JP2019179743A - 電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池 - Google Patents

電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】発電性能を高めることを可能とした電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池を提供する。【解決手段】電極触媒層において対向する一対の面のなかで、高分子電解質膜11に接する面が第1面S1であり、第1面S1とは反対側の面が第2面S2である。電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、SO3(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、電極触媒層の全体の厚さとによって除算した値が、第1規格値である。第1面S1から第2面S2に向かう厚さに対する第1規格値の変化率が、−0.0020以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池に関する。
燃料電池は、水素と酸素との化学反応から電流を生成する。燃料電池は、従来の発電方式と比べて高効率、低環境負荷、かつ、低騒音であって、クリーンなエネルギー源として注目されている。特に、室温付近での使用が可能な固体高分子形燃料電池は、車載用電源や家庭用定置電源などへの適用が有望視されている。
固体高分子形燃料電池(PEFC)は、高分子電解質膜を燃料極(アノード)と空気極(カソード)で挟んだ構造を有する。アノードおよびカソードの各々は、電極触媒層とガス拡散層とが積層された構造を有する。固体高分子形燃料電池は、燃料極に水素を含む燃料ガスが供給され、かつ、空気極に酸素を含む酸化剤ガスが供給されることによって、以下に記載する電気化学反応により発電する。なお、以下に記載する反応式のうち、式(1)が燃料極での反応を示す式であり、式(2)が酸素極での反応を示す式である。
→ 2H + 2e … 式(1)
1/2O + 2H + 2e → HO … 式(2)
アノード側電極触媒層は、アノード側電極触媒層に供給された燃料ガスからプロトンと電子とを生成する反応を促す(式(1))。プロトンは、アノード側電極触媒層内の高分子電解質、および、高分子電解質膜を通ってカソードに移動する。電子は、外部回路を通ってカソードに移動する。カソード側電極触媒層において、プロトン、電子、および、酸化剤ガスが反応して水を生成する(式(2))。
電極触媒層は、一般に、白金を担持したカーボンと、高分子電解質とを含む。カーボンは発電時における電子伝導に寄与し、高分子電解質はプロトン伝導に寄与する。これらの種類や含有量のバランスは、固体高分子形燃料電池の発電性能に大きく寄与する。一方で、発電時においては、固体高分子形燃料電池における水素および酸素などのガスの拡散性や、発電時に生成した水分の排水性も、固体高分子形燃料電池の発電性能を高める上で重要である。ガス拡散性と排水性とが高い燃料電池は、高い発電性能を有する。
高い発電性能を得る上で、電極触媒層の厚さ方向においてアイオノマー量を変化させた電極触媒層を備える膜電極接合体が提案されている。この膜電極接合体における電極触媒層は、第1の層部分、第2の層部分、および、第3の層部分から構成されている。第1の層部分が固体高分子電解質膜に接する部分であり、第2の層部分がガス拡散層に接する部分であり、第3の層部分は、第1の層部分と第2の層部分とに挟まれる部分である。第1の層部分および第2の層部分の各々におけるアイオノマー量が、第3の層部分におけるアイオノマー量よりも大きい(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−251140号公報
上述した固体高分子形燃料電池では、ガス拡散層に接する第2の層部分におけるアイオノマー量が第3の層部分におけるアイオノマー量よりも大きい。そのため、電極触媒層内において蒸発した水がガス拡散層に向けて移動することが、第2の層部分におけるアイオノマーによって抑えられる。これにより、含水量の低下に起因して発電性能が低下することを抑えている。一方で、こうした固体高分子形燃料電池では、固体高分子形燃料電池の外部への排水が抑えられてしまうために電極触媒層の活性が低下し、ひいては、発電性能が低下するおそれがある。
本発明は、発電性能を高めることを可能とした電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電極触媒層は、固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層である。触媒物質と、前記触媒物質を担持する導電性担体と、スルホン酸基を含む高分子電解質と、繊維状物質と、を含む。前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面である。前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、SO(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、前記電極触媒層の全体の厚さとによって除算した値が、第1規格値である。前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第1規格値の変化率が、−0.0020以下である。
上記課題を解決するための電極触媒層は、固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層である。触媒物質と、前記触媒物質を担持する導電性担体と、スルホン酸基を含む高分子電解質と、繊維状物質と、を含む。前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面である。前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、HSO(m/z97)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、前記電極触媒層の全体の厚さとによって除算した値が、第2規格値である。前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第2規格値の変化率が、−0.0030以下である。
