JP7243350B2 - 燃料電池用膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池 - Google Patents

燃料電池用膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、膜電極接合体に関する。
近年、環境問題やエネルギー問題の有効な解決策として、燃料電池が注目を浴びている。燃料電池とは、水素などの燃料を酸素などの酸化剤を用いて酸化し、これに伴う化学エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置である。
燃料電池は、電解質の種類によって、アルカリ形、リン酸形、高分子形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形などに分類される。高分子形燃料電池(PEFC)は、低温作動、高出力密度であり、小型化・軽量化が可能であることから、携帯用電源、家庭用電源、車載用動力源としての応用が期待されている。
高分子形燃料電池(PEFC)は、電解質膜である高分子電解質膜を燃料極(アノード)と空気極(カソード)で挟んだ構造となっており、燃料極側に水素を含む燃料ガス、空気極側に酸素を含む酸化剤ガスを供給することで、下記の電気化学反応により発電する。
アノード:H → 2H+2e・・・(1)
カソード:1/2O+2H+2e → HO・・・(2)
アノードおよびカソードは、それぞれ触媒層とガス拡散層の積層構造からなる。アノード側触媒層に供給された燃料ガスは、電極触媒によりプロトンと電子となる(反応1)。プロトンは、アノード側触媒層内の高分子電解質、高分子電解質膜を通り、カソードに移動する。電子は、外部回路を通り、カソードに移動する。カソード側触媒層では、プロトンと電子と外部から供給された酸化剤ガスが反応して水を生成する(反応2)。このように、電子が外部回路を通ることにより発電する。
燃料電池の応用先として、車載用動力源としての自動車搭載などが挙げられる。このとき、膜電極接合体は、砂漠地帯や湿潤地帯などの使用環境、および燃料電池作動に伴う膜電極接合体の乾燥・膨潤に伴い、クラックが発生するなどし、劣化する。
特許第6278932号公報
上記課題を解決する方法として、特許文献1では、触媒層のヤング率を高める方法が提案されている。その手法として、フッ素系のプロトン伝導性の高分子電解質膜(PEM)を燃料極及び空気極で挟んだ後、従来よりも高い温度でホットプレスし、膜電極接合体を作製している。しかしながら、この手法では、直径10-50nmの小さな細孔は維持されるものの、高い温度でホットプレスをすることにより、高分子電解質が溶融し、触媒層内の直径100nm以上のより大きな細孔が潰れてしまう。大きな細孔が潰れ、ガスや水が通りにくい小さな細孔のみが残ることにより、ガス拡散性や排水性が低下し、フラッディングによる発電特性の低下を引き起こしてしまう。
更には、高い温度でのホットプレスによる高分子電解質の結晶化は、プロトンの伝導性を低下させ、発電特性の低下が引き起こされる。
また、特許文献1では、他にも、高分子電解質のイオン交換容量(IEC)を低くすることや、フッ素系高分子電解質をポリアリーレンやPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の高分子電解質に変更することも提案されているが、高分子電解質は発電特性へ大きく影響するため、発電特性との両立が十分に図られていない。
本発明は、上述のような課題を解決するべくなされたものであり、触媒層のより大きな細孔を維持することでガス拡散性や排水性といった膜電極接合体の特性を悪化させることなく、発電特性が良好で、かつ、劣化しにくい膜電極接合体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る高分子形燃料電池用膜電極接合体は、触媒を担持した炭素粒子、高分子電解質、および繊維状物質を含む、アノード触媒層とカソード触媒層により、プロトン伝導性の高分子電解質膜を挟持した構成の燃料電池用の膜電極接合体であり、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の合計の平面方向のヤング率が、前記高分子電解質膜の平面方向のヤング率よりも低く、且つ7MPa以上140MPa以下であることを特徴とする。「前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の合計の平面方向のヤング率」は、後述する[ヤング率の算出方法]で説明されているように、アノード触媒層とカソード触媒層を合わせたモデルとして算出されるヤング率である。
本発明の一態様に係る燃料電池用膜電極接合体において、上記繊維状物質は、炭素繊維であり得る。
