JP2019182909A - タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019182909A JP2019182909A JP2018070913A JP2018070913A JP2019182909A JP 2019182909 A JP2019182909 A JP 2019182909A JP 2018070913 A JP2018070913 A JP 2018070913A JP 2018070913 A JP2018070913 A JP 2018070913A JP 2019182909 A JP2019182909 A JP 2019182909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- parts
- silica
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
そこで、本発明は、良好なシリカの分散性、低燃費性能を有するゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
よって、本願発明では、窒素吸着比表面積が210m2/g以上のシリカをゴム成分100質量部に対して50質量部以上と、微粒子シリカを比較的多量配合した場合であっても、良好なシリカの分散性、低燃費性能を有するゴム組成物を提供できるものと推察される。
更に、本願発明では、上記シリカと上記界面活性剤とが、同一の時期にゴムと混練りされるため、上記変性SBRと上記界面活性剤とを併用する効果がより顕著に得られる。
また、本願発明では、良好なシリカの分散性、低燃費性能に加えて、良好な加工性能、耐摩耗性能、グリップ性能も得られる。
また、SiOR基(Rは、水素原子又は炭化水素基)を有するスチレンブタジエンゴムと、上記界面活性剤とを併用することにより、シリカの分散性、低燃費性能を相乗的に改善できる。
R1及びR2は、効果がより好適に得られるという理由から、共にOR基であることが好ましい。すなわち、SiOR基は、Si(OR)3基であることが好ましい。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、効果がより好適に得られるという理由から、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)が好ましい。
なお、本明細書において、ゴム成分の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMULTIPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めることができる。
なお、本明細書において、SBRのスチレン量は、H1−NMR測定により算出される。
なお、本明細書において、ビニル量(1,2−結合ブタジエン単位量)は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
変性BRとしては、上述の変性SBRと同様の官能基が導入された変性BRが挙げられる。
なお、本明細書においてゴム成分のシス含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピルジスルフィド)、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、などのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、Momentive社製のNXT、NXT−Zなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、などのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、効果が良好に得られる傾向がある点から、スルフィド系シランカップリング剤、メルカプト系シランカップリング剤が好ましく、メルカプト系シランカップリング剤がより好ましい。
なお、本明細書において、メルカプト系シランカップリング剤とは、メルカプト基(−SH)を有するシランカップリング剤に限定されず、メルカプト基の誘導体基(例えば、カルボニルチオ基(−S−C(=O)−))を有するシランカップリング剤をも含む概念である。ここで、メルカプト基の誘導体基とは、メルカプト基(−SH)から合成反応により直接誘導される基に限定されず、メルカプト基(−SH)の水素原子が他の原子または原子団に置換された構造を有する基をも含む概念である。
炭素数の上限は、好ましくは5である。
炭素数の上限は、好ましくは5である。
該炭化水素基としては、例えば、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基、炭素数6〜30のアリーレン基などがあげられる。中でも、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基が好ましい。
炭素数の上限は、好ましくは15、より好ましくは3である。
炭素数の上限は、好ましくは15、より好ましくは3である。
炭素数の上限は、好ましくは15、より好ましくは3である。
炭素数の上限は、好ましくは炭素数15である。
炭素数の下限は、好ましくは3、より好ましくは10であり、炭素数の上限は、好ましくは25、より好ましくは15である。
炭素数の下限は、好ましくは3、より好ましくは10であり、炭素数の上限は、好ましくは25、より好ましくは15である。
炭素数の下限は、好ましくは10であり、炭素数の上限は、好ましくは20である。
炭素数の下限は、好ましくは炭素数10であり、炭素数の上限は、好ましくは20である。
炭素数の上限は、好ましくは5である。
なお、結合単位A、Bの含有量は、結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合も含む量である。結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合の形態は特に限定されず、結合単位A、Bを示す式(2)、(3)と対応するユニットを形成していればよい。
X/Yの下限は、好ましくは0.1、より好ましくは0.2、更に好ましくは0.25であり、X/Yの上限は、好ましくは10、より好ましくは5、更に好ましくは2、最も好ましくは1である。
Z/(X+Y)の下限は、好ましくは4、より好ましくは5であり、Z/(X+Y)の上限は、好ましくは20、より好ましくは15、更に好ましくは12、特に好ましくは10、最も好ましくは8である。
カーボンブラックとしては、特に限定されないが、N134、N110、N220、N234、N219、N339、N330、N326、N351、N550、N762等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
A/Zの下限は、好ましくは0.02、より好ましくは0.03であり、A/Zの上限は、好ましくは20、より好ましくは1、更に好ましくは0.5、特に好ましくは0.2である。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物が挙げられる。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、桐油等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、アロマ系プロセスオイルが好ましい。
なお、オイルの含有量には、ゴム(油展ゴム)に含まれるオイルの量も含まれる。
硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)、等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)等のチウラム系加硫促進剤;N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;1,3−ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、効果がより好適に得られるという理由から、チアゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤が好ましい。また、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤の併用、チアゾール系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤の併用も好ましい。
また、チアゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤としては、それぞれ、MBT、MBTS;TBBS、CBS;DPGが好ましい。
樹脂としては、タイヤ工業で汎用されているものであれば特に限定されず、ロジン系樹脂、クマロンインデン樹脂、α−メチルスチレン系樹脂、テルペン系樹脂、p−t−ブチルフェノールアセチレン樹脂、アクリル系樹脂、C5樹脂、C9樹脂等が挙げられる。市販品としては、丸善石油化学(株)、住友ベークライト(株)、ヤスハラケミカル(株)、東ソー(株)、Rutgers Chemicals社、BASF社、アリゾナケミカル社、日塗化学(株)、(株)日本触媒、JXエネルギー(株)、荒川化学工業(株)、田岡化学工業(株)、東亞合成(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
老化防止剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤;オクチル化ジフェニルアミン、4,4′−ビス(α,α′−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤;N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等のp−フェニレンジアミン系老化防止剤;2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物等のキノリン系老化防止剤;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤;テトラキス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、p−フェニレンジアミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤が好ましく、p−フェニレンジアミン系老化防止剤がより好ましい。
