JP2019165554A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置の小型化を図りつつ、シール部材の組み付け性を高めること。【解決手段】電力変換装置10は、冷却器59のシール面51aと筐体20のシール面25との間をシールする、ループ状のシール部材80を含む。前記冷却器59のシール面51aと前記筐体20のシール面25のいずれか一方は、前記シール部材80を嵌め込み可能なループ状の溝25aを有する。この溝25aの底面には、第1位置決め部25bが設けられている。前記シール部材80は、前記溝25aの底面に沿って位置する円形状断面の内側シール部81と、この内側シール部81のループ外周面を囲って位置する円形状断面の外側シール部82と、前記内側シール部81と前記外側シール部82とをループの全周にわたって一体に繋いでいる接続部83と、からなる。前記接続部83は、前記第1位置決め部25bに嵌め込み可能な第2位置決め部85を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置の改良技術に関する。
電力変換装置は、例えばバッテリとモータとの間に配置されており、バッテリに貯えられている電力を制御してモータへ供給する。ハイブリッド車両や電動車両に搭載される電力変換装置、つまりPCU(パワーコントロールユニット)を構成する多くの子ユニット(例えばパワーモジュール)は発熱し、その影響によって性能を損なう懸念をもつため、冷却構造は必須となる。このような冷却技術は各種提案されてきた(例えば、特許文献1)。
特許文献1で知られている電力変換装置は、ケースの上に冷却器を備えている。この冷却器は、冷却液を導入する液導入口と、冷却液を排出する液排出口とを有する。冷却液は、液導入口や液排出口にそれぞれ接続されている複数の接続通路を通って、循環される。液導入口と接続通路との接続部位、及び、液排出口と接続通路との接続部位は、それぞれシール部によってシールされている。
各シール部は、それぞれ、接続部位から外部へ冷却液が漏れることを防止するループ状の第1シール部材と、この第1シール部材を囲うループ状の第2シール部材と、第1シール部材と第2シール部材との間に位置したドレーン通路とからなる。このドレーン通路は、ケースに形成されてなる。第1シール部材と第2シール部材との間に溜まった冷却液は、ドレーン通路を通って、ドレーン排出口からケースの外部へ排出される。ケースのシール面には、第1シール部材を嵌め込み可能なループ状の第1溝と、第2シール部材を嵌め込み可能なループ状の第2溝と、が形成されてなる。
特開2016−067096号公報
特許文献1で知られているシール構造では、ケースのシール面に、第1溝と第2溝の両方を配置する必要がある。第1溝と第2溝との間は一定幅に仕切られている。つまり、第1溝と第2溝との間には仕切壁を有する。この仕切壁を有する分だけ第2溝の径が大きくなるので、シール面には広いシール用スペースを確保する必要がある。この結果、シール面が大きくなるので、ケースや冷却器が大型になる。このため、電力変換装置の小型化を図る上で不利である。また、特に、複雑なループ形状や大型の各シール部材を採用した場合には、それぞれの溝に対して各シール部材を単に嵌め込むのでは、組み付け性の観点から不利であり、改良の余地がある。
本発明は、電力変換装置の小型化を図りつつ、シール部材の組み付け性を高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、
電子部品を冷却する冷却器と、
この冷却器を備えている筐体と、
前記冷却器のシール面と前記筐体のシール面との間をシールする、ループ状のシール部材と、
を含む電力変換装置において、
前記冷却器のシール面と前記筐体のシール面のいずれか一方は、前記シール部材を嵌め込み可能なループ状の溝を有し、
この溝の底面には、第1位置決め部が設けられ、
前記シール部材は、前記溝の前記底面に沿って位置する円形状断面の内側シール部と、この内側シール部のループ外周面を囲って位置する円形状断面の外側シール部と、前記内側シール部と前記外側シール部とをループの全周にわたって一体に繋いでいる接続部と、からなり、
前記接続部は、前記第1位置決め部に嵌め込み可能な第2位置決め部を有している、
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記接続部の両面は、前記内側シール部と前記外側シール部の、各シール面よりも引っ込んでおり、
前記内側シール部と前記外側シール部と前記接続部とによって囲まれた空間は、前記内側シール部から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記第1位置決め部は、前記溝の前記底面から溝開口へ向かって突出した凸部によって構成されており、
この凸部は、前記ドレーン通路に溜まっている前記冷媒を前記筐体の外部へ排出可能なドレーン孔を有しており、
前記第2位置決め部は、前記凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、
前記電子部品は、パワーモジュールと、このパワーモジュールよりも発熱量が小さい他の電子部品とからなり、
前記冷却器は、前記パワーモジュールを冷却する第1冷却器と、前記他の電子部品を冷却する第2冷却器とからなり、
前記第1冷却器と前記筐体との間から漏れた冷媒を導出するドレーン導出路が、前記筐体の内部を通っており、
