JP2019173130A - 電気化学的還元用電極材料、電気化学的還元用電極及び電気化学的還元装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、従来の方法に用いられる電極材料(触媒)はいずれも性能面やコスト面で改善の余地のあるものであった。
本発明の電気化学的還元用電極材料は、粉末状亜酸化チタン担体に周期表第6〜16族の金属元素の単体及び/又は化合物(以下、金属元素の単体及び/又は化合物を総称して「金属種」ともいう)が担持された構造を有することを特徴とする。本発明の電気化学的還元用電極材料は、担体として粉末状亜酸化チタンを用いるため、カーボン担体を用いた場合に問題となるカーボンの分解反応の発生がない。また、副反応に寄与する担体に主生物(主生成物とも称す)への転化に寄与する金属種が均一に被覆しているので、二酸化炭素の目的物へ転換反応を高い効率で進めることができ、目的物を高い収率で得ることができる。
更に、触媒として金属を板状にしたものや該金属を別の金属板上にめっきしたものに比べて、被還元物質の二酸化炭素との接触面積が大きくなることから装置をコンパクトにすることが可能である。
被覆率は、後述する実施例に記載の方法により測定することができる。
金属元素の単体及び/又は化合物の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)による写真を用いて、40個の一次粒子径を測定し、平均を算出することにより測定することができる。
Sn、In、Ga、Ge、Cu、Znからなる群より選択される少なくとも1種の元素の単体及び/又は化合物を用いることで、二酸化炭素の還元反応により目的物をより高い選択率で得ることができる。
TiOn(1.5≦n≦1.9) (1)
で表されるものであることが好ましい。
粉末状亜酸化チタン担体の粉末の体積固有抵抗値は、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明の電気化学的還元用電極材料の製造方法は特に制限されないが、組成がTiOn(1.5≦n≦1.9)で表される粉末状亜酸化チタン担体を得る工程(1)と、工程(1)で得た粉末状亜酸化チタン担体表面に、金属の単体及び/又はその化合物を担持する工程(2)を含む製造方法により容易かつ簡便に得ることができる。この製造方法は、必要に応じて、通常の粉末製造時に採用される1又は2以上のその他の工程を更に含んでもよい。
以下、各工程について更に説明する。
工程(1)は、組成がTiOn(1.5≦n≦1.9)で表される粉末状亜酸化チタン担体を得る工程である。上記粉末状亜酸化チタン担体を、金属の単体及び/又はその化合物の担持工程(工程(2))に供することで、高導電性で、かつ高い二酸化炭素還元活性を有する電極材料を与えることができる。
工程(1)は、上記の粉末状亜酸化チタン担体を得ることのできる工程であれば特に限定されないが、酸化チタンを含む原料を還元雰囲気下で焼成する工程であることが好ましい。酸化チタンの結晶構造は特に限定されず、ルチル型酸化チタンやアナターゼ型酸化チタン等が挙げられる。より好ましくは、比表面積が20m2/g以上である酸化チタンを用いることであり、これにより、比表面積が大きい導電性に優れた粉末状亜酸化チタン担体がより効率的に得られる。また、原料には金属チタン、水素化チタン等の還元助剤を含んでいてもよい。
なお、粉末状亜酸化チタン担体の好ましい結晶構造、比表面積は上述したとおりである。
焼成する時間は、酸化チタンへの還元を十分に進める点と製造の効率とを考慮すると、5分〜100時間であることが好ましい。より好ましくは、30分〜24時間である。
工程(2)は、工程(1)で得た粉末状亜酸化チタン担体と、周期表第6〜16族の金属の単体及び/又はその水溶性化合物とを混合する工程を含むことが好ましい。具体的には、上記工程(1)で得た生成物に溶媒を添加してスラリーとし、該スラリーと周期表第6〜16族の金属の単体及び/又はその水溶性化合物の溶液又は分散液とを混合することで混合液を作製する工程を含むことが好ましい。工程(2)がこのような工程を含むことで、金属又はその化合物が担体である粉末状亜酸化チタン上により高分散して担持された電極材料を得ることができる。なお、各成分はそれぞれ1種又は2種以上使用することができる。