ワックスとしては、特に限定されず、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;植物系ワックス、動物系ワックス等の天然系ワックス;エチレン、プロピレン等の重合物等の合成ワックスなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、石油系ワックスが好ましく、パラフィンワックスがより好ましい。
脂肪酸としては、従来公知のものを使用でき、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等が挙げられ、効果が良好に得られる傾向があるという点から、ステアリン酸が好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
脂肪酸としては、日油(株)、NOF社、花王(株)、和光純薬工業(株)、千葉脂肪酸(株)等の製品を使用できる。
酸化亜鉛としては、従来公知のものを使用でき、例えば、三井金属鉱業(株)、東邦亜鉛(株)、ハクスイテック(株)、正同化学工業(株)、堺化学工業(株)等の製品を使用できる。
同様に、ゴム組成物に配合される上記界面活性剤のうち、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは95質量%以上、最も好ましくは100質量%の上記界面活性剤が、上記シリカと、同一の時期にゴムと混練りされることが好ましい。これにより、効果がより良好に得られる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。すなわち、上記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドなどの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
窒素置換されているオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3−ブタジエンを仕込む。反応器の内容物の温度を20℃に調整後、n−ブチルリチウムを添加して重合を開始する。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達する。重合転化率が99%に達する時点でブタジエンを追加し、更に5分重合後、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシランを変性剤として加えて15分間反応を行う。重合反応終了後、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを添加する。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温されている熱ロールにより乾燥して変性スチレンブタジエンゴム(変性SBR)を得る。
変性剤を加えない点を除いて、製造例1と同様に行い、非変性スチレンブタジエンゴム(非変性SBR)を得る。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMULTIPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により算出する。
SBRのスチレン量は、H1−NMR測定により算出する。
SBRのビニル量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定する。
変性SBR:変性SBR(上記製造例1で調製するSBR、スチレン量:21質量%、ビニル量:55質量%、Mw:85万)
非変性SBR:非変性SBR(上記製造例2で調製するSBR、スチレン量:21質量%、ビニル量:55質量%、Mw:85万)
BR:宇部興産(株)製のBR150B(シス含量:97質量%)
シリカ1:エボニックデグッサ社製のウルトラシルVN3(N2SA:180m2/g)
シリカ2:エボニックデグッサ社製の9000GR(N2SA:230m2/g)
シリカ3:東ソー(株)製のNipsil VN3(N2SA:270m2/g)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN134(N2SA:148m2/g)
界面活性剤1:花王(株)製のラムテルPD−104(ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム)
界面活性剤2:花王(株)製のエマールE−27C(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、アルキル基の炭素数:12)
シランカップリング剤:Momentive社製のNXT−Z45(結合単位A及び結合単位Bを含む化合物(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%))
オイル:(株)出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24(アロマ系プロセスオイル)
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(老化防止剤、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス:日本精鑞(株)製のオゾエース0355
ステアリン酸:日油(株)製の椿
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:細井化学工業(株)製のHK−200−5(5質量%オイル含有粉末硫黄)
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
表1に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を設定温度150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得る。次に、得られる混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、100℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得る。得られる未加硫ゴム組成物を170℃で20分間プレス加硫して加硫ゴム組成物(加硫ゴムシート)を得る。ここで、シリカと界面活性剤は、それぞれ全量を同時に混練機に投入する。
JIS K 6300−1「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準じて、ムーニー粘度試験機を用いて、1分間の予熱によって熱せられる130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過する時点での上記未加硫ゴム組成物のムーニー粘度(ML1+4/130℃)を測定する。測定結果を比較例1の結果を100とし、下記計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示する。指数が大きいほど粘度が低く、加工性能に優れることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のムーニー粘度)/(各配合のムーニー粘度)×100
アルファーテクノロジー社製RPA2000を用いて、測定温度110℃(予熱1分)、周波数6cpm、振幅0.28〜10%の条件で、上記加硫ゴム組成物の貯蔵弾性率の歪依存性を測定し、歪量0.56%時の貯蔵弾性率の値を求める。結果は、比較例1の値を100として指数表示する(分散性指数)。指数が大きいほどフィラーの分散不良塊が少なく、フィラーの分散性が良好であることを示す。本実施例では、フィラー中に占めるシリカの割合が大きいため、ペイン効果指数は、主にシリカの分散性を示している。
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で、加硫ゴムシートの損失正接(tanδ)を測定し、比較例1のtanδを100として、下記計算式により低燃費性能指数を算出する。低燃費性能指数が大きいほど、低燃費性能に優れることを示す。
(低燃費性能指数)=(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
LAT試験機(Laboratery Abration an Skid Tester)を用い、荷重40N、速度20km/h、スリップアングル5°の条件にて、各加硫ゴム組成物の容積損失量を測定する。比較例1の容積損失量を100とし、下記計算式によりLAT摩耗指数を算出する。指数が大きいほど耐摩耗性能に優れることを示す。
(耐摩耗性能指数)=(比較例1の容積損失量)/(各配合の容積損失量)×100
Claims (5)
- SiOR基(Rは、水素原子又は炭化水素基)を有するスチレンブタジエンゴムを30質量%以上含むゴム成分と、窒素吸着比表面積が210m2/g以上のシリカをゴム成分100質量部に対して50質量部以上と、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩からなる群より選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含み、前記シリカと前記界面活性剤とが、同一の時期にゴムと混練りされる、タイヤ用ゴム組成物。
- 前記界面活性剤の含有量X(質量部)と、シランカップリング剤の含有量Y(質量部)の比率X/Yが0.05〜20である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記シリカの含有量Z(質量部)と、前記界面活性剤の含有量X(質量部)と、シランカップリング剤の含有量Y(質量部)の比率Z/(X+Y)が3〜30である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩である請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したタイヤ部材を有する空気入りタイヤ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018070913A JP7151134B2 (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