前記シール部材は、前記第2冷却器のシール面と前記筐体のシール面との間をシールしている第2冷却器用シール部材からなり、
前記溝は、前記第2冷却器用シール部材を嵌め込み可能な前記第2冷却器用溝からなり、前記筐体の前記シール面に有し、
前記第1位置決め部は、前記第2冷却器用溝の前記底面から溝開口へ向かって突出した凸部によって構成されており、
この凸部は、前記ドレーン導出路から導出された冷媒を前記第2冷却器用シール部材の前記ドレーン通路へ流入可能なドレーン孔を有しており、
前記第2位置決め部は、前記凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記ループ状のシール部材は、ループ外周面又はループ内周面から外方へ延びた延出部を有し、
前記冷却器と前記筐体のいずれか一方は、前記延出部を嵌め込み可能な凹部を有していることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、前記冷却器の少なくとも一部は、前記筐体に一体に形成されてなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シール部材は、円形状断面の内側シール部と円形状断面の外側シール部とを、ループの全周にわたって、接続部により一体に繋いでいる構成である。つまり、シール部材は単一の部材によって構成されている。この単一のシール部材は、ループ状の単一の溝に嵌め込み可能である。このため、従来のように、冷却器のシール面や筐体のシール面に複数の溝を設ける必要がない。その分、シール面には比較的小さいシール用スペースを設ければよいので、筐体や冷却器を小型化することができる。この結果、電力変換装置の小型化を図ることができる。
さらには、溝の底面には第1位置決め部が設けられ、接続部には第2位置決め部が設けられている。第1位置決め部に第2位置決め部を嵌め込むことにより、溝に対してシール部材を容易に位置決めすることができる。従って、溝に対するシール部材の組み付け性を高めることができ、組み付け工数を低減することができる。このことは、複雑なループ形状や大型の各シール部材を採用した場合に、特に有効である。
さらには、内側シール部及び外側シール部は、共に円形状断面を呈しているので、シール面同士を重ねることによって圧縮されたときに、傾きや倒れを生じない。このため、シール部材の安定したシール性を確保することができる。
請求項2に係る発明では、内側シール部と外側シール部と接続部とによって囲まれた空間を、ドレーン通路として用いることができる。このため、冷却器のシール面や筐体のシール面には、別個のドレーン通路を設ける必要がない。その分、筐体や冷却器を、より小型化することができる。しかも、別個のドレーン通路を設けるための部品が不要であり、低コスト化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、溝の底面から突出した凸部によって構成された第1位置決め部と、凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成された第2位置決め部とによって、溝に対するシール部材の位置決めを容易に行うことができる。しかも、ドレーン通路に溜まっている冷媒を筐体の外部へ排出可能なドレーン孔が、凸部に設けられている。つまり、凸部にドレーン孔を有することによって、別個のドレーン孔が不要である。この結果、電力変換装置の小型化を図るとともに、電力変換装置の低コスト化を図ることができる。
請求項4に係る発明では、第2冷却器用溝の底面から突出した凸部によって構成された第1位置決め部と、凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成された第2位置決め部とにより、第2冷却器用溝に対する第2冷却器用シール部材の位置決めを容易に行うことができる。さらには、第1冷却器と筐体との間から漏れた冷媒を導出するドレーン導出路と、第2冷却器用シール部材のドレーン通路と、を連通するためのドレーン孔を有している。このドレーン孔は、凸部に設けられている。つまり、凸部にドレーン孔を有することによって、別個のドレーン孔が不要である。この結果、電力変換装置の小型化を図るとともに、電力変換装置の低コスト化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、シール部材の延出部と、この延出部を嵌め込み可能な凹部と、を組み合わせることによって、溝に対するシール部材を嵌め込む向きが決まる。このため、溝に対してシール部材を嵌め込む向きを誤って組み付ける、いわゆる誤組み付けを防止することができる。従って、溝に対するシール部材の組み付け作業性が高まる。しかも、溝に対してシール部材をより正確に位置決めすることができる。
請求項6に係る発明では、冷却器の少なくとも一部が、筐体に一体に形成されてなる。つまり、筐体の中のスペースを利用することによって、筐体が冷却器の少なくとも一部を兼ねている。このため、電力変換装置をシンプルな構成にすることができるとともに、電力変換装置の一層の小型化を図ることができる。
本発明による電力変換装置の模式的な断面及びこれの要部の構成を示す図である。 図1に示される電力変換装置の分解図と複数のシール部周りの斜視図である。 図1に示されるシール部とこれの部分構成を示す図である。 図1に示される電力変換装置の変形例の部分断面図と複数のシール部周りの斜視図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1(a)は、電力変換装置10の模式的な断面を表している。
