JP2019184318A - 濃度検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】濃度検出情報の検出タイミングから、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を表示するまでの時間を短縮できる濃度検知装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、車両用内燃機関の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置であって、検出情報取得部と、車両情報取得部と、情報演算部と、表示部と、表示切替部とを備える。濃度検知装置は、濃度検出情報のみならず、流量情報および走行距離情報を取得するため、外部装置を用いることなく、濃度検知装置において、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算できる。濃度検知装置は、濃度検出情報を検出した後、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を表示するまでの時間を短縮できる。【選択図】 図7
Description
本開示は、車両用内燃機関の排気ガスに含まれる複数の特定成分のそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置に関する。
車両用内燃機関(ディーゼルエンジンなど)の排気ガスに含まれる複数の特定成分(微粒子(ススなど)、NOx、CO、O2、アンモニア、HCなど)のそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置が知られている(特許文献1)。
濃度検知装置は、排気ガスに晒される複数のセンサを用いて検出された検出情報を取得し、取得した検出情報に基づいて排気ガスに含まれる複数の特定成分のそれぞれの濃度を検知する。このとき、検知する特定成分の濃度は、例えば、排気ガスの単位体積当たりに含まれる特定成分の質量(mg/m3)や、所定体積の排気ガスに含まれる特定成分の体積の割合(ppm、%)などとして表される。なお、前者は質量濃度、後者は気体濃度と称されるものである。
ここで、特定成分の濃度に関する検出情報を「濃度検出情報」とする。
濃度検知装置が検知した濃度検出情報は、例えば、単位時間当たりに流れる排気ガスに含まれる特定成分の質量に関する情報(単位時間検出情報)、積算時間内における特定成分の質量の積算値に関する情報(積算検出情報)、車両の単位走行距離当たりに発生する特定成分の質量に関する情報(単位距離検出情報)の演算に利用できる。
濃度検知装置が検知した濃度検出情報は、例えば、単位時間当たりに流れる排気ガスに含まれる特定成分の質量に関する情報(単位時間検出情報)、積算時間内における特定成分の質量の積算値に関する情報(積算検出情報)、車両の単位走行距離当たりに発生する特定成分の質量に関する情報(単位距離検出情報)の演算に利用できる。
しかし、上記の濃度検知装置が検知した濃度検出情報を用いて、上記の各情報(単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)を演算する場合、濃度検出情報の検知時期から各情報を表示するまでに相応の時間が必要になるという問題がある。
つまり、上記の各情報(単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)を演算するためには、濃度検出情報のみならず、単位時間あたりの排気ガス流量や車両の走行距離の情報が必要となるが、濃度検知装置は、単位時間あたりの排気ガス流量や走行距離の情報を有していない。
このため、上記の各情報を演算するためには、濃度検知装置による濃度検出情報の検知後に、単位時間あたりの排気ガス流量や走行距離の情報を有する外部装置に対して濃度検出情報を送り、その外部装置において、濃度検出情報を用いて各情報を演算する必要がある。つまり、濃度検知装置での濃度検出情報の検知タイミングから外部装置での各情報の表示完了までに相応の時間が必要となる。
そこで、本開示においては、濃度検出情報の検出タイミングから、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を表示するまでの時間を短縮できる濃度検知装置を提供することが望ましい。
本開示の一態様は、車両用内燃機関の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置であって、検出情報取得部と、車両情報取得部と、情報演算部と、表示部と、表示切替部と、を備える。
検出情報取得部は、排気ガスに晒される複数のセンサを用いて検出された複数の検出情報を取得する。検出情報取得部は、複数の特定成分のそれぞれについて、特定成分の濃度に関する検出情報である濃度検出情報を取得する。
車両情報取得部は、流量情報および走行距離情報を取得する。流量情報は、車両における単位時間あたりの排気ガス流量に関する情報である。走行距離情報は、車両の走行距離に関する情報である。
情報演算部は、複数の特定成分のそれぞれについて、単位時間検出情報と、積算検出情報と、単位距離検出情報と、のうち少なくとも1つを演算する。単位時間検出情報は、単位時間当たりに流れる排気ガスに含まれる特定成分の質量に関する情報である。積算検出情報は、積算時間内における特定成分の質量の積算値に関する情報である。単位距離検出情報は、車両の単位走行距離当たりに発生する特定成分の質量に関する情報である。情報演算部は、単位時間検出情報および積算検出情報の演算に際しては、濃度検出情報および流量情報に基づいて演算を行う。情報演算部は、単位距離検出情報の演算に際しては、濃度検出情報、流量情報、走行距離情報に基づいて演算を行う。
表示部は、複数の特定成分のそれぞれについて、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうちいずれか1つの情報を表示する表示領域を有する。表示切替部は、複数の特定成分のそれぞれについて、表示切替指令に応じて表示部の表示領域に表示する情報を切り替える。
表示部は、表示領域として、複数の個別表示領域を備える。複数の個別表示領域は、複数の特定成分をそれぞれ個別に表示する。表示切替部は、複数の特定成分のそれぞれについて、濃度検出情報および情報演算部で演算された情報のうち、少なくとも2つの情報を、個別表示領域に切り替え表示する。
この濃度検知装置は、濃度検出情報のみならず、流量情報および走行距離情報を取得するため、外部装置を用いることなく、濃度検知装置において、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算できる。つまり、この濃度検知装置は、複数の特定成分のそれぞれについて、濃度検出情報を検出した後、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を演算し、演算結果を表示するまでの時間を短縮できる。
また、表示切替部が表示領域(複数の個別表示領域)に表示する情報を切り替える構成であることから、複数の特定成分のそれぞれについて、表示領域の面積拡大を抑えつつ、複数の情報(濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)を表示できる。
さらに、表示切替部が表示切替指令に応じて表示領域に表示する情報を切り替える構成であるため、例えば、使用者が所定の入力操作により表示切替指令を入力することで、使用者が必要とする情報を表示領域に表示できる。あるいは、例えば、予め定められた切替周期毎に表示切替指令を生成する指令生成部を備えて、表示領域に表示する情報を定期的に切り替えることで、複数の情報を表示領域に切替表示できる。
よって、本開示の濃度検知装置によれば、濃度検出情報の検出タイミングから、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を表示するまでの時間を短縮できる。また、本開示の濃度検知装置によれば、表示領域の面積を拡大することなく複数の情報を表示できるため、装置の大型化を抑制しつつ、多くの情報を使用者に通知できる。
上述の濃度検知装置においては、情報演算部は、複数の特定成分のそれぞれについて、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報をそれぞれ演算してもよい。そして表示切替部は、複数の特定成分のそれぞれについて、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち全ての情報を、個別表示領域に切り替え表示してもよい。
