JP2019167131A - 改ざん防止機能付き再封可能な包装体のシール方法 - Google Patents

改ざん防止機能付き再封可能な包装体のシール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成型容器と、再封機能を有する蓋材とを使用し、高速充填包装機を用いて包装体を作製する方法において、優れたシール性、開封性および再封性を保有し、併せて改ざん防止機能を有した包装体のシール方法を提供する。【解決手段】成型容器と、再封機能を有する蓋材とを使用し、少なくとも2回以上のヒートシール工程を有し、フランジ部上面(X)を全部ヒートシールする工程と、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)を除いた環状部分(Y)をヒートシールする工程とを連続して行い、各シール工程が特定のシール温度条件に設定されように構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、高速充填包装機を用いて成形される再封機能を有する包装体において、簡易な手段で改ざん防止機能を付加することができるシール方法に関する。
食品の包装体においては、開封後一度に消費しきれないことを想定して、再封機能を有する包装体が従来より用いられている。包装体に再封機能を付加することによって、開封後の食品の吸湿や乾燥を防ぐことができ、何より消費者にとっては一度開封したものを別の容器に移し替える手間がなくなり、利便性の面において優れている。
このような再封機能を有する包装体は、消費者にとっては利便性が高く消費者ニーズに叶う機能であるが、一方、再封機能を有するが故に、店頭において開封され改ざんされるリスクがあり、食品メーカーや販売店においては、開封したことが明確に識別できる対策は重要かつ必須の課題であった。
上記課題を解決するために、特許文献1では、再封機能を有するブリスター容器において、開封時に開け口に規則的又は不規則的に連続する白濁した線条体が構成されることにより再封したことが目視により確認できる包装容器が提案されている。
また、特許文献2では、再封機能を有するピロー包装容器およびブリスター容器において、開封すると感熱粘着剤層の領域内に網点状感熱粘着剤層により形成された文字、記号、図形等が表れ再封したことが目視により確認できる包装容器が提案されている。
特許第6042232号公報 特許第4531588号公報
しかしながら、上記はブリスター容器における改ざん防止機能を有する再封可能な包装容器であって、ブリスター包装機は同一機械内で連続的に容器を成型しながらシール包装を行うため、包装速度が遅くヒートシール時間が十分に確保できることによって、再封機能および改ざん防止機能を付与できるものである。
一方、成型容器を使用する高速充填包装機においては、生産性を高めるため短時間でヒートシールされシール時間が十分に確保できないため、包装体に再封機能および改ざん防止機能を安定的に付与することは困難であった。
本発明の目的は、成型容器と、再封機能を有する蓋材とを使用し、高速充填包装機を用いて包装体を作製する方法において、優れたシール性、開封性および再封性を保有し、併せて改ざん防止機能を有した包装体のシール方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、フランジ部を有する容器本体と、再封機能を有する蓋材とを使用し、少なくとも2回以上のヒートシール工程を有し、前記容器本体のフランジ部の上面を全部ヒートシールする工程と、前記容器本体のフランジ部の外周縁部の全部または一部を除いてヒートシールする工程とを連続して行い、各シール工程が特定のシール温度条件に設定されることにより、再封機能および改ざん防止機能を有する包装体を作製できることを見出し、本発明の包装体のシール方法を完成するに至った。
さらに、上記の包装体のシール方法であって、前記容器本体のフランジ部の上面を全部ヒートシールする工程の後に連続して行う補助シール工程を設け、前記補助シール工程が前記容器本体のフランジ部の上面を全部ヒートシールすることにより、包装体の密封性を一層高め、包装体の再封機能および改ざん防止機能の双方の機能を一層確実に発揮できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の方法は、以下の発明からなるものである。
[1]開口周縁部にフランジ部を有する容器本体と、蓋材基材層(a)と粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)とを上から順に積層させて構成された蓋材とが、フランジ部上面(X)においてヒートシールされる包装体のシール方法において、前記フランジ部におけるフランジ部上面(X)と、前記蓋材とをヒートシールする工程を少なくとも2回以上有し、これら少なくとも2回のシール工程が、フランジ部上面(X)を全部押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする全シール工程(A1)と、フランジ部上面(X)からフランジ部外周縁部の全部または一部を除く環状部分(Y)を押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする部分シール工程(B)とを含み、全シール工程(A1)および部分シール工程(B)とが前後に互換でき、且つ、連続して行われ、全シール工程(A1)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)から環状部分(Y)を除く外縁部分(Z)において、フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように構成される温度であって、且つ、部分シール工程(B)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)の環状部分(Y)において、フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より強くなる〔(X-c)>(c-b)〕ように構成される温度であることを特徴とする、包装体のシール方法に関する。
