JP2019175817A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性を向上できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス1は、芯線21と、芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有する複数の電線20と、複数の電線20が1本ずつ挿通され、各々が独立して形成された複数の保護管52とを有する。ワイヤハーネス1は、各保護管52の外周面に接触されるとともに、隣り合う保護管52の間に介在して設けられた放熱部材60と、複数の保護管52と放熱部材60とをまとめて固定するクランプ72とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
従来、ハイブリッド車や電気自動車等の車両に用いられるワイヤハーネスは、高電圧のバッテリとインバータなどの電気機器間を電気的に接続する電線を備えている(例えば、特許文献1参照)。このワイヤハーネスにおいては、電線の保護や電磁シールドを目的として、複数の電線がコルゲートチューブや金属パイプなどの保護管によって一括して覆われている。
特開2016−54030号公報
ところで、近年、保護管内に挿通される電流に流れる電流は大電流化する傾向にあり、電線から発生する熱量も大きくなっている。このため、保護管及び電線を備えたワイヤハーネスにおける放熱性の向上が望まれている。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、放熱性を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
上記課題を解決するワイヤハーネスは、芯線と、前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する複数の電線と、前記複数の電線が1本ずつ挿通され、各々が独立して形成された複数の保護管と、前記複数の保護管をまとめて固定する固定部材と、を有する。
本発明のワイヤハーネスによれば、放熱性を向上させることができる。
一実施形態におけるワイヤハーネスの概略構成図。 一実施形態におけるワイヤハーネスの概略断面図。 一実施形態におけるワイヤハーネスの概略断面図(図2におけるA−A断面図)。 一実施形態におけるワイヤハーネスの概略斜視図。 (a)〜(c)一実施形態におけるワイヤハーネスの製造方法を示す概略断面図。 変更例におけるワイヤハーネスの概略断面図。 変更例における放熱部材の概略斜視図。 変更例におけるワイヤハーネスの概略断面図。 変更例におけるワイヤハーネスの概略断面図。 変更例におけるワイヤハーネスの概略断面図。
以下、ワイヤハーネスの一実施形態について、図面に従って説明する。なお、各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
図1に示すワイヤハーネス1は、2個又は3個以上の電気機器(機器)を電気的に接続する。ワイヤハーネス1は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両の前部に設置されたインバータ5と、そのインバータ5よりも車両の後方に設置された高圧バッテリ6とを電気的に接続する。ワイヤハーネス1は、例えば、車両の床下等を通るように配索される。インバータ5は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータ5は、高圧バッテリ6の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ6は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス1は、高剛性部2と、高剛性部2よりも剛性の低い低剛性部3とを有している。ワイヤハーネス1の両端部は、インバータ5や高圧バッテリ6等の電気機器との接続作業を容易に行うべく、屈曲性に優れていることが望ましい。一方で、ワイヤハーネス1の両端部を除く大部分は、垂れ下がり等を防ぐべく所定の形状で維持されることが好ましい。このため、本実施形態では、ワイヤハーネス1の両端部に比較的剛性が低く曲がりやすい低剛性部3が配置され、ワイヤハーネス1の両端部を除く部分に比較的剛性が高く撓み難い高剛性部2が配置されている。すなわち、本実施形態では、ワイヤハーネス1の延在方向の中間部が高剛性部2で構成され、その高剛性部2の両端部の各々に低剛性部3が接続されている。
ワイヤハーネス1は、複数(図1では、2本)の導電路10と、導電路10の両端部に取り付けられた一対のコネクタC1と、複数の導電路10を保護する保護管50と、複数(図1では、4個)のクランプ70とを有している。各導電路10は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各導電路10の一端部はコネクタC1を介してインバータ5と接続され、各導電路10の他端部はコネクタC1を介して高圧バッテリ6と接続されている。
図2に示すように、各導電路10は、高剛性部2に配索された電線20と、低剛性部3に配索された電線30と、電線20と電線30とを電気的に接続する接続部40とを有している。各導電路10は、種類の異なる電線20と電線30とを導電路10の延在方向に電気的に接続してなるものである。すなわち、各導電路10は、電線20と、その電線20とは別に独立して形成された電線30とが延在方向に電気的に接続してなるものである。本実施形態では、各導電路10の延在方向の中間部が電線20で構成され、その電線20の両端部の各々に電線30が接続されている(図2では、一端部側の電線30のみを図示している)。