この濃度検知装置は、前記複数の特定成分のそれぞれについて、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報の全ての情報を切り替え表示できる。このため、この濃度検知装置は、これら4種類の情報のうち一部の情報しか切り替え表示できない構成に比べて、表示できる情報の種類が多くなるため、より多くの情報を使用者へ提供でき、濃度検知装置としての汎用性が高まる。
上述の濃度検知装置においては、表示切替部は、表示切替指令に応じて、複数の個別表示領域ごとに、表示する情報を切り替えてもよい。
この濃度検知装置は、複数の特定成分のそれぞれについて、表示部(表示領域)に表示する情報を個別に設定できる。例えば、第1の特定成分に関しては濃度検出情報を表示し、第2の特定成分に関しては単位時間検出情報を表示する、という表示態様を実現できる。よって、この濃度検知装置は、個別表示領域ごとに表示する情報の種類を個別に設定できるため、装置の用途、使用環境などに応じて、表示部(表示領域)での表示態様を任意に変更できる。
この濃度検知装置は、複数の特定成分のそれぞれについて、表示部(表示領域)に表示する情報を個別に設定できる。例えば、第1の特定成分に関しては濃度検出情報を表示し、第2の特定成分に関しては単位時間検出情報を表示する、という表示態様を実現できる。よって、この濃度検知装置は、個別表示領域ごとに表示する情報の種類を個別に設定できるため、装置の用途、使用環境などに応じて、表示部(表示領域)での表示態様を任意に変更できる。
上述の濃度検知装置においては、表示切替部は、表示切替指令に応じて、複数の個別表示領域の全てについて表示する情報を切り替えてもよい。
この濃度検知装置は、1つの表示切替指令によって、複数の特定成分の全てについて表示部(表示領域)に表示する情報を一括して切り替えることができる。このため、使用者は、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、特定成分毎に個別の表示切替指令を入力する必要はなく、1つの表示切替指令を入力すればよい。よって、この濃度検知装置は、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、使用者による表示切替指令の入力操作の煩雑さを軽減できる。
この濃度検知装置は、1つの表示切替指令によって、複数の特定成分の全てについて表示部(表示領域)に表示する情報を一括して切り替えることができる。このため、使用者は、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、特定成分毎に個別の表示切替指令を入力する必要はなく、1つの表示切替指令を入力すればよい。よって、この濃度検知装置は、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、使用者による表示切替指令の入力操作の煩雑さを軽減できる。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
第1実施形態の計測装置1は、車両用内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン)の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する機能と、車両における単位時間あたりの排気ガス流量に関する流量情報を取得する機能と、車両の走行距離に関する走行距離情報を取得する機能と、を有する。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
第1実施形態の計測装置1は、車両用内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン)の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する機能と、車両における単位時間あたりの排気ガス流量に関する流量情報を取得する機能と、車両の走行距離に関する走行距離情報を取得する機能と、を有する。
計測装置1は、車両用内燃機関の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置として利用できる。
図1に示すように、計測装置1は、1台のメインユニット3と、7台の計測モジュール5a,5b,5c,5d,5e,5f,5gとを備える。以下、各計測モジュール5a,5b,5c,5d,5e,5f,5gを、計測モジュール5と総称する。
図1に示すように、計測装置1は、1台のメインユニット3と、7台の計測モジュール5a,5b,5c,5d,5e,5f,5gとを備える。以下、各計測モジュール5a,5b,5c,5d,5e,5f,5gを、計測モジュール5と総称する。
なお、図1では、7台の計測モジュール5が装着される例を挙げているが、このメインユニット3は、後述するように、最小単位の計測モジュール(即ち最小計測モジュール)5を8台装着できるように構成されている。
以下、各構成について、詳細に説明する。
メインユニット3は、筐体7と、取手9とを備える。
筐体7は、直方体(本第1実施形態では、例えば高さ270mm×幅340mm×奥行280mm)の箱形状に形成されており、その内部に、メインユニット3の構成要素と計測モジュール5を収容する。
メインユニット3は、筐体7と、取手9とを備える。
筐体7は、直方体(本第1実施形態では、例えば高さ270mm×幅340mm×奥行280mm)の箱形状に形成されており、その内部に、メインユニット3の構成要素と計測モジュール5を収容する。
筐体7の直方体を構成する6面のうちの正面には、矩形状の開口部11が形成されている。この開口部11から計測モジュール5を挿入することにより、計測モジュール5が筐体7の内部に着脱可能に収納される。
なお、開口部11のうち、各最小計測モジュールが収容される各部分(各領域)が各スロット12であり、ここでは8台分の最小計測モジュールを収容可能なように8台分のスロット12が設けられている。つまり、8箇所のスロット12が一体となって開口部11が構成されている。
取手9は、筐体7の直方体を構成する6面のうちの上面に取り付けられている。メインユニット3の使用者は、取手9を把持することにより、メインユニット3を持ち運ぶことができる。
複数の計測モジュール5のうち、例えば計測モジュール5aは、微粒子センサ(PMセンサ)を用いて、車両用内燃機関の排気ガス中に含まれる粒子状物質(Particulate Matter。以下、微粒子ともいう。)の質量(PM)および数量(PN)を計測する装置である。計測モジュール5bは、NOxセンサを用いて、排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度を計測する装置である。計測モジュール5cは、COセンサを用いて、排気ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)の濃度を計測する装置である。計測モジュール5dは、酸素センサを用いて、排気ガスの酸素(O2)の濃度を計測する装置である。なお、他の計測モジュール5e〜5gは、各種の測定対象の状態(例えば、排気ガス中に含まれるアンモニアの濃度、排気ガスの温度など)を計測する装置である。
<計測モジュール>
次に、計測モジュール5の構成について説明する。
計測モジュール5は、ケース13、取付板15、案内レール17、ユニット接続コネクタ19、センサ接続コネクタ21を備える。
次に、計測モジュール5の構成について説明する。
計測モジュール5は、ケース13、取付板15、案内レール17、ユニット接続コネクタ19、センサ接続コネクタ21を備える。
ケース13は、直方体の箱形状に形成されており、その内部に、計測モジュール5の構成要素を収容する。
ケース13の高さHcと奥行Dcは、各計測モジュール5が水平方向に沿って整列して筐体7の内部に収納されるように、各計測モジュール5で同一の寸法となるように予め設定されている。
ケース13の高さHcと奥行Dcは、各計測モジュール5が水平方向に沿って整列して筐体7の内部に収納されるように、各計測モジュール5で同一の寸法となるように予め設定されている。
ケース13の幅Wcは、計測モジュール5の幅の最小単位となるスロット幅Ws(即最小計測モジュールの幅)のほぼ整数倍となるように設定されている。なお、計測モジュール5aの幅Wcは、スロット幅Wsの約2倍である。また、計測モジュール5b,5c,5d,5e,5f,5gの幅Wcは、スロット幅Wsの約1倍である。
