JP2015207611A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本明細書は、ケース内部に冷却器を有する電子機器に関し、ケースに貫通孔を設けて管継手を嵌挿させ、冷却器から伸びる冷媒管をその管継手に接続する技術に関する。本明細書が開示する電子機器は、管継手と冷媒管との相対的な位置ずれを許容しつつ両方の封止を確保することができる。【解決手段】インバータ2は、内部に電子部品を備えるとともに電子部品を冷却する液冷式の冷却器(積層ユニット20)を備える。インバータ2は、貫通孔4を有しているケース6と、管継手10を備える。管継手10は、貫通孔に嵌合しているとともに積層ユニット20から伸びている冷媒管23とケース外部の外設連結管3を連結する。管継手10は、一端の外周面が貫通孔の内周面に密着しているとともに他端がケース内側に向かって伸びており、他端の内周面が冷媒管23の先端の外周面と密着しているゴム管13を備えている。ゴム管13の先端は径方向に変位可能である。【選択図】図4
Description
本発明は、電子機器に関する。特に、内部に電子部品を備えるとともに、その電子部品を冷却する液冷式の冷却器を備える電子機器に関する。
大電力を扱う電子機器は、収容している電子部品の発熱量が大きい。そのため、電子機器のケース内部に電子部品を冷却するための液冷式の冷却器を備えることがある。電子機器の外部から冷却器に冷媒を供給したり、冷却器を通過した冷媒を電子機器の外部へ排出するため、電子機器のケースに冷媒管を通す必要がある。それゆえケースには貫通孔が設けられる。自動車に搭載される電子機器では、水分の浸入を防ぐため、ケースの貫通孔の内周面と冷媒管の外周面との間を封止する必要がある。他方、ケース内部の冷却器から伸びる冷媒管の位置が貫通孔に対して相対的にずれる可能性がある。そのずれを許容して貫通孔と冷媒管との間の封止を維持する技術の例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の技術は、電子機器として、電気自動車におけるインバータを対象としている。その技術は次の通りである。インバータのケースに貫通孔が設けられており、内部の冷却器から伸びる冷媒管が貫通孔を通じてケース外部まで伸びている。冷媒管の外周面と貫通孔の内周面を封止する筒状のシール部材が嵌挿されている。シール部材において冷媒管の外周面と密着する部位が、貫通孔よりもケース内側にオフセットしている。冷媒管が貫通孔の中心軸線に対して傾いても、シール部材と冷媒管が密着している部位が貫通孔からオフセットしているため、冷媒管の傾きに追随してシール部材が変形し、密封性が確保される。
特許文献1の技術は1本の冷媒管がケース貫通孔を通過する。ケースの側面にて内部の冷媒管と外部の冷媒管を接続する場合もある。管と管の接続には管継手が用いられる。管継手の例が特許文献2に開示されている。
管継手をケースの側面(側壁)に配置し、管継手を介してケース外部の冷媒管とケース内部の冷媒管を連結したい場合がある。例えば車載装置では、ケースを車体に搭載した後に外部の冷媒管をケースに接続することになるからである。
管継手をケースの側面に配置することを想定した場合、管継手とケース貫通孔の間の封止と、管継手と冷媒管の封止の両方を考慮しなければならない。しかも、ケース内部の冷却器から伸びる冷媒管を管継手に接続する場合、特許文献1に例示されているように冷媒管の位置ずれを許容して封止を確保する構造が必要となる。
冷媒管がケースの貫通孔に対して軸線方向と径方向に三次元的にずれる可能性がある場合、一般的には、管継手と冷媒管との間の封止と、管継手と貫通孔との間の封止の一方を面シール構造とし他方を軸シール構造とする。面シール構造とは、管継手にフランジを設け、管継手の軸線に直交するフランジ面と貫通孔周囲の面との間にガスケットなどを配置して封止する技術である。軸シール構造とは、管継手の外周面と貫通孔の内周面(あるいは管継手の内周面と冷媒管の外周面)との間にガスケットなどを配置して封止する技術である。面シールは面内方向のずれを許容することができ、軸シールは軸線方向のずれを許容することができる。
