルツイスター(村田機械社製310Fタイプ)を用い、スピンドル回転数10000rpmで行った撚り数1000T/mで撚糸機(村田機械製No.610C)を用いて撚糸して21dtexの複合撚糸とした。この複合撚糸を使用して、針数400本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、該複合糸とセルロース繊維89dtex/48フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは該複合糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。セルロース繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が400ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、着用で涼しく、特に運動後の脚部の温度低下が大きく、暑熱環境での着用でも涼しいことが判った。結果を以下の表1に示す。
[比較例1]
弾性糸22dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして22dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、編成時のループの大きさを小さめに調整し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。編成した編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、編地を裏返し、2本のレッグ部編地の股部分を縫い合わせ、一足のパンティストッキングにした。さらにトークローザ―でつま先部分を縫い、再度表に返して、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が352ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、運動後の脚部の温度低下は見られたものの、着用感は蒸し暑いという回答が得られた。結果を以下の表1に示す。
[比較例2]
弾性糸17dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして20dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、編成時のループの大きさを大きめに調整し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。その他の条件は実施例1と同様にして製造したパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、運動後の脚部の温度低下は見られず、着用感も蒸し暑く不快という回答が得られた。結果を以下の表1に示す。
[比較例3]
弾性糸22dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率2.5、撚り数2000T/mでカバーリングして22dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数430本のパンティストッキング編機を使用し、編成時のループの大きさを大きめに調整し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。その他の条件は実施例1と同様にして製造したパンティストッキングのサイズ比、応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、運動後の脚部の温度低下は見られず、着用感も蒸し暑いという回答が得られた。結果を以下の表1に示す。
[比較例4]
実施例1において、針数520本のパンティストッキング編機を使用し、アームカバーを編成した。上腕から前腕に向かって被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成した。生地の両末端部については、ポリエステル繊維の加工糸56/24と被覆弾性糸の2本取りでリブ組織を編成した。筒状編地を金属製のセット型にかぶせ、スチームセット機を用い80℃でプレセットを行った。その後、パドル染色機に投入した。ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(SFCシリコンNu62(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、裏に返して腕型の金枠にセットし、115℃20秒間セットして、周方向のウェール数が520ウェール、肌面側が表目面のアームカバーとした。製造したアームカバーの応力比、肌面側の平均摩擦係数、伸長時発熱温度、幅方向のストレッチ長、コースウェール数を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、運動後の腕部の温度低下は見られず、着用感も蒸し暑く不快という回答が得られた。結果を以下の表1に示す。
[比較例5]
弾性糸22dtex(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)にポリアミド繊維の原糸13dtex/7フィラメントを、弾性糸のドラフト率3.0、撚り数1700T/mでカバーリングして21dtexの被覆弾性糸とした。この被覆弾性糸を使用して、針数352本のパンティストッキング編機を使用し、パンティストッキングのウエスト部にあたる部分から爪先まで編成した。ここで、パンティ部にあたる部分は、被覆弾性糸とポリアミド繊維加工糸78dtex/24フィラメントとを1本交互に編成し、股下からは被覆弾性糸のみで徐々にループの大きさを小さくしながら爪先部分まで編成し、編成した編地を2本使用しパンティ部の縫製、及び、爪先部を縫製した。次いで、パドル染色機に投入し、ポリアミド繊維の染色を行い、染色工程の最後にシリコン系の加工剤(メイシリコンASE68(明成化学工業(株)製))を5%owfパドル染色機に投入し、常温で5分間処理した。5分後にパドル染色機から取り出し、脱水、乾燥後、脚型の金枠にセットし、100℃10秒間セットして、周方向のウェール数が352ウェールのパンティストッキングとした。製造できたパンティストッキングのサイズ比、応力比、伸長時発熱温度を測定し、着用試験により涼しさを検証した結果、運動後の脚部の温度低下は大きかったが、着用感としては、やや着圧が低く、涼しいとまでは言えず、普通であるという回答が得られた。このときのクルトシスは2.7、保温率は0.2であった。結果を以下の表1に示す。
Figure 2019189953
本発明の筒状編地は、暑熱環境下において涼しい筒状編地であるため、各種衣料製品、例えば、パンティストッキング、レギンス等の股下から足首、又は、爪先まで覆うレッグ製品、サポーター、ゲイターといった下肢の全部又は一部を覆うレッグ製品、さらにアームカバーのような肩下から手首、又は指先まで覆う製品、サポーターのような関節部を覆う製品に好適に利用可能である。
1 レッグ製品のレッグ長
2 レッグ製品の股下から1/4の位置
3 レッグ製品の股下から3/4の位置
4 レッグ製品の股下から1/4の長さ
5 レッグ製品の股下から1/2の長さ
6 レッグ製品の股下から3/4の長さ
7 少なくとも腕の一部を覆う衣料の全長
8 少なくとも腕の一部を覆う衣料の全長の1/2の位置
9 少なくとも腕の一部を覆う衣料の全長の1/4の長さ

Claims (11)

  1. 弾性糸と非弾性繊維とからなる複合糸を含む筒状編地であって、着用想定伸長時の表面のクルトシス(Sku)が2.8〜5.0であり、かつ、カトーテック社製サーモラボII型KES−F7を用いて放熱量を測定するとき、下記式:
    保温率=(W−W)/W×100(%)
    {式中、W=標準温湿度において、10cm×10cmのアルミニウム製の冶具に該筒状編地を取り付けない場合の放熱量、W=標準温湿度において、該冶具に該筒状編地を取り付けた場合の放熱量、である。}で求められる保温率が、0より小さいことを特徴とする前記筒状編地。
  2. 請求項1に記載の筒状編地を含むレッグ製品。
  3. レッグ部の股下から1/2の位置で編地を経方向に80%まで伸長後元の長さに戻す伸縮工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程における50%時点での往路応力と復路応力を測定するとき、下記式:
    応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
    で求められる応力比が0.35〜0.60である、請求項2に記載のレッグ製品。
  4. レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のコース数が23〜28コース/インチ(2.54cm)である、請求項2又は3に記載のレッグ製品。
  5. レッグ部の股下から1/4の位置の大腿部に相当する部分の、着用想定伸長時のウェール数が17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である、請求項2〜4のいずれか1項に記載のレッグ製品。
  6. 前記筒状編地の裏目面が、外環境(空気)に接する側へ配される、請求項2〜5のいずれか1項に記載のレッグ製品。
  7. 請求項1に記載の筒状編地を含み、かつ、少なくとも腕の一部を覆う衣料。
  8. 全長の1/2の位置で編地を経方向に80%まで伸長後元の長さに戻す伸縮工程を3回繰り返し、3回目の伸縮工程における50%時点での往路応力と復路応力を測定するとき、下記式:
    応力比=(50%時点の復路応力(N))/(50%時点の往路応力(N))
    で求められる応力比が0.35〜0.60である、請求項7に記載の衣料。
  9. 全長の1/4の位置の着用想定伸長時のコース数が23〜28コース/インチ(2.54cm)である、請求項7又は8に記載の衣料。
  10. 全長の1/4の位置の着用想定伸長時のウェール数が17〜25ウェール/インチ(2.54cm)である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の衣料。
  11. 前記筒状編地の裏目面が、外環境(空気)に接する側へ配される、請求項7〜10のいずれか1項に記載の衣料。
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