また、上記スラリーには分散性向上のため、酸、アルカリ、キレート化合物、有機分散剤、高分子分散剤等の添加剤を含んでいてもよい。
上記混合液から、粉末状亜酸化チタン担体に周期表第6〜16族の金属種が担持された電極材料を得る方法は特に制限されず、後に述べるように混合液を加熱して水分を蒸発乾固させる方法や、中和処理により周期表第6〜16族の金属種を担体表面に析出させる方法などを用いることができる。中和処理を行う場合は、混合液に塩基性溶液又は酸性溶液を添加して行うことが好ましい。
水洗の方法としては、粉末状亜酸化チタンに担持されていない水溶性物質を系外に除去できる方法であれば特に限定されず、ろ過水洗やデカンテーション等が挙げられる。このとき、水洗水の電導度が10μS/cm以下になるまで水洗することで副生成物を取り除くことが好ましい。より好ましくは電導度が3μS/cm以下になるまで水洗することである。
焼成温度は特に限定されないが、200〜1100℃とすることが好ましい。より好ましくは、200〜1000℃である。
また焼成時間も特に限定されないが、5分〜100時間とすることが好ましい。より好ましくは、30分〜24時間である。
下記条件の下、X線回折装置(株式会社リガク製、商品名「RINT−TTR3」)を用いて、粉末X線回折パターンを測定した。
X線源:Cu−Kα線
測定範囲:2θ=10〜70°
スキャンスピード:5°/min
電圧:50kV
電流:300mA
体積抵抗の測定には、株式会社三菱化学アナリテック製、粉体抵抗測定システム MCP−PD51型を用いた。
粉体抵抗測定システムは、油圧による粉体プレス部と四探針プローブ、高抵抗測定装置(同社製、ロレスターGX MCP−T700)から構成される。
以下の手順に従い、体積抵抗(Ω・cm)の値を求めた。
1)四探針プローブを底面に備えたプレス冶具(直径20mm)にサンプル粉末を投入し、粉体抵抗測定システムの加圧部にセットする。プローブと高抵抗測定装置とをケーブルで接続する。
2)ハンドプレスを用いて、20kNまで加圧する。粉体厚みをデジタルノギスで測定、抵抗値を高抵抗測定装置で測定する。
3)粉体の底面積、厚み、抵抗値から、下記数式(1)に基づき体積固有抵抗(Ω・cm)を求める。
本明細書中、「被覆率」とは、電極材料の全表面積に対する粉末状亜酸化チタン担体表面に担持された金属元素の単体及び/又は化合物の表面積の割合で表される。なお、担持された金属元素の単体及び/又は化合物が粒子の場合、その比表面積は金属元素の単体及び/又は化合物の担持量および平均一次粒子径さらには担持粒子密度を用いて粒子数を算出し、球の表面積と粒子数の積により算出することができる。このとき必要に応じて元素マッピングをおこない、粒子の組成を特定しても良い。
すなわち、平均一次粒子径をP(nm)、担持量をS(重量%)、担持粒子の密度をD(g/cm3)とすることで、下記数式(2)により算出した。なお、金属元素の単体及び/又は化合物の平均一次粒子径、担持量、担持粒子の密度は以下のようにして測定した。
担持された金属元素の単体及び/又は化合物の比表面積=6S/PD×10 (2)
[平均一次粒子径]
透過型電子顕微鏡(TEM)による写真を用いて、40個の一次粒子径を測定し、平均を算出することにより得た。
[担持量]
下記(A)又は(B)に記載の方法により定量した。
(A)担体が亜酸化チタンの場合
硫酸アンモニウム2.5gを溶解した95wt%硫酸20mlにサンプル50mgを添加した後、300℃で撹拌加熱してサンプルを溶解し室温まで冷却して得た溶液を誘導結合プラズマ発光分光装置(ICP)に供し、検量線法によって定量した。
(B)担体がカーボンブラックの場合
95wt%硫酸20mlと60wt%硝酸60mlの混合液にサンプル50mgを添加した後、300℃で撹拌加熱してサンプルを溶解し、室温まで冷却して得た溶液を誘導結合プラズマ発光分光装置(ICP)に供し、検量線法によって定量した。
[担持粒子の密度]