上記課題を解決するための電極触媒層は、固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層である。触媒物質と、前記触媒物質を担持する導電性担体と、スルホン酸基を含む高分子電解質と、繊維状物質と、を含む。前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面である。前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、炭素(m/z12)のピーク強度によってSO(m/z80)のピーク強度を除算した値が、第3規格値である。前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第3規格値の変化率が、−0.0050以下である。
上記課題を解決するための電極触媒層は、固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層である。触媒物質と、前記触媒物質を担持する導電性担体と、スルホン酸基を含む高分子電解質と、繊維状物質と、を含む。前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面である。前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、炭素(m/z12)のピーク強度によってHSO(m/z97)のピーク強度を除算した値が、第4規格値である。前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する第4規格値の変化率が、−0.0080以下である。
上記構成によれば、各規格値が、第1面から第2面に向かって小さくなるため、第1面から第2面に向かって高分子電解質の量が小さくなる。言い換えれば、第1面から第2面に向かって電極触媒層内における空隙の量が大きくなる。これによって、第1面から第2面に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。それゆえに、電極触媒層を備える固体高分子形燃料電池において、発電性能を高めることができる。
上記電極触媒層において、前記第2面における前記第3規格値が、0.035以上0.055以下であってもよい。
上記電極触媒層において、前記第2面における前記第4規格値が、0.083以上0.103以下であってもよい。
上記各構成によれば、第3規格値および第4規格値の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面における十分なガス拡散性と排水性とを達成できる程度に、第2面における空隙の量を大きくすることができる。
上記電極触媒層において、前記第1面における前記第3規格値と、前記第2面における前記第3規格値との差が、0.05以上であってもよい。
上記電極触媒層において、前記第1面における前記第4規格値と、前記第2面における前記第4規格値との差が、0.08以上であってもよい。
上記各構成によれば、第3規格値における差、および、第4規格値における差の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面から第1面に向かうガスの拡散が生じやすくなり、かつ、第1面から第2面に向かう生成水の拡散が生じやすくなる。これにより、電極触媒層におけるガス拡散性と排水性との両方が、より高められる。
上記電極触媒層において、前記高分子電解質は、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、および、スルホン化ポリフェニレンから構成される群から選択される少なくとも1つであってもよい。
上記構成によれば、TOF‐SIMSによる分析によって得られるSO(m/80)のピーク強度、および、HSO(m/z97)のピーク強度によって、電極触媒層内における高分子電解質の分布を把握することができる。
上記課題を解決するための膜電極接合体は、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜において対向する2つの面の少なくとも一方に接合された電極触媒層と、を備える。前記電極触媒層が、上記電極触媒層である。
上記課題を解決するための固体高分子形燃料電池は、上記膜電極接合体を備える。
本発明によれば、発電性能を高めることができる。
一実施形態における膜電極接合体の構造を示す断面図。 一実施形態における電極触媒層の構造を模式的に示す模式図。 一実施形態における固体高分子形燃料電池の構造を示す分解斜視図。 実施例および比較例における各エリアと第1規格値との関係を示すグラフ。 実施例および比較例における各エリアと第2規格値との関係を示すグラフ。 実施例および比較例における電極触媒層の厚さと第3規格値との関係を示すグラフ。 実施例および比較例における電極触媒層の厚さと第4規格値との関係を示すグラフ。
図1から図7を参照して、電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池の一実施形態を説明する。以下では、膜電極接合体の構成、電極触媒層の構成、固体高分子形燃料電池を構成する単セルの構成、電極触媒層の形成材料、膜電極接合体の製造方法、および、実施例を順に説明する。
[膜電極接合体の構成]
図1を参照して、膜電極接合体の構成を説明する。図1は、膜電極接合体の厚さ方向に沿う断面構造を示している。
図1が示すように、膜電極接合体10は、高分子電解質膜11と、カソード側電極触媒層12Cと、アノード側電極触媒層12Aとを備えている。高分子電解質膜11は、固体状の高分子電解質膜である。高分子電解質膜11において対向する一対の面において、一方の面にカソード側電極触媒層12Cが接合し、他方の面にアノード側電極触媒層12Aが接合している。カソード側電極触媒層12Cは酸素極(カソード)を構成する電極触媒層であり、アノード側電極触媒層12Aは燃料極(アノード)を構成する電極触媒層である。
高分子電解質膜11において、カソード側電極触媒層12Cが接合する面のなかで、カソード側電極触媒層12Cが位置しない部分は、カソード側ガスケット13Cによって封止されている。高分子電解質膜11において、アノード側電極触媒層12Aが接合する面のなかで、アノード側電極触媒層12Aが位置しない部分は、アノード側ガスケット13Aによって封止されている。
カソード側電極触媒層12Cにおいて対向する一対の面において、高分子電解質膜11に接する面が第1面S1であり、第1面S1とは反対側の面が第2面S2である。アノード側電極触媒層12Aにおいて対向する一対の面において、高分子電解質膜11に接する面が第1面S1であり、第1面S1とは反対側の面が第2面S2である。
