JP6064843B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車などには、直流電力を三相交流電力に変換する電力変換装置が用いられている。この電力変換装置としては、例えば特許文献1に示されたものがある。特許文献1の電力変換装置は、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュールと、複数の半導体モジュールを冷却する冷却器とを備えており、半導体モジュールと冷却器とは、ケースの内側に収容されている。
冷却器は、冷媒を流通する冷媒流路を備えた冷却部材と、冷媒流路に冷媒を導入又は排出する冷媒配管とを備えている。冷媒配管は、外部配管とそれぞれ接続されており、ケースの貫通孔に挿通配置されている。冷媒配管と貫通孔との間には、凹空間形成部材が配されており、冷媒配管及びケースと凹空間形成部材との間には、ケース内への浸水を防止するためのシール部材が配されている。また、作業性向上のため、冷媒配管と外部配管とを連結部材によって接続した構造が示されている。
特開2012−64724号公報
しかしながら、特許文献1に示された電力変換装置には以下の課題がある。
特許文献1の電力変換装置において、連結部材を用いた場合、冷媒の漏出及び浸水を防止するために、連結部材に加えて、ケース及び冷媒配管と凹空間形成部材との間、及び冷媒配管と連結部材との間にそれぞれシール部材を設けている。したがって、電力変換装置を構成する部品の点数が増大し構造が複雑になる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、シール性能を確保しながら部品点数を低減し、組立作業性を向上することのできる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器とを備えた半導体ユニットと、
該半導体ユニットを収容するケースとを有しており、
上記冷却器は、内部に流通させる冷媒と上記半導体モジュールとを熱交換させる熱交換部と、該熱交換部へ冷媒を導入する冷媒導入管と、上記熱交換部から冷媒を排出する冷媒排出管とを有し、
上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管は、上記ケースに貫通形成された貫通孔に挿通配置されており、
上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管は、上記ケースの外部に配された一対のコネクタにそれぞれ連結されると共に、該一対のコネクタよりも上記熱交換部側の位置に配された第1封止部材に挿通されており、
上記コネクタは、上記冷媒導入管又は上記冷媒排出管と連通する筒状部と、上記冷媒導入管の外周面又は上記冷媒排出管の外周面と上記筒状部の内周面との間を密封する第2封止部材とを有しており、
上記第1封止部材は、上記冷媒導入管又は上記冷媒排出管の軸方向において上記第2封止部材よりも上記熱交換部側の位置で上記冷媒導入管又は上記冷媒排出管に密着する第1シール面と、上記貫通孔の内周面に密着する第2シール面と、上記コネクタに密着する第3シール面とを一体に有していることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置は、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管と接続された上記コネクタ、上記第1封止部材及び上記第2封止部材を有している。そして、該第1封止部材は、上記第1シール面、上記第2シール面及び第3シール面の3つのシール面を一体に有している。このように、上記第1シール面、上記第2シール面及び第3シール面の3つのシール面を、上記第1封止部材に集約することにより、上記コネクタ、上記ケース、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管の間におけるシール性能を、1つの部品によって確保することができる。
そのため、上記コネクタを用いることにより、上記電力変換装置に冷媒を供給及び排出する外部配管と、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管との接続作業性を向上しながら、上記電力変換装置を構成する部品点数を低減することができる。したがって、上記電力変換装置の組立作業性を向上することができる。
以上のごとく、上記電力変換装置によれば、シール性能を確保しながら、部品点数を低減し、組立作業性を向上することができる。
実施例1における、電力変換装置を示す部分断面図。 実施例1における、第1封止部材の封止鍔部を示す部分断面図。 図1における、III矢視図。 実施例2における、電力変換装置を示す説明図。 実施例2における、電力変換装置を示す部分断面図。 図5における、VI矢視図。 実施例3における、複数のリップ部を備えた封止鍔部を示す部分断面図。 実施例3における、台形形状のリップ部を備えた封止鍔部を示す部分断面図。 実施例3における、円形状のリップ部を備えた封止鍔部を示す部分断面図。 実施例3における、排水機能を有するリップ部を備えた封止鍔部を示す部分断面図。
上記電力変換装置において、上記コネクタは、上記ケースの外側において、上記筒状部の外周面から径方向外側に向かって突出したコネクタ鍔部を有しており、該コネクタ鍔部は、上記筒状部の軸方向から見たとき、上記貫通孔の外形及び上記第1封止部材の外形よりも大きく形成された鍔本体部と、該鍔本体部の外周縁から上記ケースに向かって立設した鍔突出部を有していることが好ましい。上記電力変換装置は、例えば、洗車時の高圧洗浄等により被水する場合がある。このとき、上記コネクタ鍔部が上記貫通孔及び上記第1封止部材を覆うことで、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管と上記貫通孔との間に、直接水がかかることを防止することができる。それゆえ、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管と上記貫通孔との間から上記ケース内への浸水を防止することができる。
また、上記コネクタ鍔部は、上記ケースの外周面に固定される固定部を備えていることが好ましい。この場合には、上記コネクタと上記ケースとを互いに確実に固定することができる。これにより、上記コネクタと上記ケースとが相対的に動くことを防止し、両者の間を封止する上記第1封止部材の摩耗を防止することができる。これにより、上記第1封止部材の耐久性を向上することができる。
また、上記第1封止部材は、外周面から径方向外側に向かって突出した封止鍔部を有しており、該封止鍔部は、上記コネクタ鍔部と上記ケースの外側面とに囲まれた空間に配されると共に、上記コネクタ鍔部と密着する上記第3シール面と、上記ケースの外側面と密着する第4シール面とを有していることが好ましい。つまり、上記第1封止部材は、上記ケースに対して上記第2シール面及び上記第4シール面の2つのシール面を備えている。また、上記第1封止部材は、連結された上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管と上記コネクタとに対して、上記第1シール面及び上記第3シール面の2つのシール面を備えている。このように、上記ケースの外部からの浸水経路に対して、2重のシール面を備えることで、上記第1封止部材によるシール性能を向上し、確実に上記ケース内への浸水を防止することができる。
また、上記第3シール面又は上記第4シール面の少なくとも一方には、上記コネクタ鍔部又は上記ケースの外側面に向かって立設したリップ部が形成されていてもよい。この場合には、上記第3シール面又は上記第4シール面におけるシール性能を向上することができる。これにより、上記第1封止部材におけるシール性能をより向上することができる。
(実施例1)
上記電力変換装置にかかる実施例について、図1〜図4を参照して説明する。
図4に示すごとく、本例の電力変換装置1は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール21と、半導体モジュール21を冷却する冷却器22とを備えた半導体ユニット2と、半導体ユニット2を収容するケース6とを有している。
冷却器22は、内部に流通させる冷媒と半導体モジュール21とを熱交換させる熱交換部221と、熱交換部221へ冷媒を導入する冷媒導入管222と、熱交換部221から冷媒を排出する冷媒排出管223とを有している。
冷媒導入管222及び冷媒排出管223は、ケース6に貫通形成された貫通孔623に挿通配置されている。
図1に示すごとく、冷媒導入管222及び冷媒排出管223は、ケース6の外部に配された一対のコネクタ3にそれぞれ連結されると共に、一対のコネクタ3よりも熱交換部221側の位置に配された第1封止部材4に挿通されている。
コネクタ3は、冷媒導入管222又は冷媒排出管223と連通する筒状部31と、冷媒導入管222の外周面又は冷媒排出管223の外周面と筒状部31の内周面との間を密封する第2封止部材33とを有している。
第1封止部材4は、冷媒導入管222又は冷媒排出管223の軸方向において第2封止部材33よりも熱交換部221側の位置で冷媒導入管222又は冷媒排出管223に密着する第1シール面441と、貫通孔623の内周面に密着する第2シール面442と、コネクタ3に密着する第3シール面443とを一体に有している。
以下、さらに詳細に説明する。
図1〜図4に示すごとく、本例においては、半導体モジュール21と冷却器22の熱交換部221とが積層された方向を積層方向X、冷媒導入管222及び冷媒排出管223の並び方向を横方向Y、また、積層方向X及び横方向Yの両方に対して直交する方向を高さ方向Zとして、以下説明する。
また、積層方向Xにおいて、冷媒導入管222及び冷媒排出管223におけるケース6から突出した先端側を前方とし、反対側を後方とする。また、高さ方向Zにおいて、制御端子211が配された側を上方とし、反対側を下方とする。
本例の電力変換装置1は、例えば、ハイブリッド自動車等において、直流電源から、三相交流モータ(図示略)に通電する駆動電流(U相、V相、W相)を生成するための装置である。
図4に示すごとく、電力変換装置1は、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュール21と半導体モジュール21を冷却する冷却器22とからなる半導体ユニット2と、半導体ユニット2を内包するケース6とを有している。
ケース6は、アルミニウム合金によって形成された箱型をなしており、略矩形状をなす底部61と、底部61の外周縁から、高さ方向Zに沿って延びる壁部62とを有している。
壁部62のうち前方に配された前方壁部621は、冷却器22が有する冷媒導入管222及び冷媒排出管223を挿通する一対の貫通孔623と、各貫通孔623の周囲に形成されたネジ穴624とを有している。
一対の貫通孔623は、それぞれ冷媒導入管222及び冷媒排出管223の外形よりも大きい円形状をなしており、横方向Yに並ぶよう前方壁部621に形成されている。
ネジ穴624は、一対の貫通孔623の周囲にそれぞれ2つずつ、計4個形成されており、固定ボルト7を螺合可能に構成されている。
図4に示すごとく、ケース6に収容された半導体ユニット2は、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュール21と、半導体モジュール21を冷却する冷却器22とを備えている。
半導体モジュール21は、スイッチング素子を有する本体部213と、本体部213から上方に向かって延びる複数の制御端子211と、冷却器22から下方に向かって延びる複数の主電極端子(図示略)とを有している。
半導体ユニット2を構成する半導体モジュール21としては、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵してなる。本例の半導体モジュール21における本体部213は、平板状をなしており、2つのスイッチング素子を樹脂モールドして形成されている。
本体部213から上方に延びるよう形成された制御端子211は、制御回路基板(図示略)と接続されており、スイッチング素子を制御する制御電流が入力される。
図4に示すごとく、冷却器22は、半導体モジュール21を冷却する熱交換部221と、熱交換部221へ冷媒を循環させるための冷媒導入管222及び冷媒排出管223とを有している。本例において、熱交換部221は、アルミニウム等の金属によって構成されており、内部に冷媒を流通する冷媒流路を有している。熱交換部221は、複数の冷却管225は、半導体モジュール21を両面から挟持するように配されており、隣り合う冷却管225は、横方向Yの両端部付近において連結管224によって、互いに連結されている。そして、冷却管225と半導体モジュール21とが交互に積層されることによって、半導体ユニット2が形成されている。
図1及び図4に示すごとく、冷媒導入管222及び冷媒排出管223は、半導体ユニット2の前端部に配された冷却管225の前面から突出すると共に、貫通孔623にそれぞれ挿通するように設けられている。
冷却器22において、冷媒導入管222から熱交換部221へと導入された冷媒は、適宜連結管224を通り、各冷却管225に分配されると共にその長手方向(横方向Y)に流通する。そして、各冷却管225を流れる間に、冷媒は半導体モジュール21との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷媒は、下流側の連結管224を通り、冷媒排出管223に導かれ排出される。冷媒としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
図1及び図4に示すごとく、冷媒導入管222及び冷媒排出管223の先端には、それぞれコネクタ3が配されている。
コネクタ3は、樹脂によって形成されており、冷媒導入管222又は冷媒排出管223と連通する筒状部31と筒状部31の外周面から突出したコネクタ鍔部32とを有している。
筒状部31は、円筒状をなしており、筒状部31の内側には、冷媒導入管222及び冷媒排出管223を挿通配置可能に構成されている。筒状部31のケース6側端部における内周面には、同一円周上において径方向外側に窪むように凹溝部311が形成されており、凹溝部311の内側には、円環状の第2封止部材33が配されている。冷媒導入管222及び冷媒排出管223は、コネクタ3の筒状部31における基端側の内周に挿通配置されており、第2封止部材33によって、冷媒導入管222及び冷媒排出管223の外周と筒状部31の内周との間が封止されている。
筒状部31における前方側端部には、冷媒導入管222及び冷媒排出管223に冷媒を供給又は排出するための外部配管81が接続されている。外部配管81は、ゴムホースからなり、筒状部31が挿通された部位の外周にホースクリップ82を取り付けてある。
図1〜図3に示すごとく、コネクタ3の外周面に形成されたコネクタ鍔部32は、ケース6の外側において、筒状部31の外周面から径方向外側に向かって突出している。コネクタ鍔部32は、筒状部31の軸方向から見たとき、貫通孔623の外形及び第1封止部材4の外形よりも大きく形成された鍔本体部321と、鍔本体部321の外周縁からケース6に向かって立設した鍔突出部322と、鍔本体部321の外周縁から筒状部31の軸方向と直交した方向に延設された固定部323とを有している。電力変換装置1において、鍔突出部322の先端はケース6の外側面に当接しており、コネクタ3とケース6との間には、鍔本体部321、鍔突出部322、筒状部31及びケース6によって囲まれた空間が形成されている。
図3に示すごとく、一対の固定部323は、鍔本体部321の外周縁から、軸方向と直交した方向において、互いに逆方向に向かって延設されている。各固定部323には、固定ボルト7を挿通するためのボルト挿通孔324がそれぞれ形成されている。ボルト挿通孔324に固定ボルト7を挿通すると共に、ケース6のネジ穴624に固定ボルト7を螺号することにより、コネクタ3をケース6に固定してある。
図1、図2及び図4に示すごとく、冷媒導入管222、冷媒排出管223及びコネクタ3とケース6の貫通孔623との間には第1封止部材4が配置されている。
本例の第1封止部材4は、円筒状の封止筒部41と、封止筒部41の軸方向一端から内周側に延設された環状の内周封止部42と、封止筒部41の軸方向他端から外周側に延設された環状の封止鍔部43とを有している。
第1封止部材4において、封止筒部41及び内周封止部42は、ケース6の貫通孔623に挿入されており、封止鍔部43は、ケース6の外側に配されている。
内周封止部42は、内側に冷媒導入管222又は冷媒排出管223を内周に挿通配置可能であり、内周封止部42の内周面は、冷媒導入管222又は冷媒排出管223の外周面と密着する第1シール面441を有している。
封止筒部41は、外周面が貫通孔623の内周面と密着する第2シール面442をなしている。
図1及び図2に示すごとく、封止鍔部43は、コネクタ3とケース6との間に形成された鍔本体部321、鍔突出部322、筒状部31及びケース6によって囲まれた空間内に配されている。封止鍔部43において、コネクタ3の鍔本体部321と対向する外側鍔面431は、鍔本体部321と密着する第3シール面443を構成している。第3シール面443には、鍔本体部321側に向かって突出したリップ部433が形成されている。リップ部433は、封止鍔部43の外周縁よりも内側の位置において、外周縁に沿うように円環状に形成されている。
また、封止鍔部43において、ケース6の外側面と対向する内側鍔面432は、ケース6の外側面と密着する第4シール面444をなしている。第4シール面444には、ケース6に向かって突出したリップ部433が形成されている。リップ部433は、封止鍔部43の外周縁よりも内側の位置において、外周縁に沿うように円環状に形成されている。
また、図1に示すごとく、電力変換装置1には、冷媒導入管222、冷媒排出管223、コネクタ3及び第1封止部材4の間には封止側空隙51が形成されている。
次に、本例の作用効果について説明する。
電力変換装置1は、冷媒導入管222及び冷媒排出管223と接続されたコネクタ3、第1封止部材4及び第2封止部材33を有している。そして、第1封止部材4は、第1シール面441、第2シール面442及び第3シール面443の3つのシール面を一体に有している。このように、第1シール面441、第2シール面442及び第3シール面443の3つのシール面を、第1封止部材4に集約することにより、コネクタ3、ケース6、冷媒導入管222及び冷媒排出管223の間におけるシール性能を、1つの部品によって確保することができる。
そのため、コネクタ3を用いることにより、電力変換装置1に冷媒を供給及び排出する外部配管81と、冷媒導入管222及び冷媒排出管223との接続作業性を向上しながら、電力変換装置1を構成する部品点数を低減することができる。したがって、電力変換装置1の組立作業性を向上することができる。
