JP2019169092A - 数値制御装置、及びデータ制御方法 - Google Patents

数値制御装置、及びデータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工作機械の加工サイクルタイムを短縮できる数値制御装置、及びデータ制御方法を提供する。【解決手段】FPGA41は、CPU31又はCPU46からのアクセス頻度の監視を記憶装置45が格納する注目データに対して実行する。FPGA41は、所定時間の間にアクセス頻度が第一閾値以上になったことを検知した注目データを、DPRAM42とは異なり且つレイテンシが記憶装置45より小さいDPRAM43に特定データとして複写又は移動する。FPGA41は、特定データのアクセス先をDPRAM43に変更する。これにより、CPU31又はCPU46は、特定データにアクセスする際に、DPRAM43にアクセスする。【選択図】図1

Description

本発明は、数値制御装置、及びデータ制御方法に関する。
特許文献1に記載の工作機械は、金属などの加工対象に対し所望の加工を施す。工作機械の制御装置は、数値制御用のCPU及び画面UI(User Interface)処理用のCPUの二つのCPUを用いる。この様な構成の場合、FPGA(Field Programmable Gate Array)が内蔵するDPRAM(Dual Port Random Access Memory)とバックアップ用メモリとを用いて、二つのCPU間でデータの受け渡しをするのが一般的である。
この場合、データのアクセス頻度及び電源OFF時に消去して良いデータか否かにより、データの格納先を決めている。アクセス頻度が高く且つ電源OFF時に消去しても良いデータは、FPGAが内蔵するDPRAMに格納する。DPRAMのレイテンシ(通信の遅延時間)は、バックアップ用メモリのレイテンシと比較して、小さい。バックアップ用メモリの種類にもよるが、一般的にバックアップ用メモリのレイテンシはDPRAMのレイテンシの4倍以上である。
特開2017−188005号公報
その為、DPRAMが格納していないデータのアクセス頻度が高まった場合、アクセス速度が遅いので、制御装置全体の処理時間が長くなり、工作機械の加工サイクルタイムが長くなるという問題があった。
本発明の目的は、工作機械の加工サイクルタイムを短縮できる数値制御装置、及びデータ制御方法を提供することである。
請求項1の数値制御装置は、一方の制御部と他方の制御部との間でデータの受け渡しをFPGA(Field Programmable Gate Array)が内蔵する主メモリと、前記主メモリよりレイテンシが大きい前記FPGAの外部の副メモリと、を用いて行う工作機械の数値制御装置において、前記主メモリとは異なり且つ前記レイテンシが前記副メモリより小さい補助メモリと、前記一方の制御部又は前記他方の制御部からのアクセス頻度の監視を前記副メモリが格納する注目データに対して実行する監視手段と、前記監視手段が所定時間の間に前記アクセス頻度が第一閾値以上になったことを検知した前記注目データを、特定データとして前記補助メモリに複写又は移動する第一移動手段と、前記特定データのアクセス先を前記補助メモリに変更する変更手段とを備えることを特徴とする。監視手段は、レイテンシが大きい副メモリが格納する注目データのアクセス頻度を監視する。第一移動手段は、所定時間の間にアクセス頻度が第一閾値以上となった注目データをレイテンシの小さい補助メモリに複写又は移動する。故に、第一移動手段は、アクセス頻度の高い副メモリの注目データをよりレイテンシの小さい補助メモリに移動するので、応答速度が速くなり、数値制御装置は、工作機械の加工サイクルタイムを短縮できる。
請求項2の前記監視手段は、前記補助メモリが格納する前記特定データの前記アクセス頻度も監視し、前記補助メモリが格納する前記特定データの内で、所定監視時間の間の前記アクセス頻度が第二閾値より少ない前記特定データを前記副メモリに移動又は上書きする第二移動手段を更に備えても良い。第二移動手段は、補助メモリが格納する特定データの内で、アクセス頻度が少なくなった特定データを副メモリに移動又は上書きする。故に、応答速度の最適化を図ることができると共に、補助メモリの資源が有効に活用でき、コストの削減が可能となる。
請求項3の前記第二移動手段は、前記第一移動手段が前記特定データとして前記補助メモリに複写した場合には、前記特定データを上書きし、前記第一移動手段が前記特定データとして前記補助メモリに移動した場合には、前記特定データを前記副メモリに移動しても良い。第二移動手段は、第一移動手段が特定データとして補助メモリに複写した場合には、特定データを上書きする。第二移動手段は、第一移動手段が特定データとして補助メモリに移動した場合には、特定データを副メモリに移動する。故に、数値制御装置は、データの消失を防止できる。
請求項4の前記補助メモリは、電源がOFFとなると格納する前記特定データを消去し、前記副メモリは、前記電源がOFFとなっても格納する前記注目データを維持し、電源OFF又は停電の発生を検知した際に、前記補助メモリが格納する前記特定データを前記副メモリに移動、複写、上書きの内の何れかを実行する第三移動手段を更に備えても良い。電源がOFFとなると格納するデータを消去する補助メモリが格納する特定データは、消去すると困るデータである。第三移動手段は、電源がOFFになる前に、補助メモリが格納する特定データを電源がOFFになってもデータを維持する副メモリに移動、複写、上書きの内の何れかを実行する。故に、数値制御装置は、補助メモリが格納するデータを消去してしまう可能性を低減できる。
請求項5の前記第三移動手段は、所定待機時間内に、前記電源のON又は前記停電の復旧を検知した際は、前記補助メモリが格納する前記特定データを前記副メモリに移動、複写、又は上書きを実行しなくても良い。数値制御装置は、アクセス頻度の高い注目データに対し、よりレイテンシの小さい補助メモリへのアクセスを維持する。故に、数値制御装置は、工作機械の加工サイクルタイムを短縮できる。
