JP2019185998A - セパレータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩留まりを改善することができるセパレータ製造方法を提供する。【解決手段】第1金型25cと第2金型25dと第3金型25eがこの記載順で配置されたトランスファー型金型1、第1金型25cにおいて、金属箔7の第1のマニホールドを形成する領域内に第1の基準孔を形成する第1の工程と、第2金型25dにおいて、第1金型25cから搬送された金属箔7を前記第1の基準孔を用いて位置決めすると共に、金属箔7に第2のマニホールドを形成する第2の工程と、第3金型25eにおいて、第2金型25dから搬送された金属箔7の前記第2のマニホールドに位置決めブロックを挿入し金属箔7を第1の位置決め精度で位置決めすると共に、前記第1の基準孔に位置決めピンを挿入することで金属箔7を前記第1の位置決め精度よりも高精度な第2の位置決め精度で位置決めし、前記第1のマニホールドを形成する、第3の工程と、を含む、セパレータの製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、セパレータの製造方法に関する。
特許文献1は、複数のセルを積層したセルスタックを有する燃料電池に関する技術を開示している。具体的には、膜電極アッセンブリを挟むメタルセパレータに酸化ガスや水素ガス、冷却水を流通させるための複数のマニホールドを打ち抜き加工により形成している。
国際公開第2006/137572号
ところで、本願発明者らは、生産効率向上を目的として、セパレータをトランスファー型金型で製造することを検討している。ここで、セパレータには、前述のように、空気ガスや水素ガス、冷却水を流通させるための複数のマニホールドを一定の精度で形成することが求められている。しかしながら、これらすべてのマニホールドを一度のプレス加工で同時に形成することは金型構造上の問題で困難とされ、上記複数のマニホールドは複数の打ち抜き工程に分けて形成せざるを得ないのが実情である。この場合、セパレータが各工程間でトランスファー装置によって搬送されるため、各工程におけるセパレータの位置決めが課題となる。
そこで、本願発明者らは、前工程で形成したマニホールドそのものを利用してセパレータを位置決めすることを検討している。この手法によれば、セパレータに位置決め専用の孔を設ける必要がないというメリットが得られるからである。この場合、例えば、前工程で形成したマニホールドに位置決めブロックを挿入し、位置決めブロックによるセルフアライメント効果を期待することになる。また、セルフアライメント効果を高精度に実現するには、マニホールドと位置決めブロックとの間の隙間を可及的に小さくすることが求めらる。しかしながら、セパレータは例えば10マイクロメートル程度の金属箔であってそれ自体の剛性は相当低いので、マニホールドに位置決めブロックを挿入した際、マニホールドの内周縁がめくれ上がるように変形してしまう虞があった。このように異常変形したマニホールドは製品として出荷し得る品質には及ばず、歩留まりの低下を招いていた。
そこで、本発明の目的は、トランスファー型金型にてセパレータを製造するに際し、歩留まりを向上する技術を提供することにある。
本願発明の観点によれば、第1の金型と第2の金型と第3の金型がこの記載順で配置されたトランスファー型プレス加工機を用いたセパレータの製造方法であって、前記第1の金型において、金属箔の第1のマニホールドを形成する領域内に第1の基準孔を形成する第1の工程と、前記第2の金型において、前記第1の金型から搬送された前記金属箔を前記第1の基準孔を用いて位置決めすると共に、前記金属箔に第2のマニホールドを形成する第2の工程と、前記第3の金型において、前記第2の金型から搬送された前記金属箔の前記第2のマニホールドに位置決めブロックを挿入することで前記金属箔を第1の位置決め精度で位置決めすると共に、前記第1の基準孔に位置決めピンを挿入することで前記金属箔を前記第1の位置決め精度よりも高精度な第2の位置決め精度で位置決めし、前記第1のマニホールドを形成する、第3の工程と、を含む、セパレータの製造方法が提供される。
本発明によれば、製品段階で残らない部分で第2の位置決め精度による位置決めをしているので、製品の歩留まりを改善することができる。
