JP2019172402A - 物品収納枠体 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、即席カップ麺の製造ラインのおいては、複数列の搬送されているカップ状容器の内部に麺塊を収納した後に、当該麺塊の上部に乾燥具材、粉末スープ又は袋詰めされたスープや乾燥具材等を投入した後、上部の密封を含む包装処理をすることによって当該即席カップ麺を完成させる(図13)。
そして、このような物品搬送コンベアにおいては、当該物品を所定間隔で搬送しながら、特定の配列状態としておき、上記の吸着パッド等によってその配列状態のまま、複数の物品群を把持できるようにしておくことが好ましい。
このような容器に所定物品を収納する技術に関連する物品収納体に関して以下の先行技術が開示されている。
そして、収納すべき物品を傾けられた連続する物品収納部に配置し、順次当該物品を容器に供給するものである。このように、容器に収納すべき物品の搬送が複数列のタイプではない。また、物品を一列に搬送するタイプであるのでより大量生産を目的とする多列のラインとは異なるものである。
すなわち、本願第一の発明は、
“所定形状の物品収納部を複数直列に有し、コンベアラインにおける一対のコンベアチェーン間において連結保持されるコンベア搬送用の物品収納枠体。”、である。
すなわち、本願第二の発明は。
“前記物品収納体の物品収納部が複数段の凹部を有する請求項1に記載の物品収納枠体。”、である。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記物品収納枠体がさらに、脱着用の予備枠体を係合可能な請求項1又は2に記載の物品収納枠体。”、である。
3 物品収納部
5 物品
7 大凹部
9 小凹部
11 油揚げ
13 大判かき揚げ(包装品)
15 天ぷら(包装品)
17 具材パック
19 梅干し(包装品)
21 成型具材
23 補助パット
25 外側枠部
27 爪部
29 コンベアチェーン
31 錘
33 容器
35 第一コンベア装置
37 第二コンベア装置
39 フランジ部
41 容器収納枠体
43 移載機構
45 ロボットアーム
47 物品吸着部
49 支持台
51 麺塊
本発明の第一の実施態様においては、物品収納枠体1が、複数の物品収納部3(ポケット部(凹部))を有するようになっており、搬送する物品群5を所定位置に保持するようにされている。また、当該物品収納体部3は、図1に示すように二段の凹部(大凹部7、小凹部9)を有している。また小さい方の凹部9の底には円形の開口部11が設けられている。
以下の図2に示すように種々のサイズの具材に対して、大凹部7又は小凹部9を利用することができる。尚、成型具材21の場合においては当該枠体内部に配置する補助パット23を使用している。
一方、他の態様として、例えば、以下の図4に示すように外側枠部25を別のパーツとして必要に応じて脱着可能としておくこともできる。例えば、当該外側枠部を樹脂製の枠体として外部から嵌め込むタイプを示している。
さらに、本発明の物品収納枠体1がコンベアチェーン29と回転可能に連結されている場合には、水平状態を維持するために、図5に示すように垂下する錘31を備えることが好ましい。このように構成しておくことで、コンベアラインが傾いたり上下方向に搬送する場合でも物品収納枠体1を水平に維持することができる。
図6に示すようなコンベアチェーン間に連結する方法については、チェーンのリンクに連結する公知の方法を利用すればよい。
図7は本発明の第一実施態様における物品収納枠体を備えた第二コンベアに物品を収納しておき、当該第二コンベアからピックアップした複数の物品群を第一コンベアに移載する際の物品群の動きについて示した模式図である。
本発明の物品収納枠体1を利用したコンベアシステムは、所定方向に複数列の容器33を搬送する第一コンベア装置35と、当該コンベア装置の上方に配置され、前記第一コンベア装置35の搬送方向と交差する方向に複数列の物品33を搬送する第二コンベア装置37を備えている。そして、第二コンベア37において本発明の物品収納枠体が複数装着されている。当該第二コンベア装置37により搬送中の複数の物品を同時にピックアップして第一コンベア装置35に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構を、備えている。
本発明の第一の実施態様の第一コンベア装置35は、幅9列で図1及び図2に示すように複数の容器33を搬送する。当該第一コンベアは、無端状のコンベアチェーン29と当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の容器収納枠体41を備えており、当該容器収納枠体41に各容器を9列となるように収納するように所定間隔をおいて収納部が設けられている。
当該容器33は種々の形状が可能であり、例えば、図8に示すように円形形状(a)(c)、角型形状(b)のいずれも可能である。また当該容器33はフランジ部39を有することが好ましい。当該フランジ部において容器収納枠体に収納された場合に当該容器を支持することができる。