[2]全シール工程(A1)の後に連続して行われ、フランジ部上面(X)を全部押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする少なくとも1回以上の補助シール工程(A2)を有し、全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)において、フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように構成される温度であることを特徴とする、[1]記載の包装体のシール方法に関する。
本発明によれば、前記容器本体と、再封機能を有する前記蓋材とを使用し、高速充填包装機を用いて包装体を成形する場合において、本発明の包装体のシール方法を用いることにより、優れたシール性、開封性を有し、併せて開封後の容易な再封性と改ざん防止機能を有した包装体を提供することができる。
また、本発明の方法は、包装機のシール盤に特殊な加工は要さず、既存のフラットなシール盤の外周縁部または開封口周縁の一部を削り取るだけでよく、高額な費用をかけることなく実施することができる。
[本発明の実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかり、図1、図2は、2回または3回のシール工程で構成するシール装置の概略縦断面図であり、図1は全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)に用いる全面シール盤、図2は部分シール工程(B)に用いる部分シール盤、図3は包装体の斜視図、図4は包装体の分解斜視図、図5は包装体が密封された状態の概略縦断面図、図6は包装体の蓋材が一部開封した状態の概略縦断面図、図7は部分シール工程(B)において、フランジ部上面(X)のフランジ部外周縁部の全部を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤を用いて成形された包装体の開封後の本体容器の斜視図、
図8は部分シール工程(B)において、フランジ部上面(X)のフランジ部外周縁部の一部を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤を用いて成形された包装体の開封後の本体容器の斜視図であって、10は全面シール盤、11は全面シール盤の環状凸部、12は全面シール盤の環状凸部水平面、15は部分シール盤、16は部分シール盤の環状凸部、17は部分シール盤の環状凸部水平面、20は容器本体、21は収容部、22はフランジ部、30は蓋材、35は開封口、40はリテーナー、100は包装体、(a)は蓋材基材層、(b)は粘着樹脂層、(c)はシーラント層、(X)はフランジ部上面、(Y)は環状部分、(Z)は外縁部分をそれぞれ示す。
[本発明の実施形態の構成]
本発明の包装体のシール方法として、全シール工程(A1)および部分シール工程(B)は前後に互換できるが、ここでは全シール工程(A1)の後に部分シール工程(B)を順に行う方法を用い、部分シール工程(B)が、フランジ部上面(X)のフランジ部外周縁部の全部を除いた部分からなる環状部分(Y)を押圧するように構成された場合を一例とし、本発明の包装体のシール方法が適用される包装体として、図3、図4に示す、包装体100を例に説明する。
この包装体100は、収納部21を備えた容器本体20と、これを密封する再封機能を有する蓋材30とで構成され、蓋材30の外周縁部の一箇所は容器本体20よりも大きくなるように構成され、これが包装体100の開封口35となる。
そして、容器本体20は、外周縁部に略水平に拡がるフランジ部22を備えており、フランジ部22のフランジ部上面(X)が蓋材30との接合面となる。
容器本体20は、略透明または白色以外の有色であって、フランジ部上面(X)と蓋材30とがヒートシールされ開封したときに、フランジ部上面(X)において凝集剥離による白濁痕が視認できる色であればよい。
容器本体20は、合成樹脂の単層材または積層材で構成され、内容物の目的に応じて何れかを適宜使用すればよい。例えば、保存が短期間で酸化劣化が少ない場合には単層材を用いてもよく、長期保存する場合には包装体への酸素透過を防ぐために5層構造の積層材を用いてもよい。
本体容器20は、例えば、単層材であれば基材層がポリプロピレン層(厚さ:900μm)であってもよく、積層材であれば5層構造の積層材としては、容器外側から基材層としてポリプロピレン層(厚さ:460μm)、接着層として変性ポリプロピレン層(厚さ:20μm)、ガスバリヤー層としてエチレンー酢酸ビニル共重合樹脂層(厚さ:30μm)、接着層として変性ポリプロピレン層(厚さ:20μm)、容器内側の基材層としてポリプロピレン層(厚さ:370μm)とが積層された合計厚さが900μmのものであってもよい。
蓋材30は、透明または略透明であって、フランジ部上面(X)と蓋材30とがヒートシールされ開封したときに、フランジ部上面(X)において凝集剥離による白濁痕が生じ、これが視認できる程度に透明であればよい。
また、蓋材30は、図5に示すように、再封機能を有する合成樹脂の積層材であって、蓋材基材層(a)と粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)とを、順に積層させて構成される。