図1(b)は、図1(a)のb部を拡大して表している。
図1(c)は、図1(b)のc−c線に沿った断面構成を表している。
図1(d)は、図1(b)に示される第1シール部材70周りの構成を分解して表している。
図2(a)は、図1(a)に示される電力変換装置10を分解して表している。
図2(b)は、図1(a)に示される複数のシール部材70,70,80周りを斜視図によって表している。
先ず、図1(a)に示された電力変換装置10に用いられる、電子部品11と冷却器12とを、次のように定義する。電子部品11は、「パワーモジュール33」と、このパワーモジュール33よりも発熱量が小さい「他の電子部品55,56」とからなる。パワーモジュール33は、動作することによる発熱量が多く積極的に放熱する必要がある高発熱性電子部品の一種である。他の電子部品55,56は、例えば平滑コンデンサ、リアクトル、DC−DCコンバータ、放電抵抗によって構成されている。理解を容易にするために、他の電子部品55,56のなかの、一方55を「第1の電子部品55」といい、他方56を「第2の電子部品56」ということにする。冷却器12は、パワーモジュール33を冷却する第1冷却器30と、他の電子部品55,56を冷却する第2冷却器59とからなる。
以下、電力変換装置10を詳しく説明する。電力変換装置10は、筐体20を有している。この筐体20は、平面視略矩形状を呈しており、第1冷却器30と第2冷却器59とを備える。
図1(a)及び図2(a)に示されるように、筐体20は、一体形成されてなる区画板21によって、第1室22と第2室23とに分離している。例えば、第1室22は第2室23の真上に位置する。
第1室22は、区画板21に対して反対側(上側)を開放している。筐体20には、第1室22の開放端の縁に沿った平坦な座面24が形成されてなる。以下、この座面24のことを、適宜「筐体20のシール面24」という。このシール面24に、第1冷却器30のシール面30aが装着されている。第1冷却器30は、筐体20とは別部材により構成された、概ね平坦な冷媒ジャケットであって、第1室22にボルト31によって取り外し可能に装着されている。つまり、第1冷却器30は、第1室22の開放端(開放面)を塞ぎつつ筐体20に取り付けられている。この第1冷却器30は、内部に冷媒通路32を有している。第1冷却器30の外面には、パワーモジュール33が実装されている。
第1室22には、子ユニット41が収容されている。この子ユニット41は、区画板21にボルト42によって取り外し可能に装着された基盤43と、この基盤43に実装された第3の電子部品44とによって構成されている。この第3の電子部品44は、前記パワーモジュール33よりも発熱量が小さい電子部品、例えば平滑コンデンサ、リアクトル、DC−DCコンバータ、放電抵抗によって構成されている。第1冷却器30とパワーモジュール33は、第1カバー45によって覆われている。この第1カバー45は、筐体20にボルト46によって取り外し可能に装着されている。
第2室23は、区画板21に対して反対側(下側)を開放している溝部によって、構成されている。筐体20には、第2室23の開放端の縁に沿った平坦な座面25が形成されてなる。以下、この座面25のことを、適宜「筐体20のシール面25」という。このシール面25に、蓋部51が装着されている。つまり、第2室23は、区画板21に対して反対側の開放端を、蓋部51によって塞がれている。このように、蓋部51は、第2室23の開放端(開放面)を塞ぎつつ筐体20に取り付けられている。
より詳しく述べると、蓋部51は、第2室23の座面25(シール面25)に重ねられ且つボルト53によって取り外し可能に装着された、平板である。この蓋部51のなかの、第2室23の座面25(シール面25)に重ねられる面をシール面51aとし、このシール面51aに対して反対側の面を実装面51bとする。シール面51aには、第2室23内へ延びる複数の冷却フィン51cが形成されてなる。実装面51bには、他の電子部品55,56が実装されている。
蓋部51と第2電子部品55は、第2カバー57によって覆われている。この第2カバー57は、筐体20にボルト58によって取り外し可能に装着されている。
第2冷却器59は、第2室23を形成している壁部(区画板21を含む)と、第2室23を塞ぐ蓋部51と、によって構成された冷媒ジャケットである。このように、第2冷却器59の少なくとも一部は、筐体20に一体に構成されてなる。以下、第2室23のことを、適宜「冷媒通路23」と言い換える。蓋部51のシール面51aのことを、適宜「第2冷却器59のシール面51a」と言い換える。
さらに筐体20は、内部に複数の接続冷媒路61〜63を有している。詳しく述べると、筐体20は、外部から筐体20へ冷媒を導入する第1接続冷媒路61(冷媒入口61、第1冷媒口61)と、筐体20から外部へ冷媒を排出する第2接続冷媒路62(冷媒出口62、第2冷媒口62)と、第1冷却器30と第2冷却器59とを接続する第3接続冷媒路63とを、収容している。第2接続冷媒路62の一端と、第3接続冷媒路63の一端とは、筐体20のシール面24に開口している。
第1接続冷媒路61と第2接続冷媒路62とは、筐体20の側壁26の同一面26aに形成されてなり、第3接続冷媒路63とは反対側に位置している。