請求項6の数値制御装置は、所定タイミングが到来した時に、前記補助メモリの前記特定データの内で前記副メモリが格納していない前記特定データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記特定データを前記副メモリに複写又は上書きする複写手段とを更に備えても良い。複写手段は、所定タイミングが到来した時に、特定手段が特定した副メモリが格納していない特定データを副メモリに複写又は上書きする。故に、数値制御装置は、電源がOFFになった際に、補助メモリが格納する消去したら困るデータを消去してしまう可能性を低減できる。
請求項7の前記補助メモリは、前記FPGAが内蔵しても良い。FPGAが補助メモリを備えるので、外部に備える場合と比較して、応答速度が速まる。
請求項8のデータ制御方法は、一方の制御部と他方の制御部との間でデータの受け渡しをFPGA(Field Programmable Gate Array)が内蔵する主メモリと、前記主メモリよりレイテンシが大きい前記FPGAの外部の副メモリと、を用いて行う数値制御装置のデータ制御方法において、前記一方の制御部又は前記他方の制御部からのアクセス頻度の監視を前記副メモリが格納する注目データに対して実行し、所定時間の間に前記アクセス頻度が閾値以上になったことを検知した前記注目データを、前記主メモリとは異なり且つ前記レイテンシが前記副メモリより小さい補助メモリに特定データとして複写又は移動し、前記特定データのアクセス先を前記補助メモリに変更することを特徴とする。データ制御方法は、レイテンシが大きい副メモリが格納する注目データのアクセス頻度を監視する。データ制御方法は、所定時間の間にアクセス頻度が閾値以上となった注目データをレイテンシのより小さい補助メモリに複写又は移動する。故に、データ制御方法は、アクセス頻度の高い副メモリの注目データをよりレイテンシの小さい補助メモリに移動するので、応答速度が速くなり、工作機械の加工サイクルタイムを短縮できる。
数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 データのアクセス先を示す図。 RAM47の各領域の例を示す図。 記憶装置45の各データに対するアクセス頻度の監視を説明する為の図。 注目データに対するアクセス頻度の増加によるアクセス先の変更を説明する為の図。 特定データに対するアクセス頻度の減少によるアクセス先の変更を説明する為の図。 電源がOFFする際のDPRAM43のデータの退避を説明する為の図。 データ制御処理の流れ図。 退避処理の流れ図。 バックアップ処理の流れ図。
図を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1に示す数値制御装置30は工作機械1の軸移動を制御することで、テーブル(図示略)上面に保持した被削材(図示略)の切削加工を行う。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々X軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。
図1を参照し、工作機械1の構成を説明する。工作機械1は、例えばテーブル上面に保持した被削材に対し、Z軸方向に延びる主軸に装着した工具をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動して加工(例えばドリル加工、タップ加工、側面加工、旋削加工等)を行う立型工作機械である。工作機械1は図示しない主軸機構、主軸移動機構、工具交換装置等を備える。主軸機構は主軸モータ52を備え、工具を装着した主軸を回転する。主軸移動機構は、Z軸モータ51、X軸モータ53、Y軸モータ54を更に備え、テーブル上面に支持した被削材に対し相対的に主軸をXYZの各軸方向に夫々移動する。工具交換装置はマガジンモータ55を備え、複数の工具を収納する工具マガジン(図示略)を駆動し、主軸に装着した工具を他の工具と交換する。Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54、マガジンモータ55は、サーボモータである。
工作機械1は操作盤24を更に備える。操作盤24は入力部25、及び表示部28等を備える。入力部25は各種入力、指示、設定等を行う為の機器である。表示部28は入力画面、操作画面等の各種画面を表示する機器である。操作盤24は数値制御装置30の入出力部35と、表示I/F36に接続する。
数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34、入出力部35、FPGA41、記憶装置45、画像処理用のCPU46、表示I/F36及び駆動回路51A〜55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を制御する。
ROM32は、データ制御処理プログラム等の制御プログラムを記憶する。ROM32は、第一閾値、第二閾値、所定時間の値、所定監視時間の値等を記憶する。RAM33は、ワーキングメモリとして機能し、各種パラメータ等を一時的に記憶する。記憶装置34は、フラッシュメモリ又はHDD(Hard Disc Drive)等の既存の不揮発性の記憶装置である。記憶装置34は、各種の入力画面と操作画面のデータとNCプログラム等を記憶する。入出力部35は入力部25に接続する。CPU46は、画面UIを制御するCPUである。CPU46は、FPGA41と表示I/F36に接続する。
表示I/F36は操作盤24の表示部28に接続する。
FPGA41は、CPU31とCPU46との間でデータの受け渡しを行う。FPGA41は、データ制御処理プログラムを読み出し、後述するデータ制御処理(図8参照)等を実行する。FPGA41は、DPRAM42、DPRAM43、及びI/F44等を備える。DPRAM42は、アクセス頻度が高く且つ電源OFF時に消去しても良いデータを格納する。アクセスは、リードアクセスとライトアクセスの両方を含む。DPRAM42は、以下、「主メモリ42」と言う。DPRAM43は、アクセス頻度が高く且つ電源OFF時に消去できないデータを格納する。DPRAM43は、本実施形態において新たに追加したDPRAMである。DPRAM43は、以下、「補助メモリ43」と言う。I/F44は、FPGA41に記憶装置45を接続するI/Fである。I/F44は、後述するRAM47(図3参照)を備える。