保護管50は、例えば、飛翔物や水滴から導電路10を保護する。保護管50は、高剛性部2に設けられた保護管52と、低剛性部3に設けられた保護管53とを有している。これら保護管52,53は、クランプ70により車両の車体等に固定される。クランプ70は、高剛性部2に設けられたクランプ72と、低剛性部3に設けられたクランプ73とを有している。
次に、図2及び図3に従って、ワイヤハーネス1の高剛性部2の構造について説明する。
高剛性部2は、複数(ここでは、2本)の電線20と、それら複数の電線20が1本ずつ挿通された複数(ここでは、2個)の保護管52と、放熱部材60と、クランプ72とを有している。高剛性部2では、電線20の挿通された複数の保護管52が放熱部材60を介して所定の形状にまとめられ、そのまとめられた状態(合体状態)がクランプ72によって維持されている。
各電線20は、例えば、導電路10の配索経路に沿う形状を維持可能な剛性を有している。例えば、各電線20は、車両に搭載された状態において、車両の振動等によって直線状又は曲げられた状態が解除されない程度の剛性を有している。この電線20は、例えば、導電路10の配索経路において配索が容易で、形状の保持が必要な部分に配索される。例えば、各電線20は、車両の床下等を通るように配索される。
各電線20は、導体よりなる芯線21と、芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有している。各電線20は、例えば、自身にシールド構造を有しないノンシールド電線である。複数の電線20は、例えば、形状と大きさが共に同じになるように形成されている。
各芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合せてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる単芯線や内部が中空構造をなす筒状導体(パイプ導体)などを用いることができる。本例の芯線21は、単芯線によって構成されている。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。芯線21は、例えば、押出成形によって成形されている。
図3に示すように、各芯線21の外周の断面形状(具体的には、芯線21の軸方向と直交する平面によって芯線21を切断した断面形状)は、例えば、非円形状に形成されている。本例の各芯線21の外周の断面形状は、半円状に形成されている。本例の各芯線21の外周面は、1つの平面部21Fと、1つの曲面部21Rとから構成されている。
各絶縁被覆22は、例えば、各芯線21の外周面を全周に亘って密着状態で被覆している。各絶縁被覆22の外周面は、各芯線21の外周面に対応する形状に形成されている。本例の各絶縁被覆22は、半円筒状に形成されている。本例の各絶縁被覆22の外周面は、1つの平面部22Fと、1つの曲面部22Rとから構成されている。絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆22は、例えば、芯線21に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。また、絶縁被覆22としては、熱収縮チューブやゴム製のチューブを用いることもできる。
保護管52は、長尺の筒状をなしている。本例の保護管52は、半円筒状に形成されている。保護管52は、例えば、略一定の厚さ寸法を有している。複数の保護管52は、例えば、形状と大きさが共に同じになるように形成されている。但し、複数の保護管52は、別々に独立して形成されている。
保護管52は、例えば、ワイヤハーネス1の配索経路に沿う形状を維持可能な剛性を有している。例えば、保護管52は、車両に搭載された状態において、車両の振動等によって直線状又は曲げられた状態が解除されない程度の剛性を有している。保護管52としては、例えば、金属製のパイプや樹脂製の硬質パイプを用いることができる。金属製のパイプの材料としては、例えば、アルミニウム系や銅系などの金属材料を用いることができる。樹脂製の硬質パイプの材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。本実施形態の保護管52は、アルミニウム系の金属材料からなる金属パイプである。このような導電性を有する保護管52は、内部に収容した電線20を飛翔物や水滴から保護するとともに、内部に収容した電線20を電磁シールドする。すなわち、本例の保護管52は、電線20を保護する保護管50として機能するとともに、電線20を電磁シールドする電磁シールド部としても機能する。
各保護管52の内部空間52Xには、電線20が1本ずつ収容されている。各保護管52の内部空間52Xは、例えば、挿通される電線20の外形に対応する形状に形成されている。本例の各保護管52の内部空間52Xは、半円柱状の電線20と同様に半円柱状に形成されている。各保護管52の内周面は、1つの平面部F1と、1つの曲面部R1とから構成されている。平面部F1は、例えば、保護管52内に挿通された電線20の平面部21F,22Fと対向するように形成されている。例えば、平面部F1は、絶縁被覆22の平面部22Fに沿うように平面状に形成され、電線20の平面部21F,22Fに略平行をなすように形成されている。曲面部R1は、例えば、保護管52内に挿通された電線20の曲面部21R,22Rと対向するように形成されている。例えば、曲面部R1は、絶縁被覆22の曲面部22Rに沿うように円弧形状をなし、保護管52内に挿通された電線20の曲面部21R,22Rに略平行をなすように形成されている。
