JP2019166955A - 車両のホイールアーチ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホイールハウス内のパネルとタイヤとのクリアランスを確保する。【解決手段】車両の側部の車幅方向外側に配置されたサイドアウタパネル5と、サイドアウタパネル5の車幅方向内側に配置されたホイールハウスパネル6とが合わされる。サイドアウタパネル5の下端部10とホイールハウスパネル6の下端部11との合わせ部13にシーラー18が塗布される。ホイールハウスパネル6の下端部11が車幅方向外側に向かうように突出し、合わせ部13よりも車幅方向外側にホイールハウスパネル6の下端部11を隠す外装部材20が設けられる。ホイールハウスパネル6の下端部11がタイヤ3から離れた構造となる。【選択図】図2
Description
本発明は、サイドアウタパネルとホイールハウスパネルとが合わされて形成される車両のホイールアーチ構造に関する。
車両のホイールアーチ構造では、サイドアウタパネルの下端部とホイールハウスパネルの下端部とが合わせられて、接着剤によって両パネルが接合される。そして、特許文献1,2に記載されているように、サイドアウタパネルの下端部が車幅方向内側に向かって折り曲げられ、サイドアウタパネルの下端部の端縁がホイールハウスパネルの下端部の端縁よりも内側に位置する。サイドアウタパネルの下端部とホイールハウスパネルの下端部との間に接着剤が充填される。あるいはサイドアウタパネルとホイールハウスパネルとの間に接着剤が充填され、サイドアウタパネルとホイールハウスパネルとが接触する合わせ部分に両パネルの隙間内への水の侵入を防止するためシーラーが塗布される。
サイドアウタパネルの下端部が車幅方向内側に向かって折り曲げられることにより、サイドアウタパネルとタイヤとの距離が短くなり、パネルとタイヤとのクリアランスを確保できない。パネルとタイヤとの接触を避けるためには、タイヤやサスペンションが制約を受け、サスペンションのレイアウト性が悪くなる。また、シーラーを塗布する箇所が内側に位置するパネルの下端部となるので、作業が行いにくいといった問題がある。
本発明は、上記に鑑み、ホイールハウス内のパネルとタイヤとのクリアランスを確保できる車両のホイールアーチ構造の提供を目的とする。
本発明の車両のホイールアーチ構造は、車両の側部の車幅方向外側に配置されたサイドアウタパネルと、サイドアウタパネルの車幅方向内側に配置されたホイールハウスパネルとが合わされて形成され、サイドアウタパネルの下端部とホイールハウスパネルの下端部との合わせ部にシーラーが塗布され、ホイールハウスパネルの下端部が車幅方向外側に向かうように突出し、合わせ部よりも車幅方向外側にホイールハウスパネルの下端部を隠す外装部材が設けられたものである。
ホイールハウスパネルの下端部はタイヤから離れるように形成されるので、ホイールハウスパネルの下端部とタイヤとの距離が長くなり、ホイールハウスパネルとタイヤとのクリアランスを確保できる。また、ホイールハウスパネルの下端部はサイドアウタパネルの下端部よりも外側に突出するので、外部からホイールハウスパネルの下端部にシーラーを塗布することができる。シーラーによりサイドアウタパネルの下端部とホイールハウスパネルの下端部との合わせ部がシールされる。
本発明によると、ホイールハウス内のパネルとタイヤとのクリアランスを確保できるので、サスペンションのレイアウト性がよくなる。また、外側に突出したホイールハウスパネルの下端部にシーラーを塗布すればよく、作業がしやすくなる。
本発明の第1の実施形態に係るホイールアーチ構造を備えた車両を図1に示す。車両の側部の前後方向に開口が形成され、開口にドア1が開閉可能に設けられる。前側のドア1の前方および後側のドア1の後方にホイールハウス2がそれぞれ形成される。ホイールハウス2内には、タイヤ3とサスペンションが配置される。
図2に示すように、後側のホイールハウス2は、車両の側部を構成するサイドアウタパネル5と、サイドアウタパネル5よりも車幅方向内側に位置するホイールハウスパネル6とによって形成される。ホイールハウスパネル6は、外側に配されたホイールハウスアウタパネル6aと内側に配されたホイールハウスインナパネル6bとがスポット溶接により接合されて形成される。そして、サイドアウタパネル5の下端部10が前後方向に沿ってアーチ状に形成され、サイドアウタパネル5の下端部10とホイールハウスパネル6の下端部11、すなわちホイールハウスアウタパネル6aの下端部11とが合わされて、ホイールアーチ12が形成される。