[電極触媒層の構成]
図2を参照して、膜電極接合体10が備える電極触媒層の構成をより詳しく説明する。なお、以下に説明する電極触媒層は、カソード側電極触媒層12Cおよびアノード側電極触媒層12Aの両方に適用される構成であるが、カソード側電極触媒層12Cおよびアノード側電極触媒層12Aのいずれか一方のみに、以下の構成が適用されてもよい。
図2が示すように、電極触媒層12は、触媒物質21、導電性担体22、高分子電解質23、および、繊維状物質24を含んでいる。電極触媒層12は、繊維状物質24を含まなくてもよい。電極触媒層12の中で触媒物質21、導電性担体22、高分子電解質23、および、繊維状物質24が存在しない部分が空隙である。
高分子電解質23は、スルホン酸基を含んでいる。高分子電解質23は、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、および、スルホン化ポリフェニレンから構成される群から選択される少なくとも1つであることが好ましい。
高分子電解質23が、上述した群に含まれる少なくとも1つを含むことによって、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)による分析によって得られるSO(m/80)のピーク強度、および、HSO(m/z97)のピーク強度によって、電極触媒層12内における高分子電解質23の分布を把握することができる。
電極触媒層12において発電性能の向上に寄与する機能は、例えば、電極触媒層12におけるガスの拡散性、および、電極触媒層12における排水性である。ここで、電極触媒層12において、高分子電解質膜11に接する面が上述した第1面S1であり、ガス拡散層に接する面が上述した第2面S2である。電極触媒層12において、ガスの拡散性、および、排水性を高める上では、第2面S2における高分子電解質の量が、第1面S1における高分子電解質の量よりも小さいことが好ましい。また、電極触媒層12において、第2面S2からの距離が小さい部位ほど、高分子電解質の量が小さいことが好ましい。言い換えれば、第1面S1から第2面S2に向かう厚さ方向において、高分子電解質の量における変化率は、負の値であって、かつ、より小さい値であることが好ましい。なお、高分子電解質の量における変化率は、電極触媒層12に求められる機械的な強度が維持される範囲において、負の値であって、かつ、より小さい値であることが好ましい。
また、電極触媒層12の各部位における高分子電解質の量は、電極触媒層12の各部位に含まれる高分子電解質に由来するイオンの量によって把握することが可能である。すなわち、例えば、電極触媒層12の厚さ方向に沿う断面を、TOF‐SIMSを用いて分析した場合に、高分子電解質に由来するイオンのピーク強度によって、電極触媒層12の各部位における高分子電解質の量を把握することができる。高分子電解質に由来するイオンのピーク強度が大きいほど、高分子電解質の量が大きいと見なすことができ、これに対して、高分子電解質に由来するイオンのピーク強度が小さいほど、高分子電解質の量が小さいと見なすことができる。それゆえに、高分子電解質に由来するイオンのピーク強度が大きいほど、電極触媒層12内における当該部分に含まれる空隙の量が小さく、高分子電解質に由来するイオンのピーク強度が小さいほど、電極触媒層12内における当該部分に含まれる空隙の量が大きいと見なすことができる。なお、高分子電解質に由来するイオンには、例えば、SO 2−イオン、および、HSO イオンなどを挙げることができる。
電極触媒層12の厚さ方向において、イオンの量における変化率は、例えば以下の方法で求めることができる。まず、電極触媒層12を厚さ方向において、複数の部分に等分し、各部分における上述したイオンのピーク強度を測定する。次いで、各部分において得られたピーク強度に基づき、近似直線を作成することによって、近似直線の傾きとしてイオンの量における変化率を得ることができる。
電極触媒層12は、上述の観点から、以下に説明する条件1から条件4の少なくとも1つを満たす。
[条件1]
条件1では、電極触媒層12の厚さ方向での各位置において、TOF‐SIMSを用いて分析したときに、SO(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、電極触媒層12の全体の厚さとによって除算した値が第1規格値である。第1面S1から第2面S2に向かう厚さに対する第1規格値の変化率が、−0.0020以下である。これにより、電極触媒層12において、第1面S1から第2面S2に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。
[条件2]
条件2では、電極触媒層12の厚さ方向での各位置において、TOF‐SIMSを用いて分析したときに、HSO(m/z97)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、電極触媒層12の全体の厚さとによって除算した値が、第2規格値である。第1面S1から前記第2面S2に向かう厚さに対する第2規格値の変化率が、−0.0030以下である。条件1が満たされる場合と同様、第1面S1から第2面に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。
[条件3]
条件3では、電極触媒層12の厚さ方向での各位置において、TOF‐SIMSを用いて分析したときに、SO(m/z80)のピーク強度を炭素(m/z12)のピーク強度によって除算した値が、第3規格値である。第1面S1から第2面S2に向かう厚さに対する第3規格値の変化率が、−0.0050以下である。条件1が満たされる場合と同様、電極触媒層12において、第1面S1から第2面S2に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。
[条件4]
条件4では、電極触媒層12の厚さ方向での各位置において、TOF‐SIMSを用いて分析したときに、HSO(m/z97)のピーク強度を炭素(m/z12)のピーク強度によって除算した値が、第4規格値である。第1面S1から第2面S2に向かう厚さに対する第4規格値の変化率が、−0.0080以下である。条件1が満たされる場合と同様、第1面S1から第2面に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。