第1冷却器30は、第3接続冷媒路63から冷媒を導入する冷媒口34(導入冷媒口34)と、第2接続冷媒路62へ冷媒を排出する冷媒口35(排出冷媒口35)とを有する。導入冷媒口34と排出冷媒口35は、第1冷却器30の冷媒通路32に連通している。第1冷却器30の導入冷媒口34と第3接続冷媒路63との第1接続部位64、及び、第1冷却器30の排出冷媒口35と第2接続冷媒路62との第2接続部位65は、共に第1室22の座面24である。
図1(a)に示されるように、第1接続冷媒路61から供給された冷媒(例えば冷却水)は、第2冷却器59、第3接続冷媒路63、第1冷却器30の経路を通過して、第2接続冷媒路62から排出される。冷媒通路32を流れた冷媒は、第1冷却器30を通してパワーモジュール33を直接に冷却する。第2冷却器59を流れた冷媒は、複数の冷却フィン51c及び蓋部51を通して第2電子部品55を直接に冷却する。このため、パワーモジュール33と他の電子部品55,56とを直接に効率よく冷却することができる。
第1接続部位64と第2接続部位65は、それぞれループ状の第1シール部材70,70によって個別にシールされている。第1接続部位64をシールする第1シール部材70を代表して、図1(a)〜(d)を参照しつつ説明する。
筐体20のシール面24は、第3接続冷媒路63の開口を囲むループ状の溝24aを有する。この溝24aには、第1シール部材70を嵌め込み可能である。この溝24aの底面には、第1位置決め部24bが設けられている。
第1シール部材70は、ゴム等の弾性材料によって構成されており、筐体20のシール面24と第1冷却器30のシール面30aとの間をシールする。詳しく述べると、第1シール部材70は、内側シール部71と外側シール部72と接続部73と、からなる一体成型品である。
内側シール部71は、ループ状の溝24aの底面に且つ内周面に沿って位置しているループ状の構成であって、円形状断面(例えば真円状の断面)を呈している。
外側シール部72は、内側シール部71のループ外周面を囲いつつ溝24aの底面に沿って位置しているループ状の構成であって、円形状断面(例えば真円状の断面)を呈している。つまり、この外側シール部72は、内側シール部71のループ外周面に隣接している。外側シール部72の円形断面の径は、内側シール部71の円形断面の径と同じである。
接続部73は、内側シール部71のループ外周面と外側シール部72のループ内周面と、をループの全周にわたって一体に繋いでいる。つまり、接続部73は、円形状断面を呈している内側シール部71のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部72のループ外周面と、の一体化した部分である。
接続部73の両面は、内側シール部71と外側シール部72の、各シール面よりも引っ込んでいる。つまり、円形状断面を呈している内側シール部71のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部72のループ外周面と、が一体化していることにより、これら71,71間の境界部分には、ループに沿った凹部74(空間74)が形成されてなる。このように、内側シール部71と外側シール部72と接続部73とによって囲まれた空間74は、内側シール部71から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成している。以下、この空間74のことを「ドレーン通路74」と言い換える。
接続部73は、複数の第1位置決め部24bに対して個別に嵌め込み可能な、複数の第2位置決め部75を有している。
溝24aに有している複数の第1位置決め部24bは、溝24aの底面から溝開口へ向かって突出した凸部により、それぞれ構成されている。以下、第1位置決め部24bのことを、適宜「凸部24b」と言い換える。この複数の凸部24bは、ドレーン通路74に溜まっている冷媒を筐体20の外部へ排出可能なドレーン孔24cを、それぞれ有している。
この凸部24b及びドレーン孔24cは、ドレーン通路74の位置に対応して、溝24aの溝幅中央に位置している。このため、溝24aのなかの、ドレーン通路74が位置している部分の溝幅は、他の部分の溝幅よりも大きい。
一方、第1シール部材70のなかの、前記凸部24bに対応する位置では、内側シール部71と外側シール部72の間隔が広い。このため、接続部73の幅も広い。第2位置決め部75は、接続部73のなかの幅広の部分に位置するとともに、凸部24bを嵌め込み可能な貫通孔によって構成されている。以下、この第2位置決め部75のことを、適宜「貫通孔75」と言い換える。
図1(a)に示されるように、筐体20のシール面25と蓋部51のシール面51a(第2冷却器59のシール面51a)との間は、ループ状の第2シール部材80によってシールされている。以下、この第2シール部材80のことを、適宜「第2冷却器用シール部材80」という。第2シール部材80について、図1(a)、図2及び図3を参照しつつ説明する。
図3(a)は、図1の3a−3a線に沿った断面、つまり、筐体20を溝25aの底面に沿って断面した構成を表しており、第2シール部材80が見えている。
図3(b)は、図3(a)のb−b線に沿った断面を表している。
図3(c)は、図3(a)のc−c線に沿った断面を表している。
図3(d)は、図3(c)に示される構成を分解して表している。
図3(e)は、図3(d)のe−e線に沿った第2シール部材80を表している。
図3(f)は、図3(a)のf−f線に沿った断面を表している。
図3(g)は、図3(f)に示される構成を分解して表している。