トランスファー型プレス加工機の斜視図である。 セパレータの平面図である。 セパレータの製造方法のフローチャートである。 絞り工程後のワークの平面図である。 押し工程後のワークの平面図である。 第1打ち抜き工程後のワークの平面図である。 第2打ち抜き工程後のワークの平面図である。 位置決めブロックによる位置決めを説明する断面図である。 位置決めピンによる位置決めを説明する断面図である。 比較例であって、マニホールドを用いて高精度な位置決めを行っている場合の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、トランスファー型プレス加工機1の斜視図である。トランスファー型プレス加工機1は、ボルスタ2と、複数の下型3と、スライド4と、複数の上型5と、搬送機構6と、を備えている。
図2は、トランスファー型プレス加工機1によってプレス加工されたワーク7を示している。ワーク7は、例えばステンレス製の金属箔であって、例えば燃料電池に用いられるメタルセパレータである。ワーク7の厚みは例えば約0.1mmとされている。ワーク7は略長方形状であって、その中央には凹凸部8が形成されている。凹凸部8は、酸素ガスや水素ガスのための流路の一部を構成するものである。ワーク7の長手方向における一端部9及び他端部10には、複数のマニホールド及び組み付け基準孔が形成されている。即ち、一端部9には、水素ガスIN側マニホールド11、冷却水OUT側マニホールド12、酸素ガスOUT側マニホールド13、主組み付け基準孔14が形成されている。一方、他端部10には、水素ガスOUT側マニホールド15、冷却水IN側マニホールド16、酸素ガスIN側マニホールド17、副組み付け基準孔18が形成されている。
水素ガスIN側マニホールド11は、水素ガスの供給側のマニホールドである。冷却水OUT側マニホールド12は、冷却水の排出側のマニホールドである。酸素ガスOUT側マニホールド13は、酸素ガスの排出側のマニホールドである。水素ガスOUT側マニホールド15は、水素ガスの排出側のマニホールドである。冷却水IN側マニホールド16は、冷却水の供給側のマニホールドである。酸素ガスIN側マニホールド17は、酸素ガスの供給側のマニホールドである。主組み付け基準孔14及び副組み付け基準孔18は、セルスタックを組み付けるのに用いられる孔である。
水素ガスIN側マニホールド11、冷却水OUT側マニホールド12、酸素ガスOUT側マニホールド13、主組み付け基準孔14、水素ガスOUT側マニホールド15、冷却水IN側マニホールド16、酸素ガスIN側マニホールド17、副組み付け基準孔18は、何れも、ワーク7を貫通するように形成されている。
冷却水OUT側マニホールド12は、水素ガスIN側マニホールド11と酸素ガスOUT側マニホールド13の間に形成されている。冷却水IN側マニホールド16は、水素ガスOUT側マニホールド15と酸素ガスIN側マニホールド17の間に形成されている。
図1に戻り、ボルスタ2は、トランスファー型プレス加工機1の図示しないフレームに固定される。
複数の下型3は、下型3a、下型3b、下型3c、下型3d、下型3eを含む。下型3a〜下型3eは、ボルスタ2の上面2aに配置されている。下型3a〜下型3eは、この記載順に並んで配置されている。
スライド4は、ボルスタ2の上方に配置され、ボルスタ2に対して上下動可能となるように、トランスファー型プレス加工機1のフレームに支持されている。ボルスタ2は、図示しないクランク機構に連結されており、上下に往復駆動される。
複数の上型5は、上型5a、上型5b、上型5c、上型5d、上型5eを含む。上型5a〜上型5eは、スライド4の下面4aに配置されている。上型5a〜上型5eは、この記載順に並んで配置されている。即ち、上型5a〜上型5eは、下型3a〜下型3eとそれぞれ上下方向で対向している。
そして、下型3aと上型5aは、金型25aを構成している。同様に、下型3bと上型5bは金型25bを、下型3cと上型5cは金型25cを、下型3dと上型5dは金型25dを、下型3eと上型5eは金型25eを構成している。金型25a、金型25b、金型25c、金型25d、金型25eは、この記載順に列を成して配置されている。