また、本発明の一態様に係る燃料電池用膜電極接合体において、上記アノード触媒層のヤング率は、上記カソード触媒層のヤング率より高いことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る燃料電池用膜電極接合体において、上記高分子電解質は、上記繊維状物質の質量に対して、1.0倍以上含有されているのが好ましい。
さらに、本発明の一態様に係る燃料電池用膜電極接合体において、上記繊維状物質は、上記触媒の質量を除いた上記炭素粒子の質量に対して、0.1倍以上2.0倍以下含有されているのが好ましい。
本発明の別の態様に係る固体高分子形燃料電池は、上記態様に係る燃料電池用膜電極接合体を有する固体高分子形燃料電池である。
本発明の一態様によれば、高発電特性と高耐久性を両立した高分子形燃料電池用膜電極接合体を提供することが出来る。
本発明の実施形態に係る膜電極接合体の構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る触媒層の構成例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る膜電極接合体の引っ張り強度試験の方法例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る膜電極接合体を装着した固体高分子形燃料電池の単セルの構成例を示す分解斜視図である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載する各実施の形態に限定されうるものではなく、当業者の知識に基づいて設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれものである。
図1に示すように、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る高分子形燃料電池用膜電極接合体12は、カソード触媒層2(以下、単に「触媒層2」とも称する)とアノード触媒層3(以下、単に「触媒層3」とも称する)により、プロトン伝導性の高分子電解質膜1を挟持した構成からなり、前記触媒層2,3の合計の平面方向のヤング率(以下、「触媒層2,3のヤング率とも称する)が、前記高分子電解質膜1の平面方向のヤング率よりも低く、且つ7MPa以上140MPa以下である。
図2に示すように、本実施形態に係る高分子形燃料電池用触媒層2、3は、触媒13を担持した炭素粒子14、高分子電解質15、及び繊維状物質16を含む。繊維状物質16を含むことにより、形成時にクラックが発生せず、また触媒層2、3内のより大きな細孔を増加させることが出来る。
前記触媒層2、3のヤング率が、上記範囲7MPa以上140MPa以下にあると、燃料電池動作時に触媒層2、3にクラックが生じにくく、十分に高い耐久性を持たせることが出来る。ヤング率が7MPa未満である場合、耐久性が低くなることがある。また、前記触媒層2、3のヤング率が上記範囲にあると、触媒層2、3内のより大きな細孔が多量に存在することにより、十分に高い発電性能を持たせることが出来る。ヤング率が140MPaより高い場合、触媒層2、3内の高分子電解質15が結晶化する、もしくは触媒層2、3内の物質が強固に密着し、触媒層密度が大きくなる。高分子電解質が結晶化するとプロトン伝導性が低下し、発電性能が低くなることがある。また、触媒層密度が大きいと、細孔が少なくなり、排水性やガス拡散性が低下し、フラッディングが起こりやすくなり、発電性能低下の原因となることがある。
図3に示すように、本実施形態に係る引っ張り強度試験は、前記構成の膜電極接合体の片端を上部エアージョウ17に固定し、もう一方の端を下部エアージョウ18に固定し、上記上部エアージョウ17を100mm/minの速度で上昇させることによって実施した。また、平面方向の引っ張り強度とは、この測定により求める引っ張り強度を指す。図1に示す、カソード触媒層2/高分子電解質膜1/アノード触媒層3で構成される膜電極接合体12断面を厚み方向と定めたときの、厚み方向に垂直な方向を平面方向と定める。
図4は、膜電極接合体12を装着した固体高分子形燃料電池の単セル11の構成例を示す分解斜視図である。図4に示すように、膜電極接合体12の空気極側電極触媒層2及び燃料極側電極触媒層3と対向して、空気極側ガス拡散層4及び燃料極側ガス拡散層5がそれぞれ配置されている。これにより、それぞれ空気極6及び燃料極7が構成される。そして、空気極6及び燃料極7を一組のセパレータ10により挟持して単セル11が構成される。一組のセパレータ10は、導電性でかつガス不透過性の材料からなり、空気極側ガス拡散層4又は燃料極側ガス拡散層5に面して配置された反応ガス流通用のガス流路8と、ガス流路8と相対する主面に配置された冷却水流通用の冷却水流路9とを備える。
この単セル11は、一方のセパレータ10のガス流路8を通って空気や酸素などの酸化剤が空気極6に供給され、他方のセパレータ10のガス流路8を通って水素を含む燃料ガスもしくは有機物燃料が燃料極7に供給されることによって、発電するようになっている。
