JP2019169267A - 耐火電線 - Google Patents

耐火電線 Download PDF

Info

Publication number
JP2019169267A
JP2019169267A JP2018054373A JP2018054373A JP2019169267A JP 2019169267 A JP2019169267 A JP 2019169267A JP 2018054373 A JP2018054373 A JP 2018054373A JP 2018054373 A JP2018054373 A JP 2018054373A JP 2019169267 A JP2019169267 A JP 2019169267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fireproof
refractory
tape
wire
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018054373A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 圭一
Keiichi Yamada
圭一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2018054373A priority Critical patent/JP2019169267A/ja
Publication of JP2019169267A publication Critical patent/JP2019169267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】屈曲等によって生じる耐火テープの位置ずれや隙間の発生を極力防止し、安定した耐火性能を保持する耐火電線を提供する。【解決手段】耐火電線は、導体3と、導体3の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きした複数枚の耐火テープ4,5と、最外周に巻き付けされた耐火テープ5の外周に同じ巻き付け方向で螺旋巻きした押さえ糸6とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、火災等によって高温や火災に晒されても長時間の使用に耐え得る耐火電線に関する。
従来より種々の耐火電線が提案されている(例えば特許文献1参照)。この種の耐火電線の一従来例として図6〜図8に示すものがある。この耐火電線50は、図6及び図7に示すように、2本の撚り合わされた絶縁線心51と、2本の絶縁線心51の外周に配置された介在体60と、介在体60及び2本の絶縁線心51の外周に巻き付けされた押え巻きテープ61と、押え巻きテープ61の外周を被うシース62とを備えている。
各絶縁線心51は、導体52と、導体52の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きされた耐火テープ53と、耐火テープ53の外周を被う絶縁体被覆54を有する。耐火テープ53は、雲母層(図示せず)とフィルム層(図示せず)から構成されている。耐火テープ53は、耐火電線50が燃焼した場合に雲母層(図示せず)が残存し、耐火性能を保持する。
特開平7−176220号公報
ところで、耐火電線50は、敷設する際等には、外力や耐火電線50自体の自重によって屈曲することがある。この屈曲によって耐火テープ53と導体52との間に滑りが生じて耐火テープ53が位置ずれする場合がある。耐火テープ53に位置ずれが発生すると、耐火性能が低下する要因になる。又、図8にて矢印で示す曲げ力が作用して耐火電線50が屈曲すると、耐火テープ53の端部の重なり箇所(オーバーラップ)53aに隙間が発生し、この隙間に導電性物質70が侵入する場合がある。すると、耐火電線50の外側の熱や火炎が導電性物質70を介して導体52に伝わる恐れがある。
また、耐火電線50の製造時においても、耐火テープ53の巻き付け時のテープ張力や絶縁線心51の撚り工程での絶縁線心51の捩れ等のストレスで耐火テープ53に位置ずれが発生すると、耐火性能が低下する要因になる。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、屈曲等によって生じる耐火テープの位置ずれや隙間の発生を極力防止し、安定した耐火性能を保持する耐火電線を提供することを目的とする。
本発明は、導体と、前記導体の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きした複数枚の耐火テープと、最外周に巻き付けされた前記耐火テープの外周に同じ巻き付け方向で螺旋巻きした押さえ糸とを備えたことを特徴とする耐火電線である。
本発明によれば、耐火テープが押え糸によって導体に締結されるため、屈曲等によって生じる耐火テープの位置ずれや隙間の発生を極力防止でき、安定した耐火性能を保持する。
本発明の一実施形態を示し、耐火電線の一部破断斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、耐火電線の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の斜視図、(b)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は片面フィルム耐火テープの断面図、(b)は両面フィルム耐火テープの断面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)〜(c)は絶縁線心の各製造過程を示す斜視図である。 従来例を示し、耐火電線の一部破断斜視図である。 従来例を示し、耐火電線の断面図である。 従来例を示し、(a)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の斜視図、(b)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態を示す。図1及び図2に示すように、耐火電線1は、2本の撚り合わされた絶縁線心2と、2本の絶縁線心2の外周に配置された介在体10と、介在体10及び2本の絶縁線心2の外周に巻き付けされた押え巻きテープ11と、押え巻きテープ11の外周を被うシース12とを備えている。耐火電線1のサイズは、14sq〜400sqである。
