JP2015118840A - 遮水テープ、遮水ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケーブルの変形に追従しても、遮水性を維持することが可能な遮水テープ等を提供する。
【解決手段】 遮水テープ19は所定の幅を有する複層テープである。遮水テープ19は、半導電性樹脂層21、金属層23、絶縁性樹脂層25、接着層27等から構成される。半導電性樹脂層21は、遮水層15における内層側の樹脂層である。また、絶縁性樹脂層25は、遮水層15における外層側の樹脂層である。半導電性樹脂層21は、硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成される。軟樹脂31は、硬樹脂29よりも相対的に硬度が低く、容易に変形する樹脂で構成される。硬樹脂29と軟樹脂31とは、遮水テープ19の長手方向に交互に並ぶように併設される。
【選択図】図2
【解決手段】 遮水テープ19は所定の幅を有する複層テープである。遮水テープ19は、半導電性樹脂層21、金属層23、絶縁性樹脂層25、接着層27等から構成される。半導電性樹脂層21は、遮水層15における内層側の樹脂層である。また、絶縁性樹脂層25は、遮水層15における外層側の樹脂層である。半導電性樹脂層21は、硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成される。軟樹脂31は、硬樹脂29よりも相対的に硬度が低く、容易に変形する樹脂で構成される。硬樹脂29と軟樹脂31とは、遮水テープ19の長手方向に交互に並ぶように併設される。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば電力ケーブル等に用いられ、ケーブルに遮水層を形成するための遮水テープおよびこれを用いた遮水ケーブルに関するものである。
従来、電力ケーブルや通信ケーブルは、内部のケーブルコアへの水の浸入を防止するため、ケーブルシースの内面側に遮水層が形成される場合がある。このような遮水層は、通常金属層であり、ケーブル外部から樹脂製のケーブルシースを浸透した水分が、ケーブルコア内部へ浸入することを防止する。
遮水層としては、通常、金属層を有する複合テープがケーブルコアの外周に縦添え巻きされて構成される。たとえば、複合テープとしては、鉛箔又は鉛合金箔の少なくとも片面に、カーボンブラックを含む導電性プラスチックフィルムを貼り合せた鉛ラミネートテープがある(特許文献1)。
また、金属箔等からなる金属層と、この金属層上に補強層を介して設けられた熱膨張性マイクロカプセルを含有するホットメルト接着剤層とを有するケーブル用遮水テープがある(特許文献2)。また、熱処理後、常温で20%以上の延びを有する銅箔の一面に熱可塑性接着層を接着したケーブル用遮水テープがある(特許文献3)。
さらに、ケーブルコアの外周面にオーバーラップ部を有するように縦添えテープが被覆されて遮水層が設けられ、遮水層が、金属箔と、金属箔の表面に連通する複数の開孔部を有する絶縁性プラスチックフィルムとからなる絶縁電力ケーブルがある(特許文献4)。
特許文献1〜特許文献4のように、金属箔と樹脂層とを積層してなる遮水テープを用いることで、遮水テープをケーブルコアの外周に巻付ける際に、遮水テープが折れたり破れたりすることを防止することができる。すなわち、樹脂層は遮水テープの補強層としての役割も有し、金属層を薄くしても、取り扱い性等が劣ることがない。
一方、製造されるケーブルは、通常可撓性を有する。したがって、ケーブルは取り扱い時や敷設時には適宜曲げられて使用される。この際、遮水層を形成する金属層は、前述の通り、金属箔などが用いられるため、ケーブルの曲げ変形に追従する。したがって、ケーブルの可撓性を保つことができる。
図7は、このような従来の遮水層を有する電力ケーブルを曲げた際における遮水層の拡大概念図である。図7(a)に示すように、遮水層100は、内面側(図中下方)から順に、半導電性樹脂層101、金属層103、絶縁性樹脂層105、接着層107等から構成される。
半導電性樹脂層101は、内面側の遮蔽層(図示省略)と接触する部位となり、接着層107は、外周側のシース(図示省略)と接着される部位である。半導電性樹脂層101、絶縁性樹脂層105は、いずれも樹脂で形成され、両者の間に金属箔で構成される金属層103を挟み込む。