EP19780737.3A EP3778751B1 (en) | 2018-04-02 | 2019-03-04 | Rubber composition for tire, and pneumatic tire |
US17/043,208 US20210023881A1 (en) | 2018-04-02 | 2019-03-04 | Rubber composition for tire, and pneumatic tire |
CN201980008117.5A CN111566159B (zh) | 2018-04-02 | 2019-03-04 | 轮胎用橡胶组合物和充气轮胎 |
PCT/JP2019/008263 WO2019193888A1 (ja) | 2018-04-02 | 2019-03-04 | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018070913A JP7151134B2 (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019182909A true JP2019182909A (ja) | 2019-10-24 |
JP7151134B2 JP7151134B2 (ja) | 2022-10-12 |
Family
ID=68339683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018070913A Active JP7151134B2 (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7151134B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010209256A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Jsr Corp | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2015117268A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ |
JP2016044201A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2016074844A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2016151017A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2018070194A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | ツカサ電工株式会社 | 容器収納装置及び飲料ディスペンサ |
JP2018070191A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 三菱ケミカル株式会社 | トップシール用蓋材フィルムおよび包装体 |
JP2018070190A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 株式会社リッチェル | 飲料容器 |
JP2018070192A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 住友電装株式会社 | 結束バンド及び外装部材付ワイヤーハーネス |
JP2018188567A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤトレッドおよびタイヤ |
-
2018
- 2018-04-02 JP JP2018070913A patent/JP7151134B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010209256A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Jsr Corp | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2015117268A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ |
JP2016044201A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2016074844A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2016151017A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2018070194A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | ツカサ電工株式会社 | 容器収納装置及び飲料ディスペンサ |
JP2018070191A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 三菱ケミカル株式会社 | トップシール用蓋材フィルムおよび包装体 |
JP2018070190A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 株式会社リッチェル | 飲料容器 |
JP2018070192A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 住友電装株式会社 | 結束バンド及び外装部材付ワイヤーハーネス |
JP2018188567A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤトレッドおよびタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7151134B2 (ja) | 2022-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6053495B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
US10005893B2 (en) | Rubber composition for tire, and pneumatic tire | |
JP5992774B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5647172B2 (ja) | サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2019182906A (ja) | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2018203850A (ja) | タイヤ用ゴム組成物の製造方法 | |
JP2019182907A (ja) | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2019182910A (ja) | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2019182908A (ja) | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2011148904A (ja) | クリンチエイペックス又はチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5829541B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
JP6448973B2 (ja) | 冬用空気入りタイヤ | |
JP7070016B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
EP3778751B1 (en) | Rubber composition for tire, and pneumatic tire | |
JP7435603B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2019131757A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5992771B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5992773B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5503684B2 (ja) | サイドウォール又はベーストレッド用ゴム組成物、並びに空気入りタイヤ | |
JP7151134B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP5507990B2 (ja) | ブレーカートッピング用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5992770B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP7400206B2 (ja) | ゴム組成物及びタイヤ | |
WO2021100465A1 (ja) | トレッド用ゴム組成物及びタイヤ | |
JP5992772B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7151134 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |