JP2019179272A - 偏光板の製造方法 - Google Patents
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Description
第二の側面に係る偏光板の製造方法の塗工工程では、一対の基材其々の表面に塗膜を形成してよく、第二の側面に係る偏光板の製造方法の貼合工程では、偏光子を一対の基材の間に配置してよく、一対の基材を、塗膜を介して、偏光子の両面に貼合してよく、第二の側面に係る偏光板の製造方法の硬化工程では、一対の基材を偏光子の両面に貼合してから5秒以上経過した後、活性エネルギー線を塗膜へ照射して、塗膜から樹脂層を形成してよい。
本発明の第一の側面又は第二の側面においては、活性エネルギー線硬化性樹脂は、無溶剤型の接着剤であってよく、塗工工程の後で、活性エネルギー線硬化性樹脂から溶剤を除去する乾燥工程を実施しなくてよい。
本発明の第一実施形態に係る偏光板の製造方法は、少なくとも塗工工程と硬化工程とを備える。塗工工程では、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を、フィルム状の偏光子の表面に形成する。硬化工程では、塗膜を偏光子の表面に形成してから5秒以上経過した後、活性エネルギー線を塗膜へ照射して、塗膜から樹脂層を形成する。以下では、各工程を詳しく説明する。
本発明の第二実施形態に係る偏光板の製造方法は、以下に記載する事項を除いて、第一実施形態と同じである。第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、温度変化に伴う偏光子の割れを抑制することができる。以下では、第一実施形態及び第二実施形態に共通する事項の説明を省略する。
本発明の第三実施形態に係る偏光板の製造方法は、以下に記載する事項を除いて、第一実施形態及び第二実施形態と同じである。第三実施形態においても、第一実施形態及び第二実施形態と同様に、温度変化に伴う偏光子の割れを抑制することができる。以下では、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態に共通する事項の説明を省略する。
(1)プライマー層形成工程
ポリビニルアルコール粉末を95℃の熱水に溶解し、濃度3重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。ポリビニルアルコール粉末としては、日本合成化学工業(株)製の「Z−200」(平均重合度1100、ケン化度99.5モル%)を用いた。ポリビニルアルコール水溶液に架橋剤を混合した。架橋剤の添加量は、ポリビニルアルコール粉末6重量部に対して5重量部に調整した。架橋剤としては、田岡化学工業(株)製の「スミレーズレジン650」を用いた。以上の工程により、プライマー層形成用の塗工液(塗工液1)を得た。
ポリビニルアルコール粉末を95℃の熱水に溶解し、濃度8重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。ポリビニルアルコール粉末としては、(株)クラレ製の「PVA124」(平均重合度2400、ケン化度98.0〜99.0モル%)を用いた。このポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコール系樹脂層形成用の塗工液(塗工液2)として用いた。
160℃で5.3倍の積層フィルムの自由端一軸延伸を実施して、延伸フィルムを得た。積層フィルムの延伸には、フローティング式の縦一軸延伸装置を用いた。延伸後のポリビニルアルコール系樹脂層の厚みは5.0μmであった。
延伸フィルムを、ヨウ素及びヨウ化カリウムの水溶液(染色液)に約180秒間浸漬して、ポリビニルアルコール系樹脂層の染色処理を行った。染色液の温度は30℃に調整した。染色液中のヨウ素の重量は、水100重量部あたり0.6重量部に調整した。染色液中のヨウ化カリウムの重量は、水100重量部あたり10重量部に調整した。染色処理後、10℃の純水を用いて、余分な染色液をポリビニルアルコール系樹脂層から洗い流した。