本実施形態のホイールアーチ構造では、図3に示すように、ホイールハウスパネル6の下端部11が車幅方向外側に向かうように突出し、ホイールハウスパネル6の下端部11がサイドアウタパネル5の下端部10よりも車幅方向外側に位置する。そして、サイドアウタパネル5の下端部10とホイールハウスパネル6の下端部11とが合わせられ、この合わせ部13において両パネル5,6が結合される。
サイドアウタパネル5の合わせ部13よりも上側に車幅方向外側に突出する段部14が形成され、段部14から鉛直方向に延びるように下端部10が形成される。ホイールハウスパネル6は車幅方向外側に向かって傾斜し、ホイールハウスパネル6の下端部11は鉛直方向に曲げられて形成される。各パネル5,6の下端部10,11同士が合わせられるホイールアーチ12の合わせ部13では、サイドアウタパネル5の下端部10とホイールハウスパネル6の下端部11とが平行に配置され、両下端部10,11の間に隙間15が形成される。
そして、ホイールハウスパネル6の下端部11に、外側に向かって斜め下方向に折り曲げられた先端部16が形成される。先端部16は下りの傾斜面となる。先端部16はサイドアウタパネル5の下端部10の先端よりも下方に位置し、サイドアウタパネル5の下端部10はホイールハウスパネル6の先端部16に接触しない。サイドアウタパネル5の下端部10がホイールハウスパネル6の先端部16に接触しないようにすることにより、クリアランスが生じ、各パネル5,6の寸法誤差や取付誤差を吸収することができる。
このように、ホイールハウスパネル6の先端部16が車幅方向外側に向かって曲げられているので、ホイールハウスパネル6とタイヤ3とのクリアランスを確保することができる。そのため、サスペンションのレイアウト性が向上し、操縦安定性の改善を図れる。また、車両の走行中、タイヤは上下動する。図2の2点鎖線で示すようにタイヤ3がホイールハウスパネル6に最も接近しても、ホイールハウスパネル6の先端部16が車幅方向外側を向いているので、タイヤ3がホイールハウスパネル6の先端部16に接触することはない。これにより、高さ方向においてタイヤ3とホイールハウスパネル6との間隔を詰めることが可能となり、車両の外観の見栄えがよくなる。
そして、合わせ部13の隙間15には、接着剤17が充填され、サイドアウタパネル5とホイールハウスパネル6とが接着される。また、シーラー18が合わせ部13に塗布される。シーラー18はサイドアウタパネル5の下端部10の先端にかかるようにホイールハウスパネル6の先端部16に塗布される。ホワイトボディ電着塗装後、シーラー18を塗布し、塗料塗布の際の乾燥工程において、シーラー18を硬化させる。シーラー18により、合わせ部13の隙間15が塞がれ、隙間15に水が浸入するのを防ぐことができる。
ここで、ホイールハウスパネル6の先端部16が車両の外側を向いているので、手作業あるいはロボットでの塗布作業が容易になる。しかも、シーラー18を先端部16に載せるように塗布することにより、シーラー18の垂れ落ちを防げる。
サイドアウタパネル5の下端部10より車幅方向外側には、外装部材20がホイールアーチ12に沿って設けられる。外装部材20は、合成樹脂製のアーチモールであり、断面コ字のアーチ状に形成され、サイドアウタパネル5に複数のクリップ21により取り付けられる。外装部材20は、ホイールハウスパネル6の先端部11よりも車幅方向外側に位置し、サイドアウタパネル5の下端部10およびホイールハウスパネル6の先端部16を覆う。外装部材20の下端部22は、ホイールハウスパネル6の先端部16の下方に位置し、外装部材20の下端部22の内端はホイールハウスパネル6の先端部16よりも車幅方向内側に位置する。
これにより、ホイールハウスパネル6の先端部16は外装部材20によって隠され、外部から見えないので、ホイールアーチ12の見栄えがよくなる。また、洗車時などにホイールハウスパネル6の先端部16に手が触れることを防ぐことができる。外装部材20によってホイールハウスパネル6の先端部16の下側も覆われるので、走行時にホイールアーチ12の合わせ部13に水や泥が入りにくくなる。
ところで、ホイールアーチ12の合わせ部13において、図4に示すように、接着剤の代わりにスポット溶接23によってサイドアウタパネル5とホイールハウスパネル6とを接合してもよい。スポット溶接工程において、両パネル5,6をセットするとき、ホイールハウスパネル6の先端部16がガイドとなり、位置ずれしないようにサイドアウタパネル5をセットすることが可能となり、セット性の向上およびアッセンブリ精度の向上を図れる。