記憶装置45は、主メモリ42、補助メモリ43よりレイテンシが大きいフラッシュメモリ等の既存の不揮発性メモリである。記憶装置45は、電源OFF時に消去できないデータを格納する。記憶装置45は、以下、「副メモリ45」と言う。
駆動回路51Aは電流検出器51CとZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。駆動回路52Aは電流検出器52Cと主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53Aは電流検出器53CとX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54Aは電流検出器54CとY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aはマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。駆動回路51A〜55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51〜55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A〜55Aはエンコーダ51B〜55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。フィードバック信号はパルス信号である。
電流検出器51C〜54Cは駆動回路51A〜55Aが夫々出力した駆動電流を検出する。電流検出器51C〜54Cは検出した駆動電流を夫々駆動回路51A〜54Aにフィードバックする。駆動回路51A〜54Aは電流検出器51C〜54Cが夫々フィードバックした駆動電流に基づき、電流(トルク)制御を行う。
図2を参照し、補助メモリ43を追加した前後における、CPU31又はCPU46による副メモリ45が格納するデータへのアクセスについて説明する。図2中の一点鎖線は、補助メモリ43を追加する前における、CPU31又はCPU46による副メモリ45が格納するデータへのアクセスを示している。CPU31又はCPU46は、主メモリ42、補助メモリ43よりレイテンシが大きい副メモリ45に常にアクセスする。副メモリ45が格納するデータは、以下、「注目データ」と言う。
図2中の点線は、補助メモリ43を追加した後における、CPU31又はCPU46による注目データへのアクセスを示している。詳しくは後述するが、FPGA41は、アクセス頻度の高い注目データを、副メモリ45から補助メモリ43に移動又は複写する。移動は、他の場所にデータを複製すると共に、元データを削除する処理である。複写は、他の場所にデータを複製するのみで元データの削除を行わない処理である。故に、複写の方が、元データの削除を伴わない分だけ、負荷が低減できる。FPGA41は、補助メモリ43に移動又は複写した注目データのアクセス先を、副メモリ45から補助メモリ43に変更する。これにより、CPU31又はCPU46は、アクセス頻度の高い注目データについては、副メモリ45よりレイテンシが小さい補助メモリ43にアクセスする。補助メモリ43が格納する注目データは、以下、「特定データ」と言う。アクセス頻度の高い注目データとしては、例えば、工作機械固有のシステムデータであり、時定数、最高速度等がある。
図3を参照し、I/F44が備えるRAM47の各領域について説明する。RAM47は、アドレスポインタ格納領域47A、アクセスアドレス格納領域47B、及びアドレスキャッシュ領域47C等を有する。アドレスポインタ格納領域47Aは、各注目データのアクセス先のアドレスを指定する情報を格納する。アドレスポインタ格納領域47Aは、例えば、アドレスポインタテーブル(図4参照)を格納する。アクセスアドレス格納領域47Bは、CPU31又はCPU46がアクセスした注目データの副メモリ45のアドレス及び特定データの補助メモリ43のアドレスを順次格納する。アドレスキャッシュ領域47Cは、所定時間内にアクセス頻度が第一閾値以上となった注目データの副メモリ45のアドレスを格納する。
図4を参照し、FPGA41のアクセス頻度監視機能の第一機能について説明する。FPGA41は、CPU31又はCPU46がアクセスした注目データの副メモリ45のアドレスをアクセスアドレス格納領域47Bに順次格納する。FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bに格納した注目データの副メモリ45のアドレスが該注目データの最初のアドレスの時、第一タイマをスタートする。例えば、FPGA41が、注目データの副メモリ45のアドレス"0x10a0"を初めてアクセスアドレス格納領域47Bに格納した時に、第一タイマをスタートする。第一タイマのスタート後、所定時間が経過する前に、CPU31又はCPU46が同じアドレスの注目データに第一閾値以上のアクセスをした場合、FPGA41は、該注目データのアドレスをアドレスキャッシュ領域47Cに格納する。例えば、所定時間が経過する前に、CPU31又はCPU46がアドレス"0x10a0"の注目データに第一閾値以上のアクセスをした場合、FPGA41は、アドレス"0x10a0"をアドレスキャッシュ領域47Cに格納する。
図5を参照し、FPGA41のデータ移動機能の第一機能について説明する。FPGA41は、所定時間が経過する前に、CPU31又はCPU46が同じアドレスの注目データに第一閾値以上のアクセスをした場合、副メモリ45から該注目データを補助メモリ43に移動又は複写する。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの該注目データのアクセス先を副メモリ45のアドレスから補助メモリ43のアドレスに変更する。これにより、CPU31又はCPU46は、該注目データにアクセスする際、よりレイテンシの小さい補助メモリ43にアクセスする。