第一保護フィルムとして、トリアセチルセルロース系樹脂からなるフィルムを用意した。第一保護フィルムの厚みは、25μmであった。第一保護フィルムは、偏光板を表示用セル上に配置する際に外側(表示用セルとの反対側)に配置される。
(塗工工程)
保護層を形成するために、紫外線硬化性樹脂の一種であるエポキシ系樹脂を用意した。保護層は、偏光板を表示用セル上に配置する際に表示用セル側に配置される。エポキシ系樹脂としては、(株)ADEKA製の「KR−25T」を用いた。小径グラビアコーターを用いて、エポキシ系樹脂を、保護フィルム付偏光子を構成する偏光子の表面に塗布して塗膜を形成した。
塗膜を偏光子の表面に形成してから7秒経過した時点で、高圧水銀ランプを用いて、塗膜に紫外線を照射した。紫外線を照射する前の塗膜は、25℃の環境下にあった。紫外線の照射により塗膜を硬化して、樹脂層を形成した。塗膜に照射された紫外線の積算光量は200mJ/cm2に調整した。樹脂層の厚みは、3.5μmであった。
実施例1の偏光板を切断して、50枚のサンプルを作製した。サンプルの寸法は、50mm×50mmであった。各サンプルが有する第一保護フィルムの表面に粘着剤を付着させた。粘着剤を介して、各サンプルをガラス板に貼合した。このガラス板を試験槽内に設置した。試験槽内を冷却して試験槽内の温度を30分間−40℃に維持した後、試験槽内を加熱して試験槽内の温度を30分間85℃に維持した。この冷却及び加熱からなるサイクルを100回繰り返した後、ガラス板を試験槽から取り出した。サイクルの繰り返しによって割れた偏光子を有するサンプルの数を数えた。50枚のサンプルのうち、割れた偏光子を有するサンプルの割合(割れ発生率)を算出した。実施例1の割れ発生率を下記表1に示す。
実施例2,3では、塗膜を偏光板の表面に形成してから塗膜に紫外線を照射するまでの時間(経過時間)を、下記表1に示す時間に調整した。経過時間以外は実施例1と同様の方法で、実施例2,3其々の偏光板を作製した。実施例1と同様の方法で、実施例2,3其々の熱衝撃試験を行った。実施例1と同様の方法で、実施例2,3其々の割れ発生率を算出した。実施例2,3其々の割れ発生率を下記表1に示す。
比較例1の塗工工程では、エポキシ系樹脂からなる塗膜を、フィルム状の転写基材の表面に形成した。続いて、転写基材を、塗膜を介して、保護フィルム付偏光子を構成する偏光子の表面に貼合した。
Claims (6)
- 活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を、フィルム状の基材の表面に形成する塗工工程と、
前記基材を、前記塗膜を介して、フィルム状の偏光子の表面に貼合する貼合工程と、
前記基材を前記偏光子の表面に貼合してから5秒以上経過した後、活性エネルギー線を前記塗膜へ照射して、前記塗膜から樹脂層を形成する硬化工程と、
を備える、
偏光板の製造方法。 - 前記塗工工程では、一対の前記基材其々の表面に前記塗膜を形成し、
前記貼合工程では、前記偏光子を一対の前記基材の間に配置し、一対の前記基材を、前記塗膜を介して、前記偏光子の両面に貼合し、
前記硬化工程では、一対の前記基材を前記偏光子の両面に貼合してから5秒以上経過した後、前記活性エネルギー線を前記塗膜へ照射して、前記塗膜から前記樹脂層を形成する、
請求項1に記載の偏光板の製造方法。 - 前記硬化工程後、前記基材を前記樹脂層から剥離する剥離工程を更に備える、
請求項1又は2に記載の偏光板の製造方法。 - 前記塗工工程では、前記塗膜を、粗面化処理が施されていない前記基材の表面に形成する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の偏光板の製造方法。 - 前記樹脂層は、前記偏光子を保護する保護層である、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光板の製造方法。 - 前記活性エネルギー線硬化性樹脂は、無溶剤型の接着剤であり、
前記塗工工程の後で、前記活性エネルギー線硬化性樹脂から溶剤を除去する乾燥工程を実施しない、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の偏光板の製造方法。
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