本明細書は、ケース内部に冷却器を有する電子機器に関し、ケースに貫通孔を設けて管継手を嵌挿させ、冷却器から伸びる冷媒管をその管継手に接続する技術に関する。本明細書は、管継手と貫通孔との間、及び、管継手と冷媒管との間の2箇所の封止を面シールと軸シールで複合的に封止するよりも簡単な構造で、管継手と冷媒管との相対的な位置ずれを許容しつつ両方の封止を確保する技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、内部に電子部品を備えるとともにその電子部品を冷却する液冷式の冷却器を備える電子機器が対象である。その電子機器は、上記冷却器の他に、貫通孔を有しているケースと、その貫通孔に嵌合している管継手を備える。管継手は、ケース内部で冷却器から伸びている冷媒管とケース外部の冷媒管を連結する。説明の便宜上、冷却器から伸びている冷媒管を内部冷媒管と称し、ケース外部の冷媒管を外部冷媒管と称する。
管継手は次の弾性管を備えている。その弾性管の一端の外周面がケースの貫通孔の内周面に密着している。弾性管の他端はケース内側に向かって伸びている。その他端の内周面が内部冷媒管の先端の外周面と密着している。その弾性管は、貫通孔と密着している箇所と内部冷媒管と密着している箇所の間で径方向に変位可能である。別言すれば、弾性管の他端が一端に対して相対的に径方向に変位可能である。
内部冷媒管と弾性管(管継手)の間の封止構造は軸シール構造であるから、内部冷媒管の軸線方向のずれが許容される。他方、内部冷媒管と結合している弾性管の先端(上記の他端)は弾性管の可撓性によって径方向に変位可能である。このことが、管継手に対する内部冷媒管の径方向のずれを許容する。弾性管を有する上記管継手は、面シール構造を伴うことなく、内部冷媒管の軸線方向のずれと径方向のずれを許容しつつ封止を確保することができる。なお、管継手の本体は、典型的には、金属あるいは樹脂で作られる。弾性管は、典型的には、ゴムで作られる。より具体的には、弾性管は、耐熱性の高いシリコンゴムで作られているとよい。弾性管は、シリコンゴムのほか、シリコン、エチレンとプロピレンの三元重合体であるEPDMなどで作られたものであってもよい。
なお、本明細書では、ケースに設けられた溝であってケースにカバーが取り付けられたときに「孔」を構成する溝も、便宜上、貫通孔として扱う。また、管継手は、ケースの側面にて外部冷媒管と内部冷媒管を接続する部品であるが、管継手は、外部冷媒管の先端に不可分に設けられているものであってもよい。
本明細書が開示する技術は、ケースに貫通孔を設けて管継手を嵌挿させ、内部の冷却器から伸びる冷媒管(内部冷媒管)をその管継手に接続する電子機器に関する。本明細書は、ケースの貫通孔と冷媒管を面シールと軸シールで複合的に封止するよりも簡単な構造で、管継手と冷媒管との相対的な位置ずれを許容しつつ、貫通孔と管継手の間の封止と管継手と冷媒管の間の封止を確保する技術を提供する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
図面を参照して実施例の電子機器を説明する。実施例の電子機器は、電気自動車に搭載されるインバータ2である。インバータ2は、バッテリの直流電力を交流電力に変換して走行用のモータに供給する。図1に、インバータ2の分解斜視図を示す。図2に、インバータ2の斜視図を示す。また、図3に、図2のIII−III線における断面図を示す。なお、図3で示すインバータ2のカバー59は、理解を助けるために図1、2ではその図示を省略している。また、図3では、管継手10の周辺の構造は簡略化して描いてある。管継手10の周辺の構造の詳細は図4に示されている。
インバータ2は、バッテリの電圧を昇圧する電圧コンバータ回路と、その昇圧された直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を備えている。インバータ2は、ハードウエアとしては、複数のパワーカード22、複数の冷却プレート21、積層ユニット20、リアクトル52、コンデンサ51、回路基板(不図示)などを備えている。そのほかインバータ2は別の冷却器8(後述)も備えている。
インバータ2は、独立した2つのケース(アッパーケース6、ロアケース7)を有している。アッパーケース6は、積層ユニット20とリアクトル52など、上記したデバイス群を収容する。ロアケース7は冷却器8そのものである。インバータ2は2種の冷却器を備えており、一つは、リアクトル52やコンデンサ51を冷却する冷却器8であり、もう一つは、パワーカード22と冷却プレート21が交互に積層された積層ユニット20である。冷却器8は、アッパーケース6の底面に固定される。
パワーカード22は、電圧コンバータ回路とインバータ回路のスイッチング素子を樹脂でモールドしたパッケージである。積層ユニット20は、パワーカード22と冷却プレート21を交互に積層したデバイスである。スイッチング素子としては、IGBTなどのトランジスタが用いられる。
回路基板は、スイッチング素子に供給する駆動信号を生成する。なお、回路基板は積層ユニット20の上方に配置されるが、その図示は省略している。また、パワーカード22、コンデンサ51、リアクトル52は、金属製のバスバにより互いに電気的に接続されているが、その図示は省略している。
積層ユニット20の冷却プレート21は、内部を冷媒が通る平板型の冷却器である。パワーカード22はその両側を冷却プレート21で挟まれ、パワーカード22内のスイッチング素子が効率よく冷却される。
また、積層ユニット20には、その積層方向の一端に絶縁板55と板バネ54がさらに積層されている。積層ユニット20は、アッパーケース6の内壁と支柱53に挟まれるように支持される。板バネ54により、積層ユニット20はその積層方向に荷重を加えられつつアッパーケース6に支持される。板バネ54の荷重により、交互に積層している冷却プレート21とパワーカード22の密着性が高まり、パワーカード22から冷却プレート21への熱伝達効率が向上する。
冷却プレート21の内部は冷媒が通る空洞である。積層方向からみて冷却プレートの長手方向の両端(図中のY軸方向における両端でありパワーカード22の両側)のそれぞれに貫通孔が設けられている。隣接する冷却プレート21の貫通孔同士が接続管25で接続されている。そして、積層方向の端の冷却プレート21の貫通孔から、2本の冷媒管23、24が伸びている。積層ユニット20がアッパーケース6に収納されると、冷媒管23、24がアッパーケース6の側面に設けられたケース貫通孔4、56まで達する。
外部から冷媒を供給する供給管61がアッパーケース6の外側からケース貫通孔56に接続される。供給管61と冷媒管24は、ケース側面の貫通孔56にて接続される。
積層ユニット20のもう一方の冷媒管23は、その先端が別の貫通孔4に達する。貫通孔4には、管継手10がケース外側から嵌合されており、冷媒管23はその管継手10に連結される。管継手10の外側(ケース外側)には外設連結管3の上側開口が結合する。外設連結管3は、積層ユニット20の冷媒管23と、ロアケース7の冷却器8を連結する。外設連結管3の下側開口は、ロアケース7(即ち冷却器8)の冷媒供給口5に連結される。外設連結管3の下側開口の周囲にはフランジ3aが設けられている。このフランジ3aが冷媒供給口5の周囲の側面にボルト(不図示)にて結合される。ロアケース7には別の冷却器8の冷媒排出口57が設けられており、そこに排出管62が接続される。
管継手10の構造は後に詳しく説明する。なお、供給管61とケース貫通孔56の間、ケース貫通孔56と冷媒管24の間、排出管62と冷媒排出口57の間、外設連結管3と冷媒供給口5の間も、夫々特定の封止構造を有しているが、本実施例では、管継手10による封止構造に着目するので、他の箇所の封止構造の図示と説明は省略する。
冷媒の流れを説明する。なお、冷媒は、液体であり、例えば、水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)である。積層ユニット20と冷却器8は液冷式の冷却器である。
冷媒は、供給管61を通じて外部からインバータ2へ供給される。冷媒は、ケース貫通孔56と一方の冷媒管24を通って積層ユニット20に流れ込む。冷媒管24から流入した冷媒は、冷却プレート21に接続している一方の接続管25を通じて全ての冷却プレート21に分配される。冷媒は冷却プレート21の内部をその長手方向(図中Y軸方向)に流れ、冷却プレート21に接するパワーカード22を冷却する。パワーカード22の熱を吸収した冷媒は、冷却プレート21に接続している他方の接続管25を通じて冷媒管23へと流れる。冷媒は、さらに冷媒管23とケース貫通孔4を通じてアッパーケース6から排出される。
冷媒はその後、外設連結管3を通じてロアケース7(即ち冷却器8)へと移動する。ロアケース7の内部には、アッパーケース6に設置されたリアクトル52やコンデンサ51の直下に相当する位置に冷媒の流路9(図3参照)が設けられている。冷媒がその流路9を通る間にリアクトル52やコンデンサ51の熱を吸収する。冷媒は最後には冷媒排出口57に接続された排出管62を通じてインバータ2の外へ排出される。なお、インバータ2の外部には冷媒を冷却するラジエータや冷媒を循環させるポンプを含む冷却システムが備えられている。インバータ2内の電子部品(スイッチング素子やリアクトルなど)の熱を吸収した冷媒はラジエータで冷却されて再びインバータ2へと送られる。
図4と図5を参照して、管継手10を使った連結構造を説明する。図4は、図3において破線領域IVの拡大断面図である。管継手10は、継手本体12とゴム管13で構成される。継手本体12は、金属あるいは樹脂で作られている。継手本体12は、その役目に応じて、外側筒12aとこれに続く内側筒12b、及び、外側筒12aと内側筒12bの境界に位置するフランジ12cに分けられる。
内側筒12bにはゴム管13が取り付けられている。より具体的には、ゴム管13の一方の端面に筒の周に沿って一巡する深いスリットが設けられており、そのスリットに内側筒12bが嵌め込まれている。ゴム管13の先端(継手本体12とは反対側の端部)には、金属円環状の口金14が埋設されている。管継手10の軸線に沿って内側筒12bの先端と口金14の端部との間に距離Wが確保されている。ゴム管13の本体に近い側の外周面には外周を一巡する2個のリップ(突条)15aが設けられている。リップ15aは、軸線方向で内側筒12bと同じ位置に配置されている。別言すれば、リップ15aは、内側筒12bの外周側に位置する。ゴム管13の先端に近い内周面には内周を一巡する2個のリップ(突条)15bが設けられている。リップ15bは、軸線方向で口金14と同じ位置に配置されている。別言すれば、リップ15bは、口金14の内周側に位置する。ゴム管13は、一端が継手本体12と貫通孔4の間に挟まれて固定されているが、他端は径方向に変位可能である。別言すれば、ゴム管13は、貫通孔4と接続している箇所と冷媒管23と接続している箇所の間で径方向に変位可能である。
外側筒12aは、外設連結管3の上側開口に圧入され、管継手10は外設連結管3の上側開口にしっかりと固定される。圧入で連結されるので、外設連結管3と管継手10(継手本体12の外側筒12a)の間の封止が確保される。なお、外設連結管3と外側筒12aとの間にガスケットを配置してもよい。
フランジ12cのフランジ面がアッパーケース6の側面(貫通孔4の周囲の側面)に当接するところまで、管継手10の内側筒12bがアッパーケース6の貫通孔4に挿通される。なお、フランジ12cには不図示の固定孔が設けられている。管継手10は、その固定孔を通じてボルトにてケース6の側面に固定される。
継手本体12の内側筒12bの外径は貫通孔4の内径よりも小さい。しかし、内側筒12bの外周面と貫通孔4の内周面との間にはゴム管13と2個のリップ15aが位置し、それらが内側筒12bの外周面と貫通孔4の内周面の間を封止する。なお、図4(図5)ではリップ15aの山の先端だけが貫通孔4の内周面に触れているように描かれているが、実際にはリップ15aの山は内側筒12bの外周面と貫通孔4の内周面の間で潰れ、両者の間をしっかりと封止する。特に、内側筒12bがリップ15aを内側から支える口金の役割を果たす。それゆえ、リップ15aは内側に陥没することなく、内側筒12bの外周面と貫通孔4の内周面の間をしっかりと封止する。また、ゴム管13はその外周面が直接に貫通孔4の内周面と面接触しないので、管継手10を貫通孔4にスムーズに挿入することができる。
ゴム管13の先端の内側に冷媒管23が嵌合される。ゴム管13の先端の内側には2個のリップ15bが設けられている。リップ15bが、ゴム管13の内周面と冷媒管23の外周面の間を封止する。なお、図4(図5)ではリップ15bの山の先端だけが冷媒管23の外周面に触れているように描かれているが、実際にはリップ15bの山はゴム管13の内周面と冷媒管23の外周面の間で潰れ、両者の間をしっかりと封止する。特に、ゴム管13の先端であって、リップ15bの外側に埋設されている口金14が冷媒管23との間の封止に貢献する。冷媒管23をゴム管13に挿通する際、口金14がゴム管13の膨張を抑える。それゆえ、リップ15bは外側に膨らむことなく、ゴム管13の内周面と冷媒管23の外周面との間をしっかりと封止する。なお、ゴム管13は、その内周面が直接に冷媒管23の外周面と面接触しないので、管継手10(ゴム管13)に冷媒管23をスムーズに挿入することができる。
冷媒管23は、その先端が前述した距離Wの範囲に位置するようにゴム管13(管継手10)に挿通される。別言すれば、冷媒管23は、その先端が管継手10の内側筒12bと軸線方向で重ならないようにゴム管13に挿通される。そうすると、ゴム管13の可撓性により、冷媒管23は径方向(図中のYZ平面内)でわずかに移動可能となる。図5に、冷媒管23が管継手10に対して径方向に距離Sだけずれたときの状態を示す。ずれ量Sは、管継手10の中心線CL1と冷媒管23の中心線CL2の径方向(YZ平面内)での距離に相当する。冷媒管23の先端は、軸線方向で管継手10の内側筒12bと重なっていないので、ゴム管13の可撓性の範囲内で動くことができる。このとき、アッパーケース6の貫通孔4の内周面と管継手10の外周面(内側筒12bの外周面)との間はリップ15aにより封止が維持される。また、ゴム管13の先端内周面と冷媒管23の先端外周面との間はリップ15bにより封止が確保される。このように、管継手10は、冷媒管23の径方向のずれを許容しつつも封止性(密封性)を保持することができる。なお、冷媒管23の軸線方向のずれは、距離Wの範囲で許容される。また、可撓性を有するゴム管の距離Wの部位(即ち、ゴム管13と貫通孔4の固定箇所と、ゴム管13と冷媒管23との固定箇所との間の部位)は、上記した径方向のずれだけでなく、貫通孔4の中心線CL1に対して冷媒管23の中心線CL2が傾く冷媒管23のずれも許容する。
管継手10は、リップ15aを備えているので、管継手10を貫通孔4に挿通する際に過大な挿入荷重が不要であるとの利点も有する。同様に管継手10は、リップ15bを備えているので、管継手10に冷媒管23を挿通する際にも過大な挿入荷重が不要であるとの利点も有する。
インバータ2の管継手10に関連する構造的特徴をまとめると次の通りである。管継手10は、アッパーケース6の貫通孔4に嵌合している。管継手10は、積層ユニット20から伸びている冷媒管23とケース外部の外設連結管3をケースの側面(側壁)にて連結する。管継手10は継手本体12とゴム管13を備える。継手本体12が貫通孔4に挿通される。ゴム管13の一端は、管継手本体12のケース内側端に接続している。ゴム管13は、一端の外周面にリップ15aが設けられており、そのリップ15aで貫通孔4の内周面に密着している。ゴム管13は、ケース内側に向かって伸びている。ゴム管13は、その先端の内周面にリップ15bを備えており、そのリップ15bが冷媒管23の先端の外周面と密着している。ゴム管13の先端は継手本体12(貫通孔4)に対して径方向に変位することが可能である。
実施例のインバータ(電子機器)は、管継手10の外側筒12aに外設連結管3が嵌合している。実施例の技術は、管継手10と冷媒管23の間で3次元的なずれを許容する。それゆえ、管継手10と外設連結管3は、ずれを許容することなく剛に接合されていてもよい。即ち、管継手10は、ケース外部の外設連結管3とケース内部の冷媒管23を連結する部品であるが、管継手10は外設連結管3と一体不可分であってもよい。別言すれば、外設連結管3の先端に管継手10の構造が設けられている態様も、「外部冷媒管と内部冷媒管を連結する管継手」に含まれる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。積層ユニット20がケース内部の冷却器の一例である。冷媒管23が、ケース内部の冷却器から伸びている内部冷媒管の一例に相当する。ゴム管13が弾性管の一例に相当する。また、「アッパーケース6」が「ケース」の一例に相当する。外設連結管3が外部冷媒管の一例に相当する。
実施例の管継手10では、継手本体12の内側筒12bがゴム管13の端部に埋設されており、ゴム管13が径方向に縮むことを防止する口金の機能を果たす。継手本体の内側管12bをゴム管13に埋設する代わりに、ゴム管13の貫通孔4の内側に相当する位置に別部材の口金を埋設することも好適である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:インバータ(電子機器)
3:外設連結管
3a:フランジ
4、56:貫通孔
5:冷媒供給口
6:アッパーケース
7:ロアケース
8:冷却器
9:流路
10:管継手
12:継手本体
12a:外側筒
12b:内側筒
12c:フランジ
13:ゴム管
14:口金
15a、15b:リップ
20:積層ユニット(冷却器)
21:冷却プレート
22:パワーカード
23、24:冷媒管
25:接続管
57:冷媒排出口
61:供給管
62:排出管
3:外設連結管
3a:フランジ
4、56:貫通孔
5:冷媒供給口
6:アッパーケース
7:ロアケース
8:冷却器
9:流路
10:管継手
12:継手本体
12a:外側筒
12b:内側筒
12c:フランジ
13:ゴム管
14:口金
15a、15b:リップ
20:積層ユニット(冷却器)
21:冷却プレート
22:パワーカード
23、24:冷媒管
25:接続管
57:冷媒排出口
61:供給管
62:排出管
Claims (1)
- 内部に電子部品を備えるとともに当該電子部品を冷却する液冷式の冷却器を備える電子機器であり、
貫通孔を有しているケースと、
前記貫通孔に嵌合しているとともに、前記冷却器から伸びている内部冷媒管とケース外部の外部冷媒管を連結する管継手と、
を備えており、
前記管継手は、
弾性管であってその一端の外周面が前記貫通孔の内周面に密着しているとともに他端がケース内側に向かって伸びており、前記他端の内周面が前記内部冷媒管の先端の外周面と密着している弾性管を備えており、
前記弾性管の前記他端が径方向に変位可能であることを特徴とする電子機器。
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JP2019022285A (ja) * | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 本田技研工業株式会社 | 駆動回路ユニット |
JP2020202253A (ja) * | 2019-06-07 | 2020-12-17 | トヨタ自動車株式会社 | 電子機器 |
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