例えば、FPGA41は、所定時間が経過する前に、CPU31又はCPU46がアドレス"0x10a0"の注目データに第一閾値以上のアクセスをした場合、副メモリ45から該注目データを補助メモリ43に移動又は複写する。該注目データを格納する補助メモリ43のアドレスは、アドレス"0x20a0"であるとする。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの該注目データのアクセス先を副メモリ45のアドレス"0x10a0"から補助メモリ43のアドレス"0x20a0"に変更する。これにより、CPU31又はCPU46は、副メモリ45のアドレス"0x10a0"の注目データにアクセスする際、補助メモリ43のアドレス"0x20a0"にアクセスする。
図6を参照し、FPGA41のアクセス頻度監視機能とデータ移動機能の第二機能について説明する。FPGA41は、補助メモリ43に注目データを特定データとして格納すると、第二タイマをスタートする。所定監視時間が経過する間における、同じ特定データへのアクセスが第二閾値より少ない場合、FPGA41は、アドレスキャッシュ領域47Cの該特定データの副メモリ45におけるアドレスを削除する。
FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの該特定データのアドレスを補助メモリ43のアドレスから副メモリ45のアドレスに変更する。FPGA41は、補助メモリ43の該特定データを副メモリ45に移動又は上書きする。上書きは、元のデータの上に新しいデータで書き込む処理である。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に注目データを特定データとして移動した場合、補助メモリ43の特定データを注目データとして副メモリ45に移動する。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に注目データを特定データとして複写した場合、補助メモリ43の特定データを注目データとして副メモリ45の対応する注目データに上書きする。上書きした場合、FPGA41は、該特定データを補助メモリ43から削除する。これにより、CPU31又はCPU46は、アクセス頻度が少なくなった注目データに対し、副メモリ45にアクセスする。
例えば、FPGA41は、アドレス"0x10a0"の注目データを補助メモリ43に特定データとして格納し、第二タイマをスタートする。所定監視時間が経過する間における、該特定データのアクセスが第二閾値より少ない場合、FPGA41は、アドレスキャッシュ領域47Cの該特定データのアドレス"0x10a0"を削除する。FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bの補助メモリ43における該特定データのアドレス"0x20a0"を削除する。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの該特定データのアドレスをアドレス"0x20a0"からアドレス"0x10a0"に変更する。FPGA41は、補助メモリ43から該特定データを副メモリ45に移動又は複写する。
図7を参照し、FPGA41の電源OFF時退避機能について説明する。作業者が工作機械1の電源をOFFした場合、又は停電が発生した場合であっても、一定時間、例えばコンデンサ等がFPGA41、副メモリ45等に電力を供給する。FPGA41は、この間に、本電源OFF時退避機能を実行する。
FPGA41は、作業者が工作機械1の電源をOFFした場合、又は停電発生を示す信号を検知した場合、補助メモリ43が格納する特定データを注目データとして副メモリ45に戻す。副メモリ45に戻す際、FPGA41は、特定データの移動、複写、上書きの内の何れかを行う。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に注目データを特定データとして移動した場合、補助メモリ43の特定データを注目データとして副メモリ45に移動又は複写する。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に注目データを特定データとして複写した場合、補助メモリ43の特定データを注目データとして副メモリ45の対応する注目データに上書きする。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aにおける補助メモリ43のアドレスを副メモリ45のアドレスに変更する。これにより、FPGA41は、消去できないデータを不揮発性の副メモリ45に退避する。FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bとアドレスキャッシュ領域47Cが夫々格納するアドレスを削除する。
例えば、作業者が工作機械1の電源をOFFした際、又は停電発生を示す信号を検知した際に、補助メモリ43が、アドレス"0x20a0"に特定データを格納しているとする。この場合、FPGA41は、アドレス"0x20a0"の特定データを副メモリ45の対応するアドレス"0x10a0"に戻す。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの補助メモリ43のアドレス"0x20a0"を副メモリ45のアドレス"0x10a0"に変更する。FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bとアドレスキャッシュ領域47Cが夫々格納するアドレスを削除する。
図8を参照し、データ制御処理の流れについて説明する。FPGA41は、ROM32からデータ制御処理プログラムを読み出して、データ制御処理を実行する。データ制御処理は、例えば、工作機械1の電源ONをトリガとして開始する。本データ制御処理においては、一つのデータにフォーカスして処理の流れを説明する。実際には、FPGA41は、複数のデータに対して並列に処理を行う。