包装体100の開封時において、図6に示すように、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との間における層間剥離により、粘着樹脂層(b)を露出させ、粘着樹脂層(b)に対して容器本体20のフランジ部上面(X)に溶着されたシーラント層(c)を粘着することにより、容器本体20と蓋材30との再封を可能にさせるものである。
蓋材30は、例えば、3層構造の合成樹脂の積層材であって、蓋材30の上面側から蓋材基材層(a)としてポリエチレンテレフテレート層(厚さ:12μm)、樹脂粘着層(b)としてスチレン系熱可塑性エストラマー層(厚さ:20μm)、シーラント層(c)としてポリプロピレン系プロピレン−エチレン共重合体層(厚さ:30μm)との3層が積層された合計厚さが62μmのものを用いることができる。
次に、容器本体20は、収納部21に内容物が充填され、フランジ部上面(X)を覆うよう蓋材30が被せられる。
次に、容器本体20のフランジ部上面(X)と蓋材30との密封のため、本発明の包装体のシール方法が用いられ、少なくとも2回のシール工程で容器本体20のフランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とがヒートシールされて溶着される。
この包装体のシール方法は、少なくとも2回のシール工程を備えて構成され、例えば2回のシール工程とする場合には、図1に示すように、全シール工程(A1)でフランジ部上面(X)を全部押圧するように形成された全面シール盤10を用いてヒートシールが行われる。
全シール工程(A1)のヒートシールに用いる全面シール盤10は、全面シール盤の環状凸部11を備え、全面シール盤の環状凸部水平面12はフラット状または僅かな凹凸があるいわゆるローレット状に構成され、全面シール盤の環状凸部水平面12の全幅はフランジ部上面(X)の全幅よりわずかに広く、または略同一となるように構成されることにより、フランジ部上面(X)を隈なくヒートシールすることができる。
この全シール工程(A1)のヒートシールによって、フランジ部上面(X)の全部において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とが溶着され、且つ、包装体100を開封したときに、フランジ部上面(X)の外周縁部の全部からなる外縁部分(Z)において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とのシール強度が、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように、全シール工程(A1)のシール温度が設定される。
上記全シール工程(A1)のシール温度の設定によって、包装体100を開封口35から開封したときに、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)においてフランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)との間で凝集剥離が生じる。そして、図7に示すように、凝集剥離された箇所が白化するため、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)に環状の白濁痕を形成することができ、再封したことが目視により確認することができる。
また、全シール工程(A1)の後に連続して行われ、フランジ部上面(X)を全部押圧するように形成された全シール工程(A1)と略同形状のシール盤を用いてヒートシールする補助シール工程(A2)を追加することができる。
補助シール工程(A2)のヒートシールに用いるシール盤は、全面シール盤の環状凸部11と略同形状の環状凸部および環状凸部水平面を備え、その環状凸部水平面はフラット状または僅かな凹凸があるいわゆるローレット状に構成される。また、その環状凸部水平面の全幅はフランジ部上面(X)の全幅よりわずかに広く、または略同一となるように構成されることにより、フランジ部上面(X)を隈なくヒートシールすることができる。
補助シール工程(A2)のシール温度は、全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)のヒートシールによる加熱積算がある場合においても、包装体100を開封したときに、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とのシール強度が、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように、特定の至適となるシール温度が設定される。
全シール工程(A1)の後、補助シール工程(A2)が連続して行われるにより、トータルのシール時間を確保することができ、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とがさらに確実に溶着され、包装体100の密封性を一層高めることができる。
また、全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)のヒートシール時間は、高速充填包装機の充填速度に合わせて停止可能な短時間の間、例えば0.3〜0.5秒程度の短時間でそれぞれ行われる。
こうして全シール工程(A1)のヒートシール後に連続して行われる部分シール工程(B)のヒートシールが、図2に示すように、フランジ部上面(X)の外周縁部の全部からなる外縁部分(Z)を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤15を用いて行われる。
部分シール工程(B)のヒートシールに用いる部分シール盤15は、部分シール盤の環状凸部16を備え、部分シール盤の環状凸部水平面17の全幅が、フランジ部上面(X)の全幅より内側方向に小さくなるように、即ち、部分シール盤の環状凸部水平面17の全幅が、全シール盤の環状凸部水平面12の全幅より容器本体20の内側方向に小さくなるように構成されることにより、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)を除く環状部分(Y)のみをヒートシールすることができる。