筐体20のシール面25は、第2室23の開口を囲むループ状の溝25aを有する。この溝25aには、第2シール部材80を嵌め込み可能である。この溝25aの底面には、複数(例えば3つ)の第1位置決め部25bが設けられている。
第2シール部材80は、ゴム等の弾性材料によって構成されている。詳しく述べると、第2シール部材80は、内側シール部81と外側シール部82と接続部83と、からなる一体成型品である。
内側シール部81は、ループ状の溝25aの底面に且つ内周面に沿って位置しているループ状の構成であって、円形状断面(例えば真円状の断面)を呈している。
外側シール部82は、内側シール部81のループ外周面を囲いつつ溝25aの底面に沿って位置しているループ状の構成であって、円形状断面(例えば真円状の断面)を呈している。つまり、この外側シール部82は、図3(b)に示されるように内側シール部81のループ外周面に隣接している。外側シール部82の円形断面の径は、内側シール部81の円形断面の径と同じである。
接続部83は、内側シール部81のループ外周面と外側シール部82のループ内周面と、をループの全周にわたって一体に繋いでいる。つまり、接続部83は、円形状断面を呈している内側シール部81のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部82のループ外周面と、の一体化した部分である。
接続部83の両面は、内側シール部81と外側シール部82の、各シール面よりも引っ込んでいる。つまり、円形状断面を呈している内側シール部81のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部82のループ外周面と、が一体化していることにより、これら81,82間の境界部分には、ループに沿った凹部84(空間84)が形成されてなる。このように、内側シール部81と外側シール部82と接続部83とによって囲まれた空間84は、内側シール部81から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成している。以下、この空間84のことを「ドレーン通路84」と言い換える。
接続部83は、複数の第1位置決め部25bに対して個別に嵌め込み可能な、複数の第2位置決め部85を有している。
溝25aに有している複数の第1位置決め部25bは、溝25aの底面から溝開口へ向かって突出した凸部により、それぞれ構成されている。以下、第1位置決め部25bのことを、適宜「凸部25b」と言い換える。この複数の凸部25bは、ドレーン通路84に溜まっている冷媒を筐体20の外部へ排出可能なドレーン孔25cを、それぞれ有している。
図3(a)〜図3(e)に示されるように、この凸部25b及びドレーン孔25cは、ドレーン通路84の位置に対応して、溝25aの溝幅中央に位置している。このため、溝25aのなかの、ドレーン通路84が位置している部分の溝幅は、他の部分の溝幅よりも大きい。
一方、第2シール部材80のなかの、前記凸部25bに対応する位置では、内側シール部81と外側シール部82の間隔が広い。このため、接続部83の幅も広い。第2位置決め部85は、接続部83のなかの幅広の部分に位置するとともに、凸部25bを嵌め込み可能な貫通孔によって構成されている。以下、この第2位置決め部85のことを、適宜「貫通孔85」と言い換える。
図3(a)、図3(f)及び図3(g)に示されるように、第2シール部材80は、ループ内周面(内側シール部81の内周面)又はループ外周面(外側シール部82の外周面)から外方へ延びた延出部86を有している。筐体20と第2冷却器59(冷却器12)とのいずれか一方は、延出部86を嵌め込み可能な凹部87を有している。
図3(h)は、図3(c)に示される構成の変形例を表している。この変形例は、溝25aの底面に設けられている第1位置決め部25bが凹部によって構成され、シール部材80の接続部83に有している第2位置決め部85が凸部によって構成されている。この第2位置決め部85は、第1位置決め部25bに嵌め込み可能である。
図1〜図3に示されるように、2つのドレーン孔24cと2つのドレーン孔25cとの間は、2つのドレーン導出路91によって連通している。これらのドレーン導出路91は、筐体20の内部を通っている(例えば筐体20の内部に形成されてなる)。これらのドレーン導出路91は、筐体20と第1冷却器30との間から漏れた冷媒を、各ドレーン孔25cへ導出することが可能である。2つのドレーン孔25cは、各ドレーン導出路91から導出された冷媒を、第2冷却器用シール部材80のドレーン通路84へ流入可能である。
図1(a)及び図2(a),(b)に示されるように、3つのドレーン孔25cのなかの、残りの1つはドレーン排出口92に連通している。このドレーン排出口92は、筐体20に設けられており、漏れた冷媒を外部へ排出する。つまり、複数の溝24a,24a,25a,25aは、1つのドレーン排出口92に集約されている。
ドレーン排出口92は、1つドレーン孔25cから上方へ延びた第1縦通路92aと、この第1縦通路92aの上端から略水平方向へ延びた横通路92bと、横通路92bの先端から下方へ延びて外部へ開口した第2縦通路92cとからなる。漏れた冷媒を、第2縦通路92cから外方へ排出することができる。
<変形例>
変形例の電力変換装置10Aを、図4を参照しつつ説明する。
図4(a)は、変形例の電力変換装置10Aの要部の部分断面図であり、前記図1(a)に対応して表してある。