各保護管52の内部空間52Xは、例えば、電線20の外形よりも僅かに大きい寸法に設定されている。これら保護管52の内部空間52Xと電線20の外形との寸法差は、電線20を保護管52内に挿通させるために必要なクリアランスや寸法公差などを勘案して設定されている。本実施形態では、電線20の外周面と保護管52の内周面との間には、電線20を挿通するのに必要な最小限の隙間のみ空けられている。例えば、電線20の外周面と保護管52の内周面とは、対向する面の少なくとも一部が互いに接触している。電線20の外周面と保護管52の内周面との接触は、面接触、線接触及び点接触のいずれの形態であってもよい。本実施形態では、保護管52の内周面は、その略全周に亘って電線20の外周面に面接触している。なお、金属製のパイプである保護管52と芯線21とは、電線20の絶縁被覆22によって電気的に絶縁されている。
本例の各保護管52の外周の断面形状は、半円状に形成されている。本例の各保護管52の外周面は、1つの平面部F2と、1つの曲面部R2とから構成されている。平面部F2及び曲面部R2は、例えば、その表面が凹凸の少ない平滑面に形成されている。
図2に示すように、保護管52は、電線20の延在方向に沿って延びるように形成されている。保護管52の長さは、例えば、電線20よりも短く設定されている。保護管52は、電線20の両端部を外部に露出するように設けられている。
放熱部材60は、保護管52の外周面に接触されるとともに、隣り合う保護管52の間に介在するように設けられている。放熱部材60は、電線20及び保護管52の延在方向に沿って延びるように形成されている。放熱部材60の長さは、例えば、電線20よりも短く設定されている。本例の放熱部材60の長さは、保護管52よりも若干短く設定されている。
放熱部材60は、例えば、平板状に形成されている。本例の放熱部材60の外周の断面形状(具体的には、放熱部材60の延在方向と直交する平面によって放熱部材60を切断した断面形状)は、長方形状に形成されている。図3に示すように、本例の放熱部材60は、2つの平面部60Fと、それら2つの平面部60Fの間に挟まれた一対の側面部60Sとを有している。各平面部60Fは、放熱部材60の外周の断面形状(ここでは、長方形状)の長辺を構成している。平面部60Fは、例えば、その表面が凹凸の少ない平滑面に形成されている。各側面部60Sは、放熱部材60の外周の断面形状(ここでは、長方形状)の短辺を構成している。放熱部材60の材料としては、空気よりも熱伝導率の高い材料を用いることができる。放熱部材60の材料としては、例えば、保護管52を構成する材料よりも熱伝導率の高い材料を用いることもできる。放熱部材60の材料としては、例えば、アルミニウム系や銅系などの金属材料、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。本実施形態の放熱部材60は、保護管52と同種の金属材料(ここでは、アルミニウム系の金属材料)によって構成されている。
図3に示すように、本実施形態の高剛性部2は、電線20が1本ずつ挿通された2個の保護管52と放熱部材60との全てをまとめた(束ねた)ときに断面形状(高剛性部2の外周の断面形状)が全体として略円形状となるように形成されている。詳述すると、高剛性部2では、隣り合う2個の保護管52が、放熱部材60をその両側から挟み込むように配置されている。具体的には、隣り合う2個の保護管52の間に放熱部材60が介在して配置され、各保護管52の平面部F2と放熱部材60の平面部60Fとが互いに略平行をなして対向配置されている。例えば、2個の保護管52のうちの一方の保護管52の平面部F2が放熱部材60の一方の平面部60Fに接触され、他方の保護管52の平面部F2が放熱部材60の他方の平面部60Fに接触されている。各保護管52の平面部F2は、例えば、放熱部材60の平面部60Fに面接触されている。本実施形態の高剛性部2の外周の断面形状において、長方形状の放熱部材60の長辺をなす平面部60Fの長さは、半円状の各保護管52の直径をなす平面部F2の長さと略同じ長さに設定されている。
放熱部材60は、隣り合う保護管52を互いに離間(隔離)するように設けられている。すなわち、保護管52は、ワイヤハーネス1の放熱性を向上させる機能と、隣り合う保護管52同士を物理的に隔離する仕切部材としての機能とを有している。
クランプ72は、複数の保護管52と放熱部材60とをまとめて固定するように設けられている。クランプ72は、複数の保護管52と放熱部材60とがまとめられた状態(合体状態)を維持するように、それら保護管52及び放熱部材60の外周面に取り付けられている。本例のクランプ72は、高剛性部2の外周の断面形状が全体として略円形状となるように、複数の保護管52及び放熱部材60をまとめて固定し、その状態を維持するように保護管52及び放熱部材60の外周面に取り付けられている。
クランプ72は、複数の保護管52及び放熱部材60に外嵌される嵌合部81と、車体に固定される固定部(図示略)とを有している。クランプ72の材料としては、例えば、合成樹脂を用いることができる。また、クランプ72の材料としては、例えば、鉄系やアルミニウム系の金属材料を用いることもできる。
嵌合部81は、全体として、合体状態の保護管52及び放熱部材60に外嵌可能な大きさの筒状(ここでは、円筒状)をなしている。嵌合部81は、互いに係止可能とされたロック部82と被ロック部83とを有している。クランプ72では、ロック部82と被ロック部83との係止を解除することにより、嵌合部81を開いた状態にすることができる。嵌合部81を開くことにより、嵌合部81の内側に複数の保護管52及び放熱部材60を嵌合することができる。また、クランプ72では、嵌合部81を閉じることにより、嵌合部81の内側に複数の保護管52及び放熱部材60を保持することができる。クランプ72では、ロック部82と被ロック部83とが係止することにより、嵌合部81が閉じた状態でロックされる。このように嵌合部81がロックされた状態では、嵌合部81が複数の保護管52及び放熱部材60を包囲し、その部分に対して嵌合部81が所定の締め付け力を作用させることができるようになっている。このため、嵌合部81がロックされると、複数の保護管52と放熱部材60との合体状態を維持することができる。なお、嵌合部81がロックされた状態では、例えば、嵌合部81の内周面の少なくとも一部が、保護管52の外周面や放熱部材60の外周面に接触している。