前記高分子電解質膜(PEM)1は、例えば、プロトン伝導性を有する高分子材料で形成されており、そのプロトン伝導性を有する高分子材料としては、例えば、フッ素系樹脂や炭化水素系樹脂が挙げられる。フッ素系樹脂としては、例えば、Nafion(デュポン社製、登録商標)、Flemion(旭硝子社製、登録商標)、Gore-Select(ゴア社製、登録商標)などを用いることが出来る。炭化水素系樹脂としては、例えば、エンジニアリングプラスチック、又はその共重合体にスルホン酸基を導入したものなどが挙げられる。中でも、ヤング率が200MPa以上のものが好ましい。PEM1のヤング率が100MPa以下など、触媒層2、3のヤング率を下回るほど低いと、膜電極接合体としてのヤング率が低くなる。その結果、小さい応力でもPEM1が伸びやすくなり、触媒層2、3にクラックが生じやすくなり耐久性が低下することがある。
前記高分子電解質15は、例えば、プロトン伝導性を有する高分子物質であり、そのプロトン伝導性を有する高分子物質としては、例えば、フッ素系樹脂や炭化水素系樹脂が挙げられる。フッ素系樹脂としては、例えば、Nafion(デュポン社製、登録商標)などを用いることが出来る。炭化水素系樹脂としては、例えば、エンジニアリングプラスチック、又はその共重合体にスルホン酸基を導入したものなどを用いることが出来る。加える質量を多くすることで、触媒層2、3のヤング率を高くすることが出来る。
前記高分子電解質15のプロトン供与性基1モル当たりの乾燥質量値(当量重量;EW)は、400~1200が好ましく、より好ましくは600~1000である。EWが小さ過ぎるとフラッディングにより発電性能が低下し、EWが大き過ぎるとプロトン伝導性が低下し発電性能が低下することがある。
前記触媒13としては、例えば、白金やパラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの白金族元素の他、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウムなどの金属又はこれらの合金、または酸化物、複酸化物等が使用できる。その中でも、白金や白金合金が好ましい。また、これらの触媒13の粒径は、大きすぎると触媒の活性が低下し、小さすぎると触媒の安定性が低下するため、0.5~20nmが好ましい。更に好ましくは、1~5nmが良い。
前記炭素粒子14としては、微粒子状で導電性を有し、触媒13におかされないものであればどのようなものでも構わない。炭素粒子14の粒径は、小さすぎると電子伝導パスが形成されにくくなり、また大きすぎると電極触媒層2、3が厚くなり抵抗が増加することで、出力特性が低下することがある。このため、炭素粒子14の平均粒径は10~1000nm程度が好ましい。更に好ましくは、10~100nmが良い。
前記炭素粒子14には、前記触媒13が担持されていることが好ましい。高表面積の炭素粒子14に触媒13を担持することで、高密度で触媒13が担持でき、触媒活性を向上させることができる。
前記カソード触媒層中2に含まれる高分子電解質15の炭素粒子14に対する質量比(高分子電解質(I)/炭素粒子(C))は、小さ過ぎるとプロトン拡散速度が低下し発電性能が低くなり、ヤング率も低くなることがある。一方、大きすぎると、フラッディングにより発電性能は低下することがある。このため、質量比(I/C)は、0.4~1.6が好ましく、より好ましくは0.5~1.3である。
前記アノード触媒層中3に含まれる高分子電解質15の炭素粒子14に対する質量比(高分子電解質(I)/炭素粒子(C))は、小さ過ぎるとプロトン拡散速度が低下し発電性能が低くなり、ヤング率も低くなることがある。一方、大きすぎると、フラッディングにより発電性能は低下することがある。このため、質量比(I/C)は、0.5~1.5が好ましく、より好ましくは0.7~1.2である。
前記繊維状物質16としては、例えば、カーボンファイバー、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、セルロースナノファイバー、キチンナノファイバー、セラミックス繊維、高分子電解質繊維が使用できる。好ましくは、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブが挙げられる。上記繊維状物質にすることにより、触媒層2、3内での電子移動抵抗の増加抑制が可能となる。
なお、繊維状物質16は、酸素還元電極用の電極活物質を繊維状に加工したものであってもよく、例えば、Ta、Nb、Ti、Zrから選択される、少なくとも一つの遷移金属元素を含む物質を使用してもよい。これらの遷移金属元素の炭窒化物の部分酸化物、または、これらの遷移金属元素の導電性酸化物や導電性酸窒化物が例示できる。