図4(b)は、変形例の電力変換装置10Aのシール部周りの斜視図であり、前記図2(b)に対応して表してある。
変形例の電力変換装置10Aは、蓋部51に貫通孔51dを有し、この貫通孔51dを別部材からなる蓋部52(他の蓋部52)によって塞いだことを特徴とし、他の構成については上記図1〜図3に示される実施例と同じなので、同一符号を付してその説明を省略する。
第2の電子部品56(他の電子部品56)は、他の蓋部52に実装されている。詳しく述べると、他の蓋部52は、蓋部51の貫通孔51dを塞ぐように、蓋部51の実装面51bに重ねられ且つボルト54によって取り外し可能に装着された、平板である。この他の蓋部52は、蓋部51の実装面51bに対向する面をシール面52aとし、このシール面52aに対して反対側の面を実装面52bとする。シール面52aには、第2室23内へ延びた複数の冷却フィン52cが形成されてなる。他の蓋部52の実装面52bには、第2の電子部品56が実装されている。
蓋部51の実装面51bと他の蓋部52のシール52aとの間は、第3シール部材100によってシールされている。蓋部51の実装面51bは、貫通孔51dを囲むループ状の溝51eを有する。この溝51eには、第3シール部材100を嵌め込み可能である。この溝51eの底面にはドレーン孔51fが形成されてなる。
第3シール部材100は、前記第2シール部材80に対して実質的に同じ構成であり、溝51eの底面に沿って位置する円形状断面の内側シール部101と、この内側シール部101のループ外周面を囲って位置する円形状断面の外側シール部102と、内側シール部101と外側シール部102とをループの全周にわたって一体に繋いでいる接続部103と、からなる一体成型品である。
溝51eに対する第3シール部材100の嵌め込み構成は、図3(b)〜(e)に示される実施例の構成と同じなので、説明を省略する。ドレーン孔51fは、筐体20のドレーン孔25cに連通している。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
シール部材70,80,100は、円形状断面の内側シール部71,81,101と円形状断面の外側シール部72,82,102とを、ループの全周にわたって、接続部73,83,103により一体に繋いでいる構成である。つまり、シール部材70,80,100は単一の部材によって構成されている。この単一のシール部材70,80,100は、ループ状の単一の溝24a,25a,51eに嵌め込み可能である。
ここで、例えば図1(a)及び図3(b)に示されるように、第2冷却器59の内部(第2室23)から冷媒の圧力が内側シール部81に加わった場合を想定する。この冷媒の圧力は、内側シール部81から接続部83と外側シール部82とを介して、溝25aの側面に作用する。つまり、冷媒の圧力を、第2シール部材80の全体によって受け止めることができる。従って、溝25aを、内側シール部81用の溝と、外側シール部82用の溝とに、分けることなく単一の溝とすることができる。
このことは、図1(b)〜図1(d)に示される溝25aや、図4(b)に示される溝51eについても同様である。
以上の説明から明らかなように、従来のように冷却器30,59のシール面30a,51a,52aや筐体20のシール面24,25には、複数の溝を設ける必要がない。その分、シール面24,25,30a,51a,52aには比較的小さいシール用スペースを設ければよいので、筐体20や冷却器30,59を小型化することができる。この結果、電力変換装置10,10Aの小型化を図ることができる。
さらに、筐体20の溝24a,25aの底面には第1位置決め部24b,25bが設けられ、接続部73,83には第2位置決め部75,85が設けられている。このため、第1位置決め部24b,25bに第2位置決め部75,85を嵌め込むことによって、溝24a,25aに対してシール部材70,80を容易に位置決めすることができる。従って、溝24a,25aに対するシール部材70,80の組み付け性を高めることができ、組み付け工数を低減することができる。このことは、複雑なループ形状や大型の各シール部材70,80を採用した場合に、特に有効である。
さらには、内側シール部71,81,101及び外側シール部72,82,102は、共に円形状断面を呈しているので、シール面24,30a同士、シール面25,51a同士、シール面51b,52a同士を重ねることによって圧縮されたときに、傾きや倒れを生じない。このため、シール部材70,80,100の安定したシール性を確保することができる。
さらには、内側シール部71,81,101と外側シール部72,82,102と接続部73,83,103とによって囲まれた空間74,84,104を、ドレーン通路74,84,104として用いることができる。このため、冷却器30,59のシール面30a,51a,52aや筐体20のシール面24,25には、別個のドレーン通路を設ける必要がない。その分、筐体20や冷却器30,59を、より小型化することができる。しかも、別個のドレーン通路を設けるための部品が不要であり、電力変換装置10,10Aの低コスト化を図ることができる。
さらには、溝24a,25aの底面から突出した凸部24b,25bによって構成された第1位置決め部24b,25bと、凸部24b,25bを嵌め込み可能な貫通孔75,85によって構成された第2位置決め部75,85とによって、溝24a,25aに対するシール部材70,80の位置決めを容易に行うことができる。しかも、ドレーン通路74,84に溜まっている冷媒を筐体20の外部へ排出可能なドレーン孔24c,25cが、凸部24b,25bに設けられている。つまり、凸部24b,25bにドレーン孔24c,25cを有することによって、別個のドレーン孔が不要である。この結果、電力変換装置10,10Aの小型化を図るとともに、電力変換装置10,10Aの低コスト化を図ることができる。