FPGA41は、CPU31又はCPU46が注目データにアクセスしたか判定する(S1)。例えば、FPGA41は、CPU31又はCPU46によるアドレスポインタ格納領域47Aへアクセスを監視する。FPGA41は、CPU31又はCPU46によるアドレスポインタ格納領域47Aへアクセスがあった場合に、注目データにアクセスしたと判定する。CPU31又はCPU46が注目データにアクセスしていないと判定した場合(S1:NO)、S1を繰り返す。FPGA41は、CPU31又はCPU46が注目データにアクセスしたと判定した場合(S1:YES)、第一タイマが所定時間経過したか判定する(S3)。
FPGA41は、第一タイマが所定時間経過していないと判定した場合(S3:NO)、アクセスアドレス格納領域47Bにアドレスを格納する(S5)。具体的には、FPGA41は、CPU31又はCPU46がアクセスした副メモリ45の注目データのアドレスをアクセスアドレス格納領域47Bに格納する。FPGA41は、該注目データのアドレスをアクセスアドレス格納領域47Bに初めて格納したか判定する(S7)。具体的には、FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bが該注目データのアドレスを他に格納していないか判定することで、初めて格納したか判定する。FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bが該注目データのアドレスを他に格納していない場合、初めて格納したと判定する。
FPGA41は、初めて格納したと判定した場合(S7:YES)、第一タイマをスタートする(S9)。FPGA41は、S1に戻り、前述の処理を繰り返す。FPGA41は、初めての格納ではないと判定した場合(S7:NO)、FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bが格納する該注目データのアドレスの数を算出し、算出した値が第一閾値以上であるか判定する(S11)。FPGA41は、第一閾値以上ではないと判定した場合(S11:NO)、第一タイマが所定時間経過したか判定する(S13)。FPGA41は、所定時間経過していないと判定した場合(S13:NO)、S1に戻り、前述の処理を繰り返す。
FPGA41は、所定時間経過したと判定した場合(S13:YES)、アクセスアドレス格納領域47Bの該注目データのアドレスを全て削除する(S15)。FPGA41は、S1に戻る。S11において、FPGA41は、第一閾値以上であると判定した場合(S11:YES)、アドレスキャッシュ領域47Cに該注目データの副メモリ45のアドレスを格納する(S17)。FPGA41は、該注目データを副メモリ45から補助メモリ43に特定データとして移動又は複写する(S19)。FPGA41は、移動又は複写中、対応するデータへのアクセス待ちを指示する待機フラグを、例えば、RAM33に立てる。
FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの対応するアドレスを補助メモリ43のアドレスに書き換える(S21)。書き換えを行う前の対応するアドレスは、副メモリ45のアドレスである。FPGA41は、副メモリ45のアドレスを、該注目データを移動又は複写した補助メモリ43のアドレスに書き換える。これにより、CPU31,46は、該注目データにアクセスする場合、レイテンシがより小さい補助メモリ43にアクセスする。
FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bの該注目データのアドレスを全て削除し(S23)、第二タイマをスタートする(S25)。FPGA41は、CPU31又はCPU46が補助メモリ43の該特定データにアクセスしたか判定する(S27)。S27はS1と同様の処理なので、詳しい説明は省略する。FPGA41は、該特定データにアクセスしていないと判定した場合(S27:NO)、S27を繰り返す。
FPGA41は、該特定データにアクセスしたと判定した場合(S27:YES)、第二タイマが所定監視時間経過したか判定する(S29)。FPGA41は、第二タイマが所定監視時間経過したと判定した場合(S29:YES)、S33に進む。FPGA41は、第二タイマが所定監視時間経過していないと判定した場合(S29:NO)、アクセスアドレス格納領域47Bに該特定データの補助メモリ43のアドレスを格納する(S31)。
FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bが格納する該特定データのアドレスの数を算出し、算出した値が第二閾値以上であるか判定する(S33)。FPGA41は、第二閾値以上であると判定した場合(S33:YES)、S23に戻り、前述の処理を繰り返す。この際、S23においては、FPGA41は、アクセスアドレス格納領域47Bの該特定データの補助メモリ43のアドレスを全て削除する。
FPGA41は、第二閾値以上でないと判定した場合(S33:NO)、第二タイマが所定監視時間経過したか判定する(S35)。FPGA41は、第二タイマが所定監視時間経過していないと判定した場合(S35:NO)、S27に戻り、前述の処理を繰り返す。FPGA41は、第二タイマが所定監視時間経過したと判定した場合(S35:YES)、補助メモリ43が格納する該特定データを注目データとして副メモリ45に移動又は上書きする(S37)。FPGA41は、移動又は上書き中、対応するデータへのアクセス待ちを指示する待機フラグを、例えば、RAM33に立てる。
FPGA41は、上書きをしたか判定する(S39)。FPGA41は、移動したと判定した場合(S39:NO)、S43に進む。FPGA41は、上書きをしたと判定した場合(S39:YES)、補助メモリ43の該特定データを削除する(S41)。FPGA41は、アドレスキャッシュ領域47Cの該特定データに対応する副メモリ45のアドレスを削除する(S43)。
FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの対応するアドレスを副メモリ45のアドレスに書き換える(S45)。FPGA41は、S15に進む。
図9を参照して、退避処理の流れを説明する。FPGA41は、ROM32から退避処理プログラムを読み出して、退避処理を実行する。退避処理は、例えば、作業者による工作機械1の電源ONをトリガとして開始する。
FPGA41は、電源OFFフラグ又は停電発生を示す信号が有るか判定する(S51)。作業者が工作機械1の電源をOFFした際に、電源OFFを示す信号がCPU31に入力する。CPU31は、例えば、RAM33に電源OFFフラグを立てる。例えば、工作機械1は停電検知装置等を備えており、停電検知装置が停電発生時に出力する信号がCPU31に入力する。
FPGA41は、電源OFFフラグ又は停電発生を示す信号が無いと判定した場合(S51:NO)、S51を繰り返す。FPGA41は、電源OFFフラグ又は停電発生を示す信号が有ると判定した場合(S51:YES)、補助メモリ43が格納する特定データを注目データとして副メモリ45に移動、複写、上書きの内の何れかを行う(S53)。
FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの変更した全てのアドレスを副メモリ45のアドレスに書き換える(S55)。FPGA41は、アドレスキャッシュ領域47Cが格納するアドレスを全て削除し(S57)、アクセスアドレス格納領域47Bが格納する全てのアドレスを削除する(S59)。FPGA41は、S51に戻る。
図10を参照して、バックアップ処理の流れについて説明する。FPGA41は、ROM32からバックアップ処理プログラムを読み出して、バックアップ処理を実行する。バックアップ処理は、例えば、作業者による工作機械1の電源ONをトリガとして開始する。
FPGA41は、所定のタイミングが到来したか判定する(S61)。所定のタイミングは、例えば、作業者によるバックアップの指示があった時、予め設定した日時、補助メモリ43が格納する特定データの数が所定数以上となった時、補助メモリ43の容量が所定容量以上になった時等である。FPGA41は、所定のタイミングが到来していないと判定した場合(S61:NO)、S61を繰り返す。
FPGA41は、所定のタイミングが到来したと判定した場合(S61:YES)、補助メモリ43が格納する特定データの内で、副メモリ45の対応するデータと異なる特定データを特定する(S63)。具体的には、FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に特定データとして移動し、該特定データの副メモリ45のアドレスにデータが存在しない場合、該特定データを特定する。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に特定データとして移動し、該特定データの副メモリ45のアドレスにデータが存在する場合、存在するデータと該特定データが異なる際、該特定データを特定する。FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に特定データとして複写した場合、該特定データの副メモリ45のアドレスに存在するデータと該特定データが異なる際、該特定データを特定する。
FPGA41は、補助メモリ43の特定した特定データを副メモリ45の対応するアドレスに複写又は上書きする(S65)。具体的には、FPGA41は、副メモリ45から補助メモリ43に特定データとして移動し、該特定データの副メモリ45のアドレスにデータが存在しない場合、複写し、それ以外は上書きする。FPGA41は、S61に戻る。
上記実施形態によれば、FPGA41は、CPU31とCPU46との間でデータの受け渡しを行う。FPGA41は、主メモリ42とI/F44を備え、I/F44を介して副メモリ45と接続する。FPGA41は、更に、主メモリ42とは異なり且つ副メモリ45よりレイテンシが小さい補助メモリ43を備える。FPGA41は、CPU31又はCPU46からのアクセス頻度の監視を副メモリ45が格納する注目データに対して実行する。FPGA41は、所定時間の間にアクセス頻度が第一閾値以上になった注目データを特定データとして補助メモリ43に移動又は複写する。FPGA41は、アドレスポインタ格納領域47Aの対応するアドレスを補助メモリ43のアドレスに変更し、特定データに対するアクセス先を補助メモリ43に変更する。
FPGA41は、レイテンシが大きい副メモリ45が格納する注目データのアクセス頻度を監視する。FPGA41は、所定時間の間にアクセス頻度が第一閾値以上となった注目データをレイテンシの小さい補助メモリ43に複写又は移動する。故に、FPGA41は、アクセス頻度の高い副メモリ45の注目データをよりレイテンシの小さい補助メモリ43に移動するので、応答速度が速くなり、FPGA41は、工作機械1の加工サイクルタイムを短縮できる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、補助メモリ43が格納する特定データのアクセス頻度も監視する。FPGA41は、補助メモリ43が格納する特定データの内で、所定監視時間の間のアクセス頻度が第二閾値より少ない特定データを副メモリ45に移動又は上書きする。FPGA41は、補助メモリ43が格納する特定データの内で、アクセス頻度が少なくなった特定データを副メモリ45に移動又は上書きする。故に、応答速度の最適化を図ることができると共に、補助メモリ43の資源が有効に活用でき、コストの削減が可能となる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、特定データとして補助メモリ43に複写した場合、アクセス頻度が少なくなった特定データを副メモリ45に上書きする。FPGA41は、特定データとして補助メモリ43に移動した場合、アクセス頻度が少なくなった特定データを副メモリ45に移動する。故に、FPGA41は、データの消失を防止できる。