このように、条件1から条件4のいずれかを満たす電極触媒層12では、各規格値が、第1面S1から第2面S2に向かって小さくなるため、第1面S1から第2面S2に向かって高分子電解質23の量が小さくなる。言い換えれば、第1面S1から第2面S2に向かって電極触媒層12内における空隙の量が大きくなる。これによって、第1面S1から第2面S2に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。それゆえに、電極触媒層12を備える固体高分子形燃料電池において、発電性能を高めることができる。
電極触媒層12は、上述した条件1から条件4に加えて、以下の条件5から条件8を満たすことが好ましい。
[条件5]
第2面S2における第3規格値が、0.035以上0.055以下である。
[条件6]
第2面S2における第4規格値が、0.083以上0.103以下である。
第3規格値および第4規格値の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面S2における十分なガス拡散性と排水性とを達成できる程度に、第2面S2における空隙の量を大きくすることができる。
[条件7]
第1面S1における第3規格値と第2面S2における第3規格値との差が、0.05以上である。
[条件8]
第1面S1における第4規格値と第2面S2における第4規格値との差が、0.08以上である。
第3規格値における差、および、第4規格値における差の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面S2から第1面S1に向かうガスの拡散が生じやすくなり、かつ、第1面S1から第2面S2に向かう生成水の拡散が生じやすくなる。これにより、電極触媒層12におけるガス拡散性と排水性との両方が、より高められる。
なお、電極触媒層12の厚さは、10μm以上20μm以下であることが好ましい。電極触媒層12の厚さが20μm以下であることによって、クラックが生じることが抑えられる。また、電極触媒層12を固体高分子形燃料電池に用いた場合に、ガスや生成した水の拡散性、および、導電性が低下することが抑えられ、ひいては、固体高分子形燃料電池の出力が低下することが抑えられる。また、電極触媒層12の厚さが10μm以上であることによって、電極触媒層12において厚さのばらつきが生じにくくなり、電極触媒層12に含まれる触媒物質21や高分子電解質23の分布が不均一になることが抑えられる。なお、電極触媒層12の表面におけるひび割れや、厚さの不均一性は、電極触媒層12を固体高分子形燃料電池の一部として使用し、かつ、固体高分子形燃料電池を長期に渡り運転した場合に、固体高分子形燃料電池の耐久性に悪影響を及ぼす可能性が高い点で、好ましくない。
[固体高分子形燃料電池の構成]
図3を参照して、膜電極接合体10を備える固体高分子形燃料電池の構成を説明する。以下に説明する構成は、固体高分子形燃料電池の一例における構成である。また、図3は、固体高分子形燃料電池が備える単セルの構成を示している。固体高分子形燃料電池は、複数の単セルを備え、かつ、複数の単セルが積層された構成でもよい。
図3が示すように、固体高分子形燃料電池30は、膜電極接合体10、一対のガス拡散層、および、一対のセパレーターを備えている。一対のガス拡散層は、カソード側ガス拡散層31Cとアノード側ガス拡散層31Aとから構成されている。一対のセパレーターは、カソード側セパレーター32Cとアノード側セパレーター32Aとから構成されている。
カソード側ガス拡散層31Cは、カソード側電極触媒層12Cに接している。カソード側電極触媒層12Cとカソード側ガス拡散層31Cとが、酸素極(カソード)30Cを構成している。アノード側ガス拡散層31Aは、アノード側電極触媒層12Aに接している。アノード側電極触媒層12Aとアノード側ガス拡散層31Aとが、燃料極(アノード)30Aを構成している。
高分子電解質膜11において、カソード側電極触媒層12Cが接合された面がカソード面であり、アノード側電極触媒層12Aが接合された面がアノード面である。カソード面のなかで、カソード側電極触媒層12Cによって覆われていない部分が外周部である。外周部には、上述したように、カソード側ガスケット13Cが位置している。アノード面のなかで、アノード側電極触媒層12Aによって覆われていない部分が外周部である。外周部には、上述したように、アノード側ガスケット13Aが位置している。ガスケット13C,13Aによって、各面の外周部からガスが漏れることが抑えられる。
カソード側セパレーター32Cとアノード側セパレーター32Aとは、固体高分子形燃料電池30の厚さ方向において、膜電極接合体10、および、2つのガス拡散層31C,31Aから構成される多層体を挟んでいる。カソード側セパレーター32Cは、カソード側ガス拡散層31Cに対向している。アノード側セパレーター32Aは、アノード側ガス拡散層31Aに対向している。
カソード側セパレーター32Cにおいて対向する一対の面は、それぞれ複数の溝を有している。一対の面のなかで、カソード側ガス拡散層31Cと対向する対向面が有する溝は、ガス流路32Cgである。一対の面のなかで、対向面とは反対側の面が有する溝は、冷却水流路32Cwである。
アノード側セパレーター32Aにおいて対向する一対の面は、それぞれ複数の溝を有している。一対の面のなかで、アノード側ガス拡散層31Aと対向する対向面が有する溝は、ガス流路32Agである。一対の面のなかで、対向面とは反対側の面が有する溝は、冷却水流路32Awである。
各セパレーター32C,32Aは、導電性を有し、かつ、ガスに対する不透過性を有した材料によって形成されている。
固体高分子形燃料電池30では、カソード側セパレーター32Cのガス流路32Cgを通じて酸素剤が酸素極30Cに供給される。アノード側セパレーター32Aのガス流路32Agを通じて燃料が供給される。これにより、固体高分子形燃料電池30が発電を行う。なお、酸素剤には、例えば空気および酸素などを挙げることができる。燃料には、例えば水素を含む燃料ガス、および、有機物燃料などを挙げることができる。
[電極触媒層の形成材料]
以下、電極触媒層12の形成材料をより詳しく説明する。