また、部分シール盤の環状凸部水平面17はフラット状または下方へ向かう弧状に構成される。
部分シール工程(B)のヒートシール時間は、全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)のヒートシール時間と同じであり、高速充填包装機の充填速度に合わせて停止可能な短時間の間、例えば0.3〜0.5秒程度の短時間で行われる。
部分シール工程(B)においては、部分シール工程(B)および前工程の全シール工程(A1)ならびに補助シール工程(A2)におけるヒートシールの加熱積算により、環状部分(Y)において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とが、外縁部分(Z)と比べてより強く融着され、密封性を一層高めることができる。
部分シール工程(B)のシール温度は、包装体100を開封口35から開封したときに、フランジ部上面(X)における環状部分(Y)において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)とのシール強度が、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との接合強度より強くなる〔(X-c)>(c-b)〕ように、特定の至適となるシール温度が設定される。
部分シール工程(B)のシール温度が、特定の至適シール温度に設定されることによって、包装体100を開封したときに、始めに外縁部分(Z)において、フランジ部上面(X)と蓋材30のシーラント層(c)との間で凝集剥離される。
続いて次に、環状部分(Y)において、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との間で層間剥離され、これと同時に蓋材30の粘着樹脂層(b)が露出され、蓋材30のシーラント層(c)がフランジ部上面(X)の環状部分(Y)に融着され移行される。
これにより包装体100を開封後、蓋材30の粘着樹脂層(b)を、容器本体20のフランジ部上面(X)おける環状部分(Y)に融着されたシーラント層(c)に粘着することにより、蓋材30と容器本体20の再封を可能とすることができる。
さらに、部分シール工程(B)の前における全シール工程(A1)の後、補助シール工程(A2)が連続して行われる場合においては、さらにトータルのシール時間を確保することができるため、包装体100の密封性がさらに高められるだけでなく、包装体100を開封したときに、蓋材30の粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)との層間剥離がより安定的に発現され、包装体100の再封機能が確実に実施することができる。
[本発明の実施形態のその他の構成]
上記以外の他の構成の一例として、部分シール工程(B)のヒートシールは、フランジ部上面(X)の外周縁部の一部からなる外縁部分(Z)を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤15を用いることができる。すなわち、部分シール盤15の部分シール盤の環状凸部水平面17は、包装体100の開封口35に相当する近接の一部分のみを、全シール盤の環状凸部水平面12の全幅より小さくなるように構成することができる。
この場合には、包装体100を開封口35から開封したときに、開封口35に近接するフランジ部上面(X)における外縁部分(Z)のみが凝集剥離され、残りの環状部分(Y)は層間剥離される。
その結果、図8に示すように、容器本体20においては開封口35に近接するフランジ部上面(X)における外縁部分(Z)のみに白濁痕が形成され、残りの環状部分(Y)はフランジ部上面(X)にシーラント層(c)が融着される。
そして蓋材30においては、開封口35に隣接する一部分を除いた全面に粘着樹脂層(b)が露出される。
これにより容器本体20と蓋材30との粘着面積が広くなるため、再封したときには、容器本体20と蓋材30との粘着性が高まり、再封機能面を向上させることができる。
また、本発明の他の構成の一例として、全シール工程(A1)の後に部分シール工程(B)を順に行う方法に変えて、部分シール工程(B)の後に全シール工程(A1)を順に行う方法を用いることができる。
なおこの場合においても、包装体100は再封性を有し、開封後において容器100はフランジ部上面(X)の外縁部分(Z)に白濁痕を形成することができ、再封したことが目視により確認することができ、工程を前後に互換した場合であっても同一の効果が奏せられることは言うまでもない。
以上、本発明の包装体のシール方法によって、包装体100は、一度開封した後に再封することができ、且つ、再封した際に、容器本体20のフランジ部上面(X)の外縁部分(Z)に白濁痕が形成されているため、再封したことが目視により確認することができる。
総厚600μmの単層ポリプロピレン製の透明容器と、総厚62μmの3層構造の合成樹脂製の透明の蓋材とを、高速充填包装機(東洋自動機株式会社製、機種名:TY−12W2Z)を用いて包装速度40回/分で、表1に示す条件でシール包装して包装体を作製した。
蓋材は、上面側から基材層としてポリエチレンテレフテレート層(厚さ:12μm)、樹脂粘着層としてスチレン系熱可塑性エストラマー層(厚さ:20μm)、シーラント層としてポリプロピレン系プロピレン−エチレン共重合体層(厚さ:30μm)が3層に積層された合計厚さが62μmのものを用いた。
得られた包装体を開封し再封したところ、容器内周縁部において蓋材が粘着して再封性を有していた。また、容器フランジ部の外周縁部に、環状の白濁痕が形成されており、再封したことが目視により確認することができた。