上記実施形態によれば、補助メモリ43は、電源がOFFとなると格納する特定データを消去し、副メモリ45は、電源がOFFとなっても格納する注目データを維持する。FPGA41は、電源OFF又は停電の発生を検知した際に、補助メモリ43が格納する特定データを副メモリ45に移動、複写、上書きの内の何れかを行う。電源がOFFとなると格納するデータを消去する補助メモリ43が格納する特定データは、消去すると困るデータである。FPGA41は、電源がOFFになる前に、補助メモリ43が格納する特定データを電源がOFFになってもデータを維持する副メモリ45に移動、複写、上書きの内の何れかを行う。故に、FPGA41は、補助メモリ43が格納するデータを消去してしまう可能性を低減できる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、所定のタイミングが到来した時に、補助メモリ43の特定データの内で副メモリ45が格納していない特定データを特定する。副メモリ45が格納していない特定データは、副メモリ45の対応するアドレスにデータが存在しない特定データ、又は存在するデータと異なる特定データである。FPGA41は、特定した特定データを副メモリ45に複写又は上書きする。FPGA41は、所定タイミングが到来した時に、副メモリ45が格納していない特定データを副メモリ45に複写又は上書きする。故に、電源がOFFになった際に、補助メモリ43が格納する消去したら困るデータを消去してしまう可能性が低減できる。
上記実施形態によれば、補助メモリ43は、FPGA41に設ける。FPGA41が補助メモリ43を備えるので、外部に備える場合と比較して、応答速度が速まる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、電源OFF又は停電の発生を検知した際に、アドレスポインタ格納領域47Aの変更した全てのアドレスを副メモリ45のアドレスに書き換える。故に、再び工作機械1の電源がONになり、CPU31又はCPU46がデータにアクセスを行う際に、FPGA41は、アドレスが異なる為にデータにアクセス出来なくなることを防止できる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、補助メモリ43の特定データを注目データとして副メモリ45に戻す際に、アクセスアドレス格納領域47Bとアドレスキャッシュ領域47Cの対応するアドレスを削除する。故に、該注目データが再びデータ制御処理の対象となった際に、FPGA41は、適切にデータ制御処理を実行できる。
上記実施形態によれば、FPGA41は、副メモリ45と補助メモリ43との間でデータを移す際に、待機フラグを立てる。故に、FPGA41は、補助メモリ43との間でデータを移している最中は、CPU31又はCPU46による対象データへのアクセスを防止できる。
上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態の駆動回路51A〜55Aは数値制御装置30に設けているが、工作機械1に設けても良い。上記実施形態おいて、FPGA41が注目データを特定データとして副メモリ45から補助メモリに移す際、複写するのがより好ましい。移動は複写と削除の二つの動作を伴うので、移動する場合と比較して、データを移す処理が高速化できる。
上記実施形態の第一閾値と第二閾値は同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。上記実施形態の所定時間と所定監視時間は同じ時間であっても良いし、異なる時間であっても良い。
上記実施形態の各種のフラグは、レジスタにより実現しても良いし、プログラムにより実現しても良い。上記実施形態の退避処理におけるS1において、電源OFFフラグの代わりに、電源のOFFを示す信号が有るか判定しても良い。
上記実施形態のバックアップ処理は、副メモリ45が格納していない特定データを特定せずに、補助メモリ43が格納する全ての特定データを副メモリ45に複写又は上書きしても良い。
上記実施形態のFPGA41は、独立した記憶装置として補助メモリ43を備えなくても良い。例えば、DPRAM42の容量を大きくし、DPRAM42が主メモリ領域と補助メモリ領域を備える様にしても良い。
上記実施形態の補助メモリ43は、FPGA41の外部に備えても良い。上記実施形態において、作業者が工作機械1の電源をOFFした場合、又は停電が発生した場合、バッテリ等の補助電源が、一定時間、FPGA41と副メモリ45に電力を供給しても良い。
上記実施形態において、FPGA41は、電源OFF又は停電発生を検知した際に所定待機時間後に、補助メモリ43が格納する特定データを副メモリ45に移動、複写、上書きの内の何れかを実行しても良い。所定待機時間は、電源OFF後に電力が供給される一定時間より短い時間である。この場合、FPGA41は、所定待機時間内に、電源がON又は停電の復旧が検知された際は、補助メモリ43が格納する特定データを副メモリ45に移動、複写、又は上書きを実行しない。FPGA41は、所定待機時間内に、電源がON又は停電の復旧が検知された際は、アクセス頻度の高い副メモリ45の注目データをよりレイテンシの小さい補助メモリ43に移動する処理を維持する。故に、FPGA41は、工作機械1の加工サイクルタイムを短縮できる。
上記実施形態の主メモリ42と補助メモリ43は、DPRAMでなくても良い。例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等、副メモリ45よりレイテンシが小さく、電源OFF時に格納するデータを消去するメモリであれば良い。