前述の通り、このような遮水層100が形成されるケーブルは、可撓性を有する。図7(b)に示すように、ケーブルを曲げると、遮水層100も変形する。このようにケーブルとともに遮水層100が変形すると、金属層103が塑性変形によって延びる場合がある。
金属層103が延び変形した状態で、ケーブルの曲げを元に戻すと、図7(c)に示すように、金属層103の一部に座屈によってしわ部109等が生じる恐れがある。一方、ケーブルは、導体通電や気温変動等によるヒートサイクルによって、膨張と収縮を繰り返す。このようなしわ部109が生じた状態で、膨張収縮を繰り返すと、しわ部において金属層103の亀裂や破れなどが生じる場合がある。したがって、遮水層100の遮水性が著しく劣化する恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ケーブルの変形に追従しても、遮水性を維持することが可能な遮水テープ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、ケーブル用の遮水テープであって、金属層と、前記金属層の一方の面に設けられる一面側樹脂層と、前記金属層の他方の面に設けられる他面側樹脂層と、を少なくとも具備し、前記一面側樹脂層は、第1の一面側樹脂で形成した部位と、前記第1の一面側樹脂よりも硬度の低い第2の一面側樹脂で形成した部位とを有し、前記遮水テープの長手方向に沿った断面において、前記第1の一面側樹脂と、前記第2の一面側樹脂とが交互に並ぶように配置されることを特徴とするケーブル用の遮水テープである。
このような構成とすることで、相対的に硬い第1の一面側樹脂の部位では、金属層の変形が抑制され、相対的に軟らかい第2の一面側樹脂の部位では、金属層の変形が容易となる。したがって、ケーブルの変形によって金属層が延びた後、ケーブルを元の形状に戻しても、金属層の変形が分散するので、一箇所に変形が集中することを抑制することができる。したがって、金属層に大きなしわや折れ曲がりなどが生じることが抑制され、遮水層の遮水性能を維持することができる。
前記他面側樹脂層は、第1の他面側樹脂で形成した部位と、前記第1の他面側樹脂よりも硬度の低い第2の他面側樹脂で形成した部位とを有し、前記遮水テープの長手方向に沿った断面において、前記第1の他面側樹脂と、前記第2の他面側樹脂とが交互に並ぶように配置されることが望ましい。
このような構成とすることで、一面側樹脂側のみではなく、他面側樹脂側においても、相対的に硬い樹脂と軟らかい樹脂とによって、金属層の変形を分散させることができる。
前記一面側樹脂層の前記第1の一面側樹脂で形成した部位に対して、前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を、前記第1の他面側樹脂で形成し、前記一面側樹脂層の前記第2の一面側樹脂に対して前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を、前記第2の他面側樹脂で形成してもよい。
このような構成とすることで、相対的に軟らかい樹脂部が金属層を挟んで両側の同一の位置に配置されるため、当該部位において、より確実に変形を行わせることができる。したがって、金属層の変形を確実に分散させることができる。
前記一面側樹脂層の前記第1の一面側樹脂で形成した部位に対して、他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を、前記第2の他面側樹脂で形成し、前記一面側樹脂層の前記第2の一面側樹脂で形成した部位に対して他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を、前記第1の他面側樹脂で形成してもよい。
このような構成とすることで、相対的に軟らかい樹脂部が金属層の両側において交互に位置するため、金属層の変形方向を、導電性樹脂側と絶縁性樹脂側(一面側樹脂層と他面側樹脂層)とに交互に分散させることができる。したがって、金属層の変形を全長にわたって分散させることができる。
第2の発明は、第1の発明にかかるケーブル用の遮水テープを用い、前記一面側樹脂層は導電性を有し、前記他面側樹脂層は絶縁性を有し、導体を含むケーブルコア外周に、前記一面側樹脂層を内面側にして、前記遮水テープが巻付けられて遮水層が形成され、前記遮水層の外周にシースが形成されることを特徴とする遮水ケーブルである。
このような構成とすることで、ケーブルに繰り返しの曲げが生じた場合にも、遮水層の遮水性能が維持され、遮水性能に優れるケーブルを得ることができる。