改訂4版化学便覧 基礎編 丸善株式会社(1993)及び第4版岩波理化学辞典 株式会社岩波書店(1987)に記載されている該当する金属元素又は化合物の数値を引用した。
(1)作用極の作製
測定対象サンプルに、5重量%パーフルオロスルホン酸樹脂溶液(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)、イソプロピルアルコール(和光純薬工業株式会社製)及び超純水を加え、超音波により分散させてペーストを調製した。ペーストを板状の導電性物質であるカーボンペーパ (Electrochem,Inc.社製、商品名「EC−TP1−090T」)に塗布し、充分に乾燥した。乾燥後のサンプルを作用極とした。
(2)二酸化炭素の電解還元
(2−1)Automatic Polarization System(北斗電工株式会社製、商品名「HZ−5000」)に、作用極、対極、および参照極を接続した。作用極には、上記で得た測定サンプル付き電極を用い、対極と参照極には、それぞれ白金電極と可逆水素電極(RHE)電極を用いた。
(2−2)25℃で、電解液(0.1mol/lの炭酸水素カリウム水溶液)に二酸化炭素ガスを30分間バブリングさせた。二酸化炭素ガスの流量は100ml/分であった。
(2−3)引き続き、二酸化炭素ガスを流通しながら、25℃で、二酸化炭素ガスを飽和させた電解液中(0.1mol/l炭酸水素カリウム水溶液)で、アノードの電極電位に対してカソードの電極電位が負となるように、ポテンショスタットを用いて電圧がアノード電極およびカソード電極の間に印加し、電解反応を生じさせた。カソード電極に印加された電圧値は、参照電極に対して−1.0Vであった。電解は、連続して180分間行った。
(2−4)電解槽内で生成された電解生成物は、液体クロマトグラフィーを用いて同定し、検量線法によって定量した。
二酸化炭素の電解生成物の転化選択性は、ファラデー効率によって算出した。ファラデー効率は、全反応電荷量に対して、目的の電解生成物の生成に用いたられた電荷量の割合を意味する。具体的には、以下の数式(3)に基づいて算出した。
目的の電解生成物のファラデー効率(%)=(目的の電解生成物の生成のために用いられた反応電荷量(C))/(全反応電荷量(C))×100 (3)
ルチル型酸化チタン(堺化学工業株式会社製、商品名「STR−100N」、比表面積100m2/g)3.5gと金属チタン(和光純薬工業株式会社製、商品名「チタン,粉末」)0.525gを乾式混合した後、アルミナボートに入れ、雰囲気焼成炉にて100vol%水素を400ml/分で流通しながら730℃まで昇温速度300℃/hrで昇温し、730℃で6時間保持した。その後、水素の流通を止め、100vol%アンモニアを400ml/分で流通しながらで500℃まで降温速度200℃/hrで降温させた。その後、アンモニアの流通を止め、100vol%窒素雰囲気下、500℃から室温まで自然冷却し、亜酸化チタン粉末を得た。得られた亜酸化チタン粉末は、平均一次粒子径が100nm以下の粉末状のものであり、体積抵抗は1.0×10−1Ω・cmであった。
得られた亜酸化チタン粉末2.25gと、イオン交換水100gをビーカーに計量して撹拌混合し、亜酸化チタンスラリーを得た。
別のビーカーにてSnCl4・5H2O(和光純薬工業株式会社製)0.753gをイオン交換水20.0gと塩酸(37%)23.8gの混合液に添加し、撹拌混合したものを用意した(これを「混合水溶液」と称す)。
亜酸化チタンスラリーを撹拌しながら、別のビーカーにて用意した上記の混合水溶液全量を添加し、その後、液温を30℃に保持しながら、30分撹拌混合した。さらに、1mol/lの水酸化ナトリウム水溶液を溶液のpHが10になるまで添加した後、濾過、水洗、乾燥して水分を全て蒸発させて、粉末(p1)を得た。
粉末(p1)0.5gをアルミナボートに入れ、雰囲気焼成炉にて水素を400ml/分で流通しながら、400℃まで600℃/hrで昇温し、400℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却して実施例1粉末を得た。