触媒物質21には、白金族の金属、および、白金族以外の金属を用いることができる。白金族の金属には、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、および、オスミウムを挙げることができる。白金族以外の金属には、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、および、アルミニウムなどを挙げることができる。触媒物質21には、これらの金属の合金、酸化物、および、複酸化物などを用いることもできる。触媒物質21には、白金または白金合金を用いることが好ましい。触媒物質21は粒子状であり、触媒物質21の粒径は、0.5nm以上20nm以下であることが好ましく、1nm以上5nm以下であることがより好ましい。触媒物質21の粒径が0.5nm以上であることによって、触媒物質21の安定性が向上する。触媒物質21の粒径が20nm以下であることによって、触媒物質21の活性が低下することが抑えられる。
導電性担体22には、例えば炭素粒子を用いることができる。炭素粒子は、微粒子状であり、かつ、導電性を有し、かつ、触媒物質21に侵食されない粒子であればよい。炭素粒子の粒径は、10nm以上1000nm以下であることが好ましく、10nm以上100nm以下であることがより好ましい。炭素粒子の粒径が10nm以上であることによって、電子伝導パスが形成されやすくなる。炭素粒子の粒径が1000nm以下であることによって、電極触媒層12が厚くなることに起因して抵抗が増加すること、ひいては、発電性能が低下することが抑えられる。
高分子電解質23には、イオン伝導性を有する高分子の電解質を用いることができる。高分子電解質23は、電極触媒層12と高分子電解質膜11との密着性を高める上では、高分子電解質膜11と同じ電解質、あるいは、類似の電解質であることが好ましい。高分子電解質23には、例えば、フッ素系樹脂および炭化水素系樹脂を用いることができる。フッ素樹脂には、例えば、Nafion(登録商標)(デュポン社製)などを挙げることができる。炭化水素系樹脂には、例えば、エンジニアリングプラスチック、または、エンジニアリングプラスチックの共重合体にスルホン酸基を導入した樹脂などを挙げることができる。炭化水素系樹脂には、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、および、スルホン化ポリフェニレンを挙げることができる。
高分子電解質膜11に含まれる高分子電解質と、電極触媒層12に含まれる高分子電解質23とは、互いに同じ電解質であってもよいし、互いに異なる電解質であってもよい。ただし、高分子電解質膜11と電極触媒層12との界面における界面抵抗や、湿度が変化した場合において、高分子電解質膜11と電極触媒層12とにおける寸法変化率を考慮すると、高分子電解質膜11に含まれる高分子電解質と、電極触媒層12に含まれる高分子電解質23とは、互いに同じ電解質であるか、類似の電解質であることが好ましい。
繊維状物質24には、電子伝導性繊維およびプロトン伝導性繊維を用いることができる。電子伝導性繊維には、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、および、導電性高分子ナノファイバーなどを挙げることができる。導電性や分散性の観点から、カーボンナノファイバーを繊維状物質24として用いることが好ましい。
触媒能を有する電子伝導性繊維は、貴金属によって形成される触媒の使用量を低減できる点でより好ましい。電極触媒層12が酸素極を構成する電極触媒層12として用いられる場合には、触媒能を有する電子伝導性繊維には、カーボンナノファイバーから作製したカーボンアロイ触媒を挙げることができる。触媒能を有する電子伝導性繊維は、燃料極用の電極活物質を繊維状に加工した繊維であってもよい。電極活物質には、Ta、Nb、Ti、および、Zrから構成される群から選択される少なくとも一つの遷移金属元素を含む物質を用いることができる。遷移金属元素を含む物質には、遷移金属元素の炭窒化物の部分酸化物、または、遷移金属元素の導電性酸化物、および、遷移金属元素の導電性酸窒化物を挙げることができる。
プロトン伝導性繊維は、プロトン伝導性を有する高分子電解質を繊維状に加工した繊維であればよい。プロトン伝導性繊維を形成するための材料には、フッ素系高分子電解質、および、炭化水素系高分子電解質などを用いることができる。フッ素系高分子電解質には、例えば、デュポン社製のNafion(登録商標)、旭硝子(株)製のFlemion(登録商標)、旭化成(株)製のAciplex(登録商標)、および、ゴア社製のGore Select(登録商標)などを用いることができる。炭化水素系高分子電解質には、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、および、スルホン化ポリフェニレンなどの電解質を用いることができる。
繊維状物質24には、上述した繊維のうちの一種のみが用いられてもよいし、二種以上が用いられてもよい。繊維状物質24として、電子伝導性繊維とプロトン伝導性繊維とを併せて用いてもよい。
繊維状物質24の繊維径は、0.1μm以下であることが好ましい。これにより、電極触媒層12の強度が高められ、電極触媒層12を形成するときに、電極触媒層12にクラックが生じることが抑えられる。繊維状物質24の繊維長は、1μm以上200μm以下でることが好ましい。繊維長を1μm以上200μm以下の範囲に設定することにより、電極触媒層12に含まれる高分子電解質の凝集を抑え、それによって、電極触媒層12内に空隙を形成することができる。
繊維状物質24が高分子電解質繊維を含む場合には、高分子電解質繊維の質量は、触媒を除く炭素粒子の質量に対して、0.1倍以上3.0倍以下であることが好ましい。これにより、発電時におけるプロトンの伝導を促し、固体高分子形燃料電池の出力を高めることができる。
[膜電極接合体の製造方法]
以下、膜電極接合体10の製造方法を説明する。
膜電極接合体10が備える電極触媒層12は、電極触媒層用スラリーを作成し、電極触媒層用スラリーを基材などに塗工し、次いで乾燥することによって形成することができる。