なお、スロット幅Wsとは、各スロット12の幅であり、最小計測モジュールの幅に相当している(即ち計測モジュール5b,5c,5d,5e,5f,5gの各幅に相当している)。
取付板15は、矩形状の開口部11の高さとほぼ同じ高さを有するとともに、ケース13の幅Wcとほぼ同じ幅を有する矩形状に形成された板状の部材である。
なお、取付板15のうちケース13と接触していない部分には、計測モジュール5をメインユニット3の内部に収納した状態で固定するためのネジを挿入するための貫通孔23が形成される。
なお、取付板15のうちケース13と接触していない部分には、計測モジュール5をメインユニット3の内部に収納した状態で固定するためのネジを挿入するための貫通孔23が形成される。
案内レール17は、ケース13の直方体を構成する6面のうちの上面と下面に取り付けられる(図1では、下面に取り付けられた案内レール17は不図示)。案内レール17は、ケース13の直方体を構成する正面から背面に向かう方向に沿って、上面と下面から突出するように設けられている。
ユニット接続コネクタ19は、計測モジュール5をメインユニット3に接続するためのコネクタであり、ケース13の背面に取り付けられている。ユニット接続コネクタ19は、各計測モジュール5で互いに同一の形状を有している。なお、後述するように、各計測モジュール5には、それぞれユニット接続コネクタ19が1個設けられている。
センサ接続コネクタ21は、センサ25(図2参照)を計測モジュール5に接続するためのコネクタであり、取付板15の正面に取り付けられている。
図2に示すように、センサ25は、検出部27と、コネクタ29と、信号ケーブル31とを備える。検出部27は、排気ガスに晒され、接続される計測モジュール5を介して、測定対象となる特定成分を検知するように駆動される。コネクタ29は、センサ25が接続される計測モジュール5のセンサ接続コネクタ21と着脱可能に嵌め合う構造を有している。信号ケーブル31は、検出部27とコネクタ29とを電気的に接続する信号線である。
図2に示すように、センサ25は、検出部27と、コネクタ29と、信号ケーブル31とを備える。検出部27は、排気ガスに晒され、接続される計測モジュール5を介して、測定対象となる特定成分を検知するように駆動される。コネクタ29は、センサ25が接続される計測モジュール5のセンサ接続コネクタ21と着脱可能に嵌め合う構造を有している。信号ケーブル31は、検出部27とコネクタ29とを電気的に接続する信号線である。
このため、センサ25のコネクタ29と計測モジュール5のセンサ接続コネクタ21とを嵌め合わせることにより、センサ25から出力される信号が計測モジュール5へ入力可能となる。
なお、例えば、計測モジュール5aに接続されるセンサ25は、微粒子センサ(PMセンサ)である。微粒子センサ(PMセンサ)は、例えば、コロナ放電により発生した陽イオンによって排気ガス中の微粒子を帯電させると共に、微粒子に帯電しなかった陽イオンを検出部27にて捕捉するように構成されている。そして、計測モジュール5aにて、検出部27から排出された陽イオンが帯電された微粒子の量に応じて生じる信号に基づいて、微粒子の量を検知するようにしている。
計測モジュール5b,5c,5dに接続されるセンサ25は、それぞれNOxセンサ、COセンサ、酸素センサである。NOxセンサ、COセンサおよび酸素センサは、内燃機関の排気管に直接挿入される直挿型センサである。
<メインユニット>
次に、メインユニット3の構成等について説明する。
上述のように、メインユニット3は、筐体7、取手9を備える。
次に、メインユニット3の構成等について説明する。
上述のように、メインユニット3は、筐体7、取手9を備える。
ここで、計測モジュール5が収容されていない状態のメインユニット3(筐体7)の正面側の外観と、2つの計測モジュール5の背面状態と、を模式的に表した説明図を、図3に示す。
図1および図3に示すように、筐体7は、正面に、開口部11(8個のスロット12)およびスイッチパネル37を備える。筐体7は、筐体7の内部のうち内側上面および内側下面のそれぞれにスロット案内溝群(図示省略)を備えるとともに、筐体7の内部のうち内側背面11aにモジュール接続コネクタ群35(図3参照)を備える。
スロット案内溝群は、筐体7の内部のうち内側上面および内側下面のそれぞれにおいて、複数のスロット12に対応して設けられる複数のスロット案内溝(図示省略)を備える。複数のスロット案内溝は、計測モジュール5の上面および下面に設けられた案内レール17と嵌め合うことが可能な凹部形状に形成されるとともに、筐体7の正面から背面に向かう方向に沿って延びるように設置される。つまり、スロット案内溝群は、各計測モジュール5を筐体7の内部に収容する際に、各計測モジュール5を案内するために設けられている。なお、本実施形態では、計測モジュール5aは、2つのスロット12に相当する幅寸法を有する構成のため、2つのスロット案内溝を使用して筐体7に収容される。
図3に示すように、複数のスロット12は、第1スロット61,第2スロット62,第3スロット63,第4スロット64,第5スロット65,第6スロット66,第7スロット67,第8スロット68を備える。
モジュール接続コネクタ群35は、各スロット12に対応して、8個のモジュール接続コネクタ51,52,53,54,55,56,57,58を備える。モジュール接続コネクタ51〜58は、それぞれ第1スロット61〜第8スロット68に収容された計測モジュール5をメインユニット3に接続するためのコネクタである。
モジュール接続コネクタ51〜58は、それぞれ第1〜8スロットに各計測モジュール5が収容されている状態において、各計測モジュール5の背面71、73(図3参照)に設置されているユニット接続コネクタ19とそれぞれ嵌め合うことができる位置に設置される。詳しくは、図3に示すように、筐体7の内部における内側背面11aには、各スロット12(第1スロット61〜第8スロット68)に対応して、モジュール接続コネクタ51〜58が配置されている。
そして、2つのスロット12を占有する計測モジュール5a(詳しくは収容時に内側背面11aと向かい合う背面71)は、計測モジュール5aを第1スロット61および第2スロット62に押し込んだ際に、モジュール接続コネクタ51と接続する位置に、1個のユニット接続コネクタ19を備える。なお、複数のスロット12を占有する1台の計測モジュール5は、同様に、1個のユニット接続コネクタ19を備える。
一方、1つのスロット12を占有する他の計測モジュール5b〜5g(詳しくは収容時に内側背面11aと向かい合う背面73)は、計測モジュール5b〜5gを第3スロット63〜第8スロット68に押し込んだ際に、各モジュール接続コネクタ53〜58と接続する位置に、それぞれ1個のユニット接続コネクタ19を備える。
スイッチパネル37は、複数のスイッチ75と、表示部77と、LED(Light Emitting Diode)ランプ(図示せず)と、を備える。複数のスイッチ75は、メインユニット3の動作を指示するために使用者が操作する操作用スイッチである。表示部77は、メインユニット3の動作状況などを表示する表示領域を備える表示部であり、LCD(Liquid Crystal Display)を用いて構成された液晶表示部である。また、表示部77は、使用者のタッチ入力操作を受け付けるタッチパネル機能も有している。
<表示部>
次に、表示部77の構成等について説明する。
表示部77は、各種の情報を表示する表示機能と、使用者のタッチ入力操作を受け付けるタッチパネル機能と、を有している。
次に、表示部77の構成等について説明する。
表示部77は、各種の情報を表示する表示機能と、使用者のタッチ入力操作を受け付けるタッチパネル機能と、を有している。
図4に示すように、表示部77は、モジュール用表示領域79と、検出結果表示領域100と、を備える。モジュール用表示領域79は、表示部77の左側の辺に沿って形成されており、各計測モジュール5に関する内容を表示する表示領域である。検出結果表示領域100は、表示部77の中央位置であってモジュール用表示領域79に隣接する位置に形成されており、各計測モジュール5で検出された検出結果を表示する表示領域である。
モジュール用表示領域79は、8つのスロット12に対応した8つの個別表示領域(第1表示領域91〜第8表示領域98)を備える。第1表示領域91は、第1スロット61に関する情報(第1スロット61に装着される計測モジュール5に関する情報)を表示する。同様に、第2表示領域92から第8表示領域98は、それぞれ第2スロット62に関する情報から第8スロット68に関する情報を表示する。