また、本実施形態に係る繊維状物質16としては、プロトン伝導性を有する高分子電解質を繊維状に加工したものであってもよく、例えば、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質としては、例えば、デュポン社製Nafion(登録商標)、旭硝子社製Flemion(登録商標)、旭化成社製Aciplex(登録商標)、ゴア社製Gore Select(登録商標)などを用いることができる。炭化水素系高分子電解質としては、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレンなどの電解質を用いることができる。中でも、高分子電解質としてデュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。炭化水素系高分子電解質としては、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレンなどの電解質を用いることができる。
前記繊維状物質16の繊維径としては、0.5~500nmが好ましく、10~300nmがより好ましい。上記範囲にすることにより、触媒層2、3内の空孔を増加させることができ、高出力化が可能になる。
前記繊維状物質16の繊維長は1~200μmが好ましく、1~50μmがより好ましい。繊維長を1μm以上にすることにより、触媒層2、3のヤング率を大きくすることができ、形成時や燃料電池動作時にクラックが生じることを抑制できる。また、触媒層2、3内のより大きな細孔を増加させることができ、高出力化が可能になることがある。繊維長を長くしすぎると、繊維の凝集が生じ、出力が低下することがある。
触媒層2、3に含まれる前記繊維状物質16は、触媒13の質量を除いた前記炭素粒子14の質量に対して、0.1~2.0倍含有されていることが好ましい。含有量が少なすぎると触媒層2、3のヤング率が著しく低下し、多すぎると発電性能が低下することがある。
前記高分子電解質15は、前記繊維状物質16の質量に対して、1.0倍以上含有されていることが好ましく、1.0~8.0倍である。含有量が少なすぎると触媒13周辺の高分子電解質15が少なくなり発電性能が低下し、含有量が多すぎるとフラッディングにより発電性能が低下することがある。
アノード触媒層3中に含まれる前記繊維状物質16の質量は、カソード触媒層2中に含まれる前記繊維状物質16の質量より多く含まれていることが好ましい。アノード触媒層3中の前記繊維状物質16の質量増加は、カソード触媒層2中の前記繊維状物質16の質量増加に比べ、発電特性への影響が小さいためである。触媒層2、3中に含まれる前記繊維状物質16の質量が増加することで、触媒層2、3のヤング率は高くなることがある。触媒層2、3のヤング率が高くなることで、膜電極接合体のヤング率が高くなる。
すなわち、前記触媒層2、3のヤング率を高くする方法として、前記高分子電解質15や前記繊維状物質16を多く加えること、加える前記繊維状物質16の繊維長を長くすることを提言した。しかし、いずれも前記触媒層2、3のヤング率が200MPaを超えるなど、前記PEM1より高くなるほどにしてしまうと、発電性能の低下を引き起こす可能性がある。よって、前記触媒層2,3のヤング率は、PEM1のヤング率よりは低い必要がある。
前記高分子形燃料電池用触媒層2、3の厚さは、20μm以下が好ましく、10μmがより好ましい。厚さが20μmより大きいと、触媒層2、3の抵抗が大きくなり、出力が低下することがある。
(触媒層の製造方法)
前記高分子形燃料電池用触媒層2、3は、触媒層用スラリーを作製し、基材などに塗工・乾燥することで製造できる。
触媒層用スラリーは、触媒13、炭素粒子14、高分子電解質15、繊維状物質16及び溶媒からなる。溶媒としては、特に限定しないが、高分子電解質を分散または溶解できるものが良い。一般的に用いられる溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブチルアルコール、tert-ブチルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、ペンタノン、へプタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、メトキシトルエン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、アニリンなどのアミン類、蟻酸プロピル、蟻酸イソブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチルなどのエステル類、その他酢酸、プロピオン酸、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等を用いてもよい。また、グリコール、グリコールエーテル系溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノールなどが挙げられる。
触媒層用スラリーの固形分濃度としては、5~30質量%、好ましくは8~20質量%程度である。濃度が小さ過ぎるとスラリーの粘度が下がり塗布量を一定に出来なくなり、また大き過ぎるとスラリーの粘度が上がり塗布した触媒層2、3の外観が悪くなることがある。