触媒層用スラリーは、触媒物質21、導電性担体22、高分子電解質23、繊維状物質24、および、溶媒を含む。溶媒には、例えば、高分子電解質23を分散することが可能な溶媒、または、高分子電解質23を溶解することが可能な溶媒を用いることが好ましい。溶媒には、水、アルコール類、ケトン類、エーテル類、アミン類、および、エステル類などを用いることができる。アルコール類には、メタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール、イソブチルアルコール、tert‐ブチルアルコールなどを挙げることができる。ケトン類には、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイゾブチルケトン、メチルアミルケトン、ペンタノン、へプタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、および、ジイソブチルケトンなどを挙げることができる。エーテル類には、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、メトキシトルエン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、および、ジブチルエーテルなどを挙げることができる。アミン類には、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、および、アニリンなどを挙げることができる。エステル類には、蟻酸プロピル、蟻酸イソブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、および、プロピオン酸ブチルなどを挙げることができる。
溶媒には、酢酸、プロピオン酸、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、および、N‐メチルピロリドンなどを用いてもよい。また、溶媒には、グリコール、および、グリコールエーテル系溶媒を用いてもよい。グリコール、および、グリコールエーテル系溶媒には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、1‐メトキシ‐2‐プロパノール、1‐エトキシ‐2‐プロパノールなどを挙げることができる。
触媒層用スラリーを塗工する方法には、ドクターブレード法、ダイコーティング法、ディッピング法、スクリーン印刷法、ラミネータロールコーティング法、および、スプレー法などを用いることができる。
触媒層用スラリーを乾燥する方法には、温風乾燥、および、IR乾燥などを挙げることができる。乾燥温度は、40℃以上200℃以下であり、40℃以上120℃以下程度であることが好ましい。乾燥時間は、0.5分以上1時間以下であり、1分以上30分以下程度が好ましい。
膜電極接合体10の製造方法には、高分子電解質膜11に対して直に電極触媒層12を形成する方法を用いることができる。高分子電解質膜11に対して直に電極触媒層12を形成する方法は、高分子電解質膜11と電極触媒層12との密着性が高く、かつ、電極触媒層12が転写時の熱圧着に起因して潰れるおそれがない点で好ましい。
[実施例]
図4から図7を参照して、実施例および各比較例を説明する。
[実施例1]
20gの白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属工業(株)製)を容器にとり、容器内に水を加えて、白金担持カーボンと水とを混合した。次いで、1‐プロパノール、高分子電解質(Nafion(登録商標)分散液、和光純薬工業(株)製)、および、10gの炭素繊維(VGCF−H、昭和電工製)を容器に加えて撹拌した。これにより、実施例1の触媒層用スラリーを得た。そして、触媒用スラリーを高分子電解質膜(Nafion212、デュポン社製)の両面にダイコーティング法を用いて塗工した。高分子電解質膜と触媒層用スラリーとを80℃の炉内で乾燥させることによって、実施例1の膜電極接合体を得た。
[比較例1]
触媒用スラリーを転写用基材にダイコーティング法を用いて塗工し、触媒用スラリーを乾燥させた後、100℃で高分子電解質膜に熱圧着した以外は、実施例1と同様の方法によって、比較例1の膜電極接合体を得た。
[比較例2]
炭素繊維を含まない触媒用スラリーを転写用基材にダイコーティング法を用いて塗工し、触媒用スラリーを乾燥させた後、100℃で高分子電解質膜に熱圧着した以外は、実施例1と同様の方法によって、比較例2の膜電極接合体を得た。
[電極触媒層の厚さ計測]
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて電極触媒層の断面を観察することによって、電極触媒層の厚さを計測した。具体的には、電極触媒層の断面を、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジー社製、FE-SEM S-4800)を用いて、1000倍の倍率で観察した。電極触媒層の断面における30カ所の観察点において電極触媒層の厚さを計測した。30カ所の観察点における厚さの平均値を電極触媒層の厚さとした。
[TOF‐SIMS分析]
各膜電極接合体が備える一方の電極触媒層の断面において、TOF‐SIMSによる分析を行った。電極触媒層を厚さ方向において3等分し、固体高分子電解質膜に接する部分から順に、エリア1、エリア2、および、エリア3に設定した。そして、各エリアについてTOF‐SIMSによる分析を行った。なお、分析には、飛行時間型二次イオン質量分析計(TRIFT‐V、アルバック・ファイ(株)製)を用い、分析条件を以下のように設定した。
[分析条件]
・1次イオン種 Bi3+
・加速電圧 30kV
・電流 1.5nA
・測定時間 10分(カウント数:約50万から60万カウント)
・帯電中和 なし
・質量範囲 1‐1900emu
・取得イオン マイナスイオン
[発電性能の測定]
各膜電極接合体が備える一対の触媒層の外側に、一対のガス拡散層(SIGRACET(登録商標) 35BC、SGL社製)を配置し、JARI標準セルを用いて、発電性能の評価を行った。このとき、セル温度を80℃に設定し、アノードに水素(100%RH)を供給し、カソードに空気(100%RH)を供給した。
[評価結果]
[電極触媒層の厚さ]
各電極触媒層が備える電極触媒層のなかで、TOF‐SIMS分析に用いた電極触媒層の厚さを測定した。実施例1の電極触媒層における厚さが16μmであり、比較例1の電極触媒層における厚さが14μmであり、比較例2の電極触媒層における厚さが10μmであり、比較例3の電極触媒層における厚さが11μmであることが認められた。
[ピーク強度]
各電極触媒層を厚さ方向において3等分し、各エリアについてTOF‐SIMS分析を行い、炭素(m/z12)のピーク強度、SO(m/z80)のピーク強度、および、HSO(m/z97)のピーク強度を得た。各エリアについて3カ所において分析を行い、各部位において得られたピーク強度の平均値をエリアにおけるピーク強度とした。