尚、コンベアはチェーンコンベアを利用している。ベルトコンベアに比べてあらゆる形状の搬送物を運ぶことが可能である。コンベヤ長も長く設定でき、幅広く対応が可能である。また、丈夫であり耐久力が大きく、高効率を維持し、滑りがなく精度が高いという利点を有する。本発明のような生産ラインにおける容器の搬送にはチェーンコンベアを利用することが好ましい。
本発明の第一の実施態様の第二コンベア装置37は、幅6列で複数の物品5(容器に収納する予定の物品)を搬送する。当該第二コンベアは、図6に示すように無端状のコンベアチェーン29と当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の本発明の物品収納枠体1を備えており、当該容器収納枠体1に各物品5を収納するように構成されている。
また、図1に示すように、第二コンベア37がゴンドラ状に構成されており、上方及び下方を循環してコンベアが搬送するように構成されている。
第二コンベア37の搬送方向は、前記第一コンベア35の搬送方向と交差するように設定されている。交差の角度は特に限定されないが、図1では直交(90°)する態様を示している。
このように交差することで、交差部分の付近において第一コンベア35と第二コンベア37が近接するために第二コンベア37から第一コンベアへの物品の移載をスムースに実施することができる。
本発明においては、上述の第一コンベア35において搬送する複数の容器33に対して、第二コンベア37で搬送する本発明の物品収納枠体1に収納された複数の物品5を同時にピックアップして第一コンベア装置に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構43を備えている。
当該移載機構43は種々の形態が考えられるが、本発明の第一の実施態様においては、前記移載機構が、複数の屈曲又は回転可能な関節部を有するロボットアーム45及び当該ロボットアームの先端部に設けられた複数の物品吸着部47によって実現されている。
また、ロボットアーム45は6軸タイプであって、当該先端部は前後・左右・上下斜め等の所定の範囲内を移動できるようになっている。このように配置することでロボットアームの先端部にてピックアップした物品を第一コンベアで搬送中の容器に容易に移載することができる。
本発明のロボットアーム45の先端部分には、物品吸着のための物品吸着部47を有している。当該吸着部は吸引パットによっても可能であるし、又は例えば、ベルヌーイ効果を利用した負圧によって物品を把持する装置であってもよい。また、これらに限定されず物品5を吸着可能又は把持可能な構成であればいかなる装置でも可能である。
本発明の第一の実施態様においては、前記ロボットアーム45によって第二コンベア37で搬送中の物品5を同時に複数ピックアップし、当該ピックアップした状態の向きを回転することによって第一コンベアの搬送方向に一致させることが好ましい。
尚、本発明にいう搬送方向の一致とは、例えば、本発明の実施態様にように第一コンベア35と第二コンベア37が垂直で交差している場合においては、第二コンベア37でピックアップした物品群を図10に示すように当該第二コンベア37の方向を右に90°回転する場合でも、左に90°回転させる場合のいずれも含むものとする。
本発明における第二コンベアからの物品群のピックアップのパターンは種々のパターンが考えらえる。例えば、図11は移載装置によって、第二コンベア37の物品5を第一コンベア35の容器33に移載して収納する場合の一つのパターンである。
図11の番号1、2、3は、図1で示される3基のロボットアーム45を第二コンベア37の進行方向上流から順番に付けた場合に、当該各番号のロボットアーム45によって同時にピックアップされる12つの物品群の番号を付したものの一部である。尚、これらのピックアップは順次繰り返し実施される。
以下に本発明のコンベアシステムを用いた場合の即席麺の生産ラインにおける物品5(油揚げ)を第一コンベア35において搬送されている麺塊入りの容器に供給する場合を説明する。
図7に示すように、本発明の第一実施態様のコンベアシステムにおいては、チェーンコンベアである第一コンベアにおいて、容器が収納され順次手前方向に搬送されている。
尚、容器内にはすでに麺塊51が収納されており、当該麺塊の上の油揚げを載置することを予定している。
このような第二コンベア37からの物品のピックアップ→第一コンベアの容器への物品(油揚げ)の供給が順次実施され、第一コンベア35の容器33中に物品5(油揚げ)が収納された状態となる。第一コンベア35での搬送は継続し、順次、包装や他の物品の供給等の工程に移行し、即席カップ麺が生産される。
Claims (3)
- 所定形状の物品収納部を複数直列に有し、コンベアラインにおける一対のコンベアチェーン間において連結保持されるコンベア搬送用の物品収納枠体
- 前記物品収納体の物品収納部が複数段の凹部を有する請求項1に記載の物品収納枠体。
- 前記物品収納枠体がさらに、脱着用の予備枠体を係合可能な請求項1又は2に記載の物品収納枠体。
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