例えば、本実施形態のように、第1スロット61および第2スロット62に一台の計測モジュール5aが装着され、他のスロット(第3スロット63〜第8スロット68)に最小計測モジュールである各計測モジュール5b〜5gが装着されている場合には、図4に示すような表示となる。なお、図4では、各スロットに関する情報(各スロットに装着される計測モジュール5に関する情報)を、CH1、CH3、CH4、CH5、CH6、CH7、CH8という表記で表している。
詳しくは、第1表示領域91および第2表示領域92には、一台の計測モジュール5aであることを示すために、一箇所の個別表示領域(ここでは図4の上方の第1表示領域91)にCH1と表示される。なお、第2表示領域92には、何も表示されない(即ちCH2の表示は無い)。他の表示領域(第3表示領域93〜第8表示領域98)には、それぞれ第3スロット63〜第8スロット68に最小計測モジュールである各計測モジュール5b〜5gが装着されていることを示すために、CH3〜CH8が表示される。
なお、スロット12に計測モジュール5が装着されている場合には、そのことを示すために、対応する個別表示領域の色を、特定の色(例えば緑色)に設定する。一方、スロット12に計測モジュール5が装着されていない場合には、そのことを示すために、対応する個別表示領域の色を、特定の色(例えば白色)に設定し、CHの表示も行わない。
検出結果表示領域100は、8つのスロット12に対応した8つの個別表示領域(第1結果表示領域101〜第8結果表示領域108)を備える。第1結果表示領域101は、第1スロット61での検出結果(第1スロット61に装着される計測モジュール5での検出結果)を表示する。同様に、第2結果表示領域102から第8結果表示領域108は、それぞれ第2スロット62での検出結果から第8スロット68での検出結果を表示する。
なお、表示部77において、第1結果表示領域101〜第8結果表示領域108は、それぞれ第1表示領域91〜第8表示領域98に隣接する位置に配置される。
そして、計測モジュール5aに対応する第1結果表示領域101および第2結果表示領域102は、計測モジュール5aによる測定対象である粒子状物質の質量(PM)の検出結果と、粒子状物質の数量(PN)の検出結果と、を表示する表示領域である。計測モジュール5bに対応する第3結果表示領域103は、計測モジュール5bによる測定対象である窒素酸化物(NOx)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。計測モジュール5cに対応する第4結果表示領域104は、計測モジュール5cによる測定対象である一酸化炭素(CO)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。計測モジュール5dに対応する第5結果表示領域105は、計測モジュール5dによる測定対象である酸素(O2)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。その他の表示領域(第6結果表示領域106、第7結果表示領域107、第8結果表示領域108)も、同様に、各計測モジュール5e〜5gによる測定対象の検出結果を表示する(図示省略)。
そして、計測モジュール5aに対応する第1結果表示領域101および第2結果表示領域102は、計測モジュール5aによる測定対象である粒子状物質の質量(PM)の検出結果と、粒子状物質の数量(PN)の検出結果と、を表示する表示領域である。計測モジュール5bに対応する第3結果表示領域103は、計測モジュール5bによる測定対象である窒素酸化物(NOx)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。計測モジュール5cに対応する第4結果表示領域104は、計測モジュール5cによる測定対象である一酸化炭素(CO)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。計測モジュール5dに対応する第5結果表示領域105は、計測モジュール5dによる測定対象である酸素(O2)の濃度の検出結果を表示する表示領域である。その他の表示領域(第6結果表示領域106、第7結果表示領域107、第8結果表示領域108)も、同様に、各計測モジュール5e〜5gによる測定対象の検出結果を表示する(図示省略)。
[1−2.計測装置の電気的構成]
次に、計測装置1の電気的構成について説明する。
図5に示すように、メインユニット3は、電力供給部111、データ入出力部113、CAN(Controller Area Network)インターフェース回路(以下、CANI/F回路という)115、内部メモリ117、操作制御回路119、メインCPU(Central Processing Unit)121を備える。
次に、計測装置1の電気的構成について説明する。
図5に示すように、メインユニット3は、電力供給部111、データ入出力部113、CAN(Controller Area Network)インターフェース回路(以下、CANI/F回路という)115、内部メモリ117、操作制御回路119、メインCPU(Central Processing Unit)121を備える。
電力供給部111は、電源コネクタ123、ヒューズ125、電源回路127、レギュレータ129を備える。
電源コネクタ123は、バッテリVBからバッテリ電圧を入力するために、バッテリVBと接続されるコネクタである。
電源コネクタ123は、バッテリVBからバッテリ電圧を入力するために、バッテリVBと接続されるコネクタである。
電源回路127は、ヒューズ125を介してバッテリVBからバッテリ電圧を入力し、このバッテリ電圧から、12Vの電圧を生成する。そして電源回路127は、生成した12V電圧を、モジュール接続コネクタ51〜58の12V端子132から出力する。
レギュレータ129は、電源回路127から12V電圧を受電し、5Vの電圧を生成する。レギュレータ129は、生成した5V電圧を、データ入出力部113、CANI/F回路115、内部メモリ117、操作制御回路119、メインCPU121、スイッチパネル37などへ出力する。
データ入出力部113は、USB(Universal Serial Bus)メモリモジュール141、CANI/F回路142、USBインターフェースモジュール143、OBD(On Board Diagnosis)2インターフェースモジュール144、GPS(Global Positioning System)インターフェースモジュール145、Bluetooth(登録商標)インターフェースモジュール146を備える。
以下、USBインターフェースモジュール143、OBD2インターフェースモジュール144、GPSインターフェースモジュール145、Bluetoothインターフェースモジュール146を、それぞれUSBI/Fモジュール143、OBD2I/Fモジュール144、GPSI/Fモジュール145、BTI/Fモジュール146という。
なお、データ入出力部113は、USBメモリ用コネクタ151、CAN通信用コネクタ152、USB用コネクタ153、OBD2用コネクタ154、GPS用コネクタ155を備える。
USBメモリモジュール141は、USB規格に準拠した方式で、USBメモリ用コネクタ151を介して接続されたUSBメモリとの間でデータの送受信を行う。
CANI/F回路142は、CAN通信プロトコルに従って、CAN通信用コネクタ152を介して接続された装置(例えば、パーソナルコンピュータ(即ちパソコン)161)との間でデータの送受信を行う。なお、パソコン161は、接続されていなくともよい。
CANI/F回路142は、CAN通信プロトコルに従って、CAN通信用コネクタ152を介して接続された装置(例えば、パーソナルコンピュータ(即ちパソコン)161)との間でデータの送受信を行う。なお、パソコン161は、接続されていなくともよい。
USBI/Fモジュール143は、USB規格に準拠した方式で、USB用コネクタ153を介して接続された装置との間でデータの送受信を行う。
OBD2I/Fモジュール144は、OBD2規格に準拠した方式で、OBD2用コネクタ154を介して接続された装置(例えば、車載ECU(Electronic Control Unit)163)との間でデータの送受信を行う。車載ECU163は、車両各部に備えられた各種センサから車両の各種情報(以下、車両情報ともいう)を受信し、受信した車両情報を記憶している。車両情報は、例えば、車両の走行距離、車両の移動速度(車両速度)、排気ガス流量、吸入空気流量、燃料噴射量、冷却水温度などである。OBD2I/Fモジュール144は、車載ECU163から車両の走行距離に関する走行距離情報を取得する。