Figure 2019167131
以上に述べた通り、本発明の包装体のシール方法を用いることにより、成型容器と、再封機能を有する蓋材とを使用し、高速充填包装機を用いて包装体を成形する場合において、優れたシール性、開封性を有し、併せて開封後の容易な再封性と改ざん防止機能を有した包装体を提供することができる。また、本発明の方法は、包装機のシール盤に特殊な加工は要さず、既存のフラットなシール盤の外周縁部または開封口周縁の一部を削り取るだけでよく、高額な費用をかけることなく実施することができる。
本発明の包装体のシール方法を、2回または3回のシール工程で構成する一実施の形態に用いる包装機のシール装置の概略縦断面図にかかり、全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)において用いる全面シール盤を示してある。 本発明の包装体のシール方法を、2回または3回のシール工程で構成する一実施の形態に用いる包装機のシール装置の概略縦断面図にかかり、部分シール工程(B)において用いる部分シール盤を示してある。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかる包装体の斜視図である。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかる包装体の分解斜視図である。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかる包装体が密封された状態の概略縦断面図である。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかる包装体の蓋材が一部開いた状態の概略縦断面図である。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかり、部分シール工程(B)において、フランジ部上面(X)のフランジ部外周縁部の全部を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤を用いて成形された包装体の開封後の本体容器の斜視図である。 本発明の包装体のシール方法を適用する包装体の一例にかかり、部分シール工程(B)において、フランジ部上面(X)のフランジ部外周縁部の一部を除いた環状部分(Y)を押圧するように形成された部分シール盤を用いて成形された包装体の開封後の本体容器の斜視図である。
10 全面シール盤
11 全面シール盤の環状凸部
12 全面シール盤の環状凸部水平面
15 部分シール盤
16 部分シール盤の環状凸部
17 部分シール盤の環状凸部水平面
20 容器本体
21 収容部
22 フランジ部
30 蓋材
35 開封口
40 リテーナー
100 包装体
(a) 蓋材基材層
(b) 粘着樹脂層
(c) シーラント層
(X) フランジ部上面
(Y) 環状部分
(Z) 外縁部分

Claims (2)

  1. 開口周縁部にフランジ部を有する容器本体と、蓋材基材層(a)と粘着樹脂層(b)とシーラント層(c)とを上から順に積層させて構成された蓋材とが、フランジ部上面(X)においてヒートシールされる包装体のシール方法において、
    前記フランジ部におけるフランジ部上面(X)と、前記蓋材とをヒートシールする工程を少なくとも2回以上有し、
    これら少なくとも2回のシール工程が、
    フランジ部上面(X)を全部押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする全シール工程(A1)と、
    フランジ部上面(X)からフランジ部外周縁部の全部または一部を除く環状部分(Y)を押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする部分シール工程(B)とを含み、
    全シール工程(A1)および部分シール工程(B)とが前後に互換でき、且つ、連続して行われ、
    全シール工程(A1)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)から環状部分(Y)を除く外縁部分(Z)において、
    フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、
    シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように構成される温度であって、且つ、
    部分シール工程(B)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)の環状部分(Y)において、
    フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、
    シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より強くなる〔(X-c)>(c-b)〕ように構成される温度であることを特徴とする、包装体のシール方法。
  2. 全シール工程(A1)の後に連続して行われ、フランジ部上面(X)を全部押圧するように形成されたシール盤によりヒートシールする少なくとも1回以上の補助シール工程(A2)を有し、
    全シール工程(A1)および補助シール工程(A2)におけるシール温度が、フランジ部上面(X)の外縁部分(Z)において、
    フランジ部上面(X)と、シーラント層(c)とのシール強度が、
    シーラント層(c)と粘着樹脂層(b)との接合強度より弱くなる〔(X-c)<(c-b)〕ように構成される温度であることを特徴とする、請求項1記載の包装体のシール方法。

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