触媒層用スラリーの塗工方法としては、例えば、ドクターブレード法、ダイコーティング法、ディッピング法、スクリーン印刷法、ラミネータロールコーティング法、スプレー法などが挙げられるが、特に限定しない。
触媒層用スラリーの乾燥方法としては、例えば、温風乾燥、IR乾燥などが挙げられる。乾燥温度は、40~200℃、好ましくは40~120℃程度である。乾燥温度は低過ぎると溶媒が揮発せず、高過ぎると触媒層用スラリーが発火する危険性がある。
触媒層用スラリーの乾燥時間は、0.5分~1時間、好ましくは1分~30分程度である。乾燥時間が短すぎると溶媒の残留が生じ、長すぎると高分子電解質膜1の乾燥による変形などが生じる可能性がある。
(膜電極接合体の製造方法)
膜電極接合体12の製造方法としては、例えば、転写基材又はガス拡散層4、5に触媒層2、3を形成した後、高分子電解質膜1に熱圧着で触媒層2、3を形成する方法や高分子電解質膜1に直接触媒層2、3を形成する方法が挙げられる。高分子電解質膜1に直接触媒層2、3を形成する方法は、高分子電解質膜1と触媒層2、3との密着性が高く、触媒層2、3が潰れる恐れがないため、好ましい。
次に、本発明に基づく実施例について説明する。
[引っ張り強度試験]
テンシロン万能材料試験機(RTG-1250A、A&D)を用いた引っ張り強度試験によりヤング率を測定した。試験片は以下のように準備した。50mm四方の触媒層2、3を有する膜電極接合体12を、PEM1のマシンディレクションに平行な方向(マシンディレクション)もしくは垂直な方向(トランスディレクション)に、長さ50mm程度、幅10mmに切り出した。試験片の上下を固定する上部エアージョウ17および下部エアージョウ18の間隔を30mmにすることで、元の材料の長さLを30mmで一定とした。100mm/minの速度で引っ張り試験を行った。測定は摂氏25度の室内で行った。
[ヤング率の算出]
平面方向のヤング率算出方法について説明する。
(1)PEM1については、前記引っ張り試験により、平面方向に応力を加えて、このときの歪み量を測定し、応力と歪みとに基づいてヤング率を割り出した。
(2)カソード触媒層2およびアノード触媒層3については、平面方向のヤング率を直接的に測定することが困難である。このため、PEM1と触媒層2、3との合計のヤング率を測定し、計算によりヤング率を割り出した。この計算では、PEM1と触媒層2、3とを並列のバネとみなす等価モデルを想定して目的とするヤング率を算出する。
(3)ヤング率Eは、荷重P、材料の元の長さL、材料の元の断面積A、変形量λを用い、E=PL/Aλで表すことが出来る。材料の元の幅Wと材料の元の厚みTを用いると、A=WTと表すことが出来る。ここで材料の元の幅Wを一定にした場合、ヤング率Eは材料の厚みTに反比例する。
(4)触媒層2、3のヤング率ECATは、測定したPEM1のヤング率EPEM、測定した膜電極接合体12のヤング率EMEA、PEM1の厚みTPEM、カソード触媒層2とアノード触媒層3の厚みの合計TCATを用い、
CAT={EMEA×(TPEM+TCAT)-EPEM×TPEM}/TCAT
として算出した。
(5)カソード触媒層2とアノード触媒層3の厚みの合計TCATおよびPEMの厚みTPEMは、膜電極接合体12の断面SEM画像より算出した。
(6)PEM1のヤング率EPEMおよび膜電極接合体12のヤング率EMEAは、PEM1のマシンディレクションとトランスディレクションにより値が異なる。EPEMおよびEMEAは、それぞれの方向の値の平均とした。
(7)カソード触媒層2もしくはアノード触媒層3のヤング率のみを測定する場合は、PEM1の片面のみにこれらの触媒層2または3が塗布された膜電極接合体の引っ張り強度を測定することにより、ヤング率を算出した。
[発電性能の評価]
触媒層2、3の外側にガス拡散層(SIGRACET(R)35BC、SGL社製)を配置して、市販のJARI標準セルを用いて発電特性の評価を行った。セル温度は80℃として、アノードに水素(100%RH)とカソードに空気(100%RH)を供給し、評価を行った。
[耐久性の評価]
触媒層2、3の外側にガス拡散層(SIGRACET(R)35BC、SGL社製)を配置して、市販のJARI標準セルを用いて湿度サイクル試験により、膜電極接合体の劣化しやすさを調べることで、耐久性の評価を行った。この評価は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の定める耐久性評価のプロトコル(セル評価解析プロトコル 平成24年12月)に従って行った。セル温度は80℃として、アノードとカソードに窒素を供給し、湿度は150%RHと0%RHとし、各2分保持した。リーク電流値が初期リーク電流値の10倍以上になったとき、膜電極接合体が劣化したと判断した。
[実施例1]