実施例1で得られた粉末(p1)0.5gをアルミナボートに入れ、雰囲気焼成炉にて水素を400ml/分で流通しながら、300℃まで600℃/hrで昇温し、300℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却して実施例2粉末を得た。
粉末状亜酸化チタンの代わりに、カーボンブラック(EC-300J、ライオン・スベシャリティ・ケミカルズ株式会社製)2.25gと、非イオン界面活性剤(ノイゲンEA-157、第一工業製薬株式会社製)0.45gとを用いること以外は実施例1と同様にして、比較例1粉末を得た。
粉末状亜酸化チタンの代わりに、カーボンブラック(EC-300J、ライオン・スベシャリティ・ケミカルズ株式会社製)2.25gと、非イオン界面活性剤(ノイゲンEA-157、第一工業製薬株式会社製)0.45gとを用いること以外は実施例2と同様にして、比較例2粉末を得た。
カーボンブラック(EC-300J、ライオン・スベシャリティ・ケミカルズ株式会社製)2.25gと、非イオン界面活性剤(ノイゲンEA-157、第一工業製薬株式会社製)0.45gと、イオン交換水100gをビーカーに計量して撹拌混合し、カーボンブラックスラリーを得た。
別のビーカーにてCuCl2・2H2O(和光純薬工業株式会社製)0.691gをイオン交換水40.0gに添加し、撹拌混合したものを用意した(これを「混合水溶液」と称す)。
カーボンブラックスラリーを撹拌しながら、別のビーカーにて用意した上記の混合水溶液全量を添加し、その後、液温を30℃に保持しながら、30分撹拌混合した。さらに、1mol/lの水酸化ナトリウム水溶液を溶液のpHが10になるまで添加した後、濾過、水洗、乾燥して水分を全て蒸発させて、粉末(p2)を得た。
粉末(p2)0.5gをアルミナボートに入れ、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分で流通しながら、600℃まで600℃/hrで昇温し、600℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却して比較例3粉末を得た。
カーボンブラック(EC−300J、ライオン・スベシャリティ・ケミカルズ株式会社製)2.25gと、非イオン界面活性剤(ノイゲンEA−157、第一工業製薬株式会社製)0.45gと、イオン交換水100gをビーカーに計量して撹拌混合し、カーボンブラックスラリーを得た。
別のビーカーにてCr(NO3)3・9H2O(和光純薬工業株式会社製)1.92gをイオン交換水40.0gに添加し、撹拌混合したものを用意した(これを「混合水溶液」と称す)。
前記スラリーを撹拌しながら、液温を65〜75℃に保持しながら水分を全て蒸発させて、粉末(p3)を得た。
粉末(p3)0.5gをアルミナボートに入れ、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分で流通しながら、600℃まで600℃/hrで昇温し、600℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却して比較例4粉末を得た。
Cr(NO3)3・9H2Oの代わりに、Fe(NO3)3・9H2O(和光純薬工業株式会社製)1.81gを用いること、及び、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分流通する代わりに、窒素400ml/分を流通すること以外は比較例4と同様に、比較例5粉末を得た。
Cr(NO3)3・9H2Oの代わりに、Co(NO3)2・6H2O(和光純薬工業株式会社製)1.26gを用いること、及び、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分流通する代わりに、窒素400ml/分を流通すること以外は比較例4と同様に、比較例6粉末を得た。
Cr(NO3)3・9H2Oの代わりに、Ni(NO3)2・6H2O(和光純薬工業株式会社製)1.24gを用いること、及び、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分流通する代わりに、窒素400ml/分を流通すること以外は比較例4と同様に、比較例7粉末を得た。