次に、図2に従って、ワイヤハーネス1の低剛性部3の構造について説明する。
図2に示すように、低剛性部3は、電線(ここでは、2本)の電線30と、それら複数の電線30が一括して挿通された保護管53と、クランプ73とを有している。
各電線30は、例えば、電線20よりも柔軟性に優れた電線である。各電線30は、例えば、電線20よりも曲げ加工しやすくなっている。各電線30は、例えば、導電路10の配索経路においてスペースが狭く配索が困難なインバータ5(図1参照)や高圧バッテリ6(図1参照)の周辺に対応する部分(例えば、導電路10の両端部)に配索される。
各電線30は、導体よりなる芯線31と、芯線31の外周を被覆する絶縁被覆32とを有している。各電線30は、例えば、自身にシールド構造を有しないノンシールド電線である。複数の電線30は、例えば、形状と大きさが共に同じになるように形成されている。
各芯線31としては、例えば、撚り線、単芯線や筒状導体などを用いることができる。本例の各芯線31は、撚り線によって構成されている。各芯線31の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。各芯線31の材料としては、電線20の芯線21と同種の金属を用いてもよいし、芯線21と異種の金属を用いてもよい。各芯線31の外周の断面形状は、例えば、円形状に形成されている。
各絶縁被覆32は、例えば、各芯線31の外周面を全周に亘って密着状態で被覆している。絶縁被覆32は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆32は、例えば、芯線31に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。また、絶縁被覆32としては、熱収縮チューブやゴム製のチューブを用いることもできる。
保護管53は、全体として長尺の筒状をなしている。保護管53は、例えば、円筒状に形成されている。低剛性部3を構成する保護管53としては、保護管52よりも柔軟性に優れた保護管を用いることが好ましい。このような保護管53としては、樹脂からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。
保護管53は、複数の電線30を一括して包囲するように設けられている。すなわち、複数の電線30が1つの保護管53の内部空間に収容されている。保護管53の端部は、バンドやテープ(図示略)等により、複数の保護管53の端部の外側及び放熱部材60の端部の外側に締結固定されている。例えば、保護管53の端部は、複数の保護管53の外側及び放熱部材60の外側に気密状に密着している。本例の保護管53は、各保護管52から露出された複数の電線20と、複数の接続部40と、複数の電線30とを一括して包囲するように設けられている。
ここで、接続部40の構造について説明する。
接続部40では、電線20の芯線21と電線30の芯線31とが接合されている。接続部40は、例えば、高剛性部2を構成する保護管52から露出した位置に設けられている。詳述すると、電線20の端部は、その電線20の端末から所定長さ範囲に亘った部分が保護管52から露出されている。保護管52から露出された電線20の一部において、電線20の端末から所定長さ範囲に亘って絶縁被覆22が剥がされ、芯線21が露出されている。換言すると、保護管52から露出された電線20の一部において、保護管52の端末から所定長さ範囲に亘った部分の芯線21は絶縁被覆22によって覆われている。一方、電線30の端部では、電線30の端末から所定長さ範囲に亘って絶縁被覆32が剥がされ、芯線31が露出されている。そして、接続部40では、絶縁被覆22から露出された芯線21に対して、絶縁被覆32から露出された芯線31が接合されている。
図4に示すように、本例の接続部40では、芯線21と芯線31とが径方向(芯線21,31の軸方向と交差する方向)に重ね合わされて接合されている。詳述すると、絶縁被覆22から露出した芯線21の端部は、芯線31と接合される接合部21Aを有している。接合部21Aは、例えば、芯線21の外周面が有する平面部21Fによって構成されている。接合部21Aを構成する平面部21Fは、接合部21A以外の芯線21における平面部21Fと段差無く連続して形成されている。すなわち、本例の接合部21A(平面部21F)は、圧潰などの加工が施されて形成されたものではない。
絶縁被覆32から露出した芯線31の端部には、ブロック部33が形成されている。ブロック部33は、例えば、芯線31の素線同士が溶着されてブロック化されて形成されている。ブロック部33は、例えば、扁平な略直方体形状に形成されている。ブロック部33の高さ寸法(図2の上下方向の寸法)は、芯線31の他の部分の径寸法よりも小さく形成されている。ブロック部33の幅寸法(芯線31の軸方向及びブロック部33の高さ方向の双方と直交する方向の寸法)は、芯線31の他の部分の径寸法よりも大きく形成されている。図2に示すように、本例のブロック部33は、芯線31の径方向の中心に寄せられるように形成されている。例えば、ブロック部33は、その厚さ方向の中心が芯線31の中心軸に略一致するように形成されている。芯線31の端部には、ブロック部33が形成されることにより、ブロック部33の高さ方向の両側に段差が形成されている。
図2及び図4に示すように、各芯線31のブロック部33は、芯線21の接合部21A(平面部21F)に重ね合わされて接合されている。これにより、芯線21と芯線31とが電気的に接続される。なお、芯線21と芯線31との接続方法は特に限定されない。例えば、芯線21と芯線31との接続方法としては、超音波溶着やレーザ溶着などを用いることができる。
図2に示すように、本例では、各芯線21の平面部21Fが放熱部材60を介して互いに対向するように配置されているため、複数の芯線31が互いに対向するように配置されている。換言すると、対向する2本の芯線31の間には芯線21が介在していない。このため、隣り合う芯線31は、互いに近接した位置に配置されている。
接続部40は、例えば、絶縁部材45により被覆されている。絶縁部材45は、絶縁被覆22,32からそれぞれ露出された芯線21,31を全周に亘って被覆している。絶縁部材45は、例えば、電線20の絶縁被覆22と電線30の絶縁被覆32との間に架け渡されるように形成されている。絶縁部材45の一端部は絶縁被覆22の端末部の外周面を被覆しており、絶縁部材45の他端部は絶縁被覆32の端末部の外周面を被覆している。絶縁部材45によって、接続部40、及び絶縁被覆22,32から露出した芯線21,31における電気的絶縁性が確保されている。絶縁部材45としては、例えば、収縮チューブ、ゴムチューブ、絶縁テープや合成樹脂製の硬質のプロテクタ又はこれらを組み合わせて用いることができる。収縮チューブとしては、例えば、熱収縮チューブを用いることができる。
複数の接続部40は、例えば、導電路10の延在方向に揃って横並びに配置されている。このような複数の接続部40は、1つの保護管53の内部空間に収容されている。なお、保護管53の内部に、電磁シールド部材を設けるようにしてもよい。電磁シールド部材は、例えば、複数の保護管52から露出された複数の導電路10(例えば、複数の電線20の端部、複数の電線30及び複数の接続部40)を一括して包囲するように設けられている。電磁シールド部材は、例えば、保護管53の内周面と導電路10の外周面との間に設けられる。電磁シールド部材としては、例えば、可撓性を有し、複数の金属素線が編み込まれて構成された編組線や金属箔を用いることができる。
クランプ73は、保護管53の外周面に取り付けられている。このクランプ73によって、保護管53が車両の車体に固定されている。
次に、ワイヤハーネス1の製造方法の一例について説明する。
図5(a)に示すように、まず、電線20を1本ずつ保護管52に挿通する。このとき、各電線20の両端部をそれぞれ保護管52から露出させる。また、保護管52から露出された絶縁被覆22の一部、つまり電線20の端末から所定長さ範囲の絶縁被覆22を剥がして芯線21の端部を露出させる。
次に、図5(b)に示すように、電線30の端部における絶縁被覆32を剥がして芯線31の端部を露出させる。続いて、保護管52及び絶縁被覆22から露出された芯線21に対して、絶縁被覆32から露出された芯線31を溶着等により接合する。例えば、芯線21の平面部21Fに対して芯線31の端部を接合する。次いで、絶縁被覆22から露出された芯線21及び絶縁被覆32から露出された芯線31を被覆するように絶縁部材45を形成する。これにより、電線20と電線30とが延在方向に電気的に接続された導電路10が形成される。複数の導電路10が必要な場合には、図5(a)及び図5(b)に示した工程を別々に独立して行うことにより、複数の導電路10を個別に製造することができる。このため、別の導電路10の影響を受けることなく、芯線21と芯線31とを接合することができる。
次に、図5(c)に示すように、個別に製造された2つの導電路10と放熱部材60とをまとめて固定する。このとき、例えば、各導電路10の保護管52の平面部F2を放熱部材60の平面部60Fに面接触させる。続いて、2つの導電路10と放熱部材60とに対してクランプ72を取り付け、そのクランプ72によって2つの導電路10と放熱部材60との集合状態を維持する。このように、本例の製造方法では、芯線21と芯線31とが接合された複数の導電路10を個別に製造した後に、それら複数の導電路10をまとめて固定することができる。
その後、保護管52から露出された導電路10、つまり複数の電線20の端部と複数の接続部40と複数の電線30とを一括して包囲する保護管53を、複数の保護管52及び放熱部材60の外側に取り付ける。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)複数の保護管52の各々を独立して形成し、それら各保護管52に1本ずつ電線20を挿通するようにした。これにより、1つの保護管で複数本の電線20を一括して包囲する場合に比べて、電線20と保護管52との間の隙間(空気層)を小さく設定することができる。電線20の外周面と保護管52の内周面との間における空気層、つまり断熱層を減らすことができるため、電線20の外周面と保護管52の内周面との間の熱抵抗を低くできる。このため、電線20で発生した熱が保護管52の内部に籠もることが抑制され、電線20で発生した熱を保護管52の外周面から効率良く大気中に放出することができる。これにより、電線20で発生した熱を効率良く放熱させることができ、ワイヤハーネス1の放熱性を向上させることができる。この結果、導電路10の温度上昇を抑制することができる。
(2)各保護管52の内部空間52Xを、各電線20の外形に沿った形状に形成した。これにより、電線20の外周面と保護管52との間の隙間(空気層)をより小さく設定することができる。これにより、ワイヤハーネス1の放熱性をより向上させることができる。