さらには、シール部材80の延出部86と、この延出部86を嵌め込み可能な凹部87と、の組み合わせることによって、溝25aに対するシール部材80を嵌め込む向きが決まる。このため、溝25aに対してシール部材80を嵌め込む向きを誤って組み付ける、いわゆる誤組み付けを防止することができる。従って、溝25aに対するシール部材80の組み付け作業性が高まる。しかも、溝25aに対してシール部材80をより正確に位置決めすることができる。
さらには、冷却器30,59の少なくとも一部が、筐体20に一体に形成されてなる。つまり、筐体20の中のスペースを利用することによって、筐体20が冷却器30,59の少なくとも一部を兼ねている。このため、電力変換装置10,10Aをシンプルな構成にすることができるとともに、電力変換装置10,10Aの一層の小型化を図ることができる。
なお、本発明では、電力変換装置10,10Aは電動車両や、いわゆるハイブリッド車両に搭載される他、舶用や一般産業用に供することもできる。
また、シール部材70,80を嵌め込み可能なループ状の溝24a,25aは、冷却器30,59のシール面30a,51aと、筐体20のシール面24,25のいずれか一方に有していればよい。
また、図1に示される第1カバー45と第2カバー57の有無は任意である。
本発明は、車両に搭載される電力変換装置に好適である。
10,10A…電力変換装置、20…筐体、24,25…筐体のシール面、24a,25a…溝、24b,25b…第1位置決め部(凸部)、24c,25c…ドレーン孔、30…第1冷却器、30a…第1冷却器のシール面、33…パワーモジュール(電子部品)、51a…第2冷却器のシール面、55,56…他の電子部品(電子部品)、59…第2冷却器、70…第1シール部材、71…内側シール部、72…外側シール部、73…接続部、74…空間(ドレーン通路)、75…第2位置決め部、80…第2シール部材、81…内側シール部、82…外側シール部、83…接続部、84…空間(ドレーン通路)、85…第2位置決め部、86…延出部86、87…凹部87、91…ドレーン導出路、100…第3シール部材、101…内側シール部、102…外側シール部、103…接続部、104…ドレーン通路。
請求項4に係る発明では、
前記電子部品は、パワーモジュールと、このパワーモジュールよりも発熱量が小さい他の電子部品とからなり、
前記冷却器は、前記パワーモジュールを冷却する第1冷却器と、前記他の電子部品を冷却する第2冷却器とからなり、
前記第1冷却器と前記筐体との間から漏れた冷媒を導出するドレーン導出路が、前記筐体の内部を通っており、
前記シール部材は、前記第2冷却器のシール面と前記筐体のシール面との間をシールしている第2冷却器用シール部材からなり、
前記溝は、前記第2冷却器用シール部材を嵌め込み可能な第2冷却器用溝からなり、前記筐体の前記シール面に有し、
前記第1位置決め部は、前記第2冷却器用溝の前記底面から溝開口へ向かって突出した凸部によって構成されており、
この凸部は、前記ドレーン導出路から導出された冷媒を前記第2冷却器用シール部材の前記ドレーン通路へ流入可能なドレーン孔を有しており、
前記第2位置決め部は、前記凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成されていることを特徴とする。
蓋部51と第1の電子部品55と第2の電子部品56は、第2カバー57によって覆われている。この第2カバー57は、筐体20にボルト58によって取り外し可能に装着されている。
図1(a)に示されるように、第1接続冷媒路61から供給された冷媒(例えば冷却水)は、第2冷却器59、第3接続冷媒路63、第1冷却器30の経路を通過して、第2接続冷媒路62から排出される。冷媒通路32を流れた冷媒は、第1冷却器30を通してパワーモジュール33を直接に冷却する。第2冷却器59を流れた冷媒は、複数の冷却フィン51c及び蓋部51を通して他の電子部品55,56を直接に冷却する。このため、パワーモジュール33と他の電子部品55,56とを直接に効率よく冷却することができる。
接続部73の両面は、内側シール部71と外側シール部72の、各シール面よりも引っ込んでいる。つまり、円形状断面を呈している内側シール部71のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部72のループ外周面と、が一体化していることにより、これら内側及び外側シール部71,72間の境界部分には、ループに沿った凹部74(空間74)が形成されてなる。このように、内側シール部71と外側シール部72と接続部73とによって囲まれた空間74は、内側シール部71から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成している。以下、この空間74のことを「ドレーン通路74」と言い換える。