OBD2I/Fモジュール144は、OBD2規格に準拠した方式で、OBD2用コネクタ154を介して接続された装置(例えば、車載ECU(Electronic Control Unit)163)との間でデータの送受信を行う。車載ECU163は、車両各部に備えられた各種センサから車両の各種情報(以下、車両情報ともいう)を受信し、受信した車両情報を記憶している。車両情報は、例えば、車両の走行距離、車両の移動速度(車両速度)、排気ガス流量、吸入空気流量、燃料噴射量、冷却水温度などである。OBD2I/Fモジュール144は、車載ECU163から車両の走行距離に関する走行距離情報を取得する。
GPSI/Fモジュール145は、GPS衛星からの衛星信号を受信するGPS受信機(不図示)を、GPS用コネクタ155を介してメインユニット3に接続するためのインターフェースである。
BTI/Fモジュール146は、Bluetooth規格に準拠した方式で近距離無線通信を行う。
また、CANI/F回路115は、CAN通信プロトコルに従って、モジュール接続コネクタ51〜58のCAN端子134に接続された計測モジュール5との間でデータの送受信を行う。
また、CANI/F回路115は、CAN通信プロトコルに従って、モジュール接続コネクタ51〜58のCAN端子134に接続された計測モジュール5との間でデータの送受信を行う。
内部メモリ117は、各種データを記憶するための記憶装置である。
操作制御回路119は、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報をメインCPU121へ出力する。使用者は、スイッチパネル37(図3参照)のスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を用いて入力操作を行うことができる。例えば、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるために、使用者がスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を操作した場合には、操作制御回路119は、表示切替に関する入力操作情報(表示切替指令)をメインCPU121へ出力する。
操作制御回路119は、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報をメインCPU121へ出力する。使用者は、スイッチパネル37(図3参照)のスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を用いて入力操作を行うことができる。例えば、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるために、使用者がスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を操作した場合には、操作制御回路119は、表示切替に関する入力操作情報(表示切替指令)をメインCPU121へ出力する。
また、操作制御回路119は、メインCPU121からの指示に基づいて、スイッチパネル37の表示部77における表示動作を制御する。例えば、操作制御回路119は、表示部77の検出結果表示領域100に表示する情報をメインCPU121から取得すると、その情報を表示するように表示部77(検出結果表示領域100)の表示動作を制御する。
メインCPU121は、データ入出力部113、CANI/F回路115、内部メモリ117、操作制御回路119からの入力に基づいて各種処理を実行し、データ入出力部113、CANI/F回路115、内部メモリ117、操作制御回路119を制御する。
例えばメインCPU121は、CANI/F回路115を介して計測モジュール5から受信した計測データを、内部メモリ117に記憶する。また、メインCPU121は、計測モジュール5から受信した計測データを、CANI/F回路142等に接続されたパソコン161へ出力する。さらに、メインCPU121は、計測モジュール5から受信した計測データを、スイッチパネル37の表示部77に表示する。
一方、計測モジュール5は、CANI/F回路171とモジュールCPU173を備える。CANI/F回路171は、CAN通信プロトコルに従って、メインユニット3との間でデータの送受信を行う。モジュールCPU173は、センサ25とCANI/F回路171からの入力に基づいて各種処理を実行し、センサ25とCANI/F回路171を制御する。
VB端子131は、バッテリVBからのバッテリ電圧を計測モジュール5へ供給するための端子である。12V端子132は、電源回路127からの12V電圧を計測モジュール5へ供給するための端子である。CAN端子134は、メインユニット3と計測モジュール5との間でCAN通信を行うための端子であり、詳細には、一対の端子(CAN_H端子、CAN_L端子)を備えて構成される。
なお、図5では、複数の計測モジュール5のうち一部の計測モジュール5を図示しており、他の計測モジュール5は図示を省略している。
[1−3.制御処理]
<情報演算処理>
メインユニット3のメインCPU121は、種々の制御処理を実行する。まず、メインCPU121が実行する制御処理のうち情報演算処理の処理内容について説明する。
[1−3.制御処理]
<情報演算処理>
メインユニット3のメインCPU121は、種々の制御処理を実行する。まず、メインCPU121が実行する制御処理のうち情報演算処理の処理内容について説明する。
情報演算処理は、排気ガスに含まれる特定物質の濃度を表す検出情報(濃度検出情報)を計測モジュール5から取得し、濃度検出情報に基づいて、特定物質の質量に関する単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算する処理である。
メインCPU121は、メインユニット3が起動されると情報演算処理を開始する。その後、メインCPU121は、メインユニット3が停止するまで、情報演算処理の実行を継続する。
メインCPU121は、情報演算処理を開始すると、図6のフローチャートに示すように、まず、S110(Sはステップを表す)では、複数の計測モジュール5のそれぞれから検出情報を取得する。本実施形態の検出情報は、排気ガスに含まれる特定物質の濃度を表す検出情報である濃度検出情報である。なお、本実施形態での特定物質の濃度には、NOxの濃度、COの濃度、排気ガスの単位体積当たりに含まれる微粒子の量(質量(PM))と、が含まれる。NOxの濃度、COの濃度はそれぞれ気体濃度としての濃度検出情報にあたり、排気ガスの単位体積当たりに含まれる微粒子の量は質量濃度としての濃度検出情報にあたる。
次のS120では、メインCPU121は、計測装置1が接続される車両の車両情報を取得する。ここでの車両情報には、車両における単位時間あたりの排気ガス流量に関する流量情報、車両の走行距離に関する走行距離情報、が含まれる。本実施形態のメインCPU121は、車載ECU163から流量情報および走行距離情報を取得する。
なお、流量情報および走行距離情報は、それぞれ、排気ガス流量および走行距離そのものを表す情報であってもよいし、排気ガス流量および走行距離を演算するための関連情報であってもよい。例えば、排気ガス流量を演算するための関連情報としては、例えば、排気ガスの移動速度(ガス流速)を表す速度情報が挙げられ、走行距離を演算するための関連情報としては、例えば、車両の移動速度(車両速度)を表す速度情報が挙げられる。つまり、ガス流速および車両速度をそれぞれ時間で積分すれば、排気ガス流量および走行距離を得られるため、ガス流速は流量情報として利用でき、速度情報は走行距離情報として利用できる。本実施形態では、車載ECU163から取得する流量情報は、排気ガス流量そのものを表す情報であり、車載ECU163から取得する走行距離情報は、速度情報(車両速度)である。
次のS130では、メインCPU121は、濃度検出情報、流量情報、走行距離情報(速度情報)に基づいて、特定物質の質量に関する単位時間検出情報を演算する。
以下の説明では、複数の特定物質の濃度のうち、排気ガスの単位体積当たりに含まれる微粒子の質量(PM)を例に挙げて、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報の演算方法について説明する。
以下の説明では、複数の特定物質の濃度のうち、排気ガスの単位体積当たりに含まれる微粒子の質量(PM)を例に挙げて、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報の演算方法について説明する。