搬送機構6は、複数の下型3の間でワーク7を搬送する。搬送機構6は、複数のフィンガー20が設けられた2つのフィードバー21と、フィードバー21を駆動するバー駆動部22と、により構成されている。バー駆動部22は、2つのフィードバー21を上下方向、及び、スライド4の長手方向に往復駆動する。また、バー駆動部22は、2つのフィードバー21が互いに近づいたり離れたりするように往復駆動する。2つのフィードバー21が互いに近づくことで、スライド4の短手方向で対向する2つのフィンガー20がワーク7を把持する。2つのフィードバー21が互いに離れることで、スライド4の短手方向で対向する2つのフィンガー20がワーク7を解放する。以上の構成で、搬送機構6は、下型3aに載置されたワーク7を把持して下型3bに搬送し、下型3bに載置する。同様に、搬送機構6は、下型3bから下型3cへ、下型3cから下型3dへ、下型3dから下型3eへ、ワーク7を順番に搬送する。そして、スライド4をボルスタ2に向けて所定量降下させることで、各下型3に載置されたワーク7をプレス加工するようになっている。このようにトランスファー型プレス加工機1では、異なる形状の金型でワーク7を順次自動的にプレス加工していくことができ、高い生産性が確保されている。
次に、図3以降を参照して、セパレータの製造方法を説明する。
(アイドル工程:ステップS100)
先ず、外部から金型25aにワーク7が供給される。金型25aに供給されたワーク7は、搬送機構6によって金型25bに搬送される。
(絞り工程:ステップS110)
図4に示すように、金型25bにおいては、絞り工程が実施される。本絞り工程では、ワーク7に対して絞り加工が施される。この絞り加工は、ワーク7に凹凸部8を形成する工程の一部である。また、本絞り工程においては、主組み付け基準孔14及び副組み付け基準孔18を打ち抜き加工により形成する。更に、本絞り工程においては、次工程である押し工程の際にワーク7を位置決めするための位置決め孔30a及び位置決め孔30bを打ち抜き加工により形成する。位置決め孔30a及び3位置決め孔30bは、製品出荷前に打ち抜かれて除去される領域に形成するとよい。本実施形態では、位置決め孔30aは、冷却水OUT側マニホールド12が形成される領域12Xの内側に形成される。位置決め孔30bは、酸素ガスIN側マニホールド17が形成される領域17Xの内側に形成される。その後、ワーク7は、搬送機構6によって金型25cに搬送される。
(押し工程:ステップS120)
図5に示すように、金型25cにおいては、押し工程が実施される。本押し工程では、ワーク7に対して押し加工が施される。この押し加工は、ワーク7に凹凸部8を形成する最終工程である。また、本押し工程では、前工程である絞り工程において形成した位置決め孔30a及び位置決め孔30bを用いてワーク7を位置決めする。また、本押し工程においては、次工程である第1打ち抜き工程の際にワーク7を位置決めするための位置決め孔31a及び位置決め孔31bを打ち抜き加工により形成する。位置決め孔31a及び位置決め孔31bは、製品出荷前に打ち抜かれて除去される領域に形成するとよい。本実施形態では、位置決め孔31aは、領域12Xの内側に形成される。位置決め孔31bは、冷却水IN側マニホールド16が形成される領域16Xの内側に形成される。その後、ワーク7は、搬送機構6によって金型25dに搬送される。
(第1打ち抜き工程:S130)
図6に示すように、金型25dにおいては、第1打ち抜き工程が実施される。本第1打ち抜き工程では、ワーク7に水素ガスIN側マニホールド11、酸素ガスOUT側マニホールド13、水素ガスOUT側マニホールド15、酸素ガスIN側マニホールド17を打ち抜き加工により形成する。本第1打ち抜き工程では、前工程である押し工程において形成した位置決め孔31a及び位置決め孔31bを用いてワーク7を高精度に位置決めする。また、本第1打ち抜き工程においては、ワーク7の外周の図示しないスクラップ部を部分的に除去する。その後、ワーク7は、搬送機構6によって金型25eに搬送される。
(第2打ち抜き工程:S140)
図7に示すように、金型25eにおいては、第2打ち抜き工程が実施される。本第2打ち抜き工程では、ワーク7に冷却水OUT側マニホールド12及び冷却水IN側マニホールド16を打ち抜き加工により形成する。本第2打ち抜き工程では、前工程である第1打ち抜き工程において形成した位置決め孔31a及び位置決め孔31b、酸素ガスOUT側マニホールド13、酸素ガスIN側マニホールド17を用いてワーク7を高精度に位置決めする。具体的には以下の通りである。
先ず、図8に示すように、金型25eの下型3eには、上方に突出する位置決めブロック40が設けられている。位置決めブロック40は、平面視において酸素ガスOUT側マニホールド13よりも一回り小さくなるように形成されている。具体的には、位置決めブロック40が酸素ガスOUT側マニホールド13に挿入された場合、位置決めブロック40と酸素ガスOUT側マニホールド13との間に少なくとも2mmの隙間が全周にわたって形成されるようになっている。従って、ワーク7の酸素ガスOUT側マニホールド13に位置決めブロック40が挿入されると、ワーク7は、位置決めブロック40の先端に形成された湾曲面40aによって水平方向にガイドされることで、ワーク7が下型3eに対して大まかに位置決めされる。位置決めブロック40による水平方向の位置決め精度はプラスマイナス2mmの精度となる。このように、酸素ガスOUT側マニホールド13に位置決めブロック40を挿入することで行われる位置決めの精度が低く抑えられていることで、酸素ガスOUT側マニホールド13に位置決めブロック40を挿入した状態で、酸素ガスOUT側マニホールド13の内周縁13dがめくれ上がるように湾曲状に変形したままとなっていることがない。
酸素ガスIN側マニホールド17においても、上記酸素ガスOUT側マニホールド13と同様に、低い位置決め精度による位置決めが行われる。
また、図9には、冷却水OUT側マニホールド12を打ち抜き加工する様子を示している。即ち、下型3eに円筒状のダイ41を設け、上型5eに円筒状のストリッパ42を設けている。上型5eには、更に、円筒状のパンチ43と、位置決めピン44と、を設けている。ダイ41とストリッパ42は上下方向で対向関係である。パンチ43は、ストリッパ42の内側で上下動可能に配置されている。位置決めピン44はパンチ43の内側で上下動可能に配置されている。ただし、パンチ43と位置決めピン44は相対的に移動不能であってもよい。
そして、酸素ガスOUT側マニホールド13及び酸素ガスIN側マニホールド17を用いた低い精度の位置決めが実施された後、位置決めピン44が位置決め孔31aに挿入される。このとき、ワーク7は、位置決めピン44の先端に形成された湾曲面44aによって水平方向にガイドされることで、ワーク7が下型3eに対して高精度に位置決めされる。位置決めピン44による水平方向の位置決め精度は、プラスマイナス0.5mmの精度となる。このように、位置決め孔31aに位置決めピン44を挿入することで行われる位置決めの精度が高いので、位置決め孔31aに位置決めピン44を挿入した状態で、位置決め孔31aの内周縁が下方に湾曲するように変形している場合がある。この場合でも、位置決め孔31aの内周縁は、冷却水OUT側マニホールド12を形成する際に同時に切り落とされるので、上記の変形が製品出荷時における製品の品質に悪い影響を与えることはない。
次に、ダイ41とストリッパ42でワーク7を上下方向で挟み、その後、パンチ43を降下させる。このパンチ43の降下により、ワーク7に冷却水OUT側マニホールド12が形成されることになる。そして、このとき、位置決め孔31aの内周縁も同時に切り落とされることになる。位置決めピン44によりワーク7の高精度な位置決めが達成されているので、第1打ち抜き工程において形成した水素ガスIN側マニホールド11及び酸素ガスOUT側マニホールド13に対する、冷却水OUT側マニホールド12の位置精度は高い精度で実現される。
冷却水IN側マニホールド16についても同様である。
上記の本第2打ち抜き工程においては、ワーク7の外周のスクラップ部を完全に除去する。金型25eにおける第2打ち抜き工程が完了したら、ワーク7は、FCセルの組み付け工程へと搬送機構6により搬出される。
図10には、酸素ガスOUT側マニホールド13に位置決めブロック50を挿入することで、ワーク7の水平方向における位置精度を高いレベルで達成しようとする比較例を示している。前述したようにワーク7は、厚みが0.1mm程度の金属箔であるから、それ自体の剛性は極めて低いものであり、図10に示すように、位置決めブロック50と酸素ガスOUT側マニホールド13との間の隙間が極めて小さい場合は、位置決めブロック50の周面50aに酸素ガスOUT側マニホールド13の内周縁13dが引っ掛かって、酸素ガスOUT側マニホールド13の内周縁13dが十分には降りていかず、内周縁13dが上方にめくれ上がるように変形してしまう。この変形はワーク7の製品品質を低下させるものに他ならない。従って、本実施形態のように実際の製品段階で残る酸素ガスOUT側マニホールド13の内周縁13dでは高精度な位置決めを行わず、実際の製品段階では切り落とされる位置決め孔31aにて高精度な位置決めを行うことで、結果としてワーク7の製品品質を向上し、もって、歩留まりを向上することが可能となる。