SO(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、電極触媒層の全体の厚さによって除算することによって、第1規格値を算出した、HSO(m/z97)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、電極触媒層の全体の厚さとによって除算することによって、第2規格値を算出した。SO(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度によって除算することによって、第3規格値を算出した。HSO(m/z97)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度によって除算することによって、第4規格値を算出した。第1規格値、第2規格値、第3規格値、および、第4規格値は、それぞれ表1に示す通りであった。
Figure 2019179743
[第1規格値および第2規格値]
第1規格値および第2規格値のそれぞれを、エリア順にプロットし、近似直線を算出したところ、図5および図6に示す通りであった。なお、図5には、第1規格値に基づき算出した近似直線を示し、図6には、第2規格値に基づき算出した近似直線を示した。
図5が示すように、第1規格値に基づき算出した近似直線は以下の通りであった。
実施例1 y = −0.0031x + 0.0137 … 式(1)
比較例1 y = 0 … 式(2)
比較例2 y = −0.0017x + 0.058 … 式(3)
こうした算出結果から、電極触媒層において、第1面から第2面に向かう厚さに対する第1規格値の変化率は、−0.020以下であることが好ましいと言える。
図6が示すように、第2規格値に基づき算出した近似直線は以下の通りであった。
実施例1 y = −0.0033x + 0.0176 … 式(4)
比較例1 y = 0 … 式(5)
比較例2 y = −0.0028x + 0.0101 … 式(6)
こうした算出結果から、電極触媒層において、第1面から第2面に向かう厚さに対する第2規格値の変化率は、−0.003以下であることが好ましいと言える。
[第3規格値および第4規格値]
第3規格値および第4規格値において、各エリアでの規格値をそのエリアの厚さ方向での中央値と見なしてプロットし、近似直線を算出したところ、図6および図7に示す通りであった。なお、図6には、第3規格値に基づき算出した近似直線を示し、図7には、第4規格値に基づき算出した近似直線を示した。
図6が示すように、第3規格値に基づき算出した近似直線は以下の通りであった。
実施例1 y = −0.0094x + 0.1955 … 式(7)
比較例1 y = 0 … 式(8)
比較例2 y = −0.0045x + 0.0461 … 式(9)
こうした算出結果から、電極触媒層において、第1面から第2面に向かう厚さに対する第3規格値の変化率は、−0.0050以下であることが好ましいと言える。
式(7)から式(9)の各々に各電極触媒層の厚さを代入することによって、第3規格値の最小値を算出した。実施例1の最小値は0.0451であり、比較例1の最小値は0であり、比較例2の最小値は0.0011であることが認められた。また、実施例1において、エリア3における第3規格値のばらつきは、±0.01であることが認められた。そのため、実施例1の電極触媒層において、第2面における第3規格値は、0.055以上0.035以下であることが好ましいと言える。
また、式(7)から式(9)の各々における切片から、各式において算出した最小値を減算することによって、第1面における第3規格値と第2面における第3規格値との差を算出した。実施例1における差は0.1504であり、比較例1における差は0であり、比較例2における差は0.0450であることが認められた。そのため、電極触媒層において、第1面における第3規格値と第2面における第3規格値との差は、0.05以上であることが好ましいと言える。
図7が示すように、第4規格値に基づき算出した近似直線は以下の通りであった。
実施例1 y = −0.0104x + 0.2597 … 式(10)
比較例1 y = 0 … 式(11)
比較例2 y = −0.0076x + 0.0812 … 式(12)
こうした算出結果から、電極触媒層において、第1面から第2面に向かう厚さに対する第4規格値の変化率は、−0.0080以下であることが好ましいと言える。
式(10)から式(12)の各々に各電極触媒層の厚さを代入することによって、第4規格値の最小値を算出した。実施例1の最小値は0.0933であり、比較例1の最小値は0であり、比較例2の最小値は0.0052であることが認められた。また、実施例1において、エリア3における第4規格値のばらつきは、±0.01であることが認められた。そのため、実施例1の電極触媒層において、第2面における第4規格値は、0.083以上0.103以下であることが好ましいと言える。
また、式(10)から式(12)の各々における切片から、各式において算出した最小値を減算することによって、第1面における第4規格値と第2面における第4規格値との差を算出した。実施例1における差は0.1664であり、比較例1における差は0であり、比較例2における差は0.0760であることが認められた。そのため、電極触媒層において、第1面における第4規格値と第2面における第4規格値との差は、0.08以上であることが好ましいと言える。
[発電性能]
実施例1の膜電極接合体において、最大出力密度は、863mW/cmであることが認められた。比較例1の膜電極接合体において、最大出力密度は、597mW/cmであることが認められ、比較例2の膜電極接合体において、最大出力密度は、633mW/cmであることが認められた。このように、実施例1の膜電極接合体によれば、各比較例における膜電極接合体に対して、発電性能が高められることが認められた。
以上説明したように、電極触媒層、膜電極接合体、および、固体高分子形燃料電池の一実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)各規格値が、第1面S1から第2面S2に向かって小さくなるため、第1面S1から第2面S2に向かって高分子電解質23の量が小さくなる。言い換えれば、第1面S1から第2面S2に向かって電極触媒層12内における空隙の量が大きくなる。これによって、第1面S1から第2面S2に向かってガス拡散性、および、排水性を高めることができる。それゆえに、電極触媒層12を備える固体高分子形燃料電池30において、発電性能を高めることができる。
(2)第3規格値および第4規格値の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面S2における十分なガス拡散性と排水性とを達成できる程度に、第2面S2における空隙の量を大きくすることができる。