なお、S110で取得した濃度検出情報のうち「単位体積当たりの微粒子の質量(PM)」を単位体積微粒子質量XA1[mg/m3]とし、S120で取得した「単位時間あたりの排気ガス流量」を排気ガス流量MG[m3/sec]とし、S120で取得した「車両速度」を車両速度VA[m/sec]とする。単位時間検出情報のうち「単位時間あたりの微粒子の質量(PM)」を単位時間微粒子質量XA2[mg/sec]とし、積算検出情報のうち「積算時間内における微粒子の質量(PM)の積算値」を積算微粒子質量XA3[mg]とし、単位距離検出情報のうち「単位走行距離当たりの微粒子の質量(PM)」を単位距離微粒子質量XA4[mg/km]とする。
S130では、メインCPU121は、演算式(1)を用いて、単位時間微粒子質量XA2を演算する。
S140で肯定判定されてS150に移行すると、メインCPU121は、積算処理が実行中か否かを判定し、肯定判定するとS170に移行し、否定判定するとS160に移行する。
S150で否定判定されてS160に移行すると、メインCPU121は、積算用の時間カウンタtを初期化し(t=0)、時間カウンタtによる時間計測を開始することで、積算処理を開始する。
なお、情報演算処理の開始後において、S150の初回実行時は、まだ積算処理が実行されていないため、S150で否定判定されてS160に移行して積算処理を開始し、S150の2回目以降の実行時には、既に積算処理が実行されているため、S150で肯定判定されてS170に移行する。
S150で肯定判定されるかS160が実行されてS170に移行すると、メインCPU121は、特定物質の質量に関する積算検出情報、単位距離検出情報を演算する。具体的には、メインCPU121は、演算式(2)を用いて積算微粒子質量XA3を演算し、演算式(3)を用いて単位距離微粒子質量XA4を演算する。
メインCPU121は、メインユニット3が停止するまで、S100からS150までの処理を繰り返し実行する。
なお、情報演算処理では、NOxの濃度[ppm]、COの濃度[%]についても、計測モジュール5から取得した濃度検出情報に基づいて、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算する。その場合、濃度検出情報として、「NOxの濃度」(検出NOx濃度XC1[ppm])、「COの濃度」(検出CO濃度XD1[%])を用いる。
なお、情報演算処理では、NOxの濃度[ppm]、COの濃度[%]についても、計測モジュール5から取得した濃度検出情報に基づいて、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算する。その場合、濃度検出情報として、「NOxの濃度」(検出NOx濃度XC1[ppm])、「COの濃度」(検出CO濃度XD1[%])を用いる。
単位時間検出情報については、「単位時間あたりのNOxの濃度」は単位時間NOx濃度XC2[mg/sec]として、「単位時間あたりのCOの濃度」は単位時間CO濃度XD2[mg/sec]として、それぞれ演算する。
例えば、単位時間NOx濃度XC2に関しては、演算式(4)を用いて演算する。
積算検出情報については、「積算時間内におけるNOxの濃度の積算値」を積算NOx濃度XC3[mg]として、「積算時間内におけるCOの濃度の積算値」を積算CO濃度XD3[mg]として、それぞれ演算する。
例えば、積算NOx濃度XC3に関しては、演算式(5)を用いて演算する。
例えば、単位距離NOx濃度XC4に関しては、演算式(6)を用いて演算する。
<表示切替処理>
次に、メインCPU121が実行する制御処理のうち表示切替処理の処理内容について説明する。
次に、メインCPU121が実行する制御処理のうち表示切替処理の処理内容について説明する。
表示切替処理は、表示部77の検出結果表示領域100に表示する特定物質の濃度または質量に関する情報を切り替える処理である。本実施形態では、検出結果表示領域100に切り替え表示される複数の情報としては、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報が含まれる。また、本実施形態の表示切替処理は、使用者の操作指令に応じて、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるように構成されている。
メインCPU121は、メインユニット3が起動されると表示切替処理を開始する。その後、メインCPU121は、メインユニット3が停止するまで、表示切替処理の実行を継続する。
メインCPU121は、表示切替処理を開始すると、図7のフローチャートに示すように、まず、S210(Sはステップを表す)では、初期設定情報の表示を行う。
本実施形態では、初期設定情報として、4種類の情報(濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)のうち濃度検出情報が設定されている。そのため、S210を実行するメインCPU121は、微粒子の質量(PM)、NOxの濃度、COの濃度のそれぞれの濃度検出情報を表示するための表示指令を、操作制御回路119に対して送信する。
本実施形態では、初期設定情報として、4種類の情報(濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)のうち濃度検出情報が設定されている。そのため、S210を実行するメインCPU121は、微粒子の質量(PM)、NOxの濃度、COの濃度のそれぞれの濃度検出情報を表示するための表示指令を、操作制御回路119に対して送信する。
操作制御回路119は、検出結果表示領域100(詳細には、第1結果表示領域101、第3結果表示領域103、第4結果表示領域104)に、微粒子の質量(PM)、NOxの濃度、COの濃度のそれぞれにおける濃度検出情報を表示するように、表示部77(検出結果表示領域100)の表示動作を制御する。
次のS220では、メインCPU121は、表示切替指令を受信したか否かを判定し、肯定判定するとS230に移行し、否定判定するとS240に移行する。
使用者がスイッチパネル37を用いて表示切替操作を行うと、操作制御回路119は、表示切替に関する入力操作情報(表示切替指令)をメインCPU121へ出力する。使用者による表示切替操作は、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるための操作である。使用者による表示切替操作は、スイッチパネル37のスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を操作することで実行される。つまり、S220は、使用者による表示切替操作が行われたか否かを判定する判定ステップである。
使用者がスイッチパネル37を用いて表示切替操作を行うと、操作制御回路119は、表示切替に関する入力操作情報(表示切替指令)をメインCPU121へ出力する。使用者による表示切替操作は、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるための操作である。使用者による表示切替操作は、スイッチパネル37のスイッチ75または表示部77のタッチパネル部分を操作することで実行される。つまり、S220は、使用者による表示切替操作が行われたか否かを判定する判定ステップである。
S220で肯定判定されてS230に移行すると、メインCPU121は、検出結果表示領域100に表示する情報を、現在設定されている情報から他の情報に切り替える処理を行う。メインCPU121は、検出結果表示領域100に表示する情報を、所定の記憶領域(例えば、内部メモリ117)に記憶している。本実施形態では、表示する情報の切り替え順序が、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報の順に設定されている。メインCPU121は、例えば、現在設定情報が濃度検出情報である場合には、表示する情報を単位時間検出情報に切り替える処理を実行し、現在設定情報が単位時間検出情報である場合には、表示する情報を積算検出情報に切り替える処理を実行する。
S220で否定判定されるかS230が終了してS240に移行すると、メインCPU121は、この時点で表示する情報に設定されている情報を検出結果表示領域100に表示する処理を実行する。具体的には、メインCPU121は、検出結果表示領域100に表示する情報に関する表示指令を操作制御回路119に送信する。操作制御回路119は、受け取った表示指令に基づいて、表示部77(検出結果表示領域100)の表示動作を制御する。