接続部83の両面は、内側シール部81と外側シール部82の、各シール面よりも引っ込んでいる。つまり、円形状断面を呈している内側シール部81のループ外周面と、円形状断面を呈している外側シール部82のループ外周面と、が一体化していることにより、これら内側及び外側シール部81,82間の境界部分には、ループに沿った凹部84(空間84)が形成されてなる。このように、内側シール部81と外側シール部82と接続部83とによって囲まれた空間84は、内側シール部81から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成している。以下、この空間84のことを「ドレーン通路84」と言い換える。
ここで、例えば図1(a)及び図3(b)に示されるように、第2冷却器59の内部(第2室23)から冷媒の圧力が内側シール部81に加わった場合を想定する。この冷媒の圧力は、内側シール部81から接続部83と外側シール部82とを介して、溝25aの側面に作用する。つまり、冷媒の圧力を、第2シール部材80の全体によって受け止めることができる。従って、溝25aを、内側シール部81用の溝と、外側シール部82用の溝とに、分けることなく単一の溝とすることができる。
このことは、図1(b)〜図1(d)に示される溝24aや、図4(b)に示される溝51eについても同様である。
10,10A…電力変換装置、20…筐体、24,25…筐体のシール面、24a,25a…溝、24b,25b…第1位置決め部(凸部)、24c,25c…ドレーン孔、30…第1冷却器、30a…第1冷却器のシール面、33…パワーモジュール(電子部品)、51a…第2冷却器のシール面、55,56…他の電子部品(電子部品)、59…第2冷却器、70…第1シール部材、71…内側シール部、72…外側シール部、73…接続部、74…空間(ドレーン通路)、75…第2位置決め部、80…第2シール部材、81…内側シール部、82…外側シール部、83…接続部、84…空間(ドレーン通路)、85…第2位置決め部、86…延出部、87…凹部、91…ドレーン導出路、100…第3シール部材、101…内側シール部、102…外側シール部、103…接続部、104…ドレーン通路。

Claims (6)

  1. 電子部品を冷却する冷却器と、
    この冷却器を備えている筐体と、
    前記冷却器のシール面と前記筐体のシール面との間をシールする、ループ状のシール部材と、
    を含む電力変換装置において、
    前記冷却器のシール面と前記筐体のシール面のいずれか一方は、前記シール部材を嵌め込み可能なループ状の溝を有し、
    この溝の底面には、第1位置決め部が設けられ、
    前記シール部材は、前記溝の前記底面に沿って位置する円形状断面の内側シール部と、この内側シール部のループ外周面を囲って位置する円形状断面の外側シール部と、前記内側シール部と前記外側シール部とをループの全周にわたって一体に繋いでいる接続部と、からなり、
    前記接続部は、前記第1位置決め部に嵌め込み可能な第2位置決め部を有している、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記接続部の両面は、前記内側シール部と前記外側シール部の、各シール面よりも引っ込んでおり、
    前記内側シール部と前記外側シール部と前記接続部とによって囲まれた空間は、前記内側シール部から漏れた冷媒を通すことが可能な、ドレーン通路を構成していることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第1位置決め部は、前記溝の前記底面から溝開口へ向かって突出した凸部によって構成されており、
    この凸部は、前記ドレーン通路に溜まっている前記冷媒を前記筐体の外部へ排出可能なドレーン孔を有しており、
    前記第2位置決め部は、前記凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記電子部品は、パワーモジュールと、このパワーモジュールよりも発熱量が小さい他の電子部品とからなり、
    前記冷却器は、前記パワーモジュールを冷却する第1冷却器と、前記他の電子部品を冷却する第2冷却器とからなり、
    前記第1冷却器と前記筐体との間から漏れた冷媒を導出するドレーン導出路が、前記筐体の内部を通っており、
    前記シール部材は、前記第2冷却器のシール面と前記筐体のシール面との間をシールしている第2冷却器用シール部材からなり、
    前記溝は、前記第2冷却器用シール部材を嵌め込み可能な前記第2冷却器用溝からなり、前記筐体の前記シール面に有し、
    前記第1位置決め部は、前記第2冷却器用溝の前記底面から溝開口へ向かって突出した凸部によって構成されており、
    この凸部は、前記ドレーン導出路から導出された冷媒を前記第2冷却器用シール部材の前記ドレーン通路へ流入可能なドレーン孔を有しており、
    前記第2位置決め部は、前記凸部を嵌め込み可能な貫通孔によって構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  5. 前記ループ状のシール部材は、ループ外周面又はループ内周面から外方へ延びた延出部を有し、
    前記冷却器と前記筐体のいずれか一方は、前記延出部を嵌め込み可能な凹部を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電力変換装置。
  6. 前記冷却器の少なくとも一部は、前記筐体に一体に形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電力変換装置。
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