また、コネクタ3は、ケース6の外側において、筒状部31の外周面から径方向外側に向かって突出したコネクタ鍔部32を有しており、コネクタ鍔部32は、筒状部31の軸方向から見たとき、貫通孔623の外形及び第1封止部材4の外形よりも大きく形成された鍔本体部321と、鍔本体部321の外周縁からケース6に向かって立設した鍔突出部322を有している。電力変換装置1は、例えば、洗車時の高圧洗浄等により被水する場合がある。このとき、コネクタ鍔部32が貫通孔623及び第1封止部材4を覆うことで、冷媒導入管222及び冷媒排出管223と貫通孔623との間に、直接水がかかることを防止することができる。それゆえ、冷媒導入管222及び冷媒排出管223と貫通孔623との間からケース6内への浸水を防止することができる。
また、コネクタ鍔部32は、ケース6の外周面に固定される固定部323を備えている。そのため、コネクタ3とケース6とを互いに確実に固定することができる。これにより、コネクタ3とケース6とが相対的に動くことを防止し、両者の間を封止する第1封止部材4の摩耗を防止することができる。これにより、第1封止部材4の耐久性を向上することができる。
また、第1封止部材4は、外周面から径方向外側に向かって突出した封止鍔部43を有しており、封止鍔部43は、コネクタ鍔部32とケース6の外側面とに囲まれた空間に配されると共に、コネクタ鍔部32と密着する第3シール面443と、ケース6の外側面と密着する第4シール面444とを有している。つまり、第1封止部材4は、ケース6に対して第2シール面442及び第4シール面444の2つのシール面を備えている。また、第1封止部材4は、連結された冷媒導入管222及び冷媒排出管223とコネクタ3とに対して、第1シール面441及び第3シール面443の2つのシール面を備えている。このように、ケース6の外部からの浸水経路に対して、2重のシール面を備えることで、第1封止部材4によるシール性能を向上し、確実に浸水を防止することができる。
また、第3シール面443又は第4シール面444の少なくとも一方には、コネクタ鍔部32又はケース6の外側面に向かって立設したリップ部433が形成されている。そのため、第3シール面443又は第4シール面444におけるシール性能を向上することができる。これにより、第1封止部材4におけるシール性能をより向上することができる。
以上のごとく、本例の電力変換装置1によれば、シール性能を確保しながら、部品点数を低減し、組立作業性を向上することができる。
(実施例2)
本例は、図5及び図6に示すごとく、実施例1の電力変換装置1における構成を一部変更した例を示すものである。
本例の電力変換装置1において、第1封止部材4及びコネクタ3には、封止側空隙51と繋がると共に下方に開口した排水空隙52がそれぞれ形成されている。
第1封止部材4の排水空隙52は、封止筒部41及び封止鍔部42における最下部を含む一部を切り欠くことで形成されている。
コネクタ3の排水空隙52は、第1封止部材4の排水空隙52と対応した位置において、コネクタ鍔部32の鍔突出部322の一部を切り欠くことで形成されている。
尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
封止側空隙51と連通した排水空隙52を形成することにより、仮に封止側空隙51に水が浸入しても排水空隙52から排出することができる。
また本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図7〜図10に示すごとく、実施例1の電力変換装置1における第3シール面443及び第4シール面444のリップ部433の形状例を示すものである。
図7に示す第1封止部材4の封止鍔部43における第3シール面443及び第4シール面444には、それぞれ2つのリップ部433を設けてある。各リップ部433の断面形状は、実施例1と同様である。
図8に示す第1封止部材4の封止鍔部43における第3シール面443及び第4シール面444には、それぞれ略台形形状のリップ部433を設けてある。
図9に示す第1封止部材4の封止鍔部43における外周縁には、略円形状をなすリップ部433が形成されている。このリップ部433における、第3シール面443側及び第4シール面444側に突出した部位が、コネクタ3及びケース6と密着する。
図10に示す第1封止部材4の封止鍔部43における第4シール面444には、排水機能を備えたリップ部433が形成されている。リップ部433は、封止鍔部43の外周縁から、ケース6外側面に向かって傾斜したテーパ形状をなしている。リップ部433の厚さは、封止鍔部43の厚さに比べて、薄く形成されているため、リップ部433を容易に変形させることができる。
そのため、封止部材とケース6との空間に冷媒が流れ込むと、この空間内の圧力が上昇する。これにより、リップ部433が変形することで、ケース6と封止鍔部43との間に隙間が生じ、この隙間から冷媒が排出される。また、この場合には、コネクタ鍔部32に排水空隙52を形成することで、より効率よく排水することができる。尚、排水機能を備えたリップ部について、上述のごとく第4シール面444のみに形成してもよいし、第3シール面443のみ又は第3シール面443及び第4シール面444の両方に形成してもよい。
尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 電力変換装置
2 半導体ユニット
21 半導体モジュール
22 冷却器
221 熱交換部
222 冷媒導入管
223 冷媒排出管
3 コネクタ
31 筒状部
33 第2封止部材
4 第1封止部材
43 封止鍔部
441 第1シール面
442 第2シール面
443 第3シール面
6 ケース
623 貫通孔

Claims (6)

  1. スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール(21)と、該半導体モジュール(21)を冷却する冷却器(22)とを備えた半導体ユニット(2)と、
    該半導体ユニット(2)を収容するケース(6)とを有しており、
    上記冷却器(22)は、内部に流通させる冷媒と上記半導体モジュール(21)とを熱交換させる熱交換部(221)と、該熱交換部(221)へ冷媒を導入する冷媒導入管(222)と、上記熱交換部(221)から冷媒を排出する冷媒排出管(223)とを有し、
    上記冷媒導入管(222)及び上記冷媒排出管(223)は、上記ケース(6)に貫通形成された貫通孔(623)に挿通配置されており、
    上記冷媒導入管(222)及び上記冷媒排出管(223)は、上記ケース(6)の外部に配された一対のコネクタ(3)にそれぞれ連結されると共に、該一対のコネクタ(3)よりも上記熱交換部(221)側の位置に配された第1封止部材(4)に挿通されており、
    上記コネクタ(3)は、上記冷媒導入管(222)又は上記冷媒排出管(223)と連通する筒状部(31)と、上記冷媒導入管(222)の外周面又は上記冷媒排出管(223)の外周面と上記筒状部(31)の内周面との間を密封する第2封止部材(33)とを有しており、
    上記第1封止部材(4)は、上記冷媒導入管(222)又は上記冷媒排出管(223)の軸方向において上記第2封止部材(33)よりも上記熱交換部(221)側の位置で上記冷媒導入管(222)又は上記冷媒排出管(223)に密着する第1シール面(441)と、上記貫通孔(623)の内周面に密着する第2シール面(442)と、上記コネクタ(3)に密着する第3シール面(443)とを一体に有していることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記コネクタ(3)は、上記ケース(6)の外側において、上記筒状部(31)の外周面から径方向外側に向かって突出したコネクタ鍔部(32)を有しており、該コネクタ鍔部(32)は、上記筒状部(31)の軸方向から見たとき、上記貫通孔(623)の外形及び上記第1封止部材(4)の外形よりも大きく形成された鍔本体部(321)と、該鍔本体部(321)の外周縁から上記ケース(6)に向かって立設した鍔突出部(322)を有していることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記コネクタ鍔部(32)は、上記ケース(6)の外周面に固定される固定部323を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置(1)。
  4. 上記第1封止部材(4)は、外周面から径方向外側に向かって突出した封止鍔部(43)を有しており、該封止鍔部(43)は、上記コネクタ鍔部(32)と上記ケース(6)の外側面とに囲まれた空間に配されると共に、上記封止鍔部(43)と上記コネクタ鍔部(32)との間を封止する上記第3シール面(443)と、上記封止鍔部(43)と上記ケース(6)の外側面との間を封止する第4シール面(444)とを有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記第3シール面(443)又は上記第4シール面(444)の少なくとも一方には、上記コネクタ鍔部(32)又は上記ケース(6)の外側面に向かって立設したリップ部433が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記コネクタ(3)と上記第1封止部材(4)との間には封止側空隙51が形成されており、上記コネクタ(3)又は上記第1封止部材4の少なくとも一方には、上記封止側空隙51と繋がると共に下方に開口した排水空隙が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
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