第2実施形態のホイールアーチ構造を図5に示す。サイドアウタパネル5の下端部10に、車幅方向外側に向かって斜め下方向に折り曲げられた先端部24が形成される。サイドアウタパネル5の先端部24とホイールハウスパネル6の先端部16とは隙間をあけて平行に配される。合わせ部13の隙間15には接着剤17が充填され、両先端部16,24の隙間を塞ぐようにシーラー18が両先端部16,24の端縁に塗布される。このように、両パネル5,6の合わせ部13が長くなり、水や泥がより一層侵入しにくくなる。なお、その他の構造は第1実施形態と同じである。
第3実施形態のホイールアーチ構造を図6に示す。ホイールハウスパネル6の先端部16にサイドアウタパネル5の下端部10の先端が接触し、ホイールハウスパネル6の先端部16はサイドアウタパネル5の下端部10よりも車幅方向外側に位置する。シーラー18はホイールハウスパネル6の先端部16からサイドアウタパネル5の下端部10の先端にかかるように塗布される。サイドアウタパネル5の下端部10がホイールハウスパネル6の先端部16に接触することにより、サイドアウタパネル5をずれないように取り付けことができ、作業が楽になる。なお、その他の構造は第1実施形態と同じである。
第4実施形態のホイールアーチ構造を図7に示す。ホイールハウスパネル6の先端部16は、折り返すように曲げられるヘミング加工される。ホイールハウスパネル6の先端部16はサイドアウタパネル5の下端部10の外側を覆う。先端部16の先端はサイドアウタパネル5の下端部10の先端よりも上方に位置する。ホイールハウスパネル6の先端部16の先端にシーラー18が塗布され、ホイールハウスパネル6の先端部16とサイドアウタパネル5の下端部10との隙間15がシーラー18によって塞がれる。なお、その他の構造は第1実施形態と同じである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記のホイールアーチ構造は後側のホイールハウス2に適用したが、前側のホイールハウス2に適用してもよい。
1 ドア
2 ホイールハウス
3 タイヤ
5 サイドアウタパネル
6 ホイールハウスパネル
10 サイドアウタパネルの下端部
11 ホイールハウスパネルの下端部
12 ホイールアーチ
13 合わせ部
15 隙間
16 先端部
17 接着剤
18 シーラー
20 外装部材
2 ホイールハウス
3 タイヤ
5 サイドアウタパネル
6 ホイールハウスパネル
10 サイドアウタパネルの下端部
11 ホイールハウスパネルの下端部
12 ホイールアーチ
13 合わせ部
15 隙間
16 先端部
17 接着剤
18 シーラー
20 外装部材
Claims (1)
- 車両の側部の車幅方向外側に配置されたサイドアウタパネルと、サイドアウタパネルの車幅方向内側に配置されたホイールハウスパネルとが合わされて形成され、サイドアウタパネルの下端部とホイールハウスパネルの下端部との合わせ部にシーラーが塗布された車両のホイールアーチ構造であって、ホイールハウスパネルの下端部が車幅方向外側に向かうように突出し、合わせ部よりも車幅方向外側にホイールハウスパネルの下端部を隠す外装部材が設けられたことを特徴とする車両のホイールアーチ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018055969A JP2019166955A (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | 車両のホイールアーチ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018055969A JP2019166955A (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | 車両のホイールアーチ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019166955A true JP2019166955A (ja) | 2019-10-03 |
Family
ID=68106006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018055969A Pending JP2019166955A (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | 車両のホイールアーチ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019166955A (ja) |
-
2018
- 2018-03-23 JP JP2018055969A patent/JP2019166955A/ja active Pending
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