Cr(NO3)3・9H2Oの代わりに、Zn(NO3)2・3H2O(和光純薬工業株式会社製)1.14gを用いること、及び、雰囲気焼成炉にて水素を200ml/分、窒素を200ml/分流通する代わりに、窒素400ml/分を流通すること以外は比較例4と同様に、比較例8粉末を得た。
実施例1と同様に得られた亜酸化チタン粉末に対して、金属種の担持を行わず、かつ、雰囲気炉による昇温も実施せずに使用した。
カーボンブラック(EC-300J、ライオン・スベシャリティ・ケミカルズ株式会社製)に対して、金属種の担持を行わず、かつ、雰囲気炉による昇温も実施せずに使用した。
実施例1で得た粉末は、金属としてスズが粉末状亜酸化チタン表面に担持され、被覆率が0.5%以上である電極材料である。一方、比較例1で得た粉末は、被覆率が0.5%未満である点で、本発明の電極材料とは相違する。このような相違の下、二酸化炭素電解還元における転化選択性の指標であるファラデー効率を対比すると、実施例1で得た粉末は、比較例1で得た粉末に比較してファラデー効率が著しく高いことが分かる。
また、実施例2で得た粉末は、酸化物としてスズが粉末状亜酸化チタン表面に担持され、被覆率が3.0%以上である電極材料である。一方、比較例2で得た粉末は、被覆率が3.0%未満である点で、本発明の電極材料とは相違する。このような相違の下、二酸化炭素電解還元における転化選択性の指標であるファラデー効率を対比すると、実施例2で得た粉末は、比較例2で得た粉末に比較してファラデー効率が著しく高いことが分かる。
したがって、本発明の電極材料は、高い被覆率に加え、高いファラデー効率を有し、二酸化炭素電解還元における主生物の選択性に優れることが分かった。
Claims (8)
- 電気化学的還元に用いられる電極材料であって、
該電極材料は、粉末状亜酸化チタン担体に周期表第6〜16族の金属元素の単体及び/又は化合物が担持された構造を有することを特徴とする電気化学的還元用電極材料。 - 前記電極材料は、粉末状亜酸化チタン担体に周期表第6〜16族の金属元素の単体が担持された構造を有し、電極材料の全表面積に対する粉末状亜酸化チタン担体表面に担持された周期表第6〜16族の金属元素の単体の表面積の割合で表される被覆率が0.5%以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学的還元用電極材料。 - 前記電極材料は、粉末状亜酸化チタン担体に周期表第6〜16族の金属元素の化合物が担持された構造を有し、電極材料の全表面積に対する粉末状亜酸化チタン担体表面に担持された周期表第6〜16族の金属元素の化合物の表面積の割合で表される被覆率が3.0%以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学的還元用電極材料。 - 前記周期表第6〜16族の金属元素は、Sn、In、Ga、Ge、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ir、Pt、Au、Ru、Rh、Pd、Ag、Mo、Wからなる群より選択される少なくとも1種の元素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気化学的還元用電極材料。
- 前記粉末状亜酸化チタン担体は、組成式TiOn(nは1.5以上、1.9以下の数を表す)で表されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気化学的還元用電極材料。
- 二酸化炭素の電気化学的還元に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気化学的還元用電極材料。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の電気化学的還元用電極材料を用いることを特徴とする電気化学的還元用電極。
- 請求項7に記載の電気化学的還元用電極を用いることを特徴とする電気化学的還元装置。
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