白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属社製)20gを容器にとり、水150gを加えて混合後、1-プロパノール150g、高分子電解質(Nafion(登録商標)分散液、和光純薬工業)10gと繊維状物質としてカーボンナノファイバー(昭和電工社製、商品名「VGCF-H」、繊維径約150nm、繊維長約10μm)5gを加えて撹拌して、カソード触媒層用スラリーを製造した。なお、本実施例で使用した白金担持カーボン20g中、カーボン成分は10gであった。
白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属社製)20gを容器にとり、水150gを加えて混合後、1-プロパノール150g、高分子電解質(Nafion(登録商標)分散液、和光純薬工業)15gと繊維状物質としてカーボンナノファイバー(昭和電工社製、商品名「VGCF-H」、繊維径約150nm、繊維長約10μm)15gを加えて撹拌して、アノード触媒層用スラリーを製造した。
得られたカソード触媒層用スラリーおよびアノード触媒層用スラリーを、高分子電解質膜(PEM)(デュポン社製、Nafion212)にダイコーティング法で塗工し、80℃の炉内で乾燥することで高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例2]
白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属社製)20gを容器にとり、水150gを加えて混合後、1-プロパノール150g、高分子電解質(Nafion(登録商標)分散液、和光純薬工業)8gと繊維状物質としてカーボンナノファイバー(昭和電工社製、商品名「VGCF-H」、繊維径約150nm、繊維長約10μm)10gを加えて撹拌して、触媒層用スラリーを製造した。なお、本実施例で使用した白金担持カーボン20g中、カーボン成分は10gであった。
得られた触媒層用スラリーを、PEM(デュポン社製、Nafion212)の両面にダイコーティング法で塗工し、80℃の炉内で乾燥することで高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例3]
繊維状物質としてカーボンナノチューブ(Nanocyl社製、商品名「NC7000」、繊維径約9.5nm、繊維長約1.5μm)2gを用いて塗工し、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例4]
繊維状物質として、針葉樹クラフトパルプより既知の方法で製造したセルロースナノファイバー(繊維径約4nm、繊維長約300nm)3gを用いた以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例5]
繊維状物質を加える量を1gに変更した以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例6]
高分子電解質を加える量を10gに変更した以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[実施例7]
白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属社製)20gを容器にとり、水150gを加えて混合後、1-プロパノール150g、高分子電解質(Nafion(登録商標)分散液、和光純薬工業)10gと繊維状物質としてカーボンナノファイバー(昭和電工社製、商品名「VGCF-H」、繊維径約150nm、繊維長約10μm)5gを加えて撹拌して、触媒層用スラリー5を得た。なお、本実施例で使用した白金担持カーボン20g中、カーボン成分は10gであった。
得られた触媒層用スラリーをPETフィルムにダイコーティング法で塗工し、80℃の炉内で乾燥することで触媒層を得た。上記触媒層を2つ製造し、高分子電解質膜(デュポン社製、Nafion212)を挟んで両面から摂氏100度でホットプレスにより転写することで、高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例1]
繊維状物質の代わりに板状物質グラフェン(厚み約15μm、横幅約5μm)5gを添加した以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例2]
繊維状物質として、針葉樹クラフトパルプより既知の方法で製造したセルロースナノファイバー(繊維径約4nm、繊維長約300nm)0.5gを用いた以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例3]
繊維状物質を加えないこと以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例4]
繊維状物質を加える量を30gに変更した以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例5]