(3)第3規格値における差、および、第4規格値における差の各々が上述した範囲に含まれることによって、第2面S2から第1面S1に向かうガスの拡散が生じやすくなり、かつ、第1面S1から第2面S2に向かう生成水の拡散が生じやすくなる。これにより、電極触媒層12におけるガス拡散性と排水性との両方が、より高められる。
(4)TOF‐SIMSによる分析によって得られるSO(m/80)のピーク強度、および、HSO(m/z97)のピーク強度によって、電極触媒層内における高分子電解質の分布を把握することができる。
10…膜電極接合体、11…高分子電解質膜、12…電極触媒層、12A…アノード側電極触媒層、12C…カソード側電極触媒層、13A…アノード側ガスケット、13C…カソード側ガスケット、21…触媒物質、22…導電性担体、23…高分子電解質、24…繊維状物質、30…固体高分子形燃料電池、30A…燃料極、30C…酸素極、31A…アノード側ガス拡散層、31C…カソード側ガス拡散層、32A…アノード側セパレーター、32Ag,32Cg…ガス流路、32Aw,32Cw…冷却水流路、32C…カソード側セパレーター。

Claims (11)

  1. 固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層であって、
    触媒物質と、
    前記触媒物質を担持する導電性担体と、
    スルホン酸基を含む高分子電解質と、
    繊維状物質と、を含み、
    前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面であり、
    前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、SO(m/z80)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、前記電極触媒層の全体の厚さとによって除算した値が、第1規格値であり、
    前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第1規格値の変化率が、−0.0020以下である
    電極触媒層。
  2. 固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層であって、
    触媒物質と、
    前記触媒物質を担持する導電性担体と、
    スルホン酸基を含む高分子電解質と、
    繊維状物質と、を含み、
    前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面であり、
    前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、HSO(m/z97)のピーク強度を、炭素(m/z12)のピーク強度と、前記電極触媒層の全体の厚さとによって除算した値が、第2規格値であり、
    前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第2規格値の変化率が、−0.0030以下である
    電極触媒層。
  3. 固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層であって、
    触媒物質と、
    前記触媒物質を担持する導電性担体と、
    スルホン酸基を含む高分子電解質と、
    繊維状物質と、を含み、
    前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面であり、
    前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、炭素(m/z12)のピーク強度によってSO(m/z80)のピーク強度を除算した値が、第3規格値であり、
    前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する前記第3規格値の変化率が、−0.0050以下である
    電極触媒層。
  4. 前記第2面における前記第3規格値が、0.035以上0.055以下である
    請求項3に記載の電極触媒層。
  5. 前記第1面における前記第3規格値と、前記第2面における前記第3規格値との差が、0.05以上である
    請求項3または4に記載の電極触媒層。
  6. 固体高分子形燃料電池において固体高分子電解質膜に接合する電極触媒層であって、
    触媒物質と、
    前記触媒物質を担持する導電性担体と、
    スルホン酸基を含む高分子電解質と、
    繊維状物質と、を含み、
    前記電極触媒層において対向する一対の面のなかで、前記固体高分子電解質膜に接する面が第1面であり、前記第1面とは反対側の面が第2面であり、
    前記電極触媒層の厚さ方向での各位置において、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF‐SIMS)を用いて分析したときに、炭素(m/z12)のピーク強度によってHSO(m/z97)のピーク強度を除算した値が、第4規格値であり、
    前記第1面から前記第2面に向かう厚さに対する第4規格値の変化率が、−0.0080以下である
    電極触媒層。
  7. 前記第2面における前記第4規格値が、0.083以上0.103以下である
    請求項6に記載の電極触媒層。
  8. 前記第1面における前記第4規格値と、前記第2面における前記第4規格値との差が、0.08以上である
    請求項6または7に記載の電極触媒層。
  9. 前記高分子電解質は、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、および、スルホン化ポリフェニレンから構成される群から選択される少なくとも1つである
    請求項1から8のいずれか一項に記載の電極触媒層。
  10. 固体高分子電解質膜と、
    前記固体高分子電解質膜において対向する2つの面の少なくとも一方に接合された電極触媒層と、を備え、
    前記電極触媒層が、請求項1から9のいずれか一項に記載の電極触媒層である
    膜電極接合体。
  11. 請求項10に記載の膜電極接合体を備える固体高分子形燃料電池。
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