本実施形態はCPU31とCPU46の少なくとも一方の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を、プロセッサとして用いても良い。CPU31又はCPU46とFPGA等によりプロセッサを実現しても良い。設定・確認処理は、複数のプロセッサによって分散処理しても良い。プログラムを記憶するROM32と記憶装置34は、例えばHDDと他の非一時的な記憶媒体の少なくとも一方で構成しても良い。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であれば良い。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば伝送される信号)を含まなくても良い。設定・確認処理プログラム、NCプログラム等の各種プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードして(即ち、伝送信号として送信され)、フラッシュメモリ等の記憶装置等に記憶しても良い。この時、プログラムは、サーバに備えられたHDDなどの非一時的な記憶媒体に保存していれば良い。
CPU31は、本発明の「一方の制御部」の一例である。CPU46は、本発明の「他方の制御部」の一例である。DPRAM42又はDPRAM42の主メモリ領域は、本発明の「主メモリ」の一例である。DPRAM43又はDPRAM42の補助メモリ領域は、本発明の「補助メモリ」の一例である。FPGA41が実行するデータ制御処理のS1〜S15とS25〜S35は、本発明の「監視手段」の一例である。FPGA41が実行するデータ制御処理のS19は、本発明の「第一移動手段」の一例である。FPGA41が実行するデータ制御処理のS21は、本発明の「変更手段」の一例である。FPGA41が実行するデータ制御処理のS37は、本発明の「第二移動手段」の一例である。FPGA41が実行する退避処理のS53は、本発明の「第三移動手段」の一例である。FPGA41が実行するバックアップ処理のS63は、本発明の「特定手段」の一例である。FPGA41が実行するバックアップ処理のS65は、本発明の「複写手段」の一例である。
1 工作機械
30 数値制御装置
31 CPU
41 FPGA
42 DPRAM
43 DPRAM
45 記憶装置

Claims (8)

  1. 一方の制御部と他方の制御部との間でデータの受け渡しをFPGA(Field Programmable Gate Array)が内蔵する主メモリと、前記主メモリよりレイテンシが大きい前記FPGAの外部の副メモリと、を用いて行う数値制御装置において、
    前記主メモリとは異なり且つ前記レイテンシが前記副メモリより小さい補助メモリと、
    前記一方の制御部又は前記他方の制御部からのアクセス頻度の監視を前記副メモリが格納する注目データに対して実行する監視手段と、
    前記監視手段が所定時間の間に前記アクセス頻度が第一閾値以上になったことを検知した前記注目データを、特定データとして前記補助メモリに複写又は移動する第一移動手段と、
    前記特定データのアクセス先を前記補助メモリに変更する変更手段と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記監視手段は、前記補助メモリが格納する前記特定データの前記アクセス頻度も監視し、
    前記補助メモリが格納する前記特定データの内で、所定監視時間の間の前記アクセス頻度が第二閾値より少ない前記特定データを前記副メモリに移動又は上書きする第二移動手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記第二移動手段は、前記第一移動手段が前記特定データとして前記補助メモリに複写した場合には、前記特定データを上書きし、前記第一移動手段が前記特定データとして前記補助メモリに移動した場合には、前記特定データを前記副メモリに移動することを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 前記補助メモリは、電源がOFFとなると格納する前記特定データを消去し、
    前記副メモリは、前記電源がOFFとなっても格納する前記注目データを維持し、
    電源OFF又は停電の発生を検知した際に、前記補助メモリが格納する前記特定データを前記副メモリに移動、複写、上書きの内の何れかを実行する第三移動手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の数値制御装置。
  5. 前記第三移動手段は、所定待機時間内に、前記電源のON又は前記停電の復旧を検知した際は、前記補助メモリが格納する前記特定データを前記副メモリに移動、複写、又は上書きを実行しないことを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  6. 所定タイミングが到来した時に、前記補助メモリの前記特定データの内で前記副メモリが格納していない前記特定データを特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記特定データを前記副メモリに複写又は上書きする複写手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一に記載の数値制御装置。
  7. 前記補助メモリは、前記FPGAが内蔵することを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の数値制御装置。
  8. 一方の制御部と他方の制御部との間でデータの受け渡しをFPGA(Field Programmable Gate Array)が内蔵する主メモリと、前記主メモリよりレイテンシが大きい前記FPGAの外部の副メモリと、を用いて行う数値制御装置のデータ制御方法において、
    前記一方の制御部又は前記他方の制御部からのアクセス頻度の監視を前記副メモリが格納する注目データに対して実行し、
    所定時間の間に前記アクセス頻度が閾値以上になったことを検知した前記注目データを、前記主メモリとは異なり且つ前記レイテンシが前記副メモリより小さい補助メモリに特定データとして複写又は移動し、
    前記特定データのアクセス先を前記補助メモリに変更することを特徴とするデータ制御方法。
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