繊維状物質を加えないこと以外は、実施例7と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例6]
ホットプレス温度を摂氏160度に変更した以外は、比較例5と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
[比較例7]
使用するPEMを低いヤング率のものに変更した以外は、実施例2と同様の手順で高分子形燃料電池用膜電極接合体を製造した。
実施例1~7および比較例1~7の膜電極接合体について、ヤング率の測定、および、発電特性、耐久性の評価を行った。その結果を表1に示す。なお、実施例1~7および比較例1~6において、PEMのヤング率EPEMは、200MPaである。比較例7において、PEMのヤング率EPEMは、100MPaである。
Figure 0007243350000001
表1に示す通り、膜電極接合体において、触媒層のヤング率が、7~140MPaであった場合、発電特性と耐久性は共に高かった。触媒層のヤング率が7MPa未満の場合は、耐久性が低くなる傾向が示された。これは、触媒層のヤング率が低くなったことにより、膜電極接合体のヤング率が低くなり、耐久性の評価試験における寸法変化が大きくなった結果、触媒層にクラックが入りやすくなったためだと考えられる。一方、触媒層のヤング率が140MPaより高い場合は、発電特性が低くなる傾向が示された。これは、高温でのホットプレスや、繊維状物質の多量な添加により、触媒層の組成が大きく変化したためだと考えられる。
実施例1では、カソード触媒層およびアノード触媒層、それぞれのヤング率も測定した。その結果、アノード触媒層のヤング率は、カソード触媒層のヤング率よりも高かった。これは、触媒層中に含まれる炭素粒子の重量に対する繊維状物質の重量が、アノード触媒層中の方が、カソード触媒層中よりも多いためである。
実施例1では、アノード触媒層のヤング率をカソード触媒層より高くしたこと、触媒層中に含まれる炭素粒子の重量に対する繊維状物質の重量を0.1倍以上にしたこと、触媒層中に含まれる繊維状物質の重量に対する高分子電解質の重量を1.0倍以上にしたことにより、最も高い発電特性と、高い耐久性を示す膜電極接合体が得られた。
実施例6では、触媒層中に含まれる繊維状物質の重量に対する高分子電解質の重量を、実施例2と比較して増加させたことにより、触媒層のヤング率が高くなり、実施例2と比較して耐久性が向上した。
比較例7では、PEMのヤング率が、触媒層のヤング率より低かったため、耐久性が著しく低下した。
以上説明したように、本実施形態によれば、膜電極接合体の触媒層のヤング率を最適化出来る。これにより、高発電特性かつ高耐久性を示す高分子形燃料電池用触媒層を提供することが可能となる。
1 高分子電解質膜
2 カソード触媒層
3 アノード触媒層
4 カソード側ガス拡散層
5 アノード側ガス拡散層
6 カソード
7 アノード
8 ガス流路
9 冷却水流路
10 セパレータ
11 単セル
12 膜電極接合体
13 触媒
14 炭素粒子
15 高分子電解質
16 繊維状物質
17 上部エアージョウ
18 下部エアージョウ

Claims (6)

  1. 触媒を担持した炭素粒子、高分子電解質、および繊維状物質を含む、アノード触媒層とカソード触媒層により、プロトン伝導性の高分子電解質膜を挟持した構成の燃料電池用の膜電極接合体であって、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の合計の平面方向のヤング率が、前記高分子電解質膜の平面方向のヤング率よりも低く、且つ7MPa以上140MPa以下であり、
    前記高分子電解質膜の平面方向のヤング率が、200MPa以上であることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。
  2. 前記繊維状物質が、炭素繊維であることを特徴とする請求項1記載の膜電極接合体。
  3. 前記アノード触媒層のヤング率が、前記カソード触媒層のヤング率より高いことを特徴とする請求項1または2記載の膜電極接合体。
  4. 前記高分子電解質が、前記繊維状物質の質量に対して、1.0倍以上含有されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の膜電極接合体。
  5. 前記繊維状物質が、前記触媒の質量を除いた前記炭素粒子の質量に対して、0.1倍以上2.0倍以下含有されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の膜電極接合体。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の膜電極接合体を有する固体高分子形燃料電池。
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