S240が終了すると再びS220に移行し、メインCPU121は、S220からS240までの処理を繰り返し実行する。
このように、メインCPU121は、表示切替処理を実行することで、使用者の表示切替操作に応じて、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替える。
このように、メインCPU121は、表示切替処理を実行することで、使用者の表示切替操作に応じて、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替える。
なお、本実施形態では、メインCPU121は、操作制御回路119に送信する表示指令として、3つの個別表示領域(第1結果表示領域101、第3結果表示領域103、第4結果表示領域104)に表示される表示情報の全てを切り替えるための表示指令を送信する。つまり、メインCPU121は、表示切替指令に応じて、検出対象である特定成分(微粒子の質量(PM)、NOxの濃度、COの濃度)の全てについて、検出結果表示領域100に表示する情報を一括して切り替える。
[1−4.表示情報の切り替え状態]
次に、検出結果表示領域100での表示情報の切り替え状態を、図8を用いて説明する。図8では、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のそれぞれの表示状態を、表示形式1、表示形式2、表示形式3、表示形式4として表している。
次に、検出結果表示領域100での表示情報の切り替え状態を、図8を用いて説明する。図8では、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のそれぞれの表示状態を、表示形式1、表示形式2、表示形式3、表示形式4として表している。
検出結果表示領域100での表示情報が微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度である場合において、濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報の順に表示情報が切り替えられる場合には、図8に示すように、表示形式1、表示形式2、表示形式3、表示形式4、表示形式1の順に表示内容が切り替えられる。
図8において、表示形式1は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度に関するそれぞれの濃度検出情報(センサ信号に相関する濃度[mg/m3]、[ppm][%])である。表示形式2は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度に関するそれぞれの単位時間検出情報(単位時間当たりの質量[mg/s])である。表示形式3は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度に関するそれぞれの積算検出情報(積算時間当たりの質量[mg])である。表示形式4は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度に関するそれぞれの単位距離検出情報(単位距離当たりの質量[mg/km])である。
なお、計測装置1は、微粒子の数量(PN)に関しては、計測モジュール5aによる検出結果をそのまま第2結果表示領域102に表示する。計測装置1は、微粒子の数量(PN)に関しては、第2結果表示領域102での表示情報の切り替えは行わない。微粒子の数量(PN)に関する計測モジュール5aによる検出結果は、排気ガスの単位体積当たりに含まれる微粒子の数量(PN)である。
[1−5.効果]
以上説明したように、本実施形態の計測装置1は、微粒子センサ(PMセンサ)、NOxセンサ、COセンサで検出される濃度検出情報(微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度)を取得するだけでなく、車載ECU163が有する排気ガス流量(流量情報)および走行距離情報(詳細には、車両速度(速度情報))も取得する。
以上説明したように、本実施形態の計測装置1は、微粒子センサ(PMセンサ)、NOxセンサ、COセンサで検出される濃度検出情報(微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度)を取得するだけでなく、車載ECU163が有する排気ガス流量(流量情報)および走行距離情報(詳細には、車両速度(速度情報))も取得する。
このため、計測装置1は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度のそれぞれについて、外部装置を用いることなく、計測装置1において、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算できる。つまり、計測装置1は、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度のそれぞれについて、濃度検出情報を検出した後、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報を演算し、演算結果を表示するまでの時間を短縮できる。
また、スイッチパネル37(スイッチ75、表示部77)、操作制御回路119、メインCPU121は、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替えるように構成されている。このことから、計測装置1は、表示領域の面積拡大を抑えつつ、複数の情報(濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)を表示できる。
さらに、スイッチパネル37(スイッチ75、表示部77)は、使用者の入力操作を受け付け可能に構成されており、使用者からの表示切替指令を受付可能に構成されている。このため、スイッチパネル37を用いた所定の入力操作により使用者が表示切替指令を入力することで、計測装置1は、検出結果表示領域100に表示する情報を切り替える。つまり、計測装置1は、使用者の入力操作に応じて情報を切り替える構成であるため、使用者が必要とする情報を検出結果表示領域100に表示できる。
よって、計測装置1によれば、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度について、濃度検出情報の検出タイミングから、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報のうち少なくとも1つの情報を表示するまでの時間を短縮できる。また、計測装置1によれば、微粒子の質量(PM)、NOx濃度、CO濃度について、検出結果表示領域100の面積を拡大することなく複数の情報を表示できるため、装置の大型化を抑制しつつ、多くの情報を使用者に通知できる。
また、計測装置1は、使用者の入力操作による1つの表示切替指令に応じて、検出対象である特定成分(微粒子の質量(PM)、NOxの濃度、COの濃度)の全てについて、検出結果表示領域100に表示する情報を一括して切り替えるように構成されている。
このため、使用者は、計測装置1において、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、特定成分毎に個別の表示切替指令を入力する必要はなく、1つの表示切替指令を入力すればよい。よって、計測装置1は、複数の特定成分の全てについて表示切替を行うにあたり、使用者による表示切替指令の入力操作の煩雑さを軽減できる。
[1−6.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
計測装置1が濃度検知装置の一例に相当し、複数の計測モジュール5a〜5dが検出情報取得部の一例に相当し、センサ25がセンサの一例に相当する。OBD2インターフェースモジュール144およびメインCPU121が車両情報取得部の一例に相当し、情報演算処理を実行するメインCPU121が情報演算部の一例に相当する。
ここで、文言の対応関係について説明する。
計測装置1が濃度検知装置の一例に相当し、複数の計測モジュール5a〜5dが検出情報取得部の一例に相当し、センサ25がセンサの一例に相当する。OBD2インターフェースモジュール144およびメインCPU121が車両情報取得部の一例に相当し、情報演算処理を実行するメインCPU121が情報演算部の一例に相当する。
表示部77が表示部の一例に相当し、第1結果表示領域101、第3結果表示領域103、第4結果表示領域104が個別表示領域の一例に相当し、表示切替処理を実行するメインCPU121が表示切替部の一例に相当する。