また、図8及び図9に示すように、先ず、位置決めブロック40で低い精度の位置決めを実行し、次に、位置決めピン44で高い精度の位置決めを実行している。このように、1つの工程で複数回、異なる精度で、徐々に高精度となるように位置決めを実行することで、ワーク7の水平方向の位置決めが段階的に実現され、もって、位置決めピン44による高精度な位置決めを問題なく実行することができるようになる。
以上に、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は以下の特徴を有する。
金型25c(第1の金型)と金型25d(第2の金型)と金型25e(第3の金型)がこの記載順で配置されたトランスファー型プレス加工機1を用いたセパレータの製造方法は、以下の工程を含む。
(1)金型25cにおいて、ワーク7(金属箔)の冷却水OUT側マニホールド12(第1のマニホールド)を形成する領域12X内に位置決め孔31a(第1の基準孔)を形成する押し工程(第1の工程)。
(2)金型25dにおいて、金型25cから搬送されたワーク7を位置決め孔31aを用いて位置決めすると共に、ワーク7に酸素ガスOUT側マニホールド13を形成する第1打ち抜き工程(第2の工程)。
(3)金型25eにおいて、金型25dから搬送されたワーク7の酸素ガスOUT側マニホールド13に位置決めブロック40を挿入することでワーク7を第1の位置決め精度で位置決めすると共に、位置決め孔31aに位置決めピン44を挿入することでワーク7を第1の位置決め精度よりも高精度な第2の位置決め精度で位置決めし、冷却水OUT側マニホールド12を形成する第2打ち抜き工程(第3の工程)。
以上の方法によれば、製品段階で残らない部分で第2の位置決め精度による位置決めをしているので、製品の歩留まりを改善することができる。
1 トランスファー型プレス加工機
2 ボルスタ
2a 上面
3 下型
3a 下型
3b 下型
3c 下型
3d 下型
3e 下型
4 スライド
4a 下面
5 上型
5a 上型
5b 上型
5c 上型
5d 上型
5e 上型
6 搬送機構
7 ワーク
8 凹凸部
9 一端部
10 他端部
11 水素ガスIN側マニホールド
12 冷却水OUT側マニホールド
12X 領域
13 酸素ガスOUT側マニホールド
13d 内周縁
14 主組み付け基準孔
15 水素ガスOUT側マニホールド
16 冷却水IN側マニホールド
16X 領域
17 酸素ガスIN側マニホールド
17X 領域
18 副組み付け基準孔
20 フィンガー
21 フィードバー
22 バー駆動部
25a 金型
25b 金型
25c 金型
25d 金型
25e 金型
30a 位置決め孔
30b 位置決め孔
31a 位置決め孔
31b 位置決め孔
40 位置決めブロック
40a 湾曲面
41 ダイ
42 ストリッパ
43 パンチ
44 位置決めピン
44a 湾曲面
50 位置決めブロック
50a 周面

Claims (1)

  1. 第1の金型と第2の金型と第3の金型がこの記載順で配置されたトランスファー型金型を用いたセパレータの製造方法であって、
    前記第1の金型において、金属箔の第1のマニホールドを形成する領域内に第1の基準孔を形成する第1の工程と、
    前記第2の金型において、前記第1の金型から搬送された前記金属箔を前記第1の基準孔を用いて位置決めすると共に、前記金属箔に第2のマニホールドを形成する第2の工程と、
    前記第3の金型において、前記第2の金型から搬送された前記金属箔の前記第2のマニホールドに位置決めブロックを挿入することで前記金属箔を第1の位置決め精度で位置決めすると共に、前記第1の基準孔に位置決めピンを挿入することで前記金属箔を前記第1の位置決め精度よりも高精度な第2の位置決め精度で位置決めし、前記第1のマニホールドを形成する、第3の工程と、
    を含む、
    セパレータの製造方法。
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