本発明によれば、ケーブルの変形に追従しても、遮水性を維持することが可能な遮水テープ等を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる電力ケーブル1について説明する。
<実施形態1>
図1に示すように、電力ケーブル1は、導体3、内部半導電層5、絶縁体7、外部半導電層9、遮蔽層11、遮水層15、シース17等から構成される。
図1に示すように、電力ケーブル1は、導体3、内部半導電層5、絶縁体7、外部半導電層9、遮蔽層11、遮水層15、シース17等から構成される。
導体3は、例えば、銅線やアルミニウム線の撚り線である。導体3の外周側には、絶縁体7が配置される。絶縁体7の内周面側には、内部半導電層5が設けられ、絶縁体7の外周面側には、外部半導電層9が形成される。導体3、内部半導電層5、絶縁体7、外部半導電層9は、いずれも可撓性を有する。したがって、電力ケーブル1の変形に追従する。
外部半導電層9の外周側には、遮蔽層11が設けられる。遮蔽層11は、電力ケーブル1から生じる電磁波を遮蔽する。遮蔽層11は、導電性部材で構成される。また、遮蔽層11の外周側には、導電性押えテープ13が巻きつけられる。導電性押えテープ13は、遮蔽層11を構成する部材を外周から押えて保持するものである。遮蔽層11および導電性押えテープ13も可撓性を有する。
導電性押えテープ13の外周側には、遮水層15が設けられる。遮水層15は、遮水テープ19が例えば縦添え巻きして構成される。遮水層15は、外部から電力ケーブル1の内部に、水分が浸入することを防止するものである。なお、遮水テープ19の構成については、詳細を後述する。
遮水層15の外周側には、シース17が設けられる。シース17は、電力ケーブル1の保護層であり、内部の各層を保護するものである。シース17は、例えば可撓性を有する樹脂で構成される。
次に、遮水テープ19について説明する。図2(a)は遮水テープ19を示す斜視図であり、図2(b)は、遮水テープ19の長手方向(図2(a)の矢印B方向)に沿った断面(図2(a)のA−A線断面)を示す図である。遮水テープ19は所定の幅を有する複合テープである。図2(b)に示すように、遮水テープ19は、半導電性樹脂層21、金属層23、絶縁性樹脂層25、接着層27等から構成される。
金属層23は、例えばアルミニウムや銅の金属箔である。金属層23の一方の面には一面側樹脂層として、半導電性樹脂層21が設けられている。また、金属層23の他方の面には他面側樹脂層として、絶縁性樹脂層25が設けられている。半導電性樹脂層21は、遮水層15(図1)の内側の面を形成する。また、絶縁性樹脂層25は、遮水層15(図1)における外層側の樹脂層を形成する。絶縁性樹脂層25の外面には、接着層27が設けられる。接着層27は、シース17(図1)との接着部である。
半導電性樹脂層21は、第1の一面側樹脂である硬樹脂29と第2の一面側樹脂である軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成される。軟樹脂31は、硬樹脂29よりも相対的に硬度が低く、容易に変形する樹脂で構成される。硬樹脂29と軟樹脂31とは、遮水テープ19の長手方向に交互に並ぶように併設される。
硬樹脂29と軟樹脂31の硬度をこのように変化させるためには、樹脂の種類を変えたり、同種の樹脂に加える添加剤等によって調整する手段がある。
なお、硬樹脂29と軟樹脂31のそれぞれ幅は、図示した例に限られず、同一であっても、異なっていても良い。
なお、硬樹脂29と軟樹脂31のそれぞれ幅は、図示した例に限られず、同一であっても、異なっていても良い。
次に、電力ケーブル1の製造方法の一例について説明する。まず、例えば径が2.6mmの軟銅線を撚り合わせて、径が12mmになるように円形圧縮成型によって導体3を形成する。導体3の外周には、内部半導電層5(厚さ約1.0mm)、架橋ポリエチレン製の絶縁体7(内部半導電層5を含めて厚さ4.0mm)および外部半導電層9(厚さ約0.7mm)を同心円状に3層同時押出し成形により成形する。
次に、外部半導電層9の外周に、約0.1mm厚さの軟銅テープを約1/6がラップするように螺旋巻きして、遮蔽層11を形成する。さらにその上に導電性押えテープ13を巻きつける。このようにして、ケーブルコアを形成する。
次に、図3(a)に示すように、得られたケーブルコアの外周に、遮水テープ19を縦添えで配置する。遮水テープ19は、遮水テープ19の長手方向がケーブルコアの軸方向に略同一の方向になるようにケーブルコアへ送られて、遮水テープ19の両側は、ケーブルコア全体を包むようにU字状にフォーミングされる。