(3)各保護管52の外周面に接触されるとともに、隣り合う保護管52の間に介在する放熱部材60を設けた。このとき、電線20で発生した熱は、電線20の外周から保護管52に伝達され、保護管52の外周から放熱部材60に伝達され、放熱部材60及び保護管52の外周から大気中に放出される。ここで、放熱部材60は、空気よりも熱伝導率が高いため、隣り合う保護管52の間に空気層が介在する場合に比べて、電線20で発生した熱を効率良く放熱させることができる。これにより、ワイヤハーネス1の放熱性を向上させることができる。
(4)また、放熱部材60を、保護管52よりも熱伝導率の高い材料で構成することにより、保護管52の熱伝導率が低い場合であっても、放熱部材60を通じて電線20で発生した熱を効率良く放熱させることができる。
(5)保護管52の外周面(具体的には、平面部F2)を放熱部材60に面接触させるようにした。これにより、保護管52から放熱部材60への熱の伝達効率を向上させることができる。ひいては、ワイヤハーネス1の放熱性を向上させることができる。
(6)各電線20及び各保護管52の外周の断面形状を非円形状に形成し、複数の保護管52及び放熱部材60の全てをまとめたときに断面形状が全体として円形状となるようにした。換言すると、円を分割した断面形状となるように、各保護管52及び放熱部材60を形成するようにした。この構成によれば、各電線及び各保護管の外周の断面形状を円形状に形成した場合に比べて、保護管52と放熱部材60との間の隙間を小さくすることができ、ワイヤハーネス1(高剛性部2)を小型化することができる。
(7)ところで、複数本の電線20を1つの保護管に挿通した後に、電線20と電線30とを接合する場合において、それらの接合部を軸方向に揃って横並びに配置すると、電線20と電線30とを接合するための作業スペース(工具隙等)を確保することが困難である。このため、従来技術では、電線20と電線30との接合部の位置を軸方向にずらして配置するようにしている。しかし、この場合には、電線20,30の軸方向に不要な区間が生じるという問題がある。
これに対し、本実施形態では、複数の電線20を1本ずつ各保護管52に挿通するようにし、保護管52から露出した電線20の端部に別の電線30の端部を電気的に接続するようにした。この構造を採用することにより、保護管52に電線20を挿通した後に、その電線20の端部に電線30の端部を接合する場合であっても、その接合をそれぞれの導電路10で個別に行うことができる。このため、保護管52に挿通された電線20の端部に電線30の端部が接合された導電路10を複数個製造する場合には、複数の導電路10を別々に独立して製造することができる。したがって、別の導電路10の影響を受けることなく、芯線21と芯線31とを接合することができるため、製造時の作業性を向上させることができる。
さらに、電線20と電線30との接合を別々に独立して行って複数の導電路10を製造し、その製造された複数の導電路10をまとめるようにしたため、隣り合う接続部40の間に工具隙等の作業スペースを確保する必要がない。したがって、複数の導電路10では、隣り合う接続部40が互いに近接する位置に配置される場合であっても、それら複数の接続部40の位置を軸方向に揃って横並びに配置することができる。この結果、接続部40におけるワイヤハーネス1の小型化を図ることができる。
(8)保護管52を、内部に挿通された電線20を電磁シールドするシールドパイプで構成した。これにより、保護管52に、電線20を保護する保護管としての機能と、電線20を電磁シールドする電磁シールド部としての機能とを持たせることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、芯線21の平面部21Fに芯線31の端部を接合するようにしたが、芯線21と芯線31との接合位置はこれに限定されない。
例えば図6に示すように、絶縁被覆22から露出された芯線21の端部に、平板状に圧潰された圧潰部23を形成するようにしてもよい。この圧潰部23は、平坦に形成された平坦面24を有している。そして、芯線31の端部を、芯線21の平坦面24に重ね合わせて接合するようにしてもよい。なお、圧潰部23は、芯線21の径方向の片側に寄せるように形成してもよいし、圧潰部23の厚さ方向の中心が芯線21の中心軸に略一致するように形成してもよい。
・図7に示すように、放熱部材60に、保護管52の外周面よりも外方に突出するフィン構造61を形成するようにしてもよい。このフィン構造61を備えたことにより、放熱部材60の平面部60Fは保護管52の平面部F2よりも表面積が広く形成されている。このように放熱部材60の表面積を広げることができるため、ワイヤハーネス1の放熱性を向上させることができる。なお、フィン構造61を有する部分の平面部60Fの幅方向の長さL1は、断面半円状の各保護管52の直径をなす平面部F2の長さL2よりも長く設定されている。
フィン構造61は、放熱部材60の延在方向に沿って延びるように形成されている。但し、クランプ72(図2参照)が取り付けられる位置には、フィン構造61の形成が省略されている。このため、クランプ72が取り付けられる位置における放熱部材60には、切欠部62が形成されている。そして、切欠部62に嵌合するようにクランプ72が取り付けられる。切欠部62を設けたことにより、フィン構造61を設けた場合であっても、そのフィン構造61に干渉せずに、複数の保護管52及び放熱部材60にクランプ72を取り付けることができる。また、クランプ72を取り付ける際の位置決めに切欠部62を利用することができるため、クランプ72の位置決めを容易に行うことができる。
・上記実施形態では、高剛性部2における電磁シールド部を保護管52のみで構成するようにしたが、高剛性部2における電磁シールド部の構成は特に限定されない。