介在体10は、2本の撚り合わせた導体3の外周の隙間を埋め、2本の導体3と介在物10によって形成される外周がほぼ円周面とするものである。これにより、最終製造物である耐火電線1が断面円形状になる。介在体10は、例えばポリエチレン(PP)解繊維糸より形成される。
押え巻きテープ11は、ポリエステル不織布、ナイロン不織布等より形成される。シース12は、押え巻きテープ11の外周側に押し出し成形することにより形成される。
シース12は、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂より形成される。
次に、各絶縁線心2の構成を説明する。絶縁線心2は、導体3と、導体3の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きした2枚の耐火テープ4,5と、2枚の耐火テープ5の外周をぞれぞれ被う絶縁体被覆7とから形成されている。
導体3は、断面円形の単芯導体である。導体3は、銅材、銅合金材、アルミ材等より形成されている。
2枚の耐火テープ4,5は、内周層を形成する耐火テープ4と、内周層の耐火テープ4の外周に巻き付けされ、外周層を形成する耐火テープ5より形成されている。2層の耐火テープ4,5は、互いに直接重なり合い、互いに異なる方向で螺旋巻きされている。具体的には、内周層の耐火テープ4は、導体3の外周に、端部が重なり合うようにZ巻きで螺旋巻きされている。外周層の耐火テープ5は、内周層の耐火テープ4の外周に、端部が重なり合うようにS巻きで螺旋巻きされている。
各耐火テープ4,5は、端部の重なり箇所4a,5aの寸法が耐火テープ4,5の幅寸法に対して1/5以下にそれぞれ設定されている。耐火テープ4,5は、図4(a)に示すように、耐火層aの片面にフイルムbが配置された固めフィルム耐火テープAと、図4(b)に示すように、耐火層4aの両面をフィルムbで挟んだ両面フィルム耐火テープBがあるが、そのいずれかが使用されている。耐火層aは、例えば、無機物である雲母の鱗片を隙間なく配置された層であり、フィルムbは、例えばポリエチレン製のフィルムである。片面フィルム耐火テープAを使用する場合には、耐火層aが導体3側として巻き付けられる。
押え糸6は、外周層の耐火テープ5と同じ方向で螺旋巻きされている。押え糸6は、耐火テープ5の螺旋巻きのピッチ間隔に対して十分に狭いピッチ間隔Pである。具体的には、押え糸6は、3mm〜6mmのピッチ間隔で巻き付けされている。押え糸6は、外周層の耐火テープ5の端部の重なり合う箇所5aにほぼ沿って通るピッチ間隔Pとされている(図3(b)参照)。押え糸6は、耐火性のある素材であり、例えばガラスヤーンである。
次に、絶縁線心2の作製手順を説明する。図5(a)に示すように、導体3の外周に端部が重なるように耐火テープ4をZ巻きで螺旋巻きする。これで、導体3の外周が1層(内周層)の耐火テープ4で被われる。
次に、内周層の耐火テープ4の外周に、端部が重なるように耐火テープ5をS巻きで螺旋巻きする。これで、導体3の外周が二層の耐火テープ4,5で被われる。
次に、外周層の耐火テープ5の外周に、外周層の耐火テープ5と同じ巻き付け方向で押え糸6を所定のピッチ間隔(3mm〜6mm)で螺旋巻きする。これで、完了する。
以上、耐火電線1の絶縁線心2は、導体3と、導体3の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きした2枚の耐火テープ4,5と、最外周に巻き付けされた耐火テープ5の外周に同じ巻き付け方向で螺旋巻きした押さえ糸6とを備えている。
従って、耐火電線1に作用する外力や耐火電線1自体の自重によって、図3(a)、(b)にて矢印で示すような曲げ力が絶縁線心2に作用して絶縁線心2が屈曲しても、耐火テープ4,5が押え糸6によって導体3に締結されているため、耐火テープ4,5が位置ずれすることがなく、又、耐火テープ4,5の端部の重なる合う箇所4a,5aに隙間が発生しない。つまり、耐火テープ4,5が位置ずれしないため、所望の耐火性能を保持できる。耐火テープ4,5の端部の重なる合う箇所4a,5aに隙間が出来ず、耐火テープ4,5に出来た隙間に導電性物質が入り込むような事態が発生しないため、所望の耐火性能を保持できる。以上より、常に安定した耐火性能を保持できる。
また、耐火電線1の絶縁線心2は、押え糸6を巻いていない場合に比べて、耐火電線1自体の強度が向上し、屈曲し難い構造となるため、耐火性能が向上する。
更に、複数枚の耐火テープ4,5が巻き付けされている。耐火テープを1枚巻き付けた場合に比べて、耐火性能が向上する。
2枚の耐火テープ4,5は、互いに異なる巻き方向で螺旋巻きされている。従って、2枚の耐火テープ4,5が同じ巻き付け方向で螺旋巻きされた場合に比べて、隙間ができ難く、耐火性能が向上する。
押え糸6は、耐火テープ5の螺旋巻きのピッチ間隔に対して十分に狭いピッチ間隔Pで螺旋巻きされている。従って、押え糸6は、耐火テープ5の端部の重なる合う箇所5aを十分なトータル長さで確実に上から押えて、耐火テープ5の端部の重なる合う箇所5aに隙間ができるのを確実に防止できるため、耐火性能が向上する。
(変形例)
この実施形態では、導体3に巻きつける耐火テープ4,5は、2枚(2層)であったが、3枚(3層)以上であっても良い。3枚以上の耐火テープを巻き付ける場合には、互いに直接重なり合うもの同士は、異なる巻き付け方向で螺旋巻きする。
この実施形態では、内周層の耐火テープ4をZ巻きとし、外周層の耐火テープ5をS巻きとしたが、内周層の耐火テープ4をS巻きとし、外周層の耐火テープ5をZ巻きとしても良い。この場合には、押え糸6は、Z巻きで螺旋巻きする。
この実施形態では、耐火テープ4,5の耐火層aは、無機物である雲母の鱗片より形成されているが、耐火電線1が燃焼した場合に、最終的に耐火層aが導体3の外周側に残存して耐火性能を保持する材料より形成されれば良い。
この実施形態では、耐火電線1は、2本の絶縁線心2を有するが、1本の絶縁線心2を有するものでも、3本以上の絶縁線心2を有するものであっても本発明は適用できる。
1 耐火電線
3 導体
4,5 耐火テープ
6 押え糸
B 両面フィルム耐火テープ
a 耐火層
b フィルム