この状態で、図3(b)に示すように、遮水テープ19の幅方向の両端部同士が互いにラップするように遮水テープ19をケーブルコアに縦添え巻きする。なお、ラップ部は接着や融着によって接合してもよく、ラップ部を覆うように、他のテープを配置しても良い。このようにして遮水層15を形成後、最外周にシース17を押出被覆する。以上により、電力ケーブル1が製造される。
次に、遮水層15(遮水テープ19)の機能について説明する。図4(a)に示すように、電力ケーブル1が曲げられると(図中矢印C方向)、遮水層15もこれに追従して変形する。この際、遮水層15を構成する半導電性樹脂層21および絶縁性樹脂層25も弾性変形する。
一方、金属層23は、所定量以上の変形量が付与されると、例えばその長手方向に延びが生じる。このような延びが弾性変形域を超えると、塑性変形も生じる。この場合、金属層23の長さは、電力ケーブル1がまっすぐな状態における長手方向の長さよりも若干長くなる。
この状態から、図4(b)に示すように、電力ケーブル1をまっすぐに戻すと(図中矢印D方向)、遮水層15の変形も元の状態に戻ろうとする。したがって、弾性変形していた半導電性樹脂層21および絶縁性樹脂層25は、元の状態に戻る。
しかし、金属層23は、長さが延びた状態であるため、まっすぐな元の状態に対して余長が生じる。この際、硬樹脂29と接触する部位の金属層23は、硬樹脂29が変形をしにくい。これに対し、軟樹脂31と接触する部位の金属層23は、軟樹脂31が軟らかいため変形し易い。
例えば、図4(b)に示すように、金属層23は、軟樹脂31との接触部が硬樹脂29との接触部より大きく変形する。軟樹脂31は、遮水層15の長手方向に所定間隔で間欠的に形成されるため、遮水層15の変形が長手方向に分散される。硬樹脂29が間欠的に形成されることで、この箇所では金属層23の変形が抑制されるので、金属層23が塑性変形して生じた余長が、硬樹脂29で挟まれた軟樹脂31で吸収される。したがって、金属層23に局所的な大きなしわ等の発生を抑制することができる。
<実施形態2>
また、本発明では、図5(a)に示す構成の遮水テープ19aを用いることもできる。遮水テープ19aは、遮水テープ19と略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25の構成が異なる。遮水テープ19aでは、絶縁性樹脂層25も、半導電性樹脂層21と同様に第1の他面側樹脂である硬樹脂33と第2の他面側樹脂である軟樹脂35との少なくとも二種の樹脂によって構成される。
また、本発明では、図5(a)に示す構成の遮水テープ19aを用いることもできる。遮水テープ19aは、遮水テープ19と略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25の構成が異なる。遮水テープ19aでは、絶縁性樹脂層25も、半導電性樹脂層21と同様に第1の他面側樹脂である硬樹脂33と第2の他面側樹脂である軟樹脂35との少なくとも二種の樹脂によって構成される。
軟樹脂35は、硬樹脂33よりも相対的に硬度が低く、容易に変形する樹脂で構成される。硬樹脂33と軟樹脂35とは、遮水テープ19aの長手方向に交互に並ぶように配置される。すなわち、遮水テープ19aでは、半導電性樹脂層21および絶縁性樹脂層25の両方において、長手方向に2種類の樹脂が交互に配置される。
なお、硬樹脂29と硬樹脂33は同一の樹脂であってもよく、別の樹脂であっても良い。同様に、軟樹脂31と軟樹脂35は同一の樹脂であってもよく、別の樹脂であっても良い。
遮水テープ19aでは、金属層23を挟んで、半導電性樹脂層21の硬樹脂29に対応する絶縁性樹脂層25の部位には、硬樹脂33が配置される。同様に、金属層23を挟んで、半導電性樹脂層21の軟樹脂31に対応する絶縁性樹脂層25の部位には、軟樹脂35が配置される。すなわち、金属層23を挟んだ両側の同一の位置に、硬い硬樹脂29、33および軟らかい軟樹脂31、35がそれぞれ配置される。
遮水テープ19aを用いて、電力ケーブルを構成しても、遮水テープ19を用いた場合と同様の効果を得ることができる。また、前述のように金属層23が変形する軟樹脂31の部位には、その反対側に軟樹脂35が配置されるため、金属層23が当該部位でより変形し易くなる。また、軟樹脂31、35の硬度が略同等であれば、金属層23はその両側に対して同程度に変形できる。