例えば図8に示すように、保護管52の内部にドレイン線54を挿通させるようにしてもよい。保護管52の外周面(ここでは、曲面部R2)には、曲面部R2よりも外方に突出し、保護管52の延在方向に沿って延びる複数(ここでは、5個)の突条部55が形成されている。各突条部55は、複数の保護管52をまとめたときに外側(高剛性部2の外周側)に位置する各保護管52の外周面(ここでは、曲面部R2)に形成されている。複数の突条部55は、曲面部R2の周方向において所定の間隔を空けて設けられている。各突条部55の内部には、保護管52の延在方向に沿って延びる挿通部55Xが形成されている。そして、挿通部55Xには、ドレイン線54が挿通されている。ドレイン線54は、導電性を有する芯線のみからなる裸電線であってもよいし、導電性を有する芯線とその芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する絶縁電線であってもよい。
このとき、保護管52が金属や導電性を有する樹脂からなる場合には、保護管52及びドレイン線54によって電磁シールド部が構成される。これにより、保護管52が有する電磁シールド機能と、ドレイン線54が有する電磁シールド機能の双方によって電線20を電磁シールドすることができる。なお、ドレイン線54の本数は、ワイヤハーネス1に要求される電磁シールド性能に応じて設定される。突条部55及びドレイン線54の個数は、1〜4個であってもよいし、6個以上であってもよい。
図8に示した保護管52では、突条部55を設けたことにより、放熱部材としても機能する保護管52の外周面の表面積を増大させることができるため、ワイヤハーネス1の放熱性を向上できる。
・あるいは、複数の保護管52を一括して覆う電磁シールド部を設けてもよい。このような電磁シールド部としては、例えば、編組線や金属箔などを用いることができる。
・上記実施形態では、電線20及び保護管52の外周の断面形状を半円状に形成したが、それらの断面形状は特に限定されない。
例えば図9に示すように、電線20及び保護管52の外周の断面形状を扇形状に形成してもよい。この場合の高剛性部2は、例えば、3個の保護管52と放熱部材65との全てをまとめたときに断面形状が全体として略円形状となるように形成される。そして、3個の保護管52と放熱部材65とのまとまった状態がクランプ72によって維持されている。図9に示した保護管52の外周の断面形状は、頂角が120度の扇形に形成されている。保護管52の外周面は、2つの平面部52Fと、1つの曲面部52Rとで構成されている。図9に示した電線20(芯線21及び絶縁被覆22)の外周の断面形状は、保護管52と同様に、頂角が120度の扇形に形成されている。また、放熱部材65は、3つの壁部66を120度間隔をあけて放射状に結合した形状に形成されている。各壁部66は、保護管52の外周面に接触されるとともに、隣り合う保護管52の間に介在するように設けられている。各壁部66は、例えば、平板状に形成されている。各壁部66は、2つの平面部66Fを有している。
図9に示した例では、各保護管52が隣り合う壁部66の間に配置されている。各保護管52の一方の平面部52Fが隣り合う壁部66のうちの一方の壁部66の平面部66Fに面接触され、他方の平面部52Fが他方の壁部66の平面部66Fに面接触されている。
・あるいは、電線20及び保護管52の外周の断面形状を、例えば、矩形状や円形状に形成してもよい。この場合には、放熱部材の外周の断面形状も適宜変更することができる。
・上記実施形態では、保護管52の外周面を放熱部材60の外周面に面接触させるようにしたが、例えば、保護管52の外周面を放熱部材60の外周面に線接触又は点接触させるようにしてもよい。あるいは、放熱部材60の平面部60Fに対して保護管52の平面部F2を接着するようにしてもよい。
・上記実施形態では、複数の保護管52及び放熱部材60をまとめた状態における高剛性部2の外周の断面形状が全体として略円形状になるようにしたが、これに限定されない。例えば、複数の保護管52及び放熱部材60をまとめた状態における高剛性部2の外周の断面形状を、楕円形状、半円状や矩形状になるようにしてもよい。
・上記実施形態及び上記変更例における放熱部材60,65を省略してもよい。
例えば図10に示すように、上記実施形態における放熱部材60を省略し、隣り合う保護管52の平面部F2同士を面接触させるようにしてもよい。この場合の高剛性部2は、例えば、2個の保護管52の全てをまとめたときに断面形状が全体として略円形状となるように形成される。そして、クランプ72は、2個の保護管52がまとまった状態を維持している。
・上記実施形態では、保護管52の内部空間52Xを、電線20の外形に沿った形状に形成したが、これに限定されない。例えば、保護管52の内部空間52Xを半円柱状に形成し、電線20を内部空間52Xとは異なる形状(例えば、円柱状)に形成してもよい。
・上記実施形態における放熱部材60の長さを、保護管52よりも長く設定してもよい。但し、放熱部材60の長さを保護管52よりも長く設定した場合であっても、放熱部材60の長さを、その放熱部材60が接続部40(具体的には、絶縁部材45)に干渉しない長さに設定することが好ましい。このように設定することにより、保護管52の平面部F2と放熱部材60の平面部60Fとが面接触した状態を好適に維持することができる。
・上記実施形態では、複数の保護管52と放熱部材60とをまとめて固定する固定部材としてクランプ72に具体化したが、これに限定されない。例えば、複数の保護管52と放熱部材60とをまとめて固定する固定部材としては、車両の車体等に固定される固定部材に限定されず、粘着テープや結束バンドなどを用いることができる。
・上記実施形態では、高剛性部2を構成する電線20及び保護管52の双方が比較的高い剛性(例えば、導電路10の配索経路に沿う形状を維持可能な剛性)を有するようにした。これに限らず、例えば、電線20及び保護管52のうちの一方のみが比較的高い剛性を有するようにしてもよい。例えば、電線20を撚り線で構成し、保護管52を金属製のパイプで構成するようにしてもよい。あるいは、高剛性部2を構成する放熱部材60が比較的高い剛性を有するようにしてもよい。