[2.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、1つの表示切替指令に応じて、複数の特定成分の全てについて表示情報を一括して切り替える構成の計測装置(濃度検知装置)について説明したが、本開示はこのような構成に限定されるものではない。計測装置(濃度検知装置)は、1つの表示切替指令に応じて、複数の個別表示領域ごとに、表示する情報を切り替える構成であっても良い。具体的には、使用者が選択した特定成分についてのみ表示する情報を切り替えて、使用者が選択していない特定成分については表示する情報を切り替えない、という構成であってもよい。この場合、使用者は、表示切替指令の入力操作に際して、表示切替の対象となる特定成分を選択しつつ表示切替指令の入力操作を行う。
この濃度検知装置は、複数の特定成分のそれぞれについて、表示部(表示領域)に表示する情報を個別に設定できる。例えば、第1の特定成分に関しては濃度検出情報を表示し、第2の特定成分に関しては単位時間検出情報を表示する、という表示態様を実現できる。よって、この濃度検知装置は、個別表示領域ごとに表示する情報の種類を個別に設定できるため、装置の用途、使用環境などに応じて、表示部(表示領域)での表示態様を任意に変更できる。
次に、上記実施形態では、メインCPU121が車載ECU163を介して排気ガス流量を取得する構成について説明したが、本開示はこのような構成に限られることはない。メインCPU121が車載ECU163を介してではなくメインユニット3に装着された計測モジュール5を介して排気ガス流量を取得する構成であっても良い。なお、このとき用いる計測モジュール5は、流量センサが接続されており、車両用内燃機関の排気管に流れる排気ガスの流量を計測するための装置である。流量センサは、内燃機関の排気管に備えられて、排気管の内部を流れる排気ガスの流量に応じた検出信号を生成するように構成されている。
また、メインCPU121が車載ECU163を介して排気ガス流量を取得する構成に代えて、計測装置1が車載ECU163より排気ガス流量を演算(推定)するために必要な関連情報を、OBD2インターフェースモジュール144を介して取得し、取得した関連情報に基づいてメインCPU121にて排気ガス流量を演算し、排気ガス流量(流量情報)を取得する構成であっても良い。排気ガス流量(流量情報)を演算(推定)するための関連情報としては、上述した排気ガスの移動速度(ガス流速)を表す速度情報を用いる手法以外に、例えば、吸入空気流量および燃料噴射量を取得して排気ガス流量を演算(推定)する手法を適用してもよい。このように、本発明は、計測装置1が、自身の外部(例えば、車載ECU163)から排気ガス流量(流量情報)を取得する構成のみならず、計測装置1自身で排気ガス流量(流量情報)を演算する構成をも含むものである。
また、上記実施形態では、使用者の入力操作による表示切替指令に基づいて表示領域に表示する表示情報を切り替える構成について説明したが、本開示はこのような構成に限られることはない。例えば、予め定められた切替周期毎に表示切替指令を生成する指令生成部を備えて、指令生成部が切替周期毎に表示切替部に対して表示切替指令を送信する構成であってもよい。これにより、使用者が入力操作を行うことなく、表示領域に表示する情報を定期的に切り替えることが可能となり、使用者の操作負担が生じることなく、複数の情報を表示領域に表示できる。
なお、指令生成部は、例えば、メインCPU121が実行する制御処理として指令生成処理を追加することで実現しても良い。つまり、メインCPU121が、予め定められた切替周期毎に表示切替指令を生成する指令生成処理を実行し、指令生成処理で生成された表示切替指令が生成されたか否かを表示切替処理のS220が判定するように構成しても良い。これにより、使用者が入力操作を行うことなく、表示領域に表示する情報を定期的に切り替えることが可能となる。
次に、上記実施形態では、表示領域に切替表示される情報が4種類(濃度検出情報、単位時間検出情報、積算検出情報、単位距離検出情報)である構成について説明したが、本開示はこのような構成に限られることはない。例えば、切替表示する情報は、2種類または3種類であってもよいし、5種類以上であってもよい。使用者の要望や検知装置の用途などに応じて、切替表示する情報の個数を設定しても良い。
次に、上記実施形態では、情報演算処理を実行する主体がメインCPU121である構成について説明したが、本開示はこのような構成に限られることはない。例えば、情報演算処理を実行する主体が各計測モジュール5のモジュールCPU173であってもよい。その場合、モジュールCPU173は、OBD2インターフェースモジュール144およびメインCPU121を介して、車両の流量情報および走行距離情報(速度情報)を取得しても良い。
また、上記実施形態では、8個のスロット12の全てに計測モジュール5が装着されている構成について説明したが、このような構成に限られることはない。例えば、8個のスロット12に対して、用途に応じた7個以下の計測モジュール5を装着し、スロット12の一部を計測モジュール5が装着されていない「空きスロット」としてもよい。
次に、上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…計測装置、3…メインユニット、5(5a〜5g)…計測モジュール、25…センサ、37…スイッチパネル、75…スイッチ、77…表示部、79…モジュール用表示領域、91〜98…第1表示領域〜第8表示領域、100…検出結果表示領域、101〜108…第1結果表示領域〜第8結果表示領域、117…内部メモリ、119…操作制御回路、121…メインCPU、163…車載ECU。
Claims (4)
- 車両用内燃機関の排気ガスに含まれる複数の特定成分におけるそれぞれの濃度を検知する濃度検知装置であって、
前記排気ガスに晒される複数のセンサを用いて検出された複数の検出情報を取得する検出情報取得部であって、前記複数の特定成分のそれぞれについて、前記特定成分の濃度に関する検出情報である濃度検出情報を取得する検出情報取得部と、
前記車両における単位時間あたりの排気ガス流量に関する流量情報および前記車両の走行距離に関する走行距離情報を取得する車両情報取得部と、
前記複数の特定成分のそれぞれについて、単位時間当たりに流れる前記排気ガスに含まれる前記特定成分の質量に関する情報である単位時間検出情報と、積算時間内における前記特定成分の質量の積算値に関する情報である積算検出情報と、前記車両の単位走行距離当たりに発生する前記特定成分の質量に関する情報である単位距離検出情報と、のうち少なくとも1つを演算する情報演算部と、
前記複数の特定成分のそれぞれについて、前記濃度検出情報、前記単位時間検出情報、前記積算検出情報、前記単位距離検出情報のうちいずれか1つの情報を表示する表示領域を有する表示部と、
前記複数の特定成分のそれぞれについて、表示切替指令に応じて前記表示部の前記表示領域に表示する情報を切り替える表示切替部と、
を備え、
前記情報演算部は、前記単位時間検出情報および前記積算検出情報の演算に際しては、前記濃度検出情報および前記流量情報に基づいて演算を行い、前記単位距離検出情報の演算に際しては、前記濃度検出情報、前記流量情報、前記走行距離情報に基づいて演算を行い、
前記表示部は、前記表示領域として、前記複数の特定成分をそれぞれ個別に表示するための複数の個別表示領域を備え、
前記表示切替部は、前記複数の特定成分のそれぞれについて、前記濃度検出情報および前記情報演算部で演算された情報のうち、少なくとも2つの情報を、前記個別表示領域に切り替え表示する、
濃度検知装置。 - 請求項1に記載の濃度検知装置であって、
前記情報演算部は、前記複数の特定成分のそれぞれについて、前記単位時間検出情報、前記積算検出情報、前記単位距離検出情報をそれぞれ演算し、
前記表示切替部は、前記複数の特定成分のそれぞれについて、前記濃度検出情報、前記単位時間検出情報、前記積算検出情報、前記単位距離検出情報のうち全ての情報を、前記個別表示領域に切り替え表示する、
濃度検知装置。 - 請求項1または請求項2に記載の濃度検知装置であって、
前記表示切替部は、前記表示切替指令に応じて、前記複数の個別表示領域ごとに、表示する情報を切り替える、
濃度検知装置。 - 請求項1または請求項2に記載の濃度検知装置であって、
前記表示切替部は、前記表示切替指令に応じて、前記複数の個別表示領域の全てについて表示する情報を切り替える、
濃度検知装置。
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