Claims (3)

  1. 導体と、
    前記導体の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きした複数枚の耐火テープと、
    最外周に巻き付けされた前記耐火テープの外周に同じ巻き付け方向で螺旋巻きした押え糸とを備えたことを特徴とする耐火電線。
  2. 請求項1に記載の耐火電線であって、
    複数枚の前記耐火テープは、互いに直接重なり合うもの同士が異なる巻き方向で螺旋巻きされたことを特徴とする耐火電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の耐火電線であって、
    前記押え糸は、最外周に巻き付けされた前記耐火テープの螺旋巻きのピッチ間隔に対して狭いピッチ間隔で螺旋巻きされていることを特徴とする耐火電線。
JP2018054373A 2018-03-22 2018-03-22 耐火電線 Pending JP2019169267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054373A JP2019169267A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 耐火電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054373A JP2019169267A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 耐火電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019169267A true JP2019169267A (ja) 2019-10-03

Family

ID=68107468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018054373A Pending JP2019169267A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 耐火電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019169267A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086764A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 冨士電線株式会社 耐火ケーブル

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181815U (ja) * 1987-11-20 1989-05-31
JP2001052548A (ja) * 1999-06-04 2001-02-23 Yazaki Corp テープ縦添え電線の製造方法およびその装置
JP2002231068A (ja) * 2001-01-26 2002-08-16 Yazaki Corp 耐火ケーブル

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181815U (ja) * 1987-11-20 1989-05-31
JP2001052548A (ja) * 1999-06-04 2001-02-23 Yazaki Corp テープ縦添え電線の製造方法およびその装置
JP2002231068A (ja) * 2001-01-26 2002-08-16 Yazaki Corp 耐火ケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086764A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 冨士電線株式会社 耐火ケーブル
JP7026668B2 (ja) 2019-11-28 2022-02-28 冨士電線株式会社 耐火ケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9892820B2 (en) Differential signal transmission cable having a metal foil shield conductor
JP5953764B2 (ja) 多心ケーブルとその製造方法
JP2011142070A (ja) 多心ケーブル
JP2008171690A (ja) 同軸ケーブル及び多心ケーブル
US11049630B2 (en) Multicore cable
US20190074110A1 (en) Multicore cable
JP7303009B2 (ja) 耐火電線
JP2006173044A (ja) 金属遮蔽電線
JP2008181755A (ja) 同軸ケーブル及び多心ケーブル
JP6940291B2 (ja) 耐火ケーブル
JP2019169267A (ja) 耐火電線
JP2011228371A (ja) シールドテープ及びケーブル
JP2017188225A (ja) Lanケーブル
JP7316775B2 (ja) ケーブル
JP2015118840A (ja) 遮水テープ、遮水ケーブル
WO2018117137A1 (ja) 複合ケーブル
JP3606141B2 (ja) 同軸素線、同軸ケーブル及びそれを用いた電子機器
WO1999052116A1 (fr) Cable coaxial, cable multiconducteur, et composants electroniques utilisant ceux-ci
WO2020050180A1 (ja) ラミネートテープ及びケーブル
JP6899304B2 (ja) 耐火電線
JPH0535604Y2 (ja)
JP2022161492A (ja) 耐火電線及び耐火電線の製造方法
JP3444771B2 (ja) ショート検知電線及びその製造方法
JP2019129104A (ja) 絶縁電線
CN211062487U (zh) 一种柔性矿物质防火电缆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220510