・上記実施形態では、電線20をノンシールド電線に具体化したが、電線20の種類はこれに限定されない。例えば、電線20を、自身にシールド構造を有するシールド電線に具体化してもよい。
・上記実施形態では、電線30をノンシールド電線に具体化したが、電線30の種類はこれに限定されない。例えば、電線30を、自身にシールド構造を有するシールド電線に具体化してもよい。
・上記実施形態では、導電路10を、種類の異なる電線20及び電線30を導電路10の延在方向に接続した構成としたが、これに限定されない。例えば、導電路10の全長を単一種類の電線のみで構成するようにしてもよい。この場合の単一種類の電線としては、柔軟性に優れた撚り線などを用いることができる。
・上記実施形態では、複数の保護管52を全て同じ大きさ、同じ形状としたが、これに限定されない。例えば、断面形状の異なる複数種類の保護管52をまとめるようにしてもよい。
・上記実施形態では、電磁シールド機能を有するワイヤハーネス1に具体化したが、電磁シールド機能を有さないワイヤハーネス1に具体化してもよい。
・上記実施形態及び上記変更例では、高剛性部2に設けられる電線20が2本又は3本であったが、これに限定されるものでなく、車両の仕様に応じて電線20の本数は変更することができる。例えば、高剛性部2に設けられる電線20は、4本以上であってもよい。例えば、高剛性部2に設けられる電線として、低圧バッテリと各種低電圧機器(例えば、ランプ、カーオーディオ等)とを接続する低圧電線を追加した構成としてもよい。
・車両におけるインバータ5と高圧バッテリ6の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、導電路10によって接続される電気機器としてインバータ5及び高圧バッテリ6を採用したが、これに限定されない。例えば、インバータ5と車輪駆動用のモータとを接続する電線に採用してもよい。すなわち、車両に搭載される電気機器間を電気的に接続するものであれば適用可能である。
1…ワイヤハーネス、2…高剛性部、10…導電路、20…電線、21…芯線、21F…平面部、21R…曲面部、22…絶縁被覆、30…電線、40…接続部、52…保護管、52F,F2…平面部、52R,R2…曲面部、52X…内部空間、54…ドレイン線、55X…挿通部、60,65…放熱部材、60F,66F…平面部、61…フィン構造、72…クランプ(固定部材)。

Claims (10)

  1. 芯線と、前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する複数の電線と、
    前記複数の電線が1本ずつ挿通され、各々が独立して形成された複数の保護管と、
    前記複数の保護管をまとめて固定する固定部材と、を有するワイヤハーネス。
  2. 前記保護管の内部空間は、前記電線の外形に沿った形状に形成されている請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記各保護管の外周面に接触されるとともに、隣り合う前記保護管の間に介在して設けられた放熱部材を有する請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記各保護管の外周面が前記放熱部材に面接触されている請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記各電線の外周の断面形状は非円形状に形成されており、
    前記各保護管の外周の断面形状は非円形状に形成されており、
    前記複数の保護管及び前記放熱部材の外周の断面形状は、前記複数の保護管及び前記放熱部材の全てをまとめたときにそれらの外周の断面形状が全体として円形状となるように形成されている請求項3又は4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記保護管は、平面部と曲面部とを有し、
    前記放熱部材は、前記保護管の平面部が面接触された平面部を有し、
    前記放熱部材の平面部は、前記保護管の平面部よりも外方に突出するように形成されており、前記保護管の平面部よりも表面積が広く形成されている請求項3〜5のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記各保護管は、前記各電線の端部を露出するように設けられており、
    前記各保護管から露出された前記各電線の端部には、前記電線よりも柔軟性に優れた別の電線の端部が電気的に接続されており、
    複数の前記別の電線は、前記保護管とは別の保護管によって一括して包囲されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記各電線の芯線の外周面は、平面部と曲面部とを有し、
    前記芯線の前記平面部に対して前記別の電線が接続されている請求項7に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記各保護管は、内部に挿通された電線を電磁シールドするシールドパイプである請求項1〜8のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記各保護管の外周面には、外方に突出し、前記保護管の延在方向に沿って延びる挿通部が設けられており、
    前記挿通部には、ドレイン線が挿通されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
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