<実施形態3>
また、本発明では、図5(b)に示す構成の遮水テープ19bを用いることもできる。遮水テープ19bは、遮水テープ19aと略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25における硬樹脂33と軟樹脂35の配置が異なる。
また、本発明では、図5(b)に示す構成の遮水テープ19bを用いることもできる。遮水テープ19bは、遮水テープ19aと略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25における硬樹脂33と軟樹脂35の配置が異なる。
遮水テープ19bでは、金属層23を挟んで、半導電性樹脂層21の硬樹脂29に対応する絶縁性樹脂層25の部位には、軟樹脂35が配置される。同様に、金属層23を挟んで、半導電性樹脂層21の軟樹脂31に対応する絶縁性樹脂層25の部位には、硬樹脂33が配置される。すなわち、金属層23を挟んだ両側の同一の位置に、硬い樹脂と軟らかい樹脂とが互いに対向するように配置される。
遮水テープ19bを用いて、電力ケーブルを構成しても、遮水テープ19を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
また、半導電性樹脂層21の軟樹脂31と対向する箇所に、絶縁性樹脂層25の硬樹脂33が配置されているので、この部位では、半導電性樹脂層21の軟樹脂31方向に金属層23が変形し易い。他方、半導電性樹脂層21の硬樹脂29に対向する箇所に絶縁性樹脂層25の軟樹脂35が配置されているので、この部位では、絶縁性樹脂層25の軟樹脂35方向に金属層23が変形し易い。
この結果、遮水テープ19bでは、長手方向の全長に渡って、その変形方向を交互に変えながら金属層23の変形を分散させることができる。したがって、金属層23の集中的な変形を防止することができる。
なお、図示は省略するが、硬樹脂29と軟樹脂31の配置と、硬樹脂33と軟樹脂35の配置とは、必ずしも同一の長さで配置する必要はなく、異なる長さ(ピッチ)で配置することもできる。
<実施形態4>
本発明の遮水テープは、金属層23の表面および裏面に形成された樹脂層の少なくとも一方が、硬度の異なる樹脂で形成された部分を交互に配置したものであれば良い。より具体的には、前記半導電性樹脂層21と絶縁性樹脂層25の少なくとも一方を硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成すればよい。
図6に示す遮水テープ19cは、遮水テープ19と略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25のみが、硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成されたものである。硬樹脂29と軟樹脂31とは、遮水テープ19の長手方向に交互に並ぶように併設される。一方、半導電性樹脂層21は、一種類の樹脂で均一に構成されている。
本発明の遮水テープは、金属層23の表面および裏面に形成された樹脂層の少なくとも一方が、硬度の異なる樹脂で形成された部分を交互に配置したものであれば良い。より具体的には、前記半導電性樹脂層21と絶縁性樹脂層25の少なくとも一方を硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成すればよい。
図6に示す遮水テープ19cは、遮水テープ19と略同様の構成であるが、絶縁性樹脂層25のみが、硬樹脂29と軟樹脂31との少なくとも二種の樹脂で構成されたものである。硬樹脂29と軟樹脂31とは、遮水テープ19の長手方向に交互に並ぶように併設される。一方、半導電性樹脂層21は、一種類の樹脂で均一に構成されている。
この遮水テープ19cを用いて、電力ケーブルを構成しても、遮水テープ19を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
<実施形態5>
本発明は、電力ケーブルに限られず、光ファイバなどによる通信ケーブルにも適用が可能である。
この場合、通信線(光ファイバケーブルなど)および保護層や緩衝層などから構成されるケーブルコアの外周に遮水テープを巻きつければよい。
この場合、金属層23の一方の面に設けられる一面側樹脂層と、他方の面に設けられる他面側樹脂層は、何れも、絶縁性の樹脂で形成された層であっても良い。
本発明は、電力ケーブルに限られず、光ファイバなどによる通信ケーブルにも適用が可能である。
この場合、通信線(光ファイバケーブルなど)および保護層や緩衝層などから構成されるケーブルコアの外周に遮水テープを巻きつければよい。
この場合、金属層23の一方の面に設けられる一面側樹脂層と、他方の面に設けられる他面側樹脂層は、何れも、絶縁性の樹脂で形成された層であっても良い。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………電力ケーブル
3………導体
5………内部半導電層
7………絶縁体
9………外部半導電層
11………遮蔽層
13………導電性押えテープ
15………遮水層
17………シース
19、19a、19b、19c………遮水テープ
21………半導電性樹脂層
23………金属層
25………絶縁性樹脂層
27………接着層
29………硬樹脂
31………軟樹脂
33………硬樹脂
35………軟樹脂
100………遮水テープ
101………半導電性樹脂層
103………金属層
105………絶縁性樹脂層
107………接着層
3………導体
5………内部半導電層
7………絶縁体
9………外部半導電層
11………遮蔽層
13………導電性押えテープ
15………遮水層
17………シース
19、19a、19b、19c………遮水テープ
21………半導電性樹脂層
23………金属層
25………絶縁性樹脂層
27………接着層
29………硬樹脂
31………軟樹脂
33………硬樹脂
35………軟樹脂
100………遮水テープ
101………半導電性樹脂層
103………金属層
105………絶縁性樹脂層
107………接着層
Claims (5)
- ケーブル用の遮水テープであって、
金属層と、
前記金属層の一方の面に設けられる一面側樹脂層と、
前記金属層の他方の面に設けられる他面側樹脂層と、
を少なくとも具備し、
前記一面側樹脂層は、第1の一面側樹脂で形成した部位と、前記第1の一面側樹脂よりも硬度の低い第2の一面側樹脂で形成された部位とを有し、
遮水テープの長手方向に沿った断面において、前記第1の一面側樹脂と、前記第2の一面側樹脂とが交互に並ぶように配置されることを特徴とするケーブル用の遮水テープ。 - 前記他面側樹脂層は、第1の他面側樹脂で形成した部位と、前記第1の他面側樹脂よりも硬度の低い第2の他面側樹脂で形成した部位とを有し、
前記遮水テープの長手方向に沿った断面において、前記第1の他面側樹脂と、前記第2の他面側樹脂とが交互に並ぶように配置されることを特徴とする請求項1記載のケーブル用の遮水テープ。 - 前記一面側樹脂層の前記第1の一面側樹脂で形成した部位に対して、前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を前記第1の他面側樹脂で形成し、
前記一面側樹脂層の前記第2の一面側樹脂で形成した部位に対して、前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を前記第2の他面側樹脂で形成したことを特徴とする請求項2記載のケーブル用の遮水テープ。 - 前記一面側樹脂層の前記第1の一面側樹脂で形成した部位に対して、前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を前記第2の他面側樹脂で形成し、
前記一面側樹脂層の前記第2の一面側樹脂で形成した部位に対して、前記他面側樹脂層の、前記金属層を挟んで対応する部位を前記第1の他面側樹脂で形成したことを特徴とする請求項2記載のケーブル用の遮水テープ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のケーブル用の遮水テープを用い、
前記一面側樹脂層は導電性を有し、前記他面側樹脂層は絶縁性を有し、
導体を含むケーブルコア外周に、前記一面側樹脂層を内面側にして、前記遮水テープが巻付けられて遮水層が形成され、
前記遮水層の外周にシースが形成されることを特徴とする遮水ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013262337A JP2015118840A